JP2710478B2 - 蛍光表示管 - Google Patents

蛍光表示管

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JP2710478B2
JP2710478B2 JP9461791A JP9461791A JP2710478B2 JP 2710478 B2 JP2710478 B2 JP 2710478B2 JP 9461791 A JP9461791 A JP 9461791A JP 9461791 A JP9461791 A JP 9461791A JP 2710478 B2 JP2710478 B2 JP 2710478B2
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JP
Japan
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getter
display tube
cover glass
fluorescent display
filament
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JP9461791A
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秀人 立本
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鹿児島日本電気株式会社
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  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は蛍光表示管に関し、特に
ゲッタを保持する構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、蛍光表示管は、図3(A),
(B),(C)に示すように、スペーサ4にフィラメン
ト溶接用タブ9とゲッタ溶接用タブ10を設け、金型に
て陽極基板8から0.8〜2.0mmの高さになるよう
に成形して、スペーサ4を陽極基板8に固定していた。
【0003】このように成形されたスペーサ4にフィラ
メント1を溶接した後、ゲッタ6をゲッタ溶接用タブ1
0にゲッタ溶接用タブ10に遠いほうをカバーガラス5
との距離が近くなるように溶接し、次に、蛍光体3の塗
布された陽極基板8と、スペーサ4と、カバーガラス5
を組み合わせ、ばね性を持つクリップ(図示せず)で加
圧しながら、約500℃の封入炉を通し、スペーサ4を
陽極基板8とカバーガラス5間に封着して一体にする。
【0004】さらに、一体にした真空容器内の気体を約
350℃に加熱しながら排気し、10-4torrオーダ
ーの真空にする。
【0005】最後に、カバーガラス5の外から放射する
高周波磁界をフェライト棒によりゲッタ6周辺に集中さ
せ、ゲッタ6内のバリウム等の金属を、高温に赤熱しカ
バーガラス5に蒸着させる。
【0006】これにより、蛍光表示管内の真空度を10
-6torrオーダーの高真空にあげていた。この操作を
ゲッタフラッシュと呼んでいる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の構造で
は、ゲッタをスペーサに取りつけるため、ゲッタフラッ
シュの際ゲッタ近傍のスペーサにも高周波磁界が乗り、
図3(C)に示すような熱変形を起こす。このスペーサ
4の熱変形が、完全に元に戻らずフィラメントとグリッ
ドのギャップが0.2〜0.3mm広がってしまう。
【0008】特に、グリッドと蛍光体を低電圧で駆動
し、かつ高輝度を要求される蛍光表示管では、フィラメ
ントとグリッドのギャップが0.4〜0.7mmと狭い
ために、上記の広がりがあると輝度が設計値の50%以
下になるという問題点があった。
【0009】本発明の目的は、ゲッタフラッシュの際ゲ
ッタ近傍のスペーサを変形させず、設計値どおりの輝度
となるような蛍光表示管を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、電子放射源で
あるフィラメントと該フィラメントより放射された電子
を加速制御するグリッドと前記電子の衝撃により発光す
る蛍光体とを有する陽極基板と、該陽極基板に封着され
真空容器を形成するカバーガラスと、バリウムを含む金
属を充填したゲッタとを有する蛍光表示管において、前
記ゲッタをゲッタ支持体に溶接した後、該ゲッタ支持体
を前記カバーガラスと組み合わせ前記ゲッタを前記カバ
ーガラスに保持したことを特徴とする。
【0011】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0012】図1(A)(B)は本発明の第1の実施例
の構成図であり、図1(A)は平面図、図1(B)は図
1(A)のA−A′線断面図、である。
【0013】第1の実施例の蛍光表示管は、まず、図1
(A),(B)に示すように、ゲッタ6をゲッタ支持体
7に溶接し、これをカバーガラス5の製造過程でカバー
ガラス5に取りつけ一体とする。
【0014】次に、このカバーガラス5と陽極基板8と
スペーサ4を組み合わせ、従来例と同様に封入,排気を
行う。
【0015】図2(A),(B)は本発明の第2の実施
例の構成図であり、図2(A)は平面図、図2(B)は
図2(A)のA−A′線断面図である。
【0016】第2の実施例の蛍光表示管は、まず、図2
(A),(B)に示すように、ゲッタ6をゲッタ支持体
7に溶接し、これをカバーガラス5に陽極基板8側から
嵌め合わせる。
【0017】次に、このカバーガラス5と陽極基板8と
スペーサ4を組み合わせ、従来例と同様に封入,排気を
行う。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、ゲッタを
ゲッタ支持体に溶接し、カバーガラスに取りつけるた
め、従来の方法に比較し、下記に列挙する効果がある。
【0019】(1)ゲッタフラッシュの際、カバーガラ
ス側から高周波磁界を当てると、ゲッタ支持体で高周波
磁界が遮られるため、スペーサを変形させる事なくゲッ
タフラッシュが行える。従って、フィラメントとグリッ
ドのギャップの広がりを抑え、設計値どおりの輝度を得
ることができる。
【0020】(2)また、高周波磁界を集中させるフィ
ラメント棒からゲッタ迄の距離が近くなるため、従来例
よりも短時間にゲッタフラッシュする事ができ、作業効
率を上げられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の構成図である。
【図2】本発明の第2の実施例の構成図である。
【図3】従来の蛍光表示管の一例の構成図である。
【符号の説明】
1 フィラメント 2 グリッド 3 蛍光体 4 スペーサ 5 カバーガラス 6 ゲッタ 7 ゲッタ支持体 8 陽極基板 9 フィラメント溶接用タブ 10 ゲッター溶接用タブ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子放射源であるフィラメントと該フィ
    ラメントより放射された電子を加速制御するグリッドと
    前記電子の衝撃により発光する蛍光体とを有する陽極基
    板と、該陽極基板に封着され真空容器を形成するカバー
    ガラスと、バリウムを含む金属を充填したゲッタとを有
    する蛍光表示管において、前記ゲッタをゲッタ支持体に
    溶接した後、該ゲッタ支持体を前記カバーガラスと組み
    合わせ前記ゲッタを前記カバーガラスに保持したことを
    特徴とする蛍光表示管。
JP9461791A 1991-04-25 1991-04-25 蛍光表示管 Expired - Lifetime JP2710478B2 (ja)

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