JP2709990B2 - Icテスターの測定治具 - Google Patents

Icテスターの測定治具

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JP2709990B2
JP2709990B2 JP3258589A JP25858991A JP2709990B2 JP 2709990 B2 JP2709990 B2 JP 2709990B2 JP 3258589 A JP3258589 A JP 3258589A JP 25858991 A JP25858991 A JP 25858991A JP 2709990 B2 JP2709990 B2 JP 2709990B2
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勇二 和田
芳孝 森
康仁 吉原
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日立電子エンジニアリング株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ICテスターの測定
治具(I/Fユニット又はプローバ)に関し、詳しく
は、テストヘッドに装着されるI/Fユニット又はプロ
ーバを測定ICの種別対応に設けることなく、多品種の
ICの測定が可能なI/Fユニット又はプローバに関す
る。
【0002】
【従来の技術】ICのテストは、ICハンドラに結合さ
れて行うパッケージされた段階のICに対するものやウ
エハ段階でのICに対するものがあるが、いずれの場合
も、通常、テストヘッドとICとの間にI/Fユニット
又はプローバが介在し、テストヘッドがI/Fユニット
又はプローバに結合される構造を採る。このプローバに
は、検査対象となるICに応じてこのICを受けるソケ
ットボードやウエハの端子部分に接触するプローブカー
ドなどが設けられていてテストヘッド側からの駆動信号
がソケットあるいはプローブカードを通じてICに伝達
され、ICからの出力信号は、ソケットあるいはプロー
ブカードを介してテストヘッドへ伝達される。
【0003】一般にテストヘッドとI/Fユニット又は
プローバとの結合のために、テストヘッド側にはマーザ
ボードあるいはコンタクトボードと呼ばれる端子ボード
が設けられ、これに対し、I/Fユニット又はプローバ
側にはスプリング入りのコンタクトピン(いわゆるポゴ
ピン)が端子ボードの各端子に対応して配列されてい
る。そして、測定するICに対応するI/Fユニット又
はプローバをテストヘッドに結合する場合には、端子ボ
ード上の各端子とI/Fユニット又はプローバの各コン
タクトピンとが正しく接触するように結合される。その
ために、I/Fユニット又はプローバ側には通常ガイド
ポストが植設され、端子ボード側にそのガイドポストを
受けるガイドポスト受け孔が設けられていて、これらに
よりテストヘッドとI/Fユニット又はプローバとの相
対的な位置合わせが行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、IC
の高集積化、多機能化などに伴い、ICに対する検査項
目が増加し、これにともなって検査時間が増加し、結果
として1個のICに対する検査効率の低下をきたしてい
る。しかも、ICの品種は増加する一方であって、測定
するICに応じて測定治具を交換しなければならず、同
一品種でもピン数の相違や形状の相違に応じて別の測定
治具を用意しなけれならない。その結果、測定治具の数
が増加し、しかも、プローバの交換作業や測定前の調整
等に要する時間もばかにならない。
【0005】そこで、このようなことを回避するために
一度に多くのICを並列的に検査することが行われてい
る。また、IC自体のピン数の増加に伴い、端子ピッチ
が従来より狭い間隔のICも増加している。このような
ことから、測定治具は、従来に比べてICに接触する端
子数が増加し、端子の高密度化が要求されている。その
結果、測定治具の内部配線数が増加し、配線作業に手間
がかかるとともに浮遊容量が増加し、配線相互間でノイ
ズを拾い易くなり、信頼性の高い測定が難しくなってき
ている。しかも、検査のために必要なクロックの速度
は、向上し、50MHz〜100MHzあるいはそれ以
上の速度が要求されているため、配線間に流れる信号の
条件もより一層厳しくなってきている。その条件の1つ
に路線インピーダンスが一定値、例えば、50Ωである
ことを保証しなければならない問題や接地から各入出力
端子間の距離をできるだけ等しくしなければならない問
題などがある。しかし、測定ICの種類が増加している
関係でそれぞれの種類に応じた測定治具を用意した場合
のこれらの特性を揃えることもなかなか難しい。この発
明の目的は、このような従来技術の問題点を解決するも
のであって、多品種のIC測定に対して多くの測定治具
を用意しなくても済み、各種のIC測定に対して路線イ
ンピーダンスの保証がし易いICテスターの測定治具を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るためのこの発明のICテスターの測定治具の特徴は、
第1の配線基板の端子に接触する複数の第1の信号側コ
ンタクトピン及び複数の第1の接地側コンタクトピンと
が市松模様状に配列された第1のベースと、この第1の
ベースにほぼ平行に配置され、第2の配線基板の端子に
接触する複数の第2の信号側コンタクトピン及び複数の
第2の接地側コンタクトピンとが市松模様状に配列され
た第2のベースとを備え、複数の第1の信号側コンタク
トピンと複数の第2の信号側コンタクトピンのうち対応
する位置にあるものそれぞれがその外筒が一体化されて
1本の管とされ、信号線が中心に位置する同軸構造をな
し、それぞれの前記外筒と第1のベース、第2のベー
ス、そして第1及び第2の接地側コンタクトピンとが電
気的に接続されている端子間接続ピンブロックと、表面
に被検査ICが装着されるソケットを有していて、裏面
に複数の第1の信号側コンタクトピン及び複数の第1の
接地側コンタクトピンのそれぞれが接触する端子を有
し、第1の信号側コンタクトピンの端子とソケットの端
子ピンとが内部で接続されている第1の配線基板として
のソケットボードと、端子間接続ピンブロックに対して
ソケットボードを着脱できる関係で保持する保持機構と
を備えていて、第2の配線基板の複数の端子がテストヘ
ッド側に設けられた端子ボードあるいはテストヘッドの
端子にそれぞれ接続されるものである。
【0007】
【作用】このように、市松模様状に信号側コンタクトピ
ンと接地側コンタクトピンとを配列して、信号側コンタ
クトピンを同軸構造とした端子間接続ピンブロックを設
けることにより路線インピーダンスの保証がし易く、各
端子の接地に対する距離をほぼ等しく保つことが容易に
できる。そして、この端子間接続ピンブロックに対して
着脱できる関係でソケットボードを設けることで、ソケ
ットボードだけを測定すべきICを装着するソケットの
ボードに取替えることにより多品種や多形状のICの測
定に対応する測定治具とすることができ、測定治具を多
数用意しておかなくても済む。
【0008】
【実施例】図1は、この発明のICテスターの測定治具
の概略断面説明図であり、図2は、そのソケットボード
の説明図、図3は、スクランブルボードの説明図、図4
は、その端子間接続ピンブロックの説明図である。図1
において、10は、テストヘッドであり、二点鎖線で示
す20は、テストヘッドを受けるICハンドラである。
テストヘッド10には、I/Fユニット1が装着されて
いる。11は、テストヘッド10に設けられたマザーボ
ードであり、マザーボード11上の各入出力端子がI/
Fユニット1側に設けられたスプリング入りのコンタク
トピン(プローブピン)2,2,・・・,2と接触して
いる。なお、このコンタクトピン2,2,・・・,2の
内部は、その両端部において円形断面の中心位置に信号
接続線が配置されて、外側にセラミックスあるいは高絶
縁性の樹脂が充填された同軸構造となっている同軸ピン
である。
【0009】I/Fユニット1は、パーフォーマンスボ
ード3と、パーフォーマンスボード3に結合されるコン
タクトボード4、コンタクトボード4に接続されるスク
ランブルボード5、スクランブルボード5に接続されて
コンタクトボード4を介してパーフォーマンスボード3
に結合される端子間接続ピンブロック6、端子間接続ピ
ンブロック6に接続されるソケットボード7とから構成
され、ソケットボード7には、所定間隔で配置されたソ
ケット8,8,・・・,8が設けられている。なお、ソ
ケット8は、ICハンドラ20の測定用IC供給レーン
に対応して配置されている。
【0010】ここで、パーフォーマンスボード3に設け
られたコンタクトピン2,2,・・・,2は、それぞれ
同軸ケーブル2a,2a,・・・,2aを介してそれぞ
れのピンに対応して設けられたコンタクトボード4のコ
ンタクトピン4a,4a,・・・,4aに接続されてい
る。したがって、パーフォーマンスボード3の各接続ピ
ンは、コンタクトボード4の各ピンに1対1で対応付け
られ、結果としてテストヘッド10のマザーボード11
上の入出力端子がコンタクトピン4a,4a,・・・,
4aまで同軸ケーブルで導出されていることになる。し
かも、コンタクトピン4a,4a,・・・,4aもコン
タクトピン2,2,・・・,2と同じ同軸構造をした同
軸ピンである。これによりノイズに強く、ケーブル配線
における浮遊容量を低減でき、ここまでの配線における
インピーダンスが一定になるようにすることができる。
【0011】ところで、ソケットボード7のソケットピ
ンの端子配列は、コンタクトピン4a,4a,・・・,
4aの端子配列とは異なる。したがって、ソケットピン
の配列に適合するようにコンタクトピン4a,4a,・
・・,4aの端子配列を変換する必要がある。この変換
を行うのがスクランブルボード5である。スクランブル
ボード5は、後述するように接地ラインで信号ラインが
サンドウイッチされた多層配線構造の基板で構成され、
コンタクトボード4側の端子配列は、コンタクトピン4
a,4a,・・・,4aに対応し、これらピンのうち必
要なものをソケットピンの必要な位置に変換して端子間
接続ピンブロック6のコンタクトピン6b,6b,・・
・,6bの位置に合わせる端子位置変換を行い、しか
も、共通に接続できる端子同士を内部で接続する等の配
線処理を行うボードである。なお、コンタクトピン6
b,6b,・・・,6bの位置は、ソケットピンの位置
に対応していて反対側に位置するソケットボード7側の
コンタクトピン6a,6a,・・・,6aとそれぞれ対
応した関係にある。言い換えれば、後述するようにこれ
らコンタクトピン6a,6bは、実際には1本の同軸コ
ンタクトピンであって、その両端にコンタクトピンの接
触ピン部分(針部分)が設けられたものである。
【0012】以上の接続により同軸ケーブル2aの接地
ラインの処理が問題になるが、ここでは、同軸ケーブル
2aの信号線部分はもちろんのこと、その接地側の配線
ラインについてもコンタクトピン6b,6b,・・・,
6bが割当てられ、コンタクトピン6b,6b,・・
・,6bに接続されてこれらにより信号ラインとともに
接地ラインも引出され、ソケットボード7の接地端子ま
で送られる。これによりソケットボード7までの配線が
すべて同軸構造となり、路線インピーダンスが所定の一
定値になることが保証され、かつ、スクランブルボード
5内部を除いて配線長さをほぼ等しく保つことができ
る。しかも、ソケットとの端子位置ずれに対する配線の
引き回しは、スクランブルボード5によりすべて吸収さ
れ、ここでの配線長さは、引き回しにより調整すること
が可能である。
【0013】ここで、スクランブルボード5とソケット
ボード7とは、フレーム9(フレーム9は、外枠の他に
図面上下の外枠部材(図1参照)に橋渡されたブリッジ
フレーム9aを端子間接続ピンブロック6の間に有して
いる。)に対して着脱できるようになっている。スクラ
ンブルボード5は、ボードの四隅に設けられた取付ねじ
5aと端子間接続ピンブロック6の周囲のフレーム9a
に取付けられる取付ねじ5bとによりフレーム9に着脱
自在に固定され、これにより着脱される。同様に、ソケ
ットボード7は、ボードの四隅に設けられた取付ねじ7
aと端子間接続ピンブロック6の周囲のフレーム9aに
取付けられる取付ねじ7bとによりフレーム9に着脱可
能に固定されている。
【0014】図2(a)は、ソケットボード7の平面図
である。このソケットボード7は、測定すべきICの品
種に応じて設けられ、さらに同一品種であっても、その
ピン数や形状に応じてそれぞれ用意されている。その1
つが図示するソケットボード7である。なお、7cは、
ハンドラ20側に対する位置決めガイド孔であり、7d
は取付ねじの受け孔である。このソケットボード7は、
32個のソケットを有していて、その内部の配線は、配
線ラインに沿った部分断面図の(b)及び配線ラインを
横断する部分断面図(c)に示すように多層配線となっ
ている。ガードライン72は、接地(GND)配線層7
1とは別に接地側のコンタクトピン6a対応に設けら
れ、接地電位に維持される接地配線層であって、接地配
線層71との間で信号ライン73を接地電位の層で挟む
ように設けられている。その結果として、ソケットボー
ド7は、これによりマイクロストリップラインが形成さ
れ、これにより50Ωの線路インピーダンスを確保し、
かつ、低浮遊容量の基板を実現している。なお、(b)
の上部に示すのは、それぞれのパッド(端子)の平面図
であって、図示するように信号ライン73のパッド75
は、そのスルーホール75aの位置とパッドの位置とが
ずれていて配線ライン75bで接続され、ガードライン
72のパッド74は、その中心にスルーホール74aが
形成されている。これらパッドの相互関係は、図(d)
に示されるように、端子間接続ピンブロック6の各ピン
と同様に市松模様状となっている。なお、市松模様状の
配列は、点線で示す枠76のパッド74,75にみる配
列が単位となって繰り返されている。また、ソケット8
は、接地配線層71側に設けられ、ソケット8のピン
は、接地配線層71の銅箔を除去した部分に設けられた
スルーホールを経て信号ライン73に接続されている
が、これについては図示していない。
【0015】スクランブルボード5は、その表裏面にパ
ッド74,75を有するものであって、図2(a)のソ
ケット8の面に換えて、表裏が図3に示すようなパッド
面となっている。これは、図2(b)の接地配線層71
を対称としてその下側にも同様な層が設けられているも
のであって、信号ラインとガードラインとこれらのパッ
ドの関係は、先と同様であり、これにより50Ωの路線
インピーダンスが確保され、低浮遊容量の基板が実現さ
れている。なお、ソケットボード7との大きな相違は、
図示するように、パッドの接続位置が表面と裏面では異
なるように配置され、それらのうち対応するものが相互
に接続されていることであって、これにより接続位置変
換が行われる。
【0016】図4は、ガードラインに接続されたパッド
74と信号ラインに接続されたパッド75等とに接触す
る端子間接続ピンブロック6の詳細図である。図(a)
におけるA−A断面図を示す(b)に図示されるよう
に、端子間接続ピンブロック6は、ほぼ平行に配置され
たソケットボード側ベース61とスクランブルボード側
ベース62と、これらの間に橋渡しされている4本の支
柱63により構成された断面矩形の函となっていて、支
柱63は、ソケットボード側ベース61において両側に
延出して設けられたフランジ61a,61aとスクラン
ブルボード側ベース62において両側に延出して設けら
れたフランジ62a,62aを介してそれぞれの支柱6
3がねじ64にて固定され、これによりソケットボード
側ベース61とスクランブルボード側ベース62とがほ
ぼ平行状態で結合されている。
【0017】ソケットボード側ベース61とスクランブ
ルボード側ベース62には、それぞれ図(a)における
B−B断面図を示す(c)に図示されるように、ソケッ
ト位置に対応して設けられた開口60を有し、フランジ
61a,61a,62a,62aにはそれぞれソケット
ボード7に位置決め結合するためのガイドピン61b,
62bが植設されていている(図4(b)参照)。した
がって、ソケットボード7側とスクランブルボード5側
にはこれらガイドピン61b,62bがそれぞれ挿入さ
れる位置決めガイド孔(ソケットボード7にはピン61
b対応に孔が設けられているが、図2の(a)にはこれ
は図示されていない。)が設けられている。
【0018】図4の(a),(b)に見るように、ソケ
ットボード側ベース61に植設されているコンタクトピ
ン6a,6a,・・・,6aには、信号側コンタクトピ
ン65と接地側コンタクトピン66とがあって、平面か
らみてそれらが交互に市松模様状に配置されている。ま
た、スクランブルボード側ベース61に植設されている
コンタクトピン6b,6b,・・・,6bも同様に信号
側コンタクトピン67と接地側コンタクトピン68とが
あって、平面からみてそれらが交互に市松模様状に配置
されている。そして、信号側コンタクトピン65と信号
側コンタクトピン67とは、両端のピンはそれぞれ独立
に設けられたはいるが、これらが内部で接続され、か
つ、本体の外筒69は、共通になっていて結果として両
端に接触ピン部分(針部分)を有し、これら接触ピン部
分が中心に位置する配線で接続された1本の同軸コンタ
クトピンである(信号側コンタクトピン65と信号側コ
ンタクトピン67とは、先に説明した同軸構造になって
る)。
【0019】接地側コンタクトピン66と接地側コンタ
クトピン68とは、ぞれぞれ独立して設けられている
が、ソケットボード側ベース61とスクランブルボード
側ベース62、そして支柱63が金属製のものであって
電気的にこれらは接続され、導通状態となっている。ま
た、信号側コンタクトピンの本体の外筒69もソケット
ボード側ベース61、スクランブルボード側ベース62
に直接接触しているので、これも接地側コンタクトピン
66,68と接続されている。
【0020】ところで、この端子間接続ピンブロック6
は、フレーム9,9aを介してソケットボード7とスク
ランブルボード5がねじにて固定され、これらボードと
端子間接続ピンブロック6とがフレーム9,9aに対し
て着脱自在の関係にある。したがって、端子間接続ピン
ブロック6もフレーム9,9aに対して着脱自在とな
る。その結果、端子間接続ピンブロック6の位置や配
置、数量等はあらかじめさだめた範囲内で測定対象とな
るICの品種や形状、ピン数などに応じて設定されるソ
ケットやソケットボード、スクランブルボードの状態に
対応して自由に決定できる。
【0021】また、特にこの実施例では、同軸ケーブル
と同軸ピンとを使用してスクランブルボード5という多
層配線基板に導き、I/Fユニットの端子をそのまま延
長してこれに接続するようにし、スクランブルボード5
で複雑な布線を整理する配線処理をしている。このよう
に、スクランブルボード5に複雑な布線を集中させるこ
とでスクランブルボード5の外側の測定治具全体の配線
を単純化させる効果がある。しかも、スクランブルボー
ド5の内部がたとえそのために複雑な配線になっていて
も、配線ラインを横断する部分断面図の図2の(c)に
示すソケットボード7の配線と同様な配線が行われ、接
地配線幅より小さな幅で信号ライン(信号ライン73参
照)が接地配線ライン(ガードライン72,接地配線層
71参照)に挟まれる形で多層に信号ラインと接地ライ
ンとがその内部を走っている。その結果、信号線相互の
シールド効果が高く、しかも浮遊容量を小さくでき、ノ
イズに強い配線が実現できる。
【0022】さて、以上のようにブロック構成で信号側
コンタクトピン側を同軸構造にしてその外筒を接地状態
にし、さらに周囲に市松模様状に接地側コンタクトピン
を配置する構造を採ることで、インピーダンスを保証
し、ソケットにおける各端子の接地までの距離をほぼ等
しく保つことができる。その結果、高周波特性に優れ、
ノイズに影響されないような状態で測定治具とテストヘ
ッドとを結合することができる。さらに、ブロック構成
であることから結合する基板の大きさに応じてブロック
数を増減すれば各種のICに対応させて並列に多数のソ
ケットを設けることができ、簡単にそれらソケット対応
の基板の端子間接続を行うことができる。しかも、端子
間接続ピンブロック6、スクランブルボード5、ソケッ
トボード7がフレーム9,9aに対してそれぞれ独立に
着脱できるので、それらを測定すべきICの品種や形状
に応じて交換することで、多数の測定治具を用意しなく
ても多品種に対応できる。なお、ソケットボード7で対
応しきれないような品種であってもスクランブルボード
5を交換すれば多くの品種のICに対して対応を取るこ
とが可能である。
【0023】以上説明してきたが、実施例では、端子間
接続ピンブロックにおける接地側コンタクトピンは、そ
れぞれのベースに独立に植設されているが、これらは、
信号側コンタクトピンと同様に1本のコンタクトピンの
外筒の両端にコンタクトピン部分を設けて外筒を一体化
したものが用いられてもよい。また、実施例では、ソケ
ットボードを1枚のボードとして説明しているが、これ
をソケットをいくつか搭載した小さなボードいくつか
合わせたアッセンブリボードとしてもよい。小さなソケ
ットボードは、それぞれフレームに取付けてもよく、こ
の場合には、実施例のフレーム9は、縦横にマトリック
ス状にブリッジするフレーム9aを設けてそれぞれの
の位置に小さなソケットボードを取付けるようにする
ことができる。
【0024】
【発明の効果】以上の説明から理解できるように、この
発明にあっては、市松模様状に信号側コンタクトピンと
接地側コンタクトピンとを配列して、信号側コンタクト
ピンを同軸構造とした端子間接続ピンブロックを設ける
ことにより路線インピーダンスの保証がし易く、各端子
の接地に対する距離をほぼ等しく保つことが容易にでき
る。そして、この端子間接続ピンブロックに対して着脱
できる関係でソケットボードを設けることで、ソケット
ボードだけを測定すべきICを装着するソケットのボー
ドに取替えることにより多品種や多形状のICの測定に
対応する測定治具とすることができ、測定治具を多数用
意しておかなくても済む。しかも、端子間接続ピンブロ
ックによる第1の配線基板の端子と第2の配線基板の端
子との接続が同軸コンタクトピンによる同軸配線となる
関係から通常のケーブルによる配線よりこの間の経路が
短縮できかつ浮遊容量も低減できるので、ノイズの影響
を受け難い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、この発明のICテスターのI/Fユ
ニットの概略断面説明図である。
【図2】 図2は、そのソケットボードの説明図であ
る。
【図3】 図3は、そのスクランブルボードの説明図で
ある。
【図4】 図4は、その端子間接続ピンブロックの説明
図である。
【符号の説明】
1…I/Fユニット、2…プローブピン、3…パーフォ
ーマンスボード、 4…コンタクトボード、5…スクランブルボード、 6…端子間接続ピンブロック、6a,6b…コンタクト
ピン、 7…ソケットボード、8…ソケット、 7…ソケットボード、8…ソケット、9…フレーム、 9a…ブリッジフレーム、10…テストヘッド、 11…マザーボード、20…ICハンドラ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−202676(JP,A) 特開 平2−222556(JP,A) 特開 平4−289467(JP,A) 実開 平4−96081(JP,U)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の配線基板の端子に接触する複数の第
    1の信号側コンタクトピン及び複数の第1の接地側コン
    タクトピンとが市松模様状に配列された第1のベース
    と、この第1のベースにほぼ平行に配置され、第2の配
    線基板の端子に接触する複数の第2の信号側コンタクト
    ピン及び複数の第2の接地側コンタクトピンとが市松模
    様状に配列された第2のベースとを備え、複数の第1の
    信号側コンタクトピンと複数の第2の信号側コンタクト
    ピンのうち対応する位置にあるものそれぞれがその外筒
    が一体化されて1本の管とされ、信号線が中心に位置す
    る同軸構造をなし、それぞれの前記外筒と第1のベー
    ス、第2のベース、そして第1及び第2の接地側コンタ
    クトピンとが電気的に接続されている端子間接続ピンブ
    ロックと、 表面に被検査ICが装着されるソケットを有し、裏面に
    複数の第1の信号側コンタクトピン及び複数の第1の接
    地側コンタクトピンのそれぞれが接触する端子を有し、
    第1の信号側コンタクトピンの端子と前記ソケットの端
    子ピンとが内部で接続されている第1の配線基板として
    のソケットボードと、 前記端子間接続ピンブロックに対して前記ソケットボー
    ドを着脱できる関係で保持する保持機構とを備え、 第2の配線基板の複数の端子がテストヘッド側に設けら
    れた端子ボードあるいは前記テストヘッドの端子にそれ
    ぞれ接続されることを特徴とするICテスターの測定治
    具。
  2. 【請求項2】 保持機構は、端子間接続ピンブロックと
    ソケットボードとを着脱可能に保持することを特徴とす
    る請求項1記載のICテスターの測定治具。
  3. 【請求項3】 第1の配線基板の端子に接触する複数の
    第1の信号側コンタクトピン及び複数の第1の接地側コ
    ンタクトピンとが市松模様状に配列された第1のベース
    と、この第1のベースにほぼ平行に配置され、第2の配
    線基板の端子に接触する複数の第2の信号側コンタクト
    ピン及び複数の第2の接地側コンタクトピンとが市松模
    様状に配列された第2のベースとを備え、複数の第1の
    信号側コンタクトピンと複数の第2の信号側コンタクト
    ピンのうち対応する位置にあるものそれぞれがその外筒
    が一体化されて1本の管とされ、信号線が中心に位置す
    る同軸構造をなし、それぞれの前記外筒と第1のベー
    ス、第2のベース、そして第1及び第2の接地側コンタ
    クトピンとが電気的に接続されている端子間接続ピンブ
    ロックと、 表面に被検査ICが装着されるソケットを有し、裏面に
    複数の第1の信号側コンタクトピン及び複数の第1の接
    地側コンタクトピンのそれぞれが接触する端子を有し、
    第1の信号側コンタクトピンの端子と前記ソケットの端
    子ピンとが内部で接続されている第1の配線基板として
    のソケットボードと、 表面に複数の第2の信号側コンタクトピン及び複数の第
    2の接地側コンタクトピンのそれぞれが接触する信号側
    端子と接地側端子を有し、裏面にそれぞれテストヘッド
    の端子に接続されている信号側コンタクトピンと接触す
    る信号側端子と接地側コンタクトピンと接触する接地側
    端子とを有し、前記表面および裏面側のそれぞれの前記
    信号側端子と前記接地側端子とが内部で接続され、表裏
    の信号側端子の位置が変換されている第2の配線基板と
    してのスクランブルボードと、 前記端子間接続ピンブロックと前記ソケットボードと前
    記スクランブルボードとを着脱できる関係で保持する保
    持機構とを備え、 前記スクランブルボードがテストヘッド側に設けられた
    端子ボードあるいは前記テストヘッドの端子にそれぞれ
    接続される配線基板であることを特徴とするICテスタ
    ーの測定治具。
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