JP2709883B2 - 巻上・牽引機 - Google Patents

巻上・牽引機

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JP2709883B2
JP2709883B2 JP4310480A JP31048092A JP2709883B2 JP 2709883 B2 JP2709883 B2 JP 2709883B2 JP 4310480 A JP4310480 A JP 4310480A JP 31048092 A JP31048092 A JP 31048092A JP 2709883 B2 JP2709883 B2 JP 2709883B2
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儀雄 上野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は巻上・牽引機、詳しく
は、例えば貨物車輌や貨物船舶などに積載した荷物を締
付けるロープなどを緊張させて荷物の荷崩れを防ぐ荷締
機などの牽引機や、荷上げ荷下しを行う巻上機として用
いる主としてレバー式の巻上・牽引機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、以上のように用いるレバー式の巻
上・牽引機としては、例えば実開昭63−60575号
公報に示されたものが知られている。この従来の巻上・
牽引機は、図15に示したように、ロードシーブ収容空
間7をもった縦長ブロック状の本体Aに、該本体Aの厚
さ方向に貫通する前記ロードシーブ収容空間Gから前記
本体Aの下面に開口し、かつ、チェン案内壁aを介して
本体Aの幅方向に隔離された二つのチェン導通路B,B
とを設けて、前記本体Aのロードシーブ収容空間Gにロ
ードシーブDを軸受部C,Cを介して回転自由に内装す
る一方、前記ロードシーブDの軸方向一端側を前記本体
Aの一側壁外方に突出させて、この突出部に、前記ロー
ドシーブDの径より大径としたラチェットホイルRと、
該ラチェットホイールRから更に軸方向外方に突出し、
六角形状の外面をもつハンドル嵌合体Eとを一体に形成
すると共に、前記本体Aの一側壁で、前記ラチェットホ
イールRの回転軌跡外方位置に、前記ラチェットホイル
Rと噛合う逆転防止爪Pを枢支したものが知られてい
る。尚、図15においてHは前記ハンドル嵌合体Eに着
脱可能に嵌合して前記ロードシーブDの駆動回転を操作
するメガネレンチなどから成るハンドルであり、また、
Fは前記本体Aに設けるフックである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】所で、以上の巻上・牽
引機は、前記チェン導通路B,B間にチェン案内壁aを
本体Aの両側壁と一体に形成し、これらチェン導通路
B,Bを、前記チェン案内壁aで隔離した状態で前記本
体Aの下面に開口させている。
【0004】所が、以上のようにロードシーブ収容空間
Gと二つのチェン導通路Bとを隔離状に設ける本体Aを
ダイキャストにより一体に成形する場合、ダイキャスト
の成形用型が複雑になってコスト高となる問題があっ
た。
【0005】また、従来のように前記チェン案内壁aが
本体Aの両側壁と一体に形成される場合、前記チェン案
内壁aの内側端面に、前記ロードシーブ収容空間G内に
突入してチェン巻込みを防止する突起状のチェン巻込防
止部を一体に突設した場合には、前記ロードシーブDを
前記ロードシーブ収容空間Gに内装する場合、該ロード
シーブDが前記チェン巻込防止部と干渉することにな
り、ロードシーブDをロードシーブ収容空間Gに内装す
ることができなくなるので、例えば前記ロードシーブD
に凹入溝などを設けて前記チェン巻込防止部との干渉を
防止することが必要となり、それだけロードシーブの構
造が複雑となるだけでなく、強度低下を来したりする不
具合がある。
【0006】本発明の目的は、ロードシーブ収容空間を
もった本体をダイキャストにより簡単に成形でき、しか
も、チェン案内体に前記チェン巻込防止部を設け、チェ
ン巻込みを有効に防止できながら前記ロードシーブを、
前記チェン巻込防止部と干渉させることなくロードシー
ブ収容空間に容易に内装することができるようにする点
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の目的を
達成するためダイキャスト成形によりロ−ドシ−ブ収
容空間7を一体形成した本体1の前記ロ−ドシ−ブ空間
7に、ラチェットホイル18をもったロ−ドシ−ブ2を
回転自由に内装すると共に、前記ラチェットホイル18
の軸方向外方側に回転操作部材24を設ける一方、前記
本体1に、前記ラチェットホイル18と噛合う逆転防止
爪14を設けた巻上・牽引機であって、前記本体1に、
前記ロ−ドシ−ブ収容空間7と連続して該ロ−ドシ−ブ
収容空間7を下方に開放する1つの貫通孔からなる開放
部6を前記本体1に一体成形し、この開放部6の下方へ
の開放端側に、十字形のチェン導通路4、5における十
字形規制孔の縦孔部6dと外側横孔部6aとを設ける一
方、前記本体1と別体に設けられ、前記開放部6の中央
部に内装したとき前記開放部6の前記縦孔部6dと外側
横孔部6aと協働して前記チェン導通路4、5の十字規
制孔を形成する、十字規制孔の内側横孔部8cと、前記
ロ−ドシ−ブ収容空間7内に突入してチェン巻込みを防
止するチェン巻込防止部8aとをもった、チェン案内体
8を前記本体1の開放部6に相対回転不能に固定したも
のである。
【0008】なお、前記本体1における開放部6の対向
壁6c,6cとチェン案内体8との一方に嵌合溝9を設
け、他方に該嵌合溝9に嵌合する嵌合突起8bを設け
て、該嵌合突起8bと嵌合溝9との嵌合で前記チェン案
内体8を前記本体1の開放部6に相対回転不能に固定す
るのが好ましい。
【0009】
【作用】ロードシーブ収容空間7と、ロ−ドシ−ブ収
容空間7と連続して該ロードシーブ収容空間7を下方に
開放する1つの貫通孔からなる開放部6とをダイキャス
成形により本体1に一体成形して、本体1のチェン導
通路形成部分を大きく開放させ得るようにしているか
ら、それだけ本体1を一体成形するダイキャストの成形
用型を簡単にでき、それだけ前記した従来例に比較して
安価に成形できるのである。しかも、前記本体1の開放
部6の下方への開放端側に、十字形規制孔の縦孔部6d
と外側横孔部6aとを設ける一方、前記本体1とは別に
設けるチェン案内体8に、前記十字形規制孔の内側横孔
部8cを設け、前記チェン案内体8の開放部6へ内装し
たとき、前記チェン導通路4,5に十字規制孔を形成で
きるようにしているので、十字規制孔を容易に形成で
き、この十字規制孔によりチェンがもつれた状態でロー
ドシーブ収容空間7に進入するのを防止するできるので
ある。また、前記チェン案内体8にはチェン巻込防止部
8aを設けているから、チェン巻込みを有効に防止でき
ながら、前記ロードシーブ2のロードシーブ収容空間7
への組込みも容易にできるのである。
【0010】また、前記本体1における開放部6の対向
壁6c,6cとチェン案内体8との一方に嵌合溝9を設
け、他方に該嵌合溝9に嵌合する嵌合突起8bを設けた
場合には、前記チェン案内体8を開放部6に挿入して前
記嵌合突起8bと嵌合溝9とを嵌合させるだけで前記チ
ェン案内体8を前記本体1の開放部6に簡単に、かつ、
確実に固定することができるのである。
【0011】
【実施例】図に示した実施例は、定格負荷150Kgの小
形のレバ−式巻上・牽引機であって、例えば上下方向の
長さを68mm、左右方向の幅寸法を42mm、厚さを20
mmとした長方形状の立方体から成り、小形で、かつ、図
14のように片手で把持できる本体1をべースに、後記
するロードシーブ2及び該ロードシーブ2を駆動回転す
るハンドル3を組込んで構成するのである。
【0012】前記本体1は主としてアルミニウム合金を
用いダイキャストにより成形するのであって、図3,図
4及び図9,10のように本体1の厚さ方向に貫通する
ロードシーブ収容空間7と、このロードシーブ収容空間
7に連続して該ロードシーブ収容空間7を下方に大きく
開放する開放部6とを設けると共に、前記開放部6の対
向壁6c,6c内面には後記するチェン案内体8を嵌合
するための嵌合溝9を設け、この嵌合溝9への前記チェ
ン案内体8の嵌合により一対のチェン導通路4,5を形
成している。尚、前記嵌合溝9は、図7及び図10のよ
うに下方が開放しており、上方が前記ロードシーブ収容
空間7の手前で終っており、その終端近くには前記チェ
ン案内体8を固定する固定割ピンPの挿通孔10を設け
ている。また、前記開放部6には、図3,図4及び図
9,10に示したように、その幅方向外側に、前記チェ
ンCにおけるリンクの導通を許容するリンク線径よりや
ゝ幅広とした十字状規制孔の外側横孔部6aを設け、こ
の外側横孔部6aの内方側に縦孔部6dを設けている。
また、前記外側横孔部6aは前記ロードシーブ収容空間
7の内周面に亘って形成しており、また、前記チェン案
内体8を前記嵌合溝9に嵌合することにより前記チェン
導通路4,5の導入口側に十字状規制孔が形成できるよ
うになっている。
【0013】また、前記本体1における前記収容空間7
の上方で、前記チェン導通路4,5のうち、負荷側チェ
ンCが移動するチェン導通路4の直上方には、前記収容
空間7とは隔壁11を介して隔離された後記するフック
12の支持空間13を厚さ方向に貫通状に設け、この支
持空間13の天壁部13aに前記フック12の取付軸部
12bを挿通する挿通孔13bを設けると共に、前記支
持空間13に対し幅方向一側には、後記する逆転防止爪
14を支持する爪軸15の軸孔16を貫通状に設けてお
り、前記本体1の背面における前記軸孔16の周りに
は、つまり前記逆転防止爪14の支持側を正面とした場
合の背面における軸孔16の周りには、前記爪軸15の
ねじ部に螺合するナット15dの受座17を前記ナット
15aの高さと合わせて凹入状に形成している。そし
て、前記本体1の正面で、後記するラチェットホイル1
8の周りには、このラチェットホイル18の支持高さよ
りやゝ高く、その外周を覆う円弧状のガード壁19を突
出状に周設すると共に、前記逆転防止爪14を支持する
前記本体1のコーナー部には前記逆転防止爪14の支持
厚さより高く、該逆転防止爪14及び前記爪軸15を外
力に対しガードする一対のランド状ガード壁20を突設
している。
【0014】一方前記ロードシーブ2は、図11に示し
たように、軸方向中間部にチェン係合溝2aを設け、そ
の両側に前記ロードシーブ収容空間7の両側に設ける軸
孔21に回転自由に支持される一対の軸部2bを設け、
一方の軸部2bの外方には、前記ロードシーブ2より大
径とした前記ラチェットホイル18を一体に形成すると
共に、このラチェットホイル18の外方には、例えば六
角形などの非円形外周面をもったハンドル嵌合部22
と、このハンドル嵌合部22の外方に位置し、後記する
ハンドル3のフリー回転を許す円形外周面をもったフリ
ー回転部23とを連続して設けた回転操作部24を一体
に形成するのである。また、前記ハンドル3は、例えば
厚さ4〜5mm程度の板厚をもつ板材から成り、先端部に
は前記ハンドル嵌合部22に嵌合して共廻いを可能にす
る例えば六角形などの非円形嵌合孔3aをもち、握り部
には握り感覚を良好にするための例えばビニール樹脂の
コーティングから成る被覆層3bを形成している。この
ハンドル3は前記嵌合孔3aを前記回転操作部24に嵌
合して、該回転操作部24に前記ハンドル嵌合部22と
フリー回転部23とにわたって移動可能に保持するので
ある。
【0015】即ち、前記回転操作部24の軸端側には内
ねじ24aを設けて、この内ねじ24aに螺着する止め
ねじ26により前記回転操作部24の軸端に前記嵌合孔
3aより大径な抜止めワッシャ27を固定して前記ハン
ドル3を保持するのである。そして、前記ラチェットホ
イル18と前記ハンドル3との間に、該ハンドル3を前
記フリー回転部23側に付勢するコイルスプリングから
成るスプリング28を介装するのである。この場合、前
記ラチェットホイル18の軸方向外側面には前記スプリ
ング28の長さ方向内側を受止める環状受止溝29を設
けるのが好ましい。斯くすることにより、前記ハンドル
3を前記スプリング28に抗して前記ハンドル嵌合部2
2に嵌合するときの嵌合位置をラチェットホイル18に
近付けられ、それだけ前記スプリング28の軸方向長さ
を所定長さにできながら前記ロードシーブ2の軸方向長
さ、つまり前記ハンドル軸部24を含む軸方向長さを短
くすることができ、より小型化を有効に図れるのであ
る。
【0016】しかして、前記ロードシーブ2、ラチェッ
トホイル18及び回転操作部24と、この回転操作部2
4に保持する前記ハンドル3とにより駆動ユニット50
が構成されるのであって、この駆動ユニット50は、前
記ロードシーブ2を前記ロードシーブ収容空間7に挿入
し、前記軸部2b、2bを前記ロードシーブ収容空間7
の両側に設ける軸孔21に嵌合することにより、前記本
体1に回転自由に支持するのであり、また、この状態で
前記開放部6に前記チェン案内体8を嵌合することによ
り図1のように前記本体1に抜け出ることなく組付けら
れるのである。即ち、前記チェン案内体8に突設するチ
ェン巻込防止部8aの前記ロードシーブ収容空間7内へ
の突入により前記駆動ユニット50は本体1に抜け出な
いように保持されるのである。
【0017】前記チェン案内体8は、図3,図4及び図
12,図13に示すようにその厚さ方向両側に前記嵌合
溝9に嵌合する嵌合突条8bを設けると共に、幅方向両
側には、前記したように前記開放部6の幅方向外側に設
ける前記外側横孔部6aに対向する内側横孔部8cを設
けて、前記本体1の外側横孔部6a及び縦孔部6dと共
に十字状規制孔を形成するようにしており、更に、前記
開放部6への嵌合方向先端には、前記ロードシーブ収容
空間7内に突入してチェン巻込みを防止する前記チェン
巻込防止部8aを突設し、その内方には、前記固定割ピ
ンPの貫通孔8dを設けている。
【0018】従って、前記駆動ユニット50における前
記ロードシーブ2をロードシーブ収容空間7に挿入し、
かつ、前記チェン案内体8を前記開放部6に嵌合し、前
記固定割ピンPで固定することにより、図1及び図4の
ように前記チェン案内体8のチェン巻込防止部8aがロ
ードシーブ収容空間7に突入して前記ロードシーブ2の
チェン係合溝2aに係合することになり、この係合と、
更に前記チェン導通路4,5の一方から他方へのチェン
Cの導通とにより、前記ロードシーブ2の軸方向への移
動が防止され、前記本体1からの離脱なく前記駆動ユニ
ット50を前記本体1に保持させられるのであり、ま
た、前記チェン案内体8は、前記嵌合突条8bの嵌合溝
9への嵌合により前記開放部6に相対回転不能に固定さ
れるのである。そして、このチェン案内体8の固定によ
り、図3及び図4のようにチェン導通路4,5を隔離し
て形成でき、しかも、このチェン導通路4,5は、十字
規制孔に形成できるのである。
【0019】また、一方前記逆転防止爪14を支持する
爪軸15は、図8に鎖線で示したように頭部15aと大
径軸部15b及び小径ねじ軸部15cとから成り、前記
大径軸部15bに前記逆転防止爪14及び該爪14を前
記ラチェットホイル18の歯部に係合させる爪ばね30
を保持し、前記本体1の軸孔16に挿嵌し、前記小径ね
じ部15cへのナット15dの締込みにより前記本体1
に取付けるのである。尚、前記爪ばね30はコイルスプ
リングから成り、そのばね足の一方を前記逆転防止爪1
4に係止すると共に、ばね足の他方を前記本体1の正面
に設ける一対のランド状ガード壁20の間に係合させる
のであり、また、前記逆転防止爪14は、前記ラチェッ
トホイル18の歯部に噛合う爪本体14aと該爪14a
の前記歯部との噛合いを離脱操作するための操作部14
bとを備え、この操作部14bの操作により前記歯部に
常時噛合う前記爪本体14aを離脱操作可能とし、巻上
又は牽引操作した状態から巻下げ又は牽引解除が行える
ようにしている。
【0020】また、図1,2に示した前記フック12
は、フック本体12aと該フック本体12aの基部から
延びるねじをもった取付軸部12bとから成り、この取
付軸部12bにピン孔を貫通状に設けているもので、前
記取付軸部12bを前記本体1の支持空間13に開口す
る前記挿通孔13bに挿通して、前記取付軸部12b
に、ピン孔をもった円形ナット31を前記支持空間13
に組入れて螺合し、その所定螺合位置で、前記ナット3
1及び取付軸部12bのピン孔に割形ピン32を挿嵌固
定することにより前記本体1に回転可能に支持するので
ある。
【0021】次に以上のように構成する実施例の作動を
説明する。前記本体1には、前記駆動ユニット50及び
チェン案内体8が前記したように組込まれると共に、前
記逆転防止爪14及びフック12が前記したように組付
けられ、前記チェン導通路4,5には、例えば下フック
33をもったチェンCを導通させ、荷締作業や荷物の巻
上げ、巻下げ作業に用いられるのである。
【0022】しかして、例えば貨物自動車に積載する荷
物の荷締作業に用いる場合には、前記チェンCの下フッ
ク33を、前記貨物自動車に設けるフックに、直接又は
間接的に引掛けて係止し、また、前記フック12を前記
荷物に掛け渡したロープやベルトなどの荷締部材の先端
に引掛け、先ず前記逆転防止爪14を離脱操作し、前記
チェンCの無負荷側を引っ張って前記荷締部材に所定の
緊張を与えた後、前記逆転防止爪14の離脱操作を開放
した状態で前記ハンドル3を回転操作するのである。
【0023】このとき、前記本体1は前記したように片
手で把持できる大きさとなっており、しかも、背面側に
は突出部がなく平坦状となっているから、図14に示し
たように前記本体1を楽に把持できると共に斯く把持し
た上で、前記ハンドル3を操作することができ、従っ
て、前記ハンドル3の回転操作が楽に、かつ、安定よく
有効に行えるのであり、しかも、前記本体1には前記ラ
チェットホイル8の周りにガード壁19が設けられ、ま
た前記逆転防止爪14の取付部側角部にもガード壁20
が設けられているから、前記本体1を把持する手指がラ
チェットホイル18の歯部に触れたり、また、逆転防止
爪14の操作部14bに触れたりしてラチェットホイル
18及び逆転防止爪14の動作が悪影響を受けたり、手
指に痛さを与えたりすることもないのである。
【0024】更に、前記ハンドル3は、前記回転操作部
24のハンドル嵌合部22とフリー回転部23とにわた
って移動可能に保持されているから、前記ハンドル3の
角回転により、前記ロードシーブ2を駆動回転させられ
るのであり、また、前記ハンドル嵌合部22とフリー回
転部23とを連続して設けているから、前記ロードシー
ブ2の駆動回転操作と、ハンドル3の戻し操作とは連続
して容易に行えるのであり、その上、前記スプリング2
8によりハンドル3をフリー回転部23側に付勢してい
るから、前記した角回転操作をより楽に、かつ、迅速に
行うことができるのである。
【0025】また、以上のハンドル3による前記荷締部
材の締付作業により荷締めした後、この荷締めを開放す
るには、前記逆転防止爪14の離脱操作により行える。
つまり、前記逆転防止爪14を離脱操作により前記ロー
ドシーブ2はフリー状態となるから、容易に荷締めを開
放できるのであり、また、本体1には、前記ガード壁1
9を設けているから、逆転防止爪14を離脱操作すると
き、手指がラチェットホイル18に触れることがないか
ら、安全に牽引解除操作が行える。尚、この牽引解除時
前記ハンドル3はフリー回転部23に位置するから、ロ
ードシーブ2が逆回転しても前記ハンドル3は回転しな
いし、また、解除を徐徐に行う必要がある場合には、ハ
ンドル嵌合部22に嵌合させ、ハンドル3を把持してロ
ードシーブ2の逆回転に制動を与えられるのであって、
前記逆転防止爪14の爪操作とハンドル操作との併用で
荷締の状態を徐々に開放することが可能となる。
【0026】以上説明した実施例は、前記本体1を片手
で把持できる大きさ、形状としたが、この大きさ形状は
限定されることはない。また、前記本体1にはフック1
2を直接取付けたが、チェンを備えたフックを用い、こ
のチェンの先端側を前記本体1に結合ピンを介して取付
けてもよいし、また、フックを回転可能に支持したフッ
ク支持体を結合ピンを介して揺動可能に支持してもよ
い。また、本体1における開放部6の対向壁6c,6c
に嵌合溝9を設け、チェン案内体8に嵌合突条8bを設
けたが、その反対に設けてもよい。
【0027】また、ロードシーブ2とラチェットホイル
18及び回転操作部24とは一体に形成したが、別部材
に形成して一体的に結合してもよい。更に、前記チェン
案内体8は、前記嵌合溝9と嵌合突起8bとの嵌合及び
固定割ピンPとで固定する他、前記開放部6への圧入に
より固定してもよいし、また、接着剤により固定しても
よい。
【0028】また、前記ハンドル3は、前記回転操作部
24に対し軸方向に移動可能としたが、その他、前記回
転操作部24に固定してもよいし、また、回転操作部2
4にー方向回転伝動機構を介して回転のみ可能に支持し
てもよい。また、前記ハンドル3は、ー体形状としてい
るが、前記嵌合孔3aを設ける基部と握り部とを分割
し、着脱可能に結合してもよい。
【0029】
【発明の効果】本発明は以上のようにロードシーブ収
容空間7と、ロ−ドシ−ブ収容空間7と連続して該ロ
ードシーブ収容空間7を下方に開放する1つの貫通孔か
らなる開放部6とをダイキャスト成形により本体1に一
体成形して、本体1のチェン導通路形成部分を大きく開
放させ得るようにしているから、それだけ本体1を一体
成形するダイキャストの成形用型を簡単にでき、それだ
け前記した従来例に比較して安価に成形できるのであ
る。しかも、前記本体1の開放部6の下方への開放端側
に、十字形規制孔の縦孔部6dと外側横孔部6aとを設
ける一方、前記本体 1とは別にチェン案内体8を設け、
該チェン案内体8に前記十字形規制孔の内側横孔部8c
を設けて、前記チェン案内体8の開放部6へ内装したと
き、前記チェン導通路4,5に十字規制孔を形成できる
ようにしているので、十字規制孔を容易に形成でき、こ
の十字規制孔によりチェンがもつれた状態でロードシー
ブ収容空間7に進入するのを防止するできるのである。
また、前記チェン案内体8にはチェン巻込防止部8aを
設けているから、チェン巻込みを有効に防止できなが
ら、前記ロードシーブ2のロードシーブ収容空間7への
組込みも容易にできるのである。
【0030】また、前記本体1における開放部6の対向
壁6c,6cとチェン案内体8との一方に嵌合溝9を設
け、他方に該嵌合溝9に嵌合する嵌合突起8bを設けた
場合には、前記チェン案内体8を開放部6に挿入して前
記嵌合突起8bと嵌合溝9とを嵌合させるだけで前記チ
ェン案内体8を前記本体1の開放部6に簡単に、かつ、
確実に固定することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明巻上・牽引機の一実施例を示す縦断面
図。
【図2】正面図。
【図3】図2のAーA線における断面図。
【図4】図3のBーB線における断面図。
【図5】本体のみの正面図。
【図6】本体のみの背面図。
【図7】図5のCーC線における断面図。
【図8】図5のDーD線における断面図。
【図9】本体のみの下面図。
【図10】図7のCーC線における断面図。
【図11】駆動ユニットのみの中央断面図。
【図12】チェン案内体のみの正面図。
【図13】チェン案内体のみの下面図。
【図14】本体を把持してハンドルを操作する操作状態
を示す説明図。
【図15】従来例を示す縦断面図。
【符号の説明】
1 本体 2 ロードシーブ 4,5 チェン導通路 6 開放部 6a 外側横孔部 6c 対向壁 6d 縦孔部 7 ロードシーブ収容空間 8 チェン案内体 8a チェン巻込防止部 8b 嵌合突起 8c 内側横孔部 9 嵌合溝 14 逆転防止爪 18 ラチェットホイル

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイキャスト成形によりロ−ドシ−ブ収容
    空間7を一体形成した本体1の前記ロ−ドシ−ブ空間7
    に、ラチェットホイル18をもったロ−ドシ−ブ2を回
    転自由に内装すると共に、前記ラチェットホイル18の
    軸方向外方側に回転操作部材24を設ける一方、前記本
    体1に、前記ラチェットホイル18と噛合う逆転防止爪
    14を設けた巻上・牽引機であって、前記本体1に、前
    記ロ−ドシ−ブ収容空間7と連続して該ロ−ドシ−ブ収
    容空間7を下方に開放する1つの貫通孔からなる開放部
    6を前記本体1に一体成形し、この開放部6の下方への
    開放端側に、十字形のチェン導通路4、5における十字
    形規制孔の縦孔部6dと外側横孔部6aとを設ける一
    方、前記本体1と別体に設けられ、前記開放部6の中央
    部に内装したとき前記開放部6の前記縦孔部6dと外側
    横孔部6aと協働して前記チェン導通路4、5の十字規
    制孔を形成する、十字規制孔の内側横孔部8cと、前記
    ロ−ドシ−ブ収容空間7内に突入してチェン巻込みを防
    止するチェン巻込防止部8aとをもった、チェン案内体
    8を前記本体1の開放部6に相対回転不能に固定してい
    ることを特徴とする巻上・牽引機。
  2. 【請求項2】本体1における開放部6の対向壁6c,6
    cとチェン案内体8との一方に嵌合溝9を設け、他方に
    該嵌合溝9に嵌合する嵌合突起8bを設けて、該嵌合突
    起8bと嵌合溝9とを嵌合し、前記チェン案内体8を前
    記本体1の開放部6に相対回転不能に固定している請求
    項1記載の巻上・牽引機。
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