JPH1135289A - ウインチの安全装置 - Google Patents

ウインチの安全装置

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JPH1135289A
JPH1135289A JP19234497A JP19234497A JPH1135289A JP H1135289 A JPH1135289 A JP H1135289A JP 19234497 A JP19234497 A JP 19234497A JP 19234497 A JP19234497 A JP 19234497A JP H1135289 A JPH1135289 A JP H1135289A
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JP
Japan
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drum
winch
input shaft
safety device
ratchet wheel
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JP19234497A
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Inventor
Yuki Yamato
勇記 大和
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Wacoh Machinery Industry Co Ltd
Original Assignee
Wacoh Machinery Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な構造で、より安全性を向上することがで
きるウインチの安全装置を提供する。 【解決手段】ドラム1と、該ドラム1に巻き付けられ負
荷を巻き上げ巻き降しするワイヤ2と、減速機構17を
介してドラム1に連結された入力軸7と、入力軸7にね
じ結合され入力軸7に沿って軸方向に変位可能な移動部
材8と、前記入力軸7に対し、移動部材8と入力軸7に
形成したストッパー部との間に回転自在に装着されたラ
チェットホイール9と該ラチェットホイール9を両側面
から挟むように配設されたブレーキパッド11およびデ
ィスクハブ10と、前記ラチェットホイール9の正回転
を許容し、逆回転を阻止するロック爪12とを備えてな
るウインチにおいて前記ドラム1に負荷を巻き上げた状
態で該ドラム1の回転を阻止するドラム回転阻止機構2
4を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ウインチの安全
装置に関する。
【0002】
【従来技術】従来より重量物の索引作業や昇降作業に
は、ウインチが使用されている。
【0003】従来のウインチは、例えば図6に示すよう
に、ドラム1と、ドラム1に巻き付けるワイヤ2を介し
て負荷を巻き上げるとともに、巻き上げた負荷を任意の
位置に停止させるためと、適度な速度で巻き降ろすため
に、ブレーキ機構3を備えている。
【0004】ドラム1は、本体フレーム4に支持軸5を
介して回転自在に支承されており該ドラム1の右側には
大ギヤ6が一体的に固設されている。したがって、ドラ
ム1は大ギヤ6と一体回転する。
【0005】また、ドラム1には、ワイヤ2の一端が連
結されておりドラム1を回転させてワイヤ2を巻き取
り、巻き戻しすることによりワイヤ2の他端に連結され
た負荷を巻き上げ巻き戻しする。
【0006】ブレーキ機構3は、図7に示すようにドラ
ム1を回転駆動するための入力軸7と、入力軸7にねじ
結合され該入力軸7の正、逆回転にともなって軸方向に
移動する移動部材としての小ギヤ8と、入力軸7に対し
回転自在に装着されたラチェットホイール9、ディスク
ハブ10およびブレーキパッド11と、ラチェットホイ
ール9に係合するロック爪12とからなる。
【0007】入力軸7は、ドラム1の支持軸5と平行配
置され、両端部をそれぞれ支持メタル13を介して本体
フレーム4とカバー14に回転自在に支承されている。
そして、両支持メタル13の外側にはストッパーワッシ
ャ15が固定され、このストッパーワッシャ15によっ
て入力軸7の軸方向の移動を規制している。
【0008】入力軸7には、前記大ギヤ6に対応する位
置に雄ねじ部16が形成され、この雄ねじ部16に移動
部材としての小ギヤ8がねじ結合されている。小ギヤ8
は大ギヤ6と噛合っており、この小ギヤ8と大ギヤ6と
により減速機構17を構成している。
【0009】さらに、入力軸7には、小ギヤ8に隣接し
て、ディスクハブ10、ブレーキパッド11、ラチェッ
トホイール9、ブレーキパッド11、ディスクハブ10
の順に装着されている。これらラチェットホイール9、
ディスクハブ10およびブレーキパッド11は入力軸7
に対し回転自在かつ軸方向に移動自在に装着され、右端
側のディスクハブ10は、入力軸7に形成したストッパ
ー部18により軸方向の位置決めがされている。
【0010】また、入力軸7には小ギヤ8の左側面に止
め輪19を介してワッシャ20が固定され、このワッシ
ャ20による小ギヤ8が位置決めされている。
【0011】ラチェットホイール9には、ラチェットホ
イール9の正回転(図3における矢印A方向、すなわ
ち、入力軸7の右端方向からみて時計方向)を許容し、
逆回転を阻止するロック爪12が係合している。
【0012】そして、ロック爪12は本体フレーム4に
固設された枢軸21に回転自在に枢着されトーションス
プリング22によってラチェットホイール9へ係合する
方向に付勢されている。
【0013】入力軸7は、その右端側をカバー14より
外側方へ突出させており、この突出端部にハンドル23
が連結されている。
【0014】このような構成により、いま、負荷を巻き
上げる場合は入力軸7に取り付けたハンドル23を正回
転すると入力軸7にねじ結合された移動部材としての小
ギヤ8がラチェットホイール9に接近する方向(図2に
おける右方)へ変位しラチェットホイール9は小ギヤ8
とストッパー部18との間で、ブレーキパッド11を介
してディスクハブ10間に挟み込まれる。したがって入
力軸7、小ギヤ8、ラチェットホイール9、ディスクハ
ブ10およびブレーキパッド11は一体的に回転するこ
とができ、小ギヤ8と噛合う大ギヤ6を介してドラム1
を巻き上げ方向に回転して負荷を巻き上げることができ
る。また、このとき、ロック爪12をラチェットホイー
ル9にセットすれば、負荷は、任意の位置に停止させて
おくことができる。
【0015】一方、負荷を巻き降ろす場合には、ロック
爪12をラチェットホイール9にセットしたままで、す
なわち、ロック爪12を開放することなく、ハンドル2
3を逆回転すると移動部材(小ギヤ)8がラチェットホ
イール9から離れる方向(図2における左方)へ変位
し、ディスクハブ10、ブレーキパッド11とラチェッ
トホイール9とが切り離されるので、ラチェットホイー
ル9が停止しているのにもかかわらず入力軸7と小ギヤ
8とが回転可能となり、小ギヤ8と噛合う大ギヤ6を介
してドラム1が逆回転して負荷が巻き降ろされる。
【0016】負荷の巻き降ろし動作中において、ハンド
ル23の回転を停止すると、入力軸7に対して小ギヤ8
が相対的に巻き上げ時と同方向に駆動されることにな
る。そこで、小ギヤ8がラチェットホイール9に接近す
る方向へ変位し、ラチェットホイール9は小ギヤ8とス
トッパー部18との間で、ブレーキパッド11を介して
ディスクハブ10間に挟み込まれ、入力軸7、小ギヤ
8、ラチェットホイール9、ディスクハブ10およびブ
レーキパッド11とが一体となり負荷も停止する。すな
わち負荷は、入力軸7の逆回転にしたがって、安全に巻
き降ろすことができる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のウインチにあっては、ラチェットホイール9
の逆回転を阻止するロック爪12が、例えば、組立て不
良、トーションスプリングの破損、ロック爪の枢支軸へ
の錆び付き等に起因して、ラチェットホイール9にセッ
トされない場合、ハンドルから手を離すとドラムが負荷
の巻き降ろし方向に回転し、負荷が巻き降ろされるとい
う問題があり特にウインチを昇降作業に使用する場合に
は、負荷が落下して不慮の事故を起こす慮れがあった。
【0018】この発明は上記に鑑み創案されたものであ
って、簡単な構造で、より安全性を向上することができ
るウインチの安全装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明はドラムと、該ドラムに巻き付
けられ負荷を巻き上げ巻き降ろしするワイヤと、減速機
構を介してドラムに連結された入力軸と、入力軸にねじ
結合され入力軸に沿って軸方向に変位可能な移動部材
と、前記入力軸に対し、移動部材と入力軸に形成したス
トッパー部との間に回転自在に装着されたラチェットホ
イールと該ラチェットホイールを両側面から挟むように
配設されたブレーキパッドおよびディスクハブと、前記
ラチェットホイールの正回転を許容し、逆回転を阻止す
るロック爪とを備えてなるウインチにおいて、前記ドラ
ムに負荷を巻き上げた状態で該ドラムの回転を阻止する
ドラム回転阻止機構を設けたことを特徴とする。
【0020】請求項2記載の発明は、請求項1記載のウ
インチの安全装置であって、前記ドラム回転阻止機構
は、ドラムに形成された複数の係止孔と、フレーム側に
設けられ前記係止孔に係脱可能な係合ピンと、該係合ピ
ンを係合方向に付勢するスプリングと、前記係合ピンを
スプリングの付勢力に抗して、離脱方向に移動するカム
機構とからなることを特徴とするウインチの安全装置。
【0021】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明であって、前記ドラム回転阻止機構は、フレーム側に
設けられた係止部材と、ハンドル側に設けられ前記係合
部材に係脱可能な係合ピンと、該係合ピンを係合方向に
付勢するスプリングとからなることを特徴とするウイン
チの安全装置。
【0022】請求項4記載の発明は、請求項1記載のウ
インチの安全装置であって、前記ドラムの回転阻止機構
は、フレーム側に上下方向回動自在に設けられた係合部
材と、 該係合部材を下方向きに付勢したときハンドルの
アーム部に係合し、また、上方向きに付勢したときハン
ドルのアーム部から離脱させるスプリングとからなるこ
とを特徴とするウインチの安全装置。
【0023】請求項5記載の発明は、請求項1記載のウ
インチの安全装置であって、前記ドラムの回転阻止機構
は、フレーム側に軸方向移動自在に設けられハンドルの
アーム部に係脱可能な係合ピンからなることを特徴とす
るウインチの安全装置。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図面を参照して説明する。なお、図6乃至図8に
示す従来のウインチと同様な構成部分については、同符
号を付し、重複説明は省略する。
【0025】図1は、この発明の第1実施形態に係るウ
インチの縦断面図、図2はドラム回転阻止機構の拡大断
面図である。
【0026】このウインチは、図1に示すように、ドラ
ム1と、ドラム1に巻き付けるワイヤ2を介して負荷を
巻き上げるとともに、巻き上げた負荷を任意の位置に停
止させるためと、適度な速度で巻き降ろすためのブレー
キ機構3と、ドラム1に負荷を巻き上げた状態で該ドラ
ム1の回転を阻止することができるドラム回転阻止機構
24とを備えている。
【0027】ブレーキ機構3は、減速機構17を介して
ドラム1に連結された入力軸7と入力軸7の雄ねじ部1
6にねじ結合され入力軸7に沿って軸方向に変位可能な
移動部材としての小ギヤ8と、前記入力軸7に嵌合した
ディスクハブ10とディスクハブ10に隣接する2枚の
ブレーキパッド11と、このブレーキパッド11に挟ま
れるラチェットホイール9と、ラチェットホイール9の
逆回転を阻止するロック爪12とにより構成されてい
る。
【0028】ドラム回転阻止機構24は、図1及び図2
に示すように、ドラム1に形成された係止孔25と、フ
レーム4側に設けられ前記係止孔25に係脱可能な係合
ピン26とから構成されている。
【0029】係合孔25はドラム1に適宜間隔を隔てて
全周にわたって形成されている。
【0030】係合ピン26は、フレーム4に一体的に取
り付けられたシリンダ27内に摺動自在に設けられたピ
ストン28のドラム1側に一体的に設けられている。ま
た、ピストン28にはピストンロッド29が一体的に設
けられておりシリンダ27の底壁からの突出端と、シリ
ンダ27の底壁外面との間にカム30とカム31とから
なるカム機構32が設けられている。そして、ピストン
ロッド29側のカム30には操作レバー33が一体的に
設けられている。
【0031】さらに、ピストン28とシリンダ27の底
壁内面との間には、ピストン28を介して係合ピン26
をドラム1の係合孔25に係合させる方向に付勢するス
プリング34が介装されている。
【0032】しかして、負荷を巻き上げまたは巻き降ろ
しする場合には操作レバー33を回動してピストンロッ
ド29のカム30の山部をシリンダ27のカム31の山
部に移動させると、ピストン28を介して係合ピン26
がスプリング34の付勢力に抗してドラム1の係止孔2
5から離脱する方向に移動し係合ピン26が係止孔25
から抜けた状態で保持され(図1及び図2に示す状
態)、ハンドル23は自由に回転することができる。
【0033】一方、負荷を任意の位置に停止させておく
場合には操作レバー33を逆方向に回動してピストンロ
ッド29のカム30の山部をシリンダ27のカム31の
谷部に移動させると、スプリング34の付勢力によりピ
ストン28を介して係合ピン26がドラム1の係止孔2
5に係合する方向へ移動し、係合ピン26が係止孔25
に係合する。
【0034】この状態でドラム1がフレーム4に固定さ
れるので、ドラム1の回転が阻止される。
【0035】このような構成により、いま、負荷を巻き
上げる場合は入力軸7に取り付けたハンドル23を正回
転すると入力軸7にねじ結合された移動部材としての小
ギヤ8がラチェットホイール9に接近する方向(図2に
おける右方)へ変位しラチェットホイール9は小ギヤ8
とストッパー部18との間で、ブレーキパッド11を介
してディスクハブ10間に挟み込まれる。したがって入
力軸7、小ギヤ8、ラチェットホイール9、ディスクハ
ブ10およびブレーキパッド11は一体的に回転するこ
とができ、小ギヤ8と噛合う大ギヤ6を介してドラム1
を巻き上げ方向に回転して負荷を巻き上げることができ
る。また、このとき、ロック爪12をラチェットホイー
ル9にセットするとともに操作レバー33を操作して係
合ピン26をドラム1の係止孔25に係合すれば、負荷
は、任意の位置に停止させておくことができるととも
に、ドラム1の回転を完全に阻止することができる。
【0036】一方、負荷を巻き降ろす場合には、ロック
爪12をラチェットホイール9にセットしたままで、す
なわち、ロック爪12を開放することなく、ハンドル2
3を逆回転すると移動部材(小ギヤ)8がラチェットホ
イール9から離れる方向(図2における左方)へ変位
し、ディスクハブ10、ブレーキパッド11とラチェッ
トホイール9とが切り離されるので、ラチェットホイー
ル9が停止しているのにもかかわらず入力軸7と小ギヤ
8とが回転可能となり、小ギヤ8と噛合う大ギヤ6を介
してドラム1が逆回転して負荷が巻き降ろされる。
【0037】負荷の巻き降ろし動作中において、ハンド
ル23の回転を停止すると、入力軸7に対して小ギヤ8
が相対的に巻き上げ時と同方向に駆動されることにな
る。そこで、小ギヤ8がラチェットホイール9に接近す
る方向へ変位し、ラチェットホイール9は小ギヤ8とス
トッパー部18との間で、ブレーキパッド11を介して
ディスクハブ10間に挟み込まれ、入力軸7、小ギヤ
8、ラチェットホイール9、ディスクハブ10およびブ
レーキパッド11とが一体となり負荷も停止する。すな
わち負荷は、入力軸7の逆回転にしたがって、安全に巻
き降ろすことができる。
【0038】そして、ドラム回転阻止機構24を設けて
いるので、負荷を巻き上げて任意の位置に停止させてお
く場合には、操作レバー33を操作して係合ピン26を
係止孔25に係合させることにより、ドラム1がフレー
ム4に固定される。このため、ラチェットホイール9の
逆回転を阻止するロック爪12が、例えば、組立て不
良、トーションスプリングの破損、ロック爪の枢支軸へ
の錆び付き等に起因してラチェットホイール9にセット
されない場合でも、ドラム1が負荷の巻き降ろし方向に
回転することが無い。特にウインチを昇降作業に使用す
る場合に、負荷の降下を安全に防止することができるた
め、より安全性を向上することができる。
【0039】図3は、この発明の第2実施形態に係るウ
インチの縦断面図を示すものである。なお、図1と同様
な構成部分については、同符号を付し、重複説明は省略
する。
【0040】この実施形態のドラム回転阻止機構35
は、フレーム4に一体的に設けられた係止部材36と、
ハンドル23のアーム部37に軸方向移動自在に挿通さ
れた係合ピン38と、該係合ピン38を前記係止部材3
6に係合する方向に付勢するスプリング39とからな
る。
【0041】そして、ハンドル23は、係合ピン38と
一体的に設けられている。
【0042】しかして、負荷を巻き上げまたは巻き降ろ
しする場合には、該ハンドル23を図3における右方へ
移動させると、係合ピン38がフレーム4の係止部材3
6から離脱する方向に移動しハンドル23は自由に回転
することができる。
【0043】一方、負荷を任意の位置に停止させておく
場合には、ハンドル23を図3における左方へ移動させ
ると、係合ピン38がフレーム4の係止部材36に係合
する方向に移動し、スプリング39の付勢力により係合
状態に保持される。
【0044】この状態でハンドル23がフレーム4に固
定されるので、ハンドル23、アーム部37、入力軸
7、ブレーク機構3及び減速機構17を介してドラム1
がフレーム4に固定され、ドラム1の回転が阻止され
る。
【0045】従って、ラチェットホイール9の逆回転を
阻止するロック爪12が、例えば、組み立て不良、トー
ションスプリングの破損、ロック爪の枢支軸への錆び付
き等に起因してラチェットホイール9にセットされない
場合でも、ドラム1が負荷の巻き降ろし方向に回転する
ことが無い。特にウインチを昇降作業に使用する場合
に、負荷の降下を完全に防止することができるため、よ
り安全性を向上することができる。
【0046】図4はこの発明の第3実施形態に係るウイ
ンチの縦断面図を示すものである。なお、図1と同様な
構成部分については、同符号を付し、重複説明は省略す
る。この実施形態のドラム回転阻止機構41は、フレー
ム4側に係合部材42を設け、この係合部材42をハン
ドル23のアーム部37に係脱可能に構成してなる。
【0047】係合部材42はフレーム4と一体的に設け
られた支持部材43にピン44を介して上下方向回動自
在に設けられている。そして、支持部材43と係合部材
42との間にはスプリング45が介装されている。前記
スプリング45は、係合部材42の支点(ピン44)を
中心にして、係合部材42を上向きと下向きに付勢する
ものである。そして、下向きの付勢位置と上向きの付勢
位置にそれぞれストッパー46、47が設けられ、係合
部材42が下向きに付勢されたとき、ハンドル23のア
ーム部37に係合し、上向きに付勢されたときアーム部
37から離脱する。
【0048】しかして負荷を巻き上げ、または、巻き降
ろしする場合には、係合部材42をスプリング45を介
して上向きに位置させると、ハンドル23のアーム部3
7から離脱し、ハンドル23は自由に回転することがで
きる。
【0049】一方、負荷を任意の位置に停止させておく
場合には、係合部材42をスプリング45を介して下向
きに位置させるとハンドル23のアーム部37に係合し
て係合状態に保持される。
【0050】この状態でハンドル23のアーム部37が
フレーム4に固定されるので、アーム部37、入力軸
7、ブレーキ機構3及び減速機構17を介してドラム1
がフレーム4に固定されドラム1の回転が阻止される。
【0051】従って、ラチェットホイール9の逆回転を
阻止するロック爪12が、例えば、組み立て不良、トー
ションスプリングの破損、ロック爪の枢支軸への錆び付
き等に起因してラチェットホイール9にセットされない
場合でも、ドラム1が負荷の巻き降ろし方向に回転する
ことが無い。特にウインチを昇降作業に使用する場合
に、負荷の降下を完全に防止することができるため、よ
り安全性を向上することができる。
【0052】図5は、この発明の第4実施形態に係るウ
インチの縦断面図を示すものである。なお、図1と同様
な構成部分には、同符号を付し、重複説明は省略する。
【0053】この実施形態のドラム回転阻止機構48
は、フレーム4と一体的に支持部材49を設け、この支
持部材49に軸方向移動自在に係合ピン50を挿通して
なる。そして、係合ピン50の両端には抜け止め部5
1、52が設けられている。
【0054】しかして、負荷を巻き上げ、または巻き降
ろしする場合には、係合ピン50を図5における左方へ
移動させると、係合ピン50はハンドル23のアーム部
37から離脱し、ハンドル23は自由に回転することが
できる。
【0055】一方、負荷を任意の位置に停止させておく
場合には、係合ピン50を図5における右方へ移動させ
ると係合ピン50がハンドル23のアーム部37に係合
する。
【0056】この状態で、ハンドル23のアーム部37
がフレーム4に固定されるので、アーム部37、入力軸
7、ブレーキ機構3及び減速機構17を介してドラム1
がフレーム4に固定されドラム1の回転が阻止される。
【0057】従って、ラチェットホイール9の逆回転を
阻止するロック爪12が、例えば、組み立て不良、トー
ションスプリングの破損、ロック爪の枢支軸への錆び付
き等に起因してラチェットホイール9にセットされない
場合でも、ドラム1が負荷の巻き降ろし方向に回転する
ことが無い。特にウインチを昇降作業に使用する場合
に、負荷の降下を完全に防止することができるため、よ
り安全性を向上することができる。
【0058】
【発明の効果】以上の説明により明らかなように請求項
1の発明によればドラムと、該ドラムに巻き付けられ負
荷を巻き上げ巻き降ろしするワイヤと、減速機構を介し
てドラムに連結された入力軸と入力軸にねじ結合され入
力軸に沿って軸方向に変位可能な移動部材と、前記入力
軸に対し、移動部材と入力軸に形成したストッパー部と
の間に回転自在に装着されたラチェットホイールと該ラ
チェットホイールを両側面から挟むように配設されたブ
レーキパッドおよびディスクハブと、前記ラチェットホ
イールの正回転を許容し、逆回転を阻止するロック爪と
を備えてなるウインチにおいて前記ドラムに負荷を巻き
上げた状態で該ドラムの回転を阻止するドラム回転阻止
機構を設けているため、ラチェットホイール9の逆回転
を阻止するロック爪12が、例えば、組立て不良、トー
ションスプリングの破損、ロック爪の枢支軸への錆び付
き等に起因してラチェットホイール9にセットされない
場合にでも、ドラム1が負荷の巻き降ろし方向に回転す
ることが無い。特にウインチを昇降作業に使用する場合
に負荷の降下を完全に防止することができる。
【0059】従って、不慮の事故を防止することがで
き、より安全性が向上される。
【0060】請求項2の発明によれば請求項1の発明と
同様な効果を奏する。
【0061】請求項3の発明によれば請求項1の発明と
同様な効果を奏する他、安価に、かつ、容易に製作する
ことができる。
【0062】請求項4の発明によれば請求項1の発明と
同様な効果を奏する他、安価に、かつ、容易に製作する
ことができる。
【0063】請求項5の発明によれば請求項1の発明と
同様な効果を奏する他、安価に、かつ、容易に製作する
ことができる
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態に係るウインチの縦断
面図である。
【図2】この発明の第1実施形態に係るドラムの回転阻
止機構の拡大断面図である。
【図3】この発明の第2実施形態に係るウインチの縦断
面図である。
【図4】この発明の第3実施形態に係るウインチの縦断
面図である。
【図5】この発明の第4実施形態に係るウインチの縦断
面図である。
【図6】従来のウインチを示す斜視図である。
【図7】従来のウインチの縦断面図である。
【図8】従来のウインチのブレーキ機構を示す側面図で
ある。
【符号の説明】
1…ドラム 2…ワイヤ 7…入力軸 8…小ギヤ(移動部材) 9…ラチェットホイール 10…ディスクハブ 11…ブレーキパッド 12…ロック爪 17…減速機構 23…ハンドル 24、35、41、48…ドラム回転阻止機構 25…係止孔 26…係合ピン 32…カム機構 34…スプリング 36…保持部材 37…アーム部 38…係合ピン 39…スプリング 42…係合部材 45…スプリング 50…係合ピン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ドラムと、該ドラムに巻き付けられ負荷を
    巻き上げ巻き降ろしするワイヤと、減速機構を介してド
    ラムに連結された入力軸と、入力軸にねじ結合され入力
    軸に沿って軸方向に変位可能な移動部材と、前記入力軸
    に対し、移動部材と入力軸に形成したストッパー部との
    間に回転自在に装着されたラチェットホイールと該ラチ
    ェットホイールを両側面から挟むように配設されたブレ
    ーキパッドおよびディスクハブと、前記ラチェットホイ
    ールの正回転を許容し、逆回転を阻止するロック爪とを
    備えてなるウインチにおいて、前記ドラムに負荷を巻き
    上げた状態で該ドラムの回転を阻止するドラム回転阻止
    機構を設けたことを特徴とするウインチの安全装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のウインチの安全装置であっ
    て、前記ドラム回転阻止機構は、ドラムに形成された複
    数の係止孔と、フレーム側に設けられ前記係止孔に係脱
    可能な係合ピンと、該係合ピンを係合方向に付勢するス
    プリングと、前記係合ピンをスプリングの付勢力に抗し
    て、離脱方向に移動するカム機構とからなることを特徴
    とするウインチの安全装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載のウインチの安全装置であっ
    て、前記ドラム回転阻止機構は、フレーム側に設けられ
    た係止部材と、ハンドル側に設けられ前記係合部材に係
    脱可能な係合ピンと、該係合ピンを係合方向に付勢する
    スプリングとからなることを特徴とするウインチの安全
    装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載のウインチの安全装置であっ
    て、前記ドラム回転阻止機構は、フレーム側に上下方向
    回動自在に設けられた係合部材と、 該係合部材を下方向
    きに付勢したときハンドルのアーム部に係合し、また、
    上方向きに付勢したときハンドルのアーム部から離脱さ
    せるスプリングとからなることを特徴とするウインチの
    安全装置。
  5. 【請求項5】請求項1記載のウインチの安全装置であっ
    て、前記ドラム回転阻止機構は、フレーム側に軸方向移
    動自在に設けられハンドルのアーム部に係脱可能な係合
    ピンからなることを特徴とするウインチの安全装置。
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