JP2709555B2 - 電気装置におけるケーブルの固定構造 - Google Patents

電気装置におけるケーブルの固定構造

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JP2709555B2 JP4307542A JP30754292A JP2709555B2 JP 2709555 B2 JP2709555 B2 JP 2709555B2 JP 4307542 A JP4307542 A JP 4307542A JP 30754292 A JP30754292 A JP 30754292A JP 2709555 B2 JP2709555 B2 JP 2709555B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は電気装置におけるケー
ブルの固定構造に関するもので、特に雑音防止用のフェ
ライトリングを挿通したケーブルの固定に好適な構造に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9は雑音信号の伝達を防止するフェラ
イトリング3を挿通したフラットケーブル1を装置のフ
レームその他の固定部材に固定するための従来構造の一
例を示した図である。図示のケーブル1はたとえば電子
計算機のプリンタのプリント板と走行するキャリアに搭
載された印刷ヘッドとを繋ぐケーブルのように、一端を
固定側に他端を移動側に繋いだフラットケーブルの例を
示したものである。ケーブル1には座屈防止および他の
部材との摺接防止用のマイラシート2が添設され、雑音
電波防止用のフェライトリング3が挿通されている。
【0003】マイラシート2は適度な弾性と剛性とを備
えており、ケーブル1が折れ曲がったり垂れ下がったり
するのを防止して、ケーブル1が他のデバイスやフレー
ムに接触したり、キャリア走行時にケーブル1が振れ動
いたりするのを防止している。またフェライトリング3
はケーブル1を流れる高周波成分を平滑化して、雑音信
号がケーブル1をアンテナとして放射されたり、外部か
らの雑音信号がケーブル1を通して装置内のデバイスに
伝達されるのを防止している。
【0004】このような構造のケーブルにおいて、従来
は図に示すようにフレームその他ま固定部材にネジ2
1止めされる金具22でマイラシート2の端部とフェラ
イトリング3とを重ね合わせた状態で押えることによ
り、マイラシート2とフェライトリング3およびフェラ
イトリング3に挿通されたケーブル1の端部を固定して
いた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように雑音対策等
でケーブル1にフェライトリング3を取り付ける場合、
フェライトリングの移動防止のために、フェライトリン
グ固定用の部材(固定金具)22を別部品として取り付
ける必要があり、その取付スペースを実装スペースとし
て確保しなければならず、特に小型化を要請される装置
では、フェライトリング固定金具22の実装スペース
と、これを取り付けるときの作業スペース(たとえば工
具の挿通スペース)を確保するために装置内にデッドス
ペースが生じ、また他のデバイスの配置にも制限を受け
るという問題があった。
【0006】さらに図に示すようなネジ21を用いて
金具22を固定する構造のものは、これらの部品の手配
とフレーム等へのタップ孔加工を必要とし、組立作業に
も手数がかかるうえ、組立時に金具22の取付位置を変
更することも不可能であるという問題があった。
【0007】この発明はケーブルの固定のために従来必
要としていたスペースを削減して装置の小型化を図ると
ともに、装置内の各種のデバイスの配置上の自由度を増
大させ、さらに部品の製作工数や組立工数を低減するこ
とが可能なケーブルの固定構造を得ることを課題として
いる。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の電気装置にお
けるケーブルの固定構造は、フレームその他の固定部材
4に貼着された弾性シート2、12対向する切起し片
を設け、この切起し片6の先端部にケーブル1、11
の延在方向に延びる押え端9を形成し、この押え端9を
ケーブル1、11に挿通したフェライトリンクなどのリ
ング状部材3の内周面とケーブル1、11の外面との間
に挿通して、切起し片6が元の位置に復帰しようとする
弾力を利用してケーブル1、11とリング状部材3とを
同時に固定するものである。
【0009】ケーブル1、11にこれを保持するマイラ
シート2が添設されているときは、これをそのままケー
ブル1、11を固定するための弾性シートとして利用す
ることができる。
【0010】
【作用】上記この発明の構造では、ケーブル1、11は
切起し片6の弾力により切起し片6と弾性シート2、1
2本体との間で、または切起し片6とケーブル1、11
の下に介在するスペーサ15ないしフェライトリング3
の下辺との間で挟持されて固定される。また切起し片6
に設けたケーブル長手方向に延びる押え端9をケーブル
1、11に挿通されたフェライトリング3のケーブル挿
通孔に挿入することにより、その挿入によって生ずる切
起し片6ないしその押え端9の屈曲反力を利用してケー
ブル1、11とフェライトリング3とを共に固定するこ
とができる。
【0011】そしてこの発明の構成によれば、ケーブル
1、11の固定がフレームその他の固定部材4に貼着さ
れた薄いシート状の部材2、12によって行われるた
め、その実装スペースはほとんど考慮する必要がなく、
特にマイラシート2が添設されたケーブルの固定構造と
して用いた場合は、ケーブル1、11およびフェライト
リング3を固定するための特別な部品を必要としない。
さらにケーブル固定部にタップ加工などの前加工を必要
としないので、組立時にケーブル固定位置を現物合わせ
で最適な位置に設定することができ、切起し片6にケー
ブル1、11およびフェライトリング3を挟みこむこと
によってこれらを固定することができるから、組立時の
作業工数も低減できる。
【0012】
【実施例】図1ないし3はマイラシート2と雑音防止用
のフェライトリング3を備えたケーブル1をこの発明の
構造でフレームその他の固定部材4に固定した第1実施
例を示した図である。マイラシート2の端部には図3に
示すように、切込線5により切起し片6が形成され、か
つこの切起し片6を設けた領域を挟む両側裏面に両面接
着テープ7が貼着されている。切起し片6はマイラシー
ト2の長手方向中心線に対称に両側にそれぞれ設けられ
ており、各切起し片6はマイラシート2の長手方向と平
行な折曲げ線8でシート本体と繋がっており、その先端
側にはマイラシート2の長手方向に延びる押え端9が形
成されている。
【0013】折曲げ線8はマイラシート2の幅方向外側
に位置しており、押え端9は内側に位置している。そし
て対向する切起し片6の折曲げ線8相互の間隔は、固定
しようとするフラットケーブル1の幅よりわずかに広く
し、また二つの押え端9のマイラシートの幅方向外側に
位置する側辺9a相互の間隔は、固定しようとするフラ
ットケーブル1の幅より狭くする。
【0014】次に上記のように端部に切起し片6と両面
接着テープ7とを設けたマイラシート2を用いてフラッ
トケーブル1およびフェライトリング3を固定する手順
について説明する。フェライトリング3を挿通したケー
ブル1にマイラシート2を添設し、マイラシート2の端
部に形成した切起し片6をケーブル1側に開いてケーブ
ル1の端部を二つの切起し片6の内側に挿入する。切起
し片6はシートの弾力によって元の位置に戻ろうとし、
ケーブル1をマイラシート2本体との間で挟みこむ。こ
の状態でケーブル1をデバイス間に接続し、ケーブル1
とマイラシート2との長手方向の位置関係を、ケーブル
1が所望の経路に保持されるように、またケーブル1の
固定位置が適正な位置になるように調整した後、両面接
着テープ7でマイラシート2をフレームその他の固定部
材4に貼着する。
【0015】次にフェライトリング3をケーブル固定側
へと移動して、フェライトリング3のマイラシート側の
部分3aを切起し片6によって押えこまれているケーブ
ル1とマイラシート2との間に押しこみ、切起し片6の
押え端9をフェライトリング3のケーブル挿通孔13に
挿入して、図1に示す状態でケーブル1の端部およびフ
ェライトリング3を固定する。この図3に示す状態にお
いては、ケーブル1とマイラシート2との間にフェライ
トリング3のマイラシート側の部分3aが入りこむため
に、ケーブル1が強制的なマイラシート2から浮かされ
た状態となり、従って切起し片6の根元部分の屈曲角が
大きくなってそれだけ強い力でケーブル1が挟持され
る。また切起し片の押え端9はフェライトリング3のケ
ーブル挿通孔13に挿入されることによって、根元部に
おいて上方に屈曲された切起し片6がケーブル1の面と
平行な方向に再び屈曲されるため、この屈曲に基づく弾
性反力により、切起し片6によるフェライトリング3の
固定力も大きくできる。
【0016】図4および5はこの発明の第2実施例を示
したものである。この第2実施例のものはケーブル1に
その全長に渡るマイラシートが添設されていないもので
あり、その固定部のみにマイラシートその他の弾性シー
ト12を設けている。この弾性シート12は第1実施例
のマイラシートの端部と同様に切起し片6が設けられ、
両面接着テープ7を用いてフレームその他の固定部材4
に固定されるが、この第2実施例の切起し片6はその先
端側の押え端9の延在方向を互い違いの方向としてい
る。従って第2実施例の弾性シート12によるケーブル
1の端部およびフェライトリング3の固定は、図4に示
すように二つの切起し片6の押え端9をケーブル1に挿
通したフェライトリング3のケーブル挿通孔13に両側
から互い違いに挿入することによって行われる。このよ
うな構造のものでは、フェライトリング3への切起し片
6の挿通作業が若干面倒になるが、フェライトリング3
のケーブル1に沿う方向の移動が完全に防止されるの
で、たとえば振動が加わる装置から下方に引き出される
ケーブルの端部を固定する場合の構造として好適であ
る。
【0017】
【0018】以上の実施例における弾性シート2、12
は両面接着テープ7その他の適当な接着剤ないし粘着剤
を用いてフレームその他の固定部材4に固定されてい
る。
【0019】ケーブルが丸ケーブル11であるときは、
図6および7に示すようにフェライトリング3のケーブ
ル挿通孔13に挿入される押え端9が細いネック部16
を介して切起し片6に繋がる形状に形成し、押え端9が
ケーブル11とフェライトリング3との間で円弧状に屈
曲されることの反力を利用してフェライトリング3をケ
ーブル11に固定するようにしてやれば、丸ケーブル1
1の固定とフェライトリング3の固定とをともに合理的
に行うことができる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したこの発明によれば、ケーブ
ル固定部における実装スペースを実質上無視し得る程度
のものとすることができ、特にマイラシートを添設した
ケーブルの固定構造として用いたときは、ケーブルの固
定のために新たに追加される部品も必要とせず、その実
装スペースも実質上ゼロとすることができる。また雑音
防止用のフェライトリングを挿通したケーブルにおいて
は、ケーブル端部の固定とフェライトリングの固定とを
ともに行うことが可能であり、この場合にもケーブルお
よびフェライトリングの固定のための実装スペースを事
実上無視し得る程度のものにすることができる。
【0021】また構造が極めて簡単であり、ケーブルお
よびフェライトリングの固定位置を組立時に現物合わせ
で任意に設定できるから、これらを最適な位置で固定す
ることができ、またケーブル固定時の組立作業も極めて
容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例の斜視図
【図2】第1実施例の固定手順を示す斜視図
【図3】第1実施例で使用するマイラシートの端部の斜
視図
【図4】第2実施例の斜視図
【図5】第2実施例の切起し片を示す平面図
【図6】丸ケーブルの固定構造を示す第3実施例の斜視
【図7】第3実施例の切起し片を示す平面図
【図8】従来の固定構造の一例を示す斜視図
【符号の説明】
1 フラットケーブル 2 マイラシート 3 フェライトリング 4 固定部材 6 切起し片 7 両面接着テープ 9 押え端 11 丸ケーブル 12 弾性シート

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレームその他の固定部材(4) に貼着さ
    れた弾性シート(2,12)対向する切起し片(6) を備え、
    この切起し片(6) はその先端部にケーブル(1,11)の延在
    方向に延びる押え端(9) を有しており、この押え端(9)
    をケーブル(1,11)に挿通したリング状部材(3) の内周面
    とケーブル(1,11)の外面との間に挿通して、上記切起し
    片(6) が元の位置に復帰しようとする弾力を利用してケ
    ーブル(1,11)と上記リング状部材(3) とを同時に固定す
    ることを特徴とする、電気装置におけるケーブルの固定
    構造。
  2. 【請求項2】 リング状部材(3) が雑音電波防止用のフ
    ェライトリングである、請求項1記載のケーブルの固定
    構造。
  3. 【請求項3】 弾性シートがケーブル(1,11)を保持する
    ためにケーブル(1,11)に添設されるマイラシート(2) で
    ある、請求項1または2記載のケーブルの固定構造。
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