JP2708796B2 - 多機能マルチビーム半導体レーザの製造方法 - Google Patents

多機能マルチビーム半導体レーザの製造方法

Info

Publication number
JP2708796B2
JP2708796B2 JP17987888A JP17987888A JP2708796B2 JP 2708796 B2 JP2708796 B2 JP 2708796B2 JP 17987888 A JP17987888 A JP 17987888A JP 17987888 A JP17987888 A JP 17987888A JP 2708796 B2 JP2708796 B2 JP 2708796B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ridge
semiconductor laser
layer
mesa groove
stripe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP17987888A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0228988A (ja
Inventor
幸司 米田
浩司 冨永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP17987888A priority Critical patent/JP2708796B2/ja
Publication of JPH0228988A publication Critical patent/JPH0228988A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2708796B2 publication Critical patent/JP2708796B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Semiconductor Lasers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、発振波長,発振モード等の発振特性が異な
る複数の半導体レーザ素子を同一基板上に集積化してな
る多機能マルチビーム半導体レーザの製造方法に関する
ものである。
〔従来の技術〕
光ディスク用の光源として用いられる半導体レーザの
高出力化,多機能化が望まれており、1チップ内に高出
力で記録書込み,消去に有用な半導体レーザ素子と、低
雑音にて読取りに有用な半導体レーザ素子とを集積化す
ることが求められている。また多重通信等の分野にあっ
ても、波長を異にする複数の半導体レーザ素子を同一基
板上に集積化することが望まれている。
このような波長を異にする複数の半導体レーザ素子の
集積化の例としては、特開昭61-8983号公報,特開昭61-
8984号公報に開示されたものが公知である。特開昭61-8
983号公報に開示された半導体レーザの製造方法にあっ
ては、MBE(分子線エピタキシ)法またはMOCVD(有機金
属気相成長)法を用いて基板に幅が異なる2種のリッジ
ストライプを形成した後に同一の膜厚の電流ブロック層
を形成し、次いで狭いリッジストライプ中央部と広いリ
ッジストライプのリッジ端とにメサ溝ストライプを形成
し、この上に通常のLPE(液相エピタキシ)法を用いて
第1クラッド層,活性層,第2クラッド層,コンタクト
層を成長させることを特徴としている。そしてこのよう
にして製造された半導体レーザでは、リッジ端の半導体
レーザ素子では長波長になり、リッジ中央部の半導体レ
ーザ素子では短波長になり、2種の波長のレーザ光を出
射することができる。
特開昭61-8984号公報に開示された半導体レーザの製
造方法は、上述の特開昭61-8983号公報に開示された方
法において、電流ブロック層をLPE法にて成長させるこ
とが異なるだけである。
また高出力な半導体レーザ素子と低雑音の半導体レー
ザ素子とを同一基板に集積化した例としては、IEEE JOU
RNAL OF QUANTUM ELECTRONICS,VOL.QE-23,NO.6,JUNE 19
87,p898〜902に開示されたものが公知である。この半導
体レーザは、端面コーティングによって高出力用レーザ
素子と低雑音用レーザ素子とを作り分けようとするもの
であり、具体的には高出力用は前面がλ/4Al23,後面
がλ/4Al23,λ4Siのコーティングにて4%‐75%の
反射率とし、高出力用は前後面ともにλ/4Al23,λ4S
iのコーティングにて75%の反射率としていることを特
徴としている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが上述したような各製造方法には夫々以下に述
べるような難点がある。
まず特開昭61-8983号公報に開示された方法では、成
長法としてMBE法またはMOCVD法を用いるので、結晶性が
悪く、発振しきい値が上昇する等の難点がある。
また特開昭61-8984号公報に開示された方法では、成
長法としてLPE法を用いるので結晶性は良好であるが、
リッジ形成後に一度平担にエピタキシャル成長させるの
で、リッジ位置がそのままでは不明となり、メサ溝スト
ライプを所定の位置に形成することが困難であるという
難点がある。なおこの難点は前述の特開昭61-8983号公
報に開示された方法にも存在する。
更に端面コーティングを変化させる方法では、レーザ
素子毎に端面コーティングを変えるので成長後のプロセ
ス工程、特に端面コーティング工程後に部分的にフォト
エッチング工程を用いて膜を取り除く工程が困難であっ
て歩留りが低いという難点がある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、す
べての成長法にLPE法を用い、リッジの中央から適長離
れた位置に形成したメサ溝ストライプに第1のクラッド
層のリッジ端(第1クラッド層及び活性層の傾斜部)を
位置させることにより、波長,発振モード等の特性が異
なる複数の半導体レーザ素子を1チップに集積化した半
導体レーザを製造でき、しかもその歩留りは高い多機能
マルチビーム半導体レーザの製造方法を提供することを
目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係る多機能マルチビーム半導体レーザの製造
方法は、同一基板上に発振特性が異なる複数の半導体レ
ーザ素子を集積化してなる多機能マルチビーム半導体レ
ーザの製造方法において、基板上に電流ブロック層を形
成する工程と、該電流ブロック層にストライプ状にリッ
ジを形成する工程と、該リッジ及びリッジが形成されて
いない電流ブロック層を平担部にストライプ状にメサ溝
を前記リッジに平行的に形成する工程と、該メサ溝を含
む前記電流ブロック層上面に第1クラッド層,活性層,
第2クラッド層及びキャップ層を、第1クラッド層のリ
ッジ端が前記電流ブロック層の平担部に形成したメサ溝
上に位置するように、順次液相エピタキシャル成長させ
る工程と、前記リッジに形成したメサ溝と前記電流ブロ
ック層の平担部に形成したメサ溝との間に、前記基板に
到達する分離溝を形成して複数の半導体レーザ素子に分
離する工程とを有することを特徴とする。
〔作用〕
本発明に係る製造方法にて製造した半導体レーザで
は、リッジ上の半導体レーザ素子は第1クラッド層及び
活性層は薄いので、波長は短くなり、発振モードはシン
グルモードとなる。またリッジ端上の半導体レーザ素子
は第1クラッド層及び活性層は厚いので、波長は長くな
り、発振モードはマルチモードとなって自励発振であ
る。
〔実施例〕
以下、本発明をその実施例を示す図面に基づいて具体
的に説明する。
第1図は本発明に係る多機能マルチビーム半導体レー
ザの製造方法の工程を示す模式図である。まずp型GaAs
基板1上に、LPE法を用いてn−GaAs層を厚さ1.3μmだ
け成長させて電流ブロック層2を形成した後、該電流ブ
ロック層2に幅50μm,高さ0.7μmのリッジストライプ2
1を、そのストライプ方向が〈011〉の順メサ方向になる
ように形成する。次いでリッジストライプ21の中央と、
これより100μm離隔した位置とに、幅3.0μm,深さ1.7
μmのメサ溝ストライプ22,22を形成する(第1図
(a))。
次いでLPE法を用いて、AlGaAs層からなる第1クラッ
ド層3,AlGaAs層からなる活性層4,AlGaAs層からなる第2
クラッド層5及びGaAs層からなるキャップ層6をこの順
に連続して成長させる(第1図(b))。この際の成長
条件は、最初の成長温度を820℃とし、この温度から冷
却速度0.5℃/分にて、第1クラッド層3,活性層4,第2
クラッド層5,キャップ層6の成長時間を夫々90秒,0.5
秒,900秒,600秒とする。またこの際の第1クラッド層3
成長時の過飽和温度は2.75℃である。この第1クラッド
層3の成長によって、第1クラッド層3のリッジ端はリ
ッジ中央から、100μm離隔した位置に設けられたメサ
溝ストライプ22上にくることになる。
第1クラッド層3のリッジ端は、成長時間が一定の場
合、リッジ高さと過飽和度とによって決定される。第2
図は第1クラッド層3の成長時間を90秒とした場合の、
過飽和度(℃)とリッジ中央から第1クラッド層3のリ
ッジ端までの距離(μm)との関係を示すグラフであ
り、図中(a)はリッジ高さが0.7μmの場合を、図中
(a)はリッジ高さが1.5μmの場合を夫々示す。本実
施例ではリッジ高さが0.7μmであるので、過飽和度を
2.75℃と設定することにより、リッジ中央から100μm
離隔したメサ溝ストライプ22上に、第1クラッド層3の
リッジ端を位置させることができる(第2図参照)。
最後にp型電極7,n型電極8を蒸着した後、エッチン
グによって、メサ溝ストライプ22,22の中間の部分にn
型電極8側からGaAs基板1に達する分離溝9を形成し
て、両半導体レーザ素子に分離する(第1図(c))。
以上のようにして得られた半導体レーザにおいて、リ
ッジストライプ21上の半導体レーザ素子は活性層4が薄
いのでシングルの短波長モードとなり、第1クラッド層
3のリッジ端の半導体レーザ素子は活性層4が厚いので
マルチの長波長モードとなる。そして両者の波長の差は
約50nm程度である。
なお本実施例では特性が異なる2ビームの半導体レー
ザを製造する場合について説明したが、これに限らず3
ビーム以上の半導体レーザを製造する場合についても同
様に行なえることは勿論である。
〔発明の効果〕
以上詳述した如く本発明では、基板に一様に形成した
電流ブロック層にリッジを形成した後、このリッジとこ
のリッジから適長離れた部分とにメサ溝を形成し、リッ
ジから適長離れた部分のメサ溝上に第1クラッド層のリ
ッジ端が位置するように各層を成長させることにより、
簡単な製造工程にて、波長,発振モードが異なる複数の
半導体レーザ素子を同一基板上に有する半導体レーザを
製造することができる。
従って本発明では容易に多機能マルチビーム半導体レ
ーザを製造できるので、歩留りは向上し、量産効果によ
って製品コストの低減化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の多機能マルチビーム半導体レーザの製
造方法の工程を示す模式的断面図、第2図は過飽和度と
第1クラッド層リッジ端の位置との関係を示すグラフで
ある。 1……GaAs基板、2……電流ブロック層、3……第1ク
ラッド層、4……活性層、5……第2クラッド層、6…
…キャップ層、9……分離溝、21……リッジストライ
プ、22……メサ溝ストライプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−79791(JP,A) 特開 昭61−8984(JP,A) 特開 昭61−8983(JP,A) 特開 昭60−101985(JP,A) 特開 平1−117082(JP,A) 特開 昭61−115367(JP,A) 特開 昭55−153386(JP,A) 特開 昭61−19186(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】同一基板上に発振特性が異なる複数の半導
    体レーザ素子を集積化してなる多機能マルチビーム半導
    体レーザの製造方法において、 基板上に電流ブロック層を形成する工程と、 該電流ブロック層にストライプ状にリッジを形成する工
    程と、 該リッジ及びリッジが形成されていない電流ブロック層
    を平担部にストライプ状にメサ溝を前記リッジに平行的
    に形成する工程と、 該メサ溝を含む前記電流ブロック層上面に第1クラッド
    層,活性層,第2クラッド層及びキャップ層を、第1ク
    ラッド層のリッジ端が前記電流ブロック層の平担部に形
    成したメサ溝上に位置するように、順次液相エピタキシ
    ャル成長させる工程と、 前記リッジに形成したメサ溝と前記電流ブロック層の平
    担部に形成したメサ溝との間に、前記基板に到達する分
    離溝を形成して複数の半導体レーザ素子に分離する工程
    と を有することを特徴とする多機能マルチビーム半導体レ
    ーザの製造方法。
JP17987888A 1988-07-19 1988-07-19 多機能マルチビーム半導体レーザの製造方法 Expired - Fee Related JP2708796B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17987888A JP2708796B2 (ja) 1988-07-19 1988-07-19 多機能マルチビーム半導体レーザの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17987888A JP2708796B2 (ja) 1988-07-19 1988-07-19 多機能マルチビーム半導体レーザの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0228988A JPH0228988A (ja) 1990-01-31
JP2708796B2 true JP2708796B2 (ja) 1998-02-04

Family

ID=16073480

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17987888A Expired - Fee Related JP2708796B2 (ja) 1988-07-19 1988-07-19 多機能マルチビーム半導体レーザの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2708796B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4296643B2 (ja) 1999-07-30 2009-07-15 アイシン精機株式会社 シートバックロック装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0228988A (ja) 1990-01-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5045500A (en) Method of making a semiconductor laser
US6167074A (en) Monolithic independently addressable Red/IR side by side laser
JPH0789592B2 (ja) Dfbレーザーの集積形成方法
JPH0834337B2 (ja) 半導体レーザ素子の製造方法
JPH0864906A (ja) 半導体装置の製法
US4948753A (en) Method of producing stripe-structure semiconductor laser
JP2708796B2 (ja) 多機能マルチビーム半導体レーザの製造方法
US4966863A (en) Method for producing a semiconductor laser device
US5805629A (en) Semiconductor laser
US5379314A (en) Semiconductor laser and method of manufacturing semiconductor laser
JP2836822B2 (ja) 導波路型半導体光素子の製造方法
JP2001244560A (ja) 半導体発光装置の製造方法及び半導体発光装置
JPH05327111A (ja) 半導体レーザ装置及びその製造方法
JP2687495B2 (ja) 半導体レーザの製造方法
JPS61113293A (ja) 半導体レ−ザアレイ装置
US4872174A (en) Semiconductor laser device having a grating structure
JP3250270B2 (ja) 半導体レーザ素子及びその製造方法
JP3208860B2 (ja) 半導体レーザ装置
JPH0685456B2 (ja) 半導体レーザ装置の製造方法
JP3127635B2 (ja) 半導体レーザ
JPH0437598B2 (ja)
JP2940106B2 (ja) 半導体レーザの製法
JPH084181B2 (ja) 半導体レーザの製造方法
JPH07312462A (ja) 面発光レーザダイオードの製造方法,及び面発光レーザダイオード
JP2686133B2 (ja) 半導体レーザの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees