JP2707986B2 - 自動演奏装置 - Google Patents

自動演奏装置

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JP2707986B2
JP2707986B2 JP6300302A JP30030294A JP2707986B2 JP 2707986 B2 JP2707986 B2 JP 2707986B2 JP 6300302 A JP6300302 A JP 6300302A JP 30030294 A JP30030294 A JP 30030294A JP 2707986 B2 JP2707986 B2 JP 2707986B2
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晴道 堀田
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、楽曲演奏及びリズム
伴奏を並行して行なう自動演奏装置に関し、特に楽曲情
報及びリズム制御情報を読出す処理とリズム制御情報に
応じてリズムパターン情報を読出す処理とを1つの処理
装置に実行させることにより簡単な構成で変化に富んだ
リズム伴奏を可能にしたものである。 【0002】 【従来の技術】従来、楽曲演奏及びリズム伴奏を並行し
て行なう自動演奏装置としては、楽曲情報及びリズム制
御情報を楽曲メモリに記憶すると共にリズムパターン情
報をパターンメモリに記憶しておき、楽曲メモリから楽
曲情報及びリズム制御情報を読出すと共にリズム制御情
報に応じてリズムパターン情報を読出すことにより楽曲
とリズムを同期して且つ並行して自動演奏するものが知
られている(例えば、特開昭59−197088号公
報、特開昭57−54991号公報、特開昭58−13
2280号公報等参照)。 【0003】また、この種の自動演奏装置において、楽
曲情報及びリズム制御情報を読出す処理を中央処理装置
(CPU)に行なわせることも知られている(例えば、
特開昭59−125792号公報、特開昭59−125
786号公報等参照)。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上記した楽曲メモリ及
びパターンメモリを用いる自動演奏装置にあっては、楽
曲メモリから楽曲情報及びリズム制御情報を読出す回路
部と、パターンメモリからリズムパターン情報を読出す
回路部とが別々に設けられており、構成が複雑である。 【0005】一方、読出処理にCPUを用いる自動演奏
装置にあっては、リズム制御情報との関連でリズムパタ
ーン情報をどのようにして読出すのか不明である。 【0006】この発明の目的は、簡単な構成で変化に富
んだリズム伴奏を行なえる新規な自動演奏装置を提供す
ることにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】この発明に係る自動演奏
装置は、互いに異なる複数の時系列的なリズム音発生パ
ターンをそれぞれ表わす複数のリズムパターン情報を記
憶する第1の記憶手段[図1の24中で図6のデータを
記憶する部分]と、 所望の楽曲の順次の音符について各
音符毎に発生すべき楽音の音高を表わす音高情報と該楽
音を発生すべき発音タイミングを指示する発音タイミン
グ情報とを含む楽曲情報を記憶すると共に、前記複数の
リズムパターン情報のうちの第1及び第2のものをそれ
ぞれ指定する第1及び第2のパターン選択情報とこれら
第1及び第2のパターン選択情報に対応してパターン選
択タイミングをそれぞれ指示する第1及び第2の選択タ
イミング情報とを含むリズム制御情報を記憶する第2の
記憶手段であって、前記第1及び第2の選択タイミング
情報の指示するパターン選択タイミングは、前記楽曲情
報に基づく楽曲演奏のためのリズム伴奏を前記第1及び
第2のリズムパターン情報に基づいて順次に行なうよう
に予め定められているもの[図1の24中で図4,5の
データを記憶する音分]と、 パターン選択情報を記憶可
能な第3の記憶手段[図1の20中のRHYNO]と、
テンポクロック信号を発生する信号発生手段[図1の2
6]と、 この信号発生手段からテンポクロック信号が発
生されるたびに該テンポクロック信号を計数してその計
数値に対応するクロックタイミングを指示する指示手段
[図1の20中のCLK]と演奏開始指示に従って前
記リズム制御情報及び前記楽曲情報の読出しを開始し、
前記信号発生手段からテンポクロック信号が発生される
たびに該テンポクロック信号に応じて前記指示手段の指
示するクロックタイミング内において、前記リズム制御
情報中のいずれかの選択タイミング情報の指示するパタ
ーン選択タイミングと前記指示手段の指示するクロック
タイミングとが一致するか判定する第1の判定処理[図
9の104]と、前記楽曲情報中のいずれかの発音タイ
ミング情報の指示する発音タイミングと前記指示手段の
指示するクロックタイミングとが 一致するか判定する第
2の判定処理[図11の158]とを実行する処理装置
であって、前記第2の判定処理で一致するとの判定結果
が得られるたびにそのときに前記指示手段が指示してい
たのと同じクロックタイミング内において判定に係る発
音タイミング情報と音符で関連した音高情報を前記第2
の記憶手段から読出し[図11の160]、前記第1の
判定処理で一致するとの判定結果が行られるたびにその
ときに前記指示手段が指示していたのと同じクロックタ
イミング内において、判定に係る選択タイミング情報に
対応するパターン選択情報を前記第2の記憶手段から読
出して前記第3の記憶手段に書込む処理[図9の11
4]と、この処理で書込まれたパターン選択情報の指定
するリズムパターン情報を前記第1の記憶手段にて選択
して該リズムパターン情報の読出しを前記指示手段の指
示するクロックタイミングに従って開始する処理[図1
2の184]とを実行し、読出開始に係るリズムパター
ン情報については前記第3の記憶手段のパターン選択情
報が変更されるまで前記指示手段の指示するクロックタ
イミングに従って読出しを続行するもの[図1の16]
と、 前記第2の記憶手段から読出される音高情報に従っ
て前記楽曲の音符進行に対応した楽音信号を発生する楽
音発生手段[図1の28]と、前記第1の記憶手段から
読出されるリズムパターン情報に従ってリズム音信号を
発生するリズム発生手段[図1の30]とを備えたもの
である。 【0008】 【作用】この発明の構成によれば、音符毎に発音タイミ
ング情報の指示する発音タイミングと指示手段の指示す
るクロックタイミングとが一致すると、第2の記憶手段
から音高情報が読出され、この音高情報に従って楽音発
生手段から楽音信号が発生される。この結果、楽曲の自
動演奏が行なわれる。 【0009】また、第1の選択タイミング情報の指示す
るパターン選択タイミングと指示手段の指示するクロッ
クタイミングとが一致すると、このときのクロックタイ
ミング内において、第1のパターン選択情報が第3の記
憶手段に書込まれ且つ第1のパターン選択情報の指定す
る第1のリズムパターン情報が選択されて読出開始され
る。従って、第1のリズムパターン情報に従ってリズム
伴奏が行なわれる。この後、第2の選択タイミング情報
の指示するパターン選択タイミングと指示手段の指示す
るクロックタイミングとが一致すると、このときのクロ
ックタイミング内において、第2のパターン選択情報が
第3の記憶手段に書込まれ且つ第2のパターン選択情報
の指定する第2のリズムパターン情報が選択されて読出
開始される。従って、第2のリズムパターン情報に従っ
てリズム伴奏が行なわれる。このように、リズム音発生
パターンは、第1のリズムパターン情報に対応するもの
から第2のリズムパターン情報に対応するものに 動的
に変更されるので、楽曲演奏に並行一して変化に富んだ
リズム伴奏が可能となる。また、第2の選択タイミング
情報に関してタイミング一致が得られると、そのときと
同じクロックタイミング内において第2のパターン選択
情報の第2の記憶手段から第3の記憶手段への転送と第
2のリズムパターン情報の選択及び読出開始とを行なう
ようにしたので、第1のリズムパターン情報から第2の
リズムパターン情報への変更が1クロックタイミング分
遅れたりすることがなく、リズム音発生パターンの迅速
な変更が可能である。 【0010】 【実施例】図1は、この発明を電子楽器に適用した一実
施例を示すもので、この実施例の電子楽器は、マイクロ
コンピュータの助けによってマニアル演奏音発生、楽曲
の自動演奏、自動リズム伴奏等が制御されるようになっ
ている。 【0011】バス10には、鍵盤回路12、制御スイッ
チ回路14、中央処理装置(CPU)16、プログラム
メモリ18、ワーキングメモリ20、読取装置22、演
奏データメモリ24、テンポ発振器(OSC)26、楽
曲用トーンジェネレータ(TG)28及びリズム用トー
ンジェネレータ(TG)30が接続されている。 【0012】鍵盤回路12は、多数の鍵を有するマニア
ル演奏用鍵盤をそなえたもので、各鍵毎に設けられた鍵
スイッチを走査することにより鍵操作情報が検出される
ようになっている。 【0013】制御スイッチ回路14は、音色、音量、効
果等の制御スイッチ、演奏データ読込スイッチ、自動演
奏スタート/ストップスイッチ等を含むもので、これら
のスイッチを走査することによりスイッチ操作情報が検
出されるようになっている。 【0014】CPU16は、ROM(リード・オンリィ
・メモリ)からなるプログラムメモリ18にストアされ
たプログラムに従ってマニアル演奏音発生、楽曲の自動
演奏、自動リズム伴奏等のための各種処理を実行するも
ので、これらの処理については図7乃至図12を参照し
て後述する。 【0015】ワーキングメモリ20は、RAM(ランダ
ム・アクセス・メモリ)からなるもので、CPU16の
処理の際にレジスタ、カウンタ、フラグ等として利用さ
れる記憶領域を含んでいる。なお、楽曲の自動演奏及び
自動リズム伴奏に関係するレジスタ類については後述す
る。 【0016】読取装置22は、例えばROMパックから
なる外部記憶媒体32から演奏データを読取るためのも
ので、外部記憶媒体32を受入口に挿入した状態で前述
の演奏データ読込スイッチをオンすると、読取動作を開
始するようになっている。 【0017】演奏データメモリ24は、RAMからなる
もので、読取装置22で読取った演奏データをストアす
るためのものである。 【0018】テンポOSC26は、テンポクロックパル
スを発生するものである。図7のメインルーチンにおい
て割込みが許可されると、テンポOSC26がテンポク
ロックパルスを発生するたびに図8の割込ルーチンが実
行され、それによって楽曲の自動演奏及び自動リズム伴
奏が遂行される。楽曲の自動演奏及びリズム伴奏のテン
ポは、テンポOSC26から発生されるテンポクロック
パルスの繰返周波数に応じて決まる。 【0019】楽曲用TG28は、マニアル演奏音発生又
は楽曲の自動演奏のために用いられるトーンジェネレー
タであり、一例として16個の時分割的な楽音形成チャ
ンネルを有する。このため、マニアル演奏音又は自動演
奏音としては、最大で16音まで同時発音可能である。 【0020】リズム用TG30は、自動リズム伴奏のた
めに用いられるトーンジェネレータであり、一例として
8個の時分割的な打撃音形成チャンネルを有する。この
ため、リズム音としては、最大で8音まで同時発音可能
である。 【0021】サウンドシステム34は、出力アンプ、ス
ピーカ等を含むもので、楽曲用TG28からの楽音信号
及びリズム用TG30からのリズム音信号を音響に変換
するようになっている。 【0022】図2は、外部記憶媒体32における演奏デ
ータのフォーマットを示すものである。 【0023】演奏データは、曲番、曲名を表わすヘッダ
HDと、CH1 〜CH16の各チャンネル毎に音高、音
量、キーオン/オフタイミング等を表わす楽曲データM
Dと、音色、音量、効果、リズムオン/オフ、リズム選
択等の制御のための制御データCDと、リズムパターン
等を表わすリズムデータRDとを含んでいる。これらの
データは、この記載の順に読取られて演奏データメモリ
24にストアされる。そして、このようにしてストアさ
れた演奏データに基づいて楽曲の自動演奏及び自動リズ
ム伴奏が行なわれる。 【0024】ヘッダHDは、図3に詳細を示すように、
曲番を表わす2バイトのデータAと、1文字当り1バイ
トで曲名を表わす32バイトのデータBと、CH1 〜C
16の16チャンネル分のデータの先頭番地を1組当り
2バイトでそれぞれ表わす16組のデータCと、制御デ
ータCDの先頭番地を表わす2バイトのデータDと、リ
ズムデータRDの先頭番地を表わす2バイトのデータE
とを含んでいる。 【0025】楽曲データMDは、図4にCH1 〜CH16
の任意の1チャンネル分を例示するように、1イベント
分の4バイトのデータEVMを順次に配列したもので、
その配列の途中には休符データRSが適宜配置されると
共に配列の末尾にはエンドコードデータMEDが配置さ
れる。1イベント分の4バイトのデータEVMは、発音
すべき音の音高を表わす1バイトのキーコードデータK
Cと、発音タイミングを表わす1バイトのキーオンタイ
ミングデータKONと、消音タイミングを表わす1バイ
トのキーオフタイミングデータKOFと、発音すべき音
の音量レベルを表わす1バイトの音量レベルデータVO
Lとからなっている。また、休符データRSは、小節単
位で長い休符期間を実現するために挿入されるもので、
1バイトの休符コードデータRCと、小節数を表わす1
バイトの小節数データBNとからなっている。 【0026】タイミングデータKON及びKOFにおけ
るタイミング値は、1小節を4拍子ならば96分割して
0〜95のいずれかで表わし、3拍子ならば72分割し
て0〜71のいずれかで表わし、2拍子ならば48分割
して0〜47のいずれかで表わす。なお、1小節より短
い休符期間は、あるイベントのキーオフタイミング値と
次のイベントのキーオンタイミング値との間に所望の休
符期間に対応する差をもたせることによって実現するこ
とができる。 【0027】制御データCDは、図5に詳細を示すよう
に、1イベント分の3バイトのデータEVCを順次に配
列したもので、その配列の末尾にはエンドコードデータ
CEDが配置される。1イベント分の3バイトのデータ
EVCは、KON及びKOFについて前述したと同様に
して制御タイミングを表わす1バイトの制御タイミング
データCTと、音色、音量、効果、リズムオン/オフ、
リズム選択等のような制御種別を表わす1バイトの制御
種別データCSと、所望の制御状態又は制御量を表わす
制御値データCVとからなっている。 【0028】リズム制御に関する3バイトデータEVC
としては、リズムオン/オフ制御に関するものと、リズ
ム選択に関するものとが使用される。リズムオン/オフ
制御に関する3バイトデータEVCは、制御タイミング
データCTによりリズムをオン又はオフすべきタイミン
グを表わし、制御種別データCSによりリズムオン/オ
フ制御であることを表わし、制御値データCVによりリ
ズムオン(「1」)又はリズムオフ(「0」)を表わ
す。また、リズム選択に関する3バイトデータEVC
は、制御タイミングデータCTによりリズム選択のタイ
ミングを表わし、制御種別データCSによりリズム選択
であることを表わし、制御値データCVにより演奏すべ
きリズムパターンの番号(すなわちリズムパターンナン
バ)を表わす。 【0029】リズムデータRDは、図6に詳細を示すよ
うに、リズムパターン数Nを表わす1バイトのデータP
Nと、リズムパターン毎にその属性(拍子等)を表わす
属性データPSと、N個の異なるリズムパターンをそれ
ぞれ表わす第1〜第NのリズムパターンデータPT1
PTN とを含んでいる。 【0030】属性データPSは、S1 〜SN のNバイト
のデータからなり、各1バイトのデータは上位2ビット
で拍子BTを表わし、下位3ビットで楽器グループナン
バIGNを表わす。拍子BTを表わす2ビットは、4拍
子ならば「00」、3拍子ならば「01」、2拍子なら
ば「10」にそれぞれセットされる。 【0031】この実施例では、8つのリズムパターンを
記憶可能であり、Nの最大値は8である。また、これら
8つのリズムパターン(すなわちリズムパターンナンバ
1〜8)にそれぞれ対応して0〜7の楽器グループナン
バIGNが定められている。各楽器グループナンバIG
Nは、それに対応するリズムパターンを演奏するのに必
要な一群の打撃音をリズム用TG30の8つの打撃音形
成チャンネルに割当てるために用いられるもので、例え
ばIGN=0及びIGN=7について各チャンネルへの
割当音を例示すると、次の通りである。 【0032】チャンネル IGN=0 IGN=7 1 シンバルI カウベルI 2 ハイハット ハイハット 3 ブラシショット ハイコンガ 4 ブラシロール ローコンガ 5 シンバルII シンバル 6 スネアドラムI スネアドラム 7 バスドラム バスドラム 8 スネアドラムII カウベルII 各リズムパターンデータは、図6にPT1 について代表
的に示すように、2バイト1組の発音制御データSDを
多数組配列して1小節分のリズムパターンを表わすよう
になっている。ここで、1小節分の発音制御データは、
4拍子ならば48組(96バイト)、3拍子ならば36
組(72バイト)、2拍子ならば24組(48バイト)
である。 【0033】各発音制御データSDは、1発音タイミン
グについて打撃音形成チャンネル1〜8の発音又は非発
音をそれぞれ“1”又は“0”で表わすと共にアンセン
トACC(音量)を「00」〜「11」の4段階のいず
れかで表わすようになっている。この場合、各発音制御
データSDの1バイト目については、1〜4の各チャン
ネル毎に2ビットが割当てられているが、これは、同一
チャンネルの打撃音(例えばハイハット)であっても
「10」のときと、「11」のときとで音色を異にして
発音させるようにするためである。 【0034】リズムパターンナンバ1〜8は、楽器グル
ープナンバ0〜7にそれぞれ対応すると共にリズムパタ
ーンデータPT1 〜PT8 にそれぞれ対応しているの
で、前述した3バイトデータEVCで任意のリズムパタ
ーンナンバを指定することによって任意のリズムパター
ンでリズム伴奏を行なうことができる。例えば、リズム
パターンナンバ1を指定すると、リズムパターンデータ
PT1 を用いたリズム伴奏が可能となる。この場合、打
撃音形成チャンネル1〜8には前述したように楽器グル
ープナンバ0に対応する8種の打撃音が割当てられるの
で、例えばチャンネル3ではブラシショット音が、チャ
ンネル7ではバスドラム音がそれぞれ形成される。 【0035】ワーキングメモリ20のレジスタ類のう
ち、楽曲の自動演奏及び自動リズム伴奏に関係するもの
は、次の通りである。 【0036】(1)ランフラグ RUN これは、前述した自動演奏スタート/ストップスイッチ
の操作に基づいて“1”又は“0”がストアされるもの
で、“1”ならば演奏中であることを表わし、“0”な
らば演奏停止を表わす。 【0037】(2)リズムランフラグ RHYRUN これは、自動リズム伴奏に関連して“1”又は“0”が
ストアされるもので、“1”ならば伴奏中であることを
表わし、“0”ならば伴奏停止を表わす。 【0038】(3)テンポカウンタ CLK これは、自動演奏中に図8の割込ルーチンが実行される
たびに1ずつ歩進するもので、4拍子ならば0〜95の
カウント値をとって96になるタイミングでリセットさ
れ、3拍子ならば0〜71のカウント値をとって72に
なるタイミングでリセットされ、2拍子ならば0〜47
のカウント値をとって48になるタイミングでリセット
されるものである。 【0039】(4)リズムパターンナンバレジスタ R
HYNO これは、前述したリズム選択に関する3バイトデータE
VCの3バイト目、すなわちリズムパターンナンバデー
タをストアするためのものである。 【0040】(5)拍子レジスタ BEAT これは、前述した属性データPSから選択された1バイ
トのデータ(S1 〜SN のいずれか)における上位2ビ
ットのデータ、すなわち拍子BTがストアされるもので
ある。 【0041】(6)制御データ読出ポインタ PNTC これは、前述した制御データCDを読出す際に用いられ
るアドレスポインタである。 【0042】(7)リズムデータ読出ポインタ PNT
R これは、前述したリズムデータRDを読出す際に用いら
れるアドレスポインタである。 【0043】(8)楽曲データ読出ポインタ PNT1
〜PNT16 これらのポインタPNT1 〜PNT16は、図2のCH1
〜CH16のそれぞれのチャンネルの楽曲データを読出す
際に用いられるチャンネル別のアドレスポインタであ
る。 【0044】(9)キーオンレジスタ KEYON これは、CH1 〜CH16の16チャンネル分のビット位
置を有する2バイトのレジスタであって、発音中のチャ
ンネルに対応するビット位置に“1”がストアされるも
のである。 【0045】(10)エンドレジスタ END これは、CH1 〜CH16の16チャンネル分のビット位
置を有する2バイトのレジスタであって、エンドコード
データMEDが検出された(データが終了した)チャン
ネルに対応するビット位置に“1”がストアされるもの
である。 【0046】(11)制御エンドレジスタ ENDC これは、制御データCDについてエンドコードデータC
EDが検出された(データが終了した)ときに“1”が
ストアされるものである。 【0047】(12)楽器グループナンバレジスタ I
GNREG これは、前述した属性データPSから選択された1バイ
トのデータ(S1 〜SN のいずれか)における下位3ビ
ットのデータ、すなわち楽器グループナンバIGNがス
トアされるものである。 【0048】(13)休符レジスタ REST〜RE
ST16 これらのレジスタREST−REST16は、CH
〜CH16の16チャンネルにそれぞれ対応したレジス
タであって、各チャンネル毎に小節単位の長い休符期間
を実現するために設けられたものである。REST
REST16の各レジスタはいずれも2バイト構成であ
り、あるチャンネルに関して図4のように休符データR
Sを記憶しておいた場合には、そのチャンネルに対応す
る休符レジスタの1バイト目に休符データRS中の小節
数データBNが、同レジスタの2バイト目に休符データ
RSの直前の3バイトデータEVM中のキーオフタイミ
ングデータKOFがそれぞれストアされる。 【0049】(14)最大タイミング値レジスタ MA
X これは、拍子毎に最大タイミング値をストアするための
ものであって、4拍子ならば「96」、3拍子ならば
「72」、2拍子ならば「48」がそれぞれストアされ
る。 【0050】(15)ロードフラグ LOAD これは、外部記憶媒体32から内部のメモリ24に演奏
データがロードされると、“1”がセットされるもので
ある。 【0051】(16)発音制御データレジスタ RHY
DAT これは、2バイトのレジスタであって、図6の発音制御
データSDをストアするためのものである。 【0052】次に、図7を参照してメインルーチンの処
理の流れを説明する。 【0053】まず、電源スイッチ(図示せず)を投入す
ると、ステップ40において初期設定処理を行ない、ラ
ンフラグRUN及びロードフラグLOADをいずれも
“0”にセットする。 【0054】次に、ステップ42では、鍵盤回路12か
ら鍵操作情報を取込み、押された鍵があれば、それに対
応した音高データに応じて楽曲用TG28を制御してマ
ニアル演奏音を発生させる。 【0055】次に、ステップ44で割込みを禁止してか
らステップ46に移り、演奏データ読込スイッチがオン
か判定する。このスイッチがオンである(Y)ならば、
ステップ48に移る。 【0056】ステップ48では、外部記憶媒体32から
読取装置22により演奏データを読取ってメモリ24に
ロードする。この場合、1小節のリズムパターンを表わ
す発音制御データが48バイト(2拍子の場合)又は7
2バイト(3拍子の場合)であるときは、いずれのバイ
ト数のデータも96バイトにしてメモリ24にロードす
る。この後、ステップ50でLOADを“1”にセット
してからステップ52に移る。なお、ステップ46の判
定の結果、スイッチオンでない(N)ならば、ステップ
48及び50を経ずにステップ52に移る。 【0057】ステップ52では、自動演奏スタート/ス
トップスイッチ処理を行なう。この処理は、自動演奏ス
タート/ストップスイッチが押されるたびにRUNに
“1”と“0”を交互にセットするものである。 【0058】次に、ステップ54では、RUNが“0”
から“1”に変化したか判定する。この判定の結果、
“0”から“1”への変化あり(Y)ならば、ステップ
56に移り、LOADが“1”か判定する。前述したよ
うに演奏データロードの処理が終っているのであれば、
LOADは“1”であるから、ステップ56の判定結果
は肯定的(Y)となり、ステップ58に移る。 【0059】ステップ58では、自動演奏のための初期
設定処理を行ない、リズムランフラグRHYRUN、休
符レジスタREST1 〜REST16、キーオンレジスタ
KEYON、エンドレジスタEND、制御エンドレジス
タENDCをいずれも「0」にクリアする。 【0060】次に、ステップ60に移り、先頭番地セッ
トの処理を行なう。すなわち、演奏データメモリ24に
は図3のようなフォーマットでヘッダがロードされてい
るので、このうちのCH1 〜CH16のデータの先頭番地
を楽曲データ読出ポインタPNT1 〜PNT16に、制御
データCDの先頭番地を制御データ読出ポインタPNT
Cに、リズムデータRDの先頭番地をリズムデータ読出
ポインタPNTRにそれぞれ転送し、記憶させる。 【0061】この後、ステップ62では、先に禁止した
割込みを許可する。なお、ステップ54の判定におい
て、“0”から“1”への変化なし(N)とされた場合
には、ステップ56〜60を経ずにステップ62に移
る。また、ステップ56の判定において、LOADが
“1”でない(N)とされた場合には、演奏データロー
ド処理が終っていないので、自動演奏をスタートさせる
ことができない。そこで、ステップ64によりRUNを
“0”にしてからステップ62に移る。 【0062】ステップ62の後は、ステップ42に戻
り、上記のような処理を繰返す。 【0063】次に、図8を参照して割込ルーチンの処理
の流れを説明する。この割込ルーチンは、前述のメイン
ルーチンにおいて割込みが許可された場合に、テンポO
SC26からテンポクロックパルスが発生するたびに実
行されるものである。 【0064】まず、ステップ70では、RUNが“1”
か(自動演奏中か)判定する。この判定の結果、“1”
である(Y)ならば、ステップ72の制御データ処理に
移る。この処理は、演奏データメモリ24から制御デー
タCDを読出して音色、音量、効果、リズムオン/オ
フ、リズム選択等を制御するためのもので、詳しくは図
9について後述する。 【0065】次に、ステップ74に移り、楽曲データ処
理を実行する。この処理は、演奏データメモリ24から
CH1 〜CH16の各チャンネル毎に楽曲データを読出し
て楽曲の自動演奏を行なうためのもので、詳しくは図1
0及び図11について後述する。 【0066】次に、ステップ76に移り、リズム発音処
理を実行する。この処理は、演奏データメモリ24から
リズムパターンナンバに応じて選択されたリズムパター
ンデータを読出して自動リズム伴奏を行なうためのもの
で、詳しくは図12について後述する。 【0067】この後、ステップ78では、制御エンドレ
ジスタENDCが“1”か(データ終了か)判定し、
“1”でない(N)ならば、ステップ80に移る。 【0068】ステップ80では、テンポカウンタCLK
のカウント値を1アップする。そして、ステップ82に
移り、CLKのカウント値がレジスタMAXの最大タイ
ミング値より小さいか(1小節終了前か)判定する。こ
の結果、小さい(Y)と判定されたならば、図7のメイ
ンルーチンにリターン(RET)する。また、小さくな
い(N)と判定されたならば、ステップ84でCLKの
カウント値を0にしてから図7のメインルーチンにリタ
ーンする。 【0069】ところで、ステップ78の判定において、
ENDCが“1”である(Y)とされた場合には、ステ
ップ86でエンドレジスタENDの16チャンネル分の
全ビットが“1”か(CH1 〜CH16の全チャンネルに
ついてデータ終了か)判定する。この判定の結果、全ビ
ット“1”でない(N)ならば、自動演奏を継続すべく
ステップ80に移る。また、全ビット“1”である
(Y)ならば、自動演奏を停止すべくステップ88でR
UNを“0”にしてから図7のメインルーチンにリター
ンする。 【0070】このようにしてRUNが“0”になった
後、割込みがかかると、ステップ70の判定結果が否定
的(N)となり、ステップ90に移る。このステップ9
0では、CLKのカウント値を0にしてから図7のメイ
ンルーチンにリターンする。従って、RUNが“0”に
なった後は、自動演奏が停止し、CLKの歩進も停止す
る。 【0071】次に、図9を参照して制御データ処理(図
8のステップ72)の詳細を説明する。 【0072】まず、ステップ100では、制御エンドレ
ジスタENDCが“1”か(データ終了か)判定し、
“1”でない(N)ならば、ステップ102に移る。こ
のステップ102では、制御データ読出ポインタPNT
Cが示すアドレスのデータ[PNTC]がエンドコード
データCEDであるか判定する。この判定の結果、エン
ドコードデータCEDでない(N)ならば、ステップ1
04に移る。この場合、[PNTC]がエンドコードデ
ータCEDでないということは、3バイトデータEVC
の1バイト目、すなわち制御タイミングデータCTであ
ることを意味する。 【0073】ステップ104では、制御タイミングデー
タCTの値とテンポカウンタCLKのカウント値とを比
較してタイミング一致か判定する。この判定の結果、タ
イミング一致でない(N)ならば図8のルーチンにリタ
ーンするが、タイミング一致である(Y)ならばステッ
プ106に移る。 【0074】ステップ106では、3バイトデータEV
Cの2バイト目の制御種別データCSを読出すことによ
り制御種別が「リズムオン/オフ」、「リズム選択」、
「その他」のいずれに該当するか判定する。この判定の
結果、「その他」であれば、ステップ108に移り、音
色、音量等の制御処理を実行する。この処理は、音色、
音量、効果等に関する3バイトデータEVCの3バイト
目の制御値データCVに応じて楽曲用TG28の音色、
音量、効果等を設定制御するものである。 【0075】この後、ステップ110では、PNTCの
アドレス値を3アップして次のイベントの3バイトデー
タEVCを読出可能にする。そして、ステップ100に
戻り、上記したと同様の処理を繰返す。 【0076】ところで、ステップ106の判定において
「リズムオン/オフ」であると判定されたときは、ステ
ップ112に移る。このステップ112では、リズムラ
ンフラグRHYRUNにリズムオン/オフ信号をストア
する。すなわち、リズムオン/オフ制御に関する3バイ
トデータEVCの3バイト目の制御値データCVを読出
し、このデータがリズムオンを指示していればRHYR
UNに“1”を、リズムオフを指示していればRHYR
UNに“0”をそれぞれストアする。 【0077】この後は、前述したと同様にステップ11
0を実行する。 【0078】また、ステップ106の判定において「リ
ズム選択」であると判定されたときは、ステップ114
に移る。このステップ114では、リズムパターンナン
バレジスタRHYNOにリズムパターンナンバをストア
する。すなわち、リズム選択に関する3バイトデータE
VCの3バイト目の制御値データCVを読出し、このデ
ータが指示するリズムパターンナンバをRHYNOにス
トアする。そして、ステップ116に移る。 【0079】ステップ116では、楽器グループナンバ
レジスタIGNREGに楽器グループナンバIGNをス
トアする。すなわち、リズムデータ読出ポインタPNT
Rが指示する先頭番地にRHYNOのリズムパターンナ
ンバ(1〜8のいずれか)を加えてアドレス指定するこ
とにより属性データPS中からRHYNOのリズムパタ
ーンナンバに対応する1バイトデータ(S1 〜SN のい
ずれか)を選択し、この1バイトデータにおける下位3
ビットの楽器グループナンバIGNを読出してIGNR
EGにストアする。そして、ステップ118に移る。 【0080】ステップ118では、IGNREGにスト
アされた楽器グループナンバIGNをリズム用TG30
に送出する。この結果、リズム用TG30の8つの打撃
音形成チャンネルには、楽器グループナンバIGNに従
って形成すべき打撃音が割当てられることになる。 【0081】次に、ステップ120に移り、拍子レジス
タBEATに拍子BTをストアする。すなわち、ステッ
プ116の場合と同様にしてRHYNOのリズムパター
ンナンバに対応する1バイトデータを属性データPS中
から選択し、この1バイトデータにおける上位2ビット
の拍子BTを読出してBEATにストアする。そして、
ステップ122に移る。 【0082】ステップ122では、BEATの内容を調
べて「00」(拍子)、「01」(3拍子)、「1
0」(2拍子)のいずれであるか判定する。そして、
「00」であればステップ124で最大タイミング値レ
ジスタMAXに数値96をストアする。また、同様にし
て「01」であればステップ126でMAXに数値72
を、「10」であればステップ128てMAXに数値4
8をそれぞれストアする。このようにして、ステップ1
24、126、128のいずれかを終った後は、前述し
たと同様にステップ110を実行する。 【0083】割込みのたびに上記のような処理を繰返し
ていくと、やがてPNTCが指示するアドレスのデータ
[PNTC]がエンドコードデータCEDになる。この
ため、ステップ102の判定結果が肯定的(Y)とな
り、ステップ130に移る。このステップ130では、
ENDCを“1”にし、しかる後図8のルーチンにリタ
ーンする。この後の割込みでは、ステップ100の判定
結果が肯定的(Y)となるため、図8のルーチンにリタ
ーンし、実質的な制御処理は行なわれない。 【0084】次に、図10及び図11を参照して楽曲デ
ータ処理(図8のステップ74)の詳細を説明する。 【0085】図10において、ステップ140では、チ
ャンネル番号iを1にする。そして、ステップ142に
移り、チャンネル別の処理を実行する。この処理は、設
定された番号iのチャンネルに関してキーオン/オフ処
理、休符処理等を行なうもので、詳しくは図11につい
て後述する。 【0086】次に、ステップ144でチャンネル番号i
を1アップしてからステップ146ではiが16より大
きいか判定する。この判定の結果、iが16より大きく
ない(N)ならば、ステップ142に戻り、i>16と
なるまで同様の処理を繰返す。 【0087】このようにして、図11の処理を16チャ
ンネル分実行すると、その後のステップ144の処理で
iが17となる。このため、ステップ146の判定結果
が肯定的(Y)となり、図8のルーチンにリターンす
る。 【0088】図11において、ステップ150では、エ
ンドレジスタENDの番号iのチャンネルに対応するビ
ットEND(i)が“1”か(第iチャンネルのデータ
終了か)判定し、“1”でない(N)ならば、ステップ
152に移る。 【0089】ステップ152では、第iチャンネルに対
応する休符レジスタRESTi の1バイト目(小節数デ
ータ)が0か(小節単位の休符なしか)判定し、0であ
る(Y)ならば、ステップ154に移る。 【0090】ステップ154では、キーオンレジスタK
EYONの第iチャンネルに対応するビットKEYON
(i)が”1”か(発音中か)判定し、“1”でない
(N)ならば、ステップ156に移る。 【0091】ステップ156では、第iチャンネルに対
応する楽曲データ読出ポインタPNTi が示すアドレス
のデータ[PNTi ]がキーコードデータKC、休符コ
ードデータRC、エンドコードデータMEDのいずれに
該当するか判定する。この判定の結果、キーコードデー
タKCであれば、ステップ158に移る。 【0092】ステップ158では、キーコードデータK
Cの次のキーオンタイミングデータKONの値とテンポ
カウンタCLKのカウント値とを比較してタイミング一
致か判定する。この判定の結果、タイミング一致でない
(N)ならば図10のルーチンにリターンするが、タイ
ミング一致である(Y)ならばステップ160に移る。 【0093】ステップ160では、楽曲用TG28にキ
ーコードデータKC及び4バイト目の音量レベルデータ
VOLを供給してキーオン処理を行なう。すなわち、楽
曲用TG28の第i楽音形成チャンネルでは、音高及び
音量がそれぞれキーコードデータKC及び音量レベルデ
ータVOLに応じて制御された楽音信号を形成してサウ
ンドシステム34に供給する。この結果、サウンドシス
テム34のスピーカからは、該楽音信号に対応する楽音
が奏出される。 【0094】この後、ステップ162では、KEYON
の第iチャンネルに対応するビットKEYON(i)を
“1”にし、しかる後、図10のルーチンにリターンす
る。 【0095】上記のようにして楽音を発生させた後、割
込みがかかると、ステップ154の判定結果は肯定的
(Y)となり、ステップ164に移る。 【0096】ステップ164では、キーオンタイミング
データKONの次のキーオフタイミングデータKOFの
値とテンポカウンタCLKのカウント値とを比較してタ
イミング一致か判定する。この判定の結果、タイミング
一致でない(N)ならば図10のルーチンにリターンす
るが、タイミング一致である(Y)ならばステップ16
6に移る。 【0097】ステップ166では、楽曲用TG28のキ
ーオフ処理を行なう。すなわち、第i楽音形成チャンネ
ルにおいて形成中の楽音信号を減衰させるべく制御す
る。 【0098】次に、ステップ168では、KEYONの
第iチャンネルに対応するビットKEYON(i)を
“0”にする。また、PNTi のアドレス値を4アップ
して次のイベントの1バイトデータEVMを読出可能と
する。 【0099】この後、ステップ170では、RESTi
の2バイト目に、先にキーオフ処理に供したキーオフタ
イミングデータKOFをストアする。これは、後述する
ように小節単位の長い休符期間を実現するために必要な
処理である。 【0100】上記のようにして4バイトデータEVMを
読出してはキーオン/オフ処理を実行することにより次
々に楽音を発生させることができる。 【0101】4バイトデータEVMを順次に配列した途
中に休符データRSを挿入しておいた場合、4バイトデ
ータEVMを次々に読出していくと、やがてPNTi
指示するアドレスのデータ[PNTi ]が休符コードデ
ータRCであるとステップ156で判定され、ステップ
172に移る。このステップ172では、RESTi
1バイト目に、休符コードデータRCの次の小節数デー
タBNをストアし、しかる後図10のルーチンにリター
ンする。 【0102】この次の割込処理では、ステップ152の
判定結果が否定的(N)となり、ステップ174に移
る。このステップ174では、RESTi の2バイト目
のキーオフタイミングデータKOFの値とテンポカウン
タCLKの値とを比較してタイミング一致か判定する。
この場合、RESTi の2バイト目には、先にステップ
170に関して述べたと同様にして休符データRSの直
前のイベントの4バイトデータEVMにおけるキーオフ
タイミングデータKOFがストアされているので、この
データKOFの属する小節ではタイミング一致が得られ
ない。すなわち、ステップ174の判定結果は否定的
(N)となり、図10のルーチンにリターンする。そし
て、このような処理を何回か繰返して次の小節になる
と、キーオフタイミングからほぼ1小節に相当するタイ
ミングでステップ174の判定結果が肯定的(Y)とな
り、ステップ176に移る。 【0103】ステップ176では、RESTi の小節数
データBNから1を減算する。そして、図10のルーチ
ンにリターンする。この場合、データBNの示す小節数
が1であれば、1回の減算でRESTi の1バイト目が
0になるが、データBNの示す小節数が2以上であれば
それに対応する複数回の減算によってRESTi の1バ
イト目が0となる。このようにRESTi の1バイト目
が0になるまでステップ176を実行することにより小
節単位の長い休符期間が得られる。そして、RESTi
の1バイト目が減算により0になると、その次の割込処
理においてステップ152の判定結果が肯定的(Y)と
なり、次のキーオン処理が可能となる。 【0104】上記のようにして第iチャンネルに関して
楽曲データを次々に読出していくと、やがてPNTi
指示するアドレスのデータ[PNTi ]がエンドコード
データMEDであるとステップ156で判定され、ステ
ップ178に移る。このステップ178では、ENDの
第iチャンネルに対応するビットEND(i)を“1”
にし、しかる後、図10のルーチンにリターンする。こ
の後の割込処理では、ステップ150の判定結果が肯定
的(Y)となるため、図10のルーチンにリターンし、
以後第iチャンネルに関する実質的な処理は行なわれな
い。 【0105】上記した図10及び図11の処理によれ
ば、演奏データメモリ24に記憶した楽曲データMDに
基づいて楽曲用TG28の16チャンネルを制御するの
で、多彩な自動演奏が可能である。 【0106】次に、図12を参照してリズム発音処理
(図8のステップ76)の詳細を説明する。 【0107】まず、ステップ180では、リズムランフ
ラグRHYRUNが“1”か判定し、“1”である
(Y)ならば、ステップ182に移る。このステップ1
82では、テンポカウンタCLKのカウントデータの最
下位ビットCLKLSB が“0”か判定する。この判定
は、リズム伴奏における1小節当りの発音タイミング数
を楽曲の自動演奏の場合の半分にするために行なわれる
ものである。例えば4拍子の場合、CLKは1小節内で
0〜95のカウント値をとるが、リズム発音に関しては
0、2、4…94の48タイミングを1小節内の発音タ
イミングとするものである。 【0108】ステップ182の判定において、CLK
LSB が“0”でない(N)ならば発音タイミングでない
ので図8のルーチンにリターンする。また、ステップ1
82の判定において、CLKLSB が“0”である(Y)
ならば発音タイミングであるのでステップ184に移
る。 【0109】ステップ184では、レジスタRHYNO
のリズムパターンナンバに対応するリズムパターンデー
タ(PT1 〜PTN のいずれか)を選択し、その中から
CLKのカウント値に対応する2バイトの発音制御デー
タSDを読出して発音制御データレジスタRHYDAT
にストアする。この場合、読出アドレス指定は、次の数
1の式に従って行なうことができる。 【0110】 【数1】 PNTR+1+N+96×(RHYNO−1)+CLK 数1の式において、「PNTR」はリズムデータ読出ポ
インタPNTRにストアされているリズムデータRDの
先頭番地、「N」はリズムパターン数、「RHYNO」
はリズムパターンナンバレジスタRHYNOにストアさ
れているリズムパターンナンバ、「CLK」はテンポカ
ウンタCLKのカウント値である。図6を参照すると、
数1の式のPNTRはリズムパターン数データPNのア
ドレスであり、これに1を加えることは該データPNを
スキップすることを意味する。また、(PNTR+1)
にNを加えることは、Nバイトの属性データPSをスキ
ップすることを意味し、(PNTR+1+N)で第1の
リズムパターンデータPT1 の先頭番地を表わす。 【0111】前述したように演奏データメモリ24に
は、4拍子、3拍子、2拍子のいずれについても各リズ
ムパターンデータが96バイトでストアされている。そ
こで、96×(RHYNO−1)により所望のリズムパ
ターンを選択することができる。例えば、上記式のRH
YNOが1であれば、96×(RHYNO−1)は0と
なり、第1のリズムパターンデータPT1 を選択でき
る。また、数1の式のRHYNOがNであれば、96×
(N−1)となり、(N−1)組のデータがスキップさ
れて第NのリズムパターンPTN を選択できる。 【0112】このようにして選択されたリズムパターン
データについて、数1の式のCLKを0、2、4…94
と変化させていくと、48組の発音制御データSDを順
次に読出すことができる。 【0113】ステップ186では、ステップ184でR
HYDATにストアされた発音制御データSDをリズム
用TG30に送出し、打撃音発生を制御する。すなわ
ち、リズム用TG30の8つの打撃音形成チャンネルに
は図9のステップ118によりすでに形成すべき打撃音
が割当てられているので、発音制御データSDにより1
〜8の各チャンネル毎に発音又は非発音を指定すると共
に当該発音タイミングでのアクセント(音量)ACCを
指定することにより1発音タイミング分の打撃音信号を
形成し、サウンドシステム34に供給する。この結果、
サウンドシステム34のスピーカからは、該打撃音信号
に対応する1又は複数の打撃音が奏出される。この後
は、図8のルーチンにリターンする。 【0114】上記のように発音制御データSDを読出し
てはリズム用TG30を制御する処理は、この後も各発
音タイミング毎に同様にして行なわれる。そして、1小
節分のリズムパターンの読出しが終ると、再び同じリズ
ムパターンの先頭に戻って読出しを続行する。この結
果、選択されたリズムパターンに従って自動的にリズム
伴奏が遂行される。 【0115】このようなリズム伴奏の途中で、図9のス
テップ114によりRHYNO内のリズムパターンナン
バが変更されると、楽器グループナンバ及びリズムパタ
ーンも変更され、変化に富んだリズム伴奏が可能であ
る。 【0116】なお、図9のステップ112でRHYRU
Nに“0”をセットすると、図12のステップ180の
判定結果が否定的(N)となり、図8のルーチンにリタ
ーンする。従って、これ以後はリズム伴奏が停止する。 【0117】この発明は、上記実施例に限定されるもの
ではなく、適宜改変して実施しうるものである。例え
ば、次の(1)〜(6)のようにすることができる。 【0118】(1)16チャンネルのうち一部(例えば
半分の8チャンネル)のみを楽曲の自動演奏に使用する
ようにしてもよい。このためには、ヘッダで使用チャン
ネルを限定すると共にエンドレジスタENDの不使用チ
ャンネルに対応するビットを予め“1”にしておけばよ
い。なお、自動演奏に使用しないチャンネルはマニアル
演奏音発生に利用することができる。 【0119】(2)外部記憶媒体32から内部の演奏デ
ータメモリ24に演奏データを移さず、外部記憶媒体3
2を直接アクセスするようにしてもよい。 【0120】(3)外部記憶媒体32には複数曲分の演
奏データを記憶しておき、選曲して自動演奏及びリズム
伴奏を行なうようにしてもよい。 【0121】(4)楽曲データや制御データ中に繰返符
号を入れることも容易である。 【0122】(5)演奏データメモリ24とは別にリズ
ムパターンメモリを設け、これら2つのメモリからリズ
ムパターンを選択するようにしてもよい。 【0123】(6)演奏データメモリ24にはリズムパ
ターン以外の楽曲データ、制御データ等のデータを記憶
させる一方、メモリ24とは別に設けたRAM又は着脱
自在のROMには複数曲(例えばワルツ系の曲)に共通
使用可能な多数のリズムパターン(例えばワルツ系のリ
ズムパターン)を記憶させ、このRAM又はROMから
リズムパターンを選択するようにしてもよい。このよう
にした場合、演奏すべき曲の種類が例えばワルツ系から
ラテン系に変ったら、外部記憶媒体32とは別のリズム
パターン記憶媒体を用いてRAMの内容をラテン系のも
のに書換えるか、あるいはワルツ系リズムパターンを記
憶したROMに代えてラテン系リズムパターンを記憶し
たROMを装着するようにすればよい。 【0124】 【発明の効果】以上のように、この発明によれば、楽曲
情報、リズム制御情報及びリズムパターン情報の読出処
理を1つの処理装置で行なうようにしたので、簡単な構
成で変化に富んだリズム伴奏が可能となる効果が得られ
るものである。 【0125】その上、選択タイミング情報についてタイ
ミング一致が得られたときにそのときと同じクロックタ
イミング内においてパターン選択情報を読出して直ちに
リズムパターン情報を変更するようにしたので、選択タ
イミング情報に忠実なリズム伴奏が可能となる利点もあ
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】 この発明の一実施例に係る電子楽器の回路構
成を示すブロック図である。 【図2】 外部記憶媒体における演奏データのフォーマ
ット図である。 【図3】 ヘッダのフォーマット図である。 【図4】 楽曲データのフォーマット図である。 【図5】 制御データのフォーマット図である。 【図6】 リズムデータのフォーマット図である。 【図7】 メインルーチンのフローチャートである。 【図8】 割込ルーチンのフローチャートである。 【図9】 制御データ処理のフローチャートである。 【図10】 楽曲データ処理のフローチャートである。 【図11】 チャンネル別処理のフローチャートであ
る。 【図12】 リズム発音処理のフローチャートである。 【符号の説明】 10…バス、14…制御スイッチ回路、16…中央処理
装置、18…プログラムメモリ、20…ワーキングメモ
リ、22…読取装置、24…演奏データメモリ、26…
テンポ発振器、28…楽曲用トーンジェネレータ、30
…リズム用トーンジェネレータ、32…外部記憶媒体、
34…サウンドシステム。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.互いに異なる複数の時系列的なリズム音発生パター
    ンをそれぞれ表わす複数のリズムパターン情報を記憶す
    る第1の記憶手段と、 所望の楽曲の順次の音符について各音符毎に発生すべき
    楽音の音高を表わす音高情報と該楽音を発生すべき発音
    タイミングを指示する発音タイミング情報とを含む楽曲
    情報を記憶すると共に、前記複数のリズムパターン情報
    のうちの第1及び第2のものをそれぞれ指定する第1及
    び第2のパターン選択情報とこれら第1及び第2のパタ
    ーン選択情報に対応してパターン選択タイミングをそれ
    ぞれ指示する第1及び第2の選択タイミング情報とを含
    むリズム制御情報を記憶する第2の記憶手段であって、
    前記第1及び第2の選択タイミング情報の指示するパタ
    ーン選択タイミングは、前記楽曲情報に基づく楽曲演奏
    のためのリズム伴奏を前記第1及び第2のリズムパター
    ン情報に基づいて順次に行なうように予め定められてい
    るものと、 パターン選択情報を記憶可能な第3の記憶手段と、 テンポクロック信号を発生する信号発生手段と、 この信号発生手段からテンポクロック信号が発生される
    たびに該テンポクロック信号を計数してその計数値に対
    応するクロックタイミングを指示する指示手段と、 演奏開始指示に従って前記リズム制御情報及び前記楽曲
    情報の読出しを開始し、前記信号発生手段からテンポク
    ロック信号が発生されるたびに該テンポクロック信号に
    応じて前記指示手段の指示するクロックタイミング内に
    おいて、前記リズム制御情報中のいずれかの選択タイミ
    ング情報の指示するパターン選択タイミングと前記指示
    手段の指示するクロックタイミングとが一致するか判定
    する第1の判定処理と、前記楽曲情報中のいずれかの発
    音タイミング情報の指示する発音タイミングと前記指示
    手段の指示するクロックタイミングとが一致するか判定
    する第2の判定処理とを実行する処理装置であって、前
    記第2の判定処理で一致するとの判定結果が得られるた
    びにそのときに前記指示手段が指示していたのと同じク
    ロックタイミング内において判定に係る発音タイミング
    情報と音符で関連した音高情報を前記第2の記憶手段か
    ら読出し、前記第1の判定処理で一致すると の判定結果
    が得られるたびにそのときに前記指示手段が指示してい
    たのと同じクロックタイミング内において、判定に係る
    選択タイミング情報に対応するパターン選択情報を前記
    第2の記憶手段から読出して前記第3の記憶手段に書込
    む処理と、この処理で書込まれたパターン選択情報の指
    定するリズムパターン情報を前記第1の記憶手段にて選
    択して該リズムパターン情報の読出しを前記指示手段の
    指示するクロックタイミングに従って開始する処理とを
    実行し、読出開始に係るリズムパターン情報については
    前記第3の記憶手段のパターン選択情報が変更されるま
    で前記指示手段の指示するクロックタイミングに従って
    読出しを続行するものと、 前記第2の記憶手段から読出される音高情報に従って前
    記楽曲の音符進行に対応した 楽音信号を発生する楽音発
    生手段と、 前記第1の記憶手段から読出されるリズムパターン情報
    に従ってリズム音信号を発生するリズム音発生手段とを
    備えた自動演奏装置。
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