JP2707938B2 - 発光素子を有するカメラおよび電子閃光装置 - Google Patents

発光素子を有するカメラおよび電子閃光装置

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JP2707938B2
JP2707938B2 JP5000819A JP81993A JP2707938B2 JP 2707938 B2 JP2707938 B2 JP 2707938B2 JP 5000819 A JP5000819 A JP 5000819A JP 81993 A JP81993 A JP 81993A JP 2707938 B2 JP2707938 B2 JP 2707938B2
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徳康 小谷
大基 塚原
清貞 町田
稔 加藤
均 青木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発光素子を有するカメ
ラおよび電子閃光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4(a)はこの種のカメラの従来例を
示す正面図、図4(b)はそのb−b線断面図である。
カメラ本体前面には、下部に表示部10が設けられ、例
えば赤目防止モードの設定,解除を表示したり、セルフ
タイマ−撮影時の計時表示を行う。この表示部10は、
カメラ本体内部に固定された表示用発光ダイオ−ド(以
下、LED)11と、カメラ本体前面に配置される拡散
板12とを有し、カメラ内部で例えば赤目防止モードが
設定されるとLED11が発光し、その射出光が拡散板
12を透過することにより拡散されて前方に射出され
る。これにより被撮影者は、このモードが設定されたこ
とを認識できる。
【0003】カメラ本体前面にはまた、上部に電子閃光
装置の発光部20が設けられている。この発光部20
は、被写体照明用の照射光を照射する発光管21と、こ
の照射光を反射する反射笠22と、これらの発光管21
および反射笠22の前面に配置される拡散板23とを有
し、発光管21からの照明光および反射笠22による反
射光は、拡散板23を透過することにより拡散されて被
写体に照射される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記構成に
おいては、電子閃光装置の発光部20には反射笠22が
設けられているものの、表示部10には反射笠が設けら
れていないため、拡散板12を透過して被写体側に導か
れるLED光の光量が十分でなく、表示状態が見づらい
という問題がある。そこで、上記光量を増加するために
表示部10内にも反射笠を設けることが考えられるが、
この場合には表示部10と発光部20とで2つの反射笠
が必要となり、部品点数が増加するとともに、コストア
ップを招来する。
【0005】本発明の目的は、発光素子の反射笠を電子
閃光装置の反射笠で兼用させるようにした発光素子を有
するカメラおよび電子閃光装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、赤目
軽減に関する光を照射するとともに、セルフタイマ撮影
の計時中であることを報知するための光を照射する単一
の発光素子と、照明光を反射笠で反射させて被写体に照
射せしめる発光部とを備え、発光素子からの光が発光部
の反射笠で反射されて被写体に射出されるように発光素
子を発光部内またはその近傍に設け、これにより上記問
題点を解決する。請求項2の発明は、照明光を反射笠で
反射させて被写体に照射せしめる発光部を備えた電子閃
光装置において、赤目軽減に関する光を照射するととも
に、セルフタイマ撮影の計時中であることを報知するた
めの光を照射する単一の発光素子を備え、この発光素子
を、その射出光が発光部の反射笠で反射されて被写体に
射出されるように発光部内またはその近傍に設けたもの
である。
【0007】
【作用】発光素子を照明光照射用の発光部(電子閃光装
置の発光部)内またはその近傍に設けたので、発光素子
からの射出光が上記発光部の反射笠で反射されて被写体
に射出される。すなわち、発光素子の反射笠を発光部の
反射笠で兼用できる。
【0008】
【実施例】図1により本発明の一実施例を説明する。な
お、図4と同様な箇所には同一の符号を付して説明す
る。図1(a)は電子閃光装置の発光部20を示すカメ
ラの正面図、図1(b)はそのb’−b’線断面図であ
る。図1(b)に示すように、カメラ本体内部の基板3
1には上述の表示用LED11が固着されている。また
反射笠22は、このLED11と対向する部分が後部上
方に折曲げられて折曲げ部22aが形成され、この折曲
げ部22aの下面にミラ−32が接着されている。
【0009】ここで、本実施例のカメラは、赤目防止モ
ードの設定が可能とされている。赤目防止モードとは、
電子閃光装置を使用した閃光撮影時に人物の目が赤く光
って写るいわゆる赤目現象を防止するモードである。こ
のモード設定時には、閃光撮影に先立って電子閃光装置
により赤目防止用のプリ照射が行われ、被写体の瞳孔
が、赤目が発生しない程度に小さくなったときに閃光撮
影が行われる。カメラ内部でこの赤目防止モードが設定
されると、不図示のCPUが表示信号を出力してLED
11が点灯あるいは点滅する。その射出光は、直接ある
いはミラ−32,反射笠22で反射されて拡散板23に
達し、この拡散板23を透過して拡散されて前方に射出
される。この射出光により被撮影者は、赤目防止モード
が設定されたことを認識できる。また、セルフタイマ−
撮影時の計時中にもこのLED11が発光し、点灯ある
いは点滅を行う。この場合にも上述と同様、その射出光
は反射笠22で反射され、拡散板23を介して被写体に
射出される。
【0010】以上のように、表示用LED11の射出光
を電子閃光装置発光部20の反射笠22で反射させて射
出せしめるようにしたので、LED専用の反射笠を設け
ることなく表示光の光量を増加させることができ、部品
点数の低減が図れる。また特に本実施例では、表示部1
0の拡散板も発光部20の拡散板23で兼用しているの
で、更なる部品点数の低減が図れる。さらに、赤目防止
モードは上述のように電子閃光装置によりプリ照射を行
うモードであり電子閃光装置と密接な関係にある。本実
施例では、この赤目防止モード設定を表示する表示光が
電子閃光装置の発光部20から射出するので、その表示
の意味が判り易いという利点もある。
【0011】図2および図3に2変形例を示す。図2に
おいて、LED11は、反射笠22の裏面に沿って配置
されたFPC(フレキシブルプリント基板)41に固着
され、反射笠22の孔HLから前方に露出している。L
ED11からの射出光は、直接あるいは反射笠22で反
射されて拡散板23に達し、上述と同様に拡散されて前
方に射出される。また図3は、反射笠22に孔をあけ
ず、発光部20下方の反射笠22と拡散板23との間に
LED11を配置したものである。LED11の射出光
は、一部は直接拡散板23に達し、他の一部は拡散板2
3の裏面および反射笠22で反射されて再び拡散板23
に達し、上述と同様に拡散されて前方に射出される。こ
の例では、反射笠22に孔をあける必要がないので、孔
あけ用の手間およびコストが省けるとともに、発光管2
1やLED11の射出光の光量が減少することがない。
【0012】さらに、LED11の設置位置は上述の例
に限定されない。すなわち発光部20内に限らず、例え
ば発光部20近傍等その射出光が反射笠22で反射され
て射出される位置であればどこでもよい。なお以上で
は、LED11により赤目防止モード設定の表示および
セルフタイマ−撮影の計時表示を行うようにしたが、こ
れに限定されず、他の表示を行う場合でも本発明を適用
できる。また、電子閃光装置を内蔵したカメラについて
説明したが、上述の発光部20を有する電子閃光装置単
体にも本発明を適用できる。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、赤目軽減に関する光を
照射するとともに、セルフタイマ撮影の計時中であるこ
とを報知するための光を照射する単一の発光素子を設
け、この発光素子からの照射光が電子閃光装置と共通の
反射笠で反射されて照射されるようにしたので、発光素
子とカメラ状態報知のための発光素子を別々に設け、こ
れらと電子閃光装置に対してそれぞれ専用の反射笠を設
ける場合と比べて部品点数が大幅に低減し、また製造コ
ストも大幅に低減できる。また赤目軽減を伴うセルフタ
イマ撮影(セルフタイマは人物撮影が殆どであることか
ら赤目軽減を伴うことが多い)を考えた場合、赤目軽減
に関する光とセルフタイマ報知光とが同一の発光素子か
ら照射されるメリットは大きい。すなわち、セルフタイ
マ撮影時、被撮影者はセルフタイマ報知光を注視しなが
ら撮影を待つことになるが、、計時満了後に赤目軽減に
関する光が同一素子から照射されるので、赤目軽減に関
する光を見逃すおそれがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示し、(a)が電子閃光装
置発光部の正面図、(b)がそのb’−b’線断面図。
【図2】変形例を示す断面図。
【図3】他の変形例を示す断面図。
【図4】(a)は従来のカメラの正面図、(b)はその
b−b線断面図。
【符号の説明】
11 発光ダイオード(LED) 20 発光部 21 発光管 22 反射笠 23 拡散板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 稔 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株式会社ニコン内 (72)発明者 青木 均 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株式会社ニコン内

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 赤目軽減に関する光を照射するととも
    に、セルフタイマ撮影の計時中であることを報知するた
    めの光を照射する単一の発光素子と、 照明光を反射笠で反射させて被写体に照射せしめる発光
    部とを備え、 前記発光素子からの光が前記発光部の反射笠で反射され
    て被写体に射出されるように該発光素子を前記発光部内
    またはその近傍に設けたことを特徴とする発光素子を有
    するカメラ。
  2. 【請求項2】 前記赤目軽減に関する光は、赤目を軽減
    するための光が照射されることを報知するための光であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の発光素子を有する
    カメラ。
  3. 【請求項3】 照明光を反射笠で反射させて被写体に照
    射せしめる発光部を備えた電子閃光装置において、 赤目軽減に関する光を照射するとともに、セルフタイマ
    撮影の計時中であることを報知するための光を照射する
    単一の発光素子を備え、この発光素子を、その射出光が
    前記発光部の反射笠で反射されて被写体に射出されるよ
    うに前記発光部内またはその近傍に設けたことを特徴と
    する発光素子を有する電子閃光装置。
  4. 【請求項4】 前記赤目軽減に関する光は、赤目を軽減
    するための光が照射されることを報知するための光であ
    ることを特徴とする請求項3に記載の発光素子を有する
    電子閃光装置。
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