JP2704607B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JP2704607B2
JP2704607B2 JP18238594A JP18238594A JP2704607B2 JP 2704607 B2 JP2704607 B2 JP 2704607B2 JP 18238594 A JP18238594 A JP 18238594A JP 18238594 A JP18238594 A JP 18238594A JP 2704607 B2 JP2704607 B2 JP 2704607B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、簡易キャッシュシス
テム用の半導体記憶装置に関し、特に、キャッシュメモ
リを同一チップ上に集積化した半導体メモリの構成要素
の配置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】コンピュータシステムのコストパフォー
マンスを向上させるために、低速で大容量、したがって
低コストのダイナミックRAM(DRAM)で構成した
メインメモリと、中央演算処理装置(CPU)との間に
高速のバッファとして、小容量の高速メモリを設けるこ
とがよく行なわれている。この高速のバッファはキャッ
シュメモリと呼ばれ、CPUが必要としそうなデータの
ブロックがメインメモリからコピーされて記憶されてい
る。 【0003】CPUがアクセスしようとしたアドレスの
データがキャッシュメモリに存在するときは、ヒットと
呼ばれ、CPUは高速のキャッシュメモリをアクセスす
る。一方、キャッシュメモリにアクセスしようとしたア
ドレスのデータが存在しないときは、ミスヒットと呼ば
れ、CPUは、低速のメインメモリにアクセスすると同
時に、そのデータの属するブロックをキャッシュメモリ
に転送する。 【0004】上記のようなキャッシュシステムは、高価
な高速メモリを必要とするので、コストを重視する小型
のコンピュータシステムでは使用できなかった。そこ
で、従来は、汎用のDRAMが有しているページモー
ド,スタティックコラムモードを利用し、簡易キャッシ
ュシステムを構成していた。 【0005】図5の(A),(B),(C)は、それぞ
れ、DRAMにおける通常の読出しサイクル,ページモ
ードサイクル,スタティックコラムサイクルの動作波形
を示したものである。以下、これら図5(A)〜図5
(C)を参照して、従来のDRAMにおける各動作につ
いて説明する。 【0006】まず、通常読出しサイクルでは、/RAS
(Row Address Strobe)の降下エッジで行アドレス(Ro
w Address,RA)を素子内に取込み、/CAS(Column
Address Strobe )の降下エッジで列アドレス(Column
Address, CA)を取込み、行,列アドレス(RA,C
A)で選択されたメモリセルのデータを出力する。 【0007】そのため、アクセスタイムとしては/RA
Sの降下エッジからのtRAC (/RASアクセスタイ
ム)を要する。サイクルタイムtcは素子がアクティブ
な時間と、/RASプリチャージ時間tRTとの和にな
り、標準的な値としては、tRAC=100nsのもので
tc=200ns程度となっている。 【0008】一方、ページモードとスタティックコラム
モードとは、同一行上のメモリセルを列アドレス(C
A)を変化させてアクセスするもので、/CASの降下
エッジで列アドレス(CA)をラッチするか、スタティ
ックRAM(SRAM)のように、列アドレス(CA)
の変化のみでアクセスするかが異なっている。 【0009】アクセスタイムtCAC ,tAAとしては/R
ASアクセスタイムtRAC のほぼ1/2の値が得られ、
RAC =100nsに対して50ns程度となる。サイ
クルタイムも高速になり、ページモードの場合、/CA
Sプリチャージ時間tCPの値によるが、スタティックコ
ラムモードと同様の50ns程度の値が得られている。 【0010】図4は、ページモードあるいはスタティッ
クコラムモードが可能な従来のDRAM素子の基本構成
を示すブロック図である。/RASの降下エッジで行ア
ドレスバッファ1に取込まれた行アドレス(RA)に基
づいて、行デコーダ3が1本のワード線(メモリセルア
レイ5に含まれる)を選択し、そのワード線につながる
複数のメモリセル(メモリセルアレイ5に含まれる)の
情報を複数のビット線(メモリセルアレイ5に含まれ
る)を介してセンスアンプ6で検知・増幅する。 【0011】この時点で、1行分の情報がセンスアンプ
部6にラッチされており、列アドレス(CA)で各列の
センスアンプを選択することで、ページモード動作,ス
タティックコラムモード動作が可能になる。 【0012】ページモード(あるいはスタティックコラ
ムモード)を利用した簡易キャッシュシステムを持つ従
来のメインメモリシステムの概要を図6に示す。図6
は、1M×1構成のDRAM素子22を8個使って構成
した1Mバイトのメモリシステムである。したがって、
アドレス線の本数は、行および列アドレスをマルチプレ
クスする前は20本(220=1048576=1M)で
あり、実際に素子に入力されるときは行および列がマル
チプレクスされてA0 〜A9 の10本となっている。 【0013】次に、図7に示す波形図をもとに図6の簡
易キャッシュシステムの動作を説明する。まず、CPU
23が必要とするデータのアドレス(20個)をアドレ
スジェネレータ17が発生する。20個のアドレスのう
ち、行アドレス(RA)に相当する10個のアドレス
が、前のサイクルで選択された行アドレスを保持してい
るラッチ(以下、TAGと称す)18からの保持行アド
レスとコンパレータ19で比較される。 【0014】このとき、一致すれば、前のサイクルと同
一行がアクセスされた(ヒットした)ことになり、コン
パレータ19はCH(Cache Hit )信号を発生する。C
H信号の発生を受けて、ステートマシン20は/RAS
を低レベルに保ったまま/CASをトグルするページモ
ード制御を行ない、マルチプレクサ21がDRAM素子
22に10個の列アドレス(CA)を供給する。 【0015】このようにヒットした場合は、DRAM素
子22からは高速にtCAC のアクセスタイムで出力デー
タが得られることになる。 【0016】逆に、コンパレータ19に入力された行ア
ドレスがTAG18の内容と不一致のとき、前のサイク
ルと異なる行がアクセスされた(ミスヒットした)こと
になり、コンパレータ19はCH信号を発生しない。 【0017】この場合ステートマシン20は通常サイク
ルの/RAS,/CAS制御を行ない、アドレスマルチ
プレクサ21は行アドレス(RA),列アドレス(C
A)の順にマルチプレクスアドレスをDRAM素子22
に供給する。 【0018】このようにミスヒットした場合は、/RA
Sのプリチャージから始まる通常サイクルに入り、低速
のtRAC のアクセスタイムで出力データが得られること
になるので、ステートマシン20はウエイト信号を発生
し、CPU23に待機をかける。ミスヒットの場合は、
TAG18に新しい行アドレスが保持されるように構成
される。 【0019】 【発明が解決しようとする課題】従来の簡易キャッシュ
システムは以上のように、DRAMの1行分(1Mビッ
ト素子の場合1024ビット)が1ブロックとなるよう
に構成されているので、ブロックサイズが不必要に大き
く、TAG18に保持するブロック数(エントリ数)が
不足する(図6のシステムでは1エントリ)ことにな
り、キャッシュのヒット率が低いという問題点があっ
た。 【0020】なお、その他の従来例として、米国特許第
4,577,293号に開示されたような簡易キャッシ
ュシステムもあるが、この簡易キャッシュシステムは、
1行分のデータを保持するレジスタをメモリセルアレイ
外に設け、ヒットした場合は直接このレジスタからデー
タを取出すことによりアクセスの高速化を図ったもので
ある。 【0021】しかしながら、この特許公報に開示された
簡易キャッシュシステムも、外部レジスタはメモリセル
アレイの1行分のデータを保持しするものであり、ブロ
ックサイズが不必要に大きく、図4および図6に示す従
来例と同様に、キャッシュシのヒット率が低いという問
題を生ずる。 【0022】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、ヒット率が高い簡易キャッシ
ュシステムを構成し得るように構成要素が配置された半
導体記憶装置を提供することを目的とする。 【0023】 【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、半導体記憶装置であって、メインメモリ、データ出
力線、キャッシュメモリ、スイッチ部、キャッシュメモ
リ用列デコーダ、複数のトランスファゲートおよびブロ
ックデコーダを備える。 【0024】メインメモリは、複数のメモリセル、複数
のワード線、複数のビット線対および複数のセンスアン
プを有し、複数列単位の複数のブロックに分割されてい
る。 【0025】複数のメモリセルは、複数行および複数列
に配列され、各々が1つのトランジスタ素子と1つのキ
ャパシタ素子とによって構成され、情報を記憶する。複
数のワード線は、複数行に配置され、それぞれが対応し
た行に配置された複数のメモリセルが接続される。複数
のビット線対は、複数列に配置され、それぞれが対応し
た列に配置された複数のメモリセルが接続され、並行に
配置される。複数のセンスアンプは、複数列に配置さ
れ、対応した列のビット線対に接続され、対応した列の
ビット線対に現れた電位差を感知・増幅する。 【0026】データ出力線は、データを出力するための
ものである。キャッシュメモリは、メインメモリのビッ
ト線対の一端とデータ出力線との間に配置され、複数列
に配置された複数の記憶素子を有し、メインメモリの各
ブロックにおける複数列と同数の複数列単位の複数のブ
ロックに分割され、メインメモリからブロック単位で読
出された情報をブロック単位で記憶する。 【0027】スイッチ部は、キャッシュメモリの各列に
配置された記憶素子の情報をデータ出力線に選択的に転
送するための複数のスイッチを有する。 【0028】キャッシュメモリ用列デコーダは、スイッ
チ部の複数のスイッチの導通・非導通状態を制御する。 【0029】複数のトランスファゲートは、メインメモ
リの各ブロックとキャッシュメモリの各ブロックとを接
続するようにメインメモリとキャッシュメモリとの間に
各列ごとに1つずつ配置され、メインメモリからブロッ
ク単位で読出された情報をブロック単位でキャッシュメ
モリに転送する。ブロックデコーダは、データ出力線と
キャッシュメモリ用列デコーダとの間に配置され、複数
のトランスファゲートの導通・非導通状態を制御する。 【0030】ブロックデコーダから複数のトランスファ
ゲートを制御するための制御線は、キャッシュメモリの
隣接するブロック間に位置する境界領域において、デー
タ出力線と直交する方向に配置されていることを特徴と
する。 【0031】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明において、キャッシュメモリ用列デコーダから
スイッチ部のスイッチを制御するための制御線は、ブロ
ックデコーダを通過して配置されていることを特徴とす
る。 【0032】 【作用】請求項1に記載の本発明によれば、メインメモ
リにおいては、複数行および複数列に配列された複数の
メモリセル、複数のワード線、複数のビット線対および
複数のセンスアンプが配置される。キャッシュメモリで
は、複数の記憶素子が複数列に配置される。メインメモ
リおよびキャッシュメモリは、同数の複数列単位の複数
のブロックに分割されている。 【0033】キャッシュメモリは、メインメモリのビッ
ト線対の一端と、データ出力線との間に配置されてい
る。このように配置されたメインメモリおよびキャッシ
ュメモリの間では、メインメモリからブロック単位で読
出された情報がキャッシュメモリにブロック単位で記憶
される。 【0034】さらに、キャッシュメモリとはデータ出力
線に対して逆側に、キャッシュメモリ用列デコーダが配
置される。このように配置されたキャッシュメモリ用列
デコーダによって、スイッチ部の導通状態が制御され、
キャッシュメモリの記憶素子からデータ出力線への情報
の転送が制御される。 【0035】このように配置されたこの発明による半導
体記憶装置においては、メインメモリからブロック単位
で読出された情報がキャッシュメモリにブロック単位で
記憶されるようにしたため、データのエントリ数を増す
ことができ、その結果、キャッシュのヒット率を向上す
ることができる。 【0036】請求項1に記載の本発明によればさらに、
ブロック単位の情報が、メインメモリとキャッシュメモ
リとの間に各列ごとに1つずつ配置された、複数のトラ
ンスファゲートを介してメインメモリからキャッシュメ
モリに転送される。これらの複数のトランスファゲート
による情報の転送の制御は、データ出力線とキャッシュ
メモリとの間に配置されたブロックデコーダによる複数
のトランスファゲートの導通・非導通制御によって行な
われる。 【0037】請求項1に記載の本発明によれば、キャッ
シュメモリにおける隣接するブロック間に位置する境界
領域において、データ出力線と直交する方向に、複数の
トランスファゲートを制御するための制御線が配置され
る。この制御線を通ってブロックデコーダからトランス
ファゲートを制御する信号が伝送される。 【0038】請求項2に記載の本発明によれば、ブロッ
クデコーダを通過して制御線が配置される。この制御線
は、キャッシュメモリ用列デコーダからスイッチ部のス
イッチを制御するためのものである。したがって、この
制御線を通ってスイッチ部の複数のスイッチを制御する
信号が伝送される。 【0039】 【実施例】図1は、この発明の一実施例の半導体記憶装
置(たとえばDRAM素子)を示すブロック図である。
図において、この実施例は以下の点を除いて図4に示す
従来例と同様であり、相当する部分には同一の参照番号
を付し、適宜その説明を省略する。 【0040】まず、この実施例では、メインメモリであ
るメモリセルアレイ5がそのアドレス空間上で、複数列
単位に複数のブロックに分割されている(図1ではB1
〜B4の4分に分割されている)。 【0041】このメモリセルアレイ5に関連してトラン
スファゲート9,データレジスタ10,I/O出力スイ
ッチ11,ブロックデコーダ12,キャッシュ列デコー
ダ13が設けられる。 【0042】スイッチ素子SW1は、外部から入力され
るCH(キャッシュヒット)信号で制御されるスイッチ
であり、列アドレスバッファ2にラッチされた外部列ア
ドレスをノーマル列デコーダ8と、キャッシュ列デコー
ダ13とのどちらに入力するかを切換えている。 【0043】すなわち、スイッチング素子SW1は、ヒ
ットした場合は外部列アドレスをキャッシュ列デコーダ
13に供給し、ミスヒットの場合は外部列アドレスをノ
ーマル列デコーダ8に供給する。また、ノーマル列デコ
ーダ8に供給される外部列アドレスは、ブロックデコー
ダ12にも供給されている。 【0044】トランスファゲート9は、メモリセルアレ
イ5からブロック単位でデータレジスタ10に同一行上
のデータを転送する機能を有する。データレジスタ10
は、トランスファゲート9から転送された情報を複数ブ
ロック分記憶する機能を有し、キャッシュメモリとして
利用されるものである。 【0045】I/Oスイッチ11は、データレジスタ1
0に保持された情報を、データ出力線である。I/Oバ
ス110に伝達する機能を有するスイッチ部である。ブ
ロックデコーダ12は、スイッチ素子SW1を介して供
給される列アドレスに基づいて、トランスファゲート9
を選択する機能を有する。キャッシュ列デコーダ13
は、スイッチ素子SW1を介して供給される列アドレス
に基づいて、I/Oスイッチ11を選択し、データレジ
スタ10から保持情報を読出す機能を有する。 【0046】スイッチ素子SW2は、CH信号で制御さ
れるスイッチであり、出力バッファ15への出力データ
を、通常のセンスアンプ6の出力と、データレジスタ1
0の出力とのどちらにするかを切換えている。すなわ
ち、スイッチ素子SW2は、データがヒットした場合は
I/Oスイッチ11を介してデータレジスタ10の読出
し出力を出力バッファ15に供給し、ミスヒットの場合
はI/Oスイッチ7を介してセンスアンプ6の出力を出
力バッファ15へ供給する。 【0047】図2は、図1におけるセンスアンプ6,メ
モリセルアレイ5,トランスファゲート9,データレジ
スタ10,I/Oスイッチ11,ブロックデコーダ12
およびキャッシュ列デコーダ13の一部の構成をやや詳
細に示した図である。 【0048】図示のごとく、メモリセルアレイ5は、複
数対のビット線と複数本のワード線とが直交して配置さ
れ、それぞれの交点にメモリセル16が設けられる。各
ビット線対の終端には、センスアンプ6が設けられる。 【0049】トランスファゲート9は、各ビット線対と
各データレジスタ10との間にそれぞれ設けられてい
る。各トランスファゲート9は、ビット線対の一方のビ
ット線とデータレジスタ10との間に介挿されるトラン
ジスタ9aと、他方のビット線とデータレジスタ10と
の間に介挿されるトランジスタ9bとからなる。 【0050】これらトランスファゲート9は、ブロック
デコーダ12によってメモリセルアレイ5の各ブロック
ごとに一括的に選択される構成となっている。ブロック
デコーダ12からトランスファゲート9を制御するため
の制御線L1は、図2に示されるように、データレジス
タ10の隣接するブロック間に位置する境界領域に配置
されている。 【0051】データレジスタ10は、逆向きに並列接続
された2個のインバータ10a,10bによって構成さ
れている。I/Oスイッチ11は、各ビット線対ごとに
設けられている。 【0052】各I/Oスイッチ11は、ビット線対の一
方のビット線およびI/Oバス110の間に介挿される
スイッチとしてのトランジスタ11aと、他方のビット
線およびI/Oバス110の間に介挿されるスイッチと
してのトランジスタ11bとによって構成されている。
各I/Oスイッチ11は、キャッシュ列デコーダ13に
よって個別に選択され得るように構成されている。この
選択のための制御線L2は、図2に示されるようにブロ
ックデコーダ12を通過して配置されている。 【0053】図3は、図1に示すDRAM素子を用いた
簡易キャッシュシステムを持つメインメモリシステムの
概要を示す図である。この図3のメインメモリシステム
は、図6に示す従来のメインメモリシステムと同じく、
1M×1構成のDRAM素子を8個使って構成した1M
バイトのメモリシステムである。 【0054】図6に示す従来のシステムとの相違は、コ
ンパレータ19からの出力であるCH信号がDRAM素
子22にも入力されている点と、DRAM素子22のブ
ロック分けの数に対応してTAG18,コンパレータ1
9の数が増加している点とである。 【0055】以下、従来の簡易キャッシュシステムの説
明で使った図5における(A)〜(C)および図7の波
形図を参照しつつ、本実施例のDRAM素子を用いたキ
ャッシュシステムの動作を説明する。 【0056】まず、CPU23が必要とするデータのア
ドレスをアドレスジェネレータ17が発生する。20個
のアドレスのうち行アドレス(RA)に相当する10個
のアドレスと、DRAM素子の複数列単位のブロック分
けに相当した複数個(図1に示す例では4ブロックなの
で2個)の列アドレスとが、TAG18に保持されたキ
ャッシュ用アドレスセットとコンパレータ19で比較さ
れる。 【0057】なお、TAG18には、各ブロック別に最
も新しいサイクルでアクセスされた行のアドレスの組が
設定されている。 【0058】さらに、よく使用されるデータは、キャッ
シュメモリの使用効率を高くするため、常にキャッシュ
メモリに記憶させておきたい。それを図1の半導体記憶
装置において実現する場合は、複数のブロックに分割さ
れているデータレジスタ10の一部のブロック(たとえ
ば1つのブロック)のデータを固定データにすればよ
い。したがって、それに対応して、よく使われるアドレ
スの組をTAG18に固定的にセットしておいてもよ
い。 【0059】コンパレータ19においてアドレスの一致
が検出されれば、キャッシュにヒットしたことになり、
コンパレータ19はCH信号を発生する。CH信号の発
生を受けて、ステートマシン20は/RASを低レベル
に保ったまま/CASをトグルし、アドレスマルチプレ
クサ21が各DRAM素子22に10個の列アドレス
(CA)を供給する。 【0060】このとき、図1に示したように、各DRA
M素子22では、CH信号の入力により列アドレス(C
A)がスイッチ素子SW1の働きでキャッシュ列デコー
ダ13に供給される。応じて、キャッシュ列デコーダ1
3は、列アドレスに対応するI/Oスイッチ11をオン
し、列アドレスに対応するデータレジスタ10の保持情
報をI/Oバス110,スイッチ素子SW2を介して出
力バッファ15に出力する。 【0061】このように、ヒットした場合は、高速にデ
ータレジスタ10からページモードのごとく、tCAC
アクセスタイムで出力データが得られることになる。 【0062】逆に、コンパレータ19に入力された行,
列アドレスセットがTAG18の内容と不一致のとき
は、ミスヒットしたことになり、コンパレータ19はC
H信号を発生しない。この場合、ステートマシン20
は、通常サイクルの/RAS,/CAS制御を行ない、
アドレスマルチプレクサ21は、行アドレス(RA),
列アドレス(CA)の順にマルチプレクスアドレスを各
DRAM素子22に供給する。 【0063】このようにミスヒットした場合は低速のt
RAC のアクセスタイムでデータが出力されるので、ステ
ートマシン20は、ウエイト信号を発生し、CPU23
に待機をかける。 【0064】ミスヒットの場合は、そのときにアクセス
されたメモリセルが属するブロックのデータが、ブロッ
クデコーダ12の出力で導通されるトランスファゲート
9を介してビット線からデータレジスタ10に一括転送
され、このブロックのデータレジスタ10の記憶内容が
書替えられる。それとともに、そのブロックに対応する
TAG18には今回アクセスされた新しい行,列アドレ
スセットがセットされる。 【0065】以上説明したごとく、図1〜図3の実施例
では、キャッシュメモリとしてのデータレジスタ10に
複数ブロック分のデータが保持されるので、TAG18
へのデータのエントリ数を増すことができ、その結果、
ヒットの確率を向上させることができる。 【0066】ここで、従来のキャッシュシステムと比較
してみると、従来のキャッシュシステムでは、常にメモ
リセルアレイ5の1行分のデータが1ブロックとして扱
われているため、キャッシュの対象となるデータ長が不
必要に長くなってしまう。通常、メモリセルアレイ5に
は、連続して使われることが多いデータを行方向に近接
して記憶させているため、上記実施例のように1行分を
複数列ごとのブロック単位に分割して取扱うほうがヒッ
トの確率が高くなる。 【0067】なお、上記実施例では、データレジスタ1
0のみをキャッシュメモリとして利用する構成を説明し
たが、データレジスタ10のみならずセンスアンプ6も
キャッシュメモリとして併用する(すなわち、従来のペ
ージモード,スタティックコラムモードもキャッシュと
して利用する)ようにしてもよい。このデータレジスタ
10とセンスアンプ6とをキャッシュメモリとして併用
するシステムの構成を図8に示す。 【0068】なお、各DRAM素子22は、図1に示す
ものが用いられる。この図8では、データレジスタ用以
外に直前のサイクルでアクセスされた行アドレス(R
A)を保持しておくTAG18と、この行アドレスと現
在のアドレスとを比較するコンパレータ19とが追加さ
れている。 【0069】コンパレータ19は、データレジスタ10
にヒットしたときは前述のごとくCH信号を発生し、セ
ンスアンプ6にヒットしたときはCH信号の代わりにC
H2信号を発生する。 【0070】CH信号が発生されたときは、前述のごと
く、列アドレスに対応するデータレジスタ10からデー
タが読出されて出力される。一方、CH2信号が発生さ
れたときは、ステートマシン20が各DRAM素子22
に通常のページモードあるいはスタティックコラムモー
ドを行なわせる。すなわち、この場合、列アドレスに対
応するセンスアンプ6からデータが出力される。 【0071】なお、図1に示す実施例では、CH信号が
入力されたときに、無条件にブロックデコーダ12に列
アドレスの一部を供給し、データレジスタ10の対応の
ブロックのデータを書替えるようにしていたが、ヒット
した場合にデータレジスタ10の保持情報を書替えるか
否かを外部装置(たとえばCPU23)によって判断さ
せるようにしてもよい。 【0072】この場合のDRAM素子も構成を図9に示
す。図示のごとく、ブロックデコーダ12とスイッチ素
子SW1との間にANDゲート24が設けられ、このA
NDゲート24の開閉は、CPU23から出力される書
替え許容信号25によって制御される。すなわち、この
図9の実施例では、CPU23から書替え許容信号25
が出力されたときのみ、データレジスタ10の保持情報
の書替えが行なわれる。 【0073】また、図1の実施例では、外部列アドレス
をDRAM素子上に設けられたスイッチ素子SW1で切
換えるように構成しているが、このようなアドレスの切
換え手段はDRAM素子の外部に設けられてもよい。こ
の場合、ノーマル列デコーダ8およびキャッシュ列デコ
ーダ13には、それぞれ独立に外部から列アドレスが与
えられることになる。 【0074】 【発明の効果】請求項1に記載の本発明によれば、メイ
ンメモリが複数列単位の複数のブロックに分割されてお
り、メインメモリのビット線対の一端と、データ出力線
との間に、メインメモリの各ブロックの列と同数の複数
列単位の複数のブロックに分割されたキャッシュメモリ
が配置される。 【0075】このように配置されたキャッシュメモリ
は、メインメモリからブロック単位で読出された情報を
ブロック単位で記憶するため、ブロック単位を不必要に
大きくすることを避け、かつ、データのエントリ数を効
率的に増加することができる。さらに、キャッシュメモ
リとはデータ出力線に対して逆側にキャッシュメモリ用
列デコーダが配置され、そのデコーダによって、キャッ
シュメモリの記憶素子からデータ出力線への情報の転送
が制御できる。 【0076】このように、構成要素が配置された半導体
記憶装置を用いれば、キャッシュのヒット率が高い簡易
キャッシュシステムを構成する半導体記憶装置を得るこ
とができる。 【0077】請求項1に記載の本発明によればさらに、
メインメモリからキャッシュメモリへのブロック単位の
情報の転送が、それらの間に各列ごとに1つずつ配置さ
れた、複数のトランスファゲートによって行なわれる。
それらの複数のトランスファゲートは、データ出力線と
キャッシュメモリ用列デコーダとの間に配置されたブロ
ックデコーダによって制御される。このような構成要素
の配置によって、キャッシュのヒット率が高い簡易キャ
ッシュシステムを構成する半導体記憶装置を得ることが
できる。 【0078】請求項1に記載の本発明によればさらに、
ブロックデコーダから複数のトランスファゲートを制御
するための制御線が、キャッシュメモリの隣接するブロ
ック間に位置する境界領域において、データ出力線と直
交する方向に配置された構成により、キャッシュのヒッ
ト率が高い簡易キャッシュシステムを構成する半導体記
憶装置を得ることができる。 【0079】請求項2に記載の本発明によれば、キャッ
シュメモリ用列デコーダからスイッチ部のスイッチを制
御するための制御線が、ブロックデコーダを通過して配
置された構成により、キャッシュのヒット率が高い簡易
キャッシュシステムを構成する半導体記憶装置を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 この発明の一実施例の半導体記憶装置を示す
概略ブロック図である。 【図2】 図1におけるセンスアンプ,メモリセルアレ
イ,トランスファゲート,データレジスタ,I/Oスイ
ッチ,ブロックデコーダおよびキャッシュ列デコーダの
一部をやや詳細に示した図である。 【図3】 図1に示す半導体記憶装置を用いて構成した
簡易キャッシュシステムの構成を示すブロック図であ
る。 【図4】 従来のキャッシュシステムに用いられる半導
体記憶装置を示す図である。 【図5】 従来の半導体記憶装置における通常サイク
ル,ページモードサイクルおよびスタティックコラムモ
ードサイクルの動作を説明するための波形図である。 【図6】 図4に示す従来の半導体記憶装置を用いて構
成した従来の簡易キャッシュシステムを示す図である。 【図7】 簡易キャッシュシステムの動作を説明するた
めの波形図である。 【図8】 データレジスタとセンスアンプとをキャッシ
ュメモリとして利用する図1の半導体記憶装置を用いて
構成した簡易キャッシュシステムを示す図である。 【図9】 この発明の他の実施例を示すブロック図であ
る。 【符号の説明】 5 メモリセルアレイ、6 センスアンプ、7 I/O
スイッチ、9 トランスファゲート、10 データレジ
スタ、10a,10b インバータ、11 I/Oスイ
ッチ、12 ブロックデコーダ、110 I/Oバス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松田 吉雄 兵庫県伊丹市瑞原4丁目1番地 三菱電 機株式会社エル・エス・アイ研究所内 (56)参考文献 特開 昭59−60793(JP,A) 特開 昭61−74041(JP,A) 特開 昭62−146490(JP,A) 特開 昭61−77194(JP,A) 特開 昭57−198592(JP,A)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.複数行および複数列に配列され、各々が1つのトラ
    ンジスタ素子と1つのキャパシタ素子とによって構成さ
    れ、情報を記憶する複数のメモリセルと、 複数行に配置され、それぞれが対応した行に配置された
    複数のメモリセルが接続される複数のワード線と、 複数列に配置され、それぞれが対応した列に配置された
    複数のメモリセルが接続される、平行に配置された複数
    のビット線対と、 複数列に配置され、対応した列のビット線対に接続さ
    れ、対応した列のビット線対に現れた電位差を感知・増
    幅する複数のセンスアンプとを有し、複数列単位の複数
    のブロックに分割されたメインメモリ、 データを出力するためのデータ出力線、 前記メインメモリのビット線対の一端と前記データ出力
    線との間に配置され、複数列に配置された複数の記憶素
    子を有し、前記メインメモリの各ブロックにおける複数
    の列と同数の複数列単位の複数のブロックに分割され、
    前記メインメモリからブロック単位で読出された情報を
    ブロック単位で記憶するキャッシュメモリ、 前記キャッシュメモリの各列に配置された記憶素子の情
    報を前記データ出力線に選択的に転送するための複数の
    スイッチを有するスイッチ部、 前記スイッチ部の複数のスイッチの導通・非導通状態を
    制御するキャッシュメモリ用列デコーダ、 前記メインメモリの各ブロックと前記キャッシュメモリ
    の各ブロックとを接続するように前記メインメモリと前
    記キャッシュメモリとの間に各列ごとに1つずつ配置さ
    れ、前記メインメモリからブロック単位で読出された情
    報をブロック単位で前記キャッシュメモリに転送するた
    めの、複数のトランスファゲート、および 前記データ出力線と前記キャッシュメモリ用列デコーダ
    との間に配置され、前記複数のトランスファゲートの導
    通・非導通状態を制御するブロックデコーダとを備え、 前記ブロックデコーダから前記複数のトランスファゲー
    トを制御するための制御線は、前記キャッシュメモリの
    隣接するブロック間に位置する境界領域において、前記
    データ出力線と直交する方向に配置されていることを特
    徴とする、半導体記憶装置。 2.前記キャッシュメモリ用列デコーダから前記スイッ
    チ部のスイッチを制御するための制御線は、前記ブロッ
    クデコーダを通過して配置されている、請求項1記載の
    半導体記憶装置。
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JPS62146490A (ja) * 1985-12-20 1987-06-30 Sanyo Electric Co Ltd 半導体メモリ
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