JP2703603B2 - 繊維用処理剤 - Google Patents

繊維用処理剤

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JP2703603B2 JP1030633A JP3063389A JP2703603B2 JP 2703603 B2 JP2703603 B2 JP 2703603B2 JP 1030633 A JP1030633 A JP 1030633A JP 3063389 A JP3063389 A JP 3063389A JP 2703603 B2 JP2703603 B2 JP 2703603B2
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秀一 飯田
博 嵯峨
哲 寺崎
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本願の発明は繊維用処理剤、特には木綿、麻、再生セ
ルロース(レーヨン、キュプラ)等の繊維素系繊維又は
これらを他の天然繊維あるいは合成繊維と混紡・混用し
たものからなる繊維製品に、防皺性、防縮性、ウオッシ
ュアンドウエア適性(以下W/W性と略記)、パーマネン
トプレス適性(以下PP性と略記)等の特性と共に柔軟
性、反撥弾性、肉厚感に富む風合を付与する繊維用処理
剤に関するものである。
〔従来の技術及び解決すべき課題〕
繊維素系繊維又はこれらと他の天然繊維あるいは合成
繊維とを混紡・混用したものからなる繊維製品を、水溶
性アミノ樹脂及びアミノ樹脂の硬化触媒からなる浴で処
理し、防皺性、防縮性、W/W性、PP性を付与する樹脂加
工が広く行われている。
しかし、アミノ樹脂処理は上記の特性が付与される反
面、本質的に、繊維製品の引張、引裂、屈曲、摩耗の各
強度を低下させるものであり、また、風合を硬くするた
め、多くの場合いわゆる柔軟仕上剤が併用されてきた。
この柔軟仕上剤としては、シリコーン系のもの、アニオ
ン性、非イオン性、カチオン性の高級脂肪酸あるいは高
級アルコール誘導体、ポリエチレンエマルジョンなどが
よく知られているが、このうちシリコーン系のものはヌ
メリ感が生じて肌着やシャツ等の用途には風合が好まし
くなく、アニオン性、非イオン性、カチオン性の高級脂
肪酸あるいは高級アルコール誘導体は洗濯やドライクリ
ーニングで脱落して効果が失われ、ポリエチレンエマル
ジョンは繊維あるいはアミノ樹脂との接着性が全くない
ため、このものも繰返し洗濯により脱落して効果が減
り、また、好ましくないヌメリ感がある。
上記のように、アミノ樹脂処理の好ましくない副作用
は、一つは強度低下であり、一つは粗硬でペーパーライ
クな風合になり勝なことである。柔軟仕上剤はこの両方
を改善することが必要であるが、特に風合については、
柔軟性、反撥弾性、肉厚感の付与が最も要望される。さ
らにこれらの特性が洗濯やドライクリーニングに耐える
ものでなければならない。これらの点に関し既存のアミ
ノ樹脂系繊維処理剤は満足できるものではなく、防皺
性、防縮性、W/W性、PP性を付与するが強度低下を起さ
ず、さらに洗濯されても耐久性の高い柔軟でかつ反撥弾
性、肉厚感に富んだ風合を付与する繊維処理剤の出現が
望まれていた。
〔課題を解決するための手段〕
本願の発明は前記の課題を解決した繊維用処理剤に関
するものである。本願の第1番目の発明は A.(1)一般式(I) 〔式中、R1、R2、R3はそれぞれ炭素数1〜20の1価の炭
化水素基及び1価のハロゲン化炭化水素基から選択され
る1種又は2種以上の基であり、Yはエチレン性不飽和
基を含む有機基から選択される1種又は2種以上の基で
あり、Xは水素原子、1価の低級アルキル基及び式R1R2
R4Siで示される基(R1、R2は前記と同じであり、R4はR1
又はYと同一の基である)から選択される同種又は異種
の原子又は基であり、mは10,000以下の正の整数、nは
1以上の整数である〕で示されるオルガノポリシロキサ
ン 5〜95重量部 の水中油型エマルジョンと (2)イ)一般式(II) (式中、R5は水素原子又はメチル基、R6は炭素数1〜18
のアルキル基又はアルコキシ置換アルキル基である)で
示されるアクリル及びメタクリル系単量体から選択され
る1種又は2種以上の単量体 70〜100重量% ロ)エチレン性不飽和アミド、エチレン性不飽和アミド
のアルキロール又はアルコキシアルキル置換化合物、オ
キシラン基、ヒドロキシル基、カルボキシル基、アミノ
基、スルホン酸基、燐酸基、ポリアルキレンオキシド基
又は第4級アンモニウム塩基含有エチレン性不飽和単量
体、多価アルコールとアクリル酸又はメタクリル酸との
完全エステル、二塩基酸のジアリルエステル、アリルア
クリレート、アリルメタクリレート及びジビニルベンゼ
ンの群から選択される1種又は2種以上の多官能性単量
体 0〜20重量% ハ)前記イ)及びロ)以外の1種又は2種以上のエチレ
ン性不飽和単量体 0〜20重量% からなる単一又は混合単量体(イ)からハ)の合計100
重量%) 95〜5重量部 とからなる混合物を用い、ラジカル重合開始剤の存在下
で前記(1)成分に前記(2)成分を乳化グラフト共重
合させたグラフト共重合エマルジョン B.水溶性アミノ樹脂 C.水溶性アミノ樹脂の硬化触媒 からなることを特徴とする繊維用処理剤を要旨とするも
のである。
本願の第2番目の発明は 請求項1記載のA、B及びC成分のほかに D.1分子中に少なくとも3個のけい素原子に結合した水
素原子を含有する液状オルガノポリシロキサン E.前記D成分による架橋反応の触媒 を含有してなることを特徴とする繊維用処理剤を要旨と
するものである。
すなわち、本発明者らは、繊維素系繊維を含有する繊
維製品に、洗濯後も強度低下を起こさせることなく、防
皺性、防縮性、W/W性、PP性と共に耐久性のある柔軟で
反撥弾性や肉厚感に富む風合を付与することが可能な繊
維処理用組成物を得るべく鋭意研究の結果、ラジカル活
性をもつ基を有するオルガノポリシロキサンのエマルジ
ョンとアクリル系及び/又はメタクリル系を主体とする
単量体との混合物を乳化重合して得た共重合エマルジョ
ンと、水溶性アミノ樹脂及びその硬化触媒とからなる組
成物を用いれば、目的達成の可能性があり、また、上記
の組成物とSi−H基を有するオルガノポリシロキサンと
を併用すれば好結果が得られることを見出し、オルガノ
ポリシロキサンや単量体の組成、アミノ樹脂の種類や量
などについてさらに検討を重ねて本発明を完成させた。
本発明の繊維処理剤に用いるA(1)成分のオルガノ
ポリシロキサンは前記のとおり一般式(I) で示され、R1、R2、R3はメチル基、エチル基、プロピル
基、ブチル基等のアルキル基、フェニル基、トリル基、
キシリル基、ナフチル基等のアリール基で例示される炭
素数1〜20の1価炭化水素基及びこれらの基の炭素原子
に結合した水素原子の一部又は全部をハロゲン原子で置
換した基から選ばれるものであり、XはR1R2R4Siで示さ
れるトリオルガノシリル基(R1、R2は前記と同じ、R4
R1又はYと同じ基)、水素原子、メチル基、エチル基、
プロピル基、ブチル基等の炭素数1〜5の低級アルキル
基から選ばれるものであり、Yはビニル基、アリル基、
γ−アクリロキシプロピル基、で例示されるエチレン性
不飽和基含有有機基から選ばれるものである。また、m
は10,000以下の正の整数であり、nは1以上の整数であ
るが、望ましくは500<m<8,000、1<n<500の範囲
にあるのがよい。
一般式(I)で示されるオルガノポリシロキサンの原
料としては、式 (式中、p=3,4,5,6)で示される環状オルガノポリシ
ロキサン、式 (式中、nは正の整数)で示される分子鎖両末端が水酸
基で封鎖された液状ジメチルポリシロキサン、式 (式中、nは正の整数)で例示される分子鎖両末端がア
ルコキシ基で封鎖された液状ジメチルポリシロキサン及
び式 (式中、n=0又は正の整数)で示される分子鎖両末端
がトリメチルシリル基で封鎖されたジメチルポリシロキ
サン等が、又、 等のシラン類及びこれらの加水分解生成物として (式中、n=3,4,5,6)が例示される。
なお、本発明の目的を妨げない程度の少量であれば、
3官能性であるトリアルコキシシラン及びその加水分解
生成物も使用可能である。
一般式(I)で示されるオルガノポリシロキサンのエ
マルジョンの製造については公知の方法に従えばよく、
その一つの方法は原料として例えば上記したオクタメチ
ルシクロテトラシロキサンの如き環状低分子シロキサン
とエチレン性不飽和基を含有するジアルコキシシラン化
合物及び/又はその加水分解物とを用い、強アルカリ性
触媒あるいは強酸性触媒の存在下に重合して高分子量の
オルガノポリシロキサンを得、しかる後に適当な乳化剤
の存在下に水中に乳化分散することによるものである。
又、他の一つの方法は原料として例えば上記した低分子
オルガノポリシロキサンとエチレン性不飽和基を含有す
るジアルコキシシラン及び/又はその加水分解とを用
い、スルホン酸系界面活性剤及び/又は硫酸エステル系
界面活性剤の存在下に水中で乳化重合させることによる
ものである。又、この乳化重合の場合、同様な原料を用
い、アルキルトリメチルアンモニウムクロライドあるい
はアルキルベンジルアンモニウムクロライドの如きカチ
オン系界面活性剤により水中に乳化分散させた後、適量
の水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等の強アルカリ性
物質を添加して重合させることもできる。
上記したオルガノポリシロキサンのエマルジョンの製
造方法のうち、あらかじめ高分子量のオルガノポリシロ
キサンを得る場合の強アルカリ性重合触媒としては水酸
化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化セシウム、テト
ラメチルアンモニウムヒドロキシド、テトラブチルホス
ホニウムヒドロキシド等が、又、強酸性重合触媒として
は硫酸、トリフロロメタンスルホン酸等が例示され、い
ずれも重合終了後に中和して触媒活性をなくすればその
後の使用に供することができる。得られた高分子量のオ
ルガノポリシロキサンを乳化するための界面活性剤とし
ては非イオン系の各種ポリオキシエチレンアルキルエー
テル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、
ポリオキシエチレンアルキルエステル、ソルビタン脂肪
酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エス
テル、ショ糖脂肪酸エステル等が、アニオン系のラウリ
ル硫酸ソーダ、ポリオキシエチレンドデシル硫酸ソーダ
等が、カチオン系のアルキルトリメチルアンモニウムク
ロライド、アルキルベンジルアンモニウムクロライド、
ジアルキルジメチルアンモニウムクロライド等が例示さ
れる。
また、乳化重合法によりオルガノポリシロキサンのエ
マルジョンを製造する場合、上記したスルホン酸系界面
活性剤及び硫酸エステル系界面活性剤は乳化剤と重合触
媒を兼ねるものであり、これには C10H21(OC2H4)2OSO3H,ラウリル硫酸ソーダ、ポリオキ
シエチレンドデシルフェニル硫酸ソーダ等が例示され
る。これらのうち、硫酸エステル塩類は乳化終了後に陽
イオン交換樹脂と接触させることにより相当する酸に変
り、重合触媒として機能するようになる。乳化重合終了
後は酸型となっている界面活性剤を中和して触媒活性を
消失させればよい。また、カチオン系乳化剤としては上
記の如き第4級アンモニウム塩系を主として用い、乳化
重合後は塩基型となっている界面活性剤を中和して触媒
活性を消失させればよい。
一般式(I)で示されるオルガノポリシロキサンは、
その分子量が小さいと目的とする繊維の弾性及び柔軟性
の風合の付与効果が乏しいのでできるだけ分子量の大き
い方が望ましい。このため、あらかじめ重合して得たオ
ルガノポリシロキサンを乳化分散する場合、このオルガ
ノポリシロキサンを高分子量のものとしておく必要があ
り、乳化重合による場合は、重合後に行なう熟成の際の
温度を低くすればオルガノポリシロキサンの分子量が大
きくなるので、熟成温度を望ましくは30℃以下、さらに
望ましくは15℃以下とするのがよい。
次に、A(2)成分について説明すると、これは上記
のA(1)成分のオルガノポリシロキサンにグラフト共
重合させるための重合性単量体又はその混合物であり、
下記のイ)〜ハ)の3成分からなるものである。イ)成
分は一般式(II) (式中、R5は水素又はメチル基、R6は炭素数1〜18のア
ルキル基もしくはアルコキシ置換アルキル基)で表わさ
れる(メタ)アクリル単量体〔ここで(メタ)アクリル
なる表現はアクリル及びメタクリルの両者をまとめて表
わすもので以下同様である。〕であり、メチル(メタ)
アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル
(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、
イソブチル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)ア
クリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル
(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)ア
クリレート、ウラリル(メタ)アクリレート、ステアリ
ル(メタ)アクリレート等のアルキル(メタ)アクリレ
ート及びメトキシエチル(メタ)アクリレート、ブトキ
シエチル(メタ)アクリレート等のアルコキシアルキル
(メタ)アクリレートが例示され、これらの1種又は2
種以上を組合せて使用される。この成分量がA(2)成
分中70重量%未満では(メタ)アクリルの特性、特に機
械的強度、耐オゾン性、繊維との接着性等の性能の付与
が不十分であるので、これ以上とする必要がある。
ロ)成分は多官能性単量体であり、エチレン性不飽和ア
ミド、エチレン性不飽和アミドのアルキロール又はアル
コキシアルキル化合物として(メタ)アクリルアミド、
ダイアセトン(メタ)アクリルアミド、N−メチロール
(メタ)アクリルアミドN−ブトキシメチル(メタ)ア
クリルアミド、N−メトキシメチル(メタ)アクリルア
ミド等、オキシラン基含有不飽和単量体としてグリシジ
ル(メタ)アクリレート、グリシジルアリルエーテル
等、ヒドロキシル基含有不飽和単量体として2−ヒドロ
キシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロ
ピル(メタ)アクリレート等、カルボキシル基含有エチ
レン性不飽和単量体として(メタ)アクリル酸、無水マ
レイン酸、クロトン酸、イタコン酸等、アミノ基含有不
飽和単量体としてN−ジメチルアミノエチル(メタ)ア
クリレート、N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリ
レート等、スルホン酸基含有不飽和単量体として 等、燐酸基含有不飽和単量体として 等、ポリアルキレンオキシド基含有不飽和単量体として 等、第4級アンモニウム塩基含有不飽和単量体として 等、多価アルコールと(メタ)アクリル酸との完全エス
テルとしてエチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ト
リメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート等、ア
リル(メタ)アクリレート、ジビニルベンゼンが例示さ
れ、これらの1種又は2種以上を組合せて使用される。
これらの多官能性単量体は処理剤中のポリマー分の繊
維への接着性を増し、処理剤中のポリマー間の架橋に関
与することによって、耐久性特に耐洗濯性、耐ドライク
リーニング性を付与し、また親水性官能基は処理剤中の
ポリマーによる繊維表面の疎水化、吸水性、吸汗性の減
少、摩擦帯電等を防止するものである。
この(ロ)成分の使用量を増せば目的とする特性の向上
はみられるが、多すぎれば加工品の風合がそこなわれた
り耐水性が低下したりするので、A(2)成分中の20重
量%以下とすることが必要である。
ハ)成分はその他のエチレン性不飽和単量体であり、上
記イ)ロ)成分だけでは発現できない風合、耐久性、或
いは繊維への接着性等が付与されるが、A(2)成分中
20重量%を超えると(メタ)アクリルの特性が損なわれ
るので、これ以下とすることが必要である。これらの単
量体としては、スチレン、α−メチルスチレン、ビニル
トルエン、アクリロニトリル、塩化ビニル、塩化ビニリ
デン、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、バーサチック
酸ビニルなどが例示される。
繊維に柔軟な風合を付与させるにはこのA(2)成分
のポリマー化物を柔かくすればよく、これにはA(2)
成分のポリマー化物のガラス転移点を0℃以下、好まし
くは−10℃以下とすることが望ましい。従って、上記
イ)〜ハ)成分である単量体の選択にあたっては、この
ガラス転移点を考慮することが望ましい。なお、後記の
実施例におけるA(2)成分の混合単量体のポリマー化
物のガラス転移点は、1956年発行のBull.Am.Phys.Soc.
第1巻123頁に記載のT.G.Foxの方法によって計算で求め
られる数値を示すものである。
A(1)成分とA(2)成分の比率については、A
(2)成分95重量部に対しA(1)成分が5重量部未満
では(メタ)アクリル系ポリマーの欠点である粘着感が
生じ、柔軟性が乏しくなり、又、A(2)成分5重量部
に対しA(1)成分が95重量部を超えると皮膜の強靱
さ、繊維との接着性、さらには耐久性等が損なわれて実
用的でない。
A(1)成分とA(2)成分の乳化共重合は通常のラ
ジカル開始剤をもちいて、公知の乳化重合法により行な
えばよい。
ここで使用されるラジカル開始剤としては、過硫酸カ
リウム、過硫酸アンモニウム等の過硫酸塩、過酸化水素
水、t−ブチルハイドロパーオキシド、アゾビスアミジ
ノプロパンのHCl塩等の水溶性タイプ、ベンゾイルパー
オキシド、キュメンハイドロパーオキサイド、ジブチル
パーオキサイド、ジイソプロピルパーオキシジカーボネ
ート、クミルパーオキシネオデカノエート、クミルパー
オキシオクトエート、アゾビスイソブチロニトリル等の
油溶性タイプがあげられる。必要に応じ、酸性亜硫酸ナ
トリウム、ロンガリット、L−アスコルビン酸、糖類、
アミン類などの還元剤を併用したレドックス系も使用す
ることができる。
乳化剤としてはA(1)成分の乳化物中に乳化剤が含
有されているので必ずしも新たに使用しなくてもよい
が、重合中の凝塊発生防止やエマルジョンの安定性向上
のため、必要量の乳化剤を添加しても良い。ここで使用
される乳化剤としては、例えばアルキル又はアルキルア
リル硫酸塩もしくはスルホン酸塩、ジアルキルスルホコ
ハク酸塩などのアニオン性乳化剤、アルキルトリメチル
アンモニウムクロライド、アルキルベンジルアンモニウ
ムクロライド等のカチオン性乳化剤、ポリオキシエチレ
ンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアル
キルエーテル、ポリオキシエチレンカルボン酸エステル
等のノニオン性乳化剤等が好適である。
次に、B成分の水溶性のアミノ樹脂について説明す
る。本発明の繊維処理剤のB成分としては、繊維素系繊
維あるいはこれと他の天然もしくは合成繊維とが混紡・
混用されたものからなる繊維製品に防皺・防縮、W/W、P
P特性を付与する目的で使用されている公知の水溶性の
アミノ樹脂類を用いることができる。
このようなアミノ樹脂としては、尿素・ホルムアルデ
ヒド初期縮合物及びその低級アルキルエーテル化物、エ
チレン尿素・ホルムアルデヒド初期縮合物及びその低級
アルキルエーテル化物、プロピレン尿素・ホルムアルデ
ヒド初期縮合物、1,3−ビス(ヒドロキシメチル)テト
ラヒドロ−5−アルキル−s−トリアゾン−2−オン
(通称トリアゾン)、通称ウロン樹脂と呼ばれるN,N′
−ビス(メトキシメチル)ウロンやN,N′−ビス(メチ
ロール)ウロン、グリオキザールモノウレインである1,
3−ジアルキル−4,5−ジヒドロキシエチレン尿素、1,3
−ジメチロール−4,5−ジヒドロキシエチレン尿素、1
−メチロール−3−メトキシメチル−4,5−ジヒドロキ
シエチレン尿素のほかグリオキザールジウレインやテト
ラメチロールグリコールウリル等のグリオキザール樹
脂、メラミン・ホルムアルデヒド初期縮合物、カーバメ
ート樹脂のジメチロールアルキルカーバメートやジメチ
ロールヒドロキシアルキルカーバメート等が例示され
る。
C成分はB成分であるアミノ樹脂の硬化触媒であり、
これには塩酸、燐酸等の無機酸、酢酸、乳酸、クエン酸
等の有機酸、第二燐酸アンモニウム、塩化アンモニウム
等のアンモニウム塩、ジエタノールアミン塩酸塩、2−
メチル−2−アミノプロパノール塩酸塩、1,3−ジアミ
ノ−2−プロパノール塩酸塩等の有機アミン塩類、硝酸
亜鉛、塩化亜鉛、塩化マグネシウム、塩化アルミニウ
ム、硼弗化亜鉛、硼弗化マグネシウム等の金属塩が例示
される。
C成分のB成分に対する重量比はそれぞれの無水状態
に換算してC/B=1/100〜40/100であることが好ましい。
また、本発明の繊維処理剤のA成分であるオルガノポ
リシロキサン−(メタ)アクリル系単量体共重合エマル
ジョンに含まれるポリマー分とB成分である水溶性アミ
ノ樹脂の樹脂分とは、それらの重量比が、A成分のポリ
マー分/B成分の樹脂分=5/95〜95/5であることが好まし
く、より好ましくは20/80〜80/20である。A成分がこれ
より少なければ防皺性、防縮性、W/W性、P/P性は付与さ
れるものの、引張、引裂、屈曲、摩耗の各強度が低下す
るようになり、さらに、耐久性のある柔軟で反撥弾性と
肉厚感に富む風合を付与することが難しくなる。逆にB
成分がこれより少ないとき、良好な風合が付与されると
共に繊維の強度低下がみられないという点では満足な結
果が得られるが、充分な防皺性、防縮性、W/W性、P/P性
を付与することが難しくなる。
次に本発明の繊維処理剤のD成分とE成分について説
明する。D成分は先に説明したA成分中のオルガノポリ
シロキサン−(メタ)アクリル系単量体共重合物の架橋
剤であり、E成分はD成分による架橋反応の触媒であ
る。このD成分としては1分子中に少なくとも3個のけ
い素原子に結合した水素原子を有するオルガノポリシロ
キサンが使用可能であり、これには (式中、x、yは正の整数、ただしx≧3)等が例示さ
れ、また、 及び(SiO2)単位の共重合シロキサンも使用可能であ
り、このものは少量の を含んでいてもよく、トリオルガノシロキシ単位とSiO2
単位のモル比は0.5〜2.0の範囲で設定すればよい。
E成分としてはジブチル錫及びジオクチル錫の酢酸
塩、オクチル酸塩、ラウリン酸塩等の有機酸塩、亜鉛の
オクチル酸塩、ラウリン酸塩等の有機酸塩、チタン酸エ
ステル等が例示される。
D成分は上記のA(1)成分とA(2)成分の共重合
物100重量部に対し0〜50重量部、E成分も同様0〜50
重量部用いればよいが、D成分、E成分ともに、前記し
たような乳化剤を用いて水中に乳化分散させることによ
りエマルジョンとして配合することができる。
この架橋剤成分DはA(1)成分であるオルガノポリ
シロキサンのけい素原子に結合した水酸基あるいはアル
コキシ基に反応することによって架橋した皮膜を繊維製
品上に形成し、処理剤の反撥弾性効果と洗濯に対する耐
久性をさらに高めるものである。
本発明の繊維用処理剤が適用される繊維製品として
は、木綿、マーセル化あるいはシルケット加工された木
綿、麻、ラミー、ジュート、再生セルロース(ビスコー
スレーヨン、キュプラ)等の繊維素系繊維又はこれらの
繊維素系繊維と他の天然繊維もしくは合成繊維とを混紡
・混用したものからなる糸、ヤーン、紐、織物、編物、
不織布等が挙げられる。
上記の繊維製品を本発明の繊維用処理剤で処理する方
法には、A,B及びC成分又はA,B,C,D及びE成分からなる
混合浴で処理する同浴法、A成分又はA,D及びE成分か
らなる浴で処理後にB及びC成分からなる浴で処理する
二段法(以下シリコーン/(メタ)アクリル前処理法と
略記)、B及びC成分からなる浴で処理後にA成分又は
A,D及びE成分からなる浴で処理する二段法(以下、ア
ミノ樹脂前処理法と略記)があり、いずれの方法を用い
ても効果が得られる。
同浴法では、適量の水とA,B及びC成分又はA、B、
C、D及びE成分とを混合した液からなる処理浴へ繊維
製品を浸漬してから絞液するか、あるいは繊維製品へ上
記の混合液をスプレー、コーティング等で付着させた後
に必要に応じて絞液する。ついで、これを乾燥し、更に
加熱してキュアさせる。乾燥条件は特に制限はないが、
通常40〜140℃で行うことができる。加熱キュアリング
は110〜200℃で行うことができるが、好ましい温度は14
0〜180℃である。このように処理された繊維製品はその
ままで使用できるが、必要に応じてソーピングを行なっ
てもよい。
シリコーン/(メタ)アクリル前処理法では、適量の
水とA成分またはA,D及びE成分とが混合された処理液
を用いて浸漬、スプレー、コーティング等により繊維製
品を処理し、絞液、乾燥、加熱キュアさせ、ついで適量
の水とB及びC成分とが混合された処理液を上記の前処
理された繊維に対し同様方法で付着、絞液、乾燥、加熱
キュアさせる。シリコーン/(メタ)アクリル前処理法
は同浴法よりも工程が長く経済性は劣るが、前処理した
繊維を中間素材として用い、織り、編み、縫製などの加
工を行なった後に、B、C成分を含有する処理液で後処
理すれば、同浴法とは変った風合が得られる。
アミノ樹脂前処理法はシリコーン/(メタ)アクリル
前処理法の前処理と後処理を逆にして操作すればよい。
処理される繊維製品への本発明の処理剤の付着量は特
に制限はないが、無水換算で繊維100重量部当り0.1〜30
重量部で効果が得られ、好ましくは0.5〜10重量部であ
る。この付着量が少なすぎれば効果が不十分であり、多
すぎれば繊維本来の風合や特性が変りすぎ、また重くな
ってしまうので好ましくない。
〔発明の効果〕
本発明の繊維処理剤で繊維製品を処理すれは、処理剤
のすぐれた皮膜形成性により繊維製品に洗濯に対する耐
久性の高い柔軟でかつ反撥弾性と肉厚感に富んだ風合を
与え、さらに繊維製品の引張、引裂、屈曲、摩耗の各強
度を低下させることなく防皺性、防縮性、W/W性、P/P性
を与えることができる。また、すぐれた皮膜形成性に基
づく通気性コントロールによる防風加工も可能である。
さらには、A成分中のオルガノポリシロキサン/(メ
タ)アクリル系単量体共重合物の架橋剤となる1分子中
に少なくとも3個のSiHを有する液状オルガノポリシロ
キサン(D成分)を、架橋反応用触媒(E成分)と共に
配合することによって、より一層の反撥弾性の向上と耐
洗濯性の向上が可能であることが分った。
〔実施例〕
次に、本発明を実施例に基づき具体的に説明する。な
お、例中の部はすべて重量部を表わす。
参考例1 (オルガノポリシロキサンエマルジョンの調製) オクタメチルシクロテトラシロキサン1500部、メタク
リロキシプロピルメチルシロキサン3.8部及び純水1500
部を混合し、これにラウリル硫酸ナトリウム15部、ドデ
シルベンゼンスルホン酸10部を添加してからホモミキサ
ーで攪拌して乳化したのち、圧力3,000psiのホモジナイ
ザーに2回通して安定なエマルジョンを作った。ついで
これをフラスコに仕込み、70℃で12時間加熱後、25℃ま
で冷却して24時間熟成した後、炭酸ナトリウムを用いて
このエマルジョンのpHを7に調整し、4時間N2を吹き込
んでから水蒸気蒸留して揮発性のシロキサンを留去し、
つぎに純水を加えて不揮発分を45%に調整したところ、
メタクリル基を0.1モル%含有するポリシロキサンのエ
マルジョンが得られた(以下これをE−1と略記す
る)。又、第1表に示すようにシロキサンの種類、量及
び熟成条件を変えた他はE−1と同様の方法でポリシロ
キサンエマルジョンE−2〜E−5を得た。
参考例2 (共重合エマルジョン) 攪拌機、コンデンサー、温度計及びN2ガス導入口を備
えた反応容器に、参考例1で得たエマルジョンE−1 33
3部(シロキサン分 150部)と純水517部を仕込み、N2
ガス気流下に器内を30℃に調整した後、t−ブチルヒド
ロパーオキサイド1.0部、l−アスコルビン酸0.5部、硫
酸第1鉄7水和物0.002部を加え、次いで器内温を30℃
に保ちながらブチルアクリレート328.6部、アクリル酸1
0.5部及びメタクリル酸5.3部の混合物及びN−メチロー
ルアクリルアミドの10%水溶液56部を3時間かけて滴下
し、滴下終了後さらに1時間攪拌を続けて反応を完結さ
せた。得られた共重合エマルジョン(以下これをp−1
と略記)は固形分濃度39.8%、(メタ)アクリル系単量
体等のポリマー化物のガラス転移点計算値は−46℃であ
った。同様にして第2表に示されるポリシロキサンエマ
ルジョン及び(メタ)アクリル系単量体等の種類、量で
共重合し、固形分濃度39〜40%の共重合エマルジョンp
−2〜p−6を得た。
実施例1〜8、比較例1〜5 A成分として参考例2で得た共重合エマルジョンP−
1〜6、B成分としてグリオキザール系樹脂NS−11及び
NS−19(いずれも住友化学社製商品名、有効成分40
%)、C成分としてアクセレーターX−80及びX−110
(いずれも住友化学社製商品名)、D成分として後記の
SiH含有オルガノポリシロキサン、E成分としてジブチ
ル錫ジラウレートを用いて第3表に示した配合で繊維処
理剤(処理浴)を作り、この処理浴で綿ブロード#40
(シルケット処理)をパッディング処理し、ロールでpi
ck up100%に絞った(1dip−1nip)。ついで130℃で5
分間乾燥後、160℃で1分間キュアリングし、処理布の
洗濯前及び後(2回、5回)において、たて方向の引裂
強さ及びよこ方向の引裂強さを測定すると共に風合につ
いて調べたところ第3表に併記した結果が得られた。
なお、D成分である前記のSiH含有オルガノポリシロ
キサンには式 で示される粘度150csのメチルハイドロジエンポリシロ
キサン30部をポリオキシエチレンアルキルフェニルエー
テル5部を用いて水65部の中に乳化分散せしめたエマル
ジョンとして用い、E成分のジブチル錫ジラウレートは
その30部をポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテ
ル3部を用いて水67部の中に乳化分散せしめたエマルジ
ョンとして用いた。
また、比較例として、グリオキザール系樹脂単独で、
あるいはこれとシリコーン柔軟剤ポロンMF−14(信越化
学社製、商品名)を併用して、第4表に示した配合によ
り処理剤(処理浴)を作り、実施例で用いたのと同じ布
を同様に処理し、処理された布について実施例と同様に
して引裂強度を測定すると共に風合について調べたとこ
ろ第4表に併記した結果が得られた。なお、第4表には
未処理布(同じ布を単に水通したもの)についての結果
も併記した。
上記の実施例及び比較例において、洗濯、測定は下記
の方法により行なった。
洗濯処理 家庭用洗濯機を用い、洗剤(トップ:ライオン(株)
商品名)濃度2g/l、浴比1:30、40℃の条件で5分間攪拌
し、水洗、脱水後室温で乾燥し、これを洗濯1回とし
た。
引裂強さ JIS L 1096A−1法(シングルタング法)、引張速度2
00mm/分 風合 手による触感で評価し、結果を (良好)◎〜○〜△〜×(不良)で示した。
第3表及び第4表の試験結果に示されたとおり、実施
例における処理布の処理上り引裂強さはアミノ樹脂単独
での比較例よりも大きく、洗濯による低下率が比較例の
ものより小さく、また、実施例の処理布と比較例の処理
布とでは風合の差が顕著であった。
実施例9 参考例2で得た共重合エマルジョンP−1、50部、水
950部を配合した処理浴を用い、綿ブロード#40(シル
ケット処理)を前記の実施例1〜8と同様にパッディン
グ処理してpick up 100%になるよう絞り、130℃で5分
間乾燥後160℃で1分間キュアリングして前処理を行な
った。ついで、グリオキザール系樹脂NS−11(前出)50
部、アクセレーターX−80(前出)15部、水935部を配
合した処理浴を用い、前処理した綿ブロードを上記と同
様にパッディング処理してpick up 100%になるよう絞
り、130℃で5分間乾燥後160℃で1分間キュアリングし
て後処理を行なった。前処理と後処理の合計の処理樹脂
量は綿ブロード重量の4%(4%owf)であった。
この処理布の引裂強さは、処理上りでよこ1.26kg、た
て1.01kg、洗濯2回後でよこ1.22kg、たて0.95kg、洗濯
5回後でよこ1.15kg、たて0.90kgであり、実施例1〜8
と同様比較例に比べて高い強度を示した。また、風合も
実施例1〜8と同様良好であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 末本 喜代二 福井県武生市北府2丁目17番33号 日信 化学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭48−82191(JP,A) 特開 昭58−126378(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】A.(1)一般式(I) 〔式中、R1、R2、R3はそれぞれ炭素数1〜20の1価の炭
    化水素基及び1価のハロゲン化炭化水素基から選択され
    る1種又は2種以上の基であり、Yはエチレン性不飽和
    基を含む有機基から選択される1種又は2種以上の基で
    あり、Xは水素原子、1価の低級アルキル基及び式R1R2
    R4Siで示される基(R1、R2は前記と同じであり、R4はR1
    又はYと同一の基である)から選択される同種又は異種
    の原子又は基であり、mは10,000以下の正の整数、nは
    1以上の整数である〕で示されるオルガノポリシロキサ
    ン 5〜95重量部 の水中油型エマルジョンと (2)イ)一般式(II) (式中、R5は水素原子又はメチル基、R6は炭素数1〜18
    のアルキル基又はアルコキシ置換アルキル基である)で
    示されるアクリル及びメタクリル系単量体から選択され
    る1種又は2種以上の単量体 70〜100重量% ロ)エチレン性不飽和アミド、エチレン性不飽和アミド
    のアルキロール又はアルコキシアルキル置換化合物、オ
    キシラン基、ヒドロキシル基、カルボキシル基、アミノ
    基、スルホン酸基、燐酸基、ポリアルキレンオキシド基
    又は第4級アンモニウム塩基含有エチレン性不飽和単量
    体、多価アルコールとアクリル酸又はメタクリル酸との
    完全エステル、二塩基酸のジアリルエステル、アリルア
    クリレート、アリルメタクリレート及びジビニルベンゼ
    ンの群から選択される1種又は2種以上の多官能性単量
    体 0〜20重量% ハ)前記イ)及びロ)以外の1種又は2種以上のエチレ
    ン性不飽和単量体 0〜20重量% からなる単一又は混合単量体(イ)からハ)の合計100
    重量%)95〜5重量部とからなる混合物を用い、ラジカ
    ル重合開始剤の存在下で前記(1)成分に前記(2)成
    分を乳化グラフト共重合させたグラフト共重合エマルジ
    ョン B.水溶性アミノ樹脂 C.水溶性アミノ樹脂の硬化触媒 からなることを特徴とする繊維用処理剤。
  2. 【請求項2】請求項1記載のA、B及びC成分のほかに D.1分子中に少なくとも3個のけい素原子に結合した水
    素原子を含有する液状オルガノポリシロキサン E.前記D成分による架橋反応の触媒 を含有してなることを特徴とする繊維用処理剤。
  3. 【請求項3】前記A成分中の(2)成分である単一又は
    混合単量体のポリマー化物のガラス転移点が0℃以下で
    ある請求項1又は2記載の繊維用処理剤。
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