JP2702637B2 - 塵芥収集車のゴミ容器反転装置 - Google Patents

塵芥収集車のゴミ容器反転装置

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JP2702637B2
JP2702637B2 JP4068581A JP6858192A JP2702637B2 JP 2702637 B2 JP2702637 B2 JP 2702637B2 JP 4068581 A JP4068581 A JP 4068581A JP 6858192 A JP6858192 A JP 6858192A JP 2702637 B2 JP2702637 B2 JP 2702637B2
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塵芥収集車の塵芥投入
箱にゴミ容器を反転させて該ゴミ容器内のゴミを投入す
る塵芥収集車のゴミ容器反転装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車枠上に搭載された塵芥収容箱の
後方開口部に塵芥積込装置を備えた塵芥投入箱が傾動自
在に連設された塵芥収集車が提供されている。そして、
上記塵芥投入箱の投入開口部にはゴミ容器の開口部を前
記投入開口部に臨むように該ゴミ容器を反転させながら
持ち上げる反転装置が設けられ、この反転装置によりゴ
ミ容器内のゴミを自動的に塵芥投入箱に投入するよう構
成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の反転装置は、構成が複雑であるとともに、その横幅
が投入開口部の全横幅近くを占める大型のものであった
ため、反転装置によりゴミ容器のゴミを投入開口部に投
入している際には、作業者の手作業によるゴミ袋等の投
入開口部への投入ができないという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
塵芥収集車のゴミ容器反転装置は、車枠上に搭載された
塵芥収容箱の後方開口部に塵芥積込装置を備えた塵芥投
入箱が連設された塵芥収集車において、前記塵芥投入箱
の投入開口部の下端縁にはゴミ容器反転装置が設けら
れ、該ゴミ容器反転装置は、前記塵芥投入箱の投入開口
部の下端縁に取り付けられた基台と、一端が上記基台に
それぞれ枢支された作動アーム及び反転補助アームと、
これら作動アーム及び反転補助アームの他端が枢支され
た支持台と、支持台の上部に設けられ、ゴミ容器の側面
上部に形成された上係止部に下方から挿入係止する上係
止片と、上記上係止片と対応する支持台の下部に設けら
れ、支持台の反転動作に伴ってゴミ容器の側面下部に設
けられた下係止部に上方から挿入係止する下係止片とか
ら構成されたものである。本発明の請求項2記載の塵芥
収集車のゴミ容器反転装置では、前記基台及び支持台
は、前記投入開口部の横幅の略半分以下に構成されてい
る。本発明の請求項3記載の塵芥収集車のゴミ容器反転
装置では、前記基台には投入開口部の下端縁に設けられ
たガイドレールに沿って転動自在なローラが設けられ、
基台が投入開口部横方向に移動自在に構成されている。
【0005】
【作用】支持台の上係止片をゴミ容器の上係止部に下方
から挿入係止し、作動アームを回動させることにより反
転補助アームの作用と相まって支持台を反転作動させる
とともに、この支持台の反転動作に伴ってゴミ容器の下
係止部に支持台の下係止片を上方から挿入係止すること
で、ゴミ容器を安定した状態で反転させ、該ゴミ容器内
のゴミを塵芥投入箱内に投入する。
【0006】また、基台及び支持台の横幅を塵芥投入箱
の投入口の横幅の略半分以下の大きさに形成すること
で、ゴミ容器反転装置によるゴミ容器のゴミ投入時にお
いても、投入口のゴミ容器反転装置が設けられていない
部分からのゴミ袋等の投入を可能にする。
【0007】さらに、基台を投入口の横方向に移動自在
に構成しているので、この基台の位置を適宜に代えるこ
とができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。
【0009】図1は、本発明に係る塵芥収集車の概略構
成を示している。
【0010】図1において、1は車枠上に搭載された図
示しない塵芥収容箱の後端開口部に連設された塵芥投入
箱である。
【0011】この塵芥投入箱1内には図示しない塵芥積
込装置が装備されており、塵芥投入箱1に形成された投
入口11から該塵芥投入箱1内に投入された塵芥を上記
塵芥収容箱に圧縮して積込むようになされている。
【0012】前記塵芥投入箱1内には、前後方向に摺動
自在な排出板(図示省略)が配設されている。この排出
板と塵芥収容箱の前部との間には図示しない伸縮シリン
ダが連設されており、この伸縮シリンダの伸縮作動によ
り排出板が該塵芥収容箱内を前後方向に往復動可能にな
され、上記塵芥積込装置による塵芥収容箱へのゴミの積
込時におけるゴミの圧縮、及び塵芥収容箱内に収容され
たゴミの排出を行っている。
【0013】前記塵芥投入箱1の投入口11の下端縁に
は、ゴミ容器反転装置2が設けられている。
【0014】ゴミ容器反転装置2は、図1乃至図3に示
すように、ゴミ容器Aを反転させて該ゴミ容器A内に収
容されたゴミを投入口11を介して塵芥投入箱1内に投
入させるもので、塵芥投入箱1の投入口11の下端縁に
取り付けられた基台3と、一端が基台3にそれぞれ枢支
された作動アーム4及び反転補助アーム5と、これら作
動アーム4及び反転補助アーム5の他端が枢支された支
持台6と、支持台6の上下に設けられゴミ容器Aと係脱
自在になされた上係止片7及び下係止片8とから構成さ
れている。
【0015】基台3は、前記投入口11の下端縁を形成
する取付部材12の上面にローラ31を介して支持され
ており、該ローラ31が取付部材12の上面に敷設され
たガイドレール13に沿って転動することで投入口11
の横方向に移動自在に構成されている。
【0016】また、上記取付部材12の下面にも前記基
台3の下部に設けられたガイド片32が嵌入されるガイ
ドレール14が敷設されており、基台3が円滑に移動す
るよう構成されている。
【0017】前記取付部材12の前面には複数のピン穴
15が所定の間隔を隔てて横方向に形成されるととも
に、基台3には上記ピン穴15と対応する位置にピン穴
33を有するストッパ部材34が固設されており、スト
ッパ部材34のピン穴33と取付部材12のピン穴15
のうち適宜なピン穴15とを合致させた後、両ピン穴1
5,33にストッパピン35を挿入することで基台3を
固定する。
【0018】この基台3の横幅は、前記塵芥投入箱1の
投入口11の横幅の略半分以下の大きさに形成されてい
る。
【0019】前記作動アーム4の途中部には、前記基台
3に基端部が枢支されたシリンダ41のロッド端42が
連結部材43を介して枢支されており、シリンダ41の
伸縮動作によりこの作動アーム4を上下に回動させるこ
とで後述する反転補助アーム5の作用と相まって支持台
6を反転作動させ、この支持台6に上下係止片7,8を
介して係止されたゴミ容器Aを反転させながら持ち上げ
る。
【0020】前記反転補助アーム5は、前述したように
前記作動アーム4の回動による支持台6の反転を補助す
るものである。支持台6に枢支された反転補助アーム5
の他端部は鉤状に形成されており、この鉤状部分に他端
部が下係止片8にブラケット52を介して枢支された作
動リンク51の一端部が枢支されている。
【0021】前記上係止片7は、ゴミ容器Aの側面上部
に形成された下向き凹状の上係止部A1に下方から挿入
係止するよう構成されている。
【0022】前記下係止片8は、基端部が前記支持台6
の下部に回動自在に枢支されるとともに、先端部がゴミ
容器Aの側面下部に設けられた下係止部としての係止ピ
ンA2に上方から係止するよう鉤状に形成されている。
【0023】この下係止片8は、前記反転補助アーム5
の回動に伴って作動される作動リンク51により上下に
回動し、図1及び図2において二点線で示す反転途中位
置で先端部が係止ピンA2に係止するように構成されて
いる。
【0024】次に、このように構成されたゴミ容器反転
装置2の動作について説明する。
【0025】まず、ゴミを収容したゴミ容器Aを若干持
ち上げて該ゴミ容器Aの上係止部A1に支持台6の上係
止片7を下方から挿入させて両者を係止させることで、
支持台6にゴミ容器Aを装着する。
【0026】この後、シリンダ41を伸長させて作動ア
ーム4を上方に回動させることで、反転補助アーム5の
作用と相まって支持台6を反転させ、この支持台6に装
着されたゴミ容器Aを反転させ、該ゴミ容器A内のゴミ
を投入口11から塵芥投入箱1内に投入する。
【0027】このゴミ容器Aの反転動作時において、支
持台6が図1及び図2において二点鎖線で示すように略
水平な位置に達した際には、作動リンク51が反転補助
アーム5の回動動作により該反転補助アーム5に対して
屈折状態となり、これによって下係止片8が回動して該
係止片8の先端部がゴミ容器Aの係止ピンA2に係止す
る。
【0028】つまり、この位置から図1及び図2におい
て一点鎖線で示す反転位置までの間では下係止片8がゴ
ミ容器Aを支持することで、ゴミ容器Aの落下を防止し
ている。
【0029】このようにゴミ容器反転装置2によりゴミ
容器Aのゴミを塵芥投入箱1内に投入し、この塵芥投入
箱1内に投入したゴミを積込装置によって圧縮しながら
塵芥収容箱に収容する。
【0030】ここで、基台3及び支持台6の横幅は、前
記塵芥投入箱1の投入口11の横幅の略半分以下の大き
さに形成されているため、ゴミ容器反転装置2によるゴ
ミ容器Aのゴミ投入時においても、投入口11のゴミ容
器反転装置2が設けられていない部分から作業者がゴミ
袋等を手作業で投入することができる。
【0031】また、基台3がガイドレール13に沿って
投入口11の横方向に移動自在に構成されているため、
この基台3の位置を適宜に代えることで投入口11に対
するゴミ容器Aのゴミの投入箇所を代えることができ、
これによりゴミが塵芥収容箱の一方に片寄って収容され
ることなく塵芥収容箱に均一に収容することができる。
また、投入場所等での状況に応じてゴミ容器反転装置2
を最適な位置に移動させることができる。なお、本発明
は、上述した請求項3記載のようにゴミ容器反転装置を
幅方向に移動させるものに限らず、請求項2記載のよう
に、ガイドレールを無くして、ゴミ容器反転装置を塵芥
投入箱の投入口の一方側に単に固定した状態で配置した
ものでも良い。
【0032】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、支
持台の上部に設けた上係止片をゴミ容器の上係止部に下
方から挿入係止するとともに、上記上係止片と対応する
支持台の下部に設けた下係止片をゴミ容器の下係止部に
上方から挿入係止することで、反転時においてもゴミ容
器をしっかりと保持して安定的に反転させることがで
き、しかも上下の係止片とゴミ容器の上下の係止部とを
係脱させることで、ゴミ容器は反転装置に容易に着脱さ
せることができる。また、ゴミ容器反転装置の上下の係
止片は、ゴミ容器の横幅よりも小さいもので良いため、
この上下の係止片を備えるゴミ容器反転装置全体も小型
にすることができ、この結果、ゴミ容器反転装置を塵芥
投入箱の投入口の一部を利用して配設することができ
る。従って、請求項2記載のように投入口の横幅の略半
分以下の大きさに形成することが可能になり、このた
め、ゴミ容器反転装置によるゴミ容器のゴミ投入時にお
いても、投入口のゴミ容器反転装置が設けられていない
部分から作業者がゴミ袋等を手で投入することができ、
作業性が良い。
【0033】また、基台が投入口の横方向に移動自在に
構成されているため、この基台の位置を適宜に代えるこ
とで投入口に対するゴミ容器のゴミの投入箇所を代える
ことができ、これによりゴミが塵芥収容箱の一方に片寄
って収容されることなく塵芥収容箱に均一に収容するこ
とができる。また、投入場所等での状況に応じてゴミ容
器反転装置を最適な位置に移動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る塵芥収集車のゴミ容器反転装置を
示す側面図である。
【図2】塵芥収集車のゴミ容器反転装置を示す拡大側面
図である。
【図3】塵芥収集車のゴミ容器反転装置を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 塵芥投入箱 11 投入口 2 ゴミ容器反転装置 3 基台 4 作動アーム 5 反転補助アーム 6 支持台 7 上係止片 8 下係止片

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車枠上に搭載された塵芥収容箱の後方開
    口部に塵芥積込装置を備えた塵芥投入箱が連設された塵
    芥収集車において、 前記塵芥投入箱の投入開口部の下端縁にはゴミ容器反転
    装置が設けられ、該ゴミ容器反転装置は、前記塵芥投入
    箱の投入開口部の下端縁に取り付けられた基台と、一端
    が上記基台にそれぞれ枢支された作動アーム及び反転補
    助アームと、これら作動アーム及び反転補助アームの他
    端が枢支された支持台と、支持台の上部に設けられ、ゴ
    ミ容器の側面上部に形成された上係止部に下方から挿入
    係止する上係止片と、上記上係止片と対応する支持台の
    下部に設けられ、支持台の反転動作に伴ってゴミ容器の
    側面下部に設けられた下係止部に上方から挿入係止する
    下係止片とから構成されたことを特徴とする塵芥収集車
    のゴミ容器反転装置。
  2. 【請求項2】 前記基台及び支持台は、前記投入開口部
    の横幅の略半分以下に構成された請求項1記載の塵芥収
    集車のゴミ容器反転装置。
  3. 【請求項3】 前記基台には投入開口部の下端縁に設け
    られたガイドレールに沿って転動自在なローラが設けら
    れ、基台が投入開口部横方向に移動自在に構成された請
    求項1又は請求項2記載の塵芥収集車のゴミ容器反転装
    置。
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