JP2702191B2 - フタロシアニン顔料分散体の製造方法 - Google Patents

フタロシアニン顔料分散体の製造方法

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JP2702191B2 JP63294492A JP29449288A JP2702191B2 JP 2702191 B2 JP2702191 B2 JP 2702191B2 JP 63294492 A JP63294492 A JP 63294492A JP 29449288 A JP29449288 A JP 29449288A JP 2702191 B2 JP2702191 B2 JP 2702191B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明の方法は顔料分散体及び乾燥粉末の分野に関
し、更に詳しくは緑色(green-shade)銅フタロシアニ
ンブルー水性顔料分散体の分野に関する。本方法では、
2種の相形成(phase-directing)溶媒及び活性化の利
用と微粉砕(fine-milling)工程とを必要とする。最も
詳しくは、本発明の方法の結果としてβ相顔料フタロシ
アニンブルーが得られるが、その実質上100%が等軸結
晶体である。
関連技術の説明 本発明者らは、4つの関連米国特許 第4,024,154号、第3,017,414号、第4,257,951号及び 第4,427,810号について知っている。
第4,024,154号特許明細書は、第3欄3〜8行目で活
性クルード(activated crude)の製造方法について開
示している。
第4,024,154号特許明細書は、水、水不混和脂肪族炭化
水素及び界面活性剤を含んだ有機液体エマルジョンと接
触している活性クルードの“激しい撹拌”方法について
記載している(第3欄58行目〜第4欄60行目)。例2で
は、最初に活性化されしかる後1/8インチ(約0.3cm)径
スチールショット(shot)、VMPナフサ(VMP Naphth
a)、水及び界面活性剤の存在下で72時間ボールミル粉
砕されたβ相フタロシアニンについて記載している。
第3,017,414号特許明細書は、フタロシアニンクルー
ドの活性化について記載している。第3,017,414号特許
明細書で開示された“第二工程”は、クルードと有機液
体エマルジョンとの接触として広義に記載されている。
例5では、1/8インチ(約0.3cm)スチールショット、有
機液体としてのo−ジクロロベンゼン、水及び界面活性
剤を用いる第二工程において16時間ボールミル粉砕され
るβ相PCNグリーンについて開示している。例6では、1
/8インチ(約0.3cm)径スチールショット及びテトラク
ロロエチレンと共に24時間ボールミル粉砕されるフタロ
シアニンブルーについて記載している。
第4,257,951号特許明細書は、活性クルードの製造方
法について開示している。
第4,257,951号特許の明細書及び例の双方は、第二工程
を撹拌工程に、即ち粉砕のない工程に限定している。撹
拌は15分間〜10時間である。
第4,427,810号特許明細書は、フタロシアニンクルー
ドからの顔料フタロシアニンの連続的製造方法について
教示している。この方法ではクルードを活性化させるの
ではなく、30分間ほどの短時間でクルードをショットミ
ル(shot mill)に連続通過させている。この方法は水
のみを利用し、即ち有機溶媒を用いていない。
発明の簡単な要約 本発明の方法は、銅フタロシアニンブルーの実質上10
0%β相の等軸性顔料粒子を含んだ水性顔料分散体を製
造する。本方法は、緑色(即ち、β相)銅フタロシアニ
ンブルー顔料クルードを含む顔料クルードに第一有機相
形成溶媒を加えることにより行われる。加えられる有機
相形成溶媒の量は、顔料クルードの2〜10重量%であ
る。混合物は、第一有機相形成溶媒の顔料クルードへの
添加によって形成される。相形成溶媒は、以下の有機溶
媒群から選択されることが好ましい。混合物が形成され
れば、混合物中でクルードが活性化され、その結果活性
クルードが形成される。次いで、活性クルードはエマル
ジョンに加えられる。エマルジョンは、水、有効界面活
性剤及び第二有機相形成溶媒を含んでいる。第二有機相
形成溶媒は、第一有機相形成溶媒と同様の群から選択さ
れる。エマルジョンの量、エマルジョン中の各成分の割
合及び界面活性剤の選択はいずれも、活性クルードを実
質上湿潤させるうえで共に有効なものである。活性クル
ードがエマルジョン中で湿潤された後、それは15分間〜
3時間にわたり微粉砕工程に付される。微粉砕工程で得
られる顔料スラリーは、銅フタロシアニンブルーの実質
上100%β相の等軸性粒子を含んでいる。次いで、水性
顔料プレスケーキは顔料スラリーから単離される。
好ましい態様の詳細な説明 本発明の第一工程は、第一相形成有機溶媒の顔料クル
ードへの添加である。有機溶媒及び顔料クルードは一緒
に混合物を形成する。クルードに加えられる有機溶媒の
量は顔料クルードの2〜10重量%であるが、クルード重
量の約5%の溶媒を用いることが好ましい。
本発明の方法に適した相形成有機溶媒としては、他
に、脂肪族及び芳香族炭化水素類、例えば石油エーテ
ル、ヘキサン、ヘプタン、オクテン、デカン、ベンゼ
ン、トルエン及びキシレン類;C1-C8アルカノール類、
例えばメタノール、エタノール、n−及びi−プロパノ
ール、ブタノール類、ペンタノール類、ヘキサノール
類、並びにオクタノール類;C2-C4ジオール類及びそれ
らのモノC1-C5アルキルエーテル類、ブタンジオール
類、エチレングリコールの及び1,2−プロピレングリコ
ールのモノメチル、モノエチル、モノプロピル及びモノ
ブチルエーテル類、ジエチレングリコール、トリエチレ
グリコール、並びにジエチレングリコール、トリエチレ
ングリコール及びジ−1,2−プロピレングリコールのモ
ノメチル、モノエチル、モノプロピル及びモノブチルエ
ーテル類;シクロヘキサノール;脂肪族C3-C8アルカノ
ン類、例えばアセトン、メチルエチルケトン、ジエチル
ケント、メチルイソプロピルケトン、ジイソプロピルケ
トン及びメチルイソブチルケトン;脂肪族C4-C8エーテ
ル類及び環状エーテル類、例えばジエチルエーテル、ジ
イソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン及びジオキ
サン;C3-C16アルキルアミン類、例えばn−及びi−プ
ロピルアミン、n−、イソ−及びsec−ブチルアミン、
ヘキシルアミン、オクチルアミン及びドデシルアミン;
アニン誘導体、例えばアニリン、N,N−ジメチルアニリ
ン、トルイジン類及びキシリジン類;C1-C3カルボン酸
のカルボン酸アミド類及びそれらのN−モノ−もしくは
N,N−ビスC1-C4アルキル誘導体、例えばホルムアミド、
N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルプロピ
オンアミド、N,N−ジプロピルホルムアミド、ピロリド
ン、N−メチルピロリドン及び上記の混合物がある。
有機溶媒はそれら自体でも又は互いの混合物としても
用いることができる。本発明の方法で用いられる有機相
形成溶媒は、テトラクロロエチレン、キノリン、VMPナ
フサ、ブチルセロソルブ、ミネラルスピリット、ベンゼ
ン、ピリジン、ジクロロベンゼン、ピネン及びテルペン
チンからなる群より選択されることが好ましい。本発明
の方法で用いられる有機相形成溶媒は、テトラクロロエ
チレン、キノリン、VMPナフサ、エチレングリコールモ
ノブチルエーテル、ミネラルスピリット、ベンゼン、ピ
リジン及びジクロロベンゼンからなる群より選択れさる
ことが更に好ましい。最も好ましい溶媒はエチレングリ
コールモノブチルエーテルである。“第一”相形成有機
溶媒及び“第二”相形成有機溶媒はいずれも上記溶媒群
から選択される。第一相形成溶媒は第二相形成溶媒と同
一である必要はない。エチレングリコールモノブチルエ
ーテルが、第一相形成溶媒及び第二相形成溶媒の双方に
とっても好ましい溶媒である。ここにおいて、“相形成
溶媒”という語は、用いた溶媒が存在する銅フタロシア
ニンの特別な相を実際に形成することを示すことを意図
するものである。“顔料クルード(pigment crude)”
という語は、最終の結晶顔料粒子に着色性を付与する化
学物質に導かれるような合成製品を意味する。緑色(即
ち、β相)銅フタロシアニンブルークルードの場合に
は、クルードを構成する粒状物質は顔料サイズよりも著
しく大きい。しかも、このクルードは乾燥粉末である。
逆に、本発明の製品である水性顔料分散体は、水性媒体
中に分散された銅フタロシアニンの顔料サイズ粒子を有
している。この分散体は、固体粒子の均一分布体であ
る。“顔料”という語に含まれるサイズ範囲は、サイズ
が0.01〜100μmの粒子である。
本発明の方法では、顔料クルードが“活性化”され、
それによって活性クルードが形成される。活性化は、顔
料クルードが第一相形成有機溶媒と混合された後、顔料
クルードにおいて行われる。(クルード及び溶媒)の混
合物中におけるクルードの活性化で、活性クルード混合
物を生じる。ここにおいて、“活性化”とは、実際には
単に、クルード物質と相形成溶媒とを混合することを意
味する。活性化工程は、好ましくは粉砕操作により、最
も好ましくはボールミル中で行われる。活性化工程で
は、混合物中の粒状物質を粉砕操作に供する。これは、
ボールミル中に媒体〔好ましくは、シル−ペブス(Cyl-
Pebs)〕を入れて行われることが好ましい。次いで、顔
料クルード及び溶媒の混合物がボールミルに加えられ
る。次いで、ボールミルが回転され、その結果混合物に
対する媒体の衝撃によって混合物が粉砕される。衝撃の
効果は、個々の結晶サイズを顔料サイズ範囲まで崩壊縮
小させることである。しかしながら、結晶はより小さな
粒子に崩壊されるものの、それらは塊状化し、即ち非常
に小さな粒子の強結合凝集塊を形成する傾向がある。活
性クルード、即ち活性化工程の製品は、顔料サイズ粒子
の強結合塊状物からなっている。
活性化後、得られた活性クルード混合物はエマルジョ
ンに加えられる。エマルジョンは、水、有効界面活性剤
及び第二相形成有機溶媒を含んでいる。第二相形成有機
溶媒は上記混合物を製造する際に用いられた溶媒群から
選択される(即ち、“第二”相形成有機溶媒は“第一”
相形成有機溶媒と同一の溶媒群から選択される)。
いずれか所定量の活性クルードが加えられるべきエマ
ルジョンの量は、活性クルードを“湿潤させる”(wet
out)ために有効な量である。“湿潤させる”という語
句は、液体で包囲させることを意味する。換言すれば、
湿潤させるために有効な量とは各顔料粒子を液体で包囲
させるうえで十分なエマルジョン量を意味する。
有効な界面活性剤は、(1)エマルジョンの量;
(2)エマルジョン中の各成分の割合;及び(3)有効
界面活性剤が活性クルードを実質上湿潤させるうえで共
に有効であるように選択されねばならない。本発明者ら
はある割合で用いられた場合に有効である多数の界面活
性剤が存在していることを知っており、しかも本発明者
らは適用される割合にかかわらず無効なある界面活性剤
も存在していると考えている。有効であることが判明し
ている界面活性剤は、エアゾールOT(Aerosol OT)(ス
ルホ琥珀酸ジオクチルナトリウム)、ストロデックス70
(Strodex70)、ストロデックス90(ストロデックス70
及び90はポリ燐酸エステル酸誘導体である)、ドデシル
ベンゼンスルホン酸及びアミノメチルプロピルアミンで
ある。エアゾールOTがこれらの有効な界面活性剤の中で
最も好ましい。
異なる溶媒及び界面活性剤の場合、並びにエマルジョ
ンを構成するこれらの成分の異なる割合の場合には、所
定量のいずれか所定の活性クルードを湿潤させるために
有効なエマルジョン量は変動する。本方法で用いられる
エマルジョンの最小量は、活性クルード中の実質上すべ
ての顔料粒子を湿潤させるうえで有効な量である。
エマルジョンを製造するために用いられる各成分の割
合は一定でない。エマルジョン中の各成分の割合、単位
量の活性クルード当たりのエマルジョン量及び有効界面
活性剤はいずれも、すべての活性クルードが本発明の方
法で実質上湿潤されるように選択されねばならない。エ
マルジョンの操作可能な量、エマルジョン中の各成分の
操作可能な割合及び有効界面活性剤の選択は、当業者で
あれば容易に行うことができる。しかも、以下の詳細な
例では、本発明の範囲に属する好ましい方法の実施を可
能にしうる量、割合及び選択される各成分について示し
ている。好ましくは、エマルジョンは2〜20部の活性顔
料クルード、0.5〜3.0部の界面活性剤、69〜94部の水及
び約3.5部の第二有機溶媒を含んでいる。
活性クルードがエマルジョン中で湿潤された後、エマ
ルジョン及びその中の湿潤クルードは共に“微粉砕”操
作に付される。“微粉砕”操作は、“撹拌ミル”及び媒
体の使用によって行われる。“撹拌ミル”とは、本明細
書においてアトリッター(Attritor)型のミル又はその
相当手段として定義される。ボールミル、振動ミル及び
ロッドミルは、本発明の方法において実用不可能な撹拌
ミル代替手段である。撹拌ミルは、その中に入れられた
媒体及び各成分の混合物を撹拌するための手段を有して
いる。最も好ましくは、撹拌ミルはアトリッターであ
る。撹拌機能は、本発明の方法で特定された時間にわた
り、即ち15分間〜3時間にわたって本方法を実施するう
えで必要である。撹拌機能のない場合には、製品(実質
上100%β相の等軸性銅フタロシアニンブルー顔料粒
子)は3時間以内で形成されることはできない。微粉砕
操作では、媒体が粉砕操作時撹拌ミル中に存在している
ことを要する。好ましくは、媒体は約2mmの径を有する
金属ショットであり、ショットはステンレススチールで
あることが好ましい。微粉砕は、それによって得られる
製品の微粉砕活性クルードが実質上100%β相の銅フタ
ロシアニンブルー等軸性顔料結晶であるように行われ
る。所望の製品が得られるように撹拌速度、媒体量及び
媒体サイズを選択することが必要である。本発明の製品
を得るための撹拌速度、媒体量及び媒体サイズに関する
操作可能な組合せの選択は、当業者であれば容易に行う
ことができる。しかも、以下の詳細な例では本発明の範
囲内に属する好ましい方法の実施を可能にしうるミルタ
イプ、撹拌速度、媒体の量、タイプ及びサイズについて
示している。微粉砕工程では活性化工程で形成された塊
状物を崩壊させて、結果的に個々の顔料粒子の分散体を
生じさせる。
微粉砕工程後、得られた微粉砕活性クルード(本明細
書中、“顔料スラリー”と称されている)は水性プレス
ケーキ中で単離される。顔料スラリーの単離は、下記工
程を実施することにより実現されることが好ましい: 1) 顔料スラリーを水で希釈し; 2) 希釈スラリーをpH1〜2に酸性化し; 3) スラリーを温度75〜95℃に加熱し; 4) スラリーを過し、それによって顔料結晶が液相
から実質上分離され;及び 5) 顔料結晶を水で洗浄し、それによって水性プレス
ケーキが単離される。
次いで、水性プレスケーキは乾燥され、それによって
乾燥顔料トーナーが得られる。
例1 2.5ガロン(約9.5l)容量をもつボールミルにスチー
ル媒体(シル・ペブス)33ポンド(約15Kg)を充填し
た。ミルに無塩素クルード銅フタロシアニン906g及びテ
ルペンチン45gを加えた。次いで、ミルを密封し臨界速
度の70%で24時間回転させた。ミルは若干の熱を発生し
たが、但しこれはクルード製造のファクターではない。
粉末をミルから取出したが、その回収率は全充填量の98
%であった。
2mmステンレススチールボールの入った実験用アトリ
ッターに水160g、テルペンチン12.5g及びエアゾールOT
2.8g(75%)を充填した。ミルを乳化が完了するまで通
常2〜3分間撹拌した。ミルを375rpmで撹拌しながら、
例1のクルード40gを加え、粉砕を30分間続けた。媒体
を篩にかけることによって顔料スラリーから取除いた。
次いで、pH1.0〜2.0とするために十分量の塩酸を含ん
だ水1中に顔料スラリーを加えた。次いで、スラリー
を30分間にわたりスチームで75〜95℃まで加熱し、過
し、酸を洗出し、乾燥させた。
最終製品を油性インキ中で評価した。本製品は、ドウ
ミキサー中で9時間塩粉砕された(salt ground)同一
の顔料クルードと比較した場合に、強度、鮮明度(clea
nliness)及び色相に関して同等であることが判明し
た。
例2 例1の方法を再度繰返したが、但しテルペンチンをキ
ノリンに代えた。
例3(比較) 商標名アルド−バリンコ(Arde-Barinco)の高速ミキ
サーを用いて、3lビーカーに水640g、テルペンチン40g
及びエアゾールOT11.2g(75%)を充填した。ミキサー
を乳化が完了するまで撹拌した。ミキサーを4000rpmで
撹拌しながら、例1のクルード160gを加え、混合を3時
間続けた。3時間混合後、pH1.0〜2.0とするために十分
量の塩酸を含んだ水3l中にスラリーを加えた。次いで、
スラリーを1時間にわたり75〜95℃に加熱し、過し、
酸を洗出し、乾燥させた。
油性インキとして評価された場合、この製品はドウミ
キサー又は類似装置中で塩粉砕された同一のクルードと
比較して着色性に関し同等であった。顕微鏡写真では、
均一であるものの若干針状を帯びた粒子を示している。
例4(比較) 銅フタロシアニン165gを微細塩(塩化ナトリウム)13
20g及びジエチレングリコール225mlと混合した。混合物
を0.75ガロン(約2.9l)ベーカー・パーキンズ(Baker-
Perkins)ドウミキサー中175〜185゜F(約79〜85℃)で
9時間粉砕した。ジエチレングリコールを所要量加え
て、一定量に維持した。得られたケーキ400gを濃HCl 15
ml(又はpH1〜1.5とするために十分量のHCl)含有水1
中で蒸解した。次いで、蒸解物を1時間90℃に加熱
し、しかる後過し、次いで製品が無塩かつ中性pHとな
るまで製品を水洗した。しかる後、実質上100%β相の
顔料銅フタロシアニン結晶製品を乾燥させた。
上記各例の製品を電子顕微鏡写真により比較した。例
1、2及び4の結晶製品はすべて等軸性として特徴付け
られた。しかしながら、例3の製品は“若干針状”(即
ち、若干針状形)として特徴付けられた。例1及び2で
例示された本発明の方法は塩粉砕方法(即ち、例4)の
場合と同様の等軸結晶を生成したが、但し例1及び2の
方法は例4の方法の場合よりもはるかに短い時間で済む
ことに留意すべきである。

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a) 第一相形成有機溶媒を顔料クルー
    ドに加え、それによって混合物が形成され(加えられる
    相形成溶媒の量はクルードの2〜10重量%であって、顔
    料クルードは緑色銅フタロシアニンブルークルードを含
    んでいる); (b) 混合物中でクルードを活性化し、それによって
    活性クルード混合物が形成され; (c) 活性クルード混合物をエマルジョンに加え(エ
    マルジョンは水、有効界面活性剤及び第二相形成有機溶
    媒を含んでおり、エマルジョンの量、エマルジョン中の
    各成分の割合及び界面活性剤は活性クルードを実質上湿
    潤させるうえで共に有効なものである); (d) エマルジョン中で湿潤された活性クルードを微
    粉砕し(微粉砕は撹拌ミル内で行われ、微粉砕により顔
    料スラリーを生成するが、微粉砕は15分間〜3時間にわ
    たり続けられる)、その結果実質上100%β相の等軸性
    銅フタロシアニン顔料粒子が形成され;及び (e) 顔料スラリーから水性プレスケーキを単離す
    る; ことを特徴とする水性顔料分散体の製造方法。
  2. 【請求項2】第一相形成有機溶媒及び第二相形成有機溶
    媒の双方がテトラクロロエチレン、キノリン、VMPナフ
    サ、ブチルセロソルブ、ミネラルスピリット、ベンゼ
    ン、ピリジン、ジクロロベンゼン及びテルペンチンから
    なる群より選択され、エマルジョン中で用いられる界面
    活性剤がエアゾールOT(スルホ琥珀酸ジオクチルナトリ
    ウム)、ストロデックス70(ポリ燐酸エステル酸誘導
    体)、ストロデックス90(ポリ燐酸エステル酸誘導
    体)、ドデシルベンゼンスルホン酸及びアミノメチルプ
    ロピルアミンからなる群より選択される、請求項1に記
    載の方法。
  3. 【請求項3】第一有機溶媒及び第二有機溶媒の双方がテ
    トラクロロエチレン、キノリン、VMPナフサ、エチレン
    グリコールモノブチルエーテル、ミネラルスピリット、
    ベンゼン、ピリジン及びクロロベンゼンからなる群より
    選択され、エマルジョン中で用いられる界面活性剤がエ
    アゾールOT(スルホ琥珀酸ジオクチルナトリウム)、ス
    トロデックス70(ポリ燐酸エステル酸誘導体)、ストロ
    デックス90(ポリ燐酸エステル酸誘導体)、ドデシルベ
    ンゼンスルホン酸及びアミノメチルプロピルアミンから
    なる群より選択される、請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】撹拌ミルがアトリッターである、請求項2
    に記載の方法。
  5. 【請求項5】水性顔料プレスケーキが乾燥され、それに
    よって乾燥トーナーが得られる、請求項2に記載の方
    法。
  6. 【請求項6】第一有機溶媒の量が顔料クルードの約5重
    量%である、請求項2に記載の方法。
  7. 【請求項7】エマルジョンが活性顔料クルード2〜20
    部、界面活性剤0.5〜3.0部、水69〜94部及び第二有機溶
    媒約3.5部を含んでいる、請求項2に記載の方法。
  8. 【請求項8】単離が: (a) スラリーを水で希釈し; (b) 希釈スラリーをpH1〜2に酸性化し; (c) スラリーを温度75〜95℃に加熱し; (d) スラリーを過し、それによって顔料結晶が実
    質上液相から分離さされ;及び (e) 顔料結晶を水で洗浄し、それによって水性顔料
    プレスケーキが単離される; ことにより行われる、請求項2に記載の方法。
  9. 【請求項9】撹拌ミルがアトリッターである、請求項3
    に記載の方法。
  10. 【請求項10】水性顔料プレスケーキが乾燥され、それ
    によって乾燥トーナーが得られる、請求項3に記載の方
    法。
  11. 【請求項11】第一有機溶媒の量が顔料クルードの約5
    重量%である、請求項3に記載の方法。
  12. 【請求項12】エマルジョンが活性顔料クルード2〜20
    部、界面活性剤0.5〜3.0部、水69〜94部及び第二有機溶
    媒約3.5部を含んでいる、請求項3に記載の方法。
  13. 【請求項13】単離が: (a) スラリーを水で希釈し; (b) 希釈スラリーをpH1〜2に酸性化し; (c) スラリーを温度75〜95℃に加熱し; (d) スラリーを過し、それによって顔料結晶が実
    質上液相から分離され;及び (e) 顔料結晶を水で洗浄し、それによって水性顔料
    プレスケーキが単離される; ことにより行われる、請求項3に記載の方法。
  14. 【請求項14】微粉砕操作が約30分間で完了される、請
    求項4に記載の方法。
  15. 【請求項15】エマルジョンが活性顔料クルード2〜20
    部、界面活性剤0.5〜3.0部、水69〜94部及び第二有機溶
    媒約3.5部を含んでいる、請求項8に記載の方法。
  16. 【請求項16】撹拌ミルがアトリッターである、請求項
    15に記載の方法。
  17. 【請求項17】溶媒がエチレングリコールモノブチルエ
    ーテルであり、顔料クルードが銅フタロシアニンブルー
    クルードからなり、界面活性剤がエアゾールOT(スルホ
    琥珀酸ジオクチルナトリウム)である、請求項16に記載
    の方法。
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