JP2700852B2 - 建築物の施工方法 - Google Patents

建築物の施工方法

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敏弘 甲角
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築物の施工方法に関
し、特に鉄筋工事と型枠工事を合理化しうる施工方法に
関するものである。
【従来の技術】従来の鉄筋コンクリート構造の建築物に
おいては、その施工にあたって、以下のような手順で作
業が行われていた。 (1)柱鉄筋組作業 (2)柱型枠組作業 (3)壁片面型枠組作業 (4)壁鉄筋組作業 (5)壁の残り片面型枠組作業 (6)スラブ、梁型枠仮組作業 (7)梁鉄筋組作業 (8)梁型枠固定作業(セパレーター等による梁型枠の
固定) (9)スラブ鉄筋組作業
【0002】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来工法では次のような問題を有していた。 (1)梁型枠については、上記の如く一度仮組を行っ
て、さらに梁鉄筋組立後に再度、本格的に梁型枠を固定
する作業が必要となるため、作業が2度手間となり効率
的でない。 (2)梁型枠仮組作業の後に、上部の開口面から梁鉄筋
組作業を行うものであるため、梁型枠内での配筋作業が
困難であり、梁成の大きい場合などには、特に作業が困
難となり、品質管理面で問題がある。 (3)梁鉄筋組作業は、高所での作業となるため、危険
である。本発明は、かかる従来の問題点を解決しうる、
合理的な建築物の施工方法を提供することを目的とする
ものである。
【0003】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明においては、 (1)特定階のスラブコンクリートの打設、硬化後に、
当該スラブコンクリート上に所定寸法だけ突出してあら
かじめ配筋されている、下階から連続した柱鉄筋に、前
記特定階の柱補強筋を必要本数だけあらかじめ落とし込
んでおく。 (2)前記した下階から連続した柱鉄筋の上端部で前記
特定階の梁主筋及びスターラップ筋を地組する。 (3)前記した下階から連続した柱鉄筋の上端部を前記
特定階の柱主筋と緊結する。 (4)前記特定階の各柱主筋をガイドとして、適宜せり
揚げ装置により前記梁地組鉄筋構造体を設計上の所定位
置までせり揚げる。 (5)前記特定階の各柱主筋と前記梁地組鉄筋構造体と
の各仕口部を固定し、しかる後に、前記したあらかじめ
落とし込んでおいた柱補強筋を、当該特定階の柱主筋の
所定位置に各々移動配置して固定する。 (6)戸境壁及び壁梁があればその配筋作業を行う。 (7)上記柱鉄筋、梁地組鉄筋構造体、壁鉄筋及び上階
スラブ周りの型枠工事を行う。 上記手順からなる建築物の施工方法を特徴としている。
【0004】また、上記目的を達成するため、本発明に
おいては、 (1)特定階のスラブコンクリートの打設、硬化後に、
当該スラブコンクリート上に所定寸法だけ突出してあら
かじめ配筋されている、下階から連続した柱鉄筋に、前
記特定階の柱補強筋を必要本数だけあらかじめ落とし込
んでおく。 (2)前記した下階から連続した柱鉄筋の上端部で前記
特定階の梁主筋及びスターラップ筋を地組する。 (3)適宜せり揚げ装置により前記梁地組鉄筋構造体を
設計上の所定位置までせり揚げ、前記せり揚げ装置によ
りその位置に保持しておく。 (4)前記した下階から連続した柱鉄筋の上端部を前記
特定階の柱主筋と緊結する。 (5)前記特定階の各柱主筋と、前記せり揚げ装置によ
り前記所定位置に保持されている前記梁地組鉄筋構造体
との各仕口部を固定し、しかる後に、前記したあらかじ
め落とし込んでおいた柱補強筋を、当該特定階の柱主筋
の所定位置に各々移動配置して固定する。 (6)戸境壁及び壁梁があればその配筋作業を行う。 (7)上記柱鉄筋、梁地組鉄筋構造体、壁鉄筋及び上階
スラブ周りの型枠工事を行う。 上記手順からなる建築物の施工方法を特徴としている。
【0005】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を図面により説
明する。図1乃至図6は本発明の一実施例を示すもので
あり、本実施例に係る建築物の施工方法は以下に説明す
る手順で行われる。
【0006】まず、特定階のスラブコンクリートの打
設、硬化後に、当該特定階における必要な墨出しを行
う。次に、図1に示すように、当該スラブコンクリート
1上に所定寸法だけ突出してあらかじめ配筋されてい
る、下階から連続した各柱鉄筋2に、特定階のフープ筋
もしくはスパイラル筋等の柱補強筋(図示せず)を、各
柱鉄筋2の上端部から必要本数だけあらかじめ落とし込
んでおく。
【0007】しかる後に、図2に示すように、前記した
下階から連続した各柱鉄筋2の上端部の位置で特定階の
梁主筋3及びスターラップ筋4を地組して、梁地組鉄筋
構造体5を形成しておく。
【0008】次に、図3に示すように、下階から連続し
た柱鉄筋2の上端部を特定階の各柱主筋6と圧接あるい
はカプラージョイント等により緊結する。
【0009】その後、図4に示すように、特定階の各柱
主筋6をガイドとして、例えばハンドフォークリフト等
の適宜せり揚げ装置7により梁地組鉄筋構造体5を設計
上の所定位置までせり揚げる。次に、特定階の各柱主筋
6と梁地組鉄筋構造体5との各仕口部8を溶接等の所定
手段により固定する。
【0010】しかる後に、図5に示すように、あらかじ
め落とし込んでおいた各柱補強筋9を、当該特定階の柱
主筋6の所定位置に各々移動配置して固定する。
【0011】次に、図6に示すように戸境壁あるいは壁
梁等があれば、その戸境壁鉄筋10等に配筋作業を行
う。
【0012】そして、最後に上記柱鉄筋6、9、梁地組
鉄筋構造体5、壁鉄筋10及び上階スラブ(図示せず)
周りの型枠工事を行う。型枠工事が終了すれば、上階ス
ラブの配筋工事を行い、然る後に上記特定階の柱、梁、
壁及び上階スラブのコンクリート打設工事を行うように
なっている。
【0013】上述した如く構成された本実施例において
は、まず、柱、梁、壁の全ての配筋作業を終えた後に、
同時に柱、梁、壁及び上階スラブ等の型枠工事を行うよ
うになっているため、上記従来例のように、梁型枠工事
が二度手間となることがなく、効率的に作業を行うこと
ができ、施工性の向上、施工時間の短縮、省力化が可能
となる。
【0014】また、下階から連続した各柱鉄筋2の上端
部の位置で特定階の梁主筋3及びスターラップ筋4を地
組して、梁地組鉄筋構造体5をあらかじめ形成しておく
構成となっているため、梁の配筋作業は、丁度作業に適
した高さで、スラブコンクリート1上にて行うことがで
きるため安全である。
【0015】さらに、従来のように梁型枠仮組作業の後
に、上部の開口面から梁鉄筋組作業を行うものではない
ため、配筋作業を容易かつ正確に行うことができ、品質
が向上する。
【0016】なお、上記実施例では梁主筋3を地組した
後に同じ特定階の柱主筋6を地組し、この柱主筋6をガ
イドとして梁主筋3をせり揚げ装置7でせり揚げる構成
となっているが、本発明はこれに限定されない。即ち、
図2のように梁主筋3を地組した後に、柱主筋6を地組
する前に当該梁主筋3をせり揚げる手順とすることもで
きる。この場合には、同じ特定階の柱主筋6のようなガ
イドはないが、せり揚げ装置7により梁主筋3を所定高
さまでせり揚げておいて、せり揚げ装置7によりその位
置に保持しておき、後から同じ特定階の柱主筋6を建て
込み、然る後に、上記実施例と同様に梁主筋3との各仕
口部8で固定すればよい。しかして、この手順による場
合にも上記実施例に準じた作用効果を奏することができ
るものである。また、せり揚げ装置7としては、上記実
施例で例示したハンドフォークリフトの他にも、例えば
クレーンで吊持してせり揚げるようにしてもよい。その
他にも、本発明は上記実施例に限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形例が
可能なことは言うまでもない。
【0017】
【発明の効果】本発明は上述した如く構成されており、
以下の効果を奏し得る。 (1)従来例のように、梁型枠工事が二度手間となるこ
とがなく、効率的に作業を行うことができ、施工性の向
上、施工時間の短縮、省力化が可能となる。 (2)下階から連続した各柱鉄筋の上端部の位置で特定
階の梁地組鉄筋構造体をあらかじめ形成しておく構成と
なっているため、梁の配筋作業は、丁度作業に適した高
さで、スラブコンクリート上にて行うことができるため
安全性が向上する。 (3)従来のように梁型枠仮組作業の後に、上部の開口
面から梁鉄筋組作業を行うものではないため、配筋作業
を容易かつ正確に行うことができ、品質が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る建築物の施工手順を示
す概念的説明図である。
【図2】本発明の一実施例に係る建築物の施工手順を示
す概念的説明図である。
【図3】本発明の一実施例に係る建築物の施工手順を示
す概念的説明図である。
【図4】本発明の一実施例に係る建築物の施工手順を示
す概念的説明図である。
【図5】本発明の一実施例に係る建築物の施工手順を示
す概念的説明図である。
【図6】本発明の一実施例に係る建築物の施工手順を示
す概念的説明図である。
【符号の説明】
1 スラブコンクリート 2 柱鉄筋 3 梁主筋 4 スターラップ筋 5 梁地組鉄筋構造体 6 柱主筋 7 せり揚げ装置 8 仕口部 9 梁補強筋 10 壁鉄筋

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】以下の手順からなることを特徴とする建築
    物の施工方法。 (1)特定階のスラブコンクリートの打設、硬化後に、
    当該スラブコンクリート上に所定寸法だけ突出してあら
    かじめ配筋されている、下階から連続した柱鉄筋に、前
    記特定階の柱補強筋を必要本数だけあらかじめ落とし込
    んでおく。 (2)前記した下階から連続した柱鉄筋の上端部で前記
    特定階の梁主筋及びスターラップ筋を地組する。 (3)前記した下階から連続した柱鉄筋の上端部を前記
    特定階の柱主筋と緊結する。 (4)前記特定階の各柱主筋をガイドとして、適宜せり
    揚げ装置により前記梁地組鉄筋構造体を設計上の所定位
    置までせり揚げる。 (5)前記特定階の各柱主筋と前記梁地組鉄筋構造体と
    の各仕口部を固定し、しかる後に、前記したあらかじめ
    落とし込んでおいた柱補強筋を、当該特定階の柱主筋の
    所定位置に各々移動配置して固定する。 (6)戸境壁及び壁梁があればその配筋作業を行う。 (7)上記柱鉄筋、梁地組鉄筋構造体、壁鉄筋及び上階
    スラブ周りの型枠工事を行う。
  2. 【請求項2】以下の手順からなることを特徴とする建築
    物の施工方法。 (1)特定階のスラブコンクリートの打設、硬化後に、
    当該スラブコンクリート上に所定寸法だけ突出してあら
    かじめ配筋されている、下階から連続した柱鉄筋に、前
    記特定階の柱補強筋を必要本数だけあらかじめ落とし込
    んでおく。 (2)前記した下階から連続した柱鉄筋の上端部で前記
    特定階の梁主筋及びスターラップ筋を地組する。 (3)適宜せり揚げ装置により前記梁地組鉄筋構造体を
    設計上の所定位置までせり揚げ、前記せり揚げ装置によ
    りその位置に保持しておく。 (4)前記した下階から連続した柱鉄筋の上端部を前記
    特定階の柱主筋と緊結する。 (5)前記特定階の各柱主筋と、前記せり揚げ装置によ
    り前記所定位置に保持されている前記梁地組鉄筋構造体
    との各仕口部を固定し、しかる後に、前記したあらかじ
    め落とし込んでおいた柱補強筋を、当該特定階の柱主筋
    の所定位置に各々移動配置して固定する。 (6)戸境壁及び壁梁があればその配筋作業を行う。 (7)上記柱鉄筋、梁地組鉄筋構造体、壁鉄筋及び上階
    スラブ周りの型枠工事を行う。
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