JPH073726A - 橋脚施工方法 - Google Patents
橋脚施工方法Info
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- JPH073726A JPH073726A JP16624693A JP16624693A JPH073726A JP H073726 A JPH073726 A JP H073726A JP 16624693 A JP16624693 A JP 16624693A JP 16624693 A JP16624693 A JP 16624693A JP H073726 A JPH073726 A JP H073726A
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- concrete
- formwork
- precast
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Abstract
(57)【要約】
【目的】中空橋脚を構築する際における型枠及び型枠支
持部材の組上げ作業の省力化を図る。 【構成】中空状のPCブロック3を上下方向に積み重ね
ていくことによって、橋脚1の躯体2におけるプレキャ
スト部2Bを内芯部として先行形成し、該プレキャスト
部2BのPCブロック3に装着しておいた定着金物11
A、セパレータ10等を利用してこれに支持させる形で
外型枠9を設置して、コンクリート打設空間15を形成
する。PCブロック3を内型枠とし、外型枠9を外型枠
として、コンクリート打設空間15にコンクリート40
を打設充填することによって、現場打ち部2Aを、躯体
2の外周部として、プレキャスト部2Bと一体に形成す
る。
持部材の組上げ作業の省力化を図る。 【構成】中空状のPCブロック3を上下方向に積み重ね
ていくことによって、橋脚1の躯体2におけるプレキャ
スト部2Bを内芯部として先行形成し、該プレキャスト
部2BのPCブロック3に装着しておいた定着金物11
A、セパレータ10等を利用してこれに支持させる形で
外型枠9を設置して、コンクリート打設空間15を形成
する。PCブロック3を内型枠とし、外型枠9を外型枠
として、コンクリート打設空間15にコンクリート40
を打設充填することによって、現場打ち部2Aを、躯体
2の外周部として、プレキャスト部2Bと一体に形成す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリート製の中空
橋脚を構築するための橋脚施工方法に関する。
橋脚を構築するための橋脚施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンクリート製の中空橋脚を構築
する際には、橋脚躯体となるコンクリート打設空間を形
成するために内型枠と外型枠をそれぞれ組み立てて、該
コンクリート打設空間にコンクリートを打設充填するこ
とによって、所定高さ分の橋脚部分を構築する。こうし
て打設構築された橋脚部分を所定高さ分づつ下方から上
方に向けて打ち継いでいくことによって、中空の橋脚躯
体を構築していく。
する際には、橋脚躯体となるコンクリート打設空間を形
成するために内型枠と外型枠をそれぞれ組み立てて、該
コンクリート打設空間にコンクリートを打設充填するこ
とによって、所定高さ分の橋脚部分を構築する。こうし
て打設構築された橋脚部分を所定高さ分づつ下方から上
方に向けて打ち継いでいくことによって、中空の橋脚躯
体を構築していく。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、こういった方
法では、橋脚の高さに対応した分だけ、内型枠及び外型
枠を支持するための足場を組み上げていかなければなら
ず、該足場及び型枠組立てに関する作業手間が大変であ
る。そこで、橋脚躯体となるコンクリート打設空間を挟
む形で、スライディングフォーム、スリップフォームと
呼称されるような移動型枠を配置させて、これによって
形成されるコンクリート打設空間を利用して、橋脚躯体
を打設構築しながら、該移動型枠を順次上昇させていく
手法がある。しかし、こういった移動型枠を用いる場合
にしても、該移動型枠を支持するための支柱を、橋脚躯
体となる部分の周囲に組上げる形で仮設しなければなら
ない。従って、このようなコンクリート製の中空橋脚を
構築するには、いずれにしても、型枠を支持するための
足場や支柱等の型枠支持部材を組み上げる作業を省略す
ることが出来ず、こういった型枠支持部材の組上げ作業
を省力化することが、強く求められていた。そこで本発
明は、上記事情に鑑み、コンクリート製の中空橋脚を構
築する際に、型枠支持部材の組上げ作業を省力化するこ
とが出来るようにした、橋脚施工方法を提供するもので
ある。
法では、橋脚の高さに対応した分だけ、内型枠及び外型
枠を支持するための足場を組み上げていかなければなら
ず、該足場及び型枠組立てに関する作業手間が大変であ
る。そこで、橋脚躯体となるコンクリート打設空間を挟
む形で、スライディングフォーム、スリップフォームと
呼称されるような移動型枠を配置させて、これによって
形成されるコンクリート打設空間を利用して、橋脚躯体
を打設構築しながら、該移動型枠を順次上昇させていく
手法がある。しかし、こういった移動型枠を用いる場合
にしても、該移動型枠を支持するための支柱を、橋脚躯
体となる部分の周囲に組上げる形で仮設しなければなら
ない。従って、このようなコンクリート製の中空橋脚を
構築するには、いずれにしても、型枠を支持するための
足場や支柱等の型枠支持部材を組み上げる作業を省略す
ることが出来ず、こういった型枠支持部材の組上げ作業
を省力化することが、強く求められていた。そこで本発
明は、上記事情に鑑み、コンクリート製の中空橋脚を構
築する際に、型枠支持部材の組上げ作業を省力化するこ
とが出来るようにした、橋脚施工方法を提供するもので
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、中空状の
プレキャストブロック(3)を上下方向に積み重ねて複
数接続することによって橋脚躯体(2)の内芯部(2
B)を形成し、前記橋脚躯体(2)の内芯部(2B)の
外方に、該内芯部(2B)を形成している前記プレキャ
ストブロック(3)に支持させる形で型枠(9)を、該
型枠(9)の内周面(9a)と該プレキャストブロック
(3)の外周面(3a)によってコンクリート打設空間
(15)を形成する形で設置し、前記コンクリート打設
空間(15)にコンクリート(40)を、前記設置され
た型枠(9)を外型枠として前記橋脚躯体(2)の内芯
部(2B)を形成しているプレキャストブロック(3)
を内型枠として打設充填して、該打設充填されたコンク
リート(40)によって該橋脚躯体(2)の外周部(2
A)を形成して、構成される。なお、( )内の番号等
は、図面における対応する要素を示す、便宜的なもので
あり、従って、本記述は図面上の記載に限定拘束される
ものではない。以下の作用の欄についても同様である。
プレキャストブロック(3)を上下方向に積み重ねて複
数接続することによって橋脚躯体(2)の内芯部(2
B)を形成し、前記橋脚躯体(2)の内芯部(2B)の
外方に、該内芯部(2B)を形成している前記プレキャ
ストブロック(3)に支持させる形で型枠(9)を、該
型枠(9)の内周面(9a)と該プレキャストブロック
(3)の外周面(3a)によってコンクリート打設空間
(15)を形成する形で設置し、前記コンクリート打設
空間(15)にコンクリート(40)を、前記設置され
た型枠(9)を外型枠として前記橋脚躯体(2)の内芯
部(2B)を形成しているプレキャストブロック(3)
を内型枠として打設充填して、該打設充填されたコンク
リート(40)によって該橋脚躯体(2)の外周部(2
A)を形成して、構成される。なお、( )内の番号等
は、図面における対応する要素を示す、便宜的なもので
あり、従って、本記述は図面上の記載に限定拘束される
ものではない。以下の作用の欄についても同様である。
【0005】
【作用】上記した構成により、本発明は、コンクリート
打設空間(15)に打設充填されたコンクリート(4
0)は、その内面及び外面を、橋脚躯体(2)の内芯部
(2B)を形成しているプレキャストブロック(3)
と、該プレキャストブロック(3)に支持された型枠
(9)によってそれぞれ成型される形で硬化して、橋脚
躯体(2)の外周部(2A)になるように作用する。
打設空間(15)に打設充填されたコンクリート(4
0)は、その内面及び外面を、橋脚躯体(2)の内芯部
(2B)を形成しているプレキャストブロック(3)
と、該プレキャストブロック(3)に支持された型枠
(9)によってそれぞれ成型される形で硬化して、橋脚
躯体(2)の外周部(2A)になるように作用する。
【0006】
【実施例】図1は本発明により構築中の橋脚の一例を示
す斜視図、図2は図1に示す橋脚の施工方法を示す断側
面図、図3は図2の平面図である。
す斜視図、図2は図1に示す橋脚の施工方法を示す断側
面図、図3は図2の平面図である。
【0007】橋脚1は、図1に示すように、橋脚躯体と
して、断面矩形の中空状に形成されたコンクリート製の
躯体2を有しており、躯体2は、図2に示すように、フ
ーチング21及び支持杭22等を介して、地盤39に支
持された形で、該地盤39上に立設されている。躯体2
の内部には中抜け部20が、図1に示すように該躯体2
の真中部分において上下方向に貫通する形で、ここに形
成されており、中抜け部20は、躯体2の構築進行に伴
なって、該躯体2の高さ分だけ上下方向に延長する形に
なっている。躯体2には、現場打設されたコンクリート
40からなる現場打ち部2Aが、該躯体2の外周部を構
成する形で設けられており、現場打ち部2Aの外側面
は、躯体2の4ヶの壁面2aを形成する形になってい
る。現場打ち部2Aの内側にはプレキャスト部2Bが、
該現場打ち部2Aと一体に接合された形で躯体2の内芯
部としてここに設けられており、プレキャスト部2B
は、その内側面によって前記中抜け部20を包囲するよ
うに該中抜け部20を形成する形になっている。
して、断面矩形の中空状に形成されたコンクリート製の
躯体2を有しており、躯体2は、図2に示すように、フ
ーチング21及び支持杭22等を介して、地盤39に支
持された形で、該地盤39上に立設されている。躯体2
の内部には中抜け部20が、図1に示すように該躯体2
の真中部分において上下方向に貫通する形で、ここに形
成されており、中抜け部20は、躯体2の構築進行に伴
なって、該躯体2の高さ分だけ上下方向に延長する形に
なっている。躯体2には、現場打設されたコンクリート
40からなる現場打ち部2Aが、該躯体2の外周部を構
成する形で設けられており、現場打ち部2Aの外側面
は、躯体2の4ヶの壁面2aを形成する形になってい
る。現場打ち部2Aの内側にはプレキャスト部2Bが、
該現場打ち部2Aと一体に接合された形で躯体2の内芯
部としてここに設けられており、プレキャスト部2B
は、その内側面によって前記中抜け部20を包囲するよ
うに該中抜け部20を形成する形になっている。
【0008】一方、プレキャスト部2Bは、その内部に
前記中抜け部20を形成するための空間が形成されて、
1ヶの高さがH1をなすように中抜け函状に形成された
プレキャストブロック、即ちプレキャストコンクリート
製のPCブロック3を、上下方向に積み重ねるよう複数
接続することによって、構成されており、上下方向に隣
接するPCブロック3、3間には、図2に示すようにモ
ルタル31が、該隣接するPCブロック3、3を相互に
接続した形で、充填配設されている。各PCブロック3
は、該PCブロック3がプレキャスト部3を形成してい
る構成部材として、躯体2の内芯部を構成する形になっ
ていると共に、PCブロック3は、現場打ち部2Aを構
成している現場打ちによるコンクリート40を打設する
際に、後に該現場打ち部2Aとなるコンクリート打設空
間15を成型して、ここに打設充填されたコンクリート
40の内面側を成型するための、捨て型枠式の内型枠を
構成する形になっている。
前記中抜け部20を形成するための空間が形成されて、
1ヶの高さがH1をなすように中抜け函状に形成された
プレキャストブロック、即ちプレキャストコンクリート
製のPCブロック3を、上下方向に積み重ねるよう複数
接続することによって、構成されており、上下方向に隣
接するPCブロック3、3間には、図2に示すようにモ
ルタル31が、該隣接するPCブロック3、3を相互に
接続した形で、充填配設されている。各PCブロック3
は、該PCブロック3がプレキャスト部3を形成してい
る構成部材として、躯体2の内芯部を構成する形になっ
ていると共に、PCブロック3は、現場打ち部2Aを構
成している現場打ちによるコンクリート40を打設する
際に、後に該現場打ち部2Aとなるコンクリート打設空
間15を成型して、ここに打設充填されたコンクリート
40の内面側を成型するための、捨て型枠式の内型枠を
構成する形になっている。
【0009】即ち、後に躯体2となる形で該躯体2を施
工構築中の施工区域PS1には、図2又は図3に示すよ
うに、枠状に形成された外型枠9が、該施工区域PS1
に積み重ねられたPCブロック3の外方を包囲する形
で、ここに仮設されており、PCブロック3と外型枠9
との間には、中抜け函状に形成されたコンクリート打設
空間15が、該PCブロック3の外周面3aと外型枠9
の内周面側である打設面9aとの間に、現場打ち部2A
用のコンクリート40の1回打設高さ分の空間が形成さ
れた形で、ここに配置形成されている。コンクリート打
設空間15には、図2左右方向に長さ調節自在なセパレ
ータ10が、該セパレータ10の一端側が定着金物11
Aによって中抜け部20においてプレキャスト部2Bの
PCブロック3に支持されて、他端側が定着金物11B
によって外型枠9に支持された形で、所定本数だけ着脱
自在に仮設装着されており、セパレータ10は、その各
々の長さが定着金物11A(PCブロック3側)、11
B(外型枠9側)を介して、PCブロック3の外周面3
aと外型枠9との間の間隔が所定距離をなすようにこれ
が調整保持された形になっている。これによって、コン
クリート打設空間15は、躯体2の外周部である現場打
ち部2Aに対応した形状をなすことが出来るように構成
されている。
工構築中の施工区域PS1には、図2又は図3に示すよ
うに、枠状に形成された外型枠9が、該施工区域PS1
に積み重ねられたPCブロック3の外方を包囲する形
で、ここに仮設されており、PCブロック3と外型枠9
との間には、中抜け函状に形成されたコンクリート打設
空間15が、該PCブロック3の外周面3aと外型枠9
の内周面側である打設面9aとの間に、現場打ち部2A
用のコンクリート40の1回打設高さ分の空間が形成さ
れた形で、ここに配置形成されている。コンクリート打
設空間15には、図2左右方向に長さ調節自在なセパレ
ータ10が、該セパレータ10の一端側が定着金物11
Aによって中抜け部20においてプレキャスト部2Bの
PCブロック3に支持されて、他端側が定着金物11B
によって外型枠9に支持された形で、所定本数だけ着脱
自在に仮設装着されており、セパレータ10は、その各
々の長さが定着金物11A(PCブロック3側)、11
B(外型枠9側)を介して、PCブロック3の外周面3
aと外型枠9との間の間隔が所定距離をなすようにこれ
が調整保持された形になっている。これによって、コン
クリート打設空間15は、躯体2の外周部である現場打
ち部2Aに対応した形状をなすことが出来るように構成
されている。
【0010】なお、躯体2には、図1又は図2に示すよ
うに、上下方向に配筋された補強鉄筋である複数の主筋
5が、図示しないフープ筋等と共に、前記現場打ち部2
Aに所定本数埋設されており、主筋5は、図2一点鎖線
で示すように、結束スペーサ6を介して、前記プレキャ
スト部2Bを構成しているPCブロック3中に埋設され
たインサート7によって該PCブロック3に接続支持さ
れた形で、該現場打ち部2Aを構成している現場打設コ
ンクリート40中に、補強用鉄筋として埋設定着されて
いる。
うに、上下方向に配筋された補強鉄筋である複数の主筋
5が、図示しないフープ筋等と共に、前記現場打ち部2
Aに所定本数埋設されており、主筋5は、図2一点鎖線
で示すように、結束スペーサ6を介して、前記プレキャ
スト部2Bを構成しているPCブロック3中に埋設され
たインサート7によって該PCブロック3に接続支持さ
れた形で、該現場打ち部2Aを構成している現場打設コ
ンクリート40中に、補強用鉄筋として埋設定着されて
いる。
【0011】橋脚1は以上のような構成を有しているの
で、該橋脚1を構築するには、まず、支持杭22を地盤
39中に打設構築して、該支持杭22に支持させる形で
フーチング21を所定形状に打設構築する。そして、フ
ーチング21上にPCブロック3を複数積み重ねていく
ことによって、プレキャスト部2Bを、該フーチング2
1から空に向けて順に上側に構築延長させていく。即
ち、現場打ち部2Aを構築するよりプレキャスト部2B
の方を、少なくとも該現場打ち部2Aを構成しているコ
ンクリート40の打設1回高さ分だけは先行するよう
に、形成構築することによって、まず躯体2の内芯部を
形成してしまう。なおこの際には、各PCブロック3の
内面側に定着金物11Aを装着すると共に該PCブロッ
ク3にセパレータ10となる鉄筋を、その外周面3aか
ら図3放射方向外側に向けて突出させる形で装着し、ま
た、各PCブロック3における外周面3a側の所定位置
にインサート7を埋込み定着しておく。この状態で、図
2上下方向に隣接するPCブロック3、3を、該隣接す
るPCブロック3、3間にモルタル31を曳き込むか、
或いは両者3、3をボルト締結する形で、上下に複数積
み重ねていくことによって、プレキャスト部2Bを、躯
体2の内芯部として一体に構築していく。
で、該橋脚1を構築するには、まず、支持杭22を地盤
39中に打設構築して、該支持杭22に支持させる形で
フーチング21を所定形状に打設構築する。そして、フ
ーチング21上にPCブロック3を複数積み重ねていく
ことによって、プレキャスト部2Bを、該フーチング2
1から空に向けて順に上側に構築延長させていく。即
ち、現場打ち部2Aを構築するよりプレキャスト部2B
の方を、少なくとも該現場打ち部2Aを構成しているコ
ンクリート40の打設1回高さ分だけは先行するよう
に、形成構築することによって、まず躯体2の内芯部を
形成してしまう。なおこの際には、各PCブロック3の
内面側に定着金物11Aを装着すると共に該PCブロッ
ク3にセパレータ10となる鉄筋を、その外周面3aか
ら図3放射方向外側に向けて突出させる形で装着し、ま
た、各PCブロック3における外周面3a側の所定位置
にインサート7を埋込み定着しておく。この状態で、図
2上下方向に隣接するPCブロック3、3を、該隣接す
るPCブロック3、3間にモルタル31を曳き込むか、
或いは両者3、3をボルト締結する形で、上下に複数積
み重ねていくことによって、プレキャスト部2Bを、躯
体2の内芯部として一体に構築していく。
【0012】こうしてプレキャスト部2Bを躯体2の内
芯部として組立て構築するには、単にプレキャスト部材
であるPCブロック3を、隣接する該PCブロック3、
3の各々の上下の面を整合させた形で、上下に積み上げ
ていくだけで良い。また、プレキャスト部2Bは、後に
コンクリート打設空間15にコンクリート40が打設さ
れることによって、現場打ち部2Aと一体になった形で
躯体2の内芯部を構成する形になるので、上下方向に隣
接するPCブロック3、3の接合強度自体は、該躯体2
の強度に影響を与えることがない。従って、隣接するP
C、ブロック3、3は単にこれ等の配設位置においてプ
レキャスト部3Bを構成し得る程度に接合されていれば
良いので、該プレキャスト部2Bの組み上げ施工は簡単
であり、PCブロック3を1ヶ積む毎に高さH1分のプ
レキャスト部2Bが、躯体2の内芯部を形成する形で順
調に構築延長されていく。
芯部として組立て構築するには、単にプレキャスト部材
であるPCブロック3を、隣接する該PCブロック3、
3の各々の上下の面を整合させた形で、上下に積み上げ
ていくだけで良い。また、プレキャスト部2Bは、後に
コンクリート打設空間15にコンクリート40が打設さ
れることによって、現場打ち部2Aと一体になった形で
躯体2の内芯部を構成する形になるので、上下方向に隣
接するPCブロック3、3の接合強度自体は、該躯体2
の強度に影響を与えることがない。従って、隣接するP
C、ブロック3、3は単にこれ等の配設位置においてプ
レキャスト部3Bを構成し得る程度に接合されていれば
良いので、該プレキャスト部2Bの組み上げ施工は簡単
であり、PCブロック3を1ヶ積む毎に高さH1分のプ
レキャスト部2Bが、躯体2の内芯部を形成する形で順
調に構築延長されていく。
【0013】そこで、PCブロック3を所定段数積む毎
に、即ち、躯体2の現場打ち部2Aをコンクリート打設
する工程に先行するよう、施工区域PS1で、それぞれ
の各該PCブロック3が構成しているプレキャスト部2
Bの外側において躯体2の外周部を構成する形の現場打
ち部2Aを、該プレキャスト部2Bと一体をなすように
構築していく。これには、まず、各施工区域PS1にお
いて、先に各PCブロック3に装着されたセパレータ1
0を、定着金物11Aと共に利用して、所定の高さに形
成された外型枠9を、プレキャスト部2Bの外方に仮設
設置する。そして、図2に示すように、定着金物11B
によって各セパレータ10の長さを調整しながら、外型
枠9を、既に構築済みのプレキャスト部2Bを構成して
いるPCブロック3の外周面3aと該外型枠9の内面側
である打設面9aによってコンクリート打設空間15を
所定高さ分だけ形成する形で、所定の位置に固定設置す
る。こうして、構築済みのプレキャスト部2Bの外方に
外型枠9を設置することによって、施工区域PS1に、
コンクリート打設空間15を、該プレキャスト部2Bの
外側において、PCブロック3を内型枠とする形で、現
場打ち部2Aの形状に対応した中抜け函状に形成する。
に、即ち、躯体2の現場打ち部2Aをコンクリート打設
する工程に先行するよう、施工区域PS1で、それぞれ
の各該PCブロック3が構成しているプレキャスト部2
Bの外側において躯体2の外周部を構成する形の現場打
ち部2Aを、該プレキャスト部2Bと一体をなすように
構築していく。これには、まず、各施工区域PS1にお
いて、先に各PCブロック3に装着されたセパレータ1
0を、定着金物11Aと共に利用して、所定の高さに形
成された外型枠9を、プレキャスト部2Bの外方に仮設
設置する。そして、図2に示すように、定着金物11B
によって各セパレータ10の長さを調整しながら、外型
枠9を、既に構築済みのプレキャスト部2Bを構成して
いるPCブロック3の外周面3aと該外型枠9の内面側
である打設面9aによってコンクリート打設空間15を
所定高さ分だけ形成する形で、所定の位置に固定設置す
る。こうして、構築済みのプレキャスト部2Bの外方に
外型枠9を設置することによって、施工区域PS1に、
コンクリート打設空間15を、該プレキャスト部2Bの
外側において、PCブロック3を内型枠とする形で、現
場打ち部2Aの形状に対応した中抜け函状に形成する。
【0014】なお、このように、現場打ち部2Aを所定
の高さ分だけ打設するためのコンクリート打設空間15
を形成するために、外型枠9を設置するには、既に組立
て構築されたプレキャスト部2BのPCブロック3に支
持させる形で、これを行うことが出来る。そして、外型
枠9をPCブロック3に支持させるには、該PCブロッ
ク3に予め装着していたセパレータ10、定着金物11
Aを利用することによって、簡単且つ確実に、これを行
うことが出来る。従って、外型枠9の設置作業は簡単で
あり、該外型枠3を支持設置するために、足場や支柱等
の型枠支持部材を、橋脚1の構築高さに対応しただけ組
み上げていく必要が何等ない。また、こうしてコンクリ
ート打設空間15を形成する際には、該コンクリート打
設空間15に、現場打ち部2Aに配筋される主筋5等の
補強鉄筋を所定配筋本数だけ配設しておく必要がある
が、これには、各PCブロック3に埋込まれたインサー
ト7を利用することによって、簡単に配筋作業を行うこ
とが出来る。
の高さ分だけ打設するためのコンクリート打設空間15
を形成するために、外型枠9を設置するには、既に組立
て構築されたプレキャスト部2BのPCブロック3に支
持させる形で、これを行うことが出来る。そして、外型
枠9をPCブロック3に支持させるには、該PCブロッ
ク3に予め装着していたセパレータ10、定着金物11
Aを利用することによって、簡単且つ確実に、これを行
うことが出来る。従って、外型枠9の設置作業は簡単で
あり、該外型枠3を支持設置するために、足場や支柱等
の型枠支持部材を、橋脚1の構築高さに対応しただけ組
み上げていく必要が何等ない。また、こうしてコンクリ
ート打設空間15を形成する際には、該コンクリート打
設空間15に、現場打ち部2Aに配筋される主筋5等の
補強鉄筋を所定配筋本数だけ配設しておく必要がある
が、これには、各PCブロック3に埋込まれたインサー
ト7を利用することによって、簡単に配筋作業を行うこ
とが出来る。
【0015】即ち、コンクリート打設空間15に主筋5
等の補強鉄筋の配筋を行うには、まず、上述した外型枠
9の設置に先立ち或いはこれに伴なって、構築済みのプ
レキャスト部2Bを構成しているPCブロック3に埋込
されたインサート7に、適宜なネジ鋼棒等からなる結束
スペーサ6を取付ける。そして、該結束スペーサ6に後
に主筋5となる異形鉄筋等を、それぞれ所定の配筋位置
に配置させる形で、結束して、これによって、所定本数
の主筋5を配筋する。この際、主筋5と結束スペーサ6
はこれ等5、6を溶接によって接合することが可能であ
る。こうして、それぞれの主筋5をコンクリート打設空
間15における所定の配筋位置に正確且つ簡単に配置さ
せることが出来る。このように、既に構築されたプレキ
ャスト部2BのPCブロック3に埋込まれたインサート
7を利用することによって、コンクリート打設空間15
へのコンクリート打設に先だって主筋5を所定本数配筋
すると、該主筋5は、コンクリート打設空間15にコン
クリート40が打設される以前に、該既に構築されたプ
レキャスト部2BのPCブロック3によって支持された
形になる。従って、主筋5を現場打ち部2Aの所定の位
置にそれぞれ配筋するために、インサート7及びこれに
取り付けられた結束スペーサ6以外の他のスペーサや金
物等を型枠に取り付ける必要はない。また、こうして主
筋5の結束支持のために利用されたインサート7及び結
束スペーサ6は、該インサート7が各PCブロック3の
外周面3a側に埋込まれたものであり、該外周面3aは
後に、該外周面3aと外型枠9の打設面9aにより形成
されたコンクリート打設空間15にコンクリート40が
打設されることによって、インサート7及び結束スペー
サ6が躯体2の内部に埋め込まれた形になってしまう。
従って、インサート7或いはこれに装着された結束スペ
ーサ6が、躯体2の壁面2a等の外部側に露出すること
がないので、これ等インサート7、結束スペーサ6が躯
体2の構築後に錆びて腐食する危険性がない。
等の補強鉄筋の配筋を行うには、まず、上述した外型枠
9の設置に先立ち或いはこれに伴なって、構築済みのプ
レキャスト部2Bを構成しているPCブロック3に埋込
されたインサート7に、適宜なネジ鋼棒等からなる結束
スペーサ6を取付ける。そして、該結束スペーサ6に後
に主筋5となる異形鉄筋等を、それぞれ所定の配筋位置
に配置させる形で、結束して、これによって、所定本数
の主筋5を配筋する。この際、主筋5と結束スペーサ6
はこれ等5、6を溶接によって接合することが可能であ
る。こうして、それぞれの主筋5をコンクリート打設空
間15における所定の配筋位置に正確且つ簡単に配置さ
せることが出来る。このように、既に構築されたプレキ
ャスト部2BのPCブロック3に埋込まれたインサート
7を利用することによって、コンクリート打設空間15
へのコンクリート打設に先だって主筋5を所定本数配筋
すると、該主筋5は、コンクリート打設空間15にコン
クリート40が打設される以前に、該既に構築されたプ
レキャスト部2BのPCブロック3によって支持された
形になる。従って、主筋5を現場打ち部2Aの所定の位
置にそれぞれ配筋するために、インサート7及びこれに
取り付けられた結束スペーサ6以外の他のスペーサや金
物等を型枠に取り付ける必要はない。また、こうして主
筋5の結束支持のために利用されたインサート7及び結
束スペーサ6は、該インサート7が各PCブロック3の
外周面3a側に埋込まれたものであり、該外周面3aは
後に、該外周面3aと外型枠9の打設面9aにより形成
されたコンクリート打設空間15にコンクリート40が
打設されることによって、インサート7及び結束スペー
サ6が躯体2の内部に埋め込まれた形になってしまう。
従って、インサート7或いはこれに装着された結束スペ
ーサ6が、躯体2の壁面2a等の外部側に露出すること
がないので、これ等インサート7、結束スペーサ6が躯
体2の構築後に錆びて腐食する危険性がない。
【0016】こうして、躯体2の内周部を構成している
既に構築済のプレキャスト部2Bの外側に、該プレキャ
スト部2Bを構成しているPCブロック3の外周面3a
と、該PCブロック3に支持された外型枠9の打設面9
aとによって、コンクリート打設空間15を形成して、
ここに所定本数の主筋5及びフープ筋等の補強鉄筋を配
筋したところで、次に、該コンクリート打設空間15に
図2に示すように、コンクリート40を打設する。即
ち、外型枠9を外型枠としてプレキャストブロック3を
内型枠とする形で、コンクリート打設空間15にコンク
リート40を打設充填する。すると、コンクリート打設
空間15にコンクリートが打設されることによって、当
該コンクリート打設時に生じる偏荷重及び該コンクリー
トの重量による荷重は、該コンクリート打設空間15を
形成している内型枠及び外型枠に作用する。この際、コ
ンクリート打設空間15は、その各々が所定の高さH1
をなすPCブロック3の接合体である構築済みのプレキ
ャスト部2Bの各PCブロック3を内型枠として、セパ
レータ10、定着金物11A、11Bを介して該PCブ
ロック3に装着支持された形の外型枠9を外型枠として
形成されたものである。即ち、外型枠9は、定着金物1
1A、11Bを介して定着されたセパレータ10を介し
て、コンクリート打設空間15の内型枠であるPCブロ
ック3に反力を求めることが出来る形で、該PCブロッ
ク3に支持装着されている。これによって、コンクリー
ト打設空間15へのコンクリート40打設時に生じる、
上述のこういった荷重は、上下方向に積み重ねられたP
Cブロック3によって、好適に支持されることが出来
る。特に、PCブロック3は、プレキャストコンクリー
ト製であるためにその各々の重量が重いので、コンクリ
ート打設によってその型枠部材(即ち該PCブロック3
自体と外型枠9)にかかる側圧を支える支持部材とし
て、或いはコンクリート打設時に生じる偏荷重を受ける
摩擦力支持部材として、該PCブロック3がその重量を
介して、好適にこれ等の荷重に対する支持力を発現する
ことが出来る。従って、内型枠を構成しているPCブロ
ック3や外型枠9を、セパレータ10、定着金物11
A、11B以外の他の支持部材、即ち支柱や足場等を用
いて、拘束しておかなくとも、該PCブロック3や外型
枠9が破壊或いは分解する危険性なく、コンクリート打
設空間15には常にコンクリート40が、正確な形状で
良好に打設される。
既に構築済のプレキャスト部2Bの外側に、該プレキャ
スト部2Bを構成しているPCブロック3の外周面3a
と、該PCブロック3に支持された外型枠9の打設面9
aとによって、コンクリート打設空間15を形成して、
ここに所定本数の主筋5及びフープ筋等の補強鉄筋を配
筋したところで、次に、該コンクリート打設空間15に
図2に示すように、コンクリート40を打設する。即
ち、外型枠9を外型枠としてプレキャストブロック3を
内型枠とする形で、コンクリート打設空間15にコンク
リート40を打設充填する。すると、コンクリート打設
空間15にコンクリートが打設されることによって、当
該コンクリート打設時に生じる偏荷重及び該コンクリー
トの重量による荷重は、該コンクリート打設空間15を
形成している内型枠及び外型枠に作用する。この際、コ
ンクリート打設空間15は、その各々が所定の高さH1
をなすPCブロック3の接合体である構築済みのプレキ
ャスト部2Bの各PCブロック3を内型枠として、セパ
レータ10、定着金物11A、11Bを介して該PCブ
ロック3に装着支持された形の外型枠9を外型枠として
形成されたものである。即ち、外型枠9は、定着金物1
1A、11Bを介して定着されたセパレータ10を介し
て、コンクリート打設空間15の内型枠であるPCブロ
ック3に反力を求めることが出来る形で、該PCブロッ
ク3に支持装着されている。これによって、コンクリー
ト打設空間15へのコンクリート40打設時に生じる、
上述のこういった荷重は、上下方向に積み重ねられたP
Cブロック3によって、好適に支持されることが出来
る。特に、PCブロック3は、プレキャストコンクリー
ト製であるためにその各々の重量が重いので、コンクリ
ート打設によってその型枠部材(即ち該PCブロック3
自体と外型枠9)にかかる側圧を支える支持部材とし
て、或いはコンクリート打設時に生じる偏荷重を受ける
摩擦力支持部材として、該PCブロック3がその重量を
介して、好適にこれ等の荷重に対する支持力を発現する
ことが出来る。従って、内型枠を構成しているPCブロ
ック3や外型枠9を、セパレータ10、定着金物11
A、11B以外の他の支持部材、即ち支柱や足場等を用
いて、拘束しておかなくとも、該PCブロック3や外型
枠9が破壊或いは分解する危険性なく、コンクリート打
設空間15には常にコンクリート40が、正確な形状で
良好に打設される。
【0017】こうして、プレキャスト部2Bを躯体2に
おける内芯部として先行構築してから、該プレキャスト
部2BのPCブロック3に支持させた外型枠9を外型枠
とし、該PCブロック3自体を内型枠とする形で、外周
面3aと打設面3aとの間に形成されたコンクリート打
設空間15にコンクリート40を打設して、所定の時間
が経過すると、該コンクリート40は、その内面及び外
面を、躯体2の内芯部であるプレキャスト部2Bを構成
しているPCブロック3と、該PCブロック3に支持さ
れた外型枠9によってそれぞれ成型される形で硬化す
る。そして、該コンクリート打設空間15に打設された
コンクリート40は、該コンクリート40の内型枠とな
っていたPCブロック3に対する付着力を介して、先に
先行構築されたプレキャスト部2Bと一体になった形
で、躯体2の外周部を構成する形の現場打ち部2Aにな
る。こうして現場打ち部2Aが形成構築されて、該現場
打ち部2Aが先行構築されたプレキャスト部2Bと一体
に接続された形で、躯体2が構築完了される。なお、該
構築された現場打ち部2Aの内部には、先にコンクリー
ト打設空間15中に配筋された主筋5等の補強鉄筋が所
定本数埋設定着された形になる。従って、現場打ち部2
Aとプレキャスト部2Bは、該現場打ち部2Aを形成す
るためのコンクリート40の接着力によってその打設硬
化時に両者2A、2Bの接合一体化が図られるので、該
現場打ち部2Aを構成しているコンクリート40とプレ
キャスト部2Bを構成しているPCブロック3とを接続
するための、その他の接合作業は不要である。よって、
施工手間が少ない。
おける内芯部として先行構築してから、該プレキャスト
部2BのPCブロック3に支持させた外型枠9を外型枠
とし、該PCブロック3自体を内型枠とする形で、外周
面3aと打設面3aとの間に形成されたコンクリート打
設空間15にコンクリート40を打設して、所定の時間
が経過すると、該コンクリート40は、その内面及び外
面を、躯体2の内芯部であるプレキャスト部2Bを構成
しているPCブロック3と、該PCブロック3に支持さ
れた外型枠9によってそれぞれ成型される形で硬化す
る。そして、該コンクリート打設空間15に打設された
コンクリート40は、該コンクリート40の内型枠とな
っていたPCブロック3に対する付着力を介して、先に
先行構築されたプレキャスト部2Bと一体になった形
で、躯体2の外周部を構成する形の現場打ち部2Aにな
る。こうして現場打ち部2Aが形成構築されて、該現場
打ち部2Aが先行構築されたプレキャスト部2Bと一体
に接続された形で、躯体2が構築完了される。なお、該
構築された現場打ち部2Aの内部には、先にコンクリー
ト打設空間15中に配筋された主筋5等の補強鉄筋が所
定本数埋設定着された形になる。従って、現場打ち部2
Aとプレキャスト部2Bは、該現場打ち部2Aを形成す
るためのコンクリート40の接着力によってその打設硬
化時に両者2A、2Bの接合一体化が図られるので、該
現場打ち部2Aを構成しているコンクリート40とプレ
キャスト部2Bを構成しているPCブロック3とを接続
するための、その他の接合作業は不要である。よって、
施工手間が少ない。
【0018】そこで、こうしてコンクリート40が打設
された高さ分の躯体2を構築して、その分橋脚1の施工
高さを延長したところで、再び図2に示すように、現場
打ち部2Aの構築施工に先行して、PCブロック3を既
に構築済みのプレキャスト部2Bの上側にさらに積み上
げて、これによってプレキャスト部2Bを躯体2の内芯
部として先行構築していく作業を再び行う。そして、該
先行構築されたプレキャスト部2BのPCブロック3を
利用する形で、前述したと同様に、コンクリート打設空
間15を、主筋5等の補強鉄筋を所定本数配筋してから
外型枠9を、PCブロック3に支持させる形で形成す
る。そして、PCブロック3を内型枠として外型枠9を
外型枠としてコンクリート打設空間15にコンクリート
40を打設することによって、現場打ち部2Aを躯体2
の外周部として形成し、これによって、該躯体2を上方
に向けて構築延長していく作業を、前述した作業手順を
繰返す形で、継続していく。すると、現場打ちのコンク
リート40を打設するためのコンクリート打設空間15
を形成する内型枠と外型枠は、積み上げ式のPCブロッ
ク3と、該PCブロック3によって支持される外型枠9
によってそれぞれ簡単に形成することができるので、躯
体2を構築するための型枠支持部材の組上げ作業を極く
省力化した形で、施工性良く橋脚1を施工していくこと
が出来る。また、こうして現場打ち部2Aを打設形成す
るための内型枠として用いられたPCブロック3は、捨
て型枠として、該現場打ち部2Aの構築完了後に、躯体
2の一部として該躯体2の内芯部を構成するところか
ら、プレキャストコンクリート部材であるPCブロック
3の均質で且つ高い強度を十分に活かした形で、頑強な
る躯体2が構築される。
された高さ分の躯体2を構築して、その分橋脚1の施工
高さを延長したところで、再び図2に示すように、現場
打ち部2Aの構築施工に先行して、PCブロック3を既
に構築済みのプレキャスト部2Bの上側にさらに積み上
げて、これによってプレキャスト部2Bを躯体2の内芯
部として先行構築していく作業を再び行う。そして、該
先行構築されたプレキャスト部2BのPCブロック3を
利用する形で、前述したと同様に、コンクリート打設空
間15を、主筋5等の補強鉄筋を所定本数配筋してから
外型枠9を、PCブロック3に支持させる形で形成す
る。そして、PCブロック3を内型枠として外型枠9を
外型枠としてコンクリート打設空間15にコンクリート
40を打設することによって、現場打ち部2Aを躯体2
の外周部として形成し、これによって、該躯体2を上方
に向けて構築延長していく作業を、前述した作業手順を
繰返す形で、継続していく。すると、現場打ちのコンク
リート40を打設するためのコンクリート打設空間15
を形成する内型枠と外型枠は、積み上げ式のPCブロッ
ク3と、該PCブロック3によって支持される外型枠9
によってそれぞれ簡単に形成することができるので、躯
体2を構築するための型枠支持部材の組上げ作業を極く
省力化した形で、施工性良く橋脚1を施工していくこと
が出来る。また、こうして現場打ち部2Aを打設形成す
るための内型枠として用いられたPCブロック3は、捨
て型枠として、該現場打ち部2Aの構築完了後に、躯体
2の一部として該躯体2の内芯部を構成するところか
ら、プレキャストコンクリート部材であるPCブロック
3の均質で且つ高い強度を十分に活かした形で、頑強な
る躯体2が構築される。
【0019】なお、上述した実施例においては、矩形断
面の中空状に形成された躯体2を構築するために、中空
状のPCブロック3を用いて該躯体2の内芯部としてプ
レキャスト部2Bを先行形成し、該PCブロック3によ
って支持させる形で設置された外型枠9と該PCブロッ
ク3によって形成されるコンクリート打設空間15にコ
ンクリート40を打設充填することによって、現場打ち
部2Aを躯体2の外周部として該プレキャスト部2Bと
一体に形成するようにした例を述べたが、躯体2は必ず
しも矩形断面に形成構築されなくとも構わない。また、
躯体2によって形成される橋脚1を構築完成させるに
は、該躯体2がこうして構築完了された後に、該躯体2
の中空状部分に、実施例で述べたようなコンクリート部
材或いはこれ以外のその他の構造部材を充填配置させる
ようにして構築しても良いことは勿論である。なお、実
施例においては、PCブロック3を上下方向に積み重ね
ることによって形成されるプレキャスト部2Bの外方に
外型枠9を設置するために、予め該PCブロック3に装
着された定着金物11A及びこれに支持されたセパレー
タ10を定着金物11Bで締結することによって仮設設
置するようにした例を述べたが、外型枠9は、該外型枠
9の内周面である打設面9aとPCブロック3の外周面
3aによってコンクリート打設空間15を形成し得る形
で、該PCブロック3に支持させるように構成されてい
れば、その設置支持様態は任意である。また、外型枠9
は、該外型枠9として捨て型枠を用いる場合には、躯体
2の壁面2a部分に該外型枠9を残すが、通常は、施工
区域PS1における現場打ち部2Aのコンクリート40
が硬化したところで、該施工区域PS1の現場打ち部2
Aから移動或いは撤去する。その時期は任意である。
面の中空状に形成された躯体2を構築するために、中空
状のPCブロック3を用いて該躯体2の内芯部としてプ
レキャスト部2Bを先行形成し、該PCブロック3によ
って支持させる形で設置された外型枠9と該PCブロッ
ク3によって形成されるコンクリート打設空間15にコ
ンクリート40を打設充填することによって、現場打ち
部2Aを躯体2の外周部として該プレキャスト部2Bと
一体に形成するようにした例を述べたが、躯体2は必ず
しも矩形断面に形成構築されなくとも構わない。また、
躯体2によって形成される橋脚1を構築完成させるに
は、該躯体2がこうして構築完了された後に、該躯体2
の中空状部分に、実施例で述べたようなコンクリート部
材或いはこれ以外のその他の構造部材を充填配置させる
ようにして構築しても良いことは勿論である。なお、実
施例においては、PCブロック3を上下方向に積み重ね
ることによって形成されるプレキャスト部2Bの外方に
外型枠9を設置するために、予め該PCブロック3に装
着された定着金物11A及びこれに支持されたセパレー
タ10を定着金物11Bで締結することによって仮設設
置するようにした例を述べたが、外型枠9は、該外型枠
9の内周面である打設面9aとPCブロック3の外周面
3aによってコンクリート打設空間15を形成し得る形
で、該PCブロック3に支持させるように構成されてい
れば、その設置支持様態は任意である。また、外型枠9
は、該外型枠9として捨て型枠を用いる場合には、躯体
2の壁面2a部分に該外型枠9を残すが、通常は、施工
区域PS1における現場打ち部2Aのコンクリート40
が硬化したところで、該施工区域PS1の現場打ち部2
Aから移動或いは撤去する。その時期は任意である。
【0020】以上説明したように本発明によれば、中空
状のPCブロック3等のプレキャストブロックを上下方
向に積み重ねて複数接続することによって躯体2等の橋
脚躯体のプレキャスト部2B等の内芯部を形成し、前記
橋脚躯体の内芯部の外方に、該内芯部を形成している前
記プレキャストブロックに支持させる形で外型枠9等の
型枠を、該型枠の打設面9a等の内周面と該プレキャス
トブロックの外周面3aによってコンクリート打設空間
15を形成する形で設置し、前記コンクリート打設空間
15にコンクリート40を、前記設置された型枠を外型
枠として前記橋脚躯体の内芯部を形成しているプレキャ
ストブロックを内型枠として打設充填して、該打設充填
されたコンクリート40によって該橋脚躯体の外周部を
形成して、橋脚施工方法を構成したので、コンクリート
打設空間15に打設充填されたコンクリート40は、そ
の内面及び外面を、橋脚躯体の内芯部を形成しているプ
レキャストブロックと、該プレキャストブロックに支持
された型枠によってそれぞれ成型される形で硬化して、
橋脚躯体の外周部になることが出来る。従って、中空状
の橋脚躯体を構築する際に、後に橋脚躯体の外周部とな
る部分のコンクリート打設空間15を形成するための内
型枠を、プレキャスト製のプレキャストブロックを単に
積み上げていくだけで、該橋脚躯体における施工すべき
施工区域の高さに対応させた形で、簡単に設置すること
が出来る。即ち内型枠の設置のためには、単に橋脚躯体
の外周部の構築即ちコンクリート打設空間15へのコン
クリート打設に先行させる形で、該コンクリート打設空
間15の高さに対応した分だけプレキャストブロックを
積み上げておけば良い。そして、該プレキャストブロッ
クに支持させる形で、コンクリート打設空間を形成する
ための外型枠となる型枠を設置することが簡単に出来
る。従って、本発明によれば、内型枠と外型枠を支持す
るための足場や、これ等の型枠を支持するための型枠支
持部材となる支柱等を、橋脚の高さに対応した分だけ組
み上げていく必要がない。よって、足場及び型枠組立て
に関する作業手間が少なくて済むので、コンクリート製
の中空橋脚を構築する際における、型枠支持部材の組上
げ作業を省力化することが出来る。なお、コンクリート
打設空間へのコンクリート打設時に、内型枠を構成する
形になるプレキャストブロックは、捨て型枠として残る
形で、コンクリート40の硬化後に橋脚躯体の内芯部を
構成するように、該橋脚躯体の一部になることが出来
る。これによって内型枠の脱型手間が省略される。ま
た、橋脚躯体における内芯部と外周部は、コンクリート
打設空間に打設されるコンクリート40の内面側を成型
する内型枠を構成しているプレキャストブロックに該コ
ンクリート40が付着することを利用して、該内芯部と
外周部を手間なく良好に接合一体化することが出来る。
このように、橋脚躯体の内芯部をプレキャスト部材の接
合体によって構成することによって、施工の効率化を図
りながら、橋脚躯体全体を信頼性の高い構造物に仕上げ
ることが可能になる。
状のPCブロック3等のプレキャストブロックを上下方
向に積み重ねて複数接続することによって躯体2等の橋
脚躯体のプレキャスト部2B等の内芯部を形成し、前記
橋脚躯体の内芯部の外方に、該内芯部を形成している前
記プレキャストブロックに支持させる形で外型枠9等の
型枠を、該型枠の打設面9a等の内周面と該プレキャス
トブロックの外周面3aによってコンクリート打設空間
15を形成する形で設置し、前記コンクリート打設空間
15にコンクリート40を、前記設置された型枠を外型
枠として前記橋脚躯体の内芯部を形成しているプレキャ
ストブロックを内型枠として打設充填して、該打設充填
されたコンクリート40によって該橋脚躯体の外周部を
形成して、橋脚施工方法を構成したので、コンクリート
打設空間15に打設充填されたコンクリート40は、そ
の内面及び外面を、橋脚躯体の内芯部を形成しているプ
レキャストブロックと、該プレキャストブロックに支持
された型枠によってそれぞれ成型される形で硬化して、
橋脚躯体の外周部になることが出来る。従って、中空状
の橋脚躯体を構築する際に、後に橋脚躯体の外周部とな
る部分のコンクリート打設空間15を形成するための内
型枠を、プレキャスト製のプレキャストブロックを単に
積み上げていくだけで、該橋脚躯体における施工すべき
施工区域の高さに対応させた形で、簡単に設置すること
が出来る。即ち内型枠の設置のためには、単に橋脚躯体
の外周部の構築即ちコンクリート打設空間15へのコン
クリート打設に先行させる形で、該コンクリート打設空
間15の高さに対応した分だけプレキャストブロックを
積み上げておけば良い。そして、該プレキャストブロッ
クに支持させる形で、コンクリート打設空間を形成する
ための外型枠となる型枠を設置することが簡単に出来
る。従って、本発明によれば、内型枠と外型枠を支持す
るための足場や、これ等の型枠を支持するための型枠支
持部材となる支柱等を、橋脚の高さに対応した分だけ組
み上げていく必要がない。よって、足場及び型枠組立て
に関する作業手間が少なくて済むので、コンクリート製
の中空橋脚を構築する際における、型枠支持部材の組上
げ作業を省力化することが出来る。なお、コンクリート
打設空間へのコンクリート打設時に、内型枠を構成する
形になるプレキャストブロックは、捨て型枠として残る
形で、コンクリート40の硬化後に橋脚躯体の内芯部を
構成するように、該橋脚躯体の一部になることが出来
る。これによって内型枠の脱型手間が省略される。ま
た、橋脚躯体における内芯部と外周部は、コンクリート
打設空間に打設されるコンクリート40の内面側を成型
する内型枠を構成しているプレキャストブロックに該コ
ンクリート40が付着することを利用して、該内芯部と
外周部を手間なく良好に接合一体化することが出来る。
このように、橋脚躯体の内芯部をプレキャスト部材の接
合体によって構成することによって、施工の効率化を図
りながら、橋脚躯体全体を信頼性の高い構造物に仕上げ
ることが可能になる。
【図1】本発明により構築中の橋脚の一例を示す斜視図
である。
である。
【図2】図1に示す橋脚の施工方法を示す断側面図であ
る。
る。
【図3】図2の平面図である。
2……橋脚躯体(躯体) 2A……外周部(現場打ち部) 2B……内芯部(プレキャスト部) 3……プレキャストブロック(PCブロック) 3a……外周面 9……型枠(外型枠) 9a……内周面(打設面) 15……コンクリート打設空間 40……コンクリート
Claims (1)
- 【請求項1】中空状のプレキャストブロックを上下方向
に積み重ねて複数接続することによって橋脚躯体の内芯
部を形成し、 前記橋脚躯体の内芯部の外方に、該内芯部を形成してい
る前記プレキャストブロックに支持させる形で型枠を、
該型枠の内周面と該プレキャストブロックの外周面によ
ってコンクリート打設空間を形成する形で設置し、 前記コンクリート打設空間にコンクリートを、前記設置
された型枠を外型枠として前記橋脚躯体の内芯部を形成
しているプレキャストブロックを内型枠として打設充填
して、該打設充填されたコンクリートによって該橋脚躯
体の外周部を形成して構成した、橋脚施工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16624693A JPH073726A (ja) | 1993-06-11 | 1993-06-11 | 橋脚施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16624693A JPH073726A (ja) | 1993-06-11 | 1993-06-11 | 橋脚施工方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH073726A true JPH073726A (ja) | 1995-01-06 |
Family
ID=15827830
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16624693A Pending JPH073726A (ja) | 1993-06-11 | 1993-06-11 | 橋脚施工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH073726A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6119967A (en) * | 1995-05-02 | 2000-09-19 | Komatsu Ltd. | Control circuit of transportable crusher |
KR100733477B1 (ko) * | 2000-09-13 | 2007-06-28 | 오보닉 배터리 컴퍼니, 아이엔씨. | 수산화니켈 물질을 제조하는 방법 |
JP2015048700A (ja) * | 2013-09-05 | 2015-03-16 | 東日本旅客鉄道株式会社 | 鉄筋コンクリート脚柱 |
-
1993
- 1993-06-11 JP JP16624693A patent/JPH073726A/ja active Pending
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