JP2699801B2 - モールドトランスの製造方法 - Google Patents
モールドトランスの製造方法Info
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Description
器、音響機器、産業機器に使用されるモールドトランス
の製造方法に関するものである。
て、図5、図6を用いて説明する。図5は従来のモール
ドトランスの金型内の断面図、図6は従来のモールドト
ランスのトランス本体の組立て斜視図である。
すように中央に貫通孔2を設け、その両端に金型端子3
を埋設した膨大部4を有するボビン1に巻線5を巻回
し、貫通孔2の両側からE型コア6を組み込み、その接
合面を接着剤7で接着固定して成るトランス本体を、モ
ールド金型の上金型9A、下金型9Bの中に挿入し、モ
ールド樹脂8を上金型9Aに設けられたゲート口10か
ら注入し、ユーザで使用する端子のみを露出してトラン
ス全体をモールド成形することでモールドトランスを形
成していた。
のモールドトランスでは、モールド成形時にゲート口か
ら注入される樹脂は高い圧力によって図7に示す斜線
部、すなわち巻線5とコア6の間から充填していく。こ
のときの樹脂の圧力によりコア6に対して外側へ押し広
げようとする力が加わることになり、その力によってE
型コア6の接合面が開くとE型コア6の形成する閉磁路
の磁気抵抗は著しく増大し、トランスとして必要な電気
特性が得られなくなる。
力によってE型コア接合面が開かないように接着剤7で
E型コア6の外足部を接着固定しているが、この方法で
は以下のような問題がある。
布する必要があり、この接着剤7がコア6の接合面に薄
い被膜を作るために閉磁路の磁気抵抗を増加させてしま
い、次にその膜厚のバラツキや異物付着などによりトラ
ンスの電気特性の安定性が低下することになる。さら
に、モールド成形時の樹脂温度は数百℃になるため、そ
の温度に耐えうる接着剤7は高温での硬化工程、また硬
化させるための設備が必要となることなどがあげられ
る。
し、接着剤を用いずにモールド成形時にE型コア接合面
が開くことのない電気特性の安定したモールドトランス
を提供することを目的とする。
に本発明の製造方法は、中央に貫通孔を設けその両端に
金属端子を埋設した膨大部を有するボビンと、このボビ
ンに巻回された巻線と、貫通孔に組み込まれるEE型ま
たはUU型コアと、これらを組み合わせたトランス本体
を、金型が閉じる時に、スライド型に設けたコア保持ピ
ンをコア背面側より突き出すことによって、コアを接合
させる構造を有したモールド金型により、ユーザーで使
用する端子部のみを露出するようにモールド樹脂で覆う
工程を設けたものである。
コア保持ピンを有したスライド型を設けることで、モー
ルド成形時にモールド金型内に挿入されたトランス本体
のコアは金型が閉じる時にコア保持ピンによって接合さ
れ、ゲート口から注入された樹脂の圧力によってコアを
外側へ押し広げようとする力が加わっても、コア保持ピ
ンによって接合固定されており、コア接合面が開くこと
を防止できる。このため接着剤によるコア固定は必要が
なくなり、工数、材料の削減と、それに伴う設備、コス
トの削減ができ、かつ、モールドトランスの電気特性の
安定良化を図ることができる。
3を用いて説明する。図1は本発明の第1の実施例にお
けるモールドトランスの金型内の断面図、図2は本発明
の第1の実施例におけるモールドトランスの斜視図、図
3は本発明の第1の実施例におけるトランス本体の組立
て図である。
子13を埋設した膨大部14を有するボビン11に巻線
15を巻回し、貫通孔12の両側からE型コア16を組
み込んで成るトランス本体を、モールド金型の上金型1
8A、下金型18Bの中に挿入し、このモールド金型が
閉じるときに下金型18Bに設けられたコア保持ピン2
0を有するスライド型19が移動することにより、E型
コア16の背面部をコア保持ピン20が押して突き合わ
せて接合し、上金型18Aのゲート口21から樹脂17
を注入してモールド成形される。
力で注入された樹脂17が巻線15とE型コア16の間
から充填してE型コア16を外側へ押し広げようとする
力が加わっても、コア保持ピン20によってE型コア1
6は接合固定されているため、接着剤によるコア固定を
することなく、モールド成形時のコア接合面の開きを防
ぐことが可能となる。
両側の背面からコア保持ピン20が突き出す構造で説明
しているが、一方を固定し、もう一方のみが突き出す構
造、また、コア保持をピンで行って説明しているが、ス
ライド型19のブロックそのものでコアの接合固定を行
う構造としてもよい。
明する。図4は本発明の第2の実施例におけるモールド
トランスの金型内の断面図である。
において、上金型18Aのゲート口21をE型コア16
の背面に対して垂直方向の面で、コア背面より外側の位
置に設け、両側のゲート口21から同時に樹脂注入して
モールド成形を行い、モールドトランスを形成する。
高い圧力で注入された樹脂17は、E型コア16の背面
側から充填していくため、E型コア16には内側から外
側へ押し広げる力は加わらず、逆に背面側から押す力が
加わることになり、コア保持ピン20がE型コア16を
押す機械的強度は実施例1のように樹脂17の注入時の
高い圧力に耐える必要はなくなる。この結果、コア保持
ピン20の機械的強度不足によるE型コア16の接合面
の開きや、逆にE型コア16の機械的強度よりも強すぎ
るためにコア保持ピン20によってE型コア16を割っ
てしまうことがなくモールド成形を行うことが可能とな
り、機械的強度をE型コア16の機械的強度より下げた
コア保持ピン20で、接着固定することなくE型コア1
6の接合面の開きを防ぐことができる。
コアを突き合わせて接合させるコア保持ピンを有したス
ライド型を設けることで、コア接合面の接着固定を不要
とし、接着固定にかかる工数や材料の削減、またそれに
伴う設備、コストの削減ができ、かつ、モールドトラン
スの電気特性の安定良化を図ることが可能となる。
スの金型内の断面図
スの斜視図
組立て図
スの金型内の断面図
斜視図
を示す上面図
Claims (2)
- 【請求項1】 中央に貫通孔を設けその両端に金属端子
を埋設した膨大部を有するボビンと、このボビンに巻回
された巻線と、貫通孔に組み込まれるEE型またはUU
型コアと、これらを組み合わせたトランス本体を、金型
が閉じる時に、スライド型に設けたコア保持ピンをコア
背面側より突き出すことによって、コアを接合させる構
造を有したモールド金型により、ユーザーで使用する端
子部のみを露出するようにモールド樹脂で覆う工程を設
けたモールドトランスの製造方法。 - 【請求項2】 トランス本体を覆うモールド樹脂のモー
ルド金型のゲート口を、トランス本体の天面側もしくは
底面側でコア背面より外側の位置に設けた請求項1記載
のモールドトランスの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5080484A JP2699801B2 (ja) | 1993-04-07 | 1993-04-07 | モールドトランスの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP5080484A JP2699801B2 (ja) | 1993-04-07 | 1993-04-07 | モールドトランスの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06295826A JPH06295826A (ja) | 1994-10-21 |
JP2699801B2 true JP2699801B2 (ja) | 1998-01-19 |
Family
ID=13719563
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP5080484A Expired - Fee Related JP2699801B2 (ja) | 1993-04-07 | 1993-04-07 | モールドトランスの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2699801B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5397339B2 (ja) * | 2010-07-22 | 2014-01-22 | 株式会社豊田自動織機 | 誘導機器における樹脂モールド方法 |
JP6798824B2 (ja) | 2016-08-24 | 2020-12-09 | 株式会社タムラ製作所 | コア及びコイルのモールド構造及びその製造方法 |
JP7216032B2 (ja) * | 2020-01-16 | 2023-01-31 | 日立Astemo株式会社 | リアクトル |
-
1993
- 1993-04-07 JP JP5080484A patent/JP2699801B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH06295826A (ja) | 1994-10-21 |
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