JP2699264B2 - 焼却炉装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、事業所や一般家庭等か
ら排出される各種廃棄物を焼却処理する焼却炉装置に関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、事業所等から排出される各種産業
廃棄物や一般家庭から排出されるゴミ屑類を焼却処理す
るために各種の焼却装置が開発され、提案されている。
例えば、プラスッチク屑や廃タイヤ等の廃棄物は燃焼速
度や燃焼温度が高いために耐火煉瓦構造の大型で、構造
も複雑な焼却装置で焼却されている。また、塵芥類の焼
却においても、種々雑多なものが混入し、水分も多量に
含んだものもあるため、炉内を乾燥室と焼却室とに分け
てストーカで塵芥類を搬入する様な大型の焼却装置が使
用され、被焼却物をなるべく完全燃焼させつつ不完全燃
焼による公害の発生を防止しているものである。

【０００３】

【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、前記
炉本体内にロストルが固定された従来の固定式ロストル
では、投入した塵芥類や燃焼した灰屑がロストルに目詰
まり状に堆積されて空気の通流が悪く、塵芥類は不完全
燃焼し、この不完全燃焼ガスが黒煙となって排出されて
近隣居住者の反発を受け易い。また、ロストルに目詰ま
りした塵芥類や灰屑の除去、炉本体内の保守点検等に多
くの手数を要する等の問題があった。

【０００４】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的は、炉本体内に塵芥類や燃焼
した灰屑等が目詰まり状に堆積することなく、炉本体内
へ外気を供給しながら塵芥類を完全燃焼させて煤煙によ
る公害を防止でき、炉本体内の保守点検も容易で、設備
経費も安価な焼却炉装置を提供することにある。

【０００５】

【問題点を解決するための手段】上記目的を達成するた
めに、本発明は、設置床面１２に対し間隙１４を形成す
る様に水平状に支持された底版部１６を有する炉本体１
８と、この炉本体１８に連通された煙突２０とを有し、
前記底版部１６の略中央位置と周縁部とには、前記間隙
１４から炉本体１８内に連通した給気孔４６が開孔さ
れ、前記炉本体１８内には、前記底版部１６の中央給気
孔４６ａに下端が着脱自在に連通され、炉本体１８内に
立設された給気本管４８と、この給気本管４８から分岐
され、底版部１６の前記周縁給気孔４６ｂに着脱自在に
連通された給気分岐管５０とが設けられ、前記底版部１
６の給気孔４６から給気本管４８及び給気分岐管５０内
へ通気された外気を炉本体１８内へ供給して成る焼却炉
装置１０から構成される。

【０００６】また、前記底版部１６の各給気孔４６内に
は、前記給気本管４８や給気分岐管５０の端部を着脱挿
入して保持するための保持管５６が炉本体１８内へ突出
状に設けられて成ることとしてもよい。

【０００７】また、前記給気本管４８のの要高さ位置に
は、同給気本管４８の管径から拡径形成された空気室６
０が設けられ、前記給気分岐管５０は、その上端が前記
空気室６０に着脱自在に連通され、五徳状に配置されて
成ることとしてもよい。

【０００８】また、前記炉本体１８の隅部Ｓには、この
隅部Ｓに連設された二方壁面６４、６４と、前記隅部Ｓ
対向した内部炉壁面６６とで区画された平面視略三角形
状の通風路６８が中空三角柱状に設けられ、この通風路
６８下面の底版部１６には、前記炉本体の１８の下面間
隙１４に連通した通風孔７０が開孔され、この通風路６
８から炉本体１８内へ向け多数の空気孔７２が連通され
て成ることとしてもよい。

【０００９】また、前記給気本管４８には、滅菌処理の
ための滅菌処理容器７４が着脱自在に装着され、この滅
菌処理容器７４は、上面が開口され、外周面に多数の孔
７６が開孔された容器体７８と、この容器体７８内の底
板８０の略中央位置に突設され、前記給気本管４８に挿
脱自在に嵌合する挿入筒８２とを備えて成ることとして
もよい。

【００１０】

【作用】本発明に係る焼却炉装置においては、炉本体の
投入口から内部に被焼却物を投入して投入口の扉を閉鎖
し、炉本体の焚口兼用灰出口から被焼却物に着火して燃
焼させる。前記炉本体内において、内底部の略中央に配
置された給気本管から分岐された給気分岐管に被焼却物
は支持され、底版部に開孔された給気孔に着脱連通され
た給気本管及び給気分岐管に通流した外気が炉本体内の
被焼却物へ自然に通気され、同時に炉本体の隅部に設け
られた通風路に連通した空気孔から炉本体内に外気が供
給され、着火された被焼却物は失火することなく、燃焼
を継続できる。

【００１１】前記炉本体内の給気本管から分岐された給
気分岐管に支持された被焼却物は、燃焼が進むに従って
給気分岐管の間隙から落下し、各分岐管の間隙に燃焼屑
や灰屑等が堆積することなく、給気本管及び給気分岐管
の空気孔、並びに炉本体の隅部に設けられた通風路に連
通した空気孔から充分な外気が炉本体内へ供給されて炉
本体内の被焼却物を完全燃焼させ、煤煙等の公害を防止
できる。また、給気本管や給気分岐管を底版部の給気孔
から引抜き、更に給気本管に対して給気分岐管を取外し
ながら、給気本管や給気分岐管並びに炉本体内の保守点
検も容易にできる。また、注射針、手術器具類等を収容
した滅菌処理容器を給気本管に装着し、塵芥類の燃焼炎
で加熱しながら、内部に収容した注射針、手術器具類を
簡易に滅菌処理できる。

【００１２】

【実施例】以下、添付図面に基づき、本発明の好適な実
施例を説明する。図１ないし図５には、本発明の実施例
に係る焼却炉装置１０が示されている。図より明らかな
様に、前記焼却炉装置１０は、設置床面１２に対し間隙
１４を形成する様に水平状に支持された底版部１６を有
する炉本体１８と、この炉本体１８に連通された煙突２
０と、を有している。

【００１３】図１、図２、図３に示す様に、底版部１６
は、略方形状の耐熱性金属底板２２と、この耐熱性金属
底板２２の上面に打設された耐火れんが、キャスタブル
の様な耐火材２４とで形成されており、この耐熱性金属
底板２２の下面四隅に支持脚２６が固定されている。こ
れにより、底版部１６は、設置床面１２に対し間隙１４
が形成されて水平状に支持される。

【００１４】炉本体１８は、図２、図３に示す様に、底
版部１６の耐熱性金属底板２２の周縁に箱形状に立設さ
れた耐熱性金属壁板２８と、この耐熱性金属壁板２８の
隅部と対向した内面側に連設された４個の内面金属壁板
３０と、前記耐熱性金属壁板２８と４個の金属壁板３０
で囲周された平面視略８角形の内面に打設された耐火材
２４とで形成された中空円筒状の燃焼室３２と、を備え
ている。これにより、中空円筒状の燃焼室３２内で燃焼
した灰屑を容易に外部へ排出でき、また、後述する給気
本管や給気分岐管等から外気を供給しながら燃焼室３２
内の塵芥類を完全燃焼できる。

【００１５】図４、図５、図６に示す様に、炉本体１８
の上端には、台錐状の天蓋３４が連設され、この天蓋３
４の上面に煙突２０が連通されている。この天蓋３４
は、炉本体１８と同様に、耐火材で構築され、この耐火
材の外面には耐熱性金属板が付設され、この耐熱性金属
板の継手部はアングル材で補強されている。煙突２０
は、耐熱性鋼板で形成され、炉本体１８の背面側に設置
された支柱３６に支持されている。

【００１６】炉本体１８の鏡面側において、天蓋３４に
投入口３８が設置され、この投入口３８に把手付扉４０
が枢着されている。また、炉本体１８の鏡面側の下部位
置には、焚口兼用灰出口４２が開口されており、この焚
口兼用灰出口４２に扉４４が枢着されている。天蓋３４
の投入口３８から燃焼室３２内に塵芥類を投入し、焚口
兼用杯灰出口４２から塵芥類に着火するものである。な
お、前記炉本体１８は、平面視四角形に限ることなく、
円形、多角形等に形成してもよい。

【００１７】図１、図２に示す様に、底版部１６の略中
央位置と周縁部とには、同底版部１６の下面の間隙１４
から炉本体１８内の燃焼室３２に連通した給気孔４６
ａ、４６ｂが開孔されている。この炉本体１８内の燃焼
室３２には、底版部１６の中央給気孔４６ａに下端が着
脱自在に連通され、炉本体１８内に立設された給気本管
４８と、この給気本管４８から分岐され、底版部１６の
前記周縁給気孔４６ｂに着脱自在に連通された給気分岐
管５０とが設けられている。これらの給気本管４８及び
給気分岐管５０は、外周面に多数の空気孔５２が開孔さ
れた中空管体で形成されており、前記給気本管４８の上
端を閉鎖した閉鎖板５４に空気孔５２が開孔されてい
る。

【００１８】底版部１６に開孔された給気孔４６ａ、４
６ｂ内には、図２に示す様に、給気本管４８及び給気分
岐管５０の下端を着脱自在に挿入して保持するための保
持管５６ａ、５６ｂが燃焼室３２内へ突出状に固定さ
れ、これらの各保持管５６ａ、５６ｂ内の下部位置には
筒状ストッパ５８ａ、５８ｂが固定されている。この各
保持管５６ａ、５６ｂに給気本管４８及び給気分岐管５
０の下端を着脱挿入して炉本体内に支持し、また引き抜
きできる。

【００１９】図１、図２に示す様に、前記給気本管４８
の所要高さ位置には、同給気本管４８の管径から拡径形
成された空気室６０が設けられている。空気室６０の周
壁面には、炉本体１８の鏡面側から視て両側面位置と背
面位置とに分岐保持筒６２が水平に突設され、五徳状に
折曲された各給気分岐管５０の上端が前記分岐保持筒６
２に着脱連通されている。

【００２０】これにより、炉本体１８の燃焼室３２内に
塵芥類を投入した場合、給気本管４８に対して給気分岐
管５０が五徳状に配置されているので、投入した塵芥類
を給気分岐管５０で支持し、底版部１６の下方の間隙１
４から空気本管４８及び給気分岐管５０へ通流した外気
が各空気孔５２から塵芥類に供給されて燃焼させる。ま
た、塵芥類は燃焼後の灰屑状態になるに従い、給気分岐
管５０の間隙より円滑に落下して給気分岐管５０に目詰
まり状に堆積することなく完全燃焼し、不完全燃焼した
煤煙を煙突２０から排出することなく、公害を防止でき
る。

【００２１】また、前記給気本管４８及び給気分岐管５
０は、底版部１６の給気孔４６ａ、４６ｂに設けた各保
持筒５６ａ、５６ｂから脱去すると共に給気分岐管５０
を給気本管４８の空気室６０に設けた分岐保持筒６２か
ら脱去して分解しながら炉本体１６の上面の天蓋３４の
投入口３８から外部へ引出しできる。これにより給気本
管４８及び給気分岐管５０の清掃、点検、修理を簡易に
でき、燃焼室３２内に堆積した灰屑類も焚口兼用灰出口
４２から簡易に排出できることとなる。

【００２２】図１、図２、図３に示す様に、炉本体１８
の隅部Ｓには、この隅部Ｓに連設された耐熱性金属壁板
２８、２８から成る二方壁面６４、６４と、前記隅部Ｓ
と対向して設置された内面金属壁板３０から成る内部炉
壁面６６とで区画された平面視略三角形状の通風路６８
が中空三角柱状に設けられ、この通風路６８下面の底版
部１６には、前記炉本体１８の下面間隙１４に連通した
通風孔７０が開孔されている。この各通風路６８から炉
本体１８内の燃焼室３２へ向け多数の空気孔７２が連通
されている。

【００２３】これにより、炉本体１８の四隅の通風路６
８内へ通流した外気が、円筒状の燃焼室３２の内壁面を
四分割する位置に縦方向に設けた多数の空気孔７２から
供給され、燃焼室３２内に投入された塵芥類は完全燃焼
することとなる。

【００２４】また、図７に示す様に、前記給気本管４８
には、滅菌処理のための滅菌処理容器７４を着脱自在に
装着することもできる。この滅菌処理容器７４は、耐熱
性の金属、セラミック等を素材とし、上面が開口されて
外周面に多数の孔７６が開孔された容器体７８と、この
容器体７８内の底板８０の略中央位置に突設され、前記
給気本管４８に挿脱自在に嵌合する挿入筒８２とを備え
ている。

【００２５】これにより、容器体７８内に病院等で使用
した後の注射針、手術メス等の手術器具類を収容して給
気本管４８に挿入筒８２を嵌挿して給気本管４８の空気
室６０の上部位置に配置し、投入した塵芥類の燃焼炎で
容器体７８を高温度に加熱しながら簡易に滅菌処理でき
ることとなる。

【００２６】次に、本発明に係る焼却炉装置１０の作用
を説明する。前記焼却炉装置１０は事業所、病院、或は
一般住宅等の庭先に設置して各種廃棄物を焼却処理する
ものである。そして、天蓋３４の投入口３８から炉本体
１８内の燃焼室へゴミ屑類、或はプラスチック類を含ん
だ屑類等を投入して投入口３８を閉鎖し、焚口兼用灰出
口４２から前記被焼却物に着火し、燃焼させる。

【００２７】燃焼室３２内において、給気本管４８に五
徳状に連通された給気分岐管５０の上面に被焼却物は支
持された状態で、底版部１６の下面の間隙１４から前記
給気本管４８や給気分岐管５０内へ外気が通流して外周
面の空気孔５２から被焼却物内へ外気が供給される。同
時に炉本体１８の四隅位置に設置された通風路６８内へ
下面の通風孔７０から通流した外気が、燃焼室３２の内
壁面に設けられた空気孔７２から燃焼室内へ通流して被
焼却物へ充分な空気が自然に通気され、着火した被焼却
物は失火することなく、完全燃焼して不完全燃焼による
煤煙等の公害を防止できる。

【００２８】燃焼終了後においては、投入口５２の把手
付扉５４を開扉し、適宜な把持具により給気本管４８及
び給気分岐管５０を底版部１６の給気孔４６ａ、４６ｂ
から脱去し、更に給気分岐管５０を給気本管４８から分
離することにより投入口３８から空気本管４８や給気分
岐管５０を取り出し、燃焼室３２内に堆積した灰屑類を
簡易に排出でき、また燃焼室３２内並びに給気本管４８
及び給気分岐管５０の保守点検も簡易にできることとな
る。

【００２９】また、滅菌処理容器７４の容器体７８内に
病院等で使用した後の注射針、手術メス等の手術器具類
を収容し、前記炉本体内の燃焼室３２の給気本管４８に
容器体７８の挿入筒８２を嵌挿して給気本管４８に配置
した後で、炉本体１８内に投入した塵芥類の燃焼炎で容
器体７８を高温度に加熱しながら簡易に滅菌処理できる
こととなる。

【００３０】上記した様に、本発明の焼却炉装置におい
ては、炉本体１８の底版部１６に設けた給気孔に給気本
管４８や分岐本管５０を着脱連通して燃焼室３２内に配
置し、更に炉本体の隅部に通風路６８を設けて燃焼室の
内壁面へ空気孔７２を連通させて外気を燃焼室内へ供給
することにより、炉本体１８内に塵芥類や燃焼した灰屑
等が目詰まり状に堆積することなく、炉本体内へ外気を
自然に供給しながら塵芥類を完全燃焼させ、清浄な無煙
化ガスを煙突から排出して煤煙による公害を防止でき
る。また、給気本管４８や分岐本管５０を炉本体１８内
より簡易に撤去して給気本管４８や分岐本管５０並びに
炉本体１８内の保守点検に簡易にでき、構造も簡略で、
設備経費も安価に設置できることとなる。

【００３１】

【発明の効果】以上説明した様に、請求項１に係る焼却
炉装置によれば、設置床面に対し間隙を形成する様に水
平状に支持された底版部を有する炉本体と、この炉本体
に連通された煙突と、を有し、前記底版部の略中央位置
と周縁部とには、前記間隙から炉本体内に連通した給気
孔が開孔され、前記炉本体内には、前記底版部の中央給
気孔に下端が着脱自在に連通され、炉本体内に立設され
た給気本管と、この給気本管から分岐され、底版部の前
記周縁給気孔に着脱自在に連通された給気分岐管と、が
設けられ、前記底版部の給気孔から給気本管及び給気分
岐管内へ通気された外気を炉本体内へ供給して成ること
により、炉本体内に塵芥類や燃焼した灰屑等が目詰まり
状に堆積することなく、炉本体内へ外気を自然に供給し
ながら塵芥類を完全燃焼させ、清浄な無煙化ガスを煙突
から排出して煤煙による公害を防止でき、構造も簡略
で、設備経費も安価に設置できることとなる。

【００３２】また、請求項２によれば、前記底版部の各
給気孔内には、前記給気本管や給気分岐管の端部を着脱
挿入して保持するための保持管が炉本体内へ突出状に設
けられて成ることにより、給気本管及び給気分岐管を前
記給気孔に簡易に着脱でき、炉本体の外部へ取出して炉
本体内の清掃、保守点検、或は給気本管及び給気分岐管
の保守点検等を簡易にできる。

【００３３】また、請求項３によれば、前記給気本管の
所要高さ位置には、同給気本管の管径から拡径形成した
空気室が設けられ、前記給気分岐管は、その上端が前記
空気室に着脱自在に連通され、五徳状に配置されて成る
ことにより、炉本体内に投入された被焼却物を給気分岐
管で支持しながら給気本管及び給気分岐管内に通流する
外気を被焼却物に供給して燃焼させ、燃焼した後の灰屑
類は底版部へ落下して目詰りを発生することなく、不完
全燃焼による公害等の発生を防止できる。

【００３４】また、請求項４によれば、前記炉本体の隅
部には、この隅部に連設された二方壁面と、前記隅部と
対向した内部炉壁面とで区画された平面視略三角形状の
通風路が中空三角柱状に設けられ、この通風路下面の底
版部には、前記炉本体の下面間隙に連通した通風孔が開
孔され、この通風路から炉本体内へ向け多数の空気孔が
連通されて成ることにより、炉本体の隅部に通風路に通
流する外気を炉本体内に供給して被焼却物を完全燃焼で
きる。

【００３５】また、請求項５によれば、前記給気本管に
は、滅菌処理のための滅菌処理容器が着脱自在に装着さ
れ、この滅菌処理容器は、上面が開口され、外周面に多
数の孔が開孔された容器体と、この容器体内の底板の略
中央位置に突設され、前記給気本管に挿脱自在に嵌合す
る挿入筒と、を備えて成ることにより、容器体内に病院
等で使用した後の注射針、手術器具類を収容して給気本
管に装着しながら被焼却物の燃焼炎で簡易に滅菌処理で
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る焼却炉装置の要部である炉本体を
切開した拡大斜視図である。

【図２】図１に示す炉本体の一部拡大縦断面図である。

【図３】炉本体の横断平面図である。

【図４】本発明に係る焼却炉装置の正面図である。

【図５】図４に示す焼却炉装置の平面図である。

【図６】図４に示す焼却炉装置の右側面図である。

【図７】給気本管に装着した滅菌処理容器の一部を切欠
した斜視図である。

【符号の説明】

１０ 焼却炉装置 １２ 設置床面 １４ 間隙 １６ 底版部 １８ 炉本体 ２０ 煙突 ４６ 給気孔 ４８ 給気本管 ５０ 給気分岐管 ５６ 保持管 ６０ 空気室 ６４ 二方壁面 ６６ 内部炉壁面 ６８ 通風路 ７０ 通風孔 ７２ 空気孔 ７４ 滅菌処理容器 ７８ 容器体 ８２ 挿入筒 Ｓ 隅部

Claims (5)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 設置床面に対し間隙を形成する様に水平
   状に支持された底版部を有する炉本体と、この炉本体に
   連通された煙突と、を有し、 前記底版部の略中央位置と周縁部とには、前記間隙から
   炉本体内に連通した給気孔が開孔され、 前記炉本体内には、前記底版部の中央給気孔に下端が着
   脱自在に連通され、炉本体内に立設された給気本管と、
   この給気本管から分岐され、底版部の前記周縁給気孔に
   着脱自在に連通された給気分岐管と、が設けられ、 前記底版部の給気孔から給気本管及び給気分岐管内へ通
   気された外気を炉本体内へ供給して成る焼却炉装置。
2. 【請求項２】 前記底版部の各給気孔内には、前記給気
   本管や給気分岐管の端部を着脱挿入して保持するための
   保持管が炉本体内へ突出状に設けられて成る請求項１に
   記載の焼却炉装置。
3. 【請求項３】 前記給気本管の所要高さ位置には、同給
   気本管の管径から拡径形成した空気室が設けられ、 前記給気分岐管は、その上端が前記空気室に着脱自在に
   連通され、五徳状に配置されて成る請求項１または２に
   記載の焼却炉装置。
4. 【請求項４】 前記炉本体の隅部には、この隅部に連設
   された二方壁面と、前記隅部と対向した内部炉壁面とで
   区画された平面視略三角形状の通風路が中空三角柱状に
   設けられ、 この通風路下面の底版部には、前記炉本体の下面間隙に
   連通した通風孔が開孔され、この通風路から炉本体内へ
   向け多数の空気孔が連通されて成る請求項１に記載の焼
   却炉装置。
5. 【請求項５】 前記給気本管には、滅菌処理のための滅
   菌処理容器が着脱自在に装着され、 この滅菌処理容器は、上面が開口され、外周面に多数の
   孔が開孔された容器体と、この容器体内の底板の略中央
   位置に突設され、前記給気本管に挿脱自在に嵌合する挿
   入筒と、を備えて成る請求項１ないし３のいずれかに記
   載の焼却炉装置。