JP3542648B2 - 簡易焼却炉 - Google Patents
簡易焼却炉 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3542648B2 JP3542648B2 JP30554594A JP30554594A JP3542648B2 JP 3542648 B2 JP3542648 B2 JP 3542648B2 JP 30554594 A JP30554594 A JP 30554594A JP 30554594 A JP30554594 A JP 30554594A JP 3542648 B2 JP3542648 B2 JP 3542648B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- combustion chamber
- primary combustion
- box
- chamber
- secondary combustion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Incineration Of Waste (AREA)
- Chimneys And Flues (AREA)
- Gasification And Melting Of Waste (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、一次燃焼室、二次燃焼室及び濾過室を有する簡易焼却炉に関し、特に焼却物を完全燃焼させ、且つこれの排煙等を清浄等して排煙による公害等を低減させるようにした簡易焼却炉に関する。
【0002】
【従来の技術】
国民の生活水準が高くなるに従い、家庭内からのゴミの廃棄も多くなり、また工場等からの産業廃棄物も多くなる昨今である。
家庭からのゴミは、公的機関の回収車によって定期的に回収されて一箇所に集積された後、焼却処分されるが、これの焼却施設を管理する公的機関は、毎年増大するゴミの量に焼却施設の処理能力が対応しきれず、これを管理する公的機関はこのゴミ処理の問題が悩みの種である。
【0003】また、工場からの産業廃棄物は、有害物質を含有する物質や公的処理施設で処理できない物質等があるため、特別な処理施設を必要とする場合があり、その場合はこれらの産業廃棄を特別な処理施設まで運搬し、これを処理させるにも処理費用等を必要とする等、経営者にとっては、産業廃棄物の処理は時間と手間、更には経費等を必要とする。
ところで、昨今は以上のようなゴミ問題を解消すべく、種々の焼却炉が提供されているが、いずれも未だ満足する焼却炉を提供するに至っていない。
【0004】
【発明が解決しょうとする課題】
即ち、従来の焼却炉として、一個の燃焼室に煙突を設けた単純な構成のものが存するが、このように構造の単純化及びコンパクト化を図り、安価に提供しようとすると、焼却炉の性能が著しく低下して、不完全燃焼を示す黒煙等を排出する等の公害問題が発生し、特に古タイヤ等をこの焼却炉で焼却処理すると、この黒煙の発生は顕著である。
【0005】一方、焼却炉の性能を向上させようとすると、構造の複雑化と共に装置自体が大型化して高価なものとなってしまい、焼却効率を良くし、公害の発生しない安価な簡易焼却炉を提供するに至っていないのが現状である。
本発明の技術的課題は、以上で述べた焼却炉の問題を解消してコンパクト化を達成し、家庭内は勿論或る程度の産業廃棄物でも効率良く焼却処分することのできる簡易焼却炉を実現することにある。
【0006】
【発明が解決するための手段】
請求項1は、一次燃焼室4、二次燃焼室10及び濾過室17を相連通するように並設し、
該二次燃焼室10の下側に配設した送風手段6から該一次燃焼室4に送風する供給パイプ7を、該一次燃焼室4を外側から囲饒するように配設し、
しかもこの供給パイプ7から該一次燃焼室4の側壁を貫通させて複数個の吐出口7aを一次燃焼室4内に臨むように設けてあり、
該二次燃焼室10には燃料放出手段12を臨ませ、
該二次燃焼室10の次に配置した濾過室17内には、連通部S2と排煙筒23側との間の位置に、排煙の流れ方向に間隔をあけて複数個の上下方向フィルター板18を上下動可能に並設し、
これらフィルター板18の上側の開口部17cを覆うように設置したボックス21を取り外し可能に設け、しかも該ボックス21上面21bに散水ノズル22aを設けたことを特徴とする簡易焼却炉である。
【0007】
請求項2は、前記ボックス21の上面21b上に配設した散水ポンプ22から延びた散水ノズル22aが、該上面21bを貫通して該ボックス21内に臨み、かつ下向きに噴霧する構造であることを特徴とする請求項1に記載の簡易焼却炉である。
【0008】
請求項3は、前記の濾過室17内の左右の側壁に一体化された案内部材19によって前記の各フィルター板18が上下動自在になっていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の簡易焼却炉である。
【0009】
【作用】
請求項1のように、一次燃焼室4、二次然焼室10及び濾過室17を並設した構成とすることにより、一次燃焼室4内に、焼却すべき家庭内からの廃棄物や産業廃棄物を投入し、これを一次燃焼室4で燃焼させる。この燃焼に際しては、一次燃焼室4内に臨む複数の吐出口7aからの空気が一次燃焼室4に供給されるため、一次燃焼室4には充分な酸素が供給され、廃棄物はこの雰囲気中で燃焼される。前記の複数の吐出口7aは、該一次燃焼室4を外側から囲饒するように配設した供給パイプ7から一次燃焼室4の側壁8を貫通させて一次燃焼室4内に臨むように設けてある。
【0010】一次燃焼室4では以上のように燃焼されるが、一次燃焼室4の処理能力以上の焼却物を一度に一次燃焼室4に投入すると、焼却物が完全燃焼しない場合があり、また高温の雰囲気中でなければ完全燃焼しない焼却物もあり、これらの不燃焼状態の焼却物は、一次燃焼室4の高温、高圧の雰囲気中で固体状態から高温の未燃焼ガスと化し、次の二次燃焼室10に流入する。
【0011】二次燃焼室10には、これの側面16から加圧装置13からなる燃料供給手段12の吐出口15が臨み、この吐出口15から灯油等の燃料が二次燃焼室10に空気と共に高圧力をもって噴射され、これにより二次燃焼室10は一次燃焼室4よりも高温、高圧の状態となっている。上記未燃焼ガスは、この高温、高圧の二次燃焼室10に流入し、この雰囲気中で完全燃焼に近い状態で燃焼される。物質が完全燃焼すると、これから発生する排煙は一般的に透明乃至は白煙状態となるので、本発明においても二次燃焼室10に於ける燃焼は、完全燃焼に近い状態であるので、以下の説明では二次燃焼室10から発生する排煙を白煙と言う表現を用いて説明することとする。
【0012】
上記のようにして燃焼した後の白煙は、次の濾過室17に流入し、この濾過室17中の複数のフィルター板18を通過する。すなわち、二次燃焼室10の次に配置した濾過室17内には、連通部S2と排煙筒23側との間の位置に、排煙の流れ方向に間隔をあけて複数個の上下方向フィルター板18を並設してあるので、白煙中に混入している不燃性や有害の微粒子等はフィルター板18で通過が阻止され、有害物質や不燃性物質がこのフィルター板18で除去される。しかも、散水ノズル22aからの散水により、濾過室17に流入した白煙は、水の粒子と結合して飽和状態となり、液体状となって濾過室17内に留まる。従って万一この白煙に有害物質が含まれている場合でも、外部に排出されることはない。また、この散水は、濾過室17内のフィルター板18をも冷却することとなるため、高温状態で流入する白煙からフィルター板18の焼付け等をも防止することができる。
【0013】
これらフィルター板18の上側の開口部17cを覆うように設置したボックス21を取り外し可能に設けてあるので、取り外して開口部17cを解放すれば、上下動自在の各フィルター板18を容易に上側に取り出して、外部で目詰まりを清掃できる。しかも、該ボックス21の上面21bに散水ノズル22aを設けてあるので、該散水ノズル22aからの散水で、立っている下側の各フィルター板18が洗浄される。
【0014】
請求項2のように、請求項1に記載のボックス21の上面21b上に配設した散水ポンプ22から延びた散水ノズル22aが、前記上面21bを貫通して該ボックス21内に臨み、かつ下向きに噴霧する構造になっているため、間隔をおいて上下方向に立っている各フィルター板18が噴霧洗浄される。
【0015】
請求項3のように、請求項1又は請求項2に記載の濾過室17内の左右の側壁に一体化された案内部材19によって前記の各フィルター板18が上下動自在になっているので、前記の開口部17cからフィルター板18を出し入れ自在となり、フィルター板18が目詰まりした際、これを取り出して洗浄することができる。
【0016】
【実施例】
次に本発明に係る簡易焼却炉が実際どのように具現化されるかを実施例に従って詳述する。
図1は、本発明に係る簡易焼却炉1の全体斜視図、図2は縦断側面図、図3は横断平面図を示し、2はケーシングである。ケーシング2は箱型をなし、高温、高圧に耐え得るように例えば鉄板等で成形され、内部の殆どの側壁にはキャスターや耐火レンガ等の耐火断熱材3が一体化されている。4は一次燃焼室を示し、この一次燃焼室4の左端に焼却物を投入する投入口4aが開口形成されている。この投入口4aには蓋体5が開閉自在に取付けられている。
【0017】一次燃焼室4には、これの内部に空気を供給する送風手段6を臨ませる。一次燃焼室4に外側からこれを囲饒するように供給パイプ7を配設し、この供給パイプからケーシング2及び耐火断熱材3の側壁8を貫通させて複数個の吐出部7aを一次燃焼室4内に臨むように設ける。9は送風機を示し、この送風機9の排出口を上記供給パイプ7と連通せしめ、この送風機9から送り出される空気を供給パイプ7を介して吐出部7aから一次燃焼室4内に噴出せしめるようにする。送風手段9は、図示しないが空気の噴出量を調整する調整手段を有しており、これによって燃焼室4内への空気の供給量を調整することができるようになっている。
【0018】10は二次燃焼室を示し、この二次燃焼室10は、一次燃焼室4の右側に位置し、上部側で一次燃焼室4と連通している。二次燃焼室10は、家庭内ゴミや産業廃棄物等を直接燃焼させるものではなく、一次燃焼室4で完全燃焼されずに未燃焼ガスとして流入する未燃焼ガスを燃焼させる部屋であるため、それ程大きい容積は必要ではなく、図示のように一次燃焼室4の半分程度の容積でも充分である。一次燃焼室4と二次燃焼室10との間には、仕切板11が設けられており、この仕切板11の上部側を開放端とすることにより、上部側に一次燃焼室4と二次燃焼室10との連通路S1を設ける。一次燃焼室4から排出される未燃焼ガスは、上方に舞い上がるため、上記連通路S1を設ける位置としては、図示のように上部側に設けるようにした方が良い。この連通路S1の開口面積は本発明が採用される簡易焼却路の処理能力即ち規模によって適宜に設定すれば良い。
【0019】二次燃焼室10には、バーナー等を有する燃料放出手段12が臨む(図3参照)。燃料放出手段12は、ケーシング2の側面に設置された燃料及び空気を高圧で排出するためのコンプレッサー等の加圧装置13と、これの排出管の先端に一体化されたノズル状の吐出部15とを備え、この吐出部15がケーシング2及び耐火断熱材3の側面13を貫通して二次燃焼室10に臨んで設けられている。燃料放出手段12には、噴出量を調整する調節手段を設けることは勿論であり、この調整手段で燃料及び空気の噴出量は調整される。
【0020】二次燃焼室10と並設して濾過室17が一体に設けられる。濾過室17は二次燃焼室10に連通部S2を介して連通し、二次燃焼室10で燃焼した排煙が、この連通部S2を通過して濾過室17に流入する。濾過室17の内部は空間状をなし、その空間にフイルター板18が排煙の流れる方向に間隔を開けて並設されている。フイルター板18は、高温に耐えうるように金属性メッシュ体が最良であるが、高温に耐えうる材質であれば特に金属性に限定されるものではない。図ではフイルター板18を三枚設けたが、このフイルター板18の枚数は任意であり、実施例に限定されるものではない。
【0021】フイルター板18は、濾過室17の左右の側壁17a、17aに一体化された案内部材19に上下動自在に設置されている。フイルター板18の上部側には散水手段20が設けられる。濾過室17のフイルター板18が設置される上面17bには、開口部17cが設けられており、この開口部17cを覆うようにボックス21が一体的に設置される。このボックス21は下面が開口しており、この開口部21aと上記開口部17cとを連通させることにより、ボックス21の内部と濾過室17とを連通させる。ボックス21の上面21bには散水ポンプ22が設置され、これの散水ノズル22aが上面21bを貫通してボックス21内に臨み、これの下部側に位置するフイルター板18に水を散水することができるようになっている。この散水は噴霧状態が最良である。尚、図面中20aは、貯水タンクを示し、この貯水20aタンクから水を吸い上げて散水する。
【0022】ボックス21は、濾過室17の上面17bにボルト21cによって取り外し自在に一体化されており、このボックス21を取り外すことにより、フイルター板18は開口部17cを介して外部に露出し、これにより、この開口部17cからフイルター板18を出し入れすることができる。このフイルター板18を出し入れ自在とすることにより、フイルター板18が目詰りした際、これを取り出して洗浄することができるので便利である。尚、上記では散水手段20をボックス21を介して濾過室17に臨ませたが、ボックス21を排して散水手段20を直接濾過室17に臨ませるようにしても良い。
【0023】図面中23は濾過室17から起設した排煙筒を示し、フイルター板18を通過して濾過された排気は、この排煙筒23から外部に排出される。排煙筒23には送風手段24が臨む。送風手段24の排出管25を排煙筒23の側面を貫通させて内部に臨ませ、この排出管25を上方に折曲して、搬出管25の排出口25aを排煙筒23の排出口23a方向に開口させて設ける。
【0024】このように、排出管25を排煙筒23に臨ませ、排出管25からの送風を排煙筒23から上方に向けて送風すると、排煙筒23の排出口23a側に負圧が生じ、排煙筒23の下部側の高圧力の排気が負圧方向に流出し、排煙を排煙筒23から確実に排出させることができる。また、排煙筒23の排出口23aを負圧状態にすることは、一次燃焼室4、二次燃焼室10及び濾過室17の高圧力部分に対して、常に負圧状態を維持できるため、これらの内部の排煙は淀むことなく活発に対流し、内部に排煙が留まる等の不都合が生じない。この排煙のスムーズな排出は、物を燃焼する過程においては、燃焼効率を左右する大きな要因であり、以上の活発な排煙の対流は、燃焼効率を結果的に向上させることとなる。
【0025】
【発明の効果】
請求項1のように、一次燃焼室4、二次然焼室10及び濾過室17を並設した構成とすることにより、一次燃焼室4内に、焼却すべき家庭内からの廃棄物や産業廃棄物を投入し、これを一次燃焼室4で燃焼させる。この燃焼に際しては、一次燃焼室4内に臨む複数の吐出口7aからの空気が一次燃焼室4に供給されるため、一次燃焼室4には充分な酸素が供給され、廃棄物はこの雰囲気中で燃焼される。前記の複数の吐出口7aは、該一次燃焼室4を外側から囲饒するように配設した供給パイプ7から一次燃焼室4の側壁8を貫通して一次燃焼室4内に臨むように設けてある。
【0026】
上記のようにして燃焼した後の白煙は、次の濾過室17に流入し、この濾過室17中の複数のフィルター板18を通過する。すなわち、二次燃焼室10の次に配置した濾過室17内には、連通部S2と排煙筒23側との間の位置に、排煙の流れ方向に間隔をあけて複数個の上下方向フィルター板18を並設してあるので、白煙中に混入している不燃性や有害の微粒子等はフィルター板18で通過が阻止され、有害物質や不燃性物質がこのフィルター板18で除去される。しかも、散水ノズル22aからの散水により、濾過室17に流入した白煙は、水の粒子と結合して飽和状態となり、液体状となって濾過室17内に留まる。従って万一この白煙に有害物質が含まれている場合でも、外部に排出されることはない。また、この散水は、濾過室17内のフィルター板18をも冷却することとなるため、高温状態で流入する白煙からフィルター板18の焼付け等をも防止することができる。
【0027】
これらフィルター板18の上側の開口部17cを覆うように設置したボックス21を取り外し可能に設けてあるので、取り外して開口部17cを解放すれば、上下動自在の各フィルター板18を容易に上側に取り出して、外部で目詰まりを清掃できる。しかも、該ボックス21の上面21bに散水ノズル22aを設けてあるので、該散水ノズル22aからの散水で、上下方向に立っている、下側の各フィルター板18が洗浄される。
【0028】
請求項2のように、前記ボックス21の上面21b上に配設した散水ポンプ22から延びた散水ノズル22aが、該上面21bを貫通して該ボックス21内に臨み、かつ下向きに噴霧する構造になっているため、間隔をおいて立っている各フィルター板18が噴霧洗浄される。
【0029】
請求項3のように、前記の濾過室17内の左右の側壁に一体化された案内部材19によって前記の各フィルター板18が上下動自在になっているので、前記の開口部17cからフィルター板18を出し入れ自在となり、フィルター板18が目詰まりした際、これを取り出して洗浄することができる。
【0031】以上のとおり、本発明によれば、二つの燃焼室4、10で焼却物を完全に燃焼させた後、これを濾過室17で濾過し、更には液化するようにしたため、不完全燃焼等による公害は勿論、排煙による有害物質等の排出をも確実に防止することができ、且つこれらを比較的コンパクトな構造で達成することができる等その効果大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る焼却炉の全体斜視図
【図2】本発明に係る焼却炉の縦断側面図
【図3】本発明に係る焼却炉の横断平面図
【図4】本発明に係る濾過室の縦断側面図
【符号の説明】
1 焼却炉
2 ケーシング
3 耐火断熱材
4 一次燃焼室
6 送風手段
10 二次燃焼室
12 燃料放出手段
17 濾過室
18 フイルター板
20 散水手段
21 ボックス
23 排煙筒
24 排気用送風手段
【産業上の利用分野】
本発明は、一次燃焼室、二次燃焼室及び濾過室を有する簡易焼却炉に関し、特に焼却物を完全燃焼させ、且つこれの排煙等を清浄等して排煙による公害等を低減させるようにした簡易焼却炉に関する。
【0002】
【従来の技術】
国民の生活水準が高くなるに従い、家庭内からのゴミの廃棄も多くなり、また工場等からの産業廃棄物も多くなる昨今である。
家庭からのゴミは、公的機関の回収車によって定期的に回収されて一箇所に集積された後、焼却処分されるが、これの焼却施設を管理する公的機関は、毎年増大するゴミの量に焼却施設の処理能力が対応しきれず、これを管理する公的機関はこのゴミ処理の問題が悩みの種である。
【0003】また、工場からの産業廃棄物は、有害物質を含有する物質や公的処理施設で処理できない物質等があるため、特別な処理施設を必要とする場合があり、その場合はこれらの産業廃棄を特別な処理施設まで運搬し、これを処理させるにも処理費用等を必要とする等、経営者にとっては、産業廃棄物の処理は時間と手間、更には経費等を必要とする。
ところで、昨今は以上のようなゴミ問題を解消すべく、種々の焼却炉が提供されているが、いずれも未だ満足する焼却炉を提供するに至っていない。
【0004】
【発明が解決しょうとする課題】
即ち、従来の焼却炉として、一個の燃焼室に煙突を設けた単純な構成のものが存するが、このように構造の単純化及びコンパクト化を図り、安価に提供しようとすると、焼却炉の性能が著しく低下して、不完全燃焼を示す黒煙等を排出する等の公害問題が発生し、特に古タイヤ等をこの焼却炉で焼却処理すると、この黒煙の発生は顕著である。
【0005】一方、焼却炉の性能を向上させようとすると、構造の複雑化と共に装置自体が大型化して高価なものとなってしまい、焼却効率を良くし、公害の発生しない安価な簡易焼却炉を提供するに至っていないのが現状である。
本発明の技術的課題は、以上で述べた焼却炉の問題を解消してコンパクト化を達成し、家庭内は勿論或る程度の産業廃棄物でも効率良く焼却処分することのできる簡易焼却炉を実現することにある。
【0006】
【発明が解決するための手段】
請求項1は、一次燃焼室4、二次燃焼室10及び濾過室17を相連通するように並設し、
該二次燃焼室10の下側に配設した送風手段6から該一次燃焼室4に送風する供給パイプ7を、該一次燃焼室4を外側から囲饒するように配設し、
しかもこの供給パイプ7から該一次燃焼室4の側壁を貫通させて複数個の吐出口7aを一次燃焼室4内に臨むように設けてあり、
該二次燃焼室10には燃料放出手段12を臨ませ、
該二次燃焼室10の次に配置した濾過室17内には、連通部S2と排煙筒23側との間の位置に、排煙の流れ方向に間隔をあけて複数個の上下方向フィルター板18を上下動可能に並設し、
これらフィルター板18の上側の開口部17cを覆うように設置したボックス21を取り外し可能に設け、しかも該ボックス21上面21bに散水ノズル22aを設けたことを特徴とする簡易焼却炉である。
【0007】
請求項2は、前記ボックス21の上面21b上に配設した散水ポンプ22から延びた散水ノズル22aが、該上面21bを貫通して該ボックス21内に臨み、かつ下向きに噴霧する構造であることを特徴とする請求項1に記載の簡易焼却炉である。
【0008】
請求項3は、前記の濾過室17内の左右の側壁に一体化された案内部材19によって前記の各フィルター板18が上下動自在になっていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の簡易焼却炉である。
【0009】
【作用】
請求項1のように、一次燃焼室4、二次然焼室10及び濾過室17を並設した構成とすることにより、一次燃焼室4内に、焼却すべき家庭内からの廃棄物や産業廃棄物を投入し、これを一次燃焼室4で燃焼させる。この燃焼に際しては、一次燃焼室4内に臨む複数の吐出口7aからの空気が一次燃焼室4に供給されるため、一次燃焼室4には充分な酸素が供給され、廃棄物はこの雰囲気中で燃焼される。前記の複数の吐出口7aは、該一次燃焼室4を外側から囲饒するように配設した供給パイプ7から一次燃焼室4の側壁8を貫通させて一次燃焼室4内に臨むように設けてある。
【0010】一次燃焼室4では以上のように燃焼されるが、一次燃焼室4の処理能力以上の焼却物を一度に一次燃焼室4に投入すると、焼却物が完全燃焼しない場合があり、また高温の雰囲気中でなければ完全燃焼しない焼却物もあり、これらの不燃焼状態の焼却物は、一次燃焼室4の高温、高圧の雰囲気中で固体状態から高温の未燃焼ガスと化し、次の二次燃焼室10に流入する。
【0011】二次燃焼室10には、これの側面16から加圧装置13からなる燃料供給手段12の吐出口15が臨み、この吐出口15から灯油等の燃料が二次燃焼室10に空気と共に高圧力をもって噴射され、これにより二次燃焼室10は一次燃焼室4よりも高温、高圧の状態となっている。上記未燃焼ガスは、この高温、高圧の二次燃焼室10に流入し、この雰囲気中で完全燃焼に近い状態で燃焼される。物質が完全燃焼すると、これから発生する排煙は一般的に透明乃至は白煙状態となるので、本発明においても二次燃焼室10に於ける燃焼は、完全燃焼に近い状態であるので、以下の説明では二次燃焼室10から発生する排煙を白煙と言う表現を用いて説明することとする。
【0012】
上記のようにして燃焼した後の白煙は、次の濾過室17に流入し、この濾過室17中の複数のフィルター板18を通過する。すなわち、二次燃焼室10の次に配置した濾過室17内には、連通部S2と排煙筒23側との間の位置に、排煙の流れ方向に間隔をあけて複数個の上下方向フィルター板18を並設してあるので、白煙中に混入している不燃性や有害の微粒子等はフィルター板18で通過が阻止され、有害物質や不燃性物質がこのフィルター板18で除去される。しかも、散水ノズル22aからの散水により、濾過室17に流入した白煙は、水の粒子と結合して飽和状態となり、液体状となって濾過室17内に留まる。従って万一この白煙に有害物質が含まれている場合でも、外部に排出されることはない。また、この散水は、濾過室17内のフィルター板18をも冷却することとなるため、高温状態で流入する白煙からフィルター板18の焼付け等をも防止することができる。
【0013】
これらフィルター板18の上側の開口部17cを覆うように設置したボックス21を取り外し可能に設けてあるので、取り外して開口部17cを解放すれば、上下動自在の各フィルター板18を容易に上側に取り出して、外部で目詰まりを清掃できる。しかも、該ボックス21の上面21bに散水ノズル22aを設けてあるので、該散水ノズル22aからの散水で、立っている下側の各フィルター板18が洗浄される。
【0014】
請求項2のように、請求項1に記載のボックス21の上面21b上に配設した散水ポンプ22から延びた散水ノズル22aが、前記上面21bを貫通して該ボックス21内に臨み、かつ下向きに噴霧する構造になっているため、間隔をおいて上下方向に立っている各フィルター板18が噴霧洗浄される。
【0015】
請求項3のように、請求項1又は請求項2に記載の濾過室17内の左右の側壁に一体化された案内部材19によって前記の各フィルター板18が上下動自在になっているので、前記の開口部17cからフィルター板18を出し入れ自在となり、フィルター板18が目詰まりした際、これを取り出して洗浄することができる。
【0016】
【実施例】
次に本発明に係る簡易焼却炉が実際どのように具現化されるかを実施例に従って詳述する。
図1は、本発明に係る簡易焼却炉1の全体斜視図、図2は縦断側面図、図3は横断平面図を示し、2はケーシングである。ケーシング2は箱型をなし、高温、高圧に耐え得るように例えば鉄板等で成形され、内部の殆どの側壁にはキャスターや耐火レンガ等の耐火断熱材3が一体化されている。4は一次燃焼室を示し、この一次燃焼室4の左端に焼却物を投入する投入口4aが開口形成されている。この投入口4aには蓋体5が開閉自在に取付けられている。
【0017】一次燃焼室4には、これの内部に空気を供給する送風手段6を臨ませる。一次燃焼室4に外側からこれを囲饒するように供給パイプ7を配設し、この供給パイプからケーシング2及び耐火断熱材3の側壁8を貫通させて複数個の吐出部7aを一次燃焼室4内に臨むように設ける。9は送風機を示し、この送風機9の排出口を上記供給パイプ7と連通せしめ、この送風機9から送り出される空気を供給パイプ7を介して吐出部7aから一次燃焼室4内に噴出せしめるようにする。送風手段9は、図示しないが空気の噴出量を調整する調整手段を有しており、これによって燃焼室4内への空気の供給量を調整することができるようになっている。
【0018】10は二次燃焼室を示し、この二次燃焼室10は、一次燃焼室4の右側に位置し、上部側で一次燃焼室4と連通している。二次燃焼室10は、家庭内ゴミや産業廃棄物等を直接燃焼させるものではなく、一次燃焼室4で完全燃焼されずに未燃焼ガスとして流入する未燃焼ガスを燃焼させる部屋であるため、それ程大きい容積は必要ではなく、図示のように一次燃焼室4の半分程度の容積でも充分である。一次燃焼室4と二次燃焼室10との間には、仕切板11が設けられており、この仕切板11の上部側を開放端とすることにより、上部側に一次燃焼室4と二次燃焼室10との連通路S1を設ける。一次燃焼室4から排出される未燃焼ガスは、上方に舞い上がるため、上記連通路S1を設ける位置としては、図示のように上部側に設けるようにした方が良い。この連通路S1の開口面積は本発明が採用される簡易焼却路の処理能力即ち規模によって適宜に設定すれば良い。
【0019】二次燃焼室10には、バーナー等を有する燃料放出手段12が臨む(図3参照)。燃料放出手段12は、ケーシング2の側面に設置された燃料及び空気を高圧で排出するためのコンプレッサー等の加圧装置13と、これの排出管の先端に一体化されたノズル状の吐出部15とを備え、この吐出部15がケーシング2及び耐火断熱材3の側面13を貫通して二次燃焼室10に臨んで設けられている。燃料放出手段12には、噴出量を調整する調節手段を設けることは勿論であり、この調整手段で燃料及び空気の噴出量は調整される。
【0020】二次燃焼室10と並設して濾過室17が一体に設けられる。濾過室17は二次燃焼室10に連通部S2を介して連通し、二次燃焼室10で燃焼した排煙が、この連通部S2を通過して濾過室17に流入する。濾過室17の内部は空間状をなし、その空間にフイルター板18が排煙の流れる方向に間隔を開けて並設されている。フイルター板18は、高温に耐えうるように金属性メッシュ体が最良であるが、高温に耐えうる材質であれば特に金属性に限定されるものではない。図ではフイルター板18を三枚設けたが、このフイルター板18の枚数は任意であり、実施例に限定されるものではない。
【0021】フイルター板18は、濾過室17の左右の側壁17a、17aに一体化された案内部材19に上下動自在に設置されている。フイルター板18の上部側には散水手段20が設けられる。濾過室17のフイルター板18が設置される上面17bには、開口部17cが設けられており、この開口部17cを覆うようにボックス21が一体的に設置される。このボックス21は下面が開口しており、この開口部21aと上記開口部17cとを連通させることにより、ボックス21の内部と濾過室17とを連通させる。ボックス21の上面21bには散水ポンプ22が設置され、これの散水ノズル22aが上面21bを貫通してボックス21内に臨み、これの下部側に位置するフイルター板18に水を散水することができるようになっている。この散水は噴霧状態が最良である。尚、図面中20aは、貯水タンクを示し、この貯水20aタンクから水を吸い上げて散水する。
【0022】ボックス21は、濾過室17の上面17bにボルト21cによって取り外し自在に一体化されており、このボックス21を取り外すことにより、フイルター板18は開口部17cを介して外部に露出し、これにより、この開口部17cからフイルター板18を出し入れすることができる。このフイルター板18を出し入れ自在とすることにより、フイルター板18が目詰りした際、これを取り出して洗浄することができるので便利である。尚、上記では散水手段20をボックス21を介して濾過室17に臨ませたが、ボックス21を排して散水手段20を直接濾過室17に臨ませるようにしても良い。
【0023】図面中23は濾過室17から起設した排煙筒を示し、フイルター板18を通過して濾過された排気は、この排煙筒23から外部に排出される。排煙筒23には送風手段24が臨む。送風手段24の排出管25を排煙筒23の側面を貫通させて内部に臨ませ、この排出管25を上方に折曲して、搬出管25の排出口25aを排煙筒23の排出口23a方向に開口させて設ける。
【0024】このように、排出管25を排煙筒23に臨ませ、排出管25からの送風を排煙筒23から上方に向けて送風すると、排煙筒23の排出口23a側に負圧が生じ、排煙筒23の下部側の高圧力の排気が負圧方向に流出し、排煙を排煙筒23から確実に排出させることができる。また、排煙筒23の排出口23aを負圧状態にすることは、一次燃焼室4、二次燃焼室10及び濾過室17の高圧力部分に対して、常に負圧状態を維持できるため、これらの内部の排煙は淀むことなく活発に対流し、内部に排煙が留まる等の不都合が生じない。この排煙のスムーズな排出は、物を燃焼する過程においては、燃焼効率を左右する大きな要因であり、以上の活発な排煙の対流は、燃焼効率を結果的に向上させることとなる。
【0025】
【発明の効果】
請求項1のように、一次燃焼室4、二次然焼室10及び濾過室17を並設した構成とすることにより、一次燃焼室4内に、焼却すべき家庭内からの廃棄物や産業廃棄物を投入し、これを一次燃焼室4で燃焼させる。この燃焼に際しては、一次燃焼室4内に臨む複数の吐出口7aからの空気が一次燃焼室4に供給されるため、一次燃焼室4には充分な酸素が供給され、廃棄物はこの雰囲気中で燃焼される。前記の複数の吐出口7aは、該一次燃焼室4を外側から囲饒するように配設した供給パイプ7から一次燃焼室4の側壁8を貫通して一次燃焼室4内に臨むように設けてある。
【0026】
上記のようにして燃焼した後の白煙は、次の濾過室17に流入し、この濾過室17中の複数のフィルター板18を通過する。すなわち、二次燃焼室10の次に配置した濾過室17内には、連通部S2と排煙筒23側との間の位置に、排煙の流れ方向に間隔をあけて複数個の上下方向フィルター板18を並設してあるので、白煙中に混入している不燃性や有害の微粒子等はフィルター板18で通過が阻止され、有害物質や不燃性物質がこのフィルター板18で除去される。しかも、散水ノズル22aからの散水により、濾過室17に流入した白煙は、水の粒子と結合して飽和状態となり、液体状となって濾過室17内に留まる。従って万一この白煙に有害物質が含まれている場合でも、外部に排出されることはない。また、この散水は、濾過室17内のフィルター板18をも冷却することとなるため、高温状態で流入する白煙からフィルター板18の焼付け等をも防止することができる。
【0027】
これらフィルター板18の上側の開口部17cを覆うように設置したボックス21を取り外し可能に設けてあるので、取り外して開口部17cを解放すれば、上下動自在の各フィルター板18を容易に上側に取り出して、外部で目詰まりを清掃できる。しかも、該ボックス21の上面21bに散水ノズル22aを設けてあるので、該散水ノズル22aからの散水で、上下方向に立っている、下側の各フィルター板18が洗浄される。
【0028】
請求項2のように、前記ボックス21の上面21b上に配設した散水ポンプ22から延びた散水ノズル22aが、該上面21bを貫通して該ボックス21内に臨み、かつ下向きに噴霧する構造になっているため、間隔をおいて立っている各フィルター板18が噴霧洗浄される。
【0029】
請求項3のように、前記の濾過室17内の左右の側壁に一体化された案内部材19によって前記の各フィルター板18が上下動自在になっているので、前記の開口部17cからフィルター板18を出し入れ自在となり、フィルター板18が目詰まりした際、これを取り出して洗浄することができる。
【0031】以上のとおり、本発明によれば、二つの燃焼室4、10で焼却物を完全に燃焼させた後、これを濾過室17で濾過し、更には液化するようにしたため、不完全燃焼等による公害は勿論、排煙による有害物質等の排出をも確実に防止することができ、且つこれらを比較的コンパクトな構造で達成することができる等その効果大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る焼却炉の全体斜視図
【図2】本発明に係る焼却炉の縦断側面図
【図3】本発明に係る焼却炉の横断平面図
【図4】本発明に係る濾過室の縦断側面図
【符号の説明】
1 焼却炉
2 ケーシング
3 耐火断熱材
4 一次燃焼室
6 送風手段
10 二次燃焼室
12 燃料放出手段
17 濾過室
18 フイルター板
20 散水手段
21 ボックス
23 排煙筒
24 排気用送風手段
Claims (3)
- 一次燃焼室4、二次燃焼室10及び濾過室17を相連通するように並設し、
該二次燃焼室10の下側に配設した送風手段6から該一次燃焼室4に送風する供給パイプ7を、該一次燃焼室4を外側から囲饒するように配設し、
しかもこの供給パイプ7から該一次燃焼室4の側壁を貫通して複数個の吐出口7aが一次燃焼室4内に臨むように設けてあり、
該二次燃焼室10には燃料放出手段12を臨ませ、
該二次燃焼室10の次に配置した濾過室17内には、連通部S2と排煙筒23側との間の位置に、排煙の流れ方向に間隔をあけて複数個の上下方向フィルター板18を上下動可能に並設し、
これらフィルター板18の上側の開口部17cを覆うように設置したボックス21を取り外し可能に設け、しかも該ボックス21上面21bに散水ノズル22aを設けたことを特徴とする簡易焼却炉。 - 前記ボックス21の上面21b上に配設した散水ポンプ22から延びた散水ノズル22aが、該上面21bを貫通して該ボックス21内に臨み、かつ下向きに噴霧する構造であることを特徴とする請求項1に記載の簡易焼却炉。
- 前記の濾過室17内の左右の側壁に一体化された案内部材19によって前記の各フィルター板18が上下動自在になっていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の簡易焼却炉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30554594A JP3542648B2 (ja) | 1994-11-14 | 1994-11-14 | 簡易焼却炉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30554594A JP3542648B2 (ja) | 1994-11-14 | 1994-11-14 | 簡易焼却炉 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08159438A JPH08159438A (ja) | 1996-06-21 |
JP3542648B2 true JP3542648B2 (ja) | 2004-07-14 |
Family
ID=17946456
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30554594A Expired - Fee Related JP3542648B2 (ja) | 1994-11-14 | 1994-11-14 | 簡易焼却炉 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3542648B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101401161B1 (ko) * | 2013-07-18 | 2014-05-29 | 주식회사 이앤이파워 | 슬러지 재연소장치가 구비된 보일러 |
CN106196087B (zh) * | 2016-07-18 | 2018-12-21 | 航天凯天环保科技股份有限公司 | 一种垃圾焚烧炉及其应用的垃圾成套处理系统 |
-
1994
- 1994-11-14 JP JP30554594A patent/JP3542648B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08159438A (ja) | 1996-06-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN102042601A (zh) | 小型高效医疗垃圾热解焚烧炉 | |
CN201662068U (zh) | 小型高效医疗垃圾热解焚烧炉 | |
CN2922913Y (zh) | 组合式医疗废物处置站 | |
CN210291891U (zh) | 一种净化二噁英烟气的垃圾焚烧炉 | |
JP3542648B2 (ja) | 簡易焼却炉 | |
CN214370251U (zh) | 一种蓄热式废气焚烧炉 | |
CN209392896U (zh) | 一种焚烧炉烟尘净化装置 | |
KR100299675B1 (ko) | 열매체보일러 | |
CN206786731U (zh) | 一种用于垃圾焚烧的燃烧装置 | |
WO1998015779A1 (en) | Method and apparatus for removing particulate material from a gas | |
CN211694893U (zh) | 超低能耗燃烟式垃圾焚烧装置 | |
KR20180049524A (ko) | 소각장치 및 이의 운용방법 | |
KR100249104B1 (ko) | 산업폐기물 소각방법 및 그 장치 | |
CN221375688U (zh) | 垃圾焚烧炉余味除臭装置 | |
JP2967324B2 (ja) | 焼却装置 | |
KR102444301B1 (ko) | 가연성 물질 연소기 | |
CN218209580U (zh) | 一种用于处理医疗及生活垃圾的垃圾焚烧炉 | |
CN213542500U (zh) | 一种工业窑炉废气焚烧装置 | |
JP3510511B2 (ja) | 焼却炉 | |
CN211650284U (zh) | 一种rto式催化焚烧装置 | |
JP2974932B2 (ja) | 焼却炉 | |
CN207880845U (zh) | 一种焚烧处理装置 | |
CN210601664U (zh) | 一种废气焚烧炉 | |
RU2423647C1 (ru) | Термогазохимическая установка для утилизации твердых бытовых отходов | |
KR940010413B1 (ko) | 쓰레기 소각처리장치 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040119 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040316 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040401 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |