JP2699054B2 - 外壁パネルの取付構造 - Google Patents

外壁パネルの取付構造

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JP2699054B2
JP2699054B2 JP6055250A JP5525094A JP2699054B2 JP 2699054 B2 JP2699054 B2 JP 2699054B2 JP 6055250 A JP6055250 A JP 6055250A JP 5525094 A JP5525094 A JP 5525094A JP 2699054 B2 JP2699054 B2 JP 2699054B2
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康寛 井上
貴司 柳井
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株式会社淀川製鋼所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築物の外壁パネルの
取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、物置、勉強部屋、仮設宿舎等の
小型パネル式建物における外壁パネルの取付構造のひと
つとして、図5および図6に示すように柱、間柱、胴縁
等の下地材2に対し外壁パネル1を取付けるに際し隣接
する外壁パネル1・1の端どうしを凹凸嵌合させてその
裏面側に裏目地18を形成し、この裏目地18を裏目地
ジョイナー3で覆う工法がある。その裏目地ジョイナー
3は帯鋼板等で構成されており、屋外火災や屋内火災時
に火炎や熱が互いに凹凸嵌合された外壁パネル1・1の
端どうし間の隙間を通って屋内に入ったり、屋外へ出た
りすることのないよう耐火目的のために備えられてい
る。また外壁パネル1の裏面側を屋内に露出させた状態
のままにするという簡易な内装方式では、裏目地ジョイ
ナー3は、外壁パネル1・1の裏目地18を化粧目的の
ために覆うのに使用される。この化粧目的の場合は裏目
地ジョイナー3はプラスチック材料で成形されることが
ある。従来、外壁パネル1を施工する際、こうした耐火
や化粧目的のための裏目地ジョイナー3は、予め下地材
2に対し墨出しを施したうえで、横張工法では水平に、
縦張工法では垂直にビス34等で止め付けられる。しか
る後、外壁パネル1・1が互いに端どうしを前記裏目地
ジョイナー3の外表面側で凹凸嵌合させることによりそ
の裏面側に形成する裏目地18部分を裏目地ジョイナー
3で覆って下地材2に対しビス等の止具24で取付けら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した下地
材2への裏目地ジョイナー3の取付け施工では、下地材
2に対し墨出しを必要とし、そればかりか外壁パネル1
・1の裏目地18と合致させるために横張工法では水平
度を出すため均一なレベルで、また縦張工法では垂直に
取付けることが必要であるが、この作業が非常に困難で
あり、施工性が悪かった。また、裏目地ジョイナー3
は、図6に示すように下地材2・2の間で二点鎖線Aで
示すように曲がることがあり、また火災時に熱により外
壁パネル1が図5および図6の二点鎖線B・Cで示すよ
うにその長手方向または短手方向に曲がることがある。
このように裏目地ジョイナー3または外壁パネル1が曲
がると、裏目地ジョイナー3が裏目地18から分離し、
耐火性能を失いやすいという問題があった。
【0004】本発明の目的は、下地材への墨出しの省略
化、裏目地ジョイナーの取付け施工の簡易化を図ること
のできる外壁パネルの取付構造を提供するにある。本発
明の他の目的は、耐火性能の信頼性の向上を図ることの
できる外壁パネルの取付構造を提供するにある。本発明
の更に他の目的は、防水機能をも発揮することのできる
外壁パネルの取付構造を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1に、本発明の前提と
する外壁パネルの取付構造は、図示例のように、柱や胴
縁等の下地材2と、互いに端どうしを嵌合した状態で下
地材2に取付けられた外壁パネル1・1と、外壁パネル
1・1の端どうし間の裏面側に形成された裏目地18を
覆うように外壁パネル1・1と下地材2との間に配され
た裏目地ジョイナー3とからなるものである。そのうえ
で、本発明は、外壁パネル1はこれの一端に凸条7を、
他端に前記凸条7が嵌合する形の凹溝15をそれぞれ形
成したものとする。裏目地ジョイナー3は外壁パネル1
・1と下地材2との間に介在して裏目地18を覆う目地
覆い部20と、互いに嵌合された凸条7と凹溝15との
嵌合面間に嵌まり込んで該凸条7と係合する断面溝形状
の係合部21と、裏目地18の内部に入り込んで係合部
21と目地覆い部20とを連結した連結部22とを一連
に形成したものとする。耐火目的の場合は、上記外壁パ
ネル1は金属製の表裏面板4・5間に難燃ないし不燃性
を有する芯材6をサンドイッチした耐火構造に構成し、
また裏目地ジョイナー3は金属材料で構成する。裏目地
18には不燃材25を充てんしておくことが好ましい。
【0006】第2に、本発明の前提とする外壁パネルの
取付構造は、柱や胴縁等の下地材2と、互いに端どうし
を嵌合した状態で下地材2に取付けられた外壁パネル1
・1と、外壁パネル1・1の端どうし間の裏面側に形成
された裏目地18を覆うように外壁パネル1・1と下地
材2との間に配された金属製の裏目地ジョイナー3とか
らなるものである。そのうえで、本発明は、外壁パネル
1はこれの一端にパネル厚方向に凹溝11を介して相対
向する内外の凸条7・8と、内側の凸条7の裏面側およ
び外側の凸条8の表面側にそれぞれ形成された内外の凹
欠部9・10とを、他端に前記凹欠部9・10にそれぞ
れ嵌合して裏目地18および表目地17をそれぞれ形成
する内外の凸条12・13と、凹溝11に嵌合する形の
中央凸条14と、内側の凸条12と中央凸条14との間
に前記凸条7が嵌合する形の内側の凹溝15と、外側の
凸条13と中央凸条14との間に前記凸条8が嵌合する
形の外側の凹溝16とをそれぞれ設けたものとする。裏
目地ジョイナー3は外壁パネル1・1と下地材2との間
に介在して裏目地18を覆う目地覆い部20と、凸条7
と凹溝15との嵌合面間に嵌まり込んで該凸条7と係合
する断面溝形状の係合部21と、裏目地18に入り込ん
で係合部21と目地覆い部20とを連結した連結部22
とを一連に形成したものとする。外壁パネル1は金属製
の表裏面板4・5間に難燃ないし不燃性を有する芯材6
をサンドイッチした耐火構造に構成し、裏目地18には
不燃材25を充てんする。外側の凸条8と凹溝16との
嵌合面間には防水パッキン32を介在させる。外壁パネ
ル1はこれの一端部が頭24a付きの止具24を外側の
凹欠部10の外表面からその厚み方向に貫通させるとと
もに目地覆い部20に貫通させることにより下地材2に
止め付けられる。そして、凹欠部10の外表面側に前記
頭24aを沈める形の段部26を、外側の凸条13の内
面側に前記頭24aから逃げる段部29をそれぞれ相対
向状に形成して両段部26・29間に空間30を、凸条
13の端部13aと凹欠部10との合わせ面間の隙間3
1を介して表目地17と連通するように且つ前記隙間3
1よりも広くなるように形成したものである。
【0007】
【作用】裏目地ジョイナー3はこれの係合部21を外壁
パネル1の凸条7に係合させるという構造を採用するこ
とにより、外壁パネル1を施工しながら順次これに裏目
地ジョイナー3を係合させて行くことができ、その都度
横張工法では水平に、縦張工法では垂直に取付けること
ができる。従って、裏目地ジョイナー3は従来のごとく
下地材2に予め取付ける必要が無くなり、墨出しを不要
とする。
【0008】裏目地ジョイナー3はこれの係合部21を
外壁パネル1の凸条7に係合させることにより、裏目地
ジョイナー3それ自体の曲がり変形や外壁パネル1の曲
がり変形をよく防止できるし、また、たとえ外壁パネル
1が曲がるようなときも裏目地ジョイナー3その外壁パ
ネル1の曲がり変形に追随して曲がるので裏目地18か
ら分離するようなことがなく、裏目地18の覆い状態を
堅持できて耐火機能の維持を図ることができる。
【0009】外壁パネル1・1の裏目地18に充てんし
た不燃材25は、耐火性能を更に高めることができる。
【0010】外壁パネル1としてこれの一端に凹溝1
1、内外の凸条7・8、および内外の凹欠部9・10
を、他端に内外の凸条12・13、中央凸条14、およ
び内外の凹溝15・16をそれぞれ設けたものとした場
合は、この外壁パネル1・1の端どうしは、内側の凹溝
15と凸条7との嵌合に加えて、中央の凸条14と凹溝
11とを、更に外側の凹溝16と凸条8とをそれぞれ嵌
合させるという、いわば三重の凹凸嵌合形式を採ること
ができて、外壁パネル1の端どうし間に、火炎や熱の漏
れや雨水の浸入を少なくする曲がった通路(ラビリン
ス)を作ることができる。
【0011】頭24a付きの止具24は裏目地ジョイナ
ー3と外壁パネル1とを下地材2に対し共締めするの
で、施工性が良くなる。
【0012】外壁パネル1・1の端どうしが裏面板5側
において内側の凸条12と凹欠部9とを、また内側の凹
溝15と凸条7とを、更に中央の凸条14と凹溝11と
をそれぞれ嵌合することにより強度の大きい凹凸嵌合状
態が得られ、特に屋内側からの負圧荷重に対しての嵌合
力が強化される。
【0013】外側の凸条13と凹欠部10との間に形成
された空間30は、表目地17に吹き込む雨水が毛管現
象や表面張力等で外壁パネル1・1どうしの嵌合面間に
それより内奥へ深く浸入して行くのを抑制できる。
【0014】外側の凸条8と凹溝16との嵌合面間に介
在させた防水パッキン32は、外壁パネル1・1の端ど
うしの嵌合面間での防水シール性を発揮できる。
【0015】
【実施例】本発明の一実施例を図1および図2に基づき
説明する。図1は外壁パネル1を柱や間柱、胴縁等の下
地材2に対し横張工法で取付けた構造を示す縦断面図
を、図2はその取付途上の状態を示す縦断面図をそれぞ
れ示し、外壁パネル1・1の端どうし間の裏面側に形成
される裏目地18を裏目地ジョイナー3で覆っている。
【0016】外壁パネル1は、互いに合わされる四角形
状の表面板4と裏面板5との間に芯材6をサンドイッチ
した構造である。表裏面板4・5は着色亜鉛メッキ鋼
板、あるいは合金メッキ鋼板等の金属板に曲げ加工を施
して作られる。芯材6としては、例えば、フェノール樹
脂フォームやポリイソシアヌレートフォーム等の発泡樹
脂材を用いる。発泡樹脂は予め互いに合わされる表裏面
板4・5の間に形成される内部空間に充てんして発泡さ
せることにより、外壁パネル1を容易に製作することが
できる。その際、発泡樹脂として表裏面板4・5に対し
自己接着性を有するものを用いることが好ましい。外壁
パネル1を特に耐火構造とする場合は、表裏面板4・5
を金属板で構成するに加えて、芯材6としては難燃ない
し不燃性を有する材料、例えば、石綿、ガラス綿等の無
機質繊維を、またはフェノール樹脂フォームやポリウレ
タンフォームに硼砂等の無機質フィラーを含有させたも
の等を用いる。
【0017】外壁パネル1の上端にはパネル厚方向に所
定間隔をおいて相対向する内外の凸条7・8を設けると
ともに、その凸条7の内面側に内側の凹欠部9を、また
凸条8の外表面側に外側の凹欠部10をそれぞれ設け
る。内外の凸条7・8間には凹溝11が形成され、この
凹溝11に表面板4の一端部4aと裏面板5の一端部5
aをそれぞれ臨ませている。同外壁パネル1の下端には
パネル厚方向に所定間隔をおいて相対向する内外の凸条
12・13および中央凸条14を設けるとともに、その
内側の凸条12と中央凸条14との間に前記凸条7が嵌
合し得る形の内側の凹溝15を、中央凸条14と外側の
凸条13との間に前記凸条8が嵌合し得る形の外側の凹
溝16をそれぞれ設け、中央凸条14は前記した一端側
の凹溝11に嵌合し得る形に形成される。その中央凸条
14に表面板4の他端部4bと裏面板5の他端部5bを
それぞれ臨ませている。
【0018】こうした断面構造を持つ上下の外壁パネル
1・1の端どうしは、下側の外壁パネル1の上端の内外
の凸条7・8に、上側の外壁パネル1の下端の内外の凹
溝15・16をそれぞれ嵌合させることにより表面板4
・4どうしおよび裏面板5・5どうしがそれぞれ面一状
になるよう継ぎ合わされる。この継ぎ合わせによって外
側の凹欠部10と凸条13の下端との間に所定幅の表目
地17が、内側の凹欠部9と凸条12の下端との間に所
定幅の裏目地18がそれぞれ形成される。
【0019】裏目地18を覆うための裏目地ジョイナー
3は着色鋼板等の金属板を折り曲げ加工することによ
り、裏目地18およびこれの周辺を十分に覆う幅を持つ
帯状に形成された目地覆い部20と、外壁パネル1の上
端の凸条7に係合させる断面溝形状の係合部21と、こ
れら目地覆い部20と係合部21とを一体に連結する連
結部22とを有する形に形成している。目地覆い部20
はこれの幅方向両端20a・20aに目地覆い面側へ折
り返した折返部20b・20bを設けるとともに、この
両端20a・20aを目地覆い面側へ屈曲させて断面皿
形状に形成する。目地覆い部20の幅方向一端の折返部
20bは幅方向中央付近にまで延設したうえで略直角に
曲げることにより連結部22を形成し、この連結部22
の端側を更に目地覆い部20と略平行にかつ凸条7の外
形にそう断面溝形に曲げることにより係合部21を形成
している。目地覆い部20の目地覆い面側には変性シリ
コーンコーキング等の耐火コーキング23を塗ってい
る。
【0020】この裏目地ジョイナー3は上記断面形状を
もつアルミニウム押出成形品で構成することもでき、ま
た耐火目的でなく、化粧目的のみの場合はプラスチック
材料で上記断面形状に成形したものであってもよい。
【0021】次に、外壁パネル1の下地材2に対する横
張り要領について説明する。まず、図2に示すように、
下側の外壁パネル1を下地材2の外表面側に沿うよう垂
直に立て、その上端をセルフドリルビス等の頭24a付
きの止具24で固定する。この際、予めその外壁パネル
1の上端の凸条7に裏目地ジョイナー3を係合させる。
従って、その外壁パネル1を下地材2の外表面側に横張
り状態に立てると、裏目地ジョイナー3は水平になって
目地覆い部20の下半部を外壁パネル1の裏面板5の上
端と下地材2との間に介在させる状態が得られる。かく
して、止具24を外壁パネル1の外側の凹欠部10から
その厚み方向に貫通させて裏面側へ突出させ、更に裏目
地ジョイナー3の目地覆い部20に通して下地材2に締
め付ける。凹欠部10の外表面の上端側にはその下端側
よりも低い段部(段落ち面)26を予め設け、この段部
26に止具24の頭24aが沈み状態に納まるようにし
ている。なお、その段部26には、止具24の打ち込み
作業を能率良くするために、止具24の打ち込みガイド
となる溝27を設けている。
【0022】この止具24の締め付けにより裏目地ジョ
イナー3は目地覆い部20の下半部が外壁パネル1の裏
面板5の上端で下地材2に対し強く押し付けられる。こ
の押し付けにより目地覆い部20の屈曲した下側の端部
20aが裏面板5に密着するとともに、耐火コーキング
23が圧縮変形して外壁パネル1の裏面板5と目地覆い
部20の下半部との間の隙間を塞ぐ。この際、目地覆い
部20の下側の端部20aは屈曲しているので、裏面板
5との密着性を高めるとともに、圧縮変形する耐火コー
キング23がその端部20aから下方へはみ出るのを防
ぐ。
【0023】次いで、図1に示すように、上側の外壁パ
ネル1がこれの下端の内外の凹溝15・16、内外の凸
条12・13および中央凸条14を、下側の外壁パネル
1の上端の内外の凸条7・8、内外の凹欠部9・10お
よび凹溝11にそれぞれ嵌合させることにより下側の外
壁パネル1と面一状に取付けられる。この上側の外壁パ
ネル1の取付けにより外側の凹欠部10と凸条13の下
端との間に表目地17が、内側の凸条12の下端と凹欠
部9との間に裏目地18がそれぞれ形成されるが、その
裏目地18は裏目地ジョイナー3の目地覆い部20で覆
われる状態が得られる。また裏目地ジョイナー3の目地
覆い部20の上半部は上側の外壁パネル1の裏面板5の
下端で下地材2に対し強く押し付けられ、その目地覆い
部20の屈曲した上側の端部20aが裏面板5に確実に
密着するとともに、耐火コーキング23が圧縮変形して
上側の外壁パネル1の裏面板5と裏目地ジョイナー3の
目地覆い部20の上半部との間の隙間を塞ぐ。この場合
も圧縮変形する耐火コーキング23は目地覆い部20の
屈曲した上側の端部20aからこれの上方へはみ出るよ
うなことはない。以後、同様の要領で外壁パネル1を上
方へ順次組み付けて行くのである。
【0024】このように上下の外壁パネル1・1どうし
は内側の凹溝15と凸条7との嵌合に加えて、中央凸条
14と中央凹溝11とを、更に外側の凹溝16と凸条8
とをそれぞれ嵌合させる、という三重の凹凸嵌合構造を
採ることにより、この嵌合面間がM型のラビリンス構造
となる。このため屋外火災や屋内火災時に火炎や熱がそ
の嵌合面間を通って屋内に入ったり、反対に屋外へ出た
りしにくくすることができる。しかも裏目地ジョイナー
3による火炎や熱の遮断効果は大きくて耐火性能を一段
と向上できる。
【0025】裏目地ジョイナー3はこれを予め外壁パネ
ル1の凸条7に係合させた状態で外壁パネル1の取付け
施工を可能としているので、施工性が良い。裏目地ジョ
イナー3と外壁パネル1とは止具24で共締めするの
で、この点でも施工性を向上できる。また、外壁パネル
1の凸条7に係合部21を係合させた裏目地ジョイナー
3は曲がり変形しにくくなり、また外壁パネル1の曲が
り変形を防止することもできて裏目地18での火炎や熱
の遮断効果を十分に発揮できる。また両パネル1・1の
凸条7と凹溝15との嵌合部の強度アップに寄与するこ
ともできる。
【0026】耐火性能をより向上させるためには、裏目
地18に不燃材25を充てんする。この不燃材25は、
前述したように裏目地ジョイナー3を下側の外壁パネル
1の凸条7に係合するときに、その凹欠部9と裏目地ジ
ョイナー3との間に形成される空間に予め納めておく。
その不燃材25としては、例えば、断面四角形の珪酸カ
ルシウム板、ガラス繊維、シラスバルーンセメント板、
ロックウール、セラミックファイバー等の無機質の不燃
材料を用いる。なお、不燃材25は外壁パネル1の凹欠
部9に予め接着しておけば、施工性が良くなる。
【0027】また、前述のように上下の外壁パネル1・
1どうしを内外三重に凹凸嵌合させることにより、屋外
からの雨水の浸入を防止する防水効果をも十分に発揮す
ることができる。この場合、上側の外壁パネル1の下端
の外側の凸条13は下方へ長く形成しておくことにより
凹欠部10との間に形成する表目地17から雨水が外壁
パネル1・1の端どうしの嵌合面間に深く浸入するのを
できる限り抑止できる。また、その外側の凸条13で止
具24の頭24aを隠して施工後の外観的仕上がりを良
くすることができる。
【0028】外側の凸条13はこの下端の内面側にその
厚みを薄くする段部29を形成し、この段部29で止具
24の頭24aとの接当干渉を避けるとともに、凹欠部
10の段部26との間に表目地17と連通する空間30
を形成する。その空間30は、凸条13の下端部13a
と凹欠部10との合わせ面間に形成される隙間31を介
して表目地17と連通するようかつ前記隙間31よりも
広くなるよう形成する。これにより、風雨が表目地17
に強く吹き込むときも、雨水は空間30の存在により止
具24の位置、あるいは更にその上方内奥にまで浸入す
るのをよく抑制できる。また凹欠部10の段部26の下
端26aを下り傾斜状に形成することで水返し機能を付
与できる。なお、凸条13は下方へ長く形成すると強度
が弱くなるため、段部29より上方の凹溝16を形成す
る根元部13bを太くすることで強度を確保している。
【0029】更に、より完全な雨水の浸入対策として、
外側の凹溝16と凸条8との嵌合面間にはゴム、合成ゴ
ム等の防水パッキン32を介在させることにより外壁パ
ネル1・1の端どうしの嵌合面間での防水シール性が高
められる。
【0030】下側の外壁パネル1の上端は下地材2に対
し止具24で固定されるが、上側の外壁パネル1の下端
はその下側の外壁パネル1の上端に凹凸嵌合しているだ
けである。このような凹凸嵌合式の外壁パネル1・1に
おいては特に屋内側から屋外側へ作用する負圧荷重に弱
く、凹凸嵌合部の凹凸形状の長さや太さ如何によって全
体的な強度に大きく影響する。そこで、裏面板5側にお
いて内側の凸条12と凹欠部9とを、内側の凹溝15と
凸条7とを、更に中央の凸条14と凹溝11とをそれぞ
れ嵌合させることにより強度の大きい凹凸嵌合部を形成
することができ、負圧に対し強い嵌合力が得られる。ま
た負圧荷重がかかると、下側の外壁パネル1の凸条8が
屋外へたわみやすく、表面板4が裏面板5から剥がれや
すいため、これを防止するために表面板4の端部4aを
裏面板5の端部5aよりも長く形成し、その端部4aに
止具24を貫通させている。
【0031】図3の(A)ないし(D)はいずれも裏目
地ジョイナー3の変形例を示しており、いずれも基本的
な断面形状は上記実施例のものと変わるところがない
が、同図の(A)(B)では耐火コーキング23を塗布
する際のガイドと補強を兼ねるリブ33を目地覆い部2
0の裏面または表面側に設けている点が、同図の(C)
では折返部20bが外壁パネル1の裏面板5と面接触す
るようフラットに形成してある点が、また同図の(D)
は連結部22と直接つながる側の折返部20bとは反対
側の折返部20bをも目地覆い部20の幅方向中央付近
にまで折り重ねるものとしている点がそれぞれ異なって
いる。
【0032】図4は他の実施例を示す外壁パネル1の縦
断面図であり、この外壁パネル1は一端に単一の凸条7
を、他端に該凸条7が嵌合する形の凹溝15をそれぞれ
設けてなる。そして、外壁パネル1・1どうしはその一
方の外壁パネル1の凸条7に他方の外壁パネル1の凹溝
15を嵌合させる、というシングル嵌合タイプのもので
ある。この実施例においても、上記実施例の場合と同様
に裏目地18を覆う裏目地ジョイナー3は、予め外壁パ
ネル1の凸条7に係合させるという構造を採用する。な
お、図示省略するが、外壁パネル1は縦張工法でもほぼ
同様の構成で本発明を適用できることはいうまでもな
い。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、外
壁パネル1・1の裏目地18を覆う裏目地ジョイナー3
はこれの係合部21を外壁パネル1の凸条7に係合させ
るので、外壁パネル1を施工しながら順次係合させて行
くことができ、従来のごとく裏目地ジョイナー3を予め
下地材2に取付ける必要が無くなり、墨出しを不要と
し、施工性に優れる。
【0034】また、そのように裏目地ジョイナー3の係
合部21を外壁パネル1の凸条7に係合させておくと、
裏目地ジョイナー3それ自体の曲がり変形や外壁パネル
1の曲がり変形を防止できるので、裏目地18の覆い状
態を堅持できて耐火性能の信頼性に優れる。しかも外壁
パネル1・1の裏目地18には不燃材25を充てんする
ことで耐火性能を更に高めることができる。
【0035】また外壁パネル1・1の端どうしは、内側
の凹溝15と凸条7との嵌合に加えて、中央の凸条14
と凹溝11とを、更に外側の凹溝16と凸条8とをそれ
ぞれ嵌合させることにより火炎や熱の漏れや雨水の浸入
を少なくするラビリンスを作ることができて耐火性、雨
仕舞い効果を高めることができる。
【0036】頭24a付きの止具24で裏目地ジョイナ
ー3と外壁パネル1とを共締めするので、施工性が良く
なる。
【0037】一方の外壁パネル1は負圧荷重が大きくか
かってくる裏面板5側において内側の凸条12と凹欠部
9とを、また内側の凹溝15と凸条7とを、更に中央の
凸条14と凹溝11とをそれぞれ嵌合させるので、負圧
に対しての嵌合力が強化される。
【0038】外側の凸条13と凹欠部10との間に空間
30を形成するので、表目地17に吹き込む雨水が外壁
パネル1・1どうしの嵌合面間に浸入するのをよく抑制
できる。また外側の凸条8と凹溝16との嵌合面間には
防水パッキン32を介在させるので、外壁パネル1・1
の端どうしの嵌合面間での防水シール性を発揮できる。
従って防水効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例を示す外壁パネルの取付構造の要部縦
断面図である。
【図2】外壁パネルの取付途上の状態を示す縦断面図で
ある。
【図3】他の実施例を示す裏目地ジョイナーの断面図で
ある。
【図4】他の実施例を示す外壁パネルの取付構造の要部
縦断面図である。
【図5】従来例の外壁パネルの取付構造の要部縦断面図
である。
【図6】従来例の外壁パネルの取付構造の要部横断面図
である。
【符号の説明】
1 外壁パネル 2 下地材 3 裏目地ジョイナー 4 表面板 5 裏面板 6 芯材 7 内側の凸条 8 外側の凸条 9 内側の凹欠部 10 外側の凹欠部 11 凹溝 12 内側の凸条 13 外側の凸条 14 中央凸条 15 内側の凹溝 16 外側の凹溝 17 表目地 18 裏目地 20 目地覆い部 21 係合部 22 連結部 24 止具 25 不燃材 26・29 段部 30 空間 31 隙間 32 防水パッキン

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱や胴縁等の下地材2と、互いに端どう
    しを嵌合した状態で下地材2に取付けられた外壁パネル
    1・1と、外壁パネル1・1の端どうし間の裏面側に形
    成された裏目地18を覆うように外壁パネル1・1と下
    地材2との間に配された裏目地ジョイナー3とからなる
    外壁パネルの取付構造において、 外壁パネル1はこれの一端に少なくとも一つの凸条7
    を、他端に前記凸条7が嵌合する形の凹溝15をそれぞ
    れ形成しており、 裏目地ジョイナー3は外壁パネル1・1と下地材2との
    間に介在して裏目地18を覆う目地覆い部20と、互い
    に嵌合された凸条7と凹溝15との嵌合面間に嵌まり込
    んで該凸条7と係合する断面溝形状の係合部21と、裏
    目地18の内部に入り込んで係合部21と目地覆い部2
    0とを連結する連結部22とを一連に形成してあり、 裏目地ジョイナー3の目地覆い部20は、これの幅方向
    の両端20a・20aに目地覆い面側へ折り返した折返
    部20b・20bを設けるとともに、この両端20a・
    20aを目地覆い面側へ屈曲させて断面皿形状に形成し
    てあり、 目地覆い部20の幅方向一端の折返部20bは、幅方向
    中央付近にまで延設したうえで略直角に曲げることによ
    り前記連結部22を形成し、この連結部22の端側を更
    に目地覆い部20と略平行にかつ凸条7の外形にそう断
    面溝形に曲げることにより前記係合部21を形成してあ
    り、 目地覆い部20の目地覆い面側には、耐火コーキング2
    3が塗られてい ることを特徴とする外壁パネルの取付構
    造。
  2. 【請求項2】 外壁パネル1が金属製の表裏面板4・5
    間に難燃ないし不燃性を有する芯材6をサンドイッチし
    た耐火構造に構成されており、裏目地ジョイナー3が金
    属材料からなる、請求項1記載の外壁パネルの取付構
    造。
  3. 【請求項3】 裏目地18に不燃材25を充てんしてあ
    る、請求項2記載の外壁パネルの取付構造。
  4. 【請求項4】 柱や胴縁等の下地材2と、互いに端どう
    しを嵌合した状態で下地材2に取付けられた外壁パネル
    1・1と、外壁パネル1・1の端どうし間の裏面側に形
    成された裏目地18を覆うように外壁パネル1・1と下
    地材2との間に配された金属製の裏目地ジョイナー3と
    からなる外壁パネルの取付構造において、 外壁パネル1はこれの一端にパネル厚方向に凹溝11を
    介して相対向する内外の凸条7・8と、内側の凸条7の
    裏面側および外側の凸条8の外表面側にそれぞれ形成さ
    れた内外の凹欠部9・10とを、他端に前記凹欠部9・
    10にそれぞれ嵌合して裏目地18および表目地17を
    それぞれ形成する内外の凸条12・13と、凹溝11に
    嵌合する形の中央凸条14と、内側の凸条12と中央凸
    条14との間に前記凸条7が嵌合する形の内側の凹溝1
    5と、外側の凸条13と中央凸条14との間に前記凸条
    8が嵌合する形の外側の凹溝16とをそれぞれ設けてお
    り、 裏目地ジョイナー3は外壁パネル1・1と下地材2との
    間に介在して裏目地18を覆う目地覆い部20と、凸条
    7と凹溝15との嵌合面間に嵌まり込んで該凸条7と係
    合する断面溝形状の係合部21と、裏目地18に入り込
    んで係合部21と目地覆い部20とを連結する連結部2
    2とを一連に形成しており、 外壁パネル1が金属製の表裏面板4・5間に難燃ないし
    不燃性を有する芯材6をサンドイッチした耐火構造に構
    成されており、 裏目地18に不燃材25が充てんされており、 外側の凸条8と凹溝16との嵌合面間に防水パッキン3
    2が介在されており、 外壁パネル1はこれの一端部が頭24a付きの止具24
    を外側の凹欠部10の外表面からその厚み方向に貫通さ
    せるとともに目地覆い部20に貫通させることにより下
    地材2に止め付けられており、 外側の凹欠部10の外表面側に前記頭24aを沈める形
    の段部26を、外側の凸条13の内面側に前記頭24a
    から逃げる段部29をそれぞれ相対向状に形成して両段
    部26・29間に空間30を、凸条13の端部13aと
    凹欠部10との合わせ面間の隙間31を介して表目地1
    7と連通するように且つ前記隙間31よりも広くなるよ
    うに形成してあること特徴とする外壁パネルの取付構
    造。
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