JP3300796B2 - 縦目地構造 - Google Patents
縦目地構造Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は建築、構築物の外壁、内
壁を構成するのに有用な建築用パネル(以下、単にパネ
ルという)同士の連結の際に形成される縦目地の構造に
関するものであり、さらに詳しくは、完全な表面止水構
造として防水性を向上すると共に、耐火性、断熱性に富
んだ縦目地構造に関するものである。
壁を構成するのに有用な建築用パネル(以下、単にパネ
ルという)同士の連結の際に形成される縦目地の構造に
関するものであり、さらに詳しくは、完全な表面止水構
造として防水性を向上すると共に、耐火性、断熱性に富
んだ縦目地構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の縦目地を納める構造とし
ては、図9に示すように、薄鉄板製で断面ハット型の化
粧カバーaとジョイナbを用いて、化粧カバーaの突出
部a1とジョイナbの突出部b1 同士を向かい合わせて
ブラインドリベット等の固定具βで連結し、左右両側の
パネルcの表面と化粧カバーaの裏面、および固定具β
上の溝内をバックアップ材eとシーリング材fにより充
填して壁下地α上に縦目地を形成する方法が一般的に行
われてきた。
ては、図9に示すように、薄鉄板製で断面ハット型の化
粧カバーaとジョイナbを用いて、化粧カバーaの突出
部a1とジョイナbの突出部b1 同士を向かい合わせて
ブラインドリベット等の固定具βで連結し、左右両側の
パネルcの表面と化粧カバーaの裏面、および固定具β
上の溝内をバックアップ材eとシーリング材fにより充
填して壁下地α上に縦目地を形成する方法が一般的に行
われてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の構造では、縦目地部には鉄板とバックアッ
プ材e、シーリング材fのみしか無く、縦目地部は断熱
性、気密性に著しく劣ると共に、化粧カバーaとジョイ
ナbの熱橋が問題となり結露が発生したり、火災等の炎
の熱に弱く、耐火構造認定試験に合格できない縦目地構
造であった。さらには、化粧カバーaとジョイナbを連
結する際に、固定具β打設の衝撃、振動により、表面化
粧材となる化粧カバーaにペコツキ、歪、曲がり等が発
生してしまい、施工には熟練を要するものであった。
ような従来の構造では、縦目地部には鉄板とバックアッ
プ材e、シーリング材fのみしか無く、縦目地部は断熱
性、気密性に著しく劣ると共に、化粧カバーaとジョイ
ナbの熱橋が問題となり結露が発生したり、火災等の炎
の熱に弱く、耐火構造認定試験に合格できない縦目地構
造であった。さらには、化粧カバーaとジョイナbを連
結する際に、固定具β打設の衝撃、振動により、表面化
粧材となる化粧カバーaにペコツキ、歪、曲がり等が発
生してしまい、施工には熟練を要するものであった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は以上のような欠
点を除去するために、化粧カバーの略断面を水平な化粧
面と、化粧面の略中央部分を下方に、かつ、略凹状に突
出させた固定溝と、固定溝の両側壁の途中を化粧面と略
平行に外側方もしくは内側方に略U字状に屈曲した緩衝
部とから長尺体に形成し、ジョイナの略断面を水平な設
置面と、設置面の略中央部を上方に、かつ、略凸状に突
出した立ち上がり部とから、ハット状に形成した長尺体
に形成し、化粧カバーの固定溝とジョイナの立ち上がり
部が耐火断熱材を介して向かい合うように固定具により
連結されており、化粧カバーの化粧面とジョイナの設置
面との間に建築用パネルの端部が挿入されて縦目地を構
成する構造としたので、縦目地部の断熱性、気密性を向
上し、熱橋を防止するので、結露の発生を阻止すると共
に耐火性能を向上させ、しかも、化粧カバーとジョイナ
を連結する固定具を打設していくと、緩衝部がパネルの
表面とぶつかり、ストッパーとして機能するので、固定
具の締めすぎを防止することができ、これにより、耐火
断熱材が弾力性、クッション性を有していたとしても、
化粧カバーの固定深さが一定となり、固定具の締めすぎ
による歪、変形を防止することができる縦目地構造を提
案するものである。
点を除去するために、化粧カバーの略断面を水平な化粧
面と、化粧面の略中央部分を下方に、かつ、略凹状に突
出させた固定溝と、固定溝の両側壁の途中を化粧面と略
平行に外側方もしくは内側方に略U字状に屈曲した緩衝
部とから長尺体に形成し、ジョイナの略断面を水平な設
置面と、設置面の略中央部を上方に、かつ、略凸状に突
出した立ち上がり部とから、ハット状に形成した長尺体
に形成し、化粧カバーの固定溝とジョイナの立ち上がり
部が耐火断熱材を介して向かい合うように固定具により
連結されており、化粧カバーの化粧面とジョイナの設置
面との間に建築用パネルの端部が挿入されて縦目地を構
成する構造としたので、縦目地部の断熱性、気密性を向
上し、熱橋を防止するので、結露の発生を阻止すると共
に耐火性能を向上させ、しかも、化粧カバーとジョイナ
を連結する固定具を打設していくと、緩衝部がパネルの
表面とぶつかり、ストッパーとして機能するので、固定
具の締めすぎを防止することができ、これにより、耐火
断熱材が弾力性、クッション性を有していたとしても、
化粧カバーの固定深さが一定となり、固定具の締めすぎ
による歪、変形を防止することができる縦目地構造を提
案するものである。
【0005】
【実施例】以下に図面を用いて本発明に係る縦目地構造
の代表例について詳細に説明する。図1は上記構造を示
す一部切り欠き斜視図、図2は図1におけるイ−イ線断
面図であり、化粧カバーA、ジョイナB、パネルC、耐
火断熱材D、バックアップ材E、シーリング材F、壁下
地α、固定具βとからなる構造である。
の代表例について詳細に説明する。図1は上記構造を示
す一部切り欠き斜視図、図2は図1におけるイ−イ線断
面図であり、化粧カバーA、ジョイナB、パネルC、耐
火断熱材D、バックアップ材E、シーリング材F、壁下
地α、固定具βとからなる構造である。
【0006】化粧カバーAは例えば図3に示すように、
Al、Fe、Cu、ステンレス、アルミ・亜鉛合金メッ
キ鋼板、ホーロー鋼板、フッ素樹脂塗装鋼板、クラッド
鋼板、サンドイッチ鋼板、カラー鋼板、等の一種をロー
ル成形、プレス成形、押出成形等によって長尺体に形成
したものであり、特に耐火構造の目地構造とするには厚
さ0.27mm以上の鋼板を加工して形成するものであ
る。
Al、Fe、Cu、ステンレス、アルミ・亜鉛合金メッ
キ鋼板、ホーロー鋼板、フッ素樹脂塗装鋼板、クラッド
鋼板、サンドイッチ鋼板、カラー鋼板、等の一種をロー
ル成形、プレス成形、押出成形等によって長尺体に形成
したものであり、特に耐火構造の目地構造とするには厚
さ0.27mm以上の鋼板を加工して形成するものであ
る。
【0007】その断面形状は、水平な化粧面1と化粧面
1の略中央部分を下方に、かつ、略凹状に突出させた固
定溝2と、固定溝2の両側壁3の途中を化粧面1と略平
行に外側方に略U字状に屈曲した緩衝部4と、化粧面1
の先端をはぜ状に屈曲した舌片5とからなるものであ
る。
1の略中央部分を下方に、かつ、略凹状に突出させた固
定溝2と、固定溝2の両側壁3の途中を化粧面1と略平
行に外側方に略U字状に屈曲した緩衝部4と、化粧面1
の先端をはぜ状に屈曲した舌片5とからなるものであ
る。
【0008】化粧面1は図1、図2に示すように縦目地
部の表面を被覆する化粧材として機能するものである。
また、化粧面1の裏面1aはパネルCの表面との間にバ
ックアップ材E、シーリング材Fを充填する部分である
と共に、シーリング材Fが接着する部分である。
部の表面を被覆する化粧材として機能するものである。
また、化粧面1の裏面1aはパネルCの表面との間にバ
ックアップ材E、シーリング材Fを充填する部分である
と共に、シーリング材Fが接着する部分である。
【0009】固定溝2は後記する耐火断熱材Dを介して
ジョイナBの立ち上がり部7に、化粧カバーAをセルフ
ドリリングスクリュービス等の固定具βで装着、固定す
る部分である。また、図1、図2に示すように、固定溝
2を締結している固定具β上にバックアップ材E、シー
リング材Fを充填し防水性、気密性、意匠性を向上する
ものであり、両側の側壁3はシーリング材Fの接着部分
として機能するものである。
ジョイナBの立ち上がり部7に、化粧カバーAをセルフ
ドリリングスクリュービス等の固定具βで装着、固定す
る部分である。また、図1、図2に示すように、固定溝
2を締結している固定具β上にバックアップ材E、シー
リング材Fを充填し防水性、気密性、意匠性を向上する
ものであり、両側の側壁3はシーリング材Fの接着部分
として機能するものである。
【0010】固定溝2の側壁3の途中に形成した緩衝部
4は、固定溝2をジョイナBに固定する固定具βを打設
する際の、緩衝片、ストッパーとして機能するものであ
り、固定具βの締めすぎや、貫通の衝撃により、化粧カ
バーAが歪んだり、変形したりするのを防止する機能を
果たすものである。
4は、固定溝2をジョイナBに固定する固定具βを打設
する際の、緩衝片、ストッパーとして機能するものであ
り、固定具βの締めすぎや、貫通の衝撃により、化粧カ
バーAが歪んだり、変形したりするのを防止する機能を
果たすものである。
【0011】なお、図のように緩衝部4を固定溝2の外
側に形成することにより、固定具βを打設していくと緩
衝部4がパネルCの表面とぶつかり、ストッパーとして
機能するので、固定具βの締めすぎを防止することがで
きる。これにより、後記する耐火断熱材Dが弾力性、ク
ッション性を有していたとしても、化粧カバーAの固定
深さが一定となり、固定具βの締めすぎによる歪、変形
を防止することができるものである。
側に形成することにより、固定具βを打設していくと緩
衝部4がパネルCの表面とぶつかり、ストッパーとして
機能するので、固定具βの締めすぎを防止することがで
きる。これにより、後記する耐火断熱材Dが弾力性、ク
ッション性を有していたとしても、化粧カバーAの固定
深さが一定となり、固定具βの締めすぎによる歪、変形
を防止することができるものである。
【0012】さらに、舌片5は危険防止のために、化粧
面1の両端縁を裏側に折り返したものである。
面1の両端縁を裏側に折り返したものである。
【0013】ジョイナBは例えば図4に示すように、前
記した化粧カバーAと同等な素材を同様な方法で成形し
て長尺体に形成したものである。その断面形状は、水平
な設置面6と、設置面6の略中央部を上方に、かつ、略
凸状に突出した立ち上がり部7とから、ハット状に形成
したものである。
記した化粧カバーAと同等な素材を同様な方法で成形し
て長尺体に形成したものである。その断面形状は、水平
な設置面6と、設置面6の略中央部を上方に、かつ、略
凸状に突出した立ち上がり部7とから、ハット状に形成
したものである。
【0014】ジョイナBは縦目地部の下地材として機能
するものであり、図1、図2に示すように、鉄骨下地等
よりなる壁下地α上に鉛直方向に連続して設置し、両側
の設置面6をブラインドリベット等の固定具βを用いて
壁下地αに固定する部分である。設置面6はパネルCを
敷設する部分であると共に、縦目地部の下地板、防水
板、気密板として機能するものである。
するものであり、図1、図2に示すように、鉄骨下地等
よりなる壁下地α上に鉛直方向に連続して設置し、両側
の設置面6をブラインドリベット等の固定具βを用いて
壁下地αに固定する部分である。設置面6はパネルCを
敷設する部分であると共に、縦目地部の下地板、防水
板、気密板として機能するものである。
【0015】立ち上がり部7はパネルCを設置面6上に
敷設する際のガイドとして機能すると共に、上方には耐
火断熱材Dを介して前記した化粧カバーAを固定する部
分でもある。
敷設する際のガイドとして機能すると共に、上方には耐
火断熱材Dを介して前記した化粧カバーAを固定する部
分でもある。
【0016】さらに、図4では危険防止のために、設置
面6の両端縁を表側に折り返した舌片8を形成している
と共に、設置面6の途中には、長手方向に沿って山状に
突出させた突条9を1つ以上(図では2条)形成したも
のである。この突条9は、万一、パネルCの表面から雨
水等が流れ込んできても、雨返しとして機能させ速やか
に土台方向へ排出するためのものであり、雨水の浸入に
より、パネルC、壁下地αの腐食を防止し、結露の発
生、ダニ、カビの発生をも防止するものである。
面6の両端縁を表側に折り返した舌片8を形成している
と共に、設置面6の途中には、長手方向に沿って山状に
突出させた突条9を1つ以上(図では2条)形成したも
のである。この突条9は、万一、パネルCの表面から雨
水等が流れ込んできても、雨返しとして機能させ速やか
に土台方向へ排出するためのものであり、雨水の浸入に
より、パネルC、壁下地αの腐食を防止し、結露の発
生、ダニ、カビの発生をも防止するものである。
【0017】パネルCは金属パネル、金属系サンドイッ
チパネル、セラミックパネル、ALCパネル、押出中空
セメント板、PC板等の横張り、縦張り、ボックス型の
一般的なものであり、特に図ではフェノール樹脂を芯材
として両面を薄金属製の鋼板でサンドイッチして製造し
た軽量耐火パネルを使用している。
チパネル、セラミックパネル、ALCパネル、押出中空
セメント板、PC板等の横張り、縦張り、ボックス型の
一般的なものであり、特に図ではフェノール樹脂を芯材
として両面を薄金属製の鋼板でサンドイッチして製造し
た軽量耐火パネルを使用している。
【0018】耐火断熱材Dは、図1、図2に示すよう
に、左右のパネルCの端部とジョイナBの立ち上がり部
7で形成される溝に充填するものであり、金属製でつく
られている化粧カバーAとジョイナB間を分離し、熱橋
を防止することにより、主に縦目地部の耐火性、断熱性
を向上させ、結露の発生および熱橋を防止するものであ
る。これにより、万一の火災の際にも建物の室内、ある
いは屋外から発生した炎の熱を屋外側あるいは屋内側に
伝わるのを遮断し、耐火1時間試験に合格する縦目地構
造とすることができる。
に、左右のパネルCの端部とジョイナBの立ち上がり部
7で形成される溝に充填するものであり、金属製でつく
られている化粧カバーAとジョイナB間を分離し、熱橋
を防止することにより、主に縦目地部の耐火性、断熱性
を向上させ、結露の発生および熱橋を防止するものであ
る。これにより、万一の火災の際にも建物の室内、ある
いは屋外から発生した炎の熱を屋外側あるいは屋内側に
伝わるのを遮断し、耐火1時間試験に合格する縦目地構
造とすることができる。
【0019】その素材としては、ロックウールフェル
ト、グラスウール、石綿、石膏ボード、水ガラスボン
ド、各種無機発泡体、超高密度フェノールフォーム、無
機質耐火コーキング剤等の定形、あるいは不定系の耐火
性を有する素材である。
ト、グラスウール、石綿、石膏ボード、水ガラスボン
ド、各種無機発泡体、超高密度フェノールフォーム、無
機質耐火コーキング剤等の定形、あるいは不定系の耐火
性を有する素材である。
【0020】バックアップ材Eは、パネルCの表面と化
粧カバーAの化粧面1間および化粧カバーAの固定溝2
内に充填するものであり、後記するシーリング材Fの3
点接着を防止する充填材として機能するものである。そ
の素材としては発泡ポリエチレン、クロロプレンゴム、
EPTゴム、合成ゴム、ボンドブレーカー等の一般的に
市販されているものである。
粧カバーAの化粧面1間および化粧カバーAの固定溝2
内に充填するものであり、後記するシーリング材Fの3
点接着を防止する充填材として機能するものである。そ
の素材としては発泡ポリエチレン、クロロプレンゴム、
EPTゴム、合成ゴム、ボンドブレーカー等の一般的に
市販されているものである。
【0021】シーリング材Fは上記したバックアップ材
E上に充填し、完全な表面止水構造を完成させる防水材
として機能するものであり、2成分シリコーン系、ある
いは無機系耐火コーキング等の一般的に市販されている
ものである。もちろん、シーリング材Fの接着面にはプ
ライマー(図示せず)を塗布して、接着強度を向上させ
るものである。
E上に充填し、完全な表面止水構造を完成させる防水材
として機能するものであり、2成分シリコーン系、ある
いは無機系耐火コーキング等の一般的に市販されている
ものである。もちろん、シーリング材Fの接着面にはプ
ライマー(図示せず)を塗布して、接着強度を向上させ
るものである。
【0022】次に、本発明に係る縦目地構造について施
工例を通して詳細に説明する。図1、図2に示すよう
に、鉛直方向に設けられているH型鋼材、角型鋼材、C
型鋼材、L型鋼材等の鉄骨下地、あるいは主柱、間柱、
胴縁等の木造下地よりなる壁下地α(図ではC型鋼材を
抱き合わせた壁下地αを示している)に、平行になるよ
うにジョイナBの両側の設置面6をブラインドリベット
等の固定具βでリベット止めし固定する。なお、壁下地
αはあらかじめパネルCの取り付け長さに対応して、縦
目地部を形成する位置に割付られて設けられているもの
である。
工例を通して詳細に説明する。図1、図2に示すよう
に、鉛直方向に設けられているH型鋼材、角型鋼材、C
型鋼材、L型鋼材等の鉄骨下地、あるいは主柱、間柱、
胴縁等の木造下地よりなる壁下地α(図ではC型鋼材を
抱き合わせた壁下地αを示している)に、平行になるよ
うにジョイナBの両側の設置面6をブラインドリベット
等の固定具βでリベット止めし固定する。なお、壁下地
αはあらかじめパネルCの取り付け長さに対応して、縦
目地部を形成する位置に割付られて設けられているもの
である。
【0023】次に、ジョイナBの設置面6上に立ち上が
り部7をガイドとし、両側にパネルCを順次土台方向か
ら軒方向へ横張りして固定する。そして、ジョイナBの
立ち上がり部7とパネルCの端部で囲まれた凹状の溝に
耐火断熱材Dを充填する。
り部7をガイドとし、両側にパネルCを順次土台方向か
ら軒方向へ横張りして固定する。そして、ジョイナBの
立ち上がり部7とパネルCの端部で囲まれた凹状の溝に
耐火断熱材Dを充填する。
【0024】さらに、充填した耐火断熱材D上に化粧カ
バーAの固定溝2が当接させ、固定溝2をセルフドリリ
ングスクリュービス等の固定具βで打設し、化粧カバー
Aを鉛直方向に装着し、ジョイナBの立ち上がり部7上
に固定するものである。その際は、化粧カバーAの緩衝
部4がパネルCの表面に当接するので、位置決めのガイ
ドとなり、化粧カバーAの固定の深さを一定とすること
ができるものである。また、耐火断熱材Dが弾性、クッ
ション性を有するものであっても、緩衝部4がストッパ
ーとして機能し、固定具βの締めすぎを防止できると共
に、緩衝部4が固定具β打設の際の振動や衝撃を吸収
し、化粧カバーAの化粧面1の歪、ペコツキ、曲がりを
防止して、美観性を向上することができるものである。
バーAの固定溝2が当接させ、固定溝2をセルフドリリ
ングスクリュービス等の固定具βで打設し、化粧カバー
Aを鉛直方向に装着し、ジョイナBの立ち上がり部7上
に固定するものである。その際は、化粧カバーAの緩衝
部4がパネルCの表面に当接するので、位置決めのガイ
ドとなり、化粧カバーAの固定の深さを一定とすること
ができるものである。また、耐火断熱材Dが弾性、クッ
ション性を有するものであっても、緩衝部4がストッパ
ーとして機能し、固定具βの締めすぎを防止できると共
に、緩衝部4が固定具β打設の際の振動や衝撃を吸収
し、化粧カバーAの化粧面1の歪、ペコツキ、曲がりを
防止して、美観性を向上することができるものである。
【0025】最後に、化粧カバーAの固定溝2、および
化粧面1の裏面1aとパネルCの表面間をバックアップ
材E、シーリング材Fでそれぞれ充填し、完全な表面止
水の縦目地構造を形成するものである。
化粧面1の裏面1aとパネルCの表面間をバックアップ
材E、シーリング材Fでそれぞれ充填し、完全な表面止
水の縦目地構造を形成するものである。
【0026】ここで各部の寸法関係について簡単に説明
する。図2において縦目地部の幅をW、化粧カバーAの
化粧面1の幅をW1 、両側の緩衝部4間の幅をW2 、固
定溝2の幅をW3 、ジョイナBの立ち上がり部7の幅を
W4 、耐火断熱材Dの幅をW5 、化粧カバーAの緩衝部
4から固定溝2までの高さをh1 、ジョイナBの立ち上
がり部7からパネルCが敷設される設置面6上までの高
さをh2 、パネルCの厚さをh3 、耐火断熱材Dの厚さ
をh4 とすると、
する。図2において縦目地部の幅をW、化粧カバーAの
化粧面1の幅をW1 、両側の緩衝部4間の幅をW2 、固
定溝2の幅をW3 、ジョイナBの立ち上がり部7の幅を
W4 、耐火断熱材Dの幅をW5 、化粧カバーAの緩衝部
4から固定溝2までの高さをh1 、ジョイナBの立ち上
がり部7からパネルCが敷設される設置面6上までの高
さをh2 、パネルCの厚さをh3 、耐火断熱材Dの厚さ
をh4 とすると、
【0027】W≒W5 あるいは耐火断熱材Dが弾性を有
する場合はW<W5 、W1 >W2 >W>W3 ≒W4 、h
1 +h2 +h4 ≒h3 、あるいは耐火断熱材Dが弾性を
有する場合はh1 +h2 +h4 >h3 の関係となる。
する場合はW<W5 、W1 >W2 >W>W3 ≒W4 、h
1 +h2 +h4 ≒h3 、あるいは耐火断熱材Dが弾性を
有する場合はh1 +h2 +h4 >h3 の関係となる。
【0028】
【その他の例】以上説明したのは本発明に係る縦目地構
造の一実施例であり、例えばジョイナBを図5(a)〜
(e)、図6(a)〜(d)の断面図に示すように形成
したり、化粧カバーAを図7(a)〜(h)、図8
(a)〜(g)に示すように変形して形成することもで
きる。
造の一実施例であり、例えばジョイナBを図5(a)〜
(e)、図6(a)〜(d)の断面図に示すように形成
したり、化粧カバーAを図7(a)〜(h)、図8
(a)〜(g)に示すように変形して形成することもで
きる。
【0029】すなわち、図5(a)は突条9を除去した
ジョイナB、図5(b)は設置面6上にシーリング材F
を1条以上装着した例、図5(c)は設置面6上に弾性
を有する防水ヒレ10を装着し、共に縦目地部の防水性
と気密性を向上したジョイナBの例である。図5(d)
は立ち上がり部7の内面に耐火断熱材Dをあらかじめ充
填した例、図5(e)は立ち上がり部7の上面に耐火断
熱材Dをあらかじめ接着介在した例であり、縦目地部の
耐火性能を向上すると共に、縦目地部の形成手順を容易
にしたジョイナBの例である。
ジョイナB、図5(b)は設置面6上にシーリング材F
を1条以上装着した例、図5(c)は設置面6上に弾性
を有する防水ヒレ10を装着し、共に縦目地部の防水性
と気密性を向上したジョイナBの例である。図5(d)
は立ち上がり部7の内面に耐火断熱材Dをあらかじめ充
填した例、図5(e)は立ち上がり部7の上面に耐火断
熱材Dをあらかじめ接着介在した例であり、縦目地部の
耐火性能を向上すると共に、縦目地部の形成手順を容易
にしたジョイナBの例である。
【0030】図6(a)は立ち上がり部7の両先端を突
出させ、縦目地部に充填した耐火断熱材Dの安定を図っ
た例、図6(b)〜(d)はアルミニウム合金、プラス
チック樹脂(耐火性ものが良い)等を押出成形により形
成したジョイナBの例である。
出させ、縦目地部に充填した耐火断熱材Dの安定を図っ
た例、図6(b)〜(d)はアルミニウム合金、プラス
チック樹脂(耐火性ものが良い)等を押出成形により形
成したジョイナBの例である。
【0031】図7(a)は舌片5の先端を略直角に屈曲
して緩衝部4まで延長したガイド片11を形成し、中空
シーリングを防止できる例、図7(b)、(c)はさら
にガイド片11の先端を化粧面1と平行に内側、外側に
屈曲したストッパー片12を形成すると共に、図7
(d)は化粧面1の途中を凹条に窪ませてストッパー片
12を形成し、共に化粧カバーAの固定位置の安定化を
図った化粧カバーAの例である。また、図7(d)〜
(h)は緩衝部4の形状を各々変形した化粧カバーAの
例である。
して緩衝部4まで延長したガイド片11を形成し、中空
シーリングを防止できる例、図7(b)、(c)はさら
にガイド片11の先端を化粧面1と平行に内側、外側に
屈曲したストッパー片12を形成すると共に、図7
(d)は化粧面1の途中を凹条に窪ませてストッパー片
12を形成し、共に化粧カバーAの固定位置の安定化を
図った化粧カバーAの例である。また、図7(d)〜
(h)は緩衝部4の形状を各々変形した化粧カバーAの
例である。
【0032】図8(a)は緩衝部4を固定溝2の内側に
形成した例、図8(b)は化粧面1の両端を屈曲した段
差化粧面1bを形成した例、図8(c)は固定溝2の先
端を傾斜して形成した例、図8(d)は緩衝部4の下方
に防水テープGを装着し防水性をさらに向上した例、図
8(e)は固定溝2の下方にあらかじめ耐火断熱材Dを
装着した例、図8(f)、(g)はアルミニウム合金、
プラスチック樹脂(耐火性ものが良い)等を押出成形に
より形成したジョイナBの例である。もちろん、これら
の部材を各々組み合わせて縦目地構造とすることができ
る。
形成した例、図8(b)は化粧面1の両端を屈曲した段
差化粧面1bを形成した例、図8(c)は固定溝2の先
端を傾斜して形成した例、図8(d)は緩衝部4の下方
に防水テープGを装着し防水性をさらに向上した例、図
8(e)は固定溝2の下方にあらかじめ耐火断熱材Dを
装着した例、図8(f)、(g)はアルミニウム合金、
プラスチック樹脂(耐火性ものが良い)等を押出成形に
より形成したジョイナBの例である。もちろん、これら
の部材を各々組み合わせて縦目地構造とすることができ
る。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る縦目地
構造によれば、壁体の外観には固定具が一切現れずし
かも完全な表面止水構造となる。化粧カバーとジョイ
ナ間には耐火断熱材を介在するので、目地部の断熱性、
気密性が向上すると共に、熱橋をおこさず結露を防止で
き、しかも、耐火1時間試験に合格できる縦目地とな
る。化粧カバーには緩衝部を形成したので、化粧カバ
ー取付深さの位置決めのガイドとなり、化粧カバーの固
定の深さを一定とすることができる。さらには、緩衝
部が固定具の打設の際の振動や衝撃を吸収するので、固
定具の締めすぎによる化粧カバーの化粧面の歪、ペコツ
キ、曲がりを防止して、美観性を向上することができ
る。等の効果、特徴がある。
構造によれば、壁体の外観には固定具が一切現れずし
かも完全な表面止水構造となる。化粧カバーとジョイ
ナ間には耐火断熱材を介在するので、目地部の断熱性、
気密性が向上すると共に、熱橋をおこさず結露を防止で
き、しかも、耐火1時間試験に合格できる縦目地とな
る。化粧カバーには緩衝部を形成したので、化粧カバ
ー取付深さの位置決めのガイドとなり、化粧カバーの固
定の深さを一定とすることができる。さらには、緩衝
部が固定具の打設の際の振動や衝撃を吸収するので、固
定具の締めすぎによる化粧カバーの化粧面の歪、ペコツ
キ、曲がりを防止して、美観性を向上することができ
る。等の効果、特徴がある。
【図1】本発明に係る縦目地構造の代表的な一例を示す
一部切り欠き斜視図である。
一部切り欠き斜視図である。
【図2】図1におけるイ−イ線断面図である。
【図3】上記構造に用いられる化粧カバーの一例を示す
一部切り欠き斜視図である。
一部切り欠き斜視図である。
【図4】上記構造に用いられるジョイナの一例を示す一
部切り欠き斜視図である。
部切り欠き斜視図である。
【図5】上記構造に用いられるジョイナのその他の例を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図6】上記構造に用いられるジョイナのその他の例を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図7】上記構造に用いられる化粧カバーのその他の例
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図8】上記構造に用いられる化粧カバーのその他の例
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図9】従来例を示す説明図である。
A 化粧カバー B ジョイナ C 建築用パネル D 耐火断熱材 E バックアップ材 F シーリング材 α 壁下地 β 固定具 1 化粧面 2 固定溝 3 側壁 4 緩衝部 6 設置面 7 立ち上がり部
Claims (1)
- 【請求項1】 略断面を水平な化粧面と該化粧面の略中
央部分を下方にかつ略凹状に突出させた固定溝と該固定
溝の両側壁の途中を前記化粧面と略平行に外側方もしく
は内側方に略U字状に屈曲した緩衝部とから長尺体に形
成した化粧カバーと、略断面を水平な設置面と該設置面
の略中央部を上方にかつ略凸状に突出した立ち上がり部
とからハット状に形成した長尺体からなるジョイナとを
備え、化粧カバーの固定溝とジョイナの立ち上がり部が
耐火断熱材を介して向かい合うように固定具により連結
されており、化粧カバーの化粧面とジョイナの設置面と
の間に建築用パネルの端部が挿入されて縦目地を構成し
ていることを特徴とする縦目地構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32116292A JP3300796B2 (ja) | 1992-11-04 | 1992-11-04 | 縦目地構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32116292A JP3300796B2 (ja) | 1992-11-04 | 1992-11-04 | 縦目地構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06146564A JPH06146564A (ja) | 1994-05-27 |
JP3300796B2 true JP3300796B2 (ja) | 2002-07-08 |
Family
ID=18129500
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32116292A Expired - Fee Related JP3300796B2 (ja) | 1992-11-04 | 1992-11-04 | 縦目地構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3300796B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106988435A (zh) * | 2016-01-20 | 2017-07-28 | 湖南天创集成科技实业有限公司 | 一种木屋墙体断热连接组件 |
JP6842238B2 (ja) * | 2016-02-15 | 2021-03-17 | 大和ハウス工業株式会社 | 目地構造 |
JP7103772B2 (ja) * | 2017-10-06 | 2022-07-20 | 城東テクノ株式会社 | 目地ジョイナー及びこれを用いた外壁構造 |
JP7049675B2 (ja) * | 2019-08-07 | 2022-04-07 | 株式会社NICORi | 目地カバー部材及び目地カバー部材を用いた目地補修方法 |
-
1992
- 1992-11-04 JP JP32116292A patent/JP3300796B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06146564A (ja) | 1994-05-27 |
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