JP2697176B2 - ドライフィルム用二軸配向ポリエステルフィルム - Google Patents

ドライフィルム用二軸配向ポリエステルフィルム

Info

Publication number
JP2697176B2
JP2697176B2 JP22100589A JP22100589A JP2697176B2 JP 2697176 B2 JP2697176 B2 JP 2697176B2 JP 22100589 A JP22100589 A JP 22100589A JP 22100589 A JP22100589 A JP 22100589A JP 2697176 B2 JP2697176 B2 JP 2697176B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
polyester
dry
dry film
biaxially oriented
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP22100589A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0383625A (ja
Inventor
吉之丞 富高
忍 鈴木
真澄 小泉
Original Assignee
ダイアホイルヘキスト株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ダイアホイルヘキスト株式会社 filed Critical ダイアホイルヘキスト株式会社
Priority to JP22100589A priority Critical patent/JP2697176B2/ja
Publication of JPH0383625A publication Critical patent/JPH0383625A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2697176B2 publication Critical patent/JP2697176B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、耐引裂性、機械的特性、透明性及び易滑性
の優れたドライフィルム用二軸配向ポリエステルフィル
ムに関する。
〔従来の技術および発明が解決しようとする課題〕
ポリエステルフィルムは、優れた特性を有し、各種の
用途に好適に用いられているが、特にプリント配線基板
作製用のドライフィルムのベースフィルムとして有用で
ある。
ドライフィルムは、ポリエチレン等の保護フィルム、
感光性フィルム、ポリエステルフィルムの3層構造から
なる。ドライフィルムによるプリント基板の製造工程
は、先ず基板上にドライフィルムの保護フィルムを剥し
ラミネートを行ない、次にネガフィルムでイメージ露光
後、ベースのポリエステルフィルムを剥離除去した後、
現像、エッチング、感光層除去の順序で行なわれる。
近年、ドライフィルムのコストダウン、画像形成性の
改良のため、ドライフィルムのベースであるポリエステ
ルフィルムに対し薄膜化、高透明化の要求がある。しか
しながら、そのような要求を満足するポリエステルフィ
ルムは改良効果を有する反面、新たな問題が発生する。
例えば、ドライフィルムと基板とのラミネート工程にお
いて、ドライフィルムの保護フィルムであるポリエチレ
ン等のフィルムをイオンブローにより引剥しながらガイ
ド板に沿ってドライフィルム(ポリエステルフィルム/
感光層)が進行し基板上下部にラミネートされる際、ポ
リエステルフィルムの厚み減少に伴うフィルム強度(弾
性応力)の低下及び高透明による滑り性不足のためガイ
ド板上でドライフィルム(ポリエステルフィルム/感光
層)が尺取虫状になって溜まり、先に進まないという工
程トラブルが多発している。
また、上述の製造工程中、基板スルーホールのマスク
位置の位置決めを行なうために基板とマスクフィルム
(ネガフィルム、ポリエステルフィルム、感光層、Cu箔
からなるフィルム)の位置決め用穴にニードルを押し込
んでマスクフィルムを固定し、露光後、ネガフィルムお
よびポリエステルフィルムは剥離除去されるが、この
際、位置決め用の穴の部分からポリエステルフィルムが
裂けて、うまく剥離できないという裂けトラブルが多発
し問題となっている。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結
果、ある特定の物性を有するポリエステルフィルムをド
ライフィルムのベースフィルムとして用いることによ
り、画像形成性およびラミネート適性に優れ、且つ裂け
トラブルの発生が少ないドライフィルムが得られること
を見出し本発明を完成するに至った。
すなわち本発明の要旨は、下記式〜を同時に満足
することを特徴とするドライフィルム用二軸配向ポリエ
ステルフィルムに存する。
7≦ …… 220≦σ …… 1.0≦H≦2.0 …… 0.4≦μd≦1.5 …… 以下、本発明を詳細に説明する。
本発明にいうポリエステルとはテレフタル酸イソフタ
ル酸及びナフタレン−2,6−ジカルボン酸のような芳香
族ジカルボン酸又はそのエステルとエチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、テトラメチレングリコール
及びネオペンチルグリコール等のジオールとを重縮合さ
せて得ることのできる結晶性芳香族ポリエステルであ
る。該ポリエステルは芳香族ジカルボン酸とグリコール
を直接重縮合させて得られる他、芳香族ジカルボン酸ジ
アルキルエステルとグリコールをエステル交換反応させ
た後、重縮合させる、あるいは芳香族ジカルボン酸のジ
グリコールエステルを重縮合させる等の方法によっても
得られる。
かかるポリマーの代表的なものとして、ポリエチレン
テレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレート、
ポリテトラメチレンテレフタレート及びポリテトラメチ
レン−2,6−ナフタレート等があり、例えばポリエチレ
ンテレフタレートあるいはポリエチレン−2,6−ナフタ
レートは、テレフタル酸あるいはナフタレン−2,6−ジ
カルボン酸とエチレングリコールとが結合したポリエス
テルのみならず、繰り返し単位の50モル%以上がエチレ
ンテレフタレートあるいはエチレン−2,6−ナフタレー
ト単位より成り、繰り返し単位の20モル%以下が他の成
分である共重合ポリエステル、またはこれらのポリエス
テルに他のポリマーを添加、混合したポリエステルであ
る。
また、本発明においてはポリエステルの重合度が低す
ぎると機械的特性及び引裂き性が悪化するので、その固
有粘度は0.40以上、好ましくは0.50〜0.90、更に好まし
くは0.55〜0.85のものである。
更に、フィルムに滑り性を付与するために微粒子を含
有させることが好ましい。滑り性を付与する微粒子とし
ては、例えばカオリン、クリー、炭酸カルシウム、酸化
ケイ素等の公知の不活性外部粒子が挙げられる。
本発明のフィルムのγ軸方向とβ軸方向の引裂強度の
平均値は7g以上である。本発明でいうγ軸とは、フ
ィルムの屈折率が最大値となる方向であり、β軸とはγ
軸と直交し、滑つγ軸と同一面内にある方向である。
が7g未満では、プリント基板にドライブフィルムをラ
ミネート後、ポリエステルフィルムの剥離除去する際に
裂けトラブルが多発してドライフィルム用ベースとして
は不適当である。
本発明のフィルムの長手方向の引張弾性応力σは220k
g以上でなければならない。220kg未満では基板にドライ
フィルムをラミネートする際にドライフィルムが尺取虫
状になってしまい不適当である。フィルムのσは好まし
くは、230kg以上、更に好ましくは250kg以上である。
本発明のフィルムのフィルムヘーズHは1.0〜2.0%の
範囲でなければならな。Hが1.0%未満では、摩擦係数
が極端に大きくなり、弾性応力が220kg以上でも基板に
ドライフィルムをラミネートする際に、ガイド板とポリ
エステルフィルム表面との滑り性不足でドライフィルム
が尺取虫状になり、ハンドリング性の点で問題があり不
適当である。Hが2.0%を超えるものではプリント基板
の画像形成性が劣り不適当である。Hは好ましくは1.0
〜1.8%、更に好ましくは1.2〜1.6%の範囲である。
本発明のフィルムの摩擦係数μdは0.4〜1.5の範囲で
なければならない。μdが0.4未満では、極端にフィル
ムヘーズHが大きくなりプリント基板の画像形成性が劣
り好ましくない。一方、μdが1.5を超えると画像形成
性は良好になるが、滑り性不足で好ましくない。μdは
好ましくは0.4〜1.0、更に好ましくは0.4〜0.6の範囲で
ある。
本発明のフィルムの、平均屈折率は、1.598〜1.609
の範囲でなければならない。が1.598未満では寸法安
定性に劣り、1.609を超えるものではフィルムが破れ易
く不適当である。は好ましくは1.602〜1.607の範囲で
ある。
次に本発明のドライフィルム用途としてのポリエステ
ルフィルムの製造方法について具体的に説明するが、本
発明の要旨を越えない限り、以下の製造方法に限定され
るものではない。
カオリン、シリカ、炭酸カルシウム、酸化アルミニウ
ム等の微細粒子と共に必要に応じて、安定剤、着色剤、
消泡剤、勇気滑剤等を添加して、常法の手段で乾燥し押
出機を通して押出し、回転冷却体上で、冷却固化して未
延伸シートを形成する。この際、常法の静電印加冷却法
を用いるのが好適である。かくして得られたフィルムを
充分予熱した後、縦延伸工程に供し、1段もしくは多段
で80〜130℃の延伸温度で3.0〜6.0倍の倍率で縦延伸後
の複屈折率が0.080以上、好ましくは0.100以上、更に好
ましくは0.120以上となるよう縦延伸を行ない横方向に
延伸して200〜260℃で熱固定する。熱固定時、幅方向に
2〜15%弛緩を行ない、次いで冷却ゾーンで縦及び幅方
向に弛緩を行なうことが好ましい。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明を更に具体的に説明する
が、フィルムの諸特性の評価方法は次の通りである。
(1) 引張弾性応力(σ) (株)インテスコ製引張試験機インテスコモデル2001
型を用いて温度23℃湿度50%RHに調節された室内におい
て、長さ300mm、幅20mmの試料フィルムを、10%/minの
歪速度で引張り、引張応力−歪曲線の初めの直線部分を
用いて求めた。
(2) フィルムヘーズ(H) JIS−K6714に準じ、日本電色工業社製分球式ヘーズメ
ーターNDH−20Dにより測定した。
(3) 滑り性(μd) 平滑なガラス板上にフィルムを2枚重ね、その上にゴ
ムを重ねその上に荷重を載せ、2枚のフィルムの接圧を
2gr/cm2として20mm/minでフィルム同志を滑らせて摩擦
力を測定した。5mm滑らせた点での摩擦係数を動摩擦係
数とした。
(4) 平均屈折率() アタゴ光学社製アッベ式屈折計を用い、フィルム面内
の屈折率の最大値nγ、それに直角の方向屈折率nβ、
及びフィルムの厚み方向の屈折率nαを測定し、次式よ
り平均屈折率を算出した。なお、屈折率の測定は、ナト
リウムD線を用い、23℃で行なった。
=1/3(nα+nβ+nγ) (5) 引裂強度() 試料フィルムをγ軸方向およびβ軸方向に沿うよう長
さ100mm幅50mmに切り出し、長さ方向に50mmの切り込み
を入れ、(株)インテスコ製引張試験機インテスコモデ
ル2001型を用いて、1000mm/minの一定速度で引裂いた時
の平均荷重(g)で示した。
(6) 裂けトラブルの評価 試料フィルムをA4版に切り出し感光層をコートし、Cu
板に感光層側を貼り合せた。次に該試料フィルムに切り
込みを入れ引剥がし口をつけ、粘着テープを使用して剥
離した。その際の剥離状態を目視にて評価した結果、裂
けがまったくなく試料フィルムが全面剥離したものを
○、裂けてCu板に1部残ったものを×とした。
(7) オートラミネーター適性の評価 試料フィルムを幅150mm、長さ5mに切り出し感光層を
コートし、オートラミネーター装置で基板にラミネート
した際、スムースに試料フィルム(ポリエステルフィル
ム/感光層)が基板とラミネートできたものを○、試料
フィルムがガイド板上で尺取虫状になつて溜まり、先に
進まなくなったものを×とした。
実施例1 平均粒径1.30μmのシリカ粒子を0.18wt%含有するポ
リエチレンテレフタレート(A)、平均粒径0.22μmの
シリカ粒子を0.30wt%含有するポリエチレンテレフタレ
ート(B)および粒子を含有しないポリエチレンテレフ
タレート(C)を(A):(B):(C)=11:17:72の
割合で混合し、常法に従って乾燥、溶融押出し、冷却固
化して未延伸フィルムを得た。得られた未延伸フィルム
を縦方向に85℃(フィルム温度)で2.90倍延伸し、更に
同方向に80℃(フィルム温度)で1.50倍延伸した。次い
で、横方向に90℃で3.60倍延伸し、200℃で熱固定しな
がら横方向に10%弛緩し、厚み20μmの二軸配向フィル
ムを得た。得られたフィルムの各種特性を評価した。
実施例2〜5 縦延伸条件および横弛緩条件を表1に示すように変え
てフィルムを得、各種特性評価を行った。
比較例1 実施例1の未延伸フィルムを用い、縦方向に87℃で3.
7倍延伸し、次いで横方向に100℃で4.0倍延伸した後、2
00℃で熱固定して厚み20μmの二軸配向フィルムを得、
各種特性評価を行った。
比較例2〜3 比較例1の製膜条件を種々変更して表1に示すように
各種物性を有するフィルムを得、各種特性評価を行なっ
た。
以上、得られた結果をまとめて表1に示す。
〔発明の効果〕 本発明のフィルムは優れた耐引裂性、機械的特性、透
明性および易滑性を有しておりドライフィルムのベース
フィルムとして有用であり、その工業的価値は高い。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記式〜を同時に満足することを特徴
    とするドライフィルム用二軸配向ポリエステルフィル
    ム。 7≦ …… 220≦σ …… 1.0≦H≦2.0 …… 0.4≦μd≦1.5 …… 1.598≦≦1.609 ……
JP22100589A 1989-08-28 1989-08-28 ドライフィルム用二軸配向ポリエステルフィルム Expired - Fee Related JP2697176B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22100589A JP2697176B2 (ja) 1989-08-28 1989-08-28 ドライフィルム用二軸配向ポリエステルフィルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22100589A JP2697176B2 (ja) 1989-08-28 1989-08-28 ドライフィルム用二軸配向ポリエステルフィルム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0383625A JPH0383625A (ja) 1991-04-09
JP2697176B2 true JP2697176B2 (ja) 1998-01-14

Family

ID=16759981

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22100589A Expired - Fee Related JP2697176B2 (ja) 1989-08-28 1989-08-28 ドライフィルム用二軸配向ポリエステルフィルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2697176B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2601603B2 (ja) * 1992-09-25 1997-04-16 日本製紙株式会社 感光性シート
JP2006154622A (ja) * 2004-12-01 2006-06-15 Fuji Photo Film Co Ltd パターン形成材料及びパターン形成方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0383625A (ja) 1991-04-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6463952B2 (ja) 二軸配向ポリエステルフィルム
WO2016080174A1 (ja) 二軸配向ポリエステルフィルム
EP1040915B1 (en) Release film
JP6630108B2 (ja) 艶消し層を有する二軸配向ポリエステルフィルム
JP2006051661A (ja) 離型フィルム
JP2017002254A (ja) 積層ポリエステルフィルム
JP2697176B2 (ja) ドライフィルム用二軸配向ポリエステルフィルム
WO1999021912A1 (fr) Film a orientation biaxiale
JP2006051681A (ja) 離型フィルム
JP2001047580A (ja) 離型フィルム
JP3948908B2 (ja) カバーレイフィルム用ポリエステルフィルム
JP3364380B2 (ja) ポリエステルフイルム
JP4097534B2 (ja) 透明積層ポリエステルフィルム
KR100287237B1 (ko) 포토레지스트층지지체필름및포토레지스트필름적층체
JP2004195696A (ja) セラミックシート製造用離型フィルムロール、セラミックシート製造用離型フィルム積層体ロール、及びセラミックシートの製造方法
JP6481725B2 (ja) グリーンシート成形用離型フィルム
JP7129018B2 (ja) 離型用ポリエステルフィルム
JP2003020347A (ja) シリコーン含有ポリエステルフィルム
JP2000007799A (ja) 離形フィルム
JP3150902B2 (ja) ポリエステルフイルム
JP2000343663A (ja) 離形フィルム
JP3092743B2 (ja) 二軸配向熱可塑性樹脂フィルム
JP2003183420A (ja) ポリエステルフィルム
JPH11157036A (ja) 透明多層ポリエステルフィルム
JP2003055482A (ja) ポリエステルフィルム

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080919

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees