JP3092743B2 - 二軸配向熱可塑性樹脂フィルム - Google Patents

二軸配向熱可塑性樹脂フィルム

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JP3092743B2
JP3092743B2 JP34944591A JP34944591A JP3092743B2 JP 3092743 B2 JP3092743 B2 JP 3092743B2 JP 34944591 A JP34944591 A JP 34944591A JP 34944591 A JP34944591 A JP 34944591A JP 3092743 B2 JP3092743 B2 JP 3092743B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、二軸配向熱可塑性樹脂
フィルムに関し、さらに磁気記録媒体用ベースフィルム
として好適な積層フィルム構成の二軸配向熱可塑性樹脂
フィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】表面特性の改良をはかった二軸配向熱可
塑性樹脂フィルムとして、熱可塑性樹脂にコロイド状シ
リカに起因する実質的に球形のシリカ粒子を含有させた
フィルムが知られている(例えば、特開昭59−171
623号公報)。このような二軸配向熱可塑性樹脂フィ
ルムにおいては、含有されたシリカ粒子により、フィル
ム表面に突起を形成し、表面の摩擦係数を下げてハンド
リング性、走行性を向上させることが可能である。
【0003】しかしながら、上記のような二軸配向熱可
塑性樹脂フィルムでは、含有されたシリカ粒子が、フィ
ルムの厚さ方向全域にわたって、ランダムに分布するた
め、フィルム表面に生成する突起高さも不均一なものと
なる。フィルム表面の突起高さが不均一であると、高さ
の高い突起部分が削れ易くなり、フィルムの加工工程、
例えば磁気記録媒体用途における磁性層塗布、カレンダ
ー工程などの工程速度の増大に伴い、接触するロールに
よって傷が付く、あるいは削れ物がフィルム表面に付着
し、記録・再生時のDO(ドロップアウト)にむすびつ
く、といった問題が発生する。また、フィルム表面の突
起密度が低いと、フィルム表面の滑り性改良の効果が低
く、ハンドリング性、走行性改良の効果が期待した程得
られない。
【0004】さらに、磁気記録媒体用途においては、磁
性層を設ける面側を平滑面とし、反対側に凹凸を設けて
走行性を確保するといった、表裏異滑性の積層構成の二
軸配向熱可塑性樹脂フィルムが公知である(例えば、特
開昭50−33805号公報など)。
【0005】しかしながら、上記のようなフィルムにお
いても、突起高さの不均一性による各種障害が発生し、
特に、昨今の高画質対応のメタルテープのように磁性面
の平滑性が要求される場合は、テープ製造時のキュア工
程における走行面側の粗大突起が磁性面に転写する、あ
るいはカレンダー工程における磁性面側への突き上げと
いった現象が発生し、いずれも電磁変換特性に悪影響を
及ぼす。
【0006】上記の問題点を解決する手段として、二軸
配向熱可塑性樹脂フィルムの少なくとも一方の表面に高
密度で均一な高さの突起を形成して、良好なハンドリン
グ性、走行性を得るとともに、表面の傷つき防止性をは
かったフィルムが知られている(特開平2−77431
号公報)。このようなフィルムにおいては、表面に形成
された高密度で均一な高さの突起のために、キュア工程
における粗大突起の転写やカレンダー工程における突き
上げといった磁性面に及ぼすダメージを著しく低減する
ことが可能であり、高画質、高記録密度対応の磁気媒体
用ベースフィルムとして好適なものになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平2−774
31号公報に示された二軸配向熱可塑性樹脂フィルムは
積層構成のフィルムであって、少なくとも一方の側に、
膜厚が含有される粒径以下の極薄層を設けることによ
り、生成する突起の高密度化および高さの均一化が図ら
れている。
【0008】しかしながら、上記の二軸配向熱可塑性樹
脂フィルムではその表面近傍に粒子が高濃度に添加され
ており、かつ該粒子を包含する熱可塑性樹脂層が非常に
薄いため、以下に記す問題が懸念される。
【0009】昨今、磁気記録媒体、特にビデオテープに
おいては記録の高密度化ならびに長時間記録化が要求さ
れてきており、テープも薄膜化の傾向にある。それに伴
い、ベースフィルムもより薄いものが要求されるととも
に、高弾性率化、高スティフネス化が必要とされる。二
軸配向熱可塑性樹脂フィルムの場合、本要求を満たすた
めに、一般に延伸倍率を高くし、分子配向を強化する手
段がとられている。しかしながら、不活性粒子を添加し
た従来のフィルムでは該粒子近傍に発生するボイド量も
延伸倍率の上昇とともに増大する。ボイド量が増大する
ことにより、不活性粒子と熱可塑性樹脂との固着性が低
下し、テープ製造工程などにおいてフィルム表面が金属
ロールなどと接触した場合、フィルム表面に存在する突
起に応力がかかり、突起が破壊され、粒子がフィルム表
面から脱落し易くなる。
【0010】前述の二軸配向熱可塑性樹脂フィルムの場
合、表面に突起が高密度に形成されているため、金属ロ
ールなどとの接触により受ける応力を多数の突起により
分散し、衝撃を吸収するという効果にはすぐれたものが
あるが、フィルムの面方向にロールとの圧着力が働いて
いる場合、あるいは金属ロールの表面形態によっては、
個々の突起に応力が集中する現象が発生する。このよう
な状況下においては、表層に粒子が偏在するために突起
の破壊および粒子の脱落が比較的容易に起こり、延伸倍
率を高くするに従って、それが一層顕著に認められるよ
うになる。フィルム表面から脱落した粒子は堆積物とな
って走行中のフィルム表面に再付着し、巻取時に磁性面
側に転写し、テープ化後のドロップアウト増加の原因と
なる。
【0011】本発明は、上記の公知技術から出発し、被
覆層の樹脂および粒子処方、ならびに製膜条件を適正化
することにより、高い電磁変換特性と優れた走行性を保
持しながら、個々の突起強度を高めることによってフィ
ルム表面からの粒子の脱落を抑制し、さらに高記録密度
の極めて薄いテープを製造可能にするためにフィルム長
手方向、幅方向に十分に大きい強度を有する二軸配向熱
可塑性樹脂フィルムを提供することを目的とする。
【0012】この目的に沿う本発明の二軸配向熱可塑性
樹脂フィルムは、熱可塑性樹脂Aを主成分とする層(A
層)の少なくとも片面に熱可塑性樹脂Bと平均粒径0.
05〜1.0μmの不活性粒子を主成分とする層(B
層)を共押出によって積層した二軸配向熱可塑性樹脂フ
ィルムであって、少なくとも一方の表面の突起高さの標
準偏差σと平均突起高さhとの比(σ/h)が0.5以
下であり、該表面の平均突起高さhと平均突起径dとの
比(h/d)が0.05以上、0.17以下であり、B
層の前記粒子の含有量が0.5〜20重量%、平均粒径
がB層厚さの1.0〜10.0倍であることを特徴とす
る二軸配向熱可塑性樹脂フィルムであるものからなる。
【0013】
【0014】また、このフィルムにおいて、長手方向と
幅方向のF−5値の和が28kg/mm2 以上であるこ
とが好ましい。
【0015】さらに、上記フィルムは、熱固定処理前の
B層表面の平均突起高さをh1 、平均突起径をd1 、突
起高さの標準偏差をσ1 、熱固定処理後のB層表面の平
均突起高さをh2 、平均突起径をd2 、突起高さの標準
偏差をσ2 とした場合、下記式(1)〜(3)の関係を
満足する条件の熱固定処理を施すことにより製造され
る。 h2 <h1 (1) σ2 /h2 <σ1 /h1 (2) h2 /d2 <h1 /d1 (3)
【0016】本発明による二軸配向熱可塑性樹脂フィル
ムは、積層フィルム構成とすることが好ましく、少なく
とも一方の面に高さが均一で比較的なだらかな形状を有
する突起を設けることにより磁気記録媒体製造時におけ
るフィルム表面の傷つき性(耐スクラッチ性)を損なう
ことなく、突起破壊による粒子の脱落のしやすさ(突起
強度)を著しく改善することが可能である。
【0017】前記フィルムを構成する支持層Aに用いら
れる熱可塑性樹脂Aとしては結晶性ポリマーが望まし
く、特に、結晶化パラメータΔTcgが20℃〜100
℃の範囲の場合に、耐スクラッチ性が良好となるので望
ましい。具体例として、ポリエステル、ポリアミド、ポ
リフェニレンスルフィド、ポリオレフィンなどが挙げら
れるが望ましくはポリエステルが用いられる。また、ポ
リエステルとしては、エチレンテレフタレート、エチレ
ンα,β−ビス(2-クロルフェノキシ)エタン-4,4'-ジ
カルボキシレート、エチレン2,6-ナフタレート単位から
選ばれた少なくとも一種の構造単位を主要構成成分とす
る場合に耐スクラッチ性が特に良好となるので望まし
い。ただし、本発明を阻害しない範囲内、望ましい結晶
性を損なわない範囲内で、好ましくは5モル%以内であ
れば他成分が共重合されていてもよい。また、本発明の
目的を阻害しない範囲内であれば他種ポリマーをブレン
ドしてもよいし、また酸化防止剤、滑剤、熱安定剤、帯
電防止剤、紫外線吸収剤、遮光剤などの添加剤が通常添
加される程度添加されていてもよい。
【0018】支持層Aには粒子を含有している必要は特
にないが、平均粒径が0.01〜2μm、好ましくは
0.02〜0.5μmの粒子が0.001〜0.5重量
%、好ましくは0.005〜0.3重量%含有されてい
ると、摩擦係数、耐スクラッチ性がより一層良好となる
のみならず、フィルムの巻姿が良好となるので望まし
い。支持層Aに含有される不活性粒子の種類は特に限定
されないが、コロイダルシリカに起因する実質的に球形
のシリカ粒子、架橋高分子による粒子、あるいは、炭酸
カルシウム、二酸化チタン、ジルコニア、アルミナ、ア
ルミナ珪酸塩などの内から一種類、あるいは複数種類を
併用することができるが、特に、後述する披覆層Bに望
ましく用いられるものを使用することが望ましい。
【0019】支持層Aの少なくとも一つの表面上には、
披覆層Bが設けられている。披覆層Bを構成する熱可塑
性樹脂Bとしてはポリエステルが望ましい。さらに本発
明を達成するためには熱可塑性樹脂Bは支持層Aを構成
する熱可塑性樹脂Aよりも低い融点を有することが必要
である。両者の融点差は望ましくは10〜100℃、さ
らに20〜50℃であることが性能上、あるいは製造工
程上より望ましい。
【0020】本発明における目的を達成するために熱可
塑性樹脂Bは、エチレンテレフタレート単位および他の
エステル成分からの共重合ポリエステルからなることが
望ましい。他のエステル成分に使用される酸成分として
は、例えば、アジピン酸、セバチン酸、フタル酸、イソ
フタル酸、2,6−ナフタリンジカルボン酸など、ジオ
ール成分としてはジエチレングリコール、プロピレング
リコール、1,4−シクロヘキサンジメタノールなどが
用いられる。しかしながら所定の融点差を満足するもの
であれば、ポリブチレンテレフタレート、ポリブチレン
ナフタレートなどのホモポリエステルであってもよい。
【0021】披覆層Bに含有される不活性粒子は球形状
のものが望ましく、フィルム中での粒径比(粒子の長径
/短径)が1.0〜1.3のものが望ましい。また、粒
径がそろっているものを用いることが粒子脱落抑制効
果、耐スクラッチ性が良好となるので望ましい。このた
めに本発明の披覆層B中の不活性粒子はフィルム中での
相対標準偏差が0.6以下、好ましくは0.5以下であ
ることが望ましい。
【0022】披覆層B中の不活性粒子の種類は特に限定
されないが、上記の好ましい粒子特性を満足するため
に、コロイダルシリカに起因する実質的に球形のシリカ
粒子、架橋高分子による粒子(例えばポリジビニルベン
ゼン)などを用いることが望ましい。また、コロイダル
シリカに起因する球形シリカの場合にはアルコキシド法
で製造された、ナトリウム含有量が少ない、実質的に球
形のシリカの場合に耐スクラッチ性がより一層良好とな
るので望ましい。しかしながら、その他の粒子、炭酸カ
ルシウム、二酸化チタン、ジルコニア、アルミナなどの
粒子であっても披覆層厚さと平均粒径の適切なコントロ
ールにより十分使いこなせるものである。
【0023】不活性粒子の大きさは、披覆層B中での平
均粒径が披覆層Bの厚さの1.0〜10.0倍、好まし
くは1.2〜5.0倍、さらに好ましくは1.5〜3.
0倍の範囲であることが必要である。平均粒径/B層厚
さ比が上記範囲より小さいと摩擦係数、耐スクラッチ性
が不良となり、逆に大きくなると粒子の脱落が増加して
ドロップアウトが増加したり、S/N(シグナル/ノイ
ズ比)が不良となる。
【0024】また、B層中での不活性粒子の平均粒径が
0.05〜1.0μm、好ましくは0.2〜0.45μ
mの範囲である場合に、摩擦係数、耐スクラッチ性、粒
子脱落抑制効果が特に良好となるので望ましい。
【0025】また、B層中の不活性粒子の含有量は0.
5〜20重量%、好ましくは1〜15重量%、さらに好
ましくは2〜10重量%であることが必要である。不活
性粒子の含有量が上記範囲より小さいと摩擦係数、耐ス
クラッチ性が不良となるばかりか、突起個数が少ないた
めに個々の突起に応力集中しやすくなり、粒子の脱落が
起こりやすくなる。逆に上記範囲より大きくなると、凝
集粒子による粗大突起が発生するようになりテープ化後
のS/Nの低下や、ドロップアウト増加の原因となる。
【0026】被覆層Bは上記熱可塑性樹脂Bと不活性粒
子からなる組成物を主要成分とするが、本発明の目的を
阻害しない範囲内であれば、他種ポリマーをブレンドし
てもよいし、また酸化防止剤、熱安定剤、滑剤、帯電防
止剤、紫外線吸収剤、遮光剤などを通常添加される程度
添加されていてもよい。
【0027】上記のごとき支持層Aと被覆層Bとが、共
押出により積層され、シート状に成形された後二軸に延
伸され、二軸配向熱可塑性樹脂とされる。本発明におけ
る共押出による積層とは、粒子を含有する熱可塑性樹脂
Bと熱可塑性樹脂Aをそれぞれ異なる押出装置で押出
し、口金から積層シートを吐出する前にこれらを積層す
ることをいう。この積層は、シート状に成形、吐出する
ための口金内(たとえばマニホルド)で行なってもよい
が、前述のごとく積層フィルム層が極薄であることか
ら、口金に導入する前のポリマー管内で行なうことが好
ましい。特に、ポリマー管内の積層部を矩形に形成して
おくと、幅方向に均一に積層できるので特に好ましい。
ポリマー管内矩形積層部で積層された溶融ポリマーは、
口金内マニホルドでシート幅方向に所定幅まで拡幅さ
れ、口金からシート状に吐出された後、二軸に延伸され
る。従って、二軸配向後の積層フィルムが極薄であって
も、ポリマー管内矩形積層部では、粒子含有ポリマーを
かなりの厚さで積層することになるので、容易にかつ精
度よく積層できる。
【0028】本発明における望ましいフィルムは前述の
ように支持層Aの少なくとも一方の面に被覆層Bを共押
出により積層し、シート状に成型された後二軸に延伸さ
れ、二軸配向熱可塑性樹脂フィルムとされるものであ
る。本発明の目的はB層表面に生成する突起の高さを均
一化するばかりでなく、形状そのものをコントロールす
ることにより、総合的な耐摩耗性を高めることにある。
本発明者らは、従来なされていたような突起高さのコン
トロールだけでは所期の目的を達成することは困難であ
り、一つ一つの突起形状を最適化することによりその解
を見出した。
【0029】すなわち、本発明の二軸配向熱可塑性樹脂
フィルムの被覆層Bの表面に形成される突起は、その高
さの標準偏差σと平均突起高さhとの比(σ/h)が
0.5以下を満たすとともに、平均突起高さhと平均突
起径dとの比(h/d)0.05以上0.17以下で
あることを特徴とする。σ/hが0.5よりも大きい場
合は、突起高さの均一性が不十分であり、耐スクラッチ
性、耐カレンダー削れ性などが不十分となるばかりでな
く、磁性面の平滑性がより強く要求される昨今の高級メ
タルテープ用途などにおいてはS/Nが不十分となった
りする。また、σ/hが0.5以下であっても、h/d
が0.17よりも大きい場合は、突起の形状が急峻なた
め、フィルム表面が金属ロールなどと接触した際のロー
ル表面の突起との衝突によりフィルム表面の突起が受け
る衝撃応力が大きくなり、突起破壊が起こり易い。一
方、h/dが0.05よりも小さくなると摩擦係数、耐
スクラッチ性が不十分となるので、h/dは上記範囲に
あることが望ましい。
【0030】上記のような条件を満足する二軸配向熱可
塑性樹脂フィルムを製造するには、前述のような組成の
被覆層Bと支持層Aを共押出し、二軸延伸を行なった後
に、熱固定処理を施す際に熱固定処理を以下の条件下で
行なう必要がある。すなわち、熱固定処理温度TH を (熱可塑性樹脂Bの融点)<TH <(熱可塑性樹脂Aの
融点) 好ましくは (熱可塑性樹脂Bの融点+10℃)<TH <(熱可塑性
樹脂Aの融点−20℃) の範囲とすることが必要である。また、熱固定処理時間
は上記温度範囲において、最低2秒以上とすることがよ
り十分な効果を得るためには望ましい。THが上記温度
範囲以下の場合は、B層を構成する樹脂の再溶融およ
び、B層内での粒子の再配列が起こらず、目的の突起形
状が得られないばかりか、フィルム全体の熱収縮率に悪
影響を及ぼす。一方、TH が上記温度範囲以上の場合
は、フィルムの機械特性が著しく不十分となり、いずれ
も使用に耐えられないものとなる。
【0031】また、熱固定処理を施す場合、処理前後の
突起に関する条件が前記(1)〜(3)式を満足する条
件とすることにより、所望範囲の突起高さの標準偏差、
平均突起高さ、平均突起径がより一層容易かつ確実に得
られる。
【0032】以上のような適切な熱固定処理を施すこと
により、フィルム全体の熱機械特性を損なうことなく、
所期の目的を満足する突起形態のフィルムが得ることが
できる。すなわち、B層を構成する熱可塑性樹脂の再溶
融によって、含有される不活性粒子の再配列が起こる。
ここでの再配列とは、B層に含有される不活性粒子がB
層と支持層Aとの界面付近に位置規制されることによ
り、B層内での粒子の厚さ方向の分布がよりシャープに
なるということである。従って、突起高さがより均一化
され、高さそのものも低下し、突起形状は熱固定処理前
と比較してブロードなものとなる。
【0033】さらに、B層を構成する熱可塑性樹脂の再
溶融によって、二軸延伸後B層内の不活性粒子近傍に存
在していたボイドが一気に消滅し、その結果、突起強度
が著しく向上する効果も認められる。この効果は、機械
強度を高めるために延伸倍率を上げるような昨今の二軸
配向フィルムにおいて特に有効なものである。
【0034】上記のように本発明の二軸配向熱可塑性樹
脂フィルムは、支持層Aによってフィルム本来の、機械
強度、弾性率および熱収縮率を担い、被覆層Bによって
従来の磁気媒体用ベースフィルムが抱えていた種々の問
題点を解決すべく開発されたものである。本発明の二軸
配向熱可塑性樹脂フィルムがその特性を発揮するために
被覆層Bの厚みはフィルム全体の厚みの10%以下、好
ましくは5%以下、さらに好ましくは3%以下の場合
に、フィルム全体としての性能のバランスが優れたもの
となる。
【0035】次に本発明の二軸配向熱可塑性樹脂フィル
ムの製造方法についてより具体的に説明する。まず、熱
可塑性樹脂A、Bに粒子を含有せしめる方法としては、
重合後、重合中、重合前のいずれでもよいが、ポリマー
にベント方式の二軸押出機を用いて練り込む方法が本発
明範囲の表面形態を得るのに有効である。また、粒子の
含有量を調節する方法としては、上記方法で高濃度マス
ターを作っておき、それを製膜時に粒子を実質的に含有
しない熱可塑性樹脂で希釈して粒子の含有量を調節する
方法が本発明範囲の表面形態のフィルムを得るのに有効
である。
【0036】かくして、実質的に粒子を含有しないかも
しくは含有する熱可塑性樹脂AのペレットAを十分乾燥
した後、公知の溶融押出機に供給し、熱可塑性樹脂の融
点以上分解点以下の温度で溶融し、もう一方の粒子を含
有する熱可塑性樹脂Bを前述のような積層用装置に供給
し、スリット状のダイからシート状に押出し、キャステ
ィングロール上で冷却固化せしめて未延伸フィルムを作
る。すなわち、2または3台の押出機、2または3層用
の合流ブロックあるいは口金を用いて、これらのポリマ
ーを積層する。合流ブロック方式を用いる場合は積層部
分を前述のごとく矩形のものとしておくことが本発明範
囲の表面形態のフィルムを安定して、幅方向の斑なく、
工業的に製造するのに有効である。
【0037】次にこの複層の未延伸フィルムを二軸延伸
し、二軸配向させる。二軸延伸の方法は同時二軸延伸、
逐次二軸延伸のいずれでもよいが、長手方向、幅方向の
順に延伸する逐次二軸延伸法の場合に本発明範囲の表面
形態のフィルムを安定して、幅方向の斑なく、工業的に
製造するのに有効である。逐次二軸延伸の場合、長手方
向の延伸を、2段階、特に3段階以上にわけて、40〜
150℃の範囲で、かつ1000〜50000%/分の
延伸速度で、3〜6倍行なう方法は本発明範囲の表面形
態を有するフィルムを得るのに有効である。幅方向の延
伸温度、速度は80〜170℃、1000〜20000
%/分の範囲が好適である。延伸倍率は3〜10倍が好
適である。また、フィルムの機械強度、弾性率などをさ
らに高めるために、さらに長手方向、幅方向の少なくと
も一方向に再延伸することもできる。いずれにしても粒
子を含有するきわめて薄い層を設けてから、面積延伸倍
率(長手方向倍率×幅方向倍率)として9倍以上の延伸
を行なうことが望ましい。
【0038】次にこの延伸フィルムを熱固定処理する。
この場合の熱固定処理条件としては、幅方向に弛緩、微
延伸、定長下のいずれかの状態で行なわれるが、前述の
ように熱固定処理温度(TH )を (熱可塑性樹脂Bの融点)<TH <(熱可塑性樹脂Aの
融点) 好ましくは (熱可塑性樹脂Bの融点+10℃)<TH <(熱可塑性
樹脂Aの融点−20℃) とすることが必要である。ポリエステルの場合は、14
0〜260℃、好ましくは170〜250℃、さらに好
ましくは200〜240℃で、最低2秒以上行なうこと
が本発明範囲の表面特性ならびに機械特性を有する二軸
配向フィルムを得るために有効である。また、熱固定処
理時にマイクロ波加熱を併用することによって本発明範
囲の表面形態を有するフィルムが得られ易くなるので望
ましい。
【0039】本発明のフィルムの製法の特徴は、高濃度
粒子を含有する極めて薄い層を設けた後にフィルムを二
軸延伸し、被覆層が単粒子層となった後に、適切な温度
下で熱固定処理を施し、突起高さのさらなる均一化、突
起形状のブロード化、さらには延伸時に発生したボイド
の消滅を図ったことにあり、製膜工程内で、フィルムを
一軸延伸した後、コーティングなどを施しさらに延伸す
る方法、あるいは二軸延伸フィルムにコーティングして
作られる積層フィルムでは本発明フィルムの性能には遠
く及ばず、また、コスト面でも本発明フィルムが優れて
いる。
【0040】〔物性の測定方法ならびに効果の評価方
法〕本発明の特性値の測定方法ならびに効果の評価方法
は次の通りである。 (1)粒子の平均粒径 フィルム表面から熱可塑性樹脂をプラズマ低温灰化処理
法(たとえばヤマト科学製PR−503型)で除去し、
粒子を露出させる。処理条件は熱可塑性樹脂は灰化され
るが粒子はダメージを受けない条件を選択する。これを
SEM(走査型電子顕微鏡)で観察し、粒子の画像(粒
子によってできる光の濃淡)をイメージアナライザー
(たとえばケンブリッジインストルメント製QTM90
0)に結び付け、粒子の個数を測定するとともに、観察
箇所を変えて粒子数5000個以上で次の数値処理を行
ない、それによって求めた平均径Dを平均粒径とする。 D = ΣDi/N ここで、Diは粒子の円相当径、Nは個数である。
【0041】(2)粒子の含有量 熱可塑性樹脂は溶解し、粒子は溶解させない溶媒を選択
し、粒子を熱可塑性樹脂から遠心分離し、粒子の全体重
量に対する比率(重量%)をもって粒子含有量とする。
場合によっては赤外分光法の併用も有効である。
【0042】(3)結晶化パラメータΔTcg、融点T
m パーキンエルマー社製のDSC(示差走査熱量計)II
型を用いて測定した。DSCの測定条件は次の通りであ
る。すなわち、試料10mgをDSC装置にセットし、
300℃の温度で5分間溶融した後、液体窒素中に急冷
する。この急冷試料を10℃/分で昇温し、ガラス転移
点Tgを検知する。さらに昇温を続け、ガラス状態から
の結晶化発熱ピーク温度をもって冷結晶化温度Tccと
した。さらに昇温を続け、融解ピーク温度を融点Tmと
した。また、TccとTgの差(Tcc−Tg)を結晶
化パラメータΔTcgと定義する。
【0043】(4)F−5値 引っ張り試験機に、幅10mmに切断したフィルムをチ
ャック間長が100mmとなるようにセットし、引っ張
り速度20mm/分、温度25℃の条件でフィルムの5
%伸長に対応する強度を測定した。
【0044】(5)表面突起の平均径、平均高さ、高さ
分布の標準偏差 2検出方式の走査型電子顕微鏡[ESM−3200,エ
リオニクス(株)社製]と断面測定装置[PMS−1,
エリオニクス(株)社製]においてフィルム表面の平坦
面の高さを0として走査したときの突起の高さ測定値を
画像処理装置[IBAS2000、カールツアイス
(株)製]に送り、画像処理装置上にフィルム表面突起
画像を再構築する。次に、この表面突起画像で突起部分
を2値化して得られた個々の突起の面積から円相当径を
求め、これをその突起径とする。また、この2値化され
た個々の突起部分の中で最も高い値をその突起の高さと
し、これを個々の突起について求める。この測定を場所
を変えて500回繰り返し、突起個数を求め、測定され
た全突起についてその径の平均値を平均突起径d、高さ
の平均値を平均突起高さhとした。そして、突起形状を
表わすパラメータとしてh/dを求めた。また、個々の
突起の高さデータをもとに、高さ分布の標準偏差σを求
めた。求められた標準偏差σを上記高さの平均値hで割
った値を、相対標準偏差σ/hとした。また走査型電子
顕微鏡の倍率は、1000〜8000倍の値を選択す
る。なお、場合によっては、高精度光干渉式3次元表面
解析装置(WYKO社製TOPO−3D、対物レンズ:
40〜200倍、高解像度カメラ使用が有効)を用いて
得られる高さ情報を上記SEMの値に読み替えて用いて
もよい。
【0045】(6)粒径比 上記(1)の測定において個々の粒子の長径の平均値/
短径の平均値の比である。すなわち、次式で求められ
る。 長径=ΣD1i/N 短径=ΣD2i/N D1i、D2iはそれぞれ個々の粒子の長径(最大
径)、短径(最小径)、Nは総個数である。
【0046】(7)積層されたフィルム中の被覆層B層
の厚さ 2次イオン質量分析装置(SIMS)を用いて、フィル
ム中の粒子の内最も高濃度の粒子に起因する元素と熱可
塑性樹脂の炭素原子の濃度比(M+ /C+ )を粒子濃度
とし、被覆層B層の表面から深さ(厚さ)方向の分析を
行なう。表層では表面という界面のために粒子濃度は低
く、表面から遠ざかるにつれて粒子濃度は高くなる。本
発明フィルムの場合は深さ[I]でいったん極大値とな
った粒子濃度がまた減少し始める。この濃度分布曲線を
もとに極大値の粒子濃度の1/2となる深さ[II]
(ここでII>I)を積層厚さとした。測定装置、条件
は下記の通りである。 測定装置 2次イオン質量分析装置(SIMS) 西独、ATOMIKA社製、A−DIDA3000 測定条件 1次イオン種 :O2 + 1次イオン加速電圧 :12kV 1次イオン電流 :200nA ラスター領域 :400μm□ 分析領域 :ゲート30% 測定真空度 :6.0×109 Torr E−GUN :0.5kV−3.0A なお、フィルム中にもっとも多く含有される粒子が有機
高分子粒子の場合は、SIMSでは測定が難しいので、
表面からエッチングしながらXPS(X線光電子分光
法)、IR(赤外分光法)あるいはコンフォーカル顕微
鏡などで、その粒子濃度のデプスプロファイルを測定
し、上記同様の手法から積層厚さを求めてもよい。
【0047】(8)摩擦係数μk フィルムを幅1/2インチのテープ状にスリットしたも
のをテープ走行試験機SFT−700型(横浜システム
研究所製)を使用し、25℃、65%RH雰囲気下で走
行させ、初期の摩擦係数を下記の式より求めた。 μk=0.733log(T2 /T1 ) ここでT1 は入側張力、T2 は出側張力である。ガイド
径は6mmφであり、ガイド材質はSUS27(表面粗
度0.2S)、巻き付け角は180度、走行速度は3.
3cm/秒である。
【0048】(9)耐スクラッチ性 フィルムを幅1/2インチのテープ状にスリットしたも
のをテープ走行試験機を使用して、ガイドピン(表面粗
度:Raで100nm)上を走行させる。(走行速度1
000m/分、走行回数10パス、巻き付け角:60
度、走行張力:90g)この時、フィルムに入った傷を
顕微鏡で観察し、幅2.5μm以上の傷がテープ幅あた
り2本未満は優、2本以上10本未満は良、10本以上
は不良と判定した。優が望ましいが、良でも実用的には
使用可能である。
【0049】(10)突起破壊強度 フィルムを幅1/2インチのテープ状にスリットしたも
のをテープ走行試験機を使用して、ガイドピン上を繰り
返し走行させる。(ガイド材質:SUS、表面粗度:
0.3S)フィルムの一端に200gの荷重を掛け、巻
き付け角:90度、走行速度3.3cm/秒で20パス
走行させた後、ガイドピン上に付着した白粉量を評価
し、さらにフィルム表面を微分干渉顕微鏡で観察し、突
起破壊および粒子の脱落状況の評価を行なった。倍率1
000倍で10視野について観察を行ない、全突起数に
対する粒子脱落箇所の割合をもって、優(粒子脱落がほ
とんど認められない)、良(粒子脱落が若干認められる
が白粉付着量はごく微量)、不良(粒子脱落が多数認め
られ、白粉付着量も多い)の3段階評価とした。
【0050】
【実施例】以下に、本発明を実施例に基づいて説明す
る。 実施例1〜5、比較例1〜4 平均粒径の異なるコロイダルシリカに起因する球状シリ
カ粒子を含有するエチレングリコールスラリーを調製
し、このエチレングリコールスラリーを190℃1.5
時間熱処理した後、重縮合し、常法によって粒子を所定
量含有するポリエチレンテレフタレート(以下PETと
略記する)のペレットを作った。また、実質上粒子を含
有しないポリエチレンテレフタレート/イソフタレート
共重合ポリエステル(以下PET/Iと略記する)のペ
レットを作り、上記2種のペレットをブレンドすること
により熱可塑性樹脂Bを調製した(イソフタレート濃度
12モル)。一方、常法によって、実質的に粒子を含有
しないPETを製造し、これを熱可塑性樹脂Aとした。
これらのポリマーをそれぞれ180℃で3時間減圧乾燥
(3Torr)した後、別々の押出し機により溶融し、
矩形積層部を備えた合流ブロックで口金に入る前に合流
積層し、静電印加キャスト法を用いて表面温度45℃の
キャスティングドラムに巻き付けて冷却固化し、片面に
熱可塑性樹脂B層を有する2層または3層構造の未延伸
フィルムを作った。この時、それぞれの押出し機の吐出
量を調節し、総厚さおよび被覆層B層の厚さを調節し
た。この未延伸フィルムを温度80℃にて長手方向に
4.5倍延伸した。この延伸は2組ずつのロールの周速
差で、4段階で行なった。この一軸延伸フィルムをステ
ンタを用いて延伸速度2000%/分で100℃で幅方
向に4.0倍延伸し、定長下、所定温度で5秒間熱固定
処理し、総厚さ12μm、B層厚さ0.15〜1μmの
二軸配向フィルムを得た。このフィルムの被覆層B層側
の耐スクラッチ性を評価するとともに、個々の突起強度
に起因するフィルム表面からの粒子の脱落性について評
価を行なった。
【0051】ベースフィルムとしての各パラメータは表
1、表2に示した通りであり、これらが本発明の範囲内
の場合には、耐スクラッチ性、突起強度は表1、表2に
示した通り、良好な特性を示したが、そうでない場合は
これら特性を兼備することはできなかった。
【0052】
【表1】
【0053】
【表2】
【0054】
【発明の効果】本発明の二軸配向熱可塑性樹脂フィルム
を用いることにより、従来フィルムで問題となっていた
磁気記録媒体製造工程における、粒子の脱落に起因する
削れ粉の発生が著しく軽減し、高度の耐スクラッチ性と
ともに、ドロップアウトが少なく、高い電磁変換特性を
有する高性能ビデオテープの製造を可能にすることがで
きた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // B32B 3/30 B32B 3/30 B29K 105:16 B29L 9:00 (56)参考文献 特開 平3−209622(JP,A) 特開 平3−207651(JP,A) 特開 平3−175034(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00 G11B 5/733

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂Aを主成分とする層(A
    層)の少なくとも片面に熱可塑性樹脂Bと平均粒径0.
    05〜1.0μmの不活性粒子を主成分とする層(B
    層)を共押出によって積層した二軸配向熱可塑性樹脂フ
    ィルムであって、少なくとも一方の表面の突起高さの標
    準偏差σと平均突起高さhとの比(σ/h)が0.5以
    下であり、該表面の平均突起高さhと平均突起径dとの
    比(h/d)が0.05以上、0.17以下であり、B
    層の前記粒子の含有量が0.5〜20重量%、平均粒径
    がB層厚さの1.0〜10.0倍であることを特徴とす
    る二軸配向熱可塑性樹脂フィルム。
  2. 【請求項2】 長手方向と幅方向のF−5値の和が28
    kg/mm 2 以上である請求項1の二軸配向熱可塑性樹
    脂フィルム。
  3. 【請求項3】 熱固定処理前のB層表面の平均突起高さ
    をh 1 、平均突起径をd 1 、突起高さの標準偏差を
    σ 1 、熱固定処理後のB層表面の平均突起高さをh 2
    平均突起径をd 2 、突起高さの標準偏差をσ 2 とした場
    合、下記式(1)〜(3)の関係を満足する条件の熱固
    定処理を施すことを特徴とする請求項1又は2の二軸配
    向熱可塑性樹脂フィルムの製造方法。 2 <h 1 (1) σ 2 /h 2 <σ 1 /h 1 (2) 2 /d 2 <h 1 /d 1 (3)
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