JP2696621B2 - 映像表示装置 - Google Patents

映像表示装置

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JP2696621B2
JP2696621B2 JP3181764A JP18176491A JP2696621B2 JP 2696621 B2 JP2696621 B2 JP 2696621B2 JP 3181764 A JP3181764 A JP 3181764A JP 18176491 A JP18176491 A JP 18176491A JP 2696621 B2 JP2696621 B2 JP 2696621B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、映像表示装置に関
し、詳しくは、縁どりのついた文字やタイトルのパター
ンをスーパーインポーズするテレビやVTR,ビデオカ
メラ等の映像表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は、従来の映像表示装置のキャラク
タ映像信号生成回路部分を中心とするブロック図であ
る。このキャラクタ映像信号生成回路13は、画面上に
一時に表示される全てのキャラクタのコード(以下キャ
ラクタコードと記す)を蓄えておくことができる表示デ
ータRAM5を備えている。
【0003】マイクロコンピュータ1から送られて来た
キャラクタコード”W”を表示データRAM5に書込む
ために、この回路は書込みアドレスレジスタ2と書き込
みデータレジスタ3と書込み同期回路4とアドレス選択
回路6とを備えている。マイクロコンピュータ1からの
制御およびデータ信号Bを受けて、書込みアドレスレジ
スタ2はアドレス”A”を保持し、書き込みデータレジ
スタ3はキャラクタコード”W”を保持する。書込み同
期回路4は書込み同期信号Sを生成し、この書込み同期
号Sを受けて、アドレス選択回路6は表示データRAM
5へのアドレス信号Uを生成する。
【0004】また、表示すべきキャラクタコード”G”
を表示データRAM5から読出すために、キャラクタ映
像信号生成回路13は、垂直アドレスカウンタ12と発
振回路11、水平アドレスカウンタ10とを備えてい
る。垂直アドレスカウンタ12は、走査線との同期をと
るための垂直同期信号Vと水平同期信号Hとを受けて行
選択信号Rを生成し、表示画面上の垂直方向位置を定め
るための行選択信号Rをアドレス選択回路6へ送る。発
振回路11は、水平方向走査中のタイミングをとるため
に、水平同期信号Hを受けてこれに発生信号の位相が同
期しているドットクロックDを発生する。水平アドレス
カウンタ10は、水平同期信号HとドットクロックDを
受けて表示画面上の水平方向位置を定めるための桁選択
信号Cを生成し、アドレス選択回路6と書込み同期回路
4へ桁選択信号Cを送る。
【0005】さらに、選択されたキャラクタコード”
G”のパターンを表示するために、キャラクタ映像信号
生成回路13は、キャラクタジェネレータ7とシリアル
変換回路8とを備えていて、キャラクタジェネレータ7
は、アドレス選択回路6で生成されたアドレス信号Lと
選択されたキャラクタコード”G”とを受けて1キャラ
クタ分のパターンの内の1行分のキャラクタパターン”
P”を生成する。また、シリアル変換回路8は、1行分
の複数ビットからなるキャラクタパターン”P”をドッ
トクロックDに応じて1ドットづつ順次出力する。
【0006】シリアル変換回路8は、さらに縁どりパタ
ーン”Y”を生成する回路8d(図2(b)参照)を有
しており、縁どりのついたキャラクタのパターンを他の
映像信号Eに合成してCRT9に表示することもでき
る。
【0007】このような構成のキャラクタ映像信号生成
回路13において、マイクロコンピュータ1から送られ
て来たキャラクタコード”W”を表示データRAM5に
書込む時の動作を説明する。
【0008】表示データRAM5に書込みたいキャラク
タコード”W”をマイクロコンピュータ1が制御および
データ信号Bに従って書込みデータレジスタ3に送出す
ると、これを受けて書込みデータレジスタ3はキャラク
タコード”W”を保持し出力する。キャラクタコード”
W”を書込みたい表示データRAM5のアドレス”A”
をマイクロコンピュータ1が制御およびデータ信号Bに
従って書込みアドレスレジスタ2に送出すると、これを
受けて書込みアドレスレジスタ2はアドレス”A”を保
持しアドレス信号A上に出力する。書込みアドレスレジ
スタ2がアドレス”A”を保持し書込みデータレジスタ
3がキャラクタコード”W”を保持していることの制御
信号をマイクロコンピュータ1が制御およびデータ信号
Bに従って書込み同期回路4に送出し、書込みの準備が
整っていることを知らせると、これを受けて書込み同期
回路4は書込みを行わせるための書込み同期信号Sを出
力しようとする。
【0009】しかし、このとき表示データRAM5から
は、行選択信号Rと桁選択信号Cを受けたアドレス選択
回路6が生成したアドレス信号Uにより選択された表示
のためのキャラクタコード”G”の読出しが水平同期信
号Hおよび垂直同期信号Vに同期して行われているの
で、書込み同期回路4は、キャラクタコード”G”が読
出されているタイミングを避けて、キャラクタコード”
G”の不要な水平帰線の期間および垂直帰線の期間に、
書込み同期信号Sを出力する。書込み同期信号Sを受け
てアドレス選択回路6はアドレス信号Aを選択し、この
信号A上のアドレス”A”をアドレス信号Uとして表示
データRAM5へ出力し、表示データRAM内のアドレ
ス”A”にキャラクタコード”W”が書込まれる。
【0010】表示すべきキャラクタコード”G”を表示
データRAM5から選択して読出すときの回路の動作を
説明する。垂直アドレスカウンタ12は、垂直同期信号
Vを受けてカウント値が初期化され、水平同期信号Hを
受けてカウント値を進め、走査線の垂直方向の位置を定
めるための行選択信号Rを出力する。発振回路11は、
水平同期信号Hを受けて発振の位相の同期が採られ、走
査線の水平方向の走査速度に対応する周波数のドットク
ロックDを生成し出力する。水平アドレスカウンタ10
は、水平同期信号Hを受けてカウント値が初期化され、
ドットクロックDを受けてカウント値を進め、走査線の
水平方向の位置を定めるための桁選択信号Cを出力す
る。アドレス選択回路6は、このようにして生成された
行選択信号Rと桁選択信号Cが入力されて、表示データ
RAMへのアドレス信号Uとキャラクタジェネレータ7
へのアドレス信号Lとを、それぞれの記憶形態に応じて
演算して生成し出力する。
【0011】表示データRAM5は、アドレス信号Uを
受けて、それにより指定されたアドレスに予め記憶して
いたキャラクタコード”G”を読出して、キャラクタジ
ェネレータ7へ出力する。キャラクタジェネレータ7
は、キャラクタパターンを記憶したROMでよく、キャ
ラクタコード”G”を受けて、そのコードに対応する1
キャラクタ分のパターン(マトリックス状構成)を選択
し、さらにアドレス信号Lを受けて、1キャラクタ分の
パターンの内の1行分のキャラクタパターン”P”を出
力する。
【0012】縁どりパターンを生成するには、上下の行
のパターンも必要であり、合わせて3行分のパターンを
要するから、例えば、アドレス信号Lの値が”N”の時
に表示したいキャラクタパターンを指すとすれば、1キ
ャラクタ分の幅を走査する時間内にアドレス信号Lの値
は、”N”に”1”を演算し、”(N−1)”,”
N”,”(N+1)”と変化し、1キャラクタ分のパタ
ーンの内の3行分のキャラクタパターンを読出す(図2
の(a)を参照)。
【0013】このようなことを行うために、桁選択信号
Cを受けたアドレス選択回路6が、1キャラクタパター
ンの幅を走査する期間をT0とし、このT0の時間をT
1,T2,T3,T4の4つに分割する。T1の期間に
は、アドレス選択回路6が、行選択信号Rと桁選択信号
Cとから生成する読み出しアドレス”Q”を、アドレス
信号Uとして、表示データRAM5へ送出する。これに
より、表示データRAM5のアドレス”Q”に記憶され
ているキャラクタコード”G”が読み出される。
【0014】T2の期間には、縁どりパターン”Y”を
生成するために走査対象の行”N”の隣の行のキャラク
タパターンを読出す。そこで、この期間に、アドレス選
択回路6がこのタイミングでアドレス信号Lに”(N−
1)”を出力する。これとキャラクタコード”G”とを
受けて,キャラクタジェネレータ7は、”(N−1)”
行目のキャラクタパターンを、キャラクタコード”G”
のマトリックス状パターンから読出す。T3の期間に
は、縁どりパターン”Y”を生成および本来のキャラク
タパターン”P”の表示のために走査対象の行”N”の
行のキャラクタパターン”P”を読出す。そこで、この
期間に、アドレス選択回路6がこのタイミングでアドレ
ス信号Lに”N”を出力する。これとキャラクタコー
ド”G”とを受けて、キャラクタジェネレータ7は、”
N”行目のキャラクタパターンすなわちキャラクタパタ
ーン”P”をキャラクタコード”G”のマトリックス状
パターンから読出す。T4の期間には、縁どりパター
ン”Y”を生成するために走査対象の行”N”の隣の行
のキャラクタパターンを読出す。そこで、この期間に、
アドレス選択回路6がこのタイミングでアドレス信号L
に”(N+1)”を出力する。これとキャラクタコー
ド”G”とを受けて、キャラクタジェネレータ7は、”
(N+1)”行目のキャラクタパターンを、キャラクタ
コード”G”のマトリックス状パターンから読出す。
【0015】シリアル変換回路8は、パラレルデータを
シリアルデータに変換するために、シフトレジスタを主
体にして構成される回路である(図2の(b)を参照、
但し28e,28f,28g,28hのゲートを除
く)。この回路は、縁どりパターンの生成に要する3行
分のキャラクタパターンを処理するために、3個のシフ
トレジスタ8a,8b,8cを有する。それぞれのシフ
トレジスタ8a,8b,8cで、T2,T3,T4のタ
イミングにキャラクタジェネレータ7から送られるキャ
タクタパターンを、それぞれのタイミング信号SPH,
SPM,SPLに応じてパラレルにラッチする。そし
て、ドットクロックDを受けて、キャラクタパターン”
P”および縁どり生成回路8dにて生成した縁どりパタ
ーン”Y”とを、1ドットづつシリアルに、信号pおよ
び信号yとして出力する。このようにして、縁どりのな
いパターンから生成された縁どり付きのパターンが画面
上に表示される。
【0016】キャラクタ映像信号生成回路13により生
成されて1ドットづつ順次出力される映像信号は、他の
映像信号Eと合成されて、CRT9に表示される。合成
されて表示された画面においては、例えば、キャラクタ
のパターンを白色で表示した場合に背景も白色である
と、縁どりがなければキャラクタのパターンが判別しに
くいが、前述のような縁どりが黒く付いていると背景の
状態に関わらずキャラクタのパターンが強調されて見や
すくなる。
【0017】以上、キャラクタ映像信号生成回路の例に
ついて詳しく述べてきたが、タイトル映像信号生成回路
について述べる。図5は、従来の映像表示装置のタイト
ル映像信号生成回路部分を中心とするブロック図であ
る。図5のタイトル映像信号生成回路53の構成が、図
3のキャラクタ映像信号生成回路13の構成と異なるの
は、キャラクタジェネレータ7がないことと、表示デー
タRAM55がキャラクタコードではなくタイトルデー
タ(タイトル画の画素データ)を記憶することである。
そして、これに対応して、タイトルデータのビットパタ
ーンWWがキャラクタコードWにとって代わり、アドレ
ス選択回路56がアドレス信号Lとアドレス信号Uとを
生成する代わりに表示データRAM55へのアドレス信
号ULを生成し、キャラクタパターンPの代わりに表示
データRAM55から出力されたタイトルデータGPが
シリアル変換回路8へ送られる。
【0018】このような構成のタイトル映像信号生成回
路53の動作は、以下に詳述するが、キャラクタジェネ
レータ7関連の動作以外は、キャラクタ映像信号生成回
路13と同様である。この構成のアドレス選択回路56
は、桁選択信号Cを受け、1タイトルデータの幅を走査
する期間をT0とし、このT0の時間をT5,T6,T
7の3つに分割する。ここで、水平方向1ラインに表示
するタイトルデータの個数をmとする。
【0019】T5の期間には、縁どりパターン”YY”
を生成するために走査対象の行”M”の前の行のタイト
ルデータを読出す。そこで、この期間に、アドレス選択
回路56がこのタイミングでアドレス信号ULに、”
M”に”m”を演算して生成された”(M−m)”を出
力する。これを受けて表示データRAM55は、”(M
−m)”行目のタイトルデータを出力する。T6の期間
には、縁どりパターン”YY”を生成および本来のタイ
トルデータ”GP”の表示のために走査対象の行”M”
の行のタイトルデータ”GP”を読出す。そこで、この
期間に、アドレス選択回路56がこのタイミングでアド
レス信号ULに”M”を出力する。これを受けて表示デ
ータRAM55は、”M”行目のタイトルデータ”G
P”を出力する。T7の期間には、縁どりパターン”Y
Y”を生成するために走査対象の行”M”の後の行のタ
イトルデータを読出す。そこで、この期間に、アドレス
選択回路56がこのタイミングでアドレス信号UL
に、”M”に”m”を演算して生成された”(M+
m)”を出力する。これを受けて表示データRAM55
は、”(M+m)”行目のタイトルデータを出力する。
【0020】このようなキャラクタ映像信号生成回路1
3およびタイトル映像信号生成回路53の各構成素子に
は、消費電力の小さいCMOSのICが多用され、装置
全体の消費電力の節約が図られている。しかし、以上説
明してきたように縁どりを行うためには、表示データR
AMやキャラクタジェネレータ等を高速にアクセスする
ことが必要がある。このために、主にスイッチング時に
電力を消費するCMOS素子を、縁どりを行わない場合
より高い頻度で、動作させることとなる。したがって縁
どり表示のための回路を設けると、CMOSのICを用
いた効果が薄れ、消費電力の節約が十分ではないという
問題点が、従来の構造の映像表示装置にはある。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかし、映像表示装置
の商品価値を維持するために、縁どり表示機能は必須で
あり、縁どり表示のための回路を省くことはできない。
一方、可搬型の映像表示装置、特にバッテリー駆動の一
体型ビデオカメラ等においては、消費電力の節約は、装
置の軽量化および長時間の動作に直結し商品価値を増す
ので、急務である。この発明の目的は、このような従来
技術の問題点を解決するためのものであって、縁どり表
示のための回路を有しながらも、縁どりを行わない時に
は、縁どり表示のための回路を省いたものと同等に消費
電力を節約し、もって商品価値の高い映像表示装置を提
供するものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
のこの発明の映像表示装置の構成は、従来の構成のキャ
ラクタ映像信号生成回路およびタイトル映像信号生成回
路において、アドレス選択回路とシリアル変換回路の一
部の回路を、縁どりを行わない時には、動作させないも
のである。このためのアドレス選択回路は、マイクロコ
ンピュータからの縁どり有無信号を受け、この信号によ
り縁どりしないことを指示された時には、隣(前後)の
行のアドレスを演算するために加減する値(”1”ある
いは”m”)を“0”に固定し、所定の期間(T0)に
アドレス信号を1回しか生成しない。また、シリアル変
換回路は、前記の縁どり有無信号を受け、この信号によ
り縁どりしないことを指示された時には、自身が有する
3組のシフトレジスタのうち2組のシフトレジスタへ
の、キャラクタパターンあるいはタイトルデータのセッ
ト信号又はクロック信号の供給を停止することによりそ
の動作を停止させる。
【0023】
【作用】以上のような構成によれば、縁どり表示のため
の回路を有する回路であっても、縁どりを行わなけれ
ば、縁どりを行う時に比べて、消費電力の節約が十分に
できることを以下に示す。まず、キャラクタ映像信号生
成回路とタイトル映像生成回路とにおける共通の作用を
示す。この回路におけるアドレス選択回路は、縁どりを
行う時には、3組のアドレス(”N−1”,”N”,”
N+1”あるいは”M−m”,”M”,”M+m”)を
生成する。しかし、縁どりを行わない時には、アドレス
を演算するために加減する値(”1”あるいは”m”)
を“0”に固定して演算を行う。“0”を加減しても、
その演算結果の値は変わらないから、1組のアドレ
ス(”N”あるいは”M”)しか生成しない、つまり、
所定の期間にアドレス信号を生成するための演算を1回
しか行わない。したがって、この期間には回路内のアド
レス演算に対応する素子の値が一回しか変化しないの
で、アドレス生成と出力のためのスイッチング回数が1
/3になる。ここで、回路素子に多用されているCMO
SのICは、主にスイッチング時に電力を消費するの
で、スイッチング回数の削減により、アドレス選択回路
におけるアドレス生成のための消費電力も、ほぼ1/3
に低減される。
【0024】この回路におけるシリアル変換回路は、縁
どりを行う時には、3個1組のシフトレジスタが、アド
レス選択回路からのセット信号に応じてそれぞれのタイ
ミングに、キャラクタジェネレータからのキャラクタパ
ターンをあるいは表示データRAMからのタイトルデー
タを受け取る。そして、発振回路からのドットクロック
に応じて、3個のパラレルのデータを3列のシリアルの
データに変換し、縁どり生成回路へ送出する。この3列
のシリアルデータを受けて縁どり生成回路が縁どりパタ
ーンを生成する。しかし、縁どりしない場合には、前記
の3列のシリアルデータが全て要るわけではなく、1列
のシリアルデータのみでよい。したがって、1組のシフ
トレジスタのみが、セット信号に応じたタイミングに、
キャラクタパターンあるいはタイトルデータを受け取
り、ドットクロックに応じて、1組のパラレルデータを
1列のシリアルデータに変換し、表示のために出力す
る。この間、他の2組のシフトレジスタへのセット信号
およびクロック信号の供給を停止する。シフトレジスタ
は、セット信号が供給されないと、パラレルデータを受
け取らないし、さらに、クロック信号が供給されない
と、保持しているデータがシフトされないので、結局、
値が固定されて変わらない。したがって、3組のうち2
組のシフトレジスタが、スイッチングせず、主にスイッ
チング時にのみ電力を消費するCMOSによって回路が
構成されているので、シリアル変換回路における消費電
力も、ほぼ1/3に低減される。
【0025】このようにして、この発明の映像表示装置
にあっては、縁どり有無信号により縁どりしないことを
指示された時には、アドレス選択回路とシリアル変換回
路がそれに対応して、縁どりのための余分な動作をしな
いので、縁どりのための回路を有するキャラクタ映像信
号生成回路およびタイトル映像生成回路における電力消
費量を、縁どりのための回路を有しないものの電力消費
量のレベルにまで、十分に低減することができる。
【0026】
【実施例】以下、この発明の一実施例について、図面を
参照して詳細に説明する。図1は、この発明の一実施例
の映像表示装置のキャラクタ映像信号生成回路部分を中
心とするブロック図であり、従来例を示す図3に対応す
るものである。図2(a)は、キャラクタパターンと、
上下左右のドットを囲む縁どりパターンの一例である。
図2(b)は、この発明のシリアル変換回路の主要部の
具体例の一つである。図4は、この発明の一実施例の映
像表示装置のタイトル映像信号生成回路部分を中心とす
るブロック図であり、従来例を示す図5に対応するもの
である。
【0027】この実施例のシリアル変換回路28の構成
においては、シフトレジスタ8bの入力端子LDは、従
来通り、セット信号SPMを直接受ける。しかし、シフ
トレジスタ8a,8cの入力端子LDは、セット信号S
PH,SPLを直接受けるのではなく、ゲート28g,
28hの出力を受ける。ゲート28gは一方の入力端子
にセット信号SPHを受け、ゲート28hは一方の入力
端子にセット信号SPLを受け、他方の端子に縁どり有
無信号Fを受け、これらの信号値のANDをとって、つ
まり縁どり有無信号Fによってマスクされるセット信号
を、入力端子LDへ出力する。さらに、シフトレジスタ
8bの入力端子CLKは、従来通り、ドットクロックD
を直接受ける。しかし、シフトレジスタ8a,8cの入
力端子CLKは、ドットクロックDを直接受けるのでは
なく、ゲート28e,28fの出力を受ける。ゲート2
8e,28fは一方の入力端子に、ドットクロックDを
受け、他方の端子に縁どり有無信号Fを受け、これらの
信号値のANDをとって、つまり縁どり有無信号Fによ
ってマスクされるクロック信号を、入力端子CLKへ出
力する。(図2(b)参照)。
【0028】このような構成により、縁どりしない場合
には、縁どり有無信号Fによりマスクされて、シフトレ
ジスタ8a,8cへのセット信号SPH,SPLおよび
クロック信号すなわちドットクロックDの供給が停止さ
れる。したがって、3組のうち2組のシフトレジスタが
スイッチングせず、シリアル変換回路での消費電力が低
減される。
【0029】図1の構成に従って、この発明のキャラク
タ映像信号生成回路の動作を説明する。縁どりを行う場
合には、従来例と同様の動作である。そこで、縁どりし
ない場合であって、従来例と異なる部分について述べ
る。この発明のアドレス選択回路26は、マイクロコン
ピュータからの縁どり有無信号Fを受け、この信号Fに
より縁どりしないことを指示された時には、隣の行のア
ドレス”N−1”,”N+1”を生成しないので、期間
T0にアドレス信号L上に出力されるアドレスは”N”
のみである。
【0030】したがって、T1の期間には、アドレス選
択回路26が、行選択信号Rと桁選択信号Cとから生成
する読み出しアドレス”Q”を、アドレス信号Uとし
て、表示データRAM5へ送出する。これにより、表示
データRAM5のアドレス”Q”に記憶されているキャ
ラクタコード”G”が読み出される。
【0031】T2の期間には、アドレス選択回路26
が、アドレス信号Lに”N”を出力する。これとキャラ
クタコード”G”とを受けて,キャラクタジェネレータ
7は、”N”行目のキャラクタパターン”P”を、キャ
ラクタコード”G”のマトリックス状パターンから読出
す。しかし、セット信号SPHが縁どり有無信号Fによ
ってマスクされているので、このキャラクタパターン”
P”はシリアル変換回路28のシフトレジスタ8aによ
って受け取られることはない。T3の期間には、アドレ
ス選択回路26が、アドレス信号Lに”N”を出力し続
ける。したがって、キャラクタジェネレータ7も、キャ
ラクタパターン”P”を出力し続ける。そして、このキ
ャラクタパターン”P”だけは、セット信号SPMに応
じて、シリアル変換回路28のシフトレジスタ8bが受
け取り、映像出力に用いられる。T4の期間にも、アド
レス選択回路26が、アドレス信号Lに”N”を出力し
続ける。したがって、キャラクタジェネレータ7も、キ
ャラクタパターン”P”を出力し続ける。しかし、セッ
ト信号SPLが縁どり有無信号Fによってマスクされて
いるので、このキャラクタパターン”P”もシリアル変
換回路28のシフトレジスタ8cによって受け取られな
い。このようにして、アドレス選択回路26とキャラク
タジェネレータ7の動作の頻度が抑制され、消費電力が
低減される。
【0032】図4の構成に従って、この発明のタイトル
映像信号生成回路の動作を説明する。この回路において
も、縁どりを行う場合には、従来例と同様の動作であ
る。そこで、縁どりしない場合であって、従来例と異な
る部分について述べる。この発明のアドレス選択回路4
6は、マイクロコンピュータからの縁どり有無信号Fを
受け、この信号Fにより縁どりしないことを指示された
時には、前後の行のアドレス”M−m”,”M+m”を
生成しないので、期間T0にアドレス信号上に出力され
るアドレスは”M”のみである。
【0033】T5の期間には、アドレス選択回路46
が、アドレス信号ULに、”M”を出力する。これを受
けて表示データRAM55は、”M”行目のタイトルデ
ータ”GP”を出力する。T6の期間にも、アドレス選
択回路46が、アドレス信号ULに、”M”を出力し続
ける。これを受けて表示データRAM55も、”M”行
目のタイトルデータ”GP”を出力し続ける。このタイ
トルデータ”GP”のみが、セット信号SPMに応じ
て、シリアル変換回路48のシフトレジスタに受け取と
られ、映像出力に用いられる。T7の期間にも、アドレ
ス選択回路46が、アドレス信号ULに、”M”を出力
し続ける。これを受けて表示データRAM55も、”
M”行目のタイトルデータ”GP”を出力し続けるが、
このタイトルデータ”GP”は何にも受け取られない。
このようにして、アドレス選択回路46と表示データR
AM55の動作の頻度が抑制され、消費電力が低減され
る。
【0034】このように、キャラクタ映像信号生成回路
にあっては、縁どり有無信号により縁どりしない場合に
は、アドレス選択回路が、キャラクタジェネレータへの
アドレス信号を所定の期間に1回しか生成しない。これ
により、このアドレス信号を受け取っているキャラクタ
ジェネレータにおいても、それが有するアドレスデコー
ダや出力バッファー等の制御回路が1回しか動作しな
い。したがって、キャラクタジェネレータにおいても、
スイッチング回数が1/3に削減され、その結果、消費
電力がほぼ1/3に低減する。
【0035】また、タイトル映像信号生成回路にあって
は、縁どり有無信号により縁どりしない場合には、アド
レス選択回路が、表示データRAMへのアドレス信号を
所定の期間に1回しか生成しない。これにより、このア
ドレス信号を受け取っている表示データRAMにおい
て、それが有するアドレスデコーダや出力バッファー等
の制御回路が1回しか動作しない。したがって、タイト
ル映像信号生成回路のCMOSの表示RAMにおいて
も、スイッチング回数が1/3に削減され、その結果、
消費電力がほぼ1/3に低減する。
【0036】以上、キャラクタ映像信号生成回路とタイ
トル映像信号生成回路とについて詳しく説明してきた
が、この発明の映像表示装置は、これらの回路のどちら
か一方のみを有するものに限らず、両方の回路を有する
ものであってもよい。
【0037】
【発明の効果】以上の説明のとおり、この発明の映像表
示装置にあっては、回路の簡易な変更により、縁どり表
示のための回路を有しながらも、縁どりを行わない時に
は、縁どり表示に関係する回路の余分な動作を抑制でき
る。その結果、縁どり表示のための回路を省いたものと
ほぼ同等に消費電力を節約できる、特にバッテリー駆動
の装置にあっては、重量を軽くできる、長時間の駆動が
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の映像表示装置のキャラク
タ映像信号生成回路部分を中心とするブロック図であ
る。
【図2】映像表示装置におけるキャラクタパターンとこ
れから生成されて上下左右のドットを囲む縁どりパター
ンの一例(a)と、この発明のシリアル変換回路の詳細
ブロック図(b)である。
【図3】従来の映像表示装置の構成を示すための図であ
り、特にキャラクタ映像信号生成回路部分のブロック図
である。
【図4】この発明の一実施例の映像表示装置のタイトル
映像信号生成回路部分を中心とするブロック図である。
【図5】従来の映像表示装置の構成を示すための図であ
り、特にタイトル映像信号生成回路部分のブロック図で
ある。
【符号の説明】
1 マイクロコンピュータ 2 書込みアドレスレジスタ 3 書込みデータレジスタ 4 書込み同期回路 5 表示データRAM 6 アドレス選択回路 7 キャラクタジェネレータ 8 シリアル変換回路 9 CRT 10 水平アドレスカウンタ 11 発振回路 12 垂直アドレスカウンタ 13 キャラクタ映像信号生成回路 23 キャラクタ映像信号生成回路 26 アドレス選択回路 28 シリアル変換回路 43 タイトル映像信号生成回路 46 アドレス選択回路 53 タイトル映像信号生成回路 55 表示データRAM 56 アドレス選択回路

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表示画面上の垂直位置を定める行選択信号
    と水平位置を定める桁選択信号とを受け、1キャラクタ
    分の幅を走査する期間に、第1のアドレス信号を1回生
    成し、第2のアドレス信号を3回生成するCMOSのア
    ドレス選択回路と、表示されている全キャラクタコード
    を記憶しそのなかから第1のアドレス信号の指すアドレ
    スに記憶されているキャラクタコードを読出し出力する
    表示データRAMと、前記のキャラクタコードを受けて
    対応する1キャラクタ分のマトリックス状パターンを選
    択し、第2のアドレス信号を受けて前記マトリックス状
    パターンから対応する1行分のキャラクタパターンを出
    力するキャラクタジェネレータと、縁どりパターンの生
    成に要する第2のアドレス信号の前記3回生成に応じて
    得られる3個1組の前記キャラクタパターンを、少なく
    とも3個1組のCMOSのシフトレジスタが受けて保持
    し、ドットクロック毎に順次1ドットづつ出力するシリ
    アル変換回路とを備える映像表示装置において、前記ア
    ドレス選択回路は、マイクロコンピュータからの縁どり
    有無信号を受け、この信号により縁どりしないことを指
    示された時には、第2のアドレス信号を生成するために
    加減する値を固定し、第2のアドレス信号を1回のみ生
    成し、前記シリアル変換回路は、前記縁どり有無信号を
    受け、この信号が縁どり無しの状態にある時には、前記
    3個のシフトレジスタのうち2個のシフトレジスタの動
    作を停止することを特徴とする映像表示装置。
  2. 【請求項2】表示画面上の垂直位置を定める行選択信号
    と水平位置を定める桁選択信号とを受け、1タイトルデ
    ータの幅を走査する期間に、アドレス信号を3回生成す
    るCMOSのアドレス選択回路と、表示されている全タ
    イトルデータを記憶しそのなかから前記アドレス信号の
    指すアドレスに記憶されているタイトルデータを読出し
    出力するCMOSの表示データRAMと、縁どりパター
    ンの生成に要する前記アドレス信号の前記3回生成に応
    じて得られる3個1組の前記タイトルデータを、少なく
    とも3個1組のCMOSのシフトレジスタが受けて保持
    し、ドットクロック毎に順次1ドットづつ出力するシリ
    アル変換回路とを備える映像表示装置において、前記ア
    ドレス選択回路は、マイクロコンピュータからの縁どり
    有無信号を受け、この信号により縁どりしないことを指
    示された時には、1タイトルデータの幅を走査する前記
    の期間に、前記アドレス信号を生成するために加減する
    値を固定し、前記アドレス信号を1回のみ生成し、前記
    シリアル変換回路は、前記縁どり有無信号を受け、この
    信号が縁どり無しの状態にある時には、前記3個のシフ
    トレジスタのうち2個のシフトレジスタの動作を停止す
    ることを特徴とする映像表示装置。
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