JP2695038B2 - 溶融金属容器の流込み施工方法 - Google Patents
溶融金属容器の流込み施工方法Info
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- JP2695038B2 JP2695038B2 JP30808590A JP30808590A JP2695038B2 JP 2695038 B2 JP2695038 B2 JP 2695038B2 JP 30808590 A JP30808590 A JP 30808590A JP 30808590 A JP30808590 A JP 30808590A JP 2695038 B2 JP2695038 B2 JP 2695038B2
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- Japan
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- molten metal
- refractory
- pouring
- metal container
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- Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)
- Furnace Housings, Linings, Walls, And Ceilings (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、側壁及び底壁の一部あるいは全部を不定形
耐火物でライニングした取鍋及びタンディッシュに関す
る。
耐火物でライニングした取鍋及びタンディッシュに関す
る。
［従来の技術］ 転炉等で精錬された溶鋼は、取鍋に注入された後、所
定の場所に搬送され、タンディッシュ等の中間容器を介
して連鋳用鋳型で凝固されて鋳片に製造される。また、
取鍋に収容された状態で二次精錬を受けることもある。
このように、取鍋は高温の溶鋼を収容し、場合によって
は苛酷な精錬反応に曝されるため、ライニングした耐火
物の損傷が激しい。そのため、ライニングを補修する作
業が頻繁に行われることになる。この作業を簡略化し、
また炉材コストを低減するため、側壁のウェアライニン
グを不定形耐火物で築造（第３図）することが知られて
いる（昭和55年９月20日丸善株式会社発行社団法人日本
鉄鋼協会編集「第３版鉄鋼便覧第II巻製銑・製鋼」第57
4〜576頁参照）。図中１は鉄皮、２はパーマれんが、３
は側壁流し込み、４は敷流し込みを示す。不定形耐火物
を使用してライニングする時、耐火物の原価を切下げる
ことが可能となり、また築造作業を機械化できる。しか
し、不定形耐火物には、乾燥及び使用時に亀裂が多数入
る場合が多く、不定形耐火物に亀裂進展抑制を目的とし
て、特願昭57−135389号の様に10mm以上の粗粒を添加し
た材料の開発も進んできた。
定の場所に搬送され、タンディッシュ等の中間容器を介
して連鋳用鋳型で凝固されて鋳片に製造される。また、
取鍋に収容された状態で二次精錬を受けることもある。
このように、取鍋は高温の溶鋼を収容し、場合によって
は苛酷な精錬反応に曝されるため、ライニングした耐火
物の損傷が激しい。そのため、ライニングを補修する作
業が頻繁に行われることになる。この作業を簡略化し、
また炉材コストを低減するため、側壁のウェアライニン
グを不定形耐火物で築造（第３図）することが知られて
いる（昭和55年９月20日丸善株式会社発行社団法人日本
鉄鋼協会編集「第３版鉄鋼便覧第II巻製銑・製鋼」第57
4〜576頁参照）。図中１は鉄皮、２はパーマれんが、３
は側壁流し込み、４は敷流し込みを示す。不定形耐火物
を使用してライニングする時、耐火物の原価を切下げる
ことが可能となり、また築造作業を機械化できる。しか
し、不定形耐火物には、乾燥及び使用時に亀裂が多数入
る場合が多く、不定形耐火物に亀裂進展抑制を目的とし
て、特願昭57−135389号の様に10mm以上の粗粒を添加し
た材料の開発も進んできた。
［発明が解決しようとする課題］ ところが、10mm以上の粗粒が流込み材より比重差で５
％以上大きい場合には、施工後振動を加えることで10mm
以上の粗粒が、比重差にて施工体下部に沈降する現象が
発生する。特に、この現象は流込み材の最大粒径が10mm
以上、添加水分３〜10％のキャスタブルで、同キャスタ
ブル中には10mm以上の粗骨材を10重量％以上含有し、か
つ10mm以上の粗骨材とキャスタブルに、５％以上の嵩比
重差がある材料の流込み時に顕著に発生する。この材料
偏析にて材料内部に亀裂を生じ使用中に表面剥離が激し
く低ライフに終わってしまう。その為、比重の異なる材
料の使用はさけている。第４図は、粗粒５の沈降を説明
する図である。取鍋の外殻を形成する鉄皮１の底部内面
及び側壁内面に不定形耐火物を敷き詰めているが、粗粒
が底部に沈降している状態をしめしている。このような
状態でライニングされた取鍋に溶鋼を注入し、多数回使
用していくうちに、粗粒部とその他の部分が分離し、溶
鋼侵入あるいは構造的スポーリングにて材料内部に亀裂
６を生じ、材料が剥離を生じ、施工体の浮上あるいは、
低寿命等のトラブルにつながる。そこで、本発明は、ラ
イニングされた不定形耐火物の粒度偏析を施工方法にて
防止し均一施工体を成形させることを目的とする。
％以上大きい場合には、施工後振動を加えることで10mm
以上の粗粒が、比重差にて施工体下部に沈降する現象が
発生する。特に、この現象は流込み材の最大粒径が10mm
以上、添加水分３〜10％のキャスタブルで、同キャスタ
ブル中には10mm以上の粗骨材を10重量％以上含有し、か
つ10mm以上の粗骨材とキャスタブルに、５％以上の嵩比
重差がある材料の流込み時に顕著に発生する。この材料
偏析にて材料内部に亀裂を生じ使用中に表面剥離が激し
く低ライフに終わってしまう。その為、比重の異なる材
料の使用はさけている。第４図は、粗粒５の沈降を説明
する図である。取鍋の外殻を形成する鉄皮１の底部内面
及び側壁内面に不定形耐火物を敷き詰めているが、粗粒
が底部に沈降している状態をしめしている。このような
状態でライニングされた取鍋に溶鋼を注入し、多数回使
用していくうちに、粗粒部とその他の部分が分離し、溶
鋼侵入あるいは構造的スポーリングにて材料内部に亀裂
６を生じ、材料が剥離を生じ、施工体の浮上あるいは、
低寿命等のトラブルにつながる。そこで、本発明は、ラ
イニングされた不定形耐火物の粒度偏析を施工方法にて
防止し均一施工体を成形させることを目的とする。
［課題を解決するための手段］ 本発明は、その目的を達成する為の流込み方法で、10
mm以上の粗粒と流し込み不定形との比重差が５％以上の
不定形耐火物流し込み時に、粒径10mm以上の骨材を含ま
ない不定形材を流込み全重量の10〜40％流し込んで後
に、粒径10mm以上を含んだ不定形材を流込み、加振せし
めることを特徴とした施工方法である。粒径10mm以上の
骨材を含まない不定形材料が全流し込み材料重量比に対
し10％以下では、10mm以上の粗粒が沈降し、溶鋼侵入あ
るいは構造的スポーリングにて材料内部に亀裂を生じて
施工体の浮上あるいは、低寿命といったトラブル原因と
なる。また、流し込み初期の10mm以上の粗粒が、全流し
込み材料重量比に対し40％以上では、施工体下部に10mm
以上の粗粒が存在しなくなり、粗粒添加の本来の目的で
ある、亀裂進展抑制効果が発揮できなくなる。加振装置
としては、棒状バイブレータ、ユーラスモータ等あるが
特に限定しないが、振動加速度1G以上7G以下で加振時間
は流込み材料1tonに対し30秒以上５分以下が望ましい。
mm以上の粗粒と流し込み不定形との比重差が５％以上の
不定形耐火物流し込み時に、粒径10mm以上の骨材を含ま
ない不定形材を流込み全重量の10〜40％流し込んで後
に、粒径10mm以上を含んだ不定形材を流込み、加振せし
めることを特徴とした施工方法である。粒径10mm以上の
骨材を含まない不定形材料が全流し込み材料重量比に対
し10％以下では、10mm以上の粗粒が沈降し、溶鋼侵入あ
るいは構造的スポーリングにて材料内部に亀裂を生じて
施工体の浮上あるいは、低寿命といったトラブル原因と
なる。また、流し込み初期の10mm以上の粗粒が、全流し
込み材料重量比に対し40％以上では、施工体下部に10mm
以上の粗粒が存在しなくなり、粗粒添加の本来の目的で
ある、亀裂進展抑制効果が発揮できなくなる。加振装置
としては、棒状バイブレータ、ユーラスモータ等あるが
特に限定しないが、振動加速度1G以上7G以下で加振時間
は流込み材料1tonに対し30秒以上５分以下が望ましい。
［実施例］ 以下、図面を参照しながら実施例により、本発明の特
徴を具体的に説明する。第１図に示す取鍋敷部に第１表
に示す組成の不定形耐火物を用い、バッチ式ボルテック
スミキサーにて混練した材料を10ton施工する。この時
の手法として、最初の1.5tonは10mm以上の粗粒を添加し
ていない材料Ａをまた、残りの8.5tonを10mm以上の粗粒
としてAl2O3粒で比重3.5のものを20％添加した材料Ｂを
施工した。その後、棒状バイブレーターにて材料内部の
混在空気を脱気し、約20時間の養生後、乾燥し実湯を繰
り返した。敷部は層状の剥離もなく180回の受鋼にも耐
える結果となった。また、使用後の施工体を回収し切断
調査したところ第２図に示すように10mm以上の粗粒を均
一に分散し、良好な組織となっていた。
徴を具体的に説明する。第１図に示す取鍋敷部に第１表
に示す組成の不定形耐火物を用い、バッチ式ボルテック
スミキサーにて混練した材料を10ton施工する。この時
の手法として、最初の1.5tonは10mm以上の粗粒を添加し
ていない材料Ａをまた、残りの8.5tonを10mm以上の粗粒
としてAl2O3粒で比重3.5のものを20％添加した材料Ｂを
施工した。その後、棒状バイブレーターにて材料内部の
混在空気を脱気し、約20時間の養生後、乾燥し実湯を繰
り返した。敷部は層状の剥離もなく180回の受鋼にも耐
える結果となった。また、使用後の施工体を回収し切断
調査したところ第２図に示すように10mm以上の粗粒を均
一に分散し、良好な組織となっていた。
［発明の効果］ 本発明の流し込み施工方法を用いることにより不定形
耐火物中に粗骨材を均等に分散出来る為、耐食性、耐ス
ポーリング性が向上すると共に材料中内部亀裂の抑制が
図れる為長寿命化が達成出来る顕著な効果がある。
耐火物中に粗骨材を均等に分散出来る為、耐食性、耐ス
ポーリング性が向上すると共に材料中内部亀裂の抑制が
図れる為長寿命化が達成出来る顕著な効果がある。
第１図は粗骨材を含まない材料の流し込み施工の説明
図、第２図は180ch使用後の粗骨材の分散状況を示す
図、第３図は取鍋のウェアライニング概略図、第４図は
粗骨材の沈降による内部亀裂発生状況を示す概略図であ
る。 １…鉄皮、２…パーマれんが ５…粗粒、６…亀裂
図、第２図は180ch使用後の粗骨材の分散状況を示す
図、第３図は取鍋のウェアライニング概略図、第４図は
粗骨材の沈降による内部亀裂発生状況を示す概略図であ
る。 １…鉄皮、２…パーマれんが ５…粗粒、６…亀裂
Claims (1)
- 【請求項１】側壁および底壁の一部あるいは全部を不定
形耐火物でライニングした溶融金属受湯用容器の不定形
耐火物の流込みにおいて、粒径10mm以上の骨材を含まな
い不定形材を全重量比の10〜40％を流し込んで後に、粒
径10mm以上を含有した不定形耐火物を流し込んで加振せ
しめることを特徴とした溶融金属容器の流込み施工方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30808590A JP2695038B2 (ja) | 1990-11-14 | 1990-11-14 | 溶融金属容器の流込み施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30808590A JP2695038B2 (ja) | 1990-11-14 | 1990-11-14 | 溶融金属容器の流込み施工方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04184091A JPH04184091A (ja) | 1992-07-01 |
| JP2695038B2 true JP2695038B2 (ja) | 1997-12-24 |
Family
ID=17976690
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30808590A Expired - Lifetime JP2695038B2 (ja) | 1990-11-14 | 1990-11-14 | 溶融金属容器の流込み施工方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2695038B2 (ja) |
-
1990
- 1990-11-14 JP JP30808590A patent/JP2695038B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04184091A (ja) | 1992-07-01 |
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