JP2694079B2 - アースアンカーの施工方法 - Google Patents
アースアンカーの施工方法Info
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Description
壁の支持、擁壁や橋脚の転倒防止及び斜面の地すべり防
止等に使用されるアースアンカーの施工方法に関するも
のである。
な、耐荷体10が深さを違えてアンカー体20に設置さ
れ、これに引張材30がUターン状に巻き掛けられて定
着されたものが知られている。このアースアンカー40
は、耐荷体10が深さを違えてアンカー体20に設置さ
れているため、これら長さの異なる引張材30を緊張す
ると、アンカー体20へのせん断応力がアンカー体20
全長にわたって平均化してかけられるという優れた利点
がある。
アンカーは掘削孔を掘削してグラウトを注入した後、耐
荷体にUターン状に巻き掛けた引張材を挿入し、ケーシ
ング加圧をしながらケーシングの引き抜き作業をしてグ
ラウトの圧入をしていたため、グラウトホースを掘削孔
に入れることができず、パッカー方式で加圧するアンカ
ー体の形成ができなかった。本発明は上記のような問題
に鑑みてなされたものであり、その目的は、アンカー体
を形成するためのグラウトホースを耐荷体と共に掘削孔
に挿入して、二次グラウトの圧入ができるようにするこ
とである。
めになされた本発明のアースアンカーの施工方法は、長
さの異なる引張材が連結されている複数の耐荷体と、こ
れら耐荷体の中心部を貫装するグラウトホースとからな
り、所定深さに掘削した掘削孔内に所定量のグラウトを
一次注入した後に、前記複数の耐荷体を所定の間隔をも
って深さを違えて挿入し、前記グラウトホースを介して
前記一次注入したグラウトの最深部側から二次グラウト
を圧入することを特徴とするものである。
心部にグラウトホースが貫装されていることから、耐荷
体の挿入と同時にグラウトホースを掘削孔内の奥深くま
で適正に挿入することができ、一次グラウトの最深部に
二次グラウトの圧入ができることから、パッカー方式と
同様の加圧アンカー体が形成できる。また、耐荷体が所
定の間隔をもって深さを違えて掘削孔内に挿入され、二
次グラウトの圧入により加圧アンカー体が形成され、該
アンカー体へのせん断応力をアンカー体全長にわたって
平均化してかけることができる。
図示の一実施例に基づいて詳細に説明する。図1は本発
明によって得られたアースアンカーの断面図、図2は耐
荷体の断面図、図3は耐荷体の正面図、図4は図2のI
−I線断面図、図5は耐荷体に付帯部財を取り付けた状
態の側面図、図6は同耐荷体の一方の端面図を示すもの
である。
削孔Bのアンカー体1に所定の間隔をもって深さを違え
て埋設された3つの耐荷体2であり、これらの耐荷体2
の中心部に設けられた貫通孔2aにはグラウトホース3
が貫装されると共に、引張材4が2本づつ連結され、該
引張材4の後端が掘削孔Bの開口から導出されて緊張定
着されることにより土留壁Cを支持している。なお、前
記耐荷体2は上記のように3つに限らず複数、即ち1つ
以上、2つ、4つ、5つと設けることができる。
ウトホース3を貫装する貫通孔2aを備え、その周囲に
は引張材4を嵌合する複数の凹欠部2bが放射状に形成
されている。この凹欠部2bは引張材4を嵌合するもの
であり、それぞれ対向状に4つ(又は6つ)設けられて
いる。
うに、付帯部材、即ちカプラー5を介してガイド板6が
設けられ、該ガイド板6の周囲にも前記凹欠部2bに対
応させて、複数の凹欠部6aが放射状に形成されて引張
材4を嵌合するが、開口側のガイド板6には同一掘削孔
Bにおける引張材4の本数と同数、即ち本実施例におい
ては6つの凹欠部6aが設けられている。
の中心部には、前記耐荷体2の貫通孔2aと同様の貫通
孔6bが夫々中心部に設けられ、その貫通孔6bにグラ
ウトホース3が貫装されている。
図7に示すように深さの浅い耐荷体2毎にその数を増加
させて使用することができる。
摺動自在にPC鋼より線4bを挿通した、いわゆるアン
ボンドケーブルが使用され、先端が圧着グリップ4cに
より耐荷体2に固定され、該圧着グリップ4cの先端が
押え板4dで耐荷体2に固定されている。従って、掘削
孔Bの奥側の耐荷体2に連結された引張材4はそれぞれ
の各耐荷体2及びガイド板6の凹欠部2b、6aに嵌合
されてビニールテープ7等で結束され、全体として所定
の間隔に耐荷体2が配設された柱状に形成されたものと
なる。
について説明する。先ず初めに、削孔機により掘削孔B
を所定深さ掘削して一般的に行われているケーシングを
挿入する。そして、このケーシング内を洗浄した後に適
宜のグラウトホースを挿入して所定量のグラウトを一次
注入する。この場合のグラウトの所定量は、アースアン
カーを構成するに必要な量に略対応する量である。
複数の耐荷体2を柱状に結束した状態で掘削孔B内に挿
入すると、複数の耐荷体2はそれぞれ所定の間隔をもっ
て深さの違う位置に設置される。そして、これら耐荷体
2の貫通孔2aにグラウトホース3が貫装されているこ
とから、グラウトホース3の先端は掘削孔Bの略最深部
に開口することになる。
深さを違えて掘削孔Bへ設置された後、ケーシングの引
き抜きと並行して前記グラウトホース3から二次グラウ
トが注入され、ケーシングが引き抜かれたことにより、
掘削孔B内に空隙部が生じないように、且つ掘削孔Bの
内壁と注入されたグラウトが圧密状態になるように二次
グラウトが圧入されるのである。
の二次注入となるものであり、前記一次注入のグラウト
の最深部側から二次的にグラウトを圧入することで、先
の一次注入のグラウトが上部に位置して、実質的に掘削
孔Bを塞いだ状態になっているので、例えば、掘削孔内
の途中に閉塞用のパッカーを挿入しなくても、二次グラ
ウトの圧入によって略パッカー方式に対応する加圧アン
カー体が形成できるのである。
注入するためのグラウトホース3を耐荷体2に貫装して
掘削孔B内に挿通可能としたので、例えば、掘削孔B内
の途中にパッカーを挿入し、アンカー体が形成される掘
削孔を閉塞し、この閉塞された奥の掘削孔へグラウトホ
ース3によりグラウトを圧入し、掘削孔の奥を押し拡げ
空隙部が生じないようにグラウトを注入して加圧式のア
ンカー体を形成することができるのである。
ウトが硬化した後、掘削孔Bの開口外において一番長い
引張材4から順次緊張して定着し、所謂アースアンカー
を形成する。この定着手段は一般的に行われている従来
技術が採用できる。
は、長さの異なる引張材が連結されている複数の耐荷体
と、これら耐荷体の中心部を貫装するグラウトホースと
からなり、所定深さに掘削した掘削孔内に所定量のグラ
ウトを一次注入した後に、前記複数の耐荷体を所定の間
隔をもって深さを違えて挿入し、前記グラウトホースを
介して前記一次注入したグラウトの最深部側から二次グ
ラウトを圧入するようにしたことにより、内部に空隙部
が生じないで且つ加圧されたアンカー体が形成できると
いう優れた効果を奏する。
の中心部にグラウトホースが貫装されていることから、
耐荷体の挿入と同時にグラウトホースを掘削孔内の奥深
くまで適正に挿入することができ、閉鎖部材であるパッ
カーを掘削孔の途中の任意の位置にセットして、いわゆ
るパッカー方式と同様に加圧アンカー体を施工すること
ができるという優れた効果を奏する。
ホースを貫装させたことにより、グラウトを掘削孔の最
深部及び耐荷体付近に加圧状態で充分に充填することが
できるので、アンカー体に所定の抵抗力を持たせること
ができる。
れたことにより、せん断応力をアンカー体全長にわたっ
て平均化してかけることができる。
とにより、掘削孔内に挿入する複数の耐荷体の引張材
を、上部に位置する耐荷体の凹欠部に順次嵌合して全体
を柱状に結束することができ、それによって掘削孔内へ
の挿入が容易に行える。
け、該ガイド板に凹欠部を設けたことにより、深さの浅
い耐荷体毎にガイド板の数を増加させて使用することが
できるので、引張材の導出本数が多くなって均一な支持
力が得られる。
の断面図である。
る。
取り付けた側面図である。
の他の実施例を示す断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 長さの異なる引張材が連結されている複
数の耐荷体と、これら耐荷体の中心部を貫装するグラウ
トホースとからなり、所定深さに掘削した掘削孔内に所
定量のグラウトを一次注入した後に、前記複数の耐荷体
を所定の間隔をもって深さを違えて挿入し、前記グラウ
トホースを介して前記一次注入したグラウトの最深部側
から二次グラウトを圧入することを特徴とするアースア
ンカーの施工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3350745A JP2694079B2 (ja) | 1991-12-12 | 1991-12-12 | アースアンカーの施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3350745A JP2694079B2 (ja) | 1991-12-12 | 1991-12-12 | アースアンカーの施工方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05163721A JPH05163721A (ja) | 1993-06-29 |
JP2694079B2 true JP2694079B2 (ja) | 1997-12-24 |
Family
ID=18412575
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3350745A Expired - Fee Related JP2694079B2 (ja) | 1991-12-12 | 1991-12-12 | アースアンカーの施工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2694079B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101456156B1 (ko) * | 2013-04-25 | 2014-11-03 | 주식회사 성우사면 | 터널 필라부 보강을 위한 그라우팅 장치 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5748020A (en) * | 1980-09-02 | 1982-03-19 | Shin Gijutsu Kaihatsu Kk | Removal anchor method and removal anchor |
JPS6389724A (ja) * | 1986-09-30 | 1988-04-20 | Takenaka Komuten Co Ltd | 多段支圧板による永久地盤アンカ− |
JPH01278615A (ja) * | 1988-04-27 | 1989-11-09 | Kurosawa Kensetsu Kk | 除去アンカー |
-
1991
- 1991-12-12 JP JP3350745A patent/JP2694079B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05163721A (ja) | 1993-06-29 |
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