JP2694079B2 - アースアンカーの施工方法 - Google Patents

アースアンカーの施工方法

Info

Publication number
JP2694079B2
JP2694079B2 JP3350745A JP35074591A JP2694079B2 JP 2694079 B2 JP2694079 B2 JP 2694079B2 JP 3350745 A JP3350745 A JP 3350745A JP 35074591 A JP35074591 A JP 35074591A JP 2694079 B2 JP2694079 B2 JP 2694079B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grout
load
hole
anchor
bearing body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3350745A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05163721A (ja
Inventor
英雄 尾高
Original Assignee
黒沢建設 株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 黒沢建設 株式会社 filed Critical 黒沢建設 株式会社
Priority to JP3350745A priority Critical patent/JP2694079B2/ja
Publication of JPH05163721A publication Critical patent/JPH05163721A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2694079B2 publication Critical patent/JP2694079B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Piles And Underground Anchors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は根切り工事における土留
壁の支持、擁壁や橋脚の転倒防止及び斜面の地すべり防
止等に使用されるアースアンカーの施工方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来のアースアンカーは図8に示すよう
な、耐荷体10が深さを違えてアンカー体20に設置さ
れ、これに引張材30がUターン状に巻き掛けられて定
着されたものが知られている。このアースアンカー40
は、耐荷体10が深さを違えてアンカー体20に設置さ
れているため、これら長さの異なる引張材30を緊張す
ると、アンカー体20へのせん断応力がアンカー体20
全長にわたって平均化してかけられるという優れた利点
がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のアース
アンカーは掘削孔を掘削してグラウトを注入した後、耐
荷体にUターン状に巻き掛けた引張材を挿入し、ケーシ
ング加圧をしながらケーシングの引き抜き作業をしてグ
ラウトの圧入をしていたため、グラウトホースを掘削孔
に入れることができず、パッカー方式で加圧するアンカ
ー体の形成ができなかった。本発明は上記のような問題
に鑑みてなされたものであり、その目的は、アンカー体
を形成するためのグラウトホースを耐荷体と共に掘削孔
に挿入して、二次グラウトの圧入ができるようにするこ
とである。
【0004】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決する
めになされた本発明のアースアンカーの施工方法は、長
さの異なる引張材が連結されている複数の耐荷体と、こ
れら耐荷体の中心部を貫装するグラウトホースとからな
り、所定深さに掘削した掘削孔内に所定量のグラウトを
一次注入した後に、前記複数の耐荷体を所定の間隔をも
って深さを違えて挿入し、前記グラウトホースを介して
前記一次注入したグラウトの最深部側から二次グラウト
を圧入することを特徴とするものである
【0005】
【作用】掘削孔内に深さを違えて挿入される耐荷体の中
心部にグラウトホースが貫装されていることから、耐荷
体の挿入と同時にグラウトホースを掘削孔内の奥深くま
で適正に挿入することができ、一次グラウトの最深部に
二次グラウトの圧入ができることから、パッカー方式と
同様の加圧アンカー体が形成できる。また、耐荷体が
定の間隔をもって深さを違えて掘削孔内に挿入され、二
次グラウトの圧入により加圧アンカー体が形成され、
アンカー体へのせん断応力をアンカー体全長にわたって
平均化してかけることができる。
【0006】
【実施例】以下、本発明のアースアンカーの施工方法
図示の一実施例に基づいて詳細に説明する。図1は本発
明によって得られたアースアンカーの断面図、図2は耐
荷体の断面図、図3は耐荷体の正面図、図4は図2のI
−I線断面図、図5は耐体に付帯部財を取り付けた状
態の側面図、図6は同耐荷体の一方の端面図を示すもの
である。
【0007】アースアンカーAは図1に示すように、掘
削孔Bのアンカー体1に所定の間隔をもって深さを違え
て埋設された3つの耐荷体2であり、これらの耐荷体2
の中心部に設けられた貫通孔2aにはグラウトホース3
が貫装されると共に、引張材4が2本づつ連結され、該
引張材4の後端が掘削孔Bの開口から導出されて緊張定
着されることにより土留壁Cを支持している。なお、前
記耐荷体2は上記のように3つに限らず複数、即ち1つ
以上、2つ、4つ、5つと設けることができる。
【0008】前記耐荷体2は円形であり、中心部にグラ
ウトホース3を貫装する貫通孔2aを備え、その周囲に
は引張材4を嵌合する複数の凹欠部2bが放射状に形成
されている。この凹欠部2bは引張材4を嵌合するもの
であり、それぞれ対向状に4つ(又は6つ)設けられて
いる。
【0009】また、この耐荷体2には、図5に示したよ
うに、付帯部材、即ちカプラー5を介してガイド板6が
設けられ、該ガイド板6の周囲にも前記凹欠部2bに対
応させて、複数の凹欠部6aが放射状に形成されて引張
材4を嵌合するが、開口側のガイド板6には同一掘削孔
Bにおける引張材4の本数と同数、即ち本実施例におい
ては6つの凹欠部6aが設けられている。
【0010】さらに、これらカプラー5及びガイド板6
の中心部には、前記耐荷体2の貫通孔2aと同様の貫通
孔6bが夫々中心部に設けられ、その貫通孔6bにグラ
ウトホース3が貫装されている。
【0011】また、このカプラー5及びガイド板6は、
図7に示すように深さの浅い耐荷体2毎にその数を増加
させて使用することができる。
【0012】前記各引張材4は合成樹脂シース4a内に
摺動自在にPC鋼より線4bを挿通した、いわゆるアン
ボンドケーブルが使用され、先端が圧着グリップ4cに
より耐荷体2に固定され、該圧着グリップ4cの先端が
押え板4dで耐荷体2に固定されている。従って、掘削
孔Bの奥側の耐荷体2に連結された引張材4はそれぞれ
の各耐荷体2及びガイド板6の凹欠部2b、6aに嵌合
されてビニールテープ7等で結束され、全体として所定
の間隔に耐荷体2が配設された柱状に形成されたものと
なる
【0013】次に本発明のアースアンカーAの施工方法
ついて説明する。先ず初めに、削孔機により掘削孔B
を所定深さ掘削して一般的に行われているケーシングを
挿入する。そして、このケーシング内を洗浄した後に
宜のグラウトホースを挿入して所定量のグラウトを一次
注入する。この場合のグラウトの所定量は、アースアン
カーを構成するに必要な量に略対応する量である
【0014】次に、長さの異なる引張材4が連結された
複数の耐荷体2を柱状に結束した状態で掘削孔B内に挿
入すると、複数の耐荷体2はそれぞれ所定の間隔をもっ
て深さの違う位置に設置される。そして、これら耐荷体
2の貫通孔2aにグラウトホース3が貫装されているこ
とから、グラウトホース3の先端は掘削孔Bの略最深部
に開口することになる
【0015】このように耐荷体2が所定の間隔をもって
深さを違えて掘削孔Bへ設置された後、ケーシングの引
き抜きと並行して前記グラウトホース3から二次グラウ
トが注入され、ケーシングが引き抜かれたことにより、
掘削孔B内に空隙部が生じないように、且つ掘削孔Bの
内壁と注入されたグラウトが圧密状態になるように二次
グラウトが圧入されるのである
【0016】このグラウトの圧入は、実質的にグラウト
の二次注入となるものであり、前記一次注入のグラウト
の最深部側から二次的にグラウトを圧入することで、先
の一次注入のグラウトが上部に位置して、実質的に掘削
孔Bを塞いだ状態になっているので、例えば、掘削孔内
の途中に閉塞用のパッカーを挿入しなくても、二次グラ
ウトの圧入によって略パッカー方式に対応する加圧アン
カー体が形成できるのである
【0017】また、本発明においては、二次グラウトを
注入するためのグラウトホース3を耐荷体2に貫装して
掘削孔B内に挿通可能としたので、例えば、掘削孔B内
の途中にパッカーを挿入し、アンカー体が形成される掘
削孔を閉塞し、この閉塞された奥の掘削孔へグラウトホ
ース3によりグラウトを圧入し、掘削孔の奥を押し拡げ
空隙部が生じないようにグラウトを注入して加圧式のア
ンカー体を形成することができるのである
【0018】このように、掘削孔B内に注入されたグラ
ウトが硬化した後、掘削孔Bの開口外において一番長い
引張材4から順次緊張して定着し、所謂アースアンカー
を形成する。この定着手段は一般的に行われている従来
技術が採用できる
【0019】
【発明の効果】本発明に係るアースアンカーの施工方法
は、長さの異なる引張材が連結されている複数の耐荷体
と、これら耐荷体の中心部を貫装するグラウトホースと
からなり、所定深さに掘削した掘削孔内に所定量のグラ
ウトを一次注入した後に、前記複数の耐荷体を所定の間
隔をもって深さを違えて挿入し、前記グラウトホースを
介して前記一次注入したグラウトの最深部側から二次グ
ラウトを圧入するようにしたことにより、内部に空隙部
が生じないで且つ加圧されたアンカー体が形成できると
いう優れた効果を奏する。
【0020】掘削孔内に深さを違えて挿入される耐荷体
の中心部にグラウトホースが貫装されていることから、
耐荷体の挿入と同時にグラウトホースを掘削孔内の奥深
くまで適正に挿入することができ、閉鎖部材であるパッ
カーを掘削孔の途中の任意の位置にセットして、いわゆ
るパッカー方式と同様に加圧アンカー体を施工すること
ができるという優れた効果を奏する
【0021】耐荷体の中心部に設けた貫通孔にグラウト
ホースを貫装させたことにより、グラウトを掘削孔の最
深部及び耐荷体付近に加圧状態で充分に充填することが
できるので、アンカー体に所定の抵抗力を持たせること
ができる。
【0022】耐荷体が深さを違えてアンカー体に設置さ
れたことにより、せん断応力をアンカー体全長にわたっ
て平均化してかけることができる。
【0023】耐荷体の周囲に凹欠部を放射状に設けたこ
とにより、掘削孔内に挿入する複数の耐荷体の引張材
を、上部に位置する耐荷体の凹欠部に順次嵌合して全体
を柱状に結束することができ、それによって掘削孔内へ
の挿入が容易に行える。
【0024】耐荷体にカプラーを介してガイド板を設
け、該ガイド板に凹欠部を設けたことにより、深さの浅
い耐荷体毎にガイド板の数を増加させて使用することが
できるので、引張材の導出本数が多くなって均一な支持
力が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法で得られた一例のアースアンカー
の断面図である。
【図2】本発明の方法に使用される耐荷体の断面図であ
る。
【図3】最深部に位置する耐荷体の正面図である。
【図4】図2のI−I線断面図である。
【図5】同耐荷体にカプラー及びガイド板の付帯部材
取り付けた側面図である。
【図6】同耐荷体の端面図である。
【図7】本発明の方法によって得られるアースアンカー
の他の実施例を示す断面図である。
【図8】従来のアースアンカーの断面図である。
【符号の説明】
A アースアンカー B 掘削孔 1 アンカー体 2 耐荷体 2a 貫通孔 3 グラウトホース 4 引張材 4c 圧着グリップ 5 カプラー 6 ガイド板 2b、6a 凹欠部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長さの異なる引張材が連結されている複
    数の耐荷体と、これら耐荷体の中心部を貫装するグラウ
    トホースとからなり、所定深さに掘削した掘削孔内に所
    定量のグラウトを一次注入した後に、前記複数の耐荷体
    を所定の間隔をもって深さを違えて挿入し、前記グラウ
    トホースを介して前記一次注入したグラウトの最深部側
    から二次グラウトを圧入することを特徴とするアースア
    ンカーの施工方法。
JP3350745A 1991-12-12 1991-12-12 アースアンカーの施工方法 Expired - Fee Related JP2694079B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3350745A JP2694079B2 (ja) 1991-12-12 1991-12-12 アースアンカーの施工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3350745A JP2694079B2 (ja) 1991-12-12 1991-12-12 アースアンカーの施工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05163721A JPH05163721A (ja) 1993-06-29
JP2694079B2 true JP2694079B2 (ja) 1997-12-24

Family

ID=18412575

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3350745A Expired - Fee Related JP2694079B2 (ja) 1991-12-12 1991-12-12 アースアンカーの施工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2694079B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101456156B1 (ko) * 2013-04-25 2014-11-03 주식회사 성우사면 터널 필라부 보강을 위한 그라우팅 장치

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5748020A (en) * 1980-09-02 1982-03-19 Shin Gijutsu Kaihatsu Kk Removal anchor method and removal anchor
JPS6389724A (ja) * 1986-09-30 1988-04-20 Takenaka Komuten Co Ltd 多段支圧板による永久地盤アンカ−
JPH01278615A (ja) * 1988-04-27 1989-11-09 Kurosawa Kensetsu Kk 除去アンカー

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05163721A (ja) 1993-06-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2017034152A1 (ko) 개선된 구조의 영구앵커 공법용 선단정착앵커
US5320452A (en) Cast-in-place concrete pile and method of constructing the same in the ground
KR20080112559A (ko) 어스앵커구조체 및 어스앵커공법
KR100557010B1 (ko) 이중 주입관이 구비된 어스앙카체 및 이를 이용한어스앙카체 시공방법
JP2694079B2 (ja) アースアンカーの施工方法
JP3081905B2 (ja) 場所打ちコンクリート杭およびその施工法
KR100793510B1 (ko) 텐션 소일네일 및 이를 이용한 지하벽체의 시공방법
KR200325653Y1 (ko) 이중 주입관이 구비된 어스앙카체
JPH08277526A (ja) グラウンドアンカー及びその施工方法並びに同アンカーを用いた地山掘削工法
JP2922041B2 (ja) 二重防食アンカーの施工方法
JP3594054B2 (ja) グラウンドアンカー及びその施工方法
JP2546733B2 (ja) 圧密土地盤のアンカー施工法
JP2984728B2 (ja) 場所打ちコンクリート杭の施工法
KR100556976B1 (ko) 구조물 단위체를 이용한 개량된 메서 쉴드공법
CN113250205A (zh) 一种临近已有建筑基坑开挖支护方法
JPH07166544A (ja) 既製コンクリート杭工法
KR102159563B1 (ko) 제거형 프리스트레스 대나무 네일링 구조 및 이를 이용한 지하벽체 시공방법
KR0123886B1 (ko) 기초공사용 파일시공법 및 그 장치
JP2000160572A (ja) 地山補強工法
JP2969173B2 (ja) 場所打ちコンクリート杭の施工法
JP3561824B2 (ja) グラウンドアンカー及びその施工方法
JPH10252064A (ja) 場所打ち杭の施工方法
KR970001413Y1 (ko) 회수가능한 지중앵커용 인장재 정착구
KR100507580B1 (ko) 무띠장 어스앵커 공법
JPS5869924A (ja) 上部が地下連続壁、下部が柱列杭からなる土留壁の施工法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070905

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080905

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080905

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090905

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100905

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100905

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110905

Year of fee payment: 14

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees