JPH07166544A - 既製コンクリート杭工法 - Google Patents

既製コンクリート杭工法

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JPH07166544A
JPH07166544A JP31641293A JP31641293A JPH07166544A JP H07166544 A JPH07166544 A JP H07166544A JP 31641293 A JP31641293 A JP 31641293A JP 31641293 A JP31641293 A JP 31641293A JP H07166544 A JPH07166544 A JP H07166544A
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JP
Japan
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pile
anchor plate
cement milk
concrete pile
ready
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP31641293A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuyoshi Maeda
耕喜 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kajima Corp
Original Assignee
Kajima Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 既製コンクリート杭にアンカープレートを設
けて引き抜き抵抗力を向上させることにより浮き上がり
防止用として使用可能として杭工事費の低減、工期の短
縮を図る。 【構成】 地盤に先端を拡径した杭孔を穿孔し、杭孔底
にセメントミルクを注入した後、環状鉄板が埋設され、
その環状鉄板に複数のアンカープレートが溶接されてい
る既製コンクリート杭を、アンカープレートを内向けに
拘束した状態で杭孔内に挿入設置し、次いで、アンカー
プレートの拘束を解いてアンカープレートを外向けに拡
げた状態で、既製コンクリート杭と杭孔壁の間の間隙を
セメントミルクで充填する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、引き抜きに対する抵抗
力を向上させた既製コンクリート杭工法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】建築構造物の地下水による浮き上がり防
止対策として建築構造物の重量を大きくする以外の工法
の一つとして、コンクリート杭の施工がある。コンクリ
ート杭に浮き上がり防止、即ち、引き抜き抵抗力を期待
する場合は、既存の試験結果が少ないので本来は引き抜
き試験を行ってコンクリート杭の耐力を確認し、その結
果に基づいてコンクリート杭を設計しなければならない
が、この引き抜き試験に多大の費用と時間を要するた
め、引き抜き試験を行わずコンクリート杭の自重のみを
計算に入れて設計しているのが実状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の設計では、コン
クリート杭の引き抜き抵抗力として、その自重のみを計
算に入れ、地盤によるコンクリート杭の拘束力を計算に
入れていない。そして、既製コンクリート杭は場所打ち
コンクリート杭に比して自重が軽いので、浮き上がり防
止用としては殆ど使用されていない。場所打ちコンクリ
ート杭に代わり既製コンクリート杭を使用することがで
きれば杭工事費は大幅に低減される。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、既製コンクリ
ート杭に環状鉄板を介して複数のアンカープレートを設
けて引き抜き抵抗力を向上させることにより浮き上がり
防止用として使用可能とする工法であり、既製コンクリ
ート杭の採用により杭工事費の低減を図ることを目的と
する。
【0005】即ち、本発明は、地盤に先端を拡径した杭
孔を穿孔し、杭孔底にセメントミルクを注入した後、環
状鉄板が埋設され、その環状鉄板に複数のアンカープレ
ートが溶接されている既製コンクリート杭を、アンカー
プレートを内向けに拘束した状態で杭孔内に挿入設置
し、次いで、アンカープレートの拘束を解いてアンカー
プレートを外向けに拡げた状態で、既製コンクリート杭
と杭孔壁の間の間隙をセメントミルクで充填することよ
りなる既製コンクリート杭工法にかかるものである。
【0006】本発明の第一の要点は環状鉄板を介して複
数のアンカープレートを設けて引き抜き抵抗力を向上さ
せた既製コンクリート杭を使用する点であり、第二の要
点はアンカープレートの他に、更に環状の凹部を設けた
既製コンクリート杭を使用する点である。
【0007】第一の要点である、アンカープレートは、
既製コンクリート杭に埋設されている環状鉄板に斜め上
方向けに複数、花びら状に溶接されている。溶接された
状態のままでは、既製コンクリート杭を杭孔内に挿入設
置する時の妨げとなるので、既製コンクリート杭を杭孔
内に挿入設置する時には、複数のアンカープレートを結
束するなどして花びらが閉じた状態に拘束しておく必要
がある。杭孔内に挿入設置した後、この拘束を解き花び
らを元の開いた状態に戻す。アンカープレートは杭孔先
端の拡径部には必ず1組は設けられる。この外、拡径部
や軸部に更に1〜2組設けるのが好ましい。拘束してあ
るアンカープレートの拘束を解くには、アンカープレー
トの結束線にワイヤーを結んでおき、このワイヤーを地
上で引っ張って結束線を切断する方法、結束線として弾
性鋼線を使用し同様に結束線にワイヤーを結んでおき、
このワイヤーを地上で引っ張って結束線を外す方法、結
束線全体もしくは一部に熱溶断材料を使用し結束線に電
線を結んでおき、地上より流す電流により結束線を溶断
する方法などの適宜な方法が採用される。
【0008】既製コンクリート杭に引き抜き力が働くと
花びら状に開いたアンカープレートは地盤に食い込み引
き抜き力に抵抗する。
【0009】第二の要点である環状の凹部は既製コンク
リート杭の長さに応じて相当数設けられる。この環状の
凹部によりセメントミルク硬化物との一体化が改善され
引き抜き力に対する抵抗がより一層強化される。
【0010】本発明で使用される既製コンクリート杭は
通常の遠心力締め固め方式で製造されるもので、鉄筋コ
ンクリート杭、プレストレスト鉄筋コンクリート杭の何
れであってもよい。また、形状は先端開放型、先端密閉
型の何れであってもよい。強度や施工の容易さの面から
先端開放型のプレストレスト鉄筋コンクリート杭を使用
するのが好ましい。
【0011】環状鉄板を埋設し、環状の凹部を設けた既
製コンクリート杭の製造は通常の遠心力成形用型枠内に
環状鉄板を設置すると共に、環状の凹部に該当する箇所
に木材、プラスチック、鋼材などの仮埋設物を設置して
おいて遠心力成形した後、仮埋設物を撤去する方法で容
易に製造される。
【0012】
【実施例】以下図面を参照しながら本発明を説明する。
【0013】図1は本発明の施工手順の一例を示す立断
面図である。図2は図1の孔径拡大部を示し、(a)は
立断面図、(b)は(a)のA矢視図である。図1、図
2に従って本発明の施工手順を説明する。
【0014】(1)通常のセメントミルク注入工法用に
調合された掘削液を注入しながら通常の掘削機2、例え
ばアースオーガーにより地盤を所定の深さまで掘削し、
杭孔1を穿孔する。(図1(a)) (2)杭孔1の先端部は孔径を拡げて掘削し、孔径拡大
部3を形成する。(図1(b)) (3)掘削機2を引き上げながら、杭孔1の先端部に所
定量にセメントミルク4を注入する。掘削機2は引き上
げ中も回転を続け、掘削し杭外に排出しきれなかった土
砂と掘削液をよく攪拌混合する。(図1(c)) (4)掘削機2を引き上げた後、杭孔1内に既製コンク
リート杭5を挿入設置する。既製コンクリート杭5は先
端部に埋設された環状鉄板9に溶接されたアンカープレ
ートを持ち、数段の環状凹部8を持っている。この時点
ではアンカープレートは結束線7で内向けに拘束されて
6Aの位置にある。(図1(d)、図2(a)) この例では既製コンクリート杭5として先端開放型のプ
レストレスト鉄筋コンクリート杭を使用したが、先端閉
鎖型プレストレスト鉄筋コンクリート杭や鉄筋コンクリ
ート杭も同様に使用される。
【0015】(5)セメントミルク4が硬化しない間に
結束線7を切断してアンカープレート6Aの拘束を解
き、アンカープレート6Bの形に開かせる。(図2
(a)、(b))杭孔1の先端部に注入されているセメ
ントミルク4は既製コンクリート杭5と杭孔壁の間の間
隙を上昇し、この間隙に充満するとともに既製コンクリ
ート杭5の中空部を上昇し、中空部にも充満する。セメ
ントミルク4は杭外に排出しきれなかった土砂や掘削液
中の固形分とともにセメント硬化体を形成し既製コンク
リート杭5と地盤を一体化する。(図1(d)) 先端閉鎖型の既製コンクリート杭を使用する場合には、
セメントミルク4および土砂を含む掘削液が中空部に上
昇しないので、セメントミルク4および土砂を含む掘削
液を杭頭から注入して中空部にセメント硬化体を形成し
て既製コンクリート杭の自重を大きくする。
【0016】後は通常のように杭頭処理を行って既製コ
ンクリート杭の施工は完了する。
【0017】
【発明の効果】環状鉄板を介して複数のアンカープレー
トを設けた既製コンクリート杭を使用し、杭孔に設置
後、アンカープレートを開いて地盤にセメントで一体化
しているので、既製コンクリート杭の引き抜き抵抗力が
向上する。既製コンクリート杭の表面に環状凹部を設け
れば、既製コンクリート杭とセメント硬化体との摩擦抵
抗が大きくなり、さらに引き抜き抵抗力が向上する。
【0018】従って、比較的自重の小さい既製コンクリ
ート杭が浮き上がり防止用として使用可能となり杭工事
費の低減、工期の短縮が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の施工手順の一例を示す立断面図であ
る。
【図2】図1の孔径拡大部を示し、(a)は立断面図、
(b)は(a)のA矢視図である。
【符号の説明】
1・・杭孔、2・・掘削機、3・・杭孔径拡大部、4・
・セメントミルク、5・・既製コンクリート杭、6A・
・アンカープレート(拘束位置)、6B・・アンカープ
レート(非拘束位置)、7・・結束線、8・・環状凹
部、9・・環状鉄板。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地盤に先端を拡径した杭孔を穿孔し、杭
    孔底にセメントミルクを注入した後、環状鉄板が埋設さ
    れ、その環状鉄板に複数のアンカープレートが溶接され
    ている既製コンクリート杭を、アンカープレートを内向
    けに拘束した状態で杭孔内に挿入設置し、次いで、アン
    カープレートの拘束を解いてアンカープレートを外向け
    に拡げた状態で、既製コンクリート杭と杭孔壁の間の間
    隙をセメントミルクで充填することよりなる既製コンク
    リート杭工法。
  2. 【請求項2】 既製コンクリート杭が環状の凹部を持っ
    ている請求項1記載の既製コンクリート杭工法。
JP31641293A 1993-12-16 1993-12-16 既製コンクリート杭工法 Withdrawn JPH07166544A (ja)

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JP31641293A JPH07166544A (ja) 1993-12-16 1993-12-16 既製コンクリート杭工法

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JPH07166544A true JPH07166544A (ja) 1995-06-27

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JP31641293A Withdrawn JPH07166544A (ja) 1993-12-16 1993-12-16 既製コンクリート杭工法

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020035369A (ko) * 2000-11-06 2002-05-11 김상수 하부지지체를 갖는 기초말뚝의 시공방법
KR100450444B1 (ko) * 2001-05-22 2004-10-06 (주)청우종합건축사사무소 프리스트레스트 콘크리트 말뚝과 앵커체를 조합한 말뚝시공방법
CN1298940C (zh) * 2003-02-25 2007-02-07 张百全 锚固方法及端承载锚杆
JP2017201124A (ja) * 2016-04-28 2017-11-09 信也 馬場 保孔管の共抜け防止器具

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KR100450444B1 (ko) * 2001-05-22 2004-10-06 (주)청우종합건축사사무소 프리스트레스트 콘크리트 말뚝과 앵커체를 조합한 말뚝시공방법
CN1298940C (zh) * 2003-02-25 2007-02-07 张百全 锚固方法及端承载锚杆
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