JP2693052B2 - ペーパカッタ - Google Patents

ペーパカッタ

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JP2693052B2
JP2693052B2 JP3071447A JP7144791A JP2693052B2 JP 2693052 B2 JP2693052 B2 JP 2693052B2 JP 3071447 A JP3071447 A JP 3071447A JP 7144791 A JP7144791 A JP 7144791A JP 2693052 B2 JP2693052 B2 JP 2693052B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は写真処理システム等に適
用されるペーパカッタに関する。
【0002】
【従来の技術】カメラによって画像が記録されたフィル
ムは以下のように処理される。すなわち、フィルムはパ
トローネに収容された状態でラボへ送られ、現像処理さ
れる。現像処理が終了すると検定作業がなされ、各画像
コマが目視で検定されて露光条件の補正値が決定され
る。プリンタではフィルムを1コマ毎に搬送し、前記露
光条件の補正値を考慮して露光量等を決定してフィルム
に記録されている画像をペーパへプリントする。また、
このときペーパの各画像コマ間のエッジ部近傍には後工
程でペーパを画像コマ毎にカットするためのカットマー
クが付与される。プリントが終了したフィルムはリール
に巻き取られた後、ネガカッタにて所定コマ(例えば6
コマ)毎にカットされ、シートに収容される。またペー
パはプリンタでマガジン内に順次巻き取られ、該マガジ
ンは現像装置へ装填される。現像装置で現像されたペー
パはロールに巻き取られ、検定工程を経てペーパカッタ
へ送られる。
【0003】ペーパカッタではペーパを搬送すると共に
前記カットマークを検出する光学センサ等の検出手段の
出力信号を監視し、検出されたカットマークと対応関係
にあるペーパ位置をカッタ刃のカット位置に位置決めし
てペーパをカットする。これによりペーパは画像コマ毎
にカットされる。またペーパのエッジ部近傍にはブラン
ドマーク等が焼き込まれており、このブランドマークを
カットマークと誤認して誤作動する可能性があるので、
前記カット位置から次のカットマークが付与されている
部位の近傍までの一定距離をカットマークの非検出区間
とし、この非検出区間分ペーパを搬送した後に前記出力
信号を監視するようにしている。これにより前記ブラン
ドマーク等をカットマークと誤認することはなく、誤作
動が防止される。画像コマ毎にカットされたペーパは前
記フィルムと共にDP袋に収容されて顧客へと返送され
る。
【0004】ところで、近年縦横の視野の一方を拡大し
て撮影した所謂パノラマ写真が広範に普及し、パノラマ
撮影専用カメラやさらにパノラマ写真アダプタ等を装着
してパノラマ写真撮影を可能としたカメラも発売されて
いる。このため、カメラ側でフィルムに記録する画像コ
マサイズを変更し、1本のネガフィルムにフルサイズま
たはハーフサイズの画像コマとパノラマサイズの画像コ
マとを混在させて撮影されたネガフィルムがラボに送ら
れたり、フィルム中の特定画像コマのみをパノラマサイ
ズでプリントする指定がされることがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記写
真処理システムは1本のフィルムに単一サイズ(フルサ
イズまたはハーフサイズまたはパノラマサイズ)の画像
コマのみが記録されていることを前提にして構成されて
おり、この写真処理システムの一部を構成する前記ペー
パカッタについても、プリントサイズ(カットサイズ)
の異なる画像コマが混在しているペーパーを処理する
と、画像コマと非検出区間とにずれが生じ、前記ブラン
ドマーク等をカットマークと誤認して誤った位置でペー
パをカットしたり、非検出区間にカットマークが検出手
段の検出位置を通過することによりカットマークが付与
された位置でカットされないという不都合が発生するの
で、カットサイズの異なる画像コマが混在しているペー
パーを画像コマ毎にカットすることができなかった。
【0006】本発明は上記事実を考慮して成されたもの
で、カットサイズの異なる画像コマが混在しているペー
パを画像コマ毎にカットすることができるペーパカッタ
を得ることが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
長尺状でかつ複数種のカットサイズの画像コマが長手方
向に沿って記録されると共に各画像コマのカット位置に
カットマークが付与されたペーパをカットするカッタ刃
と、前記ペーパに付与されたカットマークを検出する検
出手段と、ペーパの送り量を検出する送り量検出手段
と、カットサイズに応じたペーパの送り量を前記複数種
のカットサイズについて各々記憶した記憶手段と、前記
検出手段によってカットマークが検出されたときのペー
パの送り量が、前記記憶手段に記憶されている各カット
サイズに応じたペーパの送り量に対応した場合に、カッ
タ刃が駆動されるように制御する制御手段と、を有して
いる。
【0008】請求項2記載の発明は、長尺状でかつ複数
種のカットサイズの画像コマが長手方向に沿って記録さ
れると共に各画像コマのカット位置に各画像コマのカッ
トサイズに応じて異なるカットマークが付与されたペー
パをカットするカッタ刃と、前記ペーパに付与されたカ
ットマークを検出する検出手段と、ペーパの送り量を検
出する送り量検出手段と、前記複数種のカットサイズに
ついて、各カットサイズに応じたペーパの送り量を、各
カットサイズの画像コマに付与されるカットマークと対
応させて各々記憶した記憶手段と、前記検出手段によっ
てカットマークが検出されたときのペーパの送り量が、
前記検出されたカットマークに対応して前記記憶手段に
記憶されているペーパの送り量と対応した場合に、カッ
タ刃が駆動されるように制御する制御手段と、を有して
いる。
【0009】
【作用】請求項1記載の発明では、記憶手段に、カット
サイズに応じたペーパの送り量が、ペーパに記録される
画像コマの複数種のカットサイズについて各々記憶され
ており、制御手段は、カットマークが検出されたときの
ペーパの送り量が、記憶手段に記憶されている各カット
サイズに応じたペーパの送り量に対応した場合に、カッ
タ刃が駆動されるように制御している。これにより、カ
ットマークが検出されたときのペーパの送り量が、記憶
されている各カットサイズに応じたペーパの送り量と照
合されて、検出されたカットマークが真のカットマーク
か否かが判断されることになるので、長尺状でかつ複数
種のカットサイズの画像コマが長手方向に沿って記録さ
れると共に各画像コマのカット位置にカットマークが付
与されたペーパに対し、ペーパに付与されたカットマー
ク以外のマークをカットマークと誤認することなく、カ
ットマークのみを確実に検出することができ、前記ペー
パを、カットマークが付与されたカット位置で正確かつ
確実に画像コマ毎にカットすることができる。
【0010】請求項2記載の発明は、ペーパの各画像コ
マのカット位置に各画像コマのカットサイズに応じて異
なるカットマークが付与され、記憶手段には、ペーパに
記録される画像コマの複数種のカットサイズについて、
各カットサイズに応じたペーパの送り量が、各カットサ
イズの画像コマに付与されるカットマークと対応させて
各々記憶されている。そして制御手段は、カットマーク
が検出されたときのペーパの送り量が、検出されたカッ
トマークに対応して記憶されているペーパの送り量と対
応した場合に、カッタ刃が駆動されるように制御してい
る。これにより、カットマークが検出されたときのペー
パの送り量が、検出されたカットマークに対応して記憶
されているペーパの送り量と照合されて、検出されたカ
ットマークが真のカットマークか否かが判断されること
になるので、ペーパに付与されたカットマーク以外のマ
ークをカットマークと誤認することを防止できると共
に、カットする画像コマのカットサイズと異なるカット
サイズに対応するカット位置にカットマーク以外のマー
クが付与されていた場合にも、このマークをカットマー
クと誤認することを防止できる。従って、長尺状でかつ
複数種のカットサイズの画像コマが長手方向に沿って記
録されると共に各画像コマのカット位置にカットマーク
が付与されたペーパに対し、ペーパに付与されたカット
マーク以外のマークをカットマークと誤認することな
く、カットマークのみを確実に検出することができ、前
記ペーパを、カットマークが付与されたカット位置で正
確かつ確実に画像コマ毎にカットすることができる。
【0011】
【実施例】〔第1実施例〕以下、図面を参照して本発明
の第1実施例を詳細に説明する。図2には本発明に係る
ペーパカッタ10を備えた写真処理システムの概略構成
図が示されている。カメラ14によって撮影され画像が
記録されたネガフィルム12は、パトローネ16に収容
されてラボへ送られ、前記写真処理システムで処理され
る。なお、カメラ14は通常の撮影とパノラマ撮影とを
切替え可能とされ、前記パトローネ16に収容されたネ
ガフィルム12は、例として図5に示すようにネガフィ
ルム12にフレームサイズがフルサイズの画像コマ12
Aとパノラマサイズの画像コマ12Bとが混じって記録
されている。画像コマ12Bはその縦方向寸法(ネガフ
ィルム12の幅方向寸法)が短くなっており、面積比が
フルサイズの画像コマ12Aの約1/2コマ分に相当し
ている。
【0012】写真処理システムにおいて、前記ネガフィ
ルム12はまずフィルムプロセッサ18で現像、定着、
水洗、乾燥の各処理が施される。なお、ネガフィルム1
2は複数のパトローネ16に収容されていたネガフィル
ム12が接合され1本のロール状にされた後にフィルム
プロセッサ18へセットされる。フィルムプロセッサ1
8で処理されたネガフィルム12はネガ検定機20(以
下、ノッチャーパンチャ20という)によって検定作業
がなされる。
【0013】ノッチャーパンチャ20にはメモリカード
22に情報を書き込む書込み装置24が接続されてい
る。ノッチャーパンチャ20は、ネガフィルム12に記
録された画像コマのうちプリントを行う画像コマに対し
てノッチを付すと共に、各画像コマの露光条件の補正が
必要か否かを判断し、補正が必要である場合には露光条
件の補正値を設定し、書込み装置24を介してメモリカ
ード22へその情報を書き込む。また、各画像コマのフ
レームサイズ、例えばフルサイズかパノラマサイズか等
を判断し、判断結果をメモリカード22へ書き込む。
【0014】なお、前記露光条件の補正が必要か否かの
判断及び補正値の設定はオペレータの目視によって行わ
れ、判断結果がメモリカード22へ書き込まれる。ま
た、各画像コマのフレームサイズの判断はオペレータの
目視によって判断してもよく、ネガフィルム12の濃度
分布等から自動的に判断するようにしてもよい。また、
撮影時にネガフィルム12にサイズ識別用のマーク等を
付し、ノッチャーパンチャ20でこのマークを識別して
フレームサイズを判断するようにしてもよい。また、フ
レームサイズがフルサイズの特定画像コマに対して例え
ばトリミングを行ってパノラマサイズ等でプリントする
ことが指定されている場合にも、この工程でメモリカー
ド22に前記プリントサイズの指定を表す情報が書き込
まれる。ノッチャーパンチャ20で検定されたネガフィ
ルム12はプリンタ30にセットされる。プリンタ30
には読取装置28が接続されており、前記セットされる
ネガフィルム12の露光条件の補正値等が書き込まれた
メモリカード22もネガフィルム12と共に読取装置2
8へセットされる。
【0015】図3に示すように、プリンタ30には光源
34、複数枚のフィルタを備えたフィルタ部36、図示
しないシャッタ及びレンズ等を備えた光学系38及び露
光部40が順に配置されている。フィルタ部36、光学
系38及び読取装置28は制御回路42に接続されてい
る。露光部40近傍には長尺状のペーパ44がロール状
に巻回された状態でセットされている。また制御回路4
2には、露光部40近傍に配置されペーパ44にカット
マークを付与するカットマーカ50も接続されている。
【0016】制御回路42は、メモリカード22からプ
リントを行う画像コマに関する情報を読み取り、フレー
ムサイズに対応する搬送量だけネガフィルム12を搬送
して画像コマを露光位置に位置決めし、フレームサイズ
に応じた図示しないネガマスクをセットする。また、プ
リントサイズに対応する搬送量だけペーパ44を搬送し
て未露光のペーパ44を露光部40に位置決めし、プリ
ントサイズに応じた図示しないプリントマスクをセット
する。次に、画像コマ濃度、フレームサイズ、プリント
サイズ等を考慮して露光条件を求め、前記読取った情報
に前記露光条件の補正値が含まれている場合には該補正
値を考慮して前記露光条件にさらにカラー補正または濃
度補正を加え、この露光条件に応じてフィルタ部36及
び光学系38の作動を制御して前記位置決めした画像コ
マの画像をペーパ44にプリントする。このとき、位置
決めした画像コマのプリントサイズがパノラマサイズの
場合には、パノラマサイズのプリントに対応した倍率の
レンズが光路上に位置するように光学系38を制御す
る。これによりペーパ44には、例として図6に示すよ
うにフルサイズの画像コマ52Aとパノラマサイズの画
像コマ52Bとが混じって記録される。
【0017】ペーパ44に画像をプリントした後に制御
回路42はカットマーカ50を作動させ、画像コマと画
像コマの間のエッジ部にカットマーク54(図6参照)
を付与する。露光位置を通過したネガフィルム12はロ
ール状に巻き取られる。また、カットマーク54が付与
されたペーパ44は図示しないマガジン内に巻き取ら
れ、ペーパプロセッサ32(図2参照)へ装填され、現
像、定着、水洗、乾燥処理される。
【0018】図2に示すように、プリント工程が終了し
ロール状に巻き取られたネガフィルム12はネガカッタ
56へ送られて所定コマ(例えば6コマ)毎にカットさ
れ、ネガシートに収容される。一方、ペーパプロセッサ
32で処理が施されロール状に巻き取られたペーパ44
は検定器58へ送られ、オペレータの目視によって各画
像コマ毎に再プリントが必要か否か及び不要プリントで
ないか否かが判断される。再プリントが必要であると判
断された場合は画像コマ表面に「再プリント」を表すマ
ークがオペレータにより鉛筆等で描かれる。また不要プ
リントであると判断された場合も画像コマ表面に「不
要」を表すマークが描かれる。検定工程を終了したペー
パ44はペーパカッタ10にセットされる。
【0019】図1に示すように、ペーパカッタ10はス
プール60を備え、ロール状に巻回されたペーパ44は
スプール60にセットされる。ペーパカッタ10は搬送
ローラ62A、62Bを備えている。搬送ローラ62
A、62Bは各々図4に示すモータ64A、64Bの駆
動力で回転され、プリント画像面が上を向くようにペー
パ44を案内搬送する。モータ64A、64Bは制御回
路66に接続されており、制御回路66によって作動が
制御される。また、モータ64Aは図示しないエンコー
ダを内蔵している。このエンコーダはモータ64Aの駆
動軸の回転に応じて図8(A)に示すようなパルス信号
を発生させ、このパルス信号を制御回路66へ出力す
る。このパルス信号においてパルスの数はモータ64A
の駆動軸の回転量、すなわちペーパ44の送り量を表し
ている。
【0020】また、搬送されるペーパ44の前記カット
マーク54に対応した位置にはカットマークセンサ70
が配設されている(図6も参照)。カットマークセンサ
70は制御回路66に接続されており、例えばカットマ
ーク54を検出したときにオンとなるカットマーク検出
信号を制御回路66へ出力する。
【0021】また、カットマークセンサ70に隣接した
位置には一対の移動刃74A、74Bが配設されてい
る。移動刃74A、74Bは制御回路66に接続されて
おり、制御回路66によって移動されペーパ44をペー
パ44の幅方向に沿って切断する。カットされた画像コ
マは1枚づつ後段のソータ11内部へ送り込まれる。な
お、移動刃74A、74Bの切断位置は前記カットマー
クセンサ70のカットマーク検出位置から距離A1 隔て
られている。制御回路66は図示しないメモリを備えて
おり、このメモリには距離A1 が記憶されている。ま
た、制御回路66はカットした画像コマのサイズを表す
情報を後述するソータ11へ送信する。
【0022】また、本第1実施例では図6に示すよう
に、フルサイズの画像コマ52Aのカットサイズに応じ
たペーパ送り量をX1 〜X1 +αの範囲としており、隣
接するカットマークから上記範囲内にフルサイズの画像
コマ52Aのカットマーク54が付与されているとして
いる。同様に、パノラマサイズの画像コマ52Bのカッ
トサイズに応じたペーパ送り量をX2 〜X2 +αの範囲
としており、隣接するカットマークから上記範囲内にパ
ノラマサイズの画像コマ52Bのカットマーク54が付
与されているとしている。制御回路66の前記メモリは
前記X1 、X2 及びαの各値が記憶されている。
【0023】図1に示すように、ペーパカッタ10のペ
ーパ排出側にはソータ11が隣接配置されている。ソー
タ11の側面には4個の受皿76A、76B、76C、
76Dが取付けられており、受皿76B、76C及び7
6Dはパノラマサイズの画像コマ52Bを収容可能な大
きさとされている。図2に示すように、ソータ11内部
には複数の案内カム78が設けられており、内部へ送り
込まれた画像コマを任意の受皿へ案内できるようになっ
ている。ソータ11内部には前記検定工程で画像コマ表
面に鉛筆等で描かれたマークを検出する図示しないセン
サが設けられており、該センサの検出信号及びペーパカ
ッタ10からの信号に基づいて、検定に合格したフルサ
イズの画像コマが受皿76A内に収容され、検定に合格
したパノラマサイズの画像コマが受皿76B内に収容さ
れ、再プリントする画像コマが受皿76C内に収容さ
れ、不要プリントが受皿76Dへ収容されるように前記
案内カム78を移動させる。
【0024】検定に合格し受皿76Aまたは受皿76B
に収容された画像コマ(プリント)は、前記ネガシート
に収容されたネガフィルム12と共にDP袋に収容され
て顧客へと返送される。
【0025】次に本第1実施例のペーパカッタ10の作
用を説明する。最初に図8(B)のフローチャートを参
照して、本第1実施例のパルスカウント割込ルーチンを
説明する。
【0026】本パルスカウント割込ルーチンは、モータ
64Aに内蔵されたエンコーダからパルス信号が入力さ
れたときに各パルスの立上がり時(図8(A)に矢印で
示すタイミング)に割込みがかかって実行され、ステッ
プ220でカウンタPの値をカウントアップして処理を
終了する。従って、このカウンタPの値はペーパ44の
送り量に対応した値となる。
【0027】次に図7のフローチャートを参照して本第
1実施例のメインルーチンを説明する。なお図7に示す
メインルーチンは、ロール状に巻回されたペーパ44が
ペーパカッタ10にセットされ、操作スイッチ等が操作
されると実行される。
【0028】ステップ200では搬送ローラ62を駆動
してペーパ44の搬送を行う。ステップ202ではカッ
トマーク54を検出したか否か判定する。ステップ20
2の判定が否定された場合はステップ200へ戻り、ス
テップ202の判定が肯定されるまでペーパ44の搬送
を行う。これにより、ペーパ44先端の不要部分が先送
りされる。ステップ202の判定が肯定されると、次の
ステップ204ではペーパ44の搬送を開始すると共に
前記カウンタPの値をリセット(0に)する。これによ
り、カウンタPは前記パルスカウント割込ルーチンによ
り、カットマーク54を検出してからのペーパ送り量に
対応した値がカウントされる。ステップ206ではカウ
ンタPの値が前記距離A1 に対応する値となったか否
か、すなわち検出されたカットマーク54が移動刃74
A、74Bのカット位置に到達したか否か判定する。ス
テップ206の判定が否定されている間はペーパ44の
搬送を継続する。ステップ206の判定が肯定される
と、ステップ208では移動刃74A、74Bを移動さ
せ、ペーパ44を切断する。これにより、ペーパ44は
カットマーク54が付与された部位で切断される。次の
ステップ210ではカットした画像コマサイズを表すデ
ータをソータ11へ送信する。なお、ペーパ44先端の
不要部分等を切断した場合には不要画像コマを表すデー
タを送信する。
【0029】次のステップ212では、カットマークセ
ンサ70から出力される検出信号に基づいてカットマー
ク54を検出したか否かを繰り返し判定し、カットマー
クセンサ70の出力信号を監視する。ステップ212の
判定が肯定された場合にはステップ214へ移行し、ペ
ーパ44の送り量がフルサイズの画像コマ52Aのカッ
トサイズに応じたペーパ送り量に対応しているか否か、
すなわちカウンタPの値がペーパ送り量X1 〜X1 +α
の範囲に対応した値であるか否かを判定する。ステップ
214の判定が否定された場合にはステップ216へ移
行し、ペーパ44の送り量がパノラマサイズの画像コマ
52Bのカットサイズに応じたペーパ送り量に対応して
いるか否か、すなわちカウンタPの値がペーパ送り量X
2 〜X2 +αの範囲に対応した値であるか否かを判定す
る。
【0030】ステップ216の判定が否定された場合、
ステップ212で検出されたカットマークはフルサイズ
の画像コマ52Aのカット位置及びパノラマサイズの画
像コマ52Bのカット位置のいずれにも対応していない
ため、メーカ名の焼き込み等をカットマークであると誤
まって検出したものであると判断することができる。こ
のため、カット処理を行うことなくステップ212へ戻
り、再度ステップ212の判定を繰り返す。
【0031】一方、カウンタPの値がペーパ送り量X1
〜X1 +αの範囲内に対応している状態でカットマーク
が検出された場合には、このカットマークはフルサイズ
の画像コマ52Aに対応するカットマーク54であると
判断することができる。この場合はステップ212及び
ステップ214の判定が肯定される。また、カウンタP
の値がペーパ送り量X2 〜X2 +αの範囲内に対応して
いる状態でカットマークが検出された場合には、このカ
ットマークはパノラマサイズの画像コマ52Bに対応す
るカットマーク54であると判断することができる。こ
の場合はステップ212及びステップ216の判定が肯
定される。
【0032】このように、ステップ212乃至ステップ
216は、カットマークが検出されたときのペーパ44
の送り量がメモリに記憶されたフルサイズの画像コマ5
2Aのペーパ44の送り量またはパノラマサイズの画像
コマ52Bのペーパ44の送り量のいずれかと対応して
いるか否かを判断する処理に相当している。これによ
り、ペーパ44にブランドマーク等が焼き込まれていて
もカットマーク54と誤認することはない。
【0033】カットマーク54が検出されステップ21
6の判定が肯定された場合には、ペーパ44の搬送を停
止してステップ204へ戻り、ステップ204乃至ステ
ップ216を繰り返す。
【0034】このように、本第1実施例では、フルサイ
ズの画像コマ52A及びパノラマサイズの画像コマ52
Bの各々のカットサイズに応じたペーパ送り量をメモリ
に記憶しておき、カットマークが検出されたときのペー
パ送り量が前記メモリに記憶されたペーパ送り量のいず
れかと対応した場合にフルサイズの画像コマ52Aまた
はパノラマサイズの画像コマ52Bに対応するカットマ
ーク54であると判断し、該カットマーク54が付与さ
れた位置でペーパ44をカットするようにしたので、カ
ットサイズの異なる画像コマが混在しているペーパ44
を画像コマ毎にカットすることができる。
【0035】また、制御回路66のメモリに記憶された
情報とペーパ44に付与されたカットマーク54とに基
づいて、ペーパ44を画像コマ毎にカットすることがで
きるので前工程のプリンタ30等との間で各画像コマの
サイズ等を表す情報を伝達する必要がなく、前記情報を
伝達するためにメモリカード等の記録媒体を用いる必要
がなくなる。
【0036】〔第2実施例〕以下、本発明の第2実施例
を説明する。なお第1実施例と同一の部分には同一の符
号を付し、説明を省略する。
【0037】図9に示すように、本第2実施例のペーパ
44には、第1実施例のカットマーク54に代えてマー
ク80及びマーク82で表現されるカットマークが付与
されており、各画像コマ毎のカットマークは各画像コマ
のカットサイズに応じて異なっている。すなわち、マー
ク80は各画像コマのカット位置に付与され、マーク8
2はパノラマサイズの画像コマ52Bのカット位置のみ
に付与されている。従って、カットマークとしてマーク
80のみが付与されている部位はフルサイズの画像コマ
52Aのカット位置であり、マーク80及びマーク82
が付与されている部位はパノラマサイズの画像コマ52
Bのカット位置であると区別することができる。また、
ペーパカッタ10には第1実施例のカットマークセンサ
70に代えて、前記マーク80の有無を検出するセンサ
84及びマーク82の有無を検出するセンサ86が設け
られている。センサ84及びセンサ86はカットマーク
センサ70と同様に各々制御回路66に接続されてい
る。
【0038】また、制御回路66のメモリには次の表1
に示すように、フルサイズの画像コマ52A及びパノラ
マサイズの画像コマ52Bのカットサイズを表す情報と
各々の画像コマに付与されるカットマークを表す情報、
すなわちマーク80とマーク82の有無の組合せを表す
情報とが対応されて記憶されている。
【0039】
【表1】 本第2実施例では、フルサイズの画像コマ52Aのカッ
トサイズに応じたペーパ送り量を第1実施例と同様にX
1 〜X1 +αの範囲としており、隣接するカットマーク
から上記範囲内にフルサイズの画像コマ52Aのカット
マーク(マーク80のみ)が付与されているとしてい
る。同様に、パノラマサイズの画像コマ52Bのカット
サイズに応じたペーパ送り量を第1実施例と同様にX2
〜X2 +αの範囲としており、隣接するカットマークか
ら上記範囲内にパノラマサイズの画像コマ52Bのカッ
トマーク(マーク80及びマーク82)が付与されてい
るとしている。
【0040】次に図10のフローチャートを参照して本
第2実施例の作用を説明する。図10のフローチャート
では図7のフローチャートからステップ218の判定を
追加している。
【0041】ステップ218では前記表1を参照し、カ
ウンタPの値に対応するペーパ送り量とセンサ84及び
センサ86の出力、すなわちカットマークの種類とが前
記表1と一致しているか否か判定する。例えばステップ
214の判定が肯定されてステップ218が実行された
ときには、カウンタPの値はペーパ送り量X1 〜X1
αの範囲内に対応した値である。このときにマーク80
及びマーク82の有が検出されている場合、すなわちパ
ノラマサイズの画像コマ52Bに対応するカットマーク
が検出されている場合はこのカットマークは誤認である
と判断し、ステップ212へ戻る。また、例えばステッ
プ216の判定が肯定されてステップ218が実行され
たときには、カウンタPの値はペーパ送り量X2 〜X2
+αの範囲内に対応した値である。このときにマーク8
0の有のみが検出されている場合、すなわちフルサイズ
の画像コマ52Aに対応するカットマークが検出されて
いる場合にもこのカットマークは誤認であると判断し、
ステップ212へ戻る。
【0042】これにより、例えばフルサイズの画像コマ
52Aのカット位置またはパノラマサイズの画像コマ5
2Bのカット位置にカットマークと類似したマークが付
与されていた場合にも、これをカットマークと誤認する
可能性は小さく、ペーパ44を画像コマ毎に確実にカッ
トすることができる。
【0043】なお、第2実施例においてフルサイズの画
像コマ52Aとパノラマサイズの画像コマ52Bとを区
別するためのカットマークは、図9に示すマーク80、
82に限定されるものではなく、図11(A)に示すよ
うにフルサイズの画像コマ52Aとパノラマサイズの画
像コマ52Bとでマークを付与する位置を変えてもよ
く、図11(B)に示すようにペーパ44のエッジ部の
メーカ名等の焼き込みと区別するためにペーパ44の幅
方向中心付近に付与するようにしてもよい。さらにマー
ク80、82の形状も矩形に限らず、例えば図11
(C)に示すようにマーク80、82の形状を円形とし
てもよい。
【0044】また、本第2実施例において、各画像コマ
のペーパ搬送方向上流側に各画像コマのカットサイズ毎
に異なるカットマークを付与しておき、このカットマー
クを検出して次にカットする画像コマのカットサイズを
判断し、判断したカットサイズに対応するペーパ送り量
だけペーパ44を搬送したときに検出されたカットマー
クに基づいてペーパ44をカットするようにしてもよ
い。
【0045】なお、例として図12(A)に示すよう
に、パノラマサイズの画像コマ52Bと所謂サービスサ
イズの画像コマ52Cとが、各々の長手方向を一致させ
てペーパ44に記録されている場合には、画像コマ52
Cの幅方向両端に斜線で示す不要部分が生ずることがあ
る。また図12(B)に示すように、前記画像コマ52
Bと画像コマ52Cとが各々の長手方向が直交するよう
にペーパ44に記録されている場合には、画像コマ52
Bの幅方向両端に斜線で示すような不要部分が生ずるこ
とがある。このようなペーパ44は不要部分を取り除く
ように処理すればよい。
【0046】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、カットサイズ
に応じたペーパの送り量を、ペーパに記録される画像コ
マの複数種のカットサイズについて各々記憶しておき、
カットマークが検出されたときのペーパの送り量が、記
憶している各カットサイズに応じたペーパの送り量に対
応した場合に、カッタ刃が駆動されるように制御するの
で、長尺状でかつ複数種のカットサイズの画像コマが長
手方向に沿って記録されると共に各画像コマのカット位
置にカットマークが付与されたペーパに対し、カットマ
ークのみを確実に検出することができ、前記ペーパを、
カットマークが付与されたカット位置で正確かつ確実に
画像コマ毎にカットすることができる、という優れた効
果を有する。
【0047】請求項2記載の発明では、各画像コマのカ
ット位置に各画像コマのカットサイズに応じて異なるカ
ットマークが付与されたペーパに対し、ペーパに記録さ
れる画像コマの複数種のカットサイズについて、各カッ
トサイズに応じたペーパの送り量を、各カットサイズの
画像コマに付与されるカットマークと対応させて各々記
憶しておき、カットマークが検出されたときのペーパの
送り量が、検出されたカットマークに対応して記憶され
ているペーパの送り量と対応した場合に、カッタ刃が駆
動されるように制御するので、長尺状でかつ複数種のカ
ットサイズの画像コマが長手方向に沿って記録されると
共に各画像コマのカット位置にカットマークが付与され
たペーパに対し、カットマークのみを確実に検出するこ
とができ、前記ペーパを、カットマークが付与されたカ
ット位置で正確かつ確実に画像コマ毎にカットすること
ができる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1及び第2実施例に係るペーパカッタ及びソ
ータの斜視図である。
【図2】写真処理システムの概略構成図である。
【図3】プリンタの概略構成図である。
【図4】ペーパカッタの概略構成図である。
【図5】ネガフィルムに記録された画像コマ及び第1実
施例のカットマークを示す平面図である。
【図6】ペーパに記録された画像コマ、カットマークを
示す平面図である。
【図7】第1実施例のメインルーチンを説明するフロー
チャートである。
【図8】(A)はエンコーダから出力される信号を示す
波形図、(B)はパルスカウント割込ルーチンを説明す
るフローチャートである。
【図9】ネガフィルムに記録された画像コマ及び第2実
施例のカットマークを示す平面図である。
【図10】第2実施例のメインルーチンを説明するフロ
ーチャートである。
【図11】(A)乃至(C)はカットマークの他の例を
示す平面図である。
【図12】(A)及び(B)はペーパに記録される画像
コマの他の例を示す平面図である。
【符号の説明】
10 ペーパカッタ 44 ペーパ 52 画像コマ 54 カットマーク 66 制御回路 70 カットマークセンサ 74 移動刃 80 マーク 82 マーク 84 センサ 86 センサ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺状でかつ複数種のカットサイズ
    像コマが長手方向に沿って記録されると共に各画像コマ
    のカット位置にカットマークが付与されたペーパをカッ
    トするカッタ刃と、 前記ペーパに付与されたカットマークを検出する検出手
    段と、 ペーパの送り量を検出する送り量検出手段と、 ットサイズに応じたペーパの送り量を前記複数種のカ
    ットサイズについて各々記憶した記憶手段と、前記検出手段によって カットマークが検出されたときの
    ペーパの送り量が、前記記憶手段に記憶されている各カ
    ットサイズに応じたペーパの送り量対応した場合に、
    カッタ刃が駆動されるように制御する制御手段と、 を有するペーパカッタ。
  2. 【請求項2】 長尺状でかつ複数種のカットサイズ
    像コマが長手方向に沿って記録されると共に各画像コマ
    のカット位置に各画像コマのカットサイズに応じて異な
    るカットマークが付与されたペーパをカットするカッタ
    刃と、 前記ペーパに付与されたカットマークを検出する検出手
    段と、 ペーパの送り量を検出する送り量検出手段と、前記複数種のカットサイズについて、各カットサイズに
    応じたペーパの送り量を、各カットサイズの画像コマに
    付与されるカットマークと対応させて各々記憶した 記憶
    手段と、前記検出手段によって カットマークが検出されたときの
    ペーパの送り量が、前記検出されたカットマークに対応
    して前記記憶手段に記憶されているペーパの送り量
    応した場合に、カッタ刃が駆動されるように制御する制
    御手段と、 を有するペーパカッタ。
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