JP2692070B2 - スタテイツクコンバーゼンス補正装置 - Google Patents
スタテイツクコンバーゼンス補正装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は投写型カラーテレビ受像機のコンバーゼンス
状態を受像機本体側のみで常に最適状態に保持すること
ができるスタティックコンバーゼンス補正装置に関する
ものである。 従来の技術 ３原色を発光する３本の受像管を用いてスクリーンに
拡大投写する投写型カラーテレビ受像機においては、受
像管のスクリーンに対する入射角が各受像管ごとに異な
るためにスクリーン上で色ずれが生じる。これらの３原
色の重ね合わせ、いわゆるコンバーゼンスは水平および
垂直走査周期に同期した補正波形をつくり、この波形を
調整して行なっている。 投写型カラーテレ受像機におけるコンバーゼンスのう
ち全画面での色重ね成分、すなわちスタティックコンバ
ーゼンスの調整について第２図，第３図を用いて説明す
る。 まず第２図の端子21に同期信号が加えられると、制御
回路22と補正パターン発生回路23により補正パターン
（クロスハッチ）信号が作成され、スクリーンに第３図
のように映出される。この前記補正パターンの中央の格
子の交点をスタティックコンバーゼンスの調整点31とす
る。 この調整点31における３原色の色重ねの状態を目視で
判断しながら第２図に示すコントローラ25のキー操作か
ら直流制御回路26によりスタティックコンバーゼンスコ
イル27に流す両極性の直流電流を可変することにより、
スタティックコンバーゼンスの最適設定を行なう。 発明が解決しようとする問題点 しかしながら、種々の要因により、スタティックコン
バーゼンスは経時変動を伴う。これらの変動要因は偏向
回路，コンバーゼンス補正回路などの回路パラメータの
電源投入後の経時変化に伴う偏向波形，コンバーゼンス
補正電流の変動、あるいは温度による光学系の機械的位
置変動などである。前記変動要因のうち回路パラメータ
の変動については、温度補償対策によりある程度の要因
除去は可能であるが、他方セット内雰囲気温度の変化に
よる光学系の機械的位置変動は必然的なものであり、こ
れがスタティックコンバーゼンスの経時変動のまぬがれ
ない要因となっている。 本発明は上記問題点に鑑み、電源投入後のスタティッ
クコンバーゼンス調整の自動化を図り、スタティックコ
ンバーゼンス変動の除去を可能としたスタティックコン
バーゼンス補正装置を提供することを特徴としたもので
ある。 問題点を解決するための手段 上記目的を踏まえて、本発明のスタティックコンバー
ゼンス補正装置は、電源投入後の経過時間、温度変化，
目視と手動入力による補正電流値をメモリーに記憶し、
上記電源投入後の初期補正情報をCPUで演算処理し、そ
の結果をもって通常使用におけるスタティックコンバー
ゼンス補正の自動化を行なうものである。 作用 本発明は上記構成によって受像機本体側のみでスタテ
ィックコンバーゼンスの自動補正が可能になるものであ
る。 実 施 例 以下本発明の一実施例について、図面を参照しながら
説明する。 第１図は本発明の一実施例におけるスタティックコン
バーゼンス補正装置の構成を示すブロック図である。以
下第１図に従って本実施例の構成を説明する。 初期設定時、電源を投入すると、モード選択により第
２図の従来例と同様の構成により、ディスプレイのスク
リーン上に第３図と同じクロスハッチパターンが表示さ
れる。また電源投入と同時にタイマー14が作動する。タ
イマー14,温度センサー11及びコントローラ７より与え
られるスタティックコンバーゼンス補正電流の各情報が
随時CPU12に入力される。スタティックコンバーゼンス
コイル10に加えられる補正電流値は、調整者が第３図に
示すクロスハッチパターンからコンバーゼンスのずれを
目視判定して、コントローラ７の補正キーを操作するこ
とにより、補正キーより入力される補正情報がD/A変換
回路8,直流制御回路９を経て、両極性の直流電流として
スタティックコンバーゼンスコイル10に加えられる。 CPU12は一定時間間隔でコントローラ７の表示機能に
よって調整者に補正キーによるスタティックコンバーゼ
ンスの補正と補正終了の確認を指示する。調整者による
終了確認がコントローラ７よりCPU12に返送されると、C
PU12の指示によりメモリー13は瞬時にタイマー14の時間
情報，温度センサー11の雰囲気温度情報及びコントロー
ラ７のスタティックコンバーゼンス補正量情報を記憶す
る。以下、CPU12の指示により上記操作が繰返され、操
作の繰返しごとのスタティックコンバーゼンス補正量変
化が収束するとCPU12の判断により上記操作の終了がコ
ントローラ７の表示機能により調整者に伝達される。 同一設定での次回以降の電源投入の際にはタイマー14
及び温度センサー11からCPU12に入力される各々の情報
をメモリー13に記憶されている情報内容とCPU12が比較
演算し、その結果得られる電源投入後の経過時間、温度
の２つをパラメータとする最適補正量情報が随時コント
ローラ７にフィードバックされ、スタティックコンバー
ゼンスコイル10には常に最適補正電流が供給され、自動
的にスタティックコンバーゼンス補正を行なう。 発明の効果 以上のように本発明は、電気回路的変動要因のみなら
ず、それ以外の各種変動要因からなる投写型カラーテレ
ビ受像機のスタティック的な色ずれを除去し、スタティ
ックコンバーゼンスの自動補正を、受像機本体側のみで
可能とする。
状態を受像機本体側のみで常に最適状態に保持すること
ができるスタティックコンバーゼンス補正装置に関する
ものである。 従来の技術 ３原色を発光する３本の受像管を用いてスクリーンに
拡大投写する投写型カラーテレビ受像機においては、受
像管のスクリーンに対する入射角が各受像管ごとに異な
るためにスクリーン上で色ずれが生じる。これらの３原
色の重ね合わせ、いわゆるコンバーゼンスは水平および
垂直走査周期に同期した補正波形をつくり、この波形を
調整して行なっている。 投写型カラーテレ受像機におけるコンバーゼンスのう
ち全画面での色重ね成分、すなわちスタティックコンバ
ーゼンスの調整について第２図，第３図を用いて説明す
る。 まず第２図の端子21に同期信号が加えられると、制御
回路22と補正パターン発生回路23により補正パターン
（クロスハッチ）信号が作成され、スクリーンに第３図
のように映出される。この前記補正パターンの中央の格
子の交点をスタティックコンバーゼンスの調整点31とす
る。 この調整点31における３原色の色重ねの状態を目視で
判断しながら第２図に示すコントローラ25のキー操作か
ら直流制御回路26によりスタティックコンバーゼンスコ
イル27に流す両極性の直流電流を可変することにより、
スタティックコンバーゼンスの最適設定を行なう。 発明が解決しようとする問題点 しかしながら、種々の要因により、スタティックコン
バーゼンスは経時変動を伴う。これらの変動要因は偏向
回路，コンバーゼンス補正回路などの回路パラメータの
電源投入後の経時変化に伴う偏向波形，コンバーゼンス
補正電流の変動、あるいは温度による光学系の機械的位
置変動などである。前記変動要因のうち回路パラメータ
の変動については、温度補償対策によりある程度の要因
除去は可能であるが、他方セット内雰囲気温度の変化に
よる光学系の機械的位置変動は必然的なものであり、こ
れがスタティックコンバーゼンスの経時変動のまぬがれ
ない要因となっている。 本発明は上記問題点に鑑み、電源投入後のスタティッ
クコンバーゼンス調整の自動化を図り、スタティックコ
ンバーゼンス変動の除去を可能としたスタティックコン
バーゼンス補正装置を提供することを特徴としたもので
ある。 問題点を解決するための手段 上記目的を踏まえて、本発明のスタティックコンバー
ゼンス補正装置は、電源投入後の経過時間、温度変化，
目視と手動入力による補正電流値をメモリーに記憶し、
上記電源投入後の初期補正情報をCPUで演算処理し、そ
の結果をもって通常使用におけるスタティックコンバー
ゼンス補正の自動化を行なうものである。 作用 本発明は上記構成によって受像機本体側のみでスタテ
ィックコンバーゼンスの自動補正が可能になるものであ
る。 実 施 例 以下本発明の一実施例について、図面を参照しながら
説明する。 第１図は本発明の一実施例におけるスタティックコン
バーゼンス補正装置の構成を示すブロック図である。以
下第１図に従って本実施例の構成を説明する。 初期設定時、電源を投入すると、モード選択により第
２図の従来例と同様の構成により、ディスプレイのスク
リーン上に第３図と同じクロスハッチパターンが表示さ
れる。また電源投入と同時にタイマー14が作動する。タ
イマー14,温度センサー11及びコントローラ７より与え
られるスタティックコンバーゼンス補正電流の各情報が
随時CPU12に入力される。スタティックコンバーゼンス
コイル10に加えられる補正電流値は、調整者が第３図に
示すクロスハッチパターンからコンバーゼンスのずれを
目視判定して、コントローラ７の補正キーを操作するこ
とにより、補正キーより入力される補正情報がD/A変換
回路8,直流制御回路９を経て、両極性の直流電流として
スタティックコンバーゼンスコイル10に加えられる。 CPU12は一定時間間隔でコントローラ７の表示機能に
よって調整者に補正キーによるスタティックコンバーゼ
ンスの補正と補正終了の確認を指示する。調整者による
終了確認がコントローラ７よりCPU12に返送されると、C
PU12の指示によりメモリー13は瞬時にタイマー14の時間
情報，温度センサー11の雰囲気温度情報及びコントロー
ラ７のスタティックコンバーゼンス補正量情報を記憶す
る。以下、CPU12の指示により上記操作が繰返され、操
作の繰返しごとのスタティックコンバーゼンス補正量変
化が収束するとCPU12の判断により上記操作の終了がコ
ントローラ７の表示機能により調整者に伝達される。 同一設定での次回以降の電源投入の際にはタイマー14
及び温度センサー11からCPU12に入力される各々の情報
をメモリー13に記憶されている情報内容とCPU12が比較
演算し、その結果得られる電源投入後の経過時間、温度
の２つをパラメータとする最適補正量情報が随時コント
ローラ７にフィードバックされ、スタティックコンバー
ゼンスコイル10には常に最適補正電流が供給され、自動
的にスタティックコンバーゼンス補正を行なう。 発明の効果 以上のように本発明は、電気回路的変動要因のみなら
ず、それ以外の各種変動要因からなる投写型カラーテレ
ビ受像機のスタティック的な色ずれを除去し、スタティ
ックコンバーゼンスの自動補正を、受像機本体側のみで
可能とする。
【図面の簡単な説明】
第１図は本発明の一実施例におけるスタティックコンバ
ーゼンス補正装置のブロック図、第２図は従来例のブロ
ック図、第３図は従来例，本発明共通のコンバーゼンス
補正パターン図である。 ７……コントローラ、８……D/A変換回路、10……スタ
ティックコンバーゼンスコイル、11……温度センサー、
12……CPU、13……メモリー、14……タイマー。
ーゼンス補正装置のブロック図、第２図は従来例のブロ
ック図、第３図は従来例，本発明共通のコンバーゼンス
補正パターン図である。 ７……コントローラ、８……D/A変換回路、10……スタ
ティックコンバーゼンスコイル、11……温度センサー、
12……CPU、13……メモリー、14……タイマー。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 １．複数の発光する受像管の映像をスクリーン上に拡大
投写する投写型カラーテレビ受像機のスタティックコン
バーゼンス補正装置において、 各々の前記受像管に備えられたスタティックコンバーゼ
ンスコイルと、前記スタティックコンバーゼンスコイル
を駆動する電流制御手段と、電源投入後からの経過時間
をカウントする時間計測手段と、前記受像機内部の温度
変化を検出する温度検出手段と、スタティックコンバー
ゼンス補正情報を入力するコントローラと、前記時間計
測手段からの経過時間情報と前記温度検出手段からの温
度情報及び前記コントローラからのスタティックコンバ
ーゼンス補正情報を入力し前記電流制御手段に加えるス
タティックコンバーゼンス補正情報を演算する信号処理
手段と、前記経過時間情報と前記温度情報と前記スタテ
ィックコンバーゼンス補正情報を記憶する記憶手段とを
備え、前記記憶手段から読み出した前記経過時間情報と
前記温度情報とに対応したスタティックコンバーゼンス
補正情報を前記信号処理手段にて演算・出力し、このス
タティックコンバーゼンス補正情報を入力する前記電流
制御手段は前記スタティックコンバーゼンスコイルに補
正電流を供給するようにしたことを特徴とするスタティ
ックコンバーゼンス補正装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62026656A JP2692070B2 (ja) | 1987-02-06 | 1987-02-06 | スタテイツクコンバーゼンス補正装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62026656A JP2692070B2 (ja) | 1987-02-06 | 1987-02-06 | スタテイツクコンバーゼンス補正装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63193788A JPS63193788A (ja) | 1988-08-11 |
| JP2692070B2 true JP2692070B2 (ja) | 1997-12-17 |
Family
ID=12199469
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62026656A Expired - Fee Related JP2692070B2 (ja) | 1987-02-06 | 1987-02-06 | スタテイツクコンバーゼンス補正装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2692070B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB0607198D0 (en) | 2006-04-10 | 2006-05-17 | Wabco Automotive Uk Ltd | Improved vacuum pump |
| EP2559903A1 (en) | 2011-08-17 | 2013-02-20 | Wabco Automotive UK Limited | Improved vacuum pump |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60244175A (ja) * | 1984-05-18 | 1985-12-04 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 画像表示装置 |
| JPS6062790A (ja) * | 1984-07-26 | 1985-04-10 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 投写形テレビジヨン受像機 |
| JP2559374B2 (ja) * | 1986-08-01 | 1996-12-04 | 株式会社日立製作所 | シャドウマスク形カラーブラウン管装置 |
-
1987
- 1987-02-06 JP JP62026656A patent/JP2692070B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63193788A (ja) | 1988-08-11 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |