JPH09252473A - デジタルコンバーゼンス補正システム - Google Patents

デジタルコンバーゼンス補正システム

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JPH09252473A
JPH09252473A JP5927296A JP5927296A JPH09252473A JP H09252473 A JPH09252473 A JP H09252473A JP 5927296 A JP5927296 A JP 5927296A JP 5927296 A JP5927296 A JP 5927296A JP H09252473 A JPH09252473 A JP H09252473A
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JP
Japan
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convergence
adjustment
display device
power
convergence correction
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Application number
JP5927296A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Sugawara
利彦 菅原
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Publication of JPH09252473A publication Critical patent/JPH09252473A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 監視者の監視を不要として、コンバーゼンス
調整を自動的に行なう。 【解決手段】 表示装置の電源がOFFすると、これを
調整開始信号発生手段17が検知して調整開始信号を発
生し、演算制御手段13はこれを受けて、次のように、
コンバーゼンス調整動作を開始させる。即ち、メモリ3
の補正データが波形形成手段4でコンバーゼンス補正電
流に変換され、駆動手段5を介して投写管7R,7G,
7Bのコンバーゼンスヨーク6R,6G,6Bに供給さ
れる。これとともに、パターン発生手段14から調整パ
ターン信号が発生され、これが投写管7R,7G,7B
に供給されてスクリーン8上に調整パターンが表示され
る。この調整パターンは光検出素子9a〜9hで検出さ
れる。これらの検出出力に基づいて演算制御手段13が
コンバーゼンスずれを検出し、その検出結果に応じてメ
モリ3の補正データを、コンバーゼンスずれがなくなる
ように、調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラーテレビジョ
ン受像機や投写型ディスプレイ装置などのCRT(陰極
線管)を備えた表示装置に適用して好適なデジタルコン
バーゼンス補正システムに関する。
【0002】
【従来の技術】複数個の異なる色の画像を映出する投写
管を用いた投写形のカラー表示装置では、スクリーンへ
の入射角度が投写管毎に異なるため、このスクリーンに
表示される画像に色ずれが生じる。この色ずれを防止す
るために、かかる表示装置にはコンバーゼンス補正シス
テムが設けられ、これにより、各投写管からの映出画像
がスクリーン上で精度良く重なって拡大投写されるよう
にしている。
【0003】また、かかる表示装置では、その環境が変
わったり、特性の経時変化などにより、コンバーゼンス
ずれが生ずることがある。特に、製品の出荷時には、コ
ンバーゼンスの調整がなされていても、これをユーザの
所で組み立てて設置すると、コンバーゼンスずれが生ず
ることがあり、再度のコンバーゼンス調整を行なう必要
がある。このために、通常、コンバーゼンス補正システ
ムには、コンバーゼンス調整手段が設けられている。
【0004】かかるコンバーゼンス補正システムとして
は、例えば、特開昭57ー21249号公報に開示され
ているように、高精度な調整を可能にしたデジタルコン
バーゼンス補正システムが挙げられている。しかしなが
ら、かかるコンバーゼンス補正システムでは、コンバー
ゼンスずれが生じた場合のコンバーゼンス調整を調整者
が画面上のコンバーゼンスずれを見ながら手動で行なわ
なければならず、このため、非常な熟練を要するもので
あった。
【0005】そこで、例えば、特開平4ー170190
号公報に開示されるように、コンバーゼンス調整を自動
的に行なうようにしたシステムが提案されている。これ
は、例えば、スクリーンの画面上に複数個の検出素子が
設けられ、ユーザが調整起動用のスイッチを入れると、
これら検出素子から得られる情報をもとに、自動的にコ
ンバーゼンス調整を行なうものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の自動コンバーゼンス補正システムでは、検出素子に
よって光検出を行なう時間やコンバーゼンス補正量を変
化させる時間,回路系の安定時間,収束に至る繰返し時
間が必要である。このため、この自動調整を行なうに
は、一般に、長時間を要するものであって、自動調整動
作の終了タイミングがわかりにくく、自動調整の様子を
見ている人(ユーザなどの監視者)はこの自動調整動作
がいつ終わるのか、また、もう終わってしまっているの
かを認識することが非常に難しい。
【0007】本発明の目的は、かかる問題を解消し、監
視者の監視を必要としないコンバーゼンス調整を自動的
に行なうようにしたデジタルコンバーゼンス補正システ
ムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、表示装置の電源OFFを検出し、指令信
号を発生する検出手段と、該指令信号に基づいて該表示
装置のデジタルコンバーゼンス補正動作を開始するコン
バーゼンス補正手段とからなり、該表示装置の電源OF
F時に自動的に該表示装置のコンバーゼンス補正を行な
うようにする。
【0009】かかる構成によると、コンバーゼンス調整
は電源OFF時の監視者が表示装置本体を使用しない期
間に行なわれるため、ユーザなどの監視者はこのコンバ
ーゼンス調整時の時間的な煩わしさを気にする必要がな
い。
【0010】また、本発明は、コンバーゼンス調整動作
中に電源がONすると、該コンバーゼンス調整動作を中
止させる手段を設ける。
【0011】電源をONすると、コンバーゼンス調整の
完了を待たずに、直ちに画像表示動作が行なわれること
になる。
【0012】さらに、本発明は、電源のONによる表示
装置が表示動作開始してから陰極線管の内部温度が安定
して表示画像のずれやゆがみがなくなるまでに要する所
定時間内に電源がOFFしたとき、調整開始信号発生手
段が調整開始信号を発生しても、コンバーゼンス調整動
作の開始を禁止する手段を設ける。
【0013】これにより、常に特性が安定した状態でコ
ンバーゼンス調整が行なわれることになり、画像表示時
でのコンバーゼンス補正が良好となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
より説明する。図1は本発明によるデジタルコンバーゼ
ンス補正システムの一実施形態を示すブロック図であっ
て、1は入力端子、2はアドレス発生手段、3はメモ
リ、4は波形成形手段、5はコンバーゼンスヨーク駆動
手段、6R,6G,6Bはコンバーゼンスヨーク、7
R,7G,7Bは投写管、8はスクリーン、9a〜9h
は光検出素子、10は光検出回路、11はA/D変換手
段、12はキーボード、13は演算制御手段、14はパ
ターン発生手段、15はビデオ回路、16は切替スイッ
チ、17は調整開始信号発生手段である。
【0015】同図において、テレビ画像などの画像表示
を行なう場合には、例えばキーボード12などによって
電源を投入することにより、マイコンなどからなる演算
制御手段13が動作して切替スイッチ16をB側に切り
替える。図示しない信号処理回路からのR(赤),G
(緑),B(青)の各原色画像信号が夫々、切替スイッ
チ16を介してR,G,Bの投写管7R,7G,7Bに
供給され、これら投写管7R,7G,7Bに夫々R,
G,Bの画像が映出される。これら画像は図示しない光
学系によって拡大されてスクリーン8上に互いに重なる
ように投写される。これにより、スクリーン8上にカラ
ー画像が拡大して表示される。
【0016】ここで、夫々の投写管7R,7G,7Bで
は、偏向ヨークの偏向磁界によって電子ビームが水平,
垂直に偏向され、これによって夫々の原色画像が映出さ
れるのであるが、夫々の投写管7R,7G,7Bのスク
リーン8に対する画像の投写角が異なるため、偏向ヨー
クの偏向磁界で電子ビームの偏向を行なうだけでは、ス
クリーン8上でコンバーゼンスずれが生じて、R,G,
Bの投写画像が互いにずれて画質が損なわれることにな
る。
【0017】これを防止するために、各投写管7R,7
G,7Bにはコンバーゼンスヨーク6R,6G,6Bが
設けられており、これらに駆動手段5からコンバーゼン
ス補正電流を流すことにより、コンバーゼンスヨーク6
R,6G,6Bから補正磁界を発生させ、水平,垂直の
偏向磁界を補正してコンバーゼンスずれがなくなるよう
にしている。
【0018】ところが、製品を出荷してユーザの所に設
置するなど表示装置に対して環境が変わるなどした場合
には、コンバーゼンスの状態が変化し、ミスコンバーゼ
ンスが生じてしまう。このために、コンバーゼンスヨー
ク6R,6G,6Bに流すコンバーゼンス補正電流を調
整する必要がある。この実施形態では、かかるコンバー
ゼンス調整を表示装置の電源がOFFになったときに行
なわせるようにしたものである。
【0019】即ち、表示装置の電源がOFFになると、
これを調整開始信号発生手段17が検知して調整開始信
号を発生する。演算制御手段13は、この調整開始信号
を受けると、切替スイッチ16をA側に切り替えるとと
もに、コンバーゼンス調整を開始させる。以下、このコ
ンバーゼンス調整について説明する。
【0020】メモリ3は、図示しないが、マスクROM
と書替可能なEPROMとからなっていて、このマスク
ROMには、投写管7R,7G,7B毎の基本的なコン
バーゼンス補正データが格納されている。これに対し、
EPROMには、投写管7R,7G,7Bのコンバーゼ
ンスヨーク6R,6G,6Bに供給するコンバーゼンス
補正電流のもとになるコンバーゼンス補正データが記憶
されており、このコンバーゼンス補正データはマスクR
OMに格納されている基本的なコンバーゼンス補正デー
タから形成されたものである。
【0021】この基本的なコンバーゼンス補正データ
は、投写管7R,7G,7Bに映出される各水平走査線
(水平ライン)毎の予め選ばれた代表的な画素でのコン
バーゼンス補正量を表わすデジタルデータである。メモ
リ3のEPROMに記憶されるコンバーゼンス補正デー
タは、かかる基本的なコンバーゼンス補正データから、
演算制御手段13での補間処理により、さらに多くの画
素でのコンバーゼンス補正量を表わしたものである。こ
のコンバーゼンス補正データから、波形作成手段4によ
り、コンバーゼンス補正電流が形成され、コンバーゼン
ス駆動手段5を介して投写管7R,7G,7Bのコンバ
ーゼンスヨーク6R,6G,6Bに供給される。なお、
EPROMに記憶されるコンバーゼンス補正データ(以
下、これを補間されたコンバーゼンス補正データとい
う)は、必ずしも全ての画素についてのものである必要
はない。
【0022】この実施形態でのコンバーゼンス調整手段
は、かかるコンバーゼンス補正データを調整することに
より、コンバーゼンス補正電流を調整するものである。
【0023】入力端子1から水平,垂直同期信号が入力
され、これと図示しないクロックとにより、アドレス発
生手段2から各画素毎のアドレスデータが発生される。
【0024】演算制御手段13は、調整開始信号発生手
段13から調整開始信号を受け取ると、アドレス発生手
段2からのアドレスデータを用いてメモリ3のマスクR
OM3から上記の基本的なコンバーゼンス補正データを
読み取り、これを演算処理して補間されたコンバーゼン
ス補正データを形成し、メモリ3のEPROMに書き込
む。
【0025】しかる後、演算制御手段13は、アドレス
発生手段2からのアドレスデータを用いてメモリ3のE
PROMから補間されたコンバーゼンス補正データを順
次、かつフィールドまたはフレーム毎に繰り返し読み出
す。この補間されたコンバーゼンス補正データは、波形
形成手段4により、デジタル/アナログ変換されてコン
バーゼンス補正電流に変換され、コンバーゼンスヨーク
駆動手段5を介して投写管7R,7G,7Bのコンバー
ゼンスヨーク6R,6G,6Bに供給される。
【0026】なお、各投写管7R,7G,7Bに設けら
れるコンバーゼンスヨーク6R,6G,6Bは夫々水
平,垂直方向の2つのヨークからなっており、夫々にコ
ンバーゼンス補正電流が供給される。従って、3×2=
6種類のコンバーゼンス補正電流が必要となるが、この
ため、メモリ3のマスクROMには6種類の基本的なコ
ンバーゼンス補正データが格納されており、これらに基
づいて夫々のコンバーゼンス補正電流が形成される。し
かし、図1では、図面が複雑になるし、また、説明も分
かりにくくなるので、コンバーゼンス補正電流の処理系
は、波形作成手段4やコンバーゼンスヨーク駆動手段5
と、1系統の処理系として示している。
【0027】一方、パターン発生手段14には、投写管
7R,7G,7B毎の調整パターン信号が格納されてお
り、演算制御手段13の制御のもとに、アドレス発生手
段2からのアドレスデータによってこれに調整パターン
信号が読み出される。これら調整パターン信号は、ビデ
オ回路15で白バランス調整,輝度調整,コントラスト
調整などの信号処理がなされた後、切替スイッチ16を
介して夫々投写管7R,7G,7Bに供給される。これ
により、投写管7R,7G,7Bに映出されるR,G,
Bの調整パターンがスクリーン8に拡大投写される。
【0028】ここで、この調整パターンをクロスハッチ
パターンとすると、コンバーゼンスずれがなく、投写管
7R,7G,7Bに映出されるR,G,Bの調整パター
ンがスクリーン8で精度良く重なりあって拡大投写され
ている場合には、スクリーン8上に白黒のクロスハッチ
パターンが表示されることになるが、コンバーゼンスず
れがあると、色付きのパターンとなる。
【0029】スクリーン8の周辺には、8個の光検出素
子9a〜9hが設けられている。即ち、光検出素子9
a,9c,9h,9fはスクリーン8の4隅に夫々配置
され、光検出素子9b,9gはスクリーン8の上下辺の
中央部に、光検出素子9d,9eはスクリーン8の左右
辺の中央部に夫々配置されている。かかる光検出素子9
a〜9hは、スクリーン8に表示される調整パターンの
辺部を検出するものである。
【0030】図2はスクリーン8に表示されたクロスハ
ッチパターン18に対する光検出素子9a〜9hの配置
関係を示す図であって、光検出素子9a,9c,9h,
9fは夫々クロスハッチパターン18の角部を検出し、
光検出素子9b,9d,9e,9gは夫々クロスハッチ
パターン18の辺部中央の交差点を検出する。
【0031】かかる光検出素子9a〜9hでは、そこで
のクロスハッチパターン18を構成する線の位置関係に
応じて受光量が異なる。例えば、光検出素子9dを例に
とると、図3(a)に示すように、クロスハッチパター
ンの線18a,18bの交点が光検出素子9dのほぼ中
央部にある場合に比べ、図3(b)に示すように、この
交点が光検出素子9dの中央部からずれている場合に
は、光検出素子9dの受光量は少なく、従って、その検
出出力レベルも低い。
【0032】なお、この場合、スクリーン8上には、投
写管7R,7G,7BからのR,G,Bの調整パターン
が同時に投写される。このため、各光検出素子9a〜9
hの受光量はこれらR,G,Bの調整パターンによるも
のであり、夫々の調整パターンの光検出素子からのずれ
に応じて異なることになる。従って、光検出素子上でこ
れらR,G,Bの調整パターンが完全に重なっていると
き、この光検出素子の検出出力レベルが最大となる。
【0033】このように、光検出素子9a〜9hの出力
レベルは、それらに対するクロスハッチパターンの位置
関係に応じて異なるが、コンバーゼンス調整手段は、こ
れら光検出素子9a〜9hの出力レベルが全て最大とな
るように、コンバーゼンス調整(即ち、各投写管7R,
7G,7Bでのコンバーゼンス補正電流の調整)を行な
うのである。
【0034】そこで、図1において、上記のようにし
て、スクリーン8上に投写管7R,7G,7Bからの
R,G,Bの調整パターン(ここでは、クロスハッチパ
ターンとする)が同時に表示されると、光検出素子9a
〜9hの検出出力信号が光検出回路10に読み取られ、
A/D変換手段11で夫々デジタルデータに変換された
後、演算制御手段13に供給される。
【0035】演算制御手段13は、各光検出素子9a〜
9hの検出出力データからコンバーゼンスずれを検出
し、この検出結果に基づいてメモリ3のEPROMに記
憶されている補間されたコンバーゼンス補正データを調
整し、コンバーゼンスずれがなくなるような方向に各投
写管7R,7G,7Bに供給されるコンバーゼンス補正
電流を調整する。
【0036】ここで、このコンバーゼンスずれを検出す
る方法としては、例えば、各光検出素子9a〜9hの検
出出力データが最大値をとっているかどうかで検出す
る。このため、同一条件でクロスハッチパターンを検出
する光検出素子9a,9c,9f,9hの検出出力デー
タ同士を比較し、また、これらとは最大検出出力レベル
が異なるが、同一条件でクロスハッチパターンを検出す
る光検出素子9a,9c,9f,9hの検出出力データ
同士も比較し、いずれも等しいときには、これら全ての
光検出素子9a〜9hの検出出力レベルが最大になって
いるとする。
【0037】なお、光検出素子9a〜9hとしては、ア
モルファスシリコンの太陽電池,フォトダイオード,フ
ォトトランジスタなどを用いることができる。
【0038】以上のようにしてコンバーゼンス補正電流
の調整がなされると、演算制御手段13は、このコンバ
ーゼンス補正電流の調整によってコンバーゼンス調整さ
れた調整パターンについて、光検出素子9a〜9hの検
出出力を取り込み、同様にしてこれらからコンバーゼン
スずれを検出してメモリ3での補間されたコンバーゼン
ス補正データの調整が再度行なわれる。
【0039】以下同様にして、コンバーゼンスずれがな
くなるまで上記のコンバーゼンス調整動作が繰り返され
る。
【0040】この実施形態では、また、電源の瞬断のよ
うに、表示装置の電源をOFFした後、上記のコンバー
ゼンス調整動作が終了しないうちに電源をONとした場
合、調整開始信号発生手段17は、コンバーゼンス調整
動作を中止させる調整中止信号を発生させる。これによ
り、演算制御手段13は、コンバーゼンス調整動作を中
止するとともに、切替スイッチ16をB側に切り替え、
前回のコンバーゼンス調整で得られたメモリ3のEPR
OMでの補間されたコンバーゼンス補正データをコンバ
ーゼンス補正に使用するようにする。
【0041】このためには、前回のコンバーゼンス調整
で得られたメモリ3のEPROMでの補間されたコンバ
ーゼンス補正データのうちで補正されるデータがある場
合には、これをマイコンとしての演算制御手段13のR
AMに格納しておき、もしコンバーゼンス調整が途中で
中止する場合には、メモリ3のEPROMで補正された
データをこのRAMに格納されているもとのデータと入
れ替えるようにする。
【0042】これにより、常に、電源をONすると、直
ちに良好なコンバーゼンス状態で画像表示が行なわれる
ようになる。
【0043】この実施例では、さらに、電源がOFFに
なっても、その前に所定時間以上(30分間以上であっ
て、好ましくは、2時間以上)画像表示が行なわれてい
た場合に限り、上記のコンバーゼンス調整が行なわれる
ようにする。
【0044】表示装置で電源をONして画像表示を行な
わせる場合、陰極線管である投写管7R,7G,7Bの
内部温度は直ちに安定せず、その期間投写管各部の特性
は不安定であって、スクリーン8に表示されるカラー画
像には、僅かであるが、コンバーゼンスずれが生じて画
質が劣化する。この画質劣化は、一般ユーザにはほとん
ど目立たないものであるが、このような状態でコンバー
ゼンス調整を行なうと、温度が安定して各部の特性が安
定した状態でも、コンバーゼンスずれがあって好ましく
ない。
【0045】そこで、この実施形態は、このような内部
温度の不安定期間を経過した後に電源がOFFされたと
きには、その後内部温度はかなりの期間安定に保持され
ているので、そのときにコンバーゼンス調整が行なわれ
るようにしたものである。
【0046】電源がONされてから投写管の内部温度が
安定するまでの期間は、経験的に30分以上、安全性を
とれば2時間以上である。
【0047】なお、この実施形態では、キーボード12
の操作によっても、コンバーゼンス調整を行なうことが
できる。即ち、キーボード12の操作により、手動のコ
ンバーゼンス調整を指示すると、演算制御手段13は、
切替スイッチ16をA側に切り替えるとともに、パター
ン発生手段14を動作させ、このときのメモリ3に記憶
されている補間されたコンバーゼンス補正データを使用
しながら、スクリーン8上に調整パターンを表示させ
る。ユーザは目視でこの調整パターンのコンバーゼンス
ずれの部分を探し、それをなくすようにキーボード12
を操作することにより、演算制御初段13によってメモ
リ3内の補間されたコンバーゼンス補正データが調整さ
れる。
【0048】この手動コンバーゼンス調整は画像表示の
ときに割り込んで行なわせるものであり、この手動コン
バーゼンス調整の終了操作をユーザがキーボード12で
行なうことにより、演算制御手段13が切替スイッチ1
6をB側に切り替えて、表示装置は画像表示動作に切り
換わる。
【0049】この実施形態では、電源をON/OFFす
る方法としては、キーボード12などの表示装置本体に
設けられている電源スイッチを操作する以外、リモコン
でON/OFFしたり、電源のコンセントを差し込んだ
り引き抜いたりするなどの方法もある。特に、投写型の
ディスプレイ装置では、コンセントによる方法をとるも
のが多い。
【0050】調整開始信号発生手段17は、かかる方法
のうちの採用されている方法に対して電源OFFが検知
できるようにすることは勿論である。
【0051】図4はかかる調整開始信号発生手段17の
一具体例を示すブロック図であって、19は信号発生回
路、20〜22は電源ON/OFF検知手段、23は電
源電圧確保手段、24は調整中止指示手段、25はタイ
マ、26はリモコン電源スイッチ、27は本体電源スイ
ッチ、28はコンセントであり、13は図1に示した演
算制御手段である。なお、この具体例は、上記の3つの
方法を同時に採用した場合についてのものとしている。
【0052】同図において、電源ON/OFF検知手段
20は、図示しないリモコンの電源スイッチ26のON
/OFFを検知するものであり、この電源スイッチ26
がON操作されたときには、“H”(ハイレベル)、O
FF操作されたときには、“L”(ローレベル)の信号
を出力する。電源ON/OFF検知手段21は、キーボ
ード12(図1)などの表示装置本体に設けられた電源
スイッチ27のON/OFFを検知するものであり、こ
の電源スイッチ27がON操作されたときには、“H”
(ハイレベル)、OFF操作されたときには、“L”
(ローレベル)の信号を出力する。電源ON/OFF検
知手段22は、コンセント28の差し込み,引き抜きに
よる電源のON/OFFを検知するものであり、コンセ
ント28が差し込まれたときには、“H”(ハイレベ
ル)、引き抜かれたときには、“L”(ローレベル)の
信号を出力する。
【0053】ここでは、電源スイッチ26,27をOF
F操作しても、コンセント28が差し込まれている限
り、コンセント28を介して、演算制御手段13や図1
に示す各手段,回路に、また、投写管7R,7G,7B
に夫々コンバーゼンス調整動作が完了するまで電源電圧
が供給されている。また。コンセント28が引き抜かれ
た場合には、電源電圧確保手段23により、同様にして
電源電圧が供給される。
【0054】なお、この電源電圧確保手段23は、例え
ば、蓄電池であって、画像表示のために電源がONして
いる期間、これに充電が行なわれ、電源OFF後のコン
バーゼンス調整動作のための電源電圧を確保する。従っ
て、電源スイッチ26,27のOFF操作によってコン
バーゼンス調整を行なう場合でも、この電源電圧確保手
段23でもって電源電圧を確保するようにしてもよい。
【0055】以上のいずれかによって電源がOFFとな
り、電源OFF検知手段20,21,22のいずれかの
出力信号が“L”となると、信号発生手段19は、タイ
マ25の情報を参照し、この情報に応じて符号化された
調整開始信号を発生する。この調整開始信号により、上
記のように、演算制御手段13がコンバーゼンス調整を
開始させる。
【0056】このようにして電源OFF検知手段20,
21,22のいずれかの出力信号が“L”となった後、
コンバーゼンス調整動作が終わらないうちに、電源スイ
ッチ26,27の操作あるいはコンセント28の差し込
みにより、電源がONとなって電源ON/OFF検知手
段20,21,22のいずれかの出力信号が“H”とな
ると、信号発生手段19は符号化された調整中止信号を
発生する。演算制御手段13は、この調整中止信号を受
けると、コンバーゼンス調整を中止する。
【0057】また、タイマ25は、電源がONとなって
電源ON/OFF検知手段20,21,22のいずれか
の出力信号が“H”となると、動作を開始して計時す
る。そして、その後電源がOFFして電源OFF検知手
段20,21,22のいずれかの出力信号が“L”とな
ると、信号発生手段19は、タイマ25の計時結果から
電源がONしてからOFFになるまでの時間経過を求
め、この経過時間が投写管7R,7G,7Bの内部温度
が安定化する所定時間(上記のように、30分以上、好
ましくは、2時間以上)を越えているときには、上記の
ように、信号発生手段19は調整開始信号を発生する
が、この所定時間を越えていないときには、調整開始信
号を発生しない。
【0058】なお、このタイマ25としては、テレビ番
組の予約などに用いられる時計装置を兼用するようにし
てもよい。この場合には、信号発生手段19は、電源が
ONになったときの日時と電源がOFFになったときの
日時とから、電源がONの上記経過時間を求める。
【0059】以上、本発明の実施形態について説明した
が、本発明はかかる実施形態のみに限定されるものでは
ない。例えば、上記実施形態は投写型のディスプレイ装
置のものであったが、カラーテレビジョン受像機やパソ
コンのカラーディスプレイ装置などCRTを用いたディ
スプレイ装置に適用することもできるし、また、コンバ
ーゼンス調整手段も、図1に示したものに限らない。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
表示装置の電源のOFFによってコンバーゼンス調整の
自動的に行なわれるから、この調整はユーザが表示装置
を使用しないときに行なわれるものであり、この調整が
いつ終わるかなどと、ユーザが監視する必要がないし、
表示装置の電源をONしたときには、この調整された状
態で画像表示が行なわれるので、電源ONとともに即座
に良好なコンバーゼンスで画像表示が行なわれることに
なる。
【0061】また、本発明によると、電源OFFによっ
てコンバーゼンス調整が行なわれても、例えば瞬断のよ
うに、直ちに電源ONとなったときには、直ちにコンバ
ーゼンス調整が中止となるので、常に電源ONと同時に
画像表示を行なわせることができる。
【0062】さらに、本発明によると、それ以前の電源
ON期間が陰極線管の内部温度が安定化する期間経過後
に電源をOFFしたときのみ、コンバーゼンス調整が行
なわれるようにしているので、常に最良のコンバーゼン
ス状態で画像表示を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるデジタルコンバーゼンス補正シス
テムの一実施形態を示すブロック図である。
【図2】図1におけるスクリーンに表示された調整パタ
ーンに対する光検出素子の配置関係を示す図である。
【図3】図2における光検出素子での調整パターンの受
光状態の例を示す図である。
【図4】図1における調整開始信号発生手段の一具体例
を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 同期信号の入力端子 2 アドレス発生手段 3 メモリ 4 波形作成手段 5 コンバーゼンスヨーク駆動手段 6R,6G,6B コンバーゼンスヨーク 7R,7G,7B 投写管 8 スクリーン 9a〜9h 光検出素子 10 光検出回路 11 A/D変換手段 12 キーボード 13 演算処理手段 14 パターン発生手段 15 ビデオ回路 16 切替スイッチ 17 調整開始信号発生手段 18 クロスハッチパターン 19 信号発生手段 20〜22 電源ON/OFF検知手段 23 電源電圧確保手段 24 調整中止指示手段 25 タイマ 26 リモコン電源スイッチ 27 本体電源スイッチ 28 コンセント

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画面上に映像を表示する陰極線管を用い
    た表示装置のデジタルコンバーゼンス補正システムにお
    いて、 該表示装置の電源OFFを検出し、調整開始信号を発生
    する調整開始信号発生手段と、 該調整開始信号に基づいて該表示装置のデジタルコンバ
    ーゼンス調整動作を開始するコンバーゼンス調整手段と
    からなり、該表示装置の電源OFF時に自動的に該表示
    装置のコンバーゼンス調整を行なうように構成したこと
    を特徴とするデジタルコンバーゼンス補正システム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記コンバーゼンス調整手段のデジタルコンバーゼンス
    調整動作中に前記表示装置の電源がONすると、該デジ
    タルコンバーゼンス調整動作を中止させる手段を設けた
    ことを特徴とするデジタルコンバーゼンス補正システ
    ム。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 前記電源のONによる前記表示装置が表示動作開始して
    から前記陰極線管の内部温度が安定して表示画像のずれ
    やゆがみがなくなるまでに要する時間内に前記電源がO
    FFしたとき、前記調整開始信号発生手段が前記調整開
    始信号を発生しても、前記コンバーゼンス調整手段のデ
    ジタルコンバーゼンス調整動作開始を禁止する手段を設
    けたことを特徴とするデジタルコンバーゼンス補正シス
    テム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030015754A (ko) * 2001-08-17 2003-02-25 엘지전자 주식회사 센서를 이용한 영상 표시 기기의 패러메터 조정 장치 및방법
KR100404189B1 (ko) * 2000-11-24 2003-11-01 엘지전자 주식회사 프로젝션 티브이의 컨버젼스 조정장치 및 방법
KR100416547B1 (ko) * 2001-09-10 2004-02-05 삼성전자주식회사 프로젝션 텔레비전에서 컨버젼스를 자동으로 조정하는방법 및 장치
KR100565536B1 (ko) * 1997-12-19 2006-06-23 엘지전자 주식회사 디지털컨버젼스보정장치

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