JP2690684B2 - 縫製電磁波シールド材 - Google Patents
縫製電磁波シールド材Info
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Description
される電磁エネルギが電気装置や信号線などに与える電
磁波障害を防止する縫製電磁波シールド材に関する。
とその開口部を塞ぐ蓋との隙間や接続部等からの電磁波
の侵入または漏洩を防止するために使用するものとし
て、例えば、米国特許第4857668号に記載されて
いるように、棒状に形成された弾性材の周囲を、導電性
を有するシート材にて包囲してなるガスケットが知られ
ている。しかし、このようなガスケットでは、曲がった
場所に取り付ける等して変形させた場合、ガスケットの
表面はしわになり、筐体と蓋との間を確実に密閉するこ
とができなくなるので、曲がった場所等には使用するこ
とができなかった。
報に記載されているように、シリコーンゴム等からなる
エラストマシートに導電繊維を縫いつけてなる電磁波シ
ールド材が知られている。この電磁波シールド材によれ
ば、エラストマシートに縫いつけられた導電繊維が、筐
体と蓋とに接触することによりこれらの間の導通を確保
するので、これらの間を通過しようとする電磁波をシー
ルドすることができ、また、導電繊維は、エラストマシ
ートが変形しても、シート材のようにしわになることが
ないため、電磁波シールド材を自由に変形させて使用す
ることができる。
体の開口部の縁等に取り付けて使用される電磁波シール
ド材においては、特に、筐体の開口部と蓋との隙間を通
過する電磁波、即ちエラストマシートの端面方向から侵
入する電磁波に対するシールド性能が要求される。 そ
して、この電磁波シールド材においては、エラストマシ
ートに縫いつけられた導電繊維のうちエラストマシート
に埋設された部分が、端面方向から侵入する電磁波に対
するシールド層となっているのであるが、シールド層と
いっても、縫目の間隔毎に導電繊維が配列されただけの
ものであるため、十分なシールド性能を得るためには、
縫目の間隔を狭くするか、または、導電繊維を複数列縫
製して、複数のシールド層を形成しなければならない。
ところが、これらの方法は、いずれにしろ縫目を増加さ
せ、即ち、基材に多くの孔をあけることになるため、基
材の強度を劣化させてしまうという問題があった。
縫製する導電繊維の縫目を増やすことなく十分なシール
ド性能が得られる縫製電磁波シールド材を提供すること
を目的とする。
になされた請求項1に記載の発明は、弾性を有する基材
に導電繊維を縫製してなる縫製電磁波シールド材であっ
て、縫製された上記導電繊維が、少なくとも上記基材の
一部の縁部を包囲してなり、しかも、上記導電繊維によ
る縫製方法が2本糸の縁カガリ縫スソ引キであることを
特徴とする。
する基材に導電繊維を縫製してなる縫製電磁彼シールド
材であって、縫製された上記導電繊維が、少なくとも上
記基材の一部の縁部を包囲してなり、しかも、上記基材
は導電性を有することを特徴とする。 次に、請求項3に
記載の発明は、弾性を有する基材に導電繊維を縫製して
なる縫製電磁波シールド材であって、縫製された上記導
電繊維が、少なくとも上記基材の一部の縁部を包囲して
なり、しかも、上記基材は難燃性を有し、更に少なくと
も上記導電繊維が縫製される上記基材の縁部に難燃性樹
脂からなる樹脂層を設け、該樹脂層に、縫製された上記
導電繊維の一部を理設してなることを特徴とする。
を有する基材に導電繊維を縫製してなる縫製電磁波シー
ルド材であって、縫製された上記導電繊維が、少なくと
も上記基材の一部の縁部を包囲してなり、しかも、上記
導電繊維による縫製方法が2又は3本糸の縁カガリ縫で
あることを特徴とする。
項1〜4に記載の縫製電磁波シールド材は、筺体の開口
部の縁等に取り付けられ、開口部を塞ぐ蓋を閉じたとき
に、弾性を有する基材が、筐体と蓋との隙間の形状に応
じて弾性変形して、この隙間を塞ぐことにより、筺体内
部を水や空気から密閉する。
れた導電繊維は、基材の表面に露出している部分が、基
材を挟持する筐体および蓋の両方に接触して、これらの
間の導通を確保すると共に、導電繊維が電磁波シールド
層となって、筐体と蓋との間を通過しようとする電磁波
をシールドする。しかも、導電繊維は縁部を包囲するよ
うに縫製されているため、包囲している縁部を挟んで2
重の電磁波シールド層が形成されることになる。
シールド材によれば、筺体と蓋との間などに取り付けら
れて使用した場合、基材の表面に露出している導電繊維
の量が多いため、筺体および蓋等のシールド材を挟持す
る物体との導通を確実にとることができ、また、基材の
縁部を包囲するように縫製された導線繊維により筺体と
蓋との間に2重の電磁波シールド層が形成されるので、
この間の通過しようとする電磁波を確実にシールドする
ことができる。
うに縫製されているため、単に一列に縫製した場合と比
較して縫目が増えることがなく、基材を劣化させること
がない。更に、導電繊維が縫製されたシールド材では、
使用の際に変形させても、基材の周囲を導電性のシート
材等で包囲した従来品のように、シールド材の表面にし
わができることもないので、シールド材を挟持する物体
の間を確実に密閉することができる。
状物のことであり、例えば、銅,ステンレス,アルミニ
ウム等の金属繊維、合成繊維を金属メッキした繊維、ポ
リアニリンのような有機導電樹脂より作製した繊維、お
よびこれらの混合物等を使用することができる。
材,不織布等、圧縮に対する弾性を有するものであれば
使用することができる。更に、請求項1に記載の縫製電
磁波シールド材においては、2本の導電繊維により縁カ
ガリ縫スソ引キが施された縫製部分は、その端部におい
て2本の導電繊維を引っ張ることにより結び目が形成さ
れる。
ルド材によれば、縫製電磁波シールド材を切断した場合
に、その切断された端部において簡単に導電繊維を結ぶ
ことができ、導電繊維のほつれを防止することができ
る。また、縁カガリ縫スソ引キでは、導電繊維は基材の
表面に露出している部分で編組されているため、導電繊
維間の導通が良好であり、より確実に電磁波をシールド
することができる。
ド材においては、基材が導電性を有するので、基材にお
いても電磁波をシールドすることができ、より確実に電
磁波をシールドすることができる。
て電磁波シールド性能に限界があるのであるが、導電繊
維により基材の縁部に形成された2重の電磁波シールド
層と共に電磁波をシールドすることにより、電磁波に対
するシールド性能を高めることができるのである。
ド材において、導電繊維はその一部が樹脂層に埋設され
ることにより難燃化されている。そして、基材も難燃性
を有するものが使用されている。従って、請求項3に記
載の縫製電磁波シールド材によれば、発火の危険性のあ
る場所等であっても、安全に使用することができる。
樹脂からなる難燃フィルムを敷き、導電繊維により難燃
フィルムを基材に縫いつけ、その後難燃フィルムを加熱
すれば、難燃フィルムは基材に融着すると共に、導電繊
維は軟化した難燃フィルムに埋設されるので、容易に請
求項3に記載の縫製電磁波シールド材を作製することが
できる。ところで、導電繊維による縫製方法としては、
基材の縁部を包囲するように縫製できるものであればよ
く、例えば、請求項4に記載のように、2又は3本糸の
縁カガリ縫でもよい。
る。図1(a)は、本発明の第1実施例である縫製シー
ルドシートの構成を表す斜視図であり、図1(b)は、
その端部における拡大図である。
シールドシート2は、導電性エラストマを幅の狭いシー
ト状に形成したエラストマシート4からなり、エラスト
マシート4の短手方向における一方の縁には、導電繊維
6が縫製された縫製部2aが形成されている。
6による縁カガリ縫スソ引キが施されており、図1
(b)に示すように、導電繊維6は、縫いつけられてエ
ラストマシート4の内部に埋設されている埋設部6b
と、エラストマシート4の表面に露出してエラストマシ
ート4の端面4aおよび端面4a付近の上面,下面を被
覆している露出部6aとを有する。埋設部6bは、端面
4aに沿って一定の間隔で並んでおり、端面4a方向か
ら侵入する電磁波に対する電磁波シールド層を形成して
いる。一方、露出部6aは端面4aをその表面から被覆
しており、結局、埋設部6bと共に、端面4a方向から
侵入する電磁波に対して2重の電磁波シールド層を形成
している。
電性エラストマとは、エラストマに導電性粒子を充填し
たものである。そして、エラストマは、ネオプレン,ク
ロロプレン,シリコーン等のゴム材や、ポリオレフィン
系の熱可塑性材等、弾性を有する高分子化合物であれば
よく、その形態はソリッド状、または発泡体のいずれで
もよい。一方、導電性粒子は、例えばカーボンブラッ
ク,カーボンファイバ,グラファイトといったカーボン
系の材料の他、銀,銅,アルミ,クロム,チタン,タン
グステン,コバルト,亜鉛,ニクロム,これらの合金,
金属をコーティングしたガラス等の材料を微粉末状,箔
状,繊維状にしたもの等を使用することができる。
た合成繊維を複数本束ねたものが使用されている。上記
のように構成された縫製シールドシート2は、例えば、
電気機器等の筐体において蓋が取り付けられる開口部の
縁に粘着テープや接着剤等により固定され、ガスケット
として使用される。
トマシート4の上面および下面が夫々蓋と筐体の開口部
の縁とに接触するようにして固定される。そして、蓋が
閉じられた時には、エラストマシート4が筐体や蓋の凹
凸を吸収して、筐体および蓋の間の隙間を物理的に密閉
し、また、導電性エラストマからなるエラストマシート
4と、エラストマシート4に縫製された導電繊維6と
が、筐体および蓋の双方に接触してこの間の導通を確保
し、この間を通過しようとする電磁波をシールドする。
ルドシート2において、エラストマシート4は導電性を
有しており、エラストマシートの端面4aおよび端面4
a付近の上面下面は、導電繊維6により被覆されてい
る。従って、筐体の開口縁部等に取り付けられ、筐体と
その開口部を閉じる蓋とに挟まれた時には、エラストマ
シート4が筐体と蓋の間を隙間なく塞ぐことができると
共に、導電繊維6が筐体および蓋の双方に接触するの
で、この間の導通を確保することができる。しかも、導
電繊維6は、エラストマシート4の表面に露出している
部分が多いため、筐体および蓋と十分に接触することが
でき、確実な導通を得ることができる。
電繊維6は、端面4a方向から侵入する電磁波に対する
2重のシールド層となっているので、筐体と蓋の間を通
過しようとする電磁波を確実にシールドすることができ
る。つまり、隙間の密閉性は良いが、導電繊維6等に比
べれば導電性が弱く、電磁波シールド性能が十分ではな
いエラストマシート4に、導電性の優れた導電繊維6を
縫製することにより、端面4a方向から侵入する電磁波
に対する電磁波シールド性能を高めているわけである。
スソ引キが施された縫製シールドシート2は、縫製され
た導電繊維6の端部を引っ張ることにより結び目が形成
されるため、使用時に必要な長さだけハサミ等により切
り取って使用した際に、切断された導電繊維6の端部を
簡単に結ぶことができ、導電繊維6のほつれを防止する
ことができる。
エラストマシート4の縁部を包囲するような縫製方法
は、単に縫いつけた場合と比較して、縫目が増えること
がなく、従って、導電繊維6が縫いつけられるエラスト
マシート4等の基材の強度を劣化させるようなこともな
い。
され、ガスケットとして使用される縫製シールドシート
は、例えば、図2(a)および図2(b)に示すよう
に、予め取り付けられるケース開口縁部の形状に合わせ
て夫々中抜きの四角形状または中抜きの円形状に形成さ
れたエラストマシート20,21に、導電繊維22,2
3を縫製して形成してもよい。ここで、図2(a)にお
いては、内周端面が縫製されており、一方、図2(b)
においては外周端面が縫製されているが、いずれの場合
も前述の縫製シールドシート2と同様の効果を得ること
ができる。もちろん、導電繊維により内周端面および外
周端面の両方を縫製してもよく、この場合は、より確実
に電磁波をシールドすることができる。
れたケース24のガスケットとして使用される縫製シー
ルドシート26である。ケース24の区画に合わせ形成
されたエラストマシート27の中抜された部分の各内周
端面には、夫々導電繊維28が縫製されている。従っ
て、この縫製シールドシート26がケース24に取り付
けられ、蓋(図示せず)が閉じられた際には、ケース2
4の内部は各区画毎にシールドされるため、ケース24
内で発生した電磁波であっても、他の区画に漏れること
がない。
れる場所に応じて如何なる形状に形成してもよく、ま
た、導電繊維を縫製する箇所も、シートの縁部であれば
如何なる場所でもよい。次に、第2実施例の縫製シール
ドシートについて説明する。なお、図4は、縫製シール
ドシートの端面部の断面を模式的に表した説明図であ
る。
0は、難燃ウレタンフォームをシート状に形成したエラ
ストマシート12からなり、第1実施例と同様に、エラ
ストマシート12の端面部には、導電繊維14が縫製さ
れた縫製部10aが形成されている。
トマシート12の表面に低融点の難燃性樹脂からなる樹
脂層16が形成されており、エラストマシート12の端
面部を縁カガリ縫で縫製する導電繊維14の一部が、こ
の樹脂層16に埋設されている。
は、ポリアミド,ポリエステル,ポリオレフィン等の熱
可塑性樹脂の共重合体に難燃剤を添加して得られる。添
加する難燃剤としては、例えばトリクレジルホスフェー
ト,塩素化パラフィン,酸化アンチモン,モノアンモニ
ウムホスフェート,ホウ酸,臭素化ポリオール,含リン
ポリオール,ハロゲン化無水フタル酸等を使用すること
ができる。
うにして製造される。まずエラストマシート12におい
て、縫製を施す端面部を低融点の難燃性樹脂をフィルム
状に形成してなる低融点難燃フィルムで被覆し、この低
融点難燃フィルムが被覆されたエラストマシート12の
端面部を導電繊維14により縫製する。縫製後、低融点
難燃フィルムが溶融する温度まで一旦加熱し、導電繊維
14を低融点難燃フィルムに圧接する。すると、導電繊
維14は、加熱され溶融した低融点難燃フィルムに一部
埋没されると共に低融点難燃フィルムはエラストマシー
ト12に粘着する。この状態で冷却することにより、導
電繊維14の一部が埋設された樹脂層16がエラストマ
シート12の表面に形成される。
シールドシート10においては、導電繊維14の一部を
樹脂層16に埋設することにより、導電繊維14を難燃
化している。従って、第2実施例の縫製シールドシート
10を使用して電子機器等の筐体を構成すれば、機器の
安全性を向上させることができる。
6から露出しており、導電繊維14の表面部分における
導電性は保持されているので、第1実施例と同様の効果
を得ることができる。なお、第2実施例において、難燃
フィルムを導電繊維14が縫製される部分全体に被覆し
たが、特に発火の危険性がある面等、一部のみに樹脂層
を形成してもよい。また、導電繊維が縫製されない箇所
であっても、エラストマシートをより難燃化するために
樹脂層を形成してもよい。
製シールドガスケットについて説明する。図5〜図10
は縫製シールドガスケットの構成とその使用状態を表す
説明図である。第3実施例の縫製シールドガスケット3
0は、図5(a)に示すように、平板状に形成された胴
部30aと、一端が胴部の中央部に連結し、他端の断面
が矢印状に形成された取付部30bとからなり、これら
は、エラストマにより一体成形されている。そして、胴
部30aの両縁部には、その両縁部を夫々包囲するよう
に導電繊維32が縫製されている。
ト状の物体に見えるが、導電繊維32が縫製されている
箇所を模式的に示したものであり、以下図10まで同様
である。また、導電繊維32は、点線32aで示すよう
に、胴部30aに縫いつけられている。
(b)に示すように、筐体34に形成された一条の取付
孔34aに取付部30bを挿入することにより、接着す
ることなくワンタッチで筐体34に固定される。なお、
取付部34bの幅は取付孔34aの幅より広いが、取付
部30bはエラストマで形成されており、弾性変形する
ことにより取付孔34aを通過することができるのであ
る。
トの胴部30aが、蓋36と筐体34の間を隙間なく塞
いで異物の侵入を防止すると共に、導電繊維32が蓋3
6と筐体34の両方に接触してこの間の導通を確保し、
また、この間を通過しようとする電磁波をシールドす
る。しかも胴部30aの両縁が縫製されているため、取
付孔34aを通過した電磁波が外部に漏れることもな
い。
は、図6(a)に示すように、第3実施例における胴部
40aを円筒状に形成してなり、この円筒状の胴部40
a全体を包囲するように導電繊維42が縫製されてい
る。なお、導電繊維42は、点線42aで示すように、
胴部40aと取付部40bの境目に縫い付けられてい
る。
(b)に示すように、第3実施例のガスケットと同様
に、取付孔44aに取付部40bを挿入することによ
り、ワンタッチで筐体44に固定される。そして、蓋4
6が閉じられた時に、蓋46と筐体44とに押圧されて
変形し、筐体44および蓋46に密着させられたガスケ
ットの胴部40aは、蓋46と筐体44の間を隙間なく
塞いで異物の侵入を防止すると共に、導電繊維42がこ
の間の導通を確保し、また、この間を通過しようとする
電磁波をシールドする。
は、取付孔44aも塞ぐため、電磁波が取付孔44aを
通過することもない。また、胴部40aが円筒状に形成
されているため、変形できる範囲が広く、例えば隙間の
幅が一様でない場所であっても、好適に使用することが
できる。
は、図7(a)に示すように、断面がコの字型に形成さ
れたエラストマからなり、両端から略平行に腕部50b
が延設された胴部50aには、導電繊維52が胴部50
a全体を包囲するように縫製されている。なお、導電繊
維52は各腕部50bを貫通して、胴部50aと腕部5
0bとにより形成される溝の底部にも露出している。な
お、導電繊維52は、点線52aで示すように、胴部5
0aと腕部50bの境目に縫いつけられている。
(b)に示すように、筐体54の開口部の縁等に形成さ
れた突条54aに嵌め込むことにより筐体54に取り付
けられる。そして、蓋56が閉じられると、ガスケット
50の外周に露出した導電繊維52が蓋56と接触する
と共に、溝の底に露出した導電繊維52が突条54aに
接触することにより、蓋56と突条54a(即ち筐体5
4)との間の導通を確保する。また、突条54aと蓋5
6との間に挟まれた胴部50aは、この間を隙間なく塞
ぐと共に、胴部50aを包囲するように縫製された導電
繊維52が蓋56と突条54aの間を通過しようとする
電磁波を遮蔽する。
は、図8(a)に示すように、平板状に形成された固定
部60bと、固定部60bの一端から他端の上方に向け
て傾斜して形成された胴部60aとからなり、これら
は、エラストマにより一体成形されている。そして胴部
60a全体を包囲するように導電繊維62が縫製されて
いる。なお、導電繊維62は、点線62aで示すよう
に、胴部60aと固定部60bの境目に縫いつけられて
いる。
(b)に示すように、筐体64において蓋66を開閉自
在に取り付けるヒンジ68の付近に、固定部60bと胴
部60aが連結している端部をヒンジ68側に向けた状
態で筐体64または蓋66に固定部60bおよび胴部6
0aを接着することにより取り付けられる。これによ
り、蓋66が開放されている状態であっても、蓋66と
筐体64との導通は確保され、静電気の発生を防止する
ことができる。また、蓋66が閉じられた時には、蓋6
6と筐体64とにより押圧されて弾性変形したガスケッ
トの胴部60aが、蓋66と筐体64との間を隙間なく
塞ぐと共に、胴部60aを包囲するように縫製された導
電繊維62が蓋66と筐体64との間を通過しようとす
る電磁波を遮蔽する。
は、図9(a)に示すように、平板状に形成された一対
の胴部70aが、その中央部で連結部70bによりH状
に連結されており、各胴部70aの両縁部は、該縁部を
包囲するように導電繊維72が夫々縫製されている。な
お、導電繊維72は、点線72aで示すように各胴部7
0aに縫いつけられている。
(b)に示すように、両胴部70aの間に電子回路等の
基板78を挟み込むようにして保持する。筐体74内に
電子回路の基板78を設置する際に、基板78上に配設
された部品が筐体と接触しないように設置するスペーサ
として使用することができ、また、導電繊維72を介し
て各基板78を筐体74等に接地することができる。
は、図10(a)に示すように、平板状に形成された胴
部80aと、胴部の一端に形成された円筒状の弾性部8
0bとからなり、胴部80aの他端の縁部は導電繊維8
2が縫製されている。なお、導電繊維82は、点線82
aで示すように胴部80aに縫いつけられている。
0(b)に示すように、筐体84の開口部などに接着し
て取り付けられる。そして、円筒状の弾性部80bは、
蓋86が閉じられた時には、変形して広い接触面積を得
ることができると共に、圧縮方向への弾性力も単に板状
に形成されたガスケットに比べ大きいため、特に、十分
な密閉性が要求される筐体84に使用すると効果的であ
る。
が、本発明は上記実施例に何等限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲において様々な態様
で実施することができる。例えば、導電繊維による縫製
方法は、2本糸の縁カガリ縫スソ引き以外でも、基材の
縁部を包囲するように縫製できるものであればよく、例
えば、1本糸の縁カガリ縫,スソ引キしない2本糸の縁
カガリ縫,3本糸の縁カガリ縫等でもよい。
電繊維は、基材の強度が許す範囲であれば、どれだけで
も密に縫製することができ、密に縫製する程、電磁波シ
ールド性能を高めることができる。また更に、縫製シー
ルドシートおよび縫製シールドガスケットの形状は、上
述したものに限らず、使用される場所に応じて如何なる
形状に形成してもよい。
す斜視図である。
ートを表す斜視図である。
シールドシートを表す斜視図である。
部の断面を模式的に表した説明図である。
および使用状態を表す説明図である。
および使用状態を表す説明図である。
および使用状態を表す説明図である。
および使用状態を表す説明図である。
および使用状態を表す説明図である。
成および使用状態を表す説明図である。
2,72,82…導電繊維 16…樹脂層 24…ケース 30,40,50,60,70,80…縫製シールドガ
スケット 44,44,54,64,74,84…筐体 36,46,56,66,76,86…蓋 68…ヒンジ 78…基板
Claims (4)
- 【請求項1】 弾性を有する基材に導電繊維を縫製して
なる縫製電磁波シールド材であって、 縫製された上記導電繊維が、少なくとも上記基材の一部
の縁部を包囲してなり、しかも、上記導電繊維による縫
製方法が2本糸の縁カガリ縫スソ引キであることを特徴
とする縫製電磁波シールド材。 - 【請求項2】 弾性を有する基材に導電繊維を縫製して
なる縫製電磁波シールド材であって、 縫製された上記導電繊維が、少なくとも上記基材の一部
の縁部を包囲してなり、しかも、上記基材は導電性を有
することを特徴とする縫製電磁波シールド材。 - 【請求項3】 弾性を有する基材に導電繊維を縫製して
なる縫製電磁波シールド材であって、 縫製された上記導電繊維が、少なくとも上記基材の一部
の縁部を包囲してなり、しかも、上記基材は難燃性を有
し、更に少なくとも上記導電繊維が縫製される上記基材
の縁部に難燃性樹脂からなる樹脂層を設け、該樹脂層
に、縫製された上記導電繊維の一部を埋設してなること
を特徴とする縫製電磁波シールド材。 - 【請求項4】 弾性を有する基材に導電繊維を縫製して
なる縫製電磁波シールド材であって、 縫製された上記導電繊維が、少なくとも上記基材の一部
の縁部を包囲してなり、しかも、上記導電繊維による縫
製方法が2又は3本糸の縁カガリ縫であることを特徴と
する縫製電磁彼シールド材。
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