JP2689775B2 - 荷搬送装置 - Google Patents

荷搬送装置

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JP2689775B2
JP2689775B2 JP18907191A JP18907191A JP2689775B2 JP 2689775 B2 JP2689775 B2 JP 2689775B2 JP 18907191 A JP18907191 A JP 18907191A JP 18907191 A JP18907191 A JP 18907191A JP 2689775 B2 JP2689775 B2 JP 2689775B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば一定経路上で
台車に搭載されて搬送される被搬送物を、経路中に予め
設定されている複数の仕分け位置の内の任意の仕分け位
置で左右横方向に払い出す荷搬送装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の荷搬送装置としては、た
とえば特開平2−182611号公報に見られる構成が提供さ
れている。この従来構成では、断面C型状の走行レール
を設け、この走行レールに支持案内されて一定走行経路
上を走行自在な走行台車を設けている。この走行台車は
前記走行レールを跨ぐ形状の可動体を本体とし、そして
可動体に、前記走行レールに支持案内される走行ローラ
と横振れ防止ローラとを設けるとともに、この可動体の
上面に、走行方向に対する左右横方向に搬送する仕分け
用コンベヤを設けている。さらに可動体の外側面にはロ
ーラを設け、このローラをスクリューに嵌合させること
で、走行台車に走行力を付与している。
【0003】そして走行台車の前後間を連結して複数台
毎にまとめて群を形成し、この群の走行台車のうちの一
台に、前記走行レールの内側面に沿って布設した給電レ
ールより給電を受ける集電子を設けている。さらに、前
記群の他の走行台車は、集電子を設けた走行台車より配
線ラインを介して給電を受けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した荷搬送装置で
は、可動体の外側面に設けたローラをスクリューに嵌合
させて走行台車に走行力を付与していることから、この
嵌合による走行駆動部や走行レールによる走行支持部な
どで大きな騒音が発生し、また嵌合により破損や摩損が
発生して保守管理を度々行わなければならない。そして
走行駆動部は一箇所に設けられることから、この走行駆
動部を配設した箇所に集中力がかかって全体の走行を円
滑に行えず、また走行駆動部の配置は規制される。さら
に可動体の構造はローラ支持部などを含めて複雑となっ
て大量生産が行えず、全体が高価なものになる。
【0005】本発明の目的とするところは、駆動源を低
騒音で保守管理が容易なものにし得、そして駆動源は分
散して配置し得るとともに、その配置位置を任意にかつ
容易に設定し得、しかも部品の統一、共通化により大量
生産を容易に行える荷搬送装置を提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
発明の荷搬送装置は、走行レールと、この走行レールに
案内されかつ上部に仕分け用コンベヤを設けた走行台車
とを有し、この走行台車の本体は、走行方向視でC型状
でかつ鋳物製同形状のフレームを走行方向に複数有し、
これらフレームは、その側部間を二次導体により連結す
るとともに、走行レールに案内される複数のローラを有
し、前記走行レールの一側面に、前記二次導体に対向自
在なリニアモータを取付けている。
【0007】
【作用】かかる本発明の構成によると、走行台車の主体
となる本体は、鋳造により統一化、共通化して簡単に製
作し得るフレームと、走行に利用される二次導体を兼用
することで、簡素にして安価に得られる。
【0008】また走行台車は、リニアモータと二次導体
とにより磁石の吸引力や反発力を利用して所定速度で走
行する。そして、仕分け用コンベヤを正転あるいは逆転
させることで、仕分け用コンベヤ上の荷を払い出せる。
上述のような走行は、回転部分がなく非接触のリニアモ
ータ方式であることから、騒音、振動、故障などがほと
んど生じることなく行えるとともに、保守管理を容易に
行える。そしてリニアモータは走行レールに容易に連結
し得、さらにリニアモータは分散して配置し得るととも
に、その配置は任意な位置に容易に設定し得る。
【0009】
【実施例】以下に本発明の一実施例を図に基づいて説明
する。図7において、1は一定経路上を互いに連結され
た状態で走行自在な走行台車で、その上部には、走行方
向Aに対する左右横方向に荷(被搬送物)2を搬送する
仕分け用コンベヤ60を設けており、この仕分け用コンベ
ヤ60の駆動により荷2は、一定経路に沿って複数台設け
られた仕分けシュート3に払い出される。
【0010】図1、図2に示すように、たとえば床上に
設置自在なベースフレーム5はアルミニュウムの押出し
材からなり、その両側面には、それぞれ複数の蟻溝部6
が左右対称にして形成されている。このベースフレーム
5は左右一対が配置され、長さ方向の所定間隔置きでそ
の相対向した内面間は、前記蟻溝部6を使用して連結材
7により連結され、以て両ベースフレーム5は、幅方向
に所定間隔を置いて一体化される。
【0011】前記走行台車1を案内する走行レール10
は、アルミニュウムの押出し材からなり、その両側面に
は、それぞれ上から下へと順に複数の蟻溝部11A,11B
が左右対称にして全長に形成され、さらに中間部には凹
溝12A,12Bが形成されている。この走行レール10は前
記一対のベースフレーム5間の上方にモノレール式に配
設され、そして長さ方向における複数箇所がレールサポ
ート15を介して前記ベースフレーム5側に支持される。
【0012】前記レールサポート15は鋳物製であって、
上下方向の連結部16と左右方向のベース部17とにより逆
J状に形成されている。そして前記連結部16の上部を上
下方向の平板部18に形成し、この平板部18の外面に前記
凹溝12Bに嵌合自在な凸部19を形成するとともに、この
凸部19の周辺で複数箇所にボルト孔を形成している。さ
らにベース部17における左右方向の両端部には上下方向
のボルト孔が形成されている。
【0013】前記走行レール10を、レールサポート15を
介して前記ベースフレーム5側に支持させるに、まず所
定位置にレールサポート15が立設される。これは前記ボ
ルト孔に上方から通したボルト20を、前記連結材7側に
螺合させることで行える。前記連結部16の上部に前記走
行レール10の側面を連結するに、前記蟻溝部11Bに板ナ
ット21を位置させた状態で、前記凹溝12Bに凸部19を嵌
合させて平板部18に側面を当接させ、そして前記ボルト
孔に横外方から通したボルト22を前記板ナット21に螺合
させることで行える。
【0014】前記走行レール10は、図5に示すように長
円状に配設され、以て一定経路は、平行した一対の直線
経路部25と、これら直線経路部25の始終端間を接続した
半円状のカーブ経路部26から形成される。
【0015】前記走行レール10の一側面、すなわちレー
ルサポート15の連結面とは反対側の側面で複数箇所に
は、前記蟻溝部11Aを利用してリニアモータ30をレール
長さ方向に位置変更自在に取付けている。
【0016】すなわちリニアモータ30の裏面側には取付
ブラケット31が設けられ、この取付ブラケット31にはボ
ルト孔が形成されている。そして、前記蟻溝部11Aに板
ナット32を摺動自在に位置させた状態で、リニアモータ
30の取付ブラケット31を一側面に当接させ、次いでボル
ト孔に外側から通したボルト33を前記板ナット32に螺合
させることで、前記走行レール10の一側面に対するリニ
アモータ30の取付けを行える。その際にボルト33の締め
付けを緩くしておくことで、前記板ナット21を蟻溝部11
Aの内部で摺動させながら、リニアモータ30をレール長
さ方向に位置変更し得、そして目的とする位置に達した
のちボルト33を強く締め付けることで所期の取付けを行
える。
【0017】また前記走行レール10の他側面に前記蟻溝
部11Bを利用して給電レール35を設けている。すなわち
走行レール10の他側面には保護レール36が配設され、こ
の保護レール36は、蟻溝部11B内に設けたナット37とボ
ルト38とを介して走行レール10の他側面に固定される。
そして保護レール36の外側面に、3相の交流電源線およ
び接地線からなる4本の給電レール35が配設されてい
る。
【0018】次に前記走行台車1を図1〜図4に基づい
て説明する。この走行台車1は、前記走行レール10に案
内される本体40と、この本体40の上部に設けた仕分け用
コンベヤ60とからなる。前記本体40は、走行方向から見
てC型状のフレーム41を走行方向に一対(複数)有して
いる。すなわち両フレーム41は鋳物により同形状に製作
されるもので、逆L形部材42と、この逆L形部材42の下
端に固定具43を介して一体化した水平部材44とによりC
型状に形成されている。そして四角板状の二次導体45の
前後縁部を前記逆L形部材42の縦杆部内面に固定具46に
より固定するとともに、プレート55の前後縁部を前記逆
L形部材42の横杆部上面に固定具56により固定すること
で、両フレーム41は走行方向に所定間隔を置いた状態で
二次導体45とプレート55とを介して一体化される。
【0019】各逆L形部材42の横杆部の端部には、縦ピ
ン47を介して上部ブラケット48が回動自在に設けられ、
これら上部ブラケット48には、前記走行レール10の上部
両側面に当接自在な左右一対の横振れ防止ローラ49と、
前記走行レール10の上面に当接自在な上部ローラ50とが
設けられる。
【0020】また水平部材44の端部には、縦ピン51を介
して下部ブラケット52が回動自在に設けられ、これら下
部ブラケット52には、前記走行レール10の下部両側面に
当接自在な左右一対の横振れ防止ローラ53と、前記走行
レール10の下面に当接自在な下部ローラ54とが設けられ
る。
【0021】このように構成された本体40の上部に設け
た仕分け用コンベヤ60は、前後一対のフレーム61と、こ
れらフレーム61間に配設したコンベヤ装置62とから構成
され、前記フレーム61を本体40に連結している。前記フ
レーム61間に配設されるコンベヤ装置62は、駆動プーリ
63と、従動プーリ64と、両プーリ63,64間に掛張された
無端のベルト65と、サーボモータ66と、このサーボモー
タ66の回転を駆動プーリ63に伝える伝動装置67などから
構成される。
【0022】前記フレーム61の他端間には下方へのシャ
ーシ70が配設され、このシャーシ70の外面側には、各仕
分けシュート3側との間で信号の授を行う光伝送ユニッ
ト71や制御装置72が設けられる。また前記逆L形部材42
の縦杆部外面にはサーボアンプ73が配設されている。こ
れら制御装置72やサーボアンプ73、ならびに前記サーボ
モータ66は適宜に接続している。
【0023】上記のように構成された走行台車1は、連
結装置75により互いに連結されて無端の列車状で一定経
路上を走行する。すなわち、連結装置75は、先行走行台
車1の後端の縦ピン47と後続走行台車1の前端の縦ピン
47との間に設けられるもので、長さ調節自在な連結杆76
の両端を球軸受け77を介して縦ピン47に接続することで
所期の連結を行っている。
【0024】図6の回路構成に示すように、前記走行台
車1は5台毎に群を形成しており、走行方向Aの先頭の
走行台車(以下親台車と称す)1Aのみには、その上部
ブラケット48に、前記給電レール35からサーボモータ66
用などの給電を受ける集電子80が設けられている(図1
参照)。そして、親台車1Aから群の他の走行台車(以
下、子台車と称す)1Bには配線ライン81を介して給電
される。
【0025】図1に示すように、前記ベースフレーム5
の上部から上方へと、前記一定経路の両側を囲むカバー
82が連設されている。83は搬入コンベヤで、この搬入コ
ンベヤ83に仕分け用コンベヤ60を接続した状態で荷2の
搬入が行われる。84は配線ダクトを示す。
【0026】上記実施例において走行台車1は、リニア
モータ30と二次導体45とによる磁石の吸引力や反発力を
利用して一定経路上を所定速度で走行する。そして、給
電レール35より集電子80あるいは配線ライン81を介して
サーボモータ66用の給電を受けている状態で、制御装置
72に、光伝送ユニット71により送られてきた信号に応じ
て、制御装置72介してサーボモータ66を正転あるいは逆
転させ、以てベルト65上の荷2を仕分けシュート3に払
い出せ得る。なお荷2の搬入は、搬入コンベヤ83から仕
分け用コンベヤ60へと行われる。このような走行は、回
転部分がないリニアモータ方式であることから、騒音、
振動、故障などがほとんど生じることなく行える。
【0027】前述したように子台車1Bに集電子80を設
けないことによりコストを低減でき、集電子80の摩耗に
よる保守作業を軽減できる。また、接地線を設け接続す
ることにより、走行台車1の走行時に発生する静電気に
よる人体への感電を防止でき、安全を計ることができ
る。
【0028】
【発明の効果】上記構成の本発明によると、走行台車の
主体となる本体は、鋳造により統一化、共通化して簡単
かつ大量生産で製作できるフレームと、走行に利用され
る二次導体を兼用することで、走行台車を簡素にして安
価に得ることができる。
【0029】そして走行台車の走行を、回転部分がなく
非接触のリニアモータ方式で行うことから、騒音、振
動、故障などがほとんど生ぜず、また保守管理を容易に
行うことができる。さらにリニアモータによる駆動源を
分散して配置できて、全体の走行を円滑に行うことがで
き、その配置は、任意な位置に容易に設定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示し、荷搬送装置の一部切
欠き正面図である。
【図2】同荷搬送装置の側面図である。
【図3】同走行台車部の側面図である。
【図4】同走行台車部の平面図である。
【図5】同経路全体を示す概略平面図である。
【図6】同荷搬送装置の給電回路図である。
【図7】同荷搬送装置の一部斜視図である。
【符号の説明】
1 走行台車 1A 親台車 1B 子台車 2 荷(被搬送物) 10 走行レール 11A 蟻溝部 11B 蟻溝部 12A 凹溝 12B 凹溝 15 レールサポート 30 リニアモータ 31 取付ブラケット 35 給電レール 36 保護レール 40 本体 41 フレーム 42 逆L形部材 44 水平部材 45 二次導体 48 上部ブラケット 49 横振れ防止ローラ 50 上部ローラ 52 下部ブラケット 53 横振れ防止ローラ 54 下部ローラ 60 仕分け用コンベヤ 61 フレーム 62 コンベヤ装置 66 サーボモータ 72 制御装置 80 集電子 81 配線ライン

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行レールと、この走行レールに案内さ
    れかつ上部に仕分け用コンベヤを設けた走行台車とを有
    し、この走行台車の本体は、走行方向視でC型状でかつ
    鋳物製同形状のフレームを走行方向に複数有し、これら
    フレームは、 その側部間を二次導体により連結するとともに、走行レ
    ールに案内される複数のローラを有し、前記走行レール
    の一側面に、前記二次導体に対向自在なリニアモータを
    取付けたことを特徴とする荷搬送装置。
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DE4412661C2 (de) * 1994-04-13 2000-06-08 Heidelberger Druckmasch Ag Vorrichtung zur Aufnahme von Bogenstapeln an einer Bogendruckmaschine
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CN102826352A (zh) * 2011-06-18 2012-12-19 深圳市今天国际物流技术股份有限公司 一种轨道抗震固定式自动导引车系统

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