JP2687687B2 - 磁気記録装置 - Google Patents

磁気記録装置

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JP2687687B2
JP2687687B2 JP2157359A JP15735990A JP2687687B2 JP 2687687 B2 JP2687687 B2 JP 2687687B2 JP 2157359 A JP2157359 A JP 2157359A JP 15735990 A JP15735990 A JP 15735990A JP 2687687 B2 JP2687687 B2 JP 2687687B2
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、平面状磁気記録媒体への情報記録に用いて
好適な磁気記録装置に関する。
「従来の技術」 従来の平面状磁気記録媒体としては、磁気ディスクが
一般的である。磁気ディスクは、周知の如く、円盤状の
磁気ディスク基板の表面に磁性皮膜を施して成るもので
あり、情報の記録/再生時において回転駆動され、半径
方向に移動可能なヘッドを介して情報の入出力が行われ
るものである。
「発明が解決しようとする課題」 ところで、従来の磁気ディスクにおいては、重量の大
きな磁気ディスクを高速で回転駆動する必要があるか
ら、定速回転に至るまでの立上り時間が長くなるととも
に消費電力が大となる問題があった。また、記録トラッ
クが周回方向に設けられているために、内側のトラック
における記録密度が高くなり、エラーが生じやすいとい
う問題もあった。さらに、1記録面につき1ヘッドしか
設けられていないため、記録/再生に時間がかかるとい
う問題もあった。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、
立上り時間が短いとともに消費電力が小さく、記録密度
が一定に保たれることによってエラー発生率が一定であ
り、さらに、高速で記録/再生することができる磁気記
録装置を提供することを目的としている。
「課題を解決するための手段」 上記課題を解決するため、この発明は、平面板上の磁
気記録媒体と、前記磁気記録媒体の記録面と平行な同一
円周上を移動可能に設けられるとともに前記磁気記録媒
体に近接配置可能に構成された複数の磁気ヘッドと、前
記各磁気ヘッドを前記円周の周回方向に駆動する回転駆
動手段と、前記各磁気ヘッドを前記磁気記録媒体との距
離を保持しつつ、前記各磁気ヘッドまたは前記磁気記録
媒体を往復可能に直線移動させる移動手段と、前記回転
駆動手段によって前記各磁気ヘッドが駆動されるととも
に前記移動手段によって前記各磁気ヘッドまたは前記磁
気記録媒体が移動される際、前記各磁気ヘッドの軌跡が
交差しない部分に位置する磁気ヘッドに対して記録信号
を供給する記録信号供給手段とを具備し、前記記録信号
供給手段は、 前記磁気記録媒体の前記記録信号が書き込まれる部分
のうち、前記移動手段の移動方向に対して前記各磁気ヘ
ッドの軌跡がより直交に近くなる円周部であって隣接す
る磁気ヘッドの軌跡の間隔が疎となる部分をデータ領域
とし、このデータ領域上に位置する磁気ヘッドにデータ
信号を供給するデータ信号供給手段と、前記磁気記録媒
体の前記記録信号が書き込まれる部分のうち、前記移動
手段の移動方向に対して前記各磁気ヘッドの軌跡がより
平行に近くなる円周部であって隣接する磁気ヘッドの軌
跡の間隔が密となる部分をクロック領域とし、このクロ
ック領域上に位置する別の磁気ヘッドに、前記データ信
号供給手段から供給されるデータ信号の同期用クロック
を有するクロック信号を供給するクロック信号供給手段
を具備し、前記記録媒体上に同一半径の円弧を半径方向
に並べた形状の記録領域を構成するようにしたことを特
徴としている。
「作用」 この発明にあっては、回転駆動手段によって各磁気ヘ
ッドが回転駆動され、移動手段によって各磁気ヘッドあ
るいは磁気記録媒体が所定方向に相対的に移動される。
したがって、磁気記録媒体から見た各磁気ヘッドの軌跡
は、所定方向に円を多数重ね合わせたような形状にな
る。すなわち、各磁気ヘッドの軌跡が交差する部分と交
差しない部分とが存在する。そして、記録信号供給手段
は、各磁気ヘッドがその軌跡が交差しない部分に位置す
る場合に、この磁気ヘッドに対して記録信号を供給す
る。したがって、磁気記録媒体上において、所定方向に
円弧を多数並べたような記録トラックが形成される。
そして、クロック信号供給手段がクロック領域に近接
する磁気ヘッドにクロック信号を供給する一方、データ
信号供給手段がデータ領域に近接する磁気ヘッドにデー
タ信号を供給する。すなわち、磁気記録媒体上において
クロック信号とデータ信号とが別領域に記録されるか
ら、データ信号にクロック信号を多重させる必要が無
い。
「第1の実施例」 次に本発明の第1の実施例を説明する。
A.実施例の構成 第1図は本発明の第1の実施例の機構的構成を示す斜
視図である。
図において1は長方形板状の磁気記録媒体であり、そ
の上面1aに磁性皮膜が施されている。また、磁気記録媒
体1は、水平駆動機構69によって、図上P−P′方向に
移動可能になっている。2はモータであり、電圧が印加
されるとシャフト4を回転させるとともに、1回転毎に
パルス信号を出力する。3は略円柱状の回転トランスで
あり、その周回方向に沿って相対的に回転自在に構成さ
れた一次側部材3aと二次側部材3bとから構成され、相対
回転中においても一次側および二次側相互間の信号伝送
が可能になっている。一次側部材3aは、その内径がシャ
フト4の直径よりもやや大となるような円筒状に形成さ
れ、その中心をシャフト4が挿通している。また、二次
側部材3bは、その直径が一次側部材3aの外径にほぼ等し
い円柱状に形成されている。そして、二次側部材3bは、
その上端面の中心部がシャフト4の下端面に接合され、
モータ2が駆動されるとシャフト4とともに回転する。
次に、5は両端に向かって小幅となる細長板状に形成
されたヘッド支持部材であり、その両端部が下に向くよ
うに略「く」字状に折り曲げられるとともに、その中央
部が二次側部材3bの下端に固定されている。また、ヘッ
ド支持部材の両端には、ヘッド6,7が、所定の微少距離
を隔てて磁気記録媒体1に対向するように取り付けられ
ている。そして、ヘッド6,7は、ケーブル10,10を介して
二次側部材3bに接続されている。
次に、本実施例の電気的構成を第2図を参照し説明す
る。
図において、モータ2からは、その1/2回転毎(以
下、モータ2が1/2回転する時間を時間Tという)に瞬
時的に“1"レベルとなるパルス信号S1が出力される。そ
して、このパルス信号S1はタイミング信号発生回路20に
供給される。ここで、パルス信号S1の波形を第3図
(イ)に示す。タイミング信号発生回路20は、パルス信
号S1が供給されると、まずパルス信号S1の2倍の周波数
を有するパルス信号(第3図(ロ)参照)を発生し、こ
れに基づいてタイミング信号(二値論理信号)S11,S12
およびS13を出力する。ここで、タイミング信号S11は、
第3図(ハ)に示すように、パルス信号S1と同一の周期
Tを有するとともに50%のデューティ比を有する信号で
ある。また、タイミング信号S12は、同図(ニ)に示す
ように、タイミング信号S11を反転した波形を有する信
号である。また、タイミング信号S13は、同図(ホ)に
示すように、パルス信号S1と同一の周期Tを有するとと
もに約80%のデューティ比を有する信号である。
次に、29はFM/MFMコーダであり、入力端32を介して記
録すべきデータ(以下、記録データという)が供給され
るとともに、タイミング信号発生回路20からタイミング
信号S11およびS13が供給される。FM/MFMコーダ29は、タ
イミング信号S11が“1"レベルになる期間中に記録デー
タをラッチし、ラッチした記録データをFMコードあるい
はMFMコード(詳細は後述する)に変換する。変換され
た記録データは、以降タイミング信号S13が2回“1"レ
ベルになった時刻から(すなわち、この記録データのラ
ッチ動作が完了してから時間3T/4が経過した後に)出力
される。出力された記録データは、アンプ27を介して増
幅され、スイッチ25、回転トランス3、ヘッド6を順次
介して磁気記録媒体1に記録される。
ここで、FMコードおよびMFMコードについて、第4図
(イ)〜(ハ)を参照し簡単に説明する。同図(イ)は
FMコードに変換された記録データの一例を示す図であ
り、“1"レベルのクロックパルスCが所定の周期で出力
され、クロックパルスCが出力されてから1/2周期経過
後に“1"レベルのデータパルスが適宜出力される。そし
て、データパルスが出力された場合は“1"を表し、デー
タパルスが出力されない場合には“0"を表す。すなわ
ち、図示の例にあっては、“0",“0",“1",“1",“0",
“1",“0",“0",“1",“0"なる10ビットのデータが、ク
ロックパルスCを含めて20ビットのデータ長で表現され
ている。
また、MFMコードは、上記FMコードのデータ長を短縮
するために開発されたものであり、FMコードの記録デー
タにおける各データパルスの両隣のクロックパルスを除
去し(第4図(ロ)参照)、除去後の記録データをつな
ぎ合わせて成るもの(同図(ハ)参照)であり、FMコー
ドに比較して、データ長を約1/2に短縮可能である。
次に、第2図において、30はFM/MFMコーダであり、FM
/MFMコーダ29と同様に構成されている。FM/MFMコーダ30
には、入力端32を介して記録データが供給されるととも
に、タイミング信号発生回路20からタイミング信号S12
およびS13が供給される。これにより、FM/MFMコーダ30
において、タイミング信号S12が“1"レベルになる期間
中に記録データがラッチされ、ラッチされた記録データ
がFMコードあるいはMFMコードに変換される。変換され
た記録データは、以降タイミング信号S13が2回“1"レ
ベルになった時刻から(すなわち、この記録データのラ
ッチ動作が完了してから時間Tが経過した後)出力され
る。そして、出力された記録データは、アンプ28を介し
て増幅され、スイッチ26、回転トランス3、ヘッド7を
順次介して磁気記録媒体1に記録される。
次に、23はFM/MFMデコーダであり、ヘッド6によって
磁気記録媒体1から読出されたデータ(以下、再生デー
タという)が回転トランス3、スイッチ25およびアンプ
21を順次介して供給される。また、FM/MFMデコーダ23に
は、タイミング信号発生回路20からタイミング信号S11
およびS13が供給される。FM/MFMデコーダ23は、タイミ
ング信号S13が“1"レベルである期間中に再生データを
ラッチし、ラッチした再生データ(この再生データはFM
コードあるいはMFMコードで表現されている)をデコー
ドする。デコードされた再生データは、以降タイミング
信号S11が2回“1"レベルになった時刻からデータ出力
端31を介して出力される。
また、24はFM/MFMデコーダ23と同様に構成されたFM/M
FMデコーダであり、ヘッド7によって磁気記録媒体1か
ら読出された再生データが回転トランス3、スイッチ26
およびアンプ22を順次介して供給される。また、FM/MFM
デコーダ24には、タイミング信号発生回路20からタイミ
ング信号S12およびS13が供給される。FM/MFMデコーダ24
は、タイミング信号S13が“1"レベルである期間中に再
生データをラッチし、ラッチした再生データをデコード
する。デコードされた再生データは、以降タイミング信
号S12が2回“1"レベルになった時刻からデータ出力端3
1を介して出力される。
B.実施例の動作 記録動作 次に、本実施例の記録動作を説明する。なお、スイッ
チ25,26は、第2図において予め接点b側に切り替えら
れていることとする。
まず、第2図においてモータ2を回転させると、ヘッ
ド6,7が磁気記録媒体1の上面を円運動する。また、モ
ータ2からは、1/2回転を1周期とするパルス信号S1
出力される。これにより、タイミング信号発生回路20に
おいて、タイミング信号S11〜S13(第3図(ハ)〜
(ホ)参照)が出力される。
一方、FM/MFMコーダ29,30には、データ入力端32を介
して、記録データが入力される。この記録データは、タ
イミング信号S11が“1"レベルの場合にはFM/MFMコーダ2
9にラッチされ、タイミング信号S12が“1"レベルの場合
にはFM/MFMコーダ30にラッチされる。ここで、第3図
(イ)〜(ホ)に示すように、タイミング信号S11,S12
は相補的に“1"レベルになるから、記録データはFM/MFM
コーダ29,30の何れか一方にラッチされることが判る。
以下、タイミング信号S11に同期してFM/MFMコーダ29に
ラッチされる記録データをデータA1,A2,……といい、
タイミング信号S12に同期してFM/MFMコーダ30にラッチ
される記録データをデータB1,B2,……という。
すなわち、第3図(イ)〜(ホ)において、時刻t1
t2の期間にデータA1がFM/MFMコーダ29にラッチされ、時
刻t2〜t3の期間にデータB1がFM/MFMコーダ30にラッチさ
れる。そして、これらのデータは、FM/MFMコーダ29,30
において、それぞれFMコードあるいはMFMコードに変換
され、時刻t5〜t7の期間に出力される。同様に、時刻t3
〜t4の期間にデータA2がFM/MFMコーダ29にラッチされ、
時刻t4〜t5の期間にデータB2がFM/MFMコーダ30にラッチ
され、これらのデータが各々コード変換された後、時刻
t8〜t10の期間に出力される。
FM/MFMコーダ29から出力されたデータA1,A2,……
は、アンプ27,スイッチ25および回転トランス3を順次
介してヘッド6に供給され、磁気記録媒体1に記録され
る。ここで、ヘッド6はモータ2によって円軌道をなす
ように駆動され、時間2Tで一周する。一方、タイミング
信号S13が“1"レベルになる時間は時間Tよりも若干短
いから、ヘッド6によって磁気記録媒体1に形成される
トラックは、半円よりもやや狭角の円弧を2つ対向させ
たような形状になることが判る。したがって、モータ2
を回転させるとともに磁気記録媒体1をP−P′方向
(第1図参照)に移動させると、ヘッド6によって形成
されるトラックは第5図の実線で示すように、半径方向
に同一半径の円弧を並べたような形状になることが判
る。なお、第5図において点OおよびO′は、それぞれ
磁気記録媒体1の移動開始時および終了時におけるシャ
フト4の中心軸と記録面との交点を示す。また、各トラ
ックの成す円弧の弦(例えば直線U−U′)が直線O−
O′と垂直に交差するように、ヘッド6の位置とパルス
信号S1の出力タイミングとが予め設定されている。
また、ヘッド7はヘッド6に対向して設けられている
から、ヘッド6によるトラックの間にヘッド7によるト
ラックが形成される。
読出し動作 次に、磁気記録媒体1に記録されたデータを読出す動
作を説明する。なお、スイッチ25,26は、第2図におい
て予め接点a側に切り替えられていることとする。
まず、第2図においてモータ2を回転させると、ヘッ
ド6,7が磁気記録媒体1の上面を円運動し、磁気記録媒
体1の各トラックからデータが読出される。また、モー
タ2からは、1/2回転を1周期とするパルス信号S1が出
力され、これに基づいてタイミング信号発生回路20から
タイミング信号S11〜S13(第3図(ハ)〜(ホ)参照)
が出力される。
ヘッド6によって読出されたデータ(データA1,A2
……)は、回転トランス3、スイッチ25およびアンプ21
を順次介してFM/MFMデコーダ23に供給され、デコードさ
れる。デコードされたデータは、以後タイミング信号S
11が2回“1"レベルになった時刻からデータ出力端31を
介して出力される。
一方、ヘッド6の読出し動作とともに、ヘッド7にお
いても同様の読出し動作が行われ、読出されたデータ
(データB1,B2,……)は、回転トランス3、スイッチ2
6およびアンプ22を順次介してFM/MFMデコーダ24に供給
され、デコードされる。デコードされたデータは、以後
タイミング信号S12が2回“1"レベルになった時刻から
データ出力端31を介して出力される。
ここで、タイミング信号S11およびS12は交互に“1"レ
ベルになるから、FM/MFMデコーダ23,24は、交互にデー
タ出力を行う。すなわち、データ出力端31を介して、
A1,B1,A2,B2,……の順で各データが出力されることが
判る。この順序は、前述した記録動作における記録の順
序(第3図(ハ)、(ニ)を参照)にも等しい。
「第2の実施例」 次に本発明の第2の実施例を説明する。
A.実施例の構成 第6図は本発明の第2の実施例の機構的構成を示す斜
視図である。なお、図において第1図の各部に対応する
部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図において11はヘッド支持部材であり、先端に向かっ
て小幅となる略「+」字状に形成されるとともに、その
中央部が二次側部材3bの下端に固定され、各先端部が斜
め下に向かって折り曲げられている。また、ヘッド支持
部材11の各先端部には、ヘッド6,8,7,9が順次時計回り
に取り付けられており、これらのヘッドが所定の微少距
離を隔てて磁気記録媒体1に対向している。そして、各
ヘッドは、ケーブル10,……,10を介して二次側部材3bに
接続されている。
次に、本実施例の電気的構成を第7図を参照し説明す
る。なお、図において第2図の各部に対応する部分には
同一の符号を付し、その説明を省略する。
図において、モータ2から出力される1/2回転毎のパ
ルス信号S1はタイミング信号発生回路33に供給される。
タイミング信号発生回路33は、パルス信号S1が供給され
ると、まずパルス信号S1の2倍の周波数を有するパルス
信号S2と、4倍の周波数を有するパルス信号S3(第8図
(イ)〜(ハ)参照)を発生し、これらの信号に基づい
てタイミング信号S14〜S17を発生する。
ここで、タイミング信号S14は、第8図(ニ)に示す
ように、パルス信号S1の1/2の周期(T/2)を有するとと
もに50%のデューティ比を有する信号である。また、タ
イミング信号S15は、同図(ホ)に示すように、タイミ
ング信号S14を反転した波形を有する信号である。ま
た、タイミング信号S16は、同図(ヘ)示すようにパル
ス信号S1と同一の周期Tを有するデューティ比50%の信
号であり、タイミング信号S17はタイミング信号S16を反
転した波形を有する信号である。
また、34および35は相互に連動するスイッチであり、
タイミング信号S16が“1"レベルの場合は接点a側に切
り替えられ、“0"レベルの場合は接点b側に切り替えら
れるように構成されている。
次に、FM/MFMコーダ29には、入力端32を介して記録デ
ータが供給されるとともに、タイミング信号発生回路20
からタイミング信号S14およびS16が供給される。FM/MFM
コーダ29は、タイミング信号S14が“1"レベルになる期
間中に記録データをラッチし、ラッチした記録データを
FMコードあるいはMFMコードに変換する。変換された記
録データは、タイミング信号S14が“0"レベルに立ち下
がった後、時間3T/4が経過した時刻から出力される。出
力された記録データは、アンプ27、スイッチ25、スイッ
チ34および回転トランス3を順次介して、ヘッド6ある
いはヘッド8に供給される。
同様に、FM/MFMコーダ30には、入力端32を介して記録
データが供給されるとともに、タイミング信号発生回路
20からタイミング信号S15およびS17が供給される。FM/M
FMコーダ30は、タイミング信号S15が“1"レベルになる
期間中に記録データをラッチし、ラッチした記録データ
をFMコードあるいはMFMコードに変換する。変換された
記録データは、タイミング信号S15が“0"レベルに立ち
下がった後、時間T/2が経過した時刻から出力される。
出力された記録データは、アンプ28、スイッチ26、スイ
ッチ35および回転トランス3を順次介して、ヘッド7あ
るいはヘッド9に供給される。
次に、FM/MFMデコーダ23には、ヘッド6あるいはヘッ
ド8によって磁気記録媒体1から読出されたデータが回
転トランス3、スイッチ34、スイッチ25およびアンプ21
を順次介して供給される。また、FM/MFMデコーダ23に
は、タイミング信号発生回路20からタイミング信号S14
およびS16が供給される。FM/MFMデコーダ23は、タイミ
ング信号S16が“1"レベルあるいは“0"レベルに一定し
ている期間を1単位として再生データをラッチし、ラッ
チした再生データをデコードする。デコードされた再生
データは、ラッチ動作が終了して時間T/2経過後に出力
端31を介して出力される。
また、FM/MFMデコーダ24には、ヘッド7あるいはヘッ
ド9によって磁気記録媒体1から読出されたデータが回
転トランス3、スイッチ35、スイッチ26およびアンプ22
を順次介して供給される。また、FM/MFMデコーダ24に
は、タイミング信号発生回路20からタイミング信号S15
およびS17が供給される。FM/MFMデコーダ24は、タイミ
ング信号S17が“1"レベルあるいは“0"レベルに一定し
ている期間を1単位として再生データをラッチし、ラッ
チした再生データをデコードする。デコードされた再生
データは、ラッチ動作が終了して時間3T/4経過後に出力
端31を介して出力される。
B.実施例の動作 記録動作 次に、本実施例の記録動作を説明する。なお、スイッ
チ25,26は、第7図において予め接点b側に切り替えら
れていることとする。
まず、第7図においてモータ2を回転させると、ヘッ
ド6〜9が磁気記録媒体1の上面を円運動する。また、
モータ2からは、1/2回転を1周期とするパルス信号S1
が出力される。これにより、タイミング信号発生回路33
において、タイミング信号S14〜S17(第8図(ニ)〜
(ト)参照)が出力される。
一方、FM/MFMコーダ29,30には、データ入力端32を介
して、記録データが入力される。この記録データは、タ
イミング信号S14が“1"レベルの場合にはFM/MFMコーダ2
9にラッチされ、タイミング信号S15が“1"レベルの場合
にはFM/MFMコーダ30にラッチされる。ここで、第8図
(ニ)および(ホ)に示すように、タイミング信号S14,
S15は相補的に“1"レベルになるから、記録データはFM/
MFMコーダ29,30の何れか一方にラッチされることが判
る。
FM/MFMコーダ29にラッチされた記録データは、FMある
いはMFMコードにコード変換され、時間3T/4経過後に出
力される。ここで、FM/MFMコーダ29から記録データが出
力される際、信号S16の値によってスイッチ34の切換状
態が異なるから、記録データの供給されるヘッドが交互
に切り換えられる。例えば、第8図において時刻t1〜t2
の期間中にFM/MFMコーダ29にラッチされたデータは、時
間3T/4が経過した時刻t5から出力されるが、ここでタイ
ミング信号S16が“1"レベルであるから、スイッチ34は
接点a側に切り換えられる。すなわち、記録データがヘ
ッド8を介して磁気記録媒体1に記録される。
一方、時刻t3〜t4の期間中にFM/MFMコーダ29にラッチ
されたデータは、時間3T/4が経過した時刻t7から出力さ
れるが、ここでタイミング信号S16が“0"レベルである
から、スイッチ34は接点b側に切り換えられる。すなわ
ち、記録データがヘッド6を介して磁気記録媒体1に記
録される。
このように、FM/MFMコーダ29から出力される記録デー
タは、ヘッド6およびヘッド8に交互に供給される。以
下、ヘッド8に供給される記録データをデータA1,A2
……といい、ヘッド6に供給される記録データをデータ
B1,B2,……という。
また、上記と同様に、FM/MFMコーダ30にラッチされた
記録データは、FMあるいはMFMコードにコード変換さ
れ、時間T/2経過後に出力される。すなわち、FM/MFMコ
ーダ30から出力される記録データは、信号S16が“1"レ
ベルである場合にはヘッド9に供給され、“0"レベルの
場合にはヘッド7に供給される。以下、ヘッド9に供給
される記録データをデータC1,C2,……といい、ヘッド
7に供給されるデータをデータD1,D2,……という。
ここで、各ヘッド6〜9はモータ2によって円軌道を
なすように駆動されるから、各ヘッド6〜9に供給され
た記録データは、磁気記録媒体1において円弧状のトラ
ックに沿って記録される。その詳細を第9図を参照し説
明する。
まず、ヘッド8は、時刻t5(第8図参照)において、
第9図の点Q1に位置するように設定されていることとす
る。これにより、ヘッド6,7,9は、それぞれ図上の点Q4,
Q2,Q3に位置する。時刻t5〜t7の期間においては、ヘッ
ド8およびヘッド9に各々データA1およびC1が供給され
る。そして、この期間中においてモータ2が1/4回転す
るから、図上の円弧状のトラックTA1およびTC1に沿っ
て、それぞれデータA1およびC1が記録される。
次に、時刻t7においては、タイミング信号S16が“0"
レベルになるとともに、タイミング信号S17が“1"レベ
ルになる。従って、ヘッド6にデータB1が供給され、ヘ
ッド7にデータD1が供給される。ここで、磁気記録媒体
1を(第6図のP′方向に)距離Δtだけ移動させる
と、シャフト4の中心軸が第9図における点O′に移動
し、ヘッド6および7が、それぞれ点Q5および点Q7に位
置するようになる。そして、時刻t7〜t9の期間中にモー
タ2が1/4回転するから、図上の円弧状のトラックTB1
よびTD1に沿って、それぞれデータB1およびD1が記録さ
れる。
以下同様に、モータ2の回転と磁気記録媒体1の移動
とに伴って、直線O−O′に沿って円弧を並べたような
トラックが形成される。
読出し動作 次に、磁気記録媒体1に記録されたデータを読出す動
作を説明する。なお、スイッチ25,26は、第7図におい
て予めa接点側に切り替えられていることとする。
まず、第7図においてモータ2を回転させると、ヘッ
ド6〜9が磁気記録媒体1の上面を円運動し、磁気記録
媒体1の各トラックからデータが読出される。また、モ
ータ2からは、1/2回転を1周期とするパルス信号S1
出力され、これに基づいてタイミング信号発生回路33か
らタイミング信号S14〜S17が出力される。
次に、第10図(イ)〜(ト)の時刻t1〜t3の期間内に
おいては、タイミング信号S16が“1"レベルになるか
ら、スイッチ34,35が接点a側に切り換えられる。そし
て、ヘッド8によってトラックTA1からデータA1が読出
され、このデータA1が回転トランス3、スイッチ34、ス
イッチ25およびアンプ21を順次介してFM/MFMデコーダ23
に供給される。一方、ヘッド9によってトラックTC1
らデータC1が読出され、このデータC1が回転トランス
3、スイッチ35、スイッチ26およびアンプ22を順次介し
てFM/MFMデコーダ24に供給される。そして、FM/MFMデコ
ーダ23,24において、それぞれ供給されたデータA1,C1
デコードされる。
次に、時刻t3〜t5の期間内においては、タイミング信
号S16が“0"レベルになるから、スイッチ34,35が接点b
側に切り換えられる。そして、ヘッド6によってトラッ
クTB1からデータB1が読出され、このデータB1が回転ト
ランス3、スイッチ34、スイッチ25およびアンプ21を順
次介してFM/MFMデコーダ23に供給される。一方、ヘッド
7によってトラックTD1からデータD1が読出され、この
データD1が回転トランス3、スイッチ35、スイッチ26お
よびアンプ22を順次介してFM/MFMデコーダ24に供給され
る。そして、FM/MFMデコーダ23,24において、それぞれ
供給されたデータB1,D1がデコードされる。
次に、時刻t5〜t7の期間内においては、タイミング信
号S16が再び“1"レベルになるから、スイッチ34,35が接
点a側に切り換えられ、時刻t1〜t3の期間と同様に、ヘ
ッド8,9からそれぞれデータA2,C2が読出され、FM/MFMデ
コーダ23,24に供給される。
一方、時刻t5は、FM/MFMデコーダ23の先のラッチ動作
の完了時刻(時刻t3)から時間T/2が経過した時刻であ
るから、時刻t5〜t6の期間中に、デコードされたデータ
A1がFM/MFMデコーダ23から出力される。
次に、時刻t6は、FM/MFMデコーダ23の先のラッチ動作
の完了時刻(時刻t3)から時間3T/4が経過した時刻であ
るから、時刻t6〜t7の期間中に、デコードされたデータ
C1がFM/MFMデコーダ24から出力される。
以下同様に、データA1,B1,C1,D1,A2,B2,……がFM/MF
Mデコーダ23,24から交互に出力される。すなわち、デー
タ出力端31を介して、A1,B1,C1,D1,A2,B2,……の順で
各データが出力されることが判る。この順序は、前述し
た記録動作における記録の順序(第8図(ニ)、(ホ)
を参照)にも等しい。
このように、本実施例においては、同時に2個のヘッ
ドによって記録および再生動作が行われるから、高速の
記録/再生が可能である。
「第3の実施例」 次に本発明の第3の実施例を説明する。
A.実施例の構成 第3の実施例の機構的構成は第2の実施例(第6図)
と同様であり、電気的構成について第11図を参照し説明
する。なお、図において第2図および第7図の各部に対
応する部分には同一の符号を付し、その説明を省略す
る。
図において、モータ2から出力される1/2回転毎のパ
ルス信号S1はタイミング信号発生回路66に供給される。
タイミング信号発生回路66は、パルス信号S1が供給され
ると、第7図におけるタイミング信号発生回路33と同様
に、タイミング信号S14〜S17を出力するとともに、第12
図(ヲ)および(ワ)に示すタイミング信号S22およびS
23を出力する。なお、タイミング信号S22およびS23の詳
細については動作とともに後述する。
次に、44〜47,60〜63は相互に連動するスイッチであ
り、タイミング信号S16が“1"レベルの場合は接点a側
に切り替えられ、“0"レベルの場合は接点b側に切り替
えられるように構成されている。また、40〜43も相互に
連動するスイッチであり、再生動作の場合は接点a側
に、記録動作の場合は接点b側に切り換えられる。
次に、64はP/S変換器(パラレル/シリアル変換器)
であり、入力端32を介して記録データ(パラレルデー
タ)が供給されるとともに、タイミング信号発生回路66
からタイミング信号S14およびS16が供給される。P/S変
換器64は、タイミング信号S14が“1"レベルになる期間
中に記録データをラッチし、ラッチした記録データ(パ
ラレルデータ)をシリアルデータに変換する。変換され
た記録データは、タイミング信号S14が“0"レベルに立
ち下がった後、時間3T/4が経過した時刻から出力され
る。出力された記録データは、タイミング信号S16
“1"レベルである場合には、スイッチ60、アンプ56、ス
イッチ40、および回転トランス3を順次介してヘッド8
に供給される。一方、タイミング信号S16が“0"レベル
である場合には、記録データは、スイッチ61、アンプ5
7、スイッチ41、および回転トランス3を順次介してヘ
ッド6に供給される。
同様に、P/S変換器65には、入力端32を介して記録デ
ータが供給されるとともに、タイミング信号発生回路66
からタイミング信号S15およびS17が供給される。P/S変
換器65は、タイミング信号S15が“1"レベルになる期間
中に記録データをラッチし、ラッチした記録データを
(パラレルデータ)をシリアルデータに変換する。変換
された記録データは、タイミング信号S15が“0"レベル
に立ち下がった後、時間T/2が経過した時刻から出力さ
れる。出力された記録データは、タイミング信号S16
“1"レベルである場合には、スイッチ62、アンプ58、ス
イッチ42、および回転トランス3を順次介してヘッド9
に供給される。一方、タイミング信号S16が“0"レベル
である場合には、記録データは、スイッチ63、アンプ5
9、スイッチ43、および回転トランス3を順次介してヘ
ッド7に供給される。
次に、67はクロック発振器であり、所定周波数のクロ
ック信号Scを発生する。このクロック信号Scは、シリア
ルデータのビットの区切りを示す信号としてP/S変換器6
4,65に供給される。すなわち、P/S変換器64,65から出力
される記録データ(シリアルデータ)は、クロック信号
Scに同期している。また、クロック信号Scは、スイッチ
60,62の各接点bおよびスイッチ61,63の各接点aに供給
される。これにより、P/S変換器64,65から記録データが
供給されていないヘッドに対して、クロック信号Scが供
給される。
次に、52はS/P変換器(シリアル/パラレル変換器)
であり、ヘッド6あるいはヘッド8によって磁気記録媒
体1(図示せず)から読出されたデータが、スイッチ4
4、アンプ48を順次介して供給される。また、S/P変換器
52には、タイミング信号発生回路66からタイミング信号
S14およびS16が供給される。S/P変換器52は、タイミン
グ信号S16が“1"レベルあるいは“0"レベルに一定して
いる期間を1単位として再生データをラッチし、ラッチ
した再生データ(シリアルデータ)をパラレルデータに
変換する。変換された再生データは、ラッチ動作が終了
して時間T/2経過後に出力端31を介して出力される。
また、S/P変換器54も上記S/P変換器52と同様に構成さ
れ、ヘッド7あるいはヘッド9によって磁気記録媒体1
から読出されたデータが、スイッチ46、アンプ50を順次
介して供給される。また、S/P変換器54には、タイミン
グ信号発生回路66からタイミング信号S15およびS17が供
給される。S/P変換器54は、タイミング信号S16が“1"レ
ベルあるいは“0"レベルに一定している期間を1単位と
して再生データをラッチし、ラッチした再生データ(シ
リアルデータ)をパラレルデータに変換する。変換され
た再生データは、ラッチ動作が終了して時間3T/4経過後
に出力端31を介して出力される。
また、磁気記録媒体1に記録されたクロック信号Sc
は、ヘッド6あるいはヘッド8およびアンプ49を順次介
してPLL回路53に供給される。PLL回路53は、クロック信
号Scと同一周波数のクロック信号Sc′を発生させるとと
もに、タイミング信号S22が“1"レベルの場合には、ア
ンプ49を介して供給されたクロック信号Scの位相とクロ
ック信号Sc′の位相とを合致させるように構成されてい
る。
また、PLL回路55もPLL回路53と同様に構成され、磁気
記録媒体1に記録されたクロック信号Scが、ヘッド7あ
るいはヘッド9およびアンプ51を順次介して供給され
る。そして、PLL回路55は、クロック信号Scと同一周波
数のクロック信号Sc″を発生させるとともに、タイミン
グ信号S23が“1"レベルの場合には、アンプ51を介して
供給されたクロック信号Scの位相とクロック信号Sc″の
位相とを合致させるように構成されている。
B.実施例の動作 記録動作 次に、本実施例の記録動作を説明する。なお、スイッ
チ40〜43は、第11図において予め接点b側に切り替えら
れていることとする。
まず、第7図においてモータ2を回転させると、ヘッ
ド6〜9が磁気記録媒体1の上面を円運動する。また、
モータ2からは、1/2回転を1周期とするパルス信号S1
が出力される。これにより、タイミング信号発生回路66
において、タイミング信号S14〜S17(第12図(ニ)〜
(ト)参照)が出力される。この点においては、第2の
実施例と同様である。また、P/S変換器64,65のデータ入
出力のタイミングも第2の実施例におけるFM/MFMコーダ
29,30(第7図参照)と同様である。
したがって、各ヘッド6〜9に供給された記録データ
は、磁気記録媒体1において円弧状のトラックに沿って
記録され、磁気記録媒体1を所定方向に移動させること
によって円弧を並べたようなトラックが形成される。そ
の一例を第13図に示す。この図において、実線に囲まれ
た部分D,D(以下、データ領域という)に記録データが
書込まれる。
一方、本実施例にあっては、データ領域への記録に供
されないヘッドに対して、クロック信号Scが供給され
る。これにより、ヘッドの成す円軌道のうちデータ領域
以外の部分(例えば、図上破線で示す部分)において、
クロック信号Scが書込まれる。なお、円軌道の上部およ
び下部においては、トラック同士が交差するから、後述
の読出し動作においてクロック信号Scを再生することが
できない。すなわち、クロック信号Scが記録された領域
のうち、比較的データ領域D,Dに近い部分(例えば、図
上ハッチングを付した部分)においてのみクロック信号
Scの再生が可能となる。以下、本実施例で使用する部分
をクロック領域Cという。
読出し動作 次に、磁気記録媒体1に記録されたデータを読出す動
作を説明する。なお、スイッチ40〜43は、第11図におい
て予め接点a側に切り替えられていることとする。
まず、第11図においてモータ2を回転させると、ヘッ
ド6〜9が磁気記録媒体1の上面を円運動し、磁気記録
媒体1の各トラックからデータが読出される。また、モ
ータ2からは、1/2回転を1周期とするパルス信号S1
出力され、これに基づいてタイミング信号発生回路66か
らタイミング信号S14〜S17,S22,S23が出力される。
ここで、タイミング信号S22,S23の詳細を説明する。
まず、タイミング信号発生回路66は、第12図(チ)〜
(ル)に示すタイミング信号S18〜S21を発生する。ここ
で、タイミング信号S18は、ヘッド6がクロック領域C
(第13図参照)上に位置する期間中に“1"レベルになる
信号であり、同様にタイミング信号S19,S20およびS
21は、それぞれヘッド8,7および9がクロック領域C上
に位置する期間中に“1"レベルになる信号である。そし
て、タイミング信号S22はタイミング信号S18とタイミン
グ信号S19とを加算して成る信号であり、タイミング信
号S23はタイミング信号S20とS21とを加算して成る信号
である。
したがって、ヘッド6あるいはヘッド8がクロック領
域C上に位置する場合にはタイミング信号S22が“1"レ
ベルになるから、そのヘッドから読出されたクロック信
号Scの位相に基づいて、クロック信号Sc′の位相がロッ
クされる。同様に、ヘッド7あるいはヘッド9がクロッ
ク領域C上に位置する場合にはタイミング信号S23
“1"レベルになるから、そのヘッドから読出されたクロ
ック信号Scの位相に基づいて、クロック信号Sc″の位相
がロックされる。そして、クロック信号Sc′,Sc″に同
期して、S/P変換器52,54において再生データ(シリアル
データ)がラッチされる。
S/P変換器52,54にラッチされた再生データは、パラレ
ルデータに変換され、出力端31を介して出力される。こ
こで、S/P変換器52,54のデータ入出力のタイミングは、
第2の実施例(第7図参照)におけるFM/MFMデコーダ2
3,24の入出力タイミングと同様である。したがって、第
2の実施例と同様に、記録された順にデータが再生され
ることが判る。
このように、本実施例においては、データ領域Dにデ
ータを記録するとともにクロック領域Cにクロック信号
Scを記録するから、データ領域Dにおける記録密度を向
上させることができ、さらに、FM/MFM方式のコーディン
グが不要であるから、動作速度を向上させることも可能
である。
「第4の実施例」 次に、本発明の第4の実施例を説明する。
A.実施例の構成 第4の実施例の機構的構成は第1の実施例(第1図)
と同様であり、電気的構成について第14図を参照し説明
する。なお、図において第2図、第7図および第11図の
各部に対応する部分には同一の符号を付し、その説明を
省略する。
図において、モータ2から出力される1/2回転毎のパ
ルス信号S1はタイミング信号発生回路70に供給される。
タイミング信号発生回路70はパルス信号S1が供給される
と、第16図(ロ),(ハ)に示すタイミング信号S24,S
25とを出力する。
ここで、タイミング信号S24は、パルス信号S1と同一
の周期を有するデューティ比約80%の信号であり、その
立上りのタイミングはパルス信号S1の立上りよりも所定
時間Δtだけ遅く、立下りのタイミングは、パルス信号
S1の立上りのタイミングよりも時間Δtだけ早くなって
いる。また、タイミング信号S25は、パルス信号S1の2
倍の周期を有し、その立上りおよび立下りのタイミング
は、パルス信号S1の立上りのタイミングに一致してい
る。
次に、73はP/S変換器であり、入力端32を介して記録
データ(パラレルデータ)が供給されるとともに、タイ
ミング信号発生回路70からタイミング信号S24が供給さ
れ、クロック発振器67からクロック信号Scが供給され
る。P/S変換器73は、供給された記録データをシリアル
データに変換するとともに、タイミング信号S24が“1"
レベルになる期間中に変換した記録データをクロック信
号Scに同期して出力する。出力された記録データは、ア
ンプ56、スイッチ60を介してヘッド6あるいはヘッド7
の一方に供給される。そして、他方のヘッドには、アン
プ57、スイッチ61を介してクロック信号Scが供給され
る。そして、スイッチ60,61は、タイミング信号S25のレ
ベルに基づいて、時間T(モータ2の1/2回転)毎に切
り換えられる。
次に、71はS/P変換器であり、ヘッド6あるいはヘッ
ド7によって磁気記録媒体1から読出されたデータが、
スイッチ44、アンプ48を順次介して供給される。また、
S/P変換器71には、タイミング信号発生回路70からタイ
ミング信号S24が供給される。S/P変換器71は、タイミン
グ信号S24が“1"レベルである期間中に再生データ(シ
リアルデータ)をラッチし、ラッチした再生データをパ
ラレルデータに変換する。
また、磁気記録媒体1に記録されたクロック信号Sc
は、ヘッド6あるいはヘッド7およびアンプ49を順次介
してPLL回路72に供給される。PLL回路72は、クロック信
号Scと同一周波数のクロック信号Sc′を発生させるとと
もに、タイミング信号S25が“1"レベルの場合には、ア
ンプ49を介して供給されたクロック信号Scの位相とクロ
ック信号Sc′の位相とを合致させるように構成されてい
る。
B.実施例の動作 記録動作 次に、本実施例の記録動作を説明する。なお、スイッ
チ25,26は、第14図において予め接点b側に切り替えら
れていることとする。
まず、第14図においてモータ2を回転させると、ヘッ
ド6,7が磁気記録媒体1の上面を円運動する。また、モ
ータ2からは、1/2回転を1周期とするパルス信号S1
出力される。これにより、タイミング信号発生回路70に
おいて、タイミング信号S24,S25が出力される。
したがって、ヘッド6および7によって、記録データ
およびクロック信号Scが、磁気記録媒体1において円弧
状のトラックに沿って記録される。また、磁気記録媒体
1を所定方向に移動させることによって円弧を並べたよ
うなトラックが形成される。ここで、タイミング信号S
25に基づいて、モータ2の1/2回転毎にスイッチ60,61が
切り換えられるから、記録データの記録されるトラック
とクロック信号Scの記録されるトラックとが隣接するこ
とがない。すなわち、磁気記録媒体1において形成され
る各トラックは、第15図に示すように形成される。この
図において、データ領域Dに記録データが記録され、ク
ロック領域Cにクロック信号Scが記録される。
読出し動作 次に、磁気記録媒体1に記録されたデータを読出す動
作を説明する。なお、スイッチ25,26は、第14図におい
て予め接点a側に切り替えられていることとする。
まず、第14図においてモータ2を回転させると、ヘッ
ド6,7が磁気記録媒体1の上面を円運動し、磁気記録媒
体1の各トラックからデータおよびクロック信号Scが読
出される。また、モータ2から出力されるパルス信号S1
に基づいて、タイミング信号発生回路70からタイミング
信号S24,S25が出力される。ここで、スイッチ44,45がタ
イミング信号S25に基づいて、モータ2の1/2回転毎に切
り換えられるから、再生データがアンプ48を介してS/P
変換器71に供給されるとともに、クロック信号Scがアン
プ49を介してPLL回路72に供給される。
したがって、クロック信号Scに位相のロックされたク
ロック信号Sc′が、PLL回路72から出力され、S/P変換器
71に供給される。S/P変換器71においては、クロック信
号Sc′に同期して、再生データ(シリアルデータ)がラ
ッチされ、パラレルデータに変換された後、出力端31を
介して出力される。
このように、本実施例においては、再生データとクロ
ック信号Scとが同時に再生されるから、両者を正確に同
期させてデータを読出すことを可能としている。
「変形例」 本発明は上述した各実施例に限定されるものではな
く、例えば以下のように種々の変形が可能であることは
いうまでもない。
ヘッドの数は2個あるいは4個に限られず、必要に応
じて適宜増減してもよい。
第1および第2の実施例におけるデータ変調方式は、
FM方式あるいはMFM方式以外のものでもよい。
磁気記録媒体と記録/再生ヘッドとを複数組設けてハ
ードディスクを構成してもよく、これらを1組だけ設け
磁気記録媒体を携帯型の小形カードとして構成してもよ
い。
第3および第4の実施例においては、ディスクフォー
マット時にクロック領域Cにクロック信号Scを予め書込
んでもよい。この場合においては、データ記録時にクロ
ック信号Scを書き込む必要がないから、さらに動作を高
速にすることができる。
「発明の効果」 以上説明した通り、この発明にあっては、回転駆動手
段が磁気ヘッドを回転駆動することによって、重量の大
きな磁気記録媒体を高速で駆動する必要が無いから、立
上り時間が短いとともに消費電力が小さく、記録密度が
一定であるからエラー発生率を一定に保つことができ、
さらに、少なくとも二の磁気ヘッドを具備することによ
って、高速の記録/再生が可能となる。また、この発明
にあっては、クロック信号とデータ信号とが別領域に記
録されることによってデータ信号にクロック信号を多重
させる必要が無いから、装置の低価格化と信頼性の向上
とを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例の機構的構成の斜視図、
第2図は第1の実施例の電気的構成を示すブロック図、
第3図は第2図における各部の波形図、第4図はFMコー
ドおよびMFMコードの説明図、第5図は第1の実施例に
おいて磁気記録媒体1に形成される記録トラックを示す
図、第6図は本発明の第2の実施例の機構的構成を示す
斜視図、第7図は第2の実施例の電気的構成を示すブロ
ック図、第8図は第7図における各部の波形図、第9図
は第2の実施例において磁気記録媒体1に形成される記
録トラックを示す図、第10図は第7図の各部の波形図、
第11図は本発明の第3の実施例の電気的構成を示すブロ
ック図、第12図は第11図における各部の波形図、第13図
は第3の実施例において磁気記録媒体1に形成される記
録トラックを示す図、第14図は本発明の第4の実施例の
電気的構成を示すブロック図、第15図は第4の実施例に
おいて磁気記録媒体1に形成される記録トラックを示す
図、第16図は第14図における各部の波形図である。 2……モータ(回転駆動手段)、5,6,7,8……ヘッド
(磁気ヘッド)、29,30……FM/MFMコーダ(記録信号供
給手段)、67……クロック発振器(クロック信号供給手
段)、69……水平駆動機構(移動手段)、73……パラレ
ル/シリアル変換器(データ信号供給手段)。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平面板上の磁気記録媒体と、 前記磁気記録媒体の記録面と平行な同一円周上を移動可
    能に設けられるとともに前記磁気記録媒体に近接配置可
    能に構成された複数の磁気ヘッドと、 前記各磁気ヘッドを前記円周の周回方向に駆動する回転
    駆動手段と、 前記各磁気ヘッドを前記磁気記録媒体との距離を保持し
    つつ、前記各磁気ヘッドまたは前記磁気記録媒体を往復
    可能に直線移動させる移動手段と、 前記回転駆動手段によって前記各磁気ヘッドが駆動され
    るとともに前記移動手段によって前記各磁気ヘッドまた
    は前記磁気記録媒体が移動される際、前記各磁気ヘッド
    の軌跡が交差しない部分に位置する磁気ヘッドに対して
    記録信号を供給する記録信号供給手段とを具備し、 前記記録信号供給手段は、 前記磁気記録媒体の前記記録信号が書き込まれる部分の
    うち、前記移動手段の移動方向に対して前記各磁気ヘッ
    ドの軌跡がより直交に近くなる円周部であって隣接する
    磁気ヘッドの軌跡の間隔が疎となる部分をデータ領域と
    し、このデータ領域上に位置する磁気ヘッドにデータ信
    号を供給するデータ信号供給手段と、 前記磁気記録媒体の前記記録信号が書き込まれる部分の
    うち、前記移動手段の移動方向に対して前記各磁気ヘッ
    ドの軌跡がより平行に近くなる円周部であって隣接する
    磁気ヘッドの軌跡の間隔が密となる部分をクロック領域
    とし、このクロック領域上に位置する別の磁気ヘッド
    に、前記データ信号供給手段から供給されるデータ信号
    の同期用クロックを有するクロック信号を供給するクロ
    ック信号供給手段を具備し、 前記記録媒体上に同一半径の円弧を半径方向に並べた形
    状の記録領域を構成するようにしたことを特徴とする磁
    気記録装置。
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