JP3141571B2 - ディジタル磁気記録再生装置 - Google Patents
ディジタル磁気記録再生装置Info
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Description
どのディジタル磁気記録再生装置に関する。
例を示している。
ィスク、2は磁気ヘッド、3は記録再生切換スイッチで
ある。磁気ディスク1の面上には同心円状に複数の記録
トラックがあり、各記録トラックは複数のセクタ4に分
割されている。
するデータ領域5と、その直前に設けられ簡単な繰り返
し信号が記録されたプリアンブル領域6からなってい
る。
域6にデータ等を記録するために、チャネル符号用エン
コーダ(変調器)14と記録アンプ13からなる記録回
路系が構成されている。エンコーダ14には水晶発振器
15より記録データDwのビットクロックが供給されて
いる。
とは同期しない独立した固定クロックに従って一括して
記録される。よって、異なるセクタ4間では磁気ディス
ク1の面上の記録磁化パターンの位相はそろっていな
い。そのため、セクタ4間にはジッタを許容するための
ギャップ7が設けられている。また、隣接する2つの記
録トラック間でも記録データDwの磁化パターンの位相
はそろっておらず、その位相関係はランダムである。
ータDrを得るために、再生アンプ8、等化器9、セル
フクロッキング用PLL10、データ検出器11、チャ
ネル符号用デコーダ(復調器)12からなる再生回路系
が構成されている。
いて再生信号からデータを検出するためには、データ存
在点を示すクロックCKdが必要である。図10の例で
は、データ存在点クロックCKdをデータ再生信号その
ものから得る、いわゆるセルフクロック方式が用いられ
ている。そのため、詳細は省略するが、エンコーダ14
ではセルフクロック方式の可能な変調方式がとられてい
る。
は、まずプリアンブル領域6の再生信号にPLL10を
同期させ、その同期確立後にデータ領域5の再生信号を
用いながらPLL10の同期を維持する。
スク装置では、水晶発振器15で生成された磁気ディス
ク1の回転とは同期していない固定周波数のビットクロ
ックに従ってデータ記録を行っているため、以下のよう
な問題点があった。
ック16のデータを再生する場合、隣接トラック17か
らの発生磁界18が漏れ込む、いわゆる隣接トラック間
クロストーク19が生じ、当該トラックの再生信号の品
質が劣化する。このクロストーク19は、ガードバンド
20の幅が小さいときに問題になり、ディジタル磁気記
録装置の高記録密度化の妨げになる。図10に示す磁気
ディスク装置では、隣接トラック間の磁化パターンの位
相差は上述したようにランダムであり、クロストーク1
9を除去する有効な方法はなかった。
トークを軽減し、再生データエラーを少なくしたり、ガ
ードバンドの幅を削減して記録密度を向上し得るディジ
タル磁気記録再生装置を提供することにある。
域とクロック情報記録領域が同一トラック内に各々独立
して形成され、データ記録モードで記録と再生とを交互
に切り換えるものにあって、記録から再生への切り換え
を高速に実行でき、よってデータ領域からクロック情報
記録領域までのギャップ長を短縮でき、記録密度を向上
し得るディジタル信号記録装置を提供することにある。
ク間に共通するタイミング基準を与えるクロックパター
ンが1つの記録トラック内ではデータ記録領域から独立
して形成された磁気記録媒体と、この磁気記録媒体のク
ロックパターンの再生信号からデータ存在点クロックを
生成するクロック生成手段と、このクロック生成手段で
生成されるデータ存在点クロックに同期して隣接トラッ
ク相互の磁化パターンの位相差がほぼ一定値になるよう
にデータを記録するデータ記録手段とを備えるものであ
る。
ク情報記録領域が同一トラック内に各々独立して形成さ
れた磁気記録媒体と、この磁気記録媒体にデータを記録
する磁気記録ヘッドと、この磁気記録ヘッドとは別個に
設けられ磁気記録媒体よりデータを再生する磁気再生ヘ
ッドとを備えるものである。
パターンの位相差がほぼ一定になるようにデータが記録
されるため、その位相差を隣接トラック間のクロストー
クによるデータ検出エラーが最小となるように保持し得
る。これにより、再生データエラーを少なくでき、ある
いは隣接トラック間のガードバンド幅を小さくして記録
密度の向上が可能となる。
と磁気再生ヘッドとを別々に設けたため、記録から再生
に切り換えた場合に再生信号が早く整定し、切り換え直
後に再生動作を開始させることができる。これにより、
データ領域からクロック情報記録領域までのギャップ長
を短縮でき、記録密度の向上が可能となる。
施例について説明する。本例は記録媒体として磁気ディ
スクを用いる磁気ディスク装置に適用した例である。
データ存在点クロックCKdを生成するため、放射状に
連続した磁気クロックパターン22とユニークパターン
23が設けられ、それらの間にデータ記録領域としての
データセグメント24が設けられる。高精度のクロック
を生成するために、これら磁気クロックパターン22と
ユニークパターン23は、1トラック当たり約数100
〜数1000箇所設けられ、等間隔で配置される。
とユニークパターン23の近傍の拡大図および断面図で
ある。エッチングなどの方法によって磁性層の一部が除
去され、データセグメント24とは独立したパターンが
形成されている。このパターンを磁気ヘッドによって一
方向に直流磁化(磁化の向きを矢印で図示)することに
より、磁気クロックパターン22とユニークパターン2
3が形成される。
と、パターンの前縁と後縁にて孤立波形が再生される。
ユニークパターン23は、いくつかの磁気パターンのま
とまりであり、それからの再生パルス列は特に正確なク
ロックの助けを借りなくとも容易に検出できる特徴を持
っている。ユニークパターン23は、磁気クロックパタ
ーン22のおおよその存在時刻を知るためにあり、特に
電源投入時などの初期同期確立過程で必要となる。
のピークの存在時刻は、ディスク回転に同期したクロッ
ク情報を与える。
する。
って行われ、その動作モードの切り換えは記録再生切換
スイッチ27で行われる。再生アンプ28、等化器2
9、データ検出器30でデータ再生回路系が構成され、
データ検出器30より再生データDrが出力される。
パターン23と磁気クロックパターン22の再生信号か
らディスク回転に同期したクロック(以下、「外部クロ
ック」という)CK0を生成し、データ回路系全体のタ
イミングの基準として供する。
モードにおける動作を説明する。図3Aにはディスク面
上の同心円状トラックの一部を直線状に展開したものを
トラックパターンとして示している。トラックは、ギャ
ップ25、ユニークパターン23、磁気クロックパター
ン22およびデータセグメント24からなるセグメント
の繰り返しにより構成される。
ン22に同期して記録を行うためには、ユニークパター
ン23と磁気クロックパターン22の再生とデータセグ
メント24へのデータ記録とを交互に繰り返す必要があ
る。そのため、クロック生成回路31のタイミング発生
器36より出力される記録再生制御信号SW/R(図3B
に図示)によって切換スイッチ27が制御される。
ヘッド26は記録アンプ33に接続され、データセグメ
ント24に対してデータの記録が行なわれる。一方、制
御信号SW/Rがローレベルのときは磁気ヘッド26は再
生アンプ28に接続され、ユニークパターン23と磁気
クロックパターン22が再生され、その再生信号はクロ
ック生成回路31に供給される。
成動作は、以下の通りである。初期状態として、クロッ
ク生成回路31より出力される外部クロックCK0(図
3Hに図示)は、ディスク面上の磁気クロックパターン
22に正しく同期しているものとする。最初制御信号S
W/Rはローレベルであり、磁気ヘッド26は再生アンプ
28に接続されており、再生アンプ28よりユニークパ
ターン23と磁気クロックパターン22に対応する孤立
波形を持つ再生信号が得られる(図3Cに図示)。
成するピーク検出器34に供給されて孤立波形に対応し
たピーク検出パルスPpが得られる(図3Dに図示)。
この検出パルスPpはユニークパターン検出器35に供
給される。ユニークパターン検出器35ではユニークパ
ターンの存在時刻が検出されてユニークパターン検出パ
ルスPuが出力され(図3Eに図示)、この検出パルス
Puはタイミング発生器36に供給される。
ーン22の存在間隔を周期とし、外部クロックCK0に
同期して動作するシーケンサであり、その内部状態は検
出パルスPuが入力される毎に初期化される。このタイ
ミング発生器36よりクロックゲートパルスPgが発生
され(図3Fに図示)、このゲートパルスPgと上述し
たピーク検出器34からの検出パルスPpはアンド回路
37に供給され、このアンド回路37よりクロックパタ
ーン検出パルスPcが出力される(図3Gに図示)。こ
の検出パルスPcは、ピーク検出器34からのピーク検
出パルスPpより磁気クロックパターン22に対応して
いない不必要なパルスを除去したものである。
PcはPLL38に同期基準信号として供給され、PL
L38では磁気ディスク21の回転むら等によるジッタ
を含む検出パルスPcに同期した外部クロックCK0が形
成される。この外部クロックCK0がタイミング発生器
36に供給されてその内部状態遷移時刻を与える。
と、タイミング発生器36より出力される制御信号SW/
Rはハイレベルに切り換えられ(図3Bに図示)、デー
タセグメント24に対するデータ記録が行われる。この
とき、切換スイッチ27が切り換えられ、磁気ヘッド2
6は記録アンプ33に接続され、記録データDrがDフ
リップフロップ32および記録アンプ33を介して磁気
ヘッド26に供給されてデータセグメント24に記録デ
ータDwが記録される。記録データDwが記録されてい
る間、再生アンプ28の出力信号は意味のないものとな
るが(図3Cに図示)、これはクロック生成には使用さ
れないので問題はない。
の時間(データ存在点クロック単位)が経過すると、タ
イミング発生器36より出力される制御信号SW/Rは再
びローレベルになる。これにより、切換スイッチ27が
切り換えられ、再びユニークパターン23および磁気ク
ロックパターン22の再生信号がクロック生成回路31
に供給されてクロック生成が続行される。
は、外部クロックCK0を生成するためのユニークパタ
ーン23および磁気クロックパターン22の再生と、デ
ータセグメント24に対するデータ記録が交互に切り換
えて行なわれる。
の管理について説明する。
同期した外部クロックCK0から記録対象トラック番号
の偶奇の別に応じて位相が反転したデータ存在点クロッ
クCKdeとCKdoが生成される(図3I,Jに図示)。
トラック番号が偶数の場合は、外部クロックCK0がそ
のままデータ存在点クロックCKdeとされる。トラック
番号が奇数の場合は、外部クロックCK0が遅延回路3
9で1/2ビット分遅延さされてデータ存在点クロック
CKdoとされる。これらデータ存在点クロックCKde,
CKdoは切換スイッチ40に供給され、トラック番号の
偶数/奇数を示す信号SE/Oに基づいて切り換え制御さ
れ、データ存在点クロックCKdとして出力される。こ
のデータ存在点クロックCKdは、記録データDwが入
力されるDフリップフロップ32にビットクロックとし
て供給される。
は、Dフリップフロップ32でもって、データ存在点ク
ロックCKdeに同期して、図3Kに示すタイミングで記
録データDweが生成され、さらに記録アンプ33で記録
電流に変換されて、データセグメント24に記録され
る。一方、トラック番号が奇数の場合には、逆位相のデ
ータ存在点クロックCKdoに同期して、図3Lに示すタ
イミングで記録データDwoが生成されて記録される。し
たがって、ディスク面上の隣接トラック間では、磁化パ
ターンの位相が180°異なるように、記録データDw
e,Dwoが記録される。
ータ存在点クロックCKdはデータ検出器30にも供給
される。全てのトラックの記録磁化パターンは磁気クロ
ックパターン22に同期している。したがって、データ
再生モード時にも、同じく磁気クロックパターン22に
同期したデータ存在点クロックCKd(CKde,CKd
o)でデータ検出タイミングを与えることで、誤りなく
データ検出をすることができる。この場合、記録時と同
様に、再生対象トラック番号の偶/奇に従って切換スイ
ッチ40を切り換えることで正しい位相のクロックが選
択される。
記録データDw(Dwe,Dwo)を記録することにより、
再生時の隣接トラック間クロストークを軽減でき、デー
タ検出エラーを少なくできることを説明する。
3(トラック番号3)の磁化パターン(図4A,Cに図
示)は、再生対象トラックT2(トラック番号2)の磁
化パターン(図4Bに図示)と比べて、磁化反転位相が
180°ずれて記録されている。そのため、隣接トラッ
クT1,T3からの再生信号(図4D,Fに図示)の再
生パルス位置は再生対象トラックT2からの再生信号
(図4Eに図示)の再生パルス位置とは重なることがな
い。
と、隣接トラックからの漏れ磁界が磁気ヘッドに混入
し、低周波数成分を主とするクロストークが本来の再生
信号に重畳する。図4の例においては、隣接トラックT
1,T3からのクロストーク(図4G,Hに図示)が再
生対象トラックT2からの再生信号(図4Eに図示)加
わって、再生信号の波形は歪んだものとなる(図4Iに
図示)。
に対応するパルス位置と、クロストーク成分の位置が1
80°異なるため、データ存在点クロックCKde(図4
Jに図示)の示す時刻においては(図4Iに「●」で図
示)、クロストークによる波形歪みはほとんどなく、隣
接トラック間クロストークを軽減でき、データ検出エラ
ーを少なくできる。また、従前の品質を保ちながら、隣
接トラック間のガードバンドの幅を小さくでき、トラッ
ク幅方向の記録密度を向上させることができる。
3と磁気クロックパターン22はエッチングによりトラ
ックの長手方向に記録用磁性層を断続的に配して形成し
たものであるが、記録用磁性層にエンボス加工によって
凹凸を設け、記録用磁性層が実質的に断続した状態とな
るようにしてもよい。さらに、平坦な磁気記録媒体の記
録用磁性層に磁気記録された磁化パターンであってもよ
い。
パターン22あるいは1つのユニークパターン23は全
トラックに共通にディスク面上に放射上に連続して形成
されるとしたが、隣接トラック間でほぼ同一のタイミン
グ情報を与えるものであれば、これは各トラック毎に断
続して形成されたものであってもよい。
記録データDwoを偶数番トラック用記録データDweから
1/2ビット分の固定時間だけずらすためにPLL回路
38より出力される外部クロックCK0を遅延回路39
で遅延させてデータ存在点クロックCKdoを形成してい
るが、PLL38より出力される外部クロックCK0の
デューティサイクルを50%に管理し、この外部クロッ
クCK0を極性反転してデータ存在点クロックCK0を形
成することもできる。
ド26を記録および再生に兼用していたために、以下の
ような問題点がある。
気ヘッド26は記録再生兼用の巻線型ヘッドである。記
録時には、磁気ヘッド26は切換スイッチ27を介して
記録アンプ33に接続され、記録データに応じた記録電
流が流れる。図6はその様子を示している。
する時点で、再生アンプ28より出力される再生信号
(図6Bに図示、同図Aには制御信号SW/Rを図示)に
は大きなDCレベル変動が生じる。これは、記録終了に
伴ってヘッドコイルに流れる記録電流が切断されて入力
インピーダンスの大きな再生アンプ28に接続されるた
めにヘッドコイルに逆起電力が生じ、これが再生アンプ
28で増幅されたものと考えられる。このDCレベル変
動は正常なデータ再生動作の大きな妨げになる。この整
定には、例えば5マイクロ秒を要するので、記録から再
生に切り換えた直後にデータ再生を開始することはでき
ない。
するために、ディスク面のフォーマット上ではデータセ
グメント24とユニークパターン23の間にギャップ2
5を設けている(図3A参照)。このギャップ25はデ
ータ記録に利用できない無駄領域であり、しかも全ての
セグメントに1箇所ずつ必要であるため、1トラック当
たりではかなりの無駄になる。例えばセグメント長を2
5マイクロ秒とすると、ギャップ長が5マイクロ秒の場
合には、ギャップによる無駄領域が20%も占めること
になる。なお、再生から記録への切り換えは数100ナ
ノ秒で終了するので、特に長いギャップを挿入する必要
はない。
り、記録から再生に切り換えた直後にデータ再生を開始
できるようにしたものである。この図7において、図1
と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明は省
略する。
の磁気ヘッド26に代えて、巻線型の磁気記録ヘッド2
6aと磁気抵抗効果型(MR)の磁気再生ヘッド26b
が剛体であるヘッド支持部41に設けられる。これらヘ
ッド26a,26bはトラック長手方向に距離Lだけ離
して配設される。
スク21(図1参照)との間の相対速度をVとすると、
再生ヘッド26bから見たトラックパターン(図8Aに
図示)と、記録ヘッド26aから見たトラックパターン
(図8Eに図示)との間には、T=L/Vの時間差が存
在する。
に直接接続されると共に、再生ヘッド26bは再生アン
プ28に直接接続される。クロック生成回路31のタイ
ミング発生器36より出力される記録再生制御信号SW/
R(図8Dに図示)は遅延回路42で時間Tだけ遅延さ
れた後、書き込みイネーブル信号WEN(図8Fに図
示)として記録アンプ33に供給される。そして、イネ
ーブル信号WENがハイレベルのとき記録アンプ33は
動作して記録ヘッド26aに記録電流が流れ、一方イネ
ーブル信号WENがローレベルのとき記録ヘッド26a
に記録電流が全く流れないように、記録アンプ33が制
御される。
れる記録データDwe,Dwo(図8Gには記録データDwe
を図示)は遅延回路43で時間Tだけ遅延された後(図
8Hには遅延後の記録データDwe′を図示)、記録アン
プ33に供給される。
れる再生信号、同図CはPLL38より出力される外部
クロックCK0(偶数番トラック用のデータ存在点クロ
ックCKde)を示している。
1の例と同様に構成される。
される再生信号のユニークパターン23と磁気クロック
パターン22に対応する部分に基づいてクロック生成回
路11が動作し、外部クロックCK0が生成される(図
8Cに図示)。同時に、この外部クロックCK0に同期
して記録再生制御信号SW/Rが発生される(図8Dに図
示)。
に、Dフリップフロップ32で記録データDwがデータ
存在点クロックCKdに同期するようにされて、記録デ
ータDwe,Dwoが生成される。この記録データDwe,D
woは再生ヘッド26bを基準位置とするデータ存在点ク
ロックCKdに同期しているため、図1の例と同様に記
録データDwe,Dwoを記録アンプ33に直接供給するも
のとすれば、記録ヘッド26aの位置における正しい位
相での記録はできない。
Dwoが遅延回路43で時間T(ヘッド26a,26bの
間隔に対応する時間)だけ遅延されて記録アンプ33に
供給されると共に、制御信号SW/Rが遅延回路42で時
間Tだけ遅延されたものがイネーブル信号WENとして
記録アンプ33に供給されるため、クロック生成のため
の再生ヘッド26bとは異なる位置に配設される記録ヘ
ッド26aを用いてもデータ存在点クロックCKdと同
じ位相でデータ記録を行なうことができる。すなわち、
トラック上で、磁気クロックパターン22のエッジと同
じ位相で、データセグメント24へのデータ記録を行な
うことができる。
メント24の再生信号においてデータ存在点クロックC
Kdの指示する時刻にデータが存在することになり、デ
ータ検出器30では正しくデータ検出できる。
再生ヘッド26bを別個に設け、各々を記録アンプ33
および再生アンプ28に直結しており、図1の例におけ
るような切換スイッチ7による切り換えを行わないた
め、記録動作終了時に逆起電力が再生波形の整定を妨げ
ることがない。そのため、図8Bに示すように、イネー
ブル信号WENがハイレベルからローレベルに切り換わ
って記録動作が終了した直後に、再生信号の波形は直ち
に整定している。
うに記録再生兼用の磁気ヘッド26を用いた場合に比べ
て、ギャップ25の長さを大幅に削減でき、トラックの
長手方向の記録密度を向上させることができる。
よび26bが距離 Lだけ離れているため、両者の間の
時間差Tを吸収するために、ある程度のギャップは必要
である。例えば、L=5μmであり、V=10m/sで
あると、時間差Tは0.5マイクロ秒である。しかし、
図1の例で再生開始後の波形整定時間が5マイクロ秒も
かかっていたのと比較すると、これは充分小さい値であ
り、本例ではギャップ25の長さを1/10程度に短縮
できることが判る。
ては磁気抵抗効果型(MR)ヘッドを使用したものであ
るが、一般的な電磁誘導型のヘッドを使用してもよい。
あるいは、磁気クロックパターン22やデータセグメン
ト24内の磁化反転が検出できれば、他の原理に基づく
ヘッドであってもよい。
bは、近接して剛体のヘッド支持部41に設けられてい
るが、記録/再生の機能が分離されていれば、両ヘッド
が渾然一体に形成されていてもよい。図9はその一例を
示している。
内部に、MR再生ヘッド45の感磁部が挿入されてい
る。記録ヘッド44のコア44aは、再生時には再生ヘ
ッド45のシールドコアとしても働き、両者は一体に形
成されている。しかし、リング型記録ヘッド44として
の巻き線端子は記録アンプ33に直結されており、また
MR再生ヘッド45の端子は再生アンプ28に直結され
ている。したがって、記録から再生への切り換え時に記
録電流の切断を行わないので、図7の例と同様にMR再
生ヘッド45による再生を開始できる。
ン22とユニークパターン23は、ディスク面上に放射
状に連続して形成されるとしたが、各トラック毎にある
いは数トラック毎に断続的に形成されたものであっても
よい。
ーン22とユニークパターン23は、エッチングにより
ディスク面上に形成されるとしたが、これは従来の平坦
な記録媒体の記録磁性層に磁気記録により記録された磁
化パターンであってもよい。
磁気ディスクでる磁気ディスク装置に適用したものであ
るが、記録媒体の種類は磁気ディスクに限定されるもの
ではなく、その他のディジタル磁気記録再生装置に同様
に適用できることは勿論である。
録磁化パターンの位相差をある一定の関係に保持できる
ので、以下のような効果を得ることができる。すなわ
ち、隣接トラック間クロストークによる再生時のデータ
検出エラーがほぼ最小になるように位相差を保持するこ
とで、隣接トラック間クロストークによる再生時のデー
タ検出エラーを少なくできる。あるいは、従前のエラー
品質を保ちながら、トラック間の距離を小さくでき、ガ
ードバンド幅を削減できるので、トラック幅方向の記録
密度を向上できる。
ヘッドを別個に設け、ヘッド端子部における記録/再生
切り換えを行わないので、記録から再生に切り換えた直
後に再生動作を開始できる。したがって、データ領域か
らクロック情報記録領域までのギャップ長を短縮でき、
トラックの長手方向の記録密度を向上でき、記録媒体の
記録容量を増大できる。
大図と断面図である。
作タイミングを示す図である。
の説明のための図である。
の整定を示す図である。
作タイミングを示す図である。
る。
である。
図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 隣接トラック間に共通するタイミング基
準を与えるクロックパターンが1つの記録トラック内で
はデータ記録領域から独立して形成された磁気記録媒体
と、 この磁気記録媒体のクロックパターンの再生信号からデ
ータ存在点クロックを生成するクロック生成手段と、 このクロック生成手段で生成されるデータ存在点クロッ
クに同期して隣接トラック相互の磁化パターンの位相差
がほぼ一定値になるようにデータを記録するデータ記録
手段とを備えることを特徴とするディジタル磁気記録再
生装置。 - 【請求項2】 上記クロックパターンを、上記トラック
の長手方向に記録用磁性層を実質的に断続した状態で配
して形成することを特徴とする請求項1記載のディジタ
ル磁気記録再生装置。 - 【請求項3】 上記クロックパターンは記録用磁性層に
磁気記録により記録された磁化反転パターンであること
を特徴とする請求項1記載のディジタル磁気記録再生装
置。 - 【請求項4】 データ記録領域とクロック情報記録領域
が同一トラック内に各々独立して形成された磁気記録媒
体と、 この磁気記録媒体にデータを記録する磁気記録ヘッド
と、 この磁気記録ヘッドとは別個に設けられ上記磁気記録媒
体よりデータを再生する磁気再生ヘッドとを備えること
を特徴とするディジタル磁気記録再生装置。 - 【請求項5】 データ記録領域とクロック情報記録領域
が同一トラック内に各々独立して形成された磁気記録媒
体と、 この磁気記録媒体にデータを記録する磁気記録ヘッド
と、 この磁気記録ヘッドとは別個に設けられ上記磁気記録媒
体よりデータを再生する磁気再生ヘッドと、 上記磁気記録ヘッドに直結された記録アンプと、 上記磁気再生ヘッドに直結された再生アンプとを備える
ことを特徴とするディジタル磁気記録再生装置。 - 【請求項6】 データ記録領域とクロック情報記録領域
が同一トラック内に各々独立して形成された磁気記録媒
体と、 この磁気記録媒体にデータを記録する磁気記録ヘッド
と、 この磁気記録ヘッドとは別個に設けられ上記磁気記録媒
体よりデータを再生する磁気再生ヘッドと、 この磁気再生ヘッドによる上記磁気記録媒体のクロック
情報記録領域の再生信号よりデータ存在点クロックを生
成するクロック生成手段と、 このクロック生成手段で生成されるデータ存在点クロッ
クからデータ記録用タイミング信号を生成するタイミン
グ信号生成手段と、 このタイミング信号生成手段で生成されるデータ記録用
タイミング信号に同期して上記磁気記録ヘッドを駆動し
て上記データ記録領域にデータを記録する記録手段とを
備え、 上記トラック上で上記クロック情報記録領域のクロック
パターンの位相と上記データ記録領域の記録磁化反転の
位相がほぼ等しくなるようにデータを記録することを特
徴とするディジタル磁気記録再生装置。 - 【請求項7】 上記磁気記録ヘッドと磁気再生ヘッドが
近接して一つの剛体上に形成されることを特徴とする請
求項4、5または6記載のディジタル磁気記録再生装
置。 - 【請求項8】 上記磁気再生ヘッドが磁気抵抗効果型ヘ
ッドであることを特徴とする請求項4、5または6記載
のディジタル磁気記録再生装置。 - 【請求項9】 上記クロック情報記録領域が上記トラッ
ク上に配置された複数のデータ記録領域の間に存在する
ことを特徴とする請求項4、5または6記載のディジタ
ル磁気記録再生装置。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04276165A JP3141571B2 (ja) | 1992-10-14 | 1992-10-14 | ディジタル磁気記録再生装置 |
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