JP2687376B2 - スピーカ装置 - Google Patents
スピーカ装置Info
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- JP2687376B2 JP2687376B2 JP62298602A JP29860287A JP2687376B2 JP 2687376 B2 JP2687376 B2 JP 2687376B2 JP 62298602 A JP62298602 A JP 62298602A JP 29860287 A JP29860287 A JP 29860287A JP 2687376 B2 JP2687376 B2 JP 2687376B2
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- Japan
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- vibrating body
- diameter portion
- speaker device
- voice coil
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- Audible-Bandwidth Dynamoelectric Transducers Other Than Pickups (AREA)
- Diaphragms For Electromechanical Transducers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、低音域から高音域に亘って音響再生を可能
となすスピーカ装置に関する。 〔従来の技術〕 従来、低音域から高音域に亘る少なくとも可聴帯域の
全帯域を再生可能となすスピーカ装置として、平面振動
板を用いたものが提案されている。このスピーカ装置
は、適当なカップリング振動板によって平面振動板を駆
動するもので、広い帯域に亘って平面振動板をピストン
振動させることができる。 この種の平面振動板を用いたスピーカ装置にあって
も、鋳鋼音域の音圧再生特性が十分でない。そこで、こ
のような問題点を解消し、全帯域に亘って良好な音圧再
生特性を実現するため、特開昭62−151097号公報に開示
するようなスピーカ装置を提案している。このスピーカ
装置は、高剛性の第1の振動体と、この第1の振動体の
中央に配された第2の振動体とを備える。第2の振動体
は、適度の剛性を有するとともに第1の振動体に比し軽
量に形成される。このような第1及び第2の振動体を有
するスピーカ装置は、第1の振動体が低中音域を再生
し、第2の振動体が中高音域を再生することにより、中
高音域の再生特性の向上を実現している。 そして、上記公報に開示されるスピーカ装置は、第3
図中Bで示すように、100Hzから10kHzの周波数帯域で略
平坦な特性を有する。 〔発明が解決しようとする課題〕 ところで、音楽の再生に用いるスピーカ装置にあって
は、1kHz近傍と5kHz以上の周波数帯域の音が強調されて
再生されることが望ましい。すなわち、音楽は、このよ
うな帯域の周波数が強調されることにより、より自然な
音として聴取されることが明らかにされた。 そこで、本発明は、音楽の再生に用いて有用なスピー
カ装置を提供することを目的に提案されたものであっ
て、特に、1kHz近傍と5kHz以上の周波数帯域の再生特性
に優れたスピーカ装置を提供しようとするものである。 〔課題を解決するための手段〕 上述のような目的を達成するために提案されるスピー
カ装置は、高剛性の材料からなる第1の振動体と、この
第1の振動体の中央部に配され、適度の剛性を有すると
ともに第1の振動体に比し軽量の第2の振動体とを備
え、第2の振動体が柱状をなす径大部と柱状をなす径小
部とが一体に形成されるとともに、径大部の前方端面に
凹溝が穿設されている。そして、第2の振動体は、径小
部をボイスコイルボビンに嵌合挿入し、径大部を第1の
振動体に設けた中心開口部に挿入させて取り付けられ
る。 〔作用〕 本発明に係るスピーカ装置は、第1の振動体が振動す
ることによって低中音域の再生が行われ、第2の振動体
が振動することによって中高音域の再生が行われ、1kHz
近傍と5kHz以上の周波数帯域の再生特性が強調される。 〔実施例〕 以下、本発明に係るスピーカ装置の具体的な実施例を
図面を参照して説明する。 本発明に係るスピーカ装置は、第1図に示すように、
ヨーク1、マグネット2及びトッププレート8を備えた
磁気回路部3と、この磁気回路部3に取り付けられた支
持フレーム4に支持された平板状をなす第1の振動体5
と、第1の振動体5の中央部にり付けられた第2の振動
体6と、磁気回路部3の磁気ギャップ8b内に挿入配置さ
れるボイスコイル11を巻回したボイスコイルボビン10と
を備える。 そして、第1の振動体5、第2の振動体6及びボイス
コイルボビン10は、このスピーカ装置の振動系7を構成
する。 本発明に係るスピーカ装置を構成する磁気回路部3
は、中央部にセンターポール1aを設けた高透磁率材料か
らなるヨーク1上に、センターポール1aを囲むようにこ
のセンターポール1aと同軸にリング状のマグネット2が
配設されている。このマグネット2上には、センターポ
ール1aと同軸にリング状をなすトッププレート8が配設
されている。このトッププレート8も、ヨーク1と同様
に高透磁率材料により形成されている。そして、トップ
プレート8の中心部に形成した貫通穴8aの周面とセンタ
ーポール1aの外周面との間に構成される空隙をもって磁
気ギャップ8bを構成している。 振動系7を構成する第1の振動体5は、高剛性の材料
を用いて一定の厚さ及び大きさを有する平板状に形成さ
れ、中央部に35〜36mm程度の直径を有する円形の開口部
5aが設けられている。この開口部5aには、第2の振動体
6が取り付けられる。 第1の振動体5に取り付けられる第2の振動体6は、
第1の振動体5よりも軽量に、例えば1/10程度の重量で
適度の剛性を有するものとして形成される。具体的に
は、第2の振動体6は、発泡ポリスチレン、発泡スチロ
ール、発泡マイラ等を用いて形成される。 そして、第2の振動体6は、第2図に示すように、同
図中矢印h2で示す高さを有し同図中矢印d1で示す径を有
する円柱状をなす径大部6aと、この径大部6aより小径の
同図中矢印d2で示す径を有する円柱状をなす径小部6bと
を備えている。径大部6aと径小部6bは、同軸に一体に形
成されてなるものであって、径大部6aと径小部6bと間に
は径大部6aから径小部6bに向かって徐々に縮径する連結
部6cが形成されている。この第2の振動体6は、径大部
6aと径小部6bを含む全長h1と最大径である径大部6aの外
径d1の比が1:1乃至2:1二形成される。第2図に示す例で
は、第2の振動体6は、全長h1を略18mmとなし、径大部
6aの外径d1を略33mmとして形成されている。また、第2
の振動体6の前面側となる径大部6aの前方端面6eには、
リング状をなす凹溝6dが形成されている。この凹溝6d
は、第2の振動体6の重量を調整するためのものであっ
て、第2の振動体6は凹溝6dが形成されることによって
軽量化される。また、第2の振動体6は、凹溝6dの大き
さを適宜可変することにより、大きさ一定にしながら、
所望の重量に適宜設定できる。ここで、第2図に示す第
2の振動体6において、凹溝6dは、外径を略33mmとな
し、幅及び深さを略5乃至7mmとして形成されている。 上述のように形成された第2の振動体6は、第1図に
示すように、凹溝6dが形成された径大部6aの前方側を第
1の振動体5の中央部に形成した開口部5aに嵌合し、接
着剤9により接着されて第1の振動体5に連結される。
このとき、第2の振動体6は、径大部6aの前方端面6e側
を第1の振動体5の前面と面一若しくはやや突出するよ
うにして第1の振動体5に連結される。すなわち、第2
の振動体6は、第1の振動体5に対し径大部6aの前方側
が0乃至2mm程度突出して第1の振動体5に連結され
る。 第2の振動体6を第1の振動体5に連結するために用
いられる接着剤9には、振動収納機能を有するダンプ材
として機能するエマルジョン系のものが用いられ、具体
的にはSC−801(商品名:ソニーケミカル株式会社製)
が用いられる。なお、接着剤9に代えて、ネオプレンス
ポンジ等を用いてもよい。 また、第2の振動体6の基端部側に位置する径小部6b
には、第1図に示すように、円筒状をなすボイスコイル
ボビン10の先端側が嵌合挿入される。このボイスコイル
ボビン10に基端部側の外周には、磁気回路部3の磁気ギ
ャップ8bに挿入されるボイスコイル11が巻装されてい
る。 第2の振動体6に連結されたボイスコイルボビン10
は、紙やアルミニウム等からなる軽量の振動板である連
結用振動板12を介して第1の振動体5に連結されてい
る。 上述のように第1及び第2の振動体5,6とボイスコイ
ルボビン10を備えた振動系7は、第1図に示すように、
ボイスコイルボビン10の基端部側外周に巻回したボイス
コイル11を磁気回路部3の磁気ギャップ8bに挿入し、第
1の振動体5の周縁を磁気回路部3上に取り付けられた
支持フレーム4に支持させて取り付けられる。第1の振
動体5の支持フレーム4への支持は、可撓性を有する材
料からなるエッジ支持部材13を介して行われる。また、
振動系7は、ボイスコイルボビン10と支持フレーム4と
の間にダンパ14が連結されることにより、倒れ込み等が
防止され正確に軸方向に振動するように支持フレーム4
に支持される。 上述のように構成されたスピーカ装置は、ボイスコイ
ル11に音声信号に応じた駆動電流が供給されることによ
り振動系7が振動され再生音響を放射する。このとき、
第1の振動体5が低中音域の周波数帯域を再生し、中高
音域を第2の振動体6が再生する。このスピーカ装置の
音圧周波数特性は、第3図中Aで示すような特性を示
す。 このスピーカ装置は、上述したように、第2の振動体
6が、径大部6aと径小部6bを一体に連結した構造となさ
れ、且つ軽量化が測られたことにより、第3図からも明
らかなように、1kHz近傍と5kHz以上の周波数帯域の音圧
レベルが増強されている。 〔発明の効果〕 上述したように、本発明に係るスピーカ装置は、1kHz
近傍と5kHz以上の周波数帯域の音圧レベルを増強した周
波数特性を得ることができるので、音楽の再生に用いた
ときに、臨場感に優れ、音質の良好な再生音の聴取が可
能となる。 また、第1の振動体に連結される第2の振動体には径
小部が設けられ、この径小部にボイスコイルボビンを取
り付けるようにしているので、ボイスコイルボビンは径
小部に嵌合挿入するのみで取付け位置の位置決めを図っ
て取り付けることができ、ボイスコイルボビンの取付け
操作が容易となる。 さらに、径大部に大溝を設けてなるので、径大部及び
径小部の大きさ及び長さを任意に選択しながらその重量
を適宜調整することによって最適の周波数特性を実現す
ることができる。
となすスピーカ装置に関する。 〔従来の技術〕 従来、低音域から高音域に亘る少なくとも可聴帯域の
全帯域を再生可能となすスピーカ装置として、平面振動
板を用いたものが提案されている。このスピーカ装置
は、適当なカップリング振動板によって平面振動板を駆
動するもので、広い帯域に亘って平面振動板をピストン
振動させることができる。 この種の平面振動板を用いたスピーカ装置にあって
も、鋳鋼音域の音圧再生特性が十分でない。そこで、こ
のような問題点を解消し、全帯域に亘って良好な音圧再
生特性を実現するため、特開昭62−151097号公報に開示
するようなスピーカ装置を提案している。このスピーカ
装置は、高剛性の第1の振動体と、この第1の振動体の
中央に配された第2の振動体とを備える。第2の振動体
は、適度の剛性を有するとともに第1の振動体に比し軽
量に形成される。このような第1及び第2の振動体を有
するスピーカ装置は、第1の振動体が低中音域を再生
し、第2の振動体が中高音域を再生することにより、中
高音域の再生特性の向上を実現している。 そして、上記公報に開示されるスピーカ装置は、第3
図中Bで示すように、100Hzから10kHzの周波数帯域で略
平坦な特性を有する。 〔発明が解決しようとする課題〕 ところで、音楽の再生に用いるスピーカ装置にあって
は、1kHz近傍と5kHz以上の周波数帯域の音が強調されて
再生されることが望ましい。すなわち、音楽は、このよ
うな帯域の周波数が強調されることにより、より自然な
音として聴取されることが明らかにされた。 そこで、本発明は、音楽の再生に用いて有用なスピー
カ装置を提供することを目的に提案されたものであっ
て、特に、1kHz近傍と5kHz以上の周波数帯域の再生特性
に優れたスピーカ装置を提供しようとするものである。 〔課題を解決するための手段〕 上述のような目的を達成するために提案されるスピー
カ装置は、高剛性の材料からなる第1の振動体と、この
第1の振動体の中央部に配され、適度の剛性を有すると
ともに第1の振動体に比し軽量の第2の振動体とを備
え、第2の振動体が柱状をなす径大部と柱状をなす径小
部とが一体に形成されるとともに、径大部の前方端面に
凹溝が穿設されている。そして、第2の振動体は、径小
部をボイスコイルボビンに嵌合挿入し、径大部を第1の
振動体に設けた中心開口部に挿入させて取り付けられ
る。 〔作用〕 本発明に係るスピーカ装置は、第1の振動体が振動す
ることによって低中音域の再生が行われ、第2の振動体
が振動することによって中高音域の再生が行われ、1kHz
近傍と5kHz以上の周波数帯域の再生特性が強調される。 〔実施例〕 以下、本発明に係るスピーカ装置の具体的な実施例を
図面を参照して説明する。 本発明に係るスピーカ装置は、第1図に示すように、
ヨーク1、マグネット2及びトッププレート8を備えた
磁気回路部3と、この磁気回路部3に取り付けられた支
持フレーム4に支持された平板状をなす第1の振動体5
と、第1の振動体5の中央部にり付けられた第2の振動
体6と、磁気回路部3の磁気ギャップ8b内に挿入配置さ
れるボイスコイル11を巻回したボイスコイルボビン10と
を備える。 そして、第1の振動体5、第2の振動体6及びボイス
コイルボビン10は、このスピーカ装置の振動系7を構成
する。 本発明に係るスピーカ装置を構成する磁気回路部3
は、中央部にセンターポール1aを設けた高透磁率材料か
らなるヨーク1上に、センターポール1aを囲むようにこ
のセンターポール1aと同軸にリング状のマグネット2が
配設されている。このマグネット2上には、センターポ
ール1aと同軸にリング状をなすトッププレート8が配設
されている。このトッププレート8も、ヨーク1と同様
に高透磁率材料により形成されている。そして、トップ
プレート8の中心部に形成した貫通穴8aの周面とセンタ
ーポール1aの外周面との間に構成される空隙をもって磁
気ギャップ8bを構成している。 振動系7を構成する第1の振動体5は、高剛性の材料
を用いて一定の厚さ及び大きさを有する平板状に形成さ
れ、中央部に35〜36mm程度の直径を有する円形の開口部
5aが設けられている。この開口部5aには、第2の振動体
6が取り付けられる。 第1の振動体5に取り付けられる第2の振動体6は、
第1の振動体5よりも軽量に、例えば1/10程度の重量で
適度の剛性を有するものとして形成される。具体的に
は、第2の振動体6は、発泡ポリスチレン、発泡スチロ
ール、発泡マイラ等を用いて形成される。 そして、第2の振動体6は、第2図に示すように、同
図中矢印h2で示す高さを有し同図中矢印d1で示す径を有
する円柱状をなす径大部6aと、この径大部6aより小径の
同図中矢印d2で示す径を有する円柱状をなす径小部6bと
を備えている。径大部6aと径小部6bは、同軸に一体に形
成されてなるものであって、径大部6aと径小部6bと間に
は径大部6aから径小部6bに向かって徐々に縮径する連結
部6cが形成されている。この第2の振動体6は、径大部
6aと径小部6bを含む全長h1と最大径である径大部6aの外
径d1の比が1:1乃至2:1二形成される。第2図に示す例で
は、第2の振動体6は、全長h1を略18mmとなし、径大部
6aの外径d1を略33mmとして形成されている。また、第2
の振動体6の前面側となる径大部6aの前方端面6eには、
リング状をなす凹溝6dが形成されている。この凹溝6d
は、第2の振動体6の重量を調整するためのものであっ
て、第2の振動体6は凹溝6dが形成されることによって
軽量化される。また、第2の振動体6は、凹溝6dの大き
さを適宜可変することにより、大きさ一定にしながら、
所望の重量に適宜設定できる。ここで、第2図に示す第
2の振動体6において、凹溝6dは、外径を略33mmとな
し、幅及び深さを略5乃至7mmとして形成されている。 上述のように形成された第2の振動体6は、第1図に
示すように、凹溝6dが形成された径大部6aの前方側を第
1の振動体5の中央部に形成した開口部5aに嵌合し、接
着剤9により接着されて第1の振動体5に連結される。
このとき、第2の振動体6は、径大部6aの前方端面6e側
を第1の振動体5の前面と面一若しくはやや突出するよ
うにして第1の振動体5に連結される。すなわち、第2
の振動体6は、第1の振動体5に対し径大部6aの前方側
が0乃至2mm程度突出して第1の振動体5に連結され
る。 第2の振動体6を第1の振動体5に連結するために用
いられる接着剤9には、振動収納機能を有するダンプ材
として機能するエマルジョン系のものが用いられ、具体
的にはSC−801(商品名:ソニーケミカル株式会社製)
が用いられる。なお、接着剤9に代えて、ネオプレンス
ポンジ等を用いてもよい。 また、第2の振動体6の基端部側に位置する径小部6b
には、第1図に示すように、円筒状をなすボイスコイル
ボビン10の先端側が嵌合挿入される。このボイスコイル
ボビン10に基端部側の外周には、磁気回路部3の磁気ギ
ャップ8bに挿入されるボイスコイル11が巻装されてい
る。 第2の振動体6に連結されたボイスコイルボビン10
は、紙やアルミニウム等からなる軽量の振動板である連
結用振動板12を介して第1の振動体5に連結されてい
る。 上述のように第1及び第2の振動体5,6とボイスコイ
ルボビン10を備えた振動系7は、第1図に示すように、
ボイスコイルボビン10の基端部側外周に巻回したボイス
コイル11を磁気回路部3の磁気ギャップ8bに挿入し、第
1の振動体5の周縁を磁気回路部3上に取り付けられた
支持フレーム4に支持させて取り付けられる。第1の振
動体5の支持フレーム4への支持は、可撓性を有する材
料からなるエッジ支持部材13を介して行われる。また、
振動系7は、ボイスコイルボビン10と支持フレーム4と
の間にダンパ14が連結されることにより、倒れ込み等が
防止され正確に軸方向に振動するように支持フレーム4
に支持される。 上述のように構成されたスピーカ装置は、ボイスコイ
ル11に音声信号に応じた駆動電流が供給されることによ
り振動系7が振動され再生音響を放射する。このとき、
第1の振動体5が低中音域の周波数帯域を再生し、中高
音域を第2の振動体6が再生する。このスピーカ装置の
音圧周波数特性は、第3図中Aで示すような特性を示
す。 このスピーカ装置は、上述したように、第2の振動体
6が、径大部6aと径小部6bを一体に連結した構造となさ
れ、且つ軽量化が測られたことにより、第3図からも明
らかなように、1kHz近傍と5kHz以上の周波数帯域の音圧
レベルが増強されている。 〔発明の効果〕 上述したように、本発明に係るスピーカ装置は、1kHz
近傍と5kHz以上の周波数帯域の音圧レベルを増強した周
波数特性を得ることができるので、音楽の再生に用いた
ときに、臨場感に優れ、音質の良好な再生音の聴取が可
能となる。 また、第1の振動体に連結される第2の振動体には径
小部が設けられ、この径小部にボイスコイルボビンを取
り付けるようにしているので、ボイスコイルボビンは径
小部に嵌合挿入するのみで取付け位置の位置決めを図っ
て取り付けることができ、ボイスコイルボビンの取付け
操作が容易となる。 さらに、径大部に大溝を設けてなるので、径大部及び
径小部の大きさ及び長さを任意に選択しながらその重量
を適宜調整することによって最適の周波数特性を実現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るスピーカ装置を示す縦断面図であ
り、第2図は第2の振動体を示す斜視図である。 第3図は従来のスピーカ装置と本発明に係るスピーカ装
置の音圧周波数特性を示す特製図である。 3……磁気回路部、4……支持フレーム、5……第1の
振動体、5a……開口部、6……第2の振動体、6a……径
大部、6b……径小部、6d……凹溝、10……ボイスコイル
ボビン、11……ボイスコイル。
り、第2図は第2の振動体を示す斜視図である。 第3図は従来のスピーカ装置と本発明に係るスピーカ装
置の音圧周波数特性を示す特製図である。 3……磁気回路部、4……支持フレーム、5……第1の
振動体、5a……開口部、6……第2の振動体、6a……径
大部、6b……径小部、6d……凹溝、10……ボイスコイル
ボビン、11……ボイスコイル。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.高剛性の材料からなる第1の振動体と、 上記第1の振動体の中央部に配され、適度の剛性を有す
るとともに上記第1の振動体に比し軽量の第2の振動体
とを備え、 上記第2の振動体は、柱状をなす径大部と柱状をなす径
小部とが一体に形成されるとともに上記径大部の前方端
面に凹溝が穿設され、上記径小部をボイスコイルボビン
に嵌合挿入し、上記径大部を上記第1の振動体に設けた
中心開口部に挿入させて取り付けられたことを特徴とす
るスピーカ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62298602A JP2687376B2 (ja) | 1987-11-26 | 1987-11-26 | スピーカ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62298602A JP2687376B2 (ja) | 1987-11-26 | 1987-11-26 | スピーカ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01138894A JPH01138894A (ja) | 1989-05-31 |
JP2687376B2 true JP2687376B2 (ja) | 1997-12-08 |
Family
ID=17861854
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62298602A Expired - Lifetime JP2687376B2 (ja) | 1987-11-26 | 1987-11-26 | スピーカ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2687376B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6265518B1 (ja) * | 2017-09-28 | 2018-01-24 | 準 植木 | スピーカ装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0681356B2 (ja) * | 1985-12-25 | 1994-10-12 | ソニー株式会社 | スピ−カ |
-
1987
- 1987-11-26 JP JP62298602A patent/JP2687376B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01138894A (ja) | 1989-05-31 |
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