JP2686727B2 - 引き戸製造用治具装置 - Google Patents

引き戸製造用治具装置

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JP2686727B2 JP10154295A JP10154295A JP2686727B2 JP 2686727 B2 JP2686727 B2 JP 2686727B2 JP 10154295 A JP10154295 A JP 10154295A JP 10154295 A JP10154295 A JP 10154295A JP 2686727 B2 JP2686727 B2 JP 2686727B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、襖(ふすま)やドア等
の枠木の上下面に夫々表面板を設けて形成される引き戸
を製造する際に使用する引き戸製造用治具装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、引き戸としては、例えば、図9
(a)及び図10に示すような襖1が知られている。こ
の引き戸としての襖1は、外枠2と補強の内枠3とから
なる枠木4の両側面に夫々表面板5を設けたものであ
る。表面板5としては、例えば、ほう材やラワン材等で
製造されたベニヤ板,木目を印刷した化粧ベニヤ板,表
面に樹脂をコーティングした合板等の板材で構成されて
いる。一方の表面板5(A)は、外枠2の内側に形成し
た溝6にその外周部が嵌合させられ、他方の表面板5
(B)は、外枠2の内縁部に形成した段部7に接着剤
(図示せず)を介して貼着されている。尚、表面板5
に、後から、襖紙や他の化粧紙を貼着し、あるいは、塗
料を塗布する場合もある。
【0003】そして、この襖1を製造するときは、予
め、枠木4を組み立てておき、図10に示すように、こ
の枠木4の溝6に、例えば、ベニヤ板からなる表面板5
を嵌込んでおく。その後、図11に示すように、基盤P
a及び押圧盤Pbを備えた油圧プレスPを用い、上記の
一方の表面板5(A)を嵌込んだ枠木4を該表面板5を
基盤Paに対面させて該基盤Paに載置し、それから、
接着剤を枠木4の段部7及び内枠3に塗布する。この場
合、内枠3を持ち上げて一方の表面板5(A)側の内枠
3の面にも接着剤を塗布しても良い。そして、例えば、
樹脂をコーティングした合板(所謂「ポリ合板」)から
なる他方の表面板5(B)を内枠3の段部7に合わせて
載置する。その後、プレスPの押圧盤Pbを下降させて
他方の表面板5(B)に当接させ、該枠木4及び表面板
5をプレスPの基盤Pa及び押圧盤Pb間に挾んで押圧
することにより他方の表面板5(B)を接着し、ある程
度接着剤が乾燥したら、プレスPから取出して引き戸を
製造する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
製造された引き戸にあっては、製造から2〜3日程度時
間が経過すると、図9(b)に示すように、一方の表面
板5(A)(ベニヤ板)側が凹み、他方の表面板5
(B)(ポリ合板)側が突出して、椀状に湾曲してしま
うという問題があった。このことは、左右で表面板5の
材質が異なることに起因し、あるいは、その取付け、特
に、上記の場合では、他方の表面板5(B)の外周に接
着剤を塗布し、一方の外周には接着剤を塗布していない
ので、この接着剤の影響に起因して生じるものと考えら
れる。
【0005】これを解決するために、従来においては、
図12に示すように、外枠2の内側に外枠2に沿って、
補助枠8を設け、この補助枠8の両面に接着剤を塗布
し、両方の表面板5をこの補助枠8で結着し、上記の湾
曲を防止するようにすることも行なっている。然しなが
ら、この方法では、補助枠8を別途用いなければならな
いので、それだけ、部品点数が多くなり、製造工数も増
加することから、煩雑で製造効率が悪いという欠点があ
る。
【0006】本発明は上記の問題点に鑑みて為されたも
ので、その課題は、引き戸に特別の部材を用いることな
く、表面材に湾曲現象が生じても、これを吸収して引き
戸全体が平板状に形成されるようにする点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るため、本発明の技術的手段は、枠木の両側に表面板を
配置し少なくともいずれか一方の表面板と枠木との間に
接着剤を介装し該枠木及び表面板をプレスの基盤及び押
圧盤間に挾んで押圧することにより製造される引き戸の
当該製造の際に使用される引き戸製造用治具装置であっ
て、上記プレスの基盤と該基盤に対面する表面板との間
及び上記プレスの押圧盤と該押圧盤に対面する表面板と
の間のいずれか一方の間に介装され表面板を凹曲させる
凹曲手段と、上記いずれか他方の間に介装され表面板を
凸曲させる凸曲手段とを備えたものである。
【0008】そして、必要に応じ、上記凹曲手段を、表
面板に沿って列設され該表面板に表面が当接するととも
に該表面に凸面が形成される複数の棒材を備えて構成
し、上記凸曲手段を、表面板に沿って列設され該表面板
に表面が当接するとともに該表面に凹面が形成される複
数の棒材を備えて構成している。
【0009】また、必要に応じ、上記凹曲手段の棒材を
プレスの押圧により撓み可能な材質で形成し、該棒材の
裏面に該棒材の長手方向に沿って該棒材の両端から中央
にむけて順次高さが高くなるよう設定可能に列設されプ
レスの押圧により棒材の表面に上記設定された高さに応
じた凸面を形成する複数の支持部材を設け、上記凸曲手
段の棒材をプレスの押圧により撓み可能な材質で形成
し、該棒材の裏面に該棒材の長手方向に沿って該棒材の
両端から中央にむけて順次高さが低くなるよう設定可能
に列設されプレスの押圧により棒材の表面に上記設定さ
れた高さに応じた凹面を形成する複数の支持部材を設け
た構成としている。
【0010】更に、必要に応じ、上記支持部材を、棒材
に立設される脚部材と、脚部材に対して進退可能に設け
られプレス側に当接する当接板と、当接板の進退位置を
位置決めする位置決め部材とを備えて構成している。更
にまた、必要に応じ、上記支持部材を、棒材の長手方向
に沿って移動可能に設けた構成としている。また、上記
凹曲手段及び上記凸曲手段の各棒材の表面の曲率を、該
各棒材が列設されてプレスにより押圧されたとき、引き
戸全体が椀状になるよう設定した構成としている。
【0011】
【作用】このような構成からなる引き戸製造用治具装置
を用いて引き戸を製造するときは、枠木の両側に表面板
を配置し少なくともいずれか一方の表面板と枠木との間
に接着剤を介装し、プレスの基盤と該基盤に対面する引
き戸の表面板との間及びプレスの押圧盤と該押圧盤に対
面する表面板との間のいずれか一方の間に凹曲手段を介
装し、上記いずれか他方の間に凸曲手段を介装し、該枠
木及び表面板をプレスの基盤及び押圧盤間に挾んで押圧
する。これにより、凹曲手段により、これに接する表面
板が凹曲させられ、凸曲手段により、これに接する表面
板が凸曲させられる。そのため、引き戸の本来の湾曲方
向とは反対側に予め湾曲させて成形することができるよ
うになる。このように、予め、逆方向に湾曲させてプレ
スした引き戸においては、時間が経て表面板に本来の湾
曲が生じても、予め湾曲させた分、逆方向に湾曲するこ
とから、表面板が平面状になっていき、引き戸全体が平
板状に形成させられる。
【0012】
【実施例】以下、添付図面に基づいて、本発明の実施例
に係る引き戸製造用治具装置について詳細に説明する。
尚、上記と同様のものには同一の符号を付して説明す
る。この引き戸製造用治具装置は、図1,図6(b)及
び図10に示すように、上記と同様、枠木4の両側に表
面板5を配置し少なくともいずれか一方の表面板5と枠
木4との間に接着剤(図示せず)を介装し該枠木4及び
表面板5をプレスPの基盤Pa及び押圧盤Pb間に挾ん
で押圧することにより製造される引き戸としての襖1の
当該製造の際に使用されるものである。
【0013】引き戸としての襖1は、図6(b)及び図
10に示すように、外枠2と補強の内枠3とからなる枠
木4の両側面に夫々表面板5を設けている。表面板5と
しては、上述もしたように、例えば、ほう材やラワン材
等で製造されたベニヤ板,木目を印刷した化粧ベニヤ
板,表面に樹脂をコーティングした合板等の等の板材で
構成されている。一方の表面板5(A)は、外枠2の内
側に形成した溝6にその外周部が嵌合させられ、他方の
表面板5(B)は、外枠2の内縁部に形成した段部7に
接着剤を介して貼着されている。
【0014】図1乃至図5に示すように、本発明の実施
例に係る引き戸製造用治具装置の基本的構成は、凹曲手
段10Aと、凸曲手段10Bとを備えている。凹曲手段
10Aは、上記プレスPの基盤Paと該基盤Paに対面
する表面板5との間及び上記プレスPの押圧盤Pbと該
押圧盤Pbに対面する表面板5との間のいずれか一方の
間に介装され表面板5を凹曲させるものであり、表面板
5に沿って列設され該表面板5に表面11aが当接する
とともに該表面11aに凸面が形成される複数(実施例
では5本)の棒材11を備えて構成されている。
【0015】凸曲手段10Bは、上記プレスPの基盤P
aと該基盤Paに対面する表面板5との間及び上記プレ
スPの押圧盤Pbと該押圧盤Pbに対面する表面板5と
の間のいずれか他方の間に介装され表面板5を凸曲させ
るものであり、表面板5に沿って列設され該表面板5に
表面11aが当接するとともに該表面11aが凹面が形
成される複数(実施例では5本)の上記と同様の棒材1
1を備えて構成されている。凹曲手段10A及び凸曲手
段10Bにおいて、各棒材11は、プレスPの押圧によ
り撓み可能な例えば金属材料で形成され、断面チャンネ
ル状に形成され、裏面11bに長手方向に沿うレール1
2を形成している。
【0016】この棒材11の裏面11bには、凹曲手段
10Aにおいては、図2に示すように、棒材11の長手
方向に沿って該棒材11の両端から中央にむけて順次高
さが高くなるよう設定可能に列設されプレスPの押圧に
より棒材11の表面11aに上記設定された高さに応じ
た凸面を形成する複数(実施例では7個)の支持部材1
3が設けられている。また、凸曲手段10Bにおいて
は、図3に示すように、棒材11の長手方向に沿って該
棒材11の両端から中央にむけて順次高さが低くなるよ
う設定可能に列設されプレスPの押圧により棒材11の
表面11aに上記設定された高さに応じた凹面を形成す
る複数の上記と同様の支持部材13(実施例では7個)
が設けられている。
【0017】凹曲手段10A及び凸曲手段10Bの支持
部材13において、図4に示すように、14は棒材11
に立設される円柱状の脚部材であって、その一端部に、
上記棒材11のレール12に係合して該支持部材13を
棒材11の長手方向に沿って移動可能にする矩形板状の
スライダ15が設けられている。脚部材14には、マグ
ネット16が内蔵され、スライダ15の適宜の移動位置
で該スライダ15をレール12に磁着するものである。
各脚部材14の高さhは同一高さに形成されている。
【0018】17は脚部材14に対して進退可能に設け
られプレスP側の基盤Paまたは押圧盤Pbに当接する
当接板である。この当接板17の非当接面側には当接面
に直交する軸を有する雄ネジ18が設けられており、上
記脚部材14の他端面側から軸方向に形成した雌ネジ1
9に螺合し、該当接板17は該雄ネジ18の締め込み及
び弛緩により進退可能になっている。
【0019】20は当接板17の進退位置を位置決めす
る位置決め部材としてのワッシャである。このワッシャ
20は、当接板17の雄ネジ18に挿通され、当接板1
7の非当接面と脚部材14の他端面との間に介装され
る。このワッシャ20は、厚さDの異なるものが多種類
用意される。そして、このワッシャ20を介装すること
により当接板17の進退位置を位置決めし、各支持部材
13の高さ調整を行なう。実施例では、図2及び図3に
示すように、凹曲手段10Aと凸曲手段10Bとの棒材
11を、互いに同間隔で列設し、図1,図5(a)
(b)に示すように、互いに対応関係にある棒材11同
士の表面11aの曲率を同じに設定するとともに、各棒
材11が列設されてプレスPにより押圧されたとき、襖
1全体が椀状になるよう、即ち、襖1の長手方向の曲率
及び短手方向の曲率が中央に向い順次異なるように、各
棒材11の表面11aの曲率を定めている。
【0020】従って、この実施例に係る引き戸製造用治
具装置を用いて、上記の襖1を製造するときは、以下の
ようにして行なう。予め、枠木4を組み立てておき、こ
の枠木4の溝6に、ベニヤ板からなる一方の表面板5
(A)を嵌込んでおく。また、予め、例えば、引き戸製
造用治具装置を用いないでプレスして製造した襖1の湾
曲にあわせて、凹曲手段10Aと凸曲手段10Bとの棒
材11の高さ調整をしておく。この場合、図4に示すよ
うに、支持部材13のワッシャ20の厚さを調整して行
なう。例えば、図2及び図3に示すように設定する。図
に示す数字は、支持部材13の高さ(単位mm)の一例
である。
【0021】この設定に当たっては、脚部材14を進退
動させてワッシャ20で位置決めし、脚部材14の高さ
を異ならせるだけで、種々の曲率の曲面を棒材11の表
面11aに形成することができ、そのため、襖1の材質
や接着剤の塗布状態等の条件の違いによる湾曲具合に容
易に対応させることができる。更に、ワッシャ20で位
置決めするだけで、高さ調整できるので、微調整が容易
に行なわれる。また、この場合、支持部材13を適宜の
位置にスライドさせれば、曲率を種々に変更することが
でき、この点においても、襖1の材質や接着剤の塗布状
態等の条件の違いによる湾曲具合に容易に対応させるこ
とができ、更に、支持部材13の移動による微調整が容
易に行なわれる。尚、マグネット6により、支持部材1
3は容易には棒材11の長手方向に移動しない。
【0022】次に、図5(a)(b)に示すように、基
盤Paに凸曲手段10Bの棒材11を列設する。このと
き、支持部材13の当接板17を基盤Pa側に位置させ
る。この場合、棒材11を列設するだけで良いので、棒
材11は取り扱いが容易であり、操作作業性が良いもの
となっている。この状態において、上記の一方の表面板
5(A)を嵌込んだ枠木4を、該表面板5を凸曲手段1
0Bの棒材11表面11aに対面させて該棒材11上に
載置する。それから、接着剤を枠木4の段部7及び内枠
3に塗布する。この場合、内枠3を持ち上げて一方の表
面板5(A)側の内枠3の面にも接着剤を塗布しても良
い。そして、例えば、樹脂をコーティングした合板から
なる他方の表面板5(B)を内枠3の段部7に合わせて
載置する。その後、図5(a)(b)に示すように、こ
の他方の表面板5(B)に凹曲手段10Aの棒材11の
表面11aを対面させて該棒材11を載置する。この場
合も、棒材11を列設するだけで良いので、棒材11は
取り扱いが容易であり、操作作業性が良いものとなって
いる。
【0023】そして、図1に示すように、プレスPの押
圧盤Pbを下降させて凹曲手段10Aの棒材11の支持
部材13の当接板17に当接させ、該枠木4及び表面板
5を凹曲手段10A及び凸曲手段10Bを介して、プレ
スPの基盤Pa及び押圧盤Pb間に挾んで押圧する。即
ち、従来において凹曲が生じる一方の表面板5(A)側
を凸曲手段10B側に対面させ、従来において凸曲が生
じる他方の表面板5(B)側を凹曲手段10A側に対面
させ、プレスPの基盤Pa及び押圧盤Pb間に挾んで押
圧する。これにより、各支持部材13の高さの差の分棒
材11が湾曲し、これにより、一方の表面板5(A)側
が凸曲され、他方の表面板5(B)側が凹曲される。こ
の状態で、ある程度接着剤が乾燥したら、プレスPから
取出して完成品とする。
【0024】このように製造された襖1は、図6(a)
に示すように、従来において凹曲が生じる一方の表面板
5(A)側が凸曲され、従来において凸曲が生じる他方
の表面板5(B)側が凹曲されている。そして、製造か
ら2〜3日程度時間が経過すると、図6(b)に示すよ
うに、一方の表面板5(A)側が凹み、他方の表面板5
(B)側が突出して、湾曲してくるが、予め、逆方向に
湾曲させているので、各表面板5が湾曲すると丁度平面
位に至り、そのため、襖1に特別の部材を用いることな
く、表面板5に湾曲現象が生じても、これを吸収して襖
1全体が平板状に形成される。
【0025】図7には、別の実施例に係る引き戸製造用
治具装置を示している。これは、上記実施例と異なっ
て、上記の支持部材13を用いることなく、凹曲手段1
0Aを、表面板5に沿って列設され該表面板5に表面1
1aが当接するとともに該表面11aに予め凸面が形成
されている複数の棒材11を備えて構成し、凸曲手段1
0Bを、表面板5に沿って列設され該表面板5に表面1
1aが当接するとともに該表面11aに予め凹面が形成
されている複数の棒材11を備えて構成している。ま
た、上記と同様に、凹曲手段10Aと凸曲手段10Bと
の棒材11を、互いに同間隔で列設し、互いに対応関係
にある棒材11同士の表面11aの曲率を同じに設定す
るとともに、各棒材11が列設されてプレスPにより押
圧されたとき、襖1全体が椀状になるよう、即ち、襖1
の長手方向の曲率及び短手方向の曲率が中央に向い順次
異なるように、各棒材11の表面11aの曲率を定めて
いる。従って、この別の実施例に係る引き戸製造用治具
装置においても、上記と同様の作用をする。
【0026】尚、上記先に示した実施例において、支持
部材13は上述した構成に限定されるものではなく、例
えば、図8(a)に示すように、棒材11に雌ネジ21
を設け、これに当接板17の雄ネジ22をねじ込むよう
にし、そのねじ込み量をワッシャ20で調整したもので
あっても良い。また、例えば、図8(b)に示すよう
に、ボルト23を棒材11に立設し、これにカラー24
を挿通し、ボルト23に当接板17の雌ネジ25をねじ
込むようにし、そのねじ込み量をワッシャ20で調整し
たものであっても良く、適宜変更して差し支えない。ま
た、上記実施例では、凹曲手段10Aと凸曲手段10B
との曲率は、引き戸の実情に合わせて適宜に設定して良
い。更にまた、引き戸として上記の襖1について説明し
たが、必ずしもこれに限定されるものではなく、襖以外
のどのような引き戸に適用しても良いし、その形状も矩
形に限らず種々の形状であって良いことは勿論である。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の引き戸製
造用治具装置によれば、引き戸を凹曲手段と凸曲手段と
の間に挾んでプレスにより押圧するので、引き戸の本来
の湾曲方向とは反対側に予め湾曲させて成形することが
できる。そのため、予め、逆方向に湾曲させているの
で、時間が経て表面板に本来の湾曲が生じても、これに
よって、表面板を平面状態にすることができる。即ち、
表面板に湾曲現象が生じても、これを吸収して引き戸全
体を平板状に形成することができる。また、引き戸に
は、曲げ防止用の部材を特別に用いなくても、凹曲手段
と凸曲手段との間に挾んで押圧するだけで、引き戸を平
板状に形成できるので、引き戸の部品点数を増加させた
り、これによる製造工数の増加もないことから、それだ
け、製造効率を良くすることができる。
【0028】また、凹曲手段及び凸曲手段を、凸面や凹
面が形成される複数の棒材を備えて構成した場合には、
簡単な部材で作成でき、構造も簡単なので、容易に作成
できるとともに、取り扱いも容易に行なうことができ、
操作作業性を良好にすることができる。
【0029】更に、棒材をプレスの押圧により撓み可能
な材質で形成し、棒材の裏面に該棒材の長手方向に沿っ
て該棒材の両端から中央にむけて順次高さが異なるよう
設定可能に列設されプレスの押圧により棒材の表面に上
記設定された高さに応じた曲面を形成する複数の支持部
材を設けた場合には、支持部材の高さを異ならせるだけ
で、種々の曲率の曲面を棒材表面に形成することがで
き、そのため、引き戸の材質や接着剤の塗布状態等の条
件の違いによる湾曲具合に容易に対応させることができ
る。
【0030】更にまた、支持部材を、棒材に立設される
脚部材と、脚部材に対して進退可能に設けられプレス側
に当接する当接板と、当接板の進退位置を位置決めする
位置決め部材とを備えて構成した場合には、脚部材を進
退動させて位置決め部材で位置決めすれば、脚部材の高
さを異ならせるだけで、種々の曲率の曲面を棒材表面に
形成することができ、そのため、引き戸の材質や接着剤
の塗布状態等の条件の違いによる湾曲具合に容易に対応
させることができる。更に、位置決め部材で位置決めす
るだけで、高さ調整できるので、微調整を容易に行なう
ことができ、それだけ、調整作業を容易に行なうことが
できる。
【0031】また、支持部材を、棒材の長手方向に沿っ
て移動可能に設けた場合には、支持部材を移動させるだ
けで、種々の曲率の曲面を棒材表面に形成することがで
き、そのため、引き戸の材質や接着剤の塗布状態等の条
件の違いによる湾曲具合に容易に対応させることができ
る。更に、支持部材の移動により微調整も容易に行なう
ことができ、それだけ、調整作業を容易に行なうことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る引き戸製造用治具装置を
その使用状態とともに示す図である。
【図2】本発明の実施例に係る引き戸製造用治具装置の
凹曲手段を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施例に係る引き戸製造用治具装置の
凸曲手段を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施例に係る引き戸製造用治具装置の
要部を示す分解斜視図である。
【図5】本発明の実施例に係る引き戸製造用治具装置を
その使用状態とともに示す正面図(a)及び側面図
(b)である。
【図6】本発明の実施例に係る引き戸製造用治具装置を
用いて製造された引き戸の状態を示す側面断面図であ
る。
【図7】本発明の実施例に係る引き戸製造用治具装置の
他の例を示す部分斜視図である。
【図8】本発明の実施例に係る引き戸製造用治具装置の
変形例(a)(b)を示す図である。
【図9】従来製造された引き戸の状態を示す側面断面図
である。
【図10】引き戸の一例を示す分解斜視図である。
【図11】従来の引き戸の製造方法を示す図である。
【図12】従来の引き戸の一例を示す分解斜視図であ
る。
【符号の説明】
P プレス Pa 基盤 Pb 押圧盤 1 襖(引き戸) 2 外枠 3 内枠 4 枠木 5 表面板 5(A) 一方の表面板 5(B) 他方の表面板 6 溝 7 段部 10A 凹曲手段 10B 凸曲手段 11 棒材 11a 表面 11b 裏面 12 レール 13 支持部材 14 脚部材 15 スライダ 16 マグネット 17 当接板 18 雄ネジ 19 雌ネジ 20 ワッシャ(位置決め部材)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枠木の両側に表面板を配置し少なくとも
    いずれか一方の表面板と枠木との間に接着剤を介装し該
    枠木及び表面板をプレスの基盤及び押圧盤間に挾んで押
    圧することにより製造される引き戸の当該製造の際に使
    用される引き戸製造用治具装置であって、上記プレスの
    基盤と該基盤に対面する表面板との間及び上記プレスの
    押圧盤と該押圧盤に対面する表面板との間のいずれか一
    方の間に介装され表面板を凹曲させる凹曲手段と、上記
    いずれか他方の間に介装され表面板を凸曲させる凸曲手
    段とを備えたことを特徴とする引き戸製造用治具装置。
  2. 【請求項2】 上記凹曲手段を、表面板に沿って列設さ
    れ該表面板に表面が当接するとともに該表面に凸面が形
    成される複数の棒材を備えて構成し、上記凸曲手段を、
    表面板に沿って列設され該表面板に表面が当接するとと
    もに該表面に凹面が形成される複数の棒材を備えて構成
    したことを特徴とする請求項1記載の引き戸製造用治具
    装置。
  3. 【請求項3】 上記凹曲手段の棒材をプレスの押圧によ
    り撓み可能な材質で形成し、該棒材の裏面に該棒材の長
    手方向に沿って該棒材の両端から中央にむけて順次高さ
    が高くなるよう設定可能に列設されプレスの押圧により
    棒材の表面に上記設定された高さに応じた凸面を形成す
    る複数の支持部材を設け、上記凸曲手段の棒材をプレス
    の押圧により撓み可能な材質で形成し、該棒材の裏面に
    該棒材の長手方向に沿って該棒材の両端から中央にむけ
    て順次高さが低くなるよう設定可能に列設されプレスの
    押圧により棒材の表面に上記設定された高さに応じた凹
    面を形成する複数の支持部材を設けたことを特徴とする
    請求項2記載の引き戸製造用治具装置。
  4. 【請求項4】 上記支持部材を、棒材に立設される脚部
    材と、脚部材に対して進退可能に設けられプレス側に当
    接する当接板と、当接板の進退位置を位置決めする位置
    決め部材とを備えて構成したことを特徴とする請求項3
    記載の引き戸製造用治具装置。
  5. 【請求項5】 上記支持部材を、棒材の長手方向に沿っ
    て移動可能に設けたことを特徴とする請求項3または4
    記載の引き戸製造用治具装置。
  6. 【請求項6】 上記凹曲手段及び上記凸曲手段の各棒材
    の表面の曲率を、該各棒材が列設されてプレスにより押
    圧されたとき、引き戸全体が椀状になるよう設定したこ
    とを特徴とする請求項2,3,4または5記載の引き戸
    製造用治具装置。
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