JP3282163B2 - 曲げ物の製造方法 - Google Patents

曲げ物の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築、家具等に用
いられる木製の曲げ物を成型する際に、望みの曲率と幅
の空間を有する直方体状の型材に、多層に剥離又は製材
し剥離面又は製材面に接着剤を塗布した芯材を挿入充填
し、型材を圧縮挟持して多層の芯材を相互接着させ、望
みの曲率及び幅を有する曲げ物を成型すること及び芯材
の上下両面又は片面にあらかじめ化粧材を接着した芯材
を用いることを特徴とする曲げ物の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建築、家具等に用いられる木製の
曲げ物を製造する際には、図8に見るように、多層に製
材した芯材6あるいは既成の合板、チップボード等の薄
板をそのまま用いた芯材6の各面に接着剤を塗布して
(層6a、6bのみは内側のみに塗布)、あらかじめ望
みの曲率に整列させた複数の治具の列7(公知の製品)
にて芯材6の全体を挟み、治具の列7の各所のクランプ
7aを締めつけ、芯材6全体を治具の列7にて圧縮挟持
して成型するという方法によっていた。
【0003】図9aは芯材6全体を治具の列7で挟んだ
状態の縦断面図で、治具の列7の各所のクランプ7aを
締めつけて、矢印方向に治具の列7で圧縮挟持する。更
に、図9bに見るように、芯材6の上下に化粧材8a、
8bを貼着する場合には、強度の低下を招かないよう
に、多層に製材した芯材6の1層分の厚さと同じ厚さに
製材した化粧材8a、8bを、芯材6との接触面9bに
接着剤を塗布し、芯材6の各層と相互に食い違うように
重合させ、あらかじめ望みの曲率に整列させた治具の列
7で矢印方向に圧縮挟持して成型していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上に見る従来の曲げ
物の製造方法は、次のような欠陥を有していた。例え
ば、完成品の曲率を、図10aのように点Oを中心とし
た円周に沿うものとしたい場合、あらかじめ点Oを中心
とした曲率を持たせた治具の列7を形成しておき、この
治具の列7で、各面に接着剤を塗布(層6a、6bは内
側のみに塗布)した多層の芯材6全体を挟み、治具の列
7の各所のクランプ7aを締めつけて圧縮挟持する。
【0005】その際、治具の列7は、図10aのように
点Oを中心とした放射線上に整列させなければならな
い。あるいは、換言するなら、芯材6の各部分に対して
直角になるように治具の列7を整列させなければならな
い。このため、治具の列7を整列させる方向を決定する
のに多くの手間を要する。図10a示すような単純な曲
率の場合はそれでもまだ簡単な方であるが、複雑な曲率
を持った曲げ物を成型しようとする場合には、この治具
の列7を整列させる方向を割り出すのに膨大な手間を要
しているのが現状である。
【0006】またさらに、治具の列7には各所にクラン
プ7aが装着されているが、この各所のクランプ7aを
適度の強さで締めつけていくのにも多くの手間を要して
いた。しかも、各所のクランプ7aを均一な力で締めつ
けても、クランプ7aが効いている場所と効いていない
場所が生じ、芯材6にかかる力にムラが生じるのを避け
ることはできなかった。そのため、クランプ7a側の治
具の列7に接する部分の芯材の層6aに接着剤を塗布せ
ず、この層6aを圧縮力を平均化させるための当て板と
して用いる等の工夫をせざるをえなかった。
【0007】また、上述の方法で曲げ物を成型する場合
には、望みの曲率を有する型板(図示せず)をあらかじ
め製作し、これにより治具の列7を整列させる方法が一
般的に行われている。この型板を製作するにはやはりあ
る程度手間を要し、しかも一旦製作した型板は、同寸
法、同曲率の曲げ物成型の際にしか再利用ができない。
従って、少しでも寸法が異なったり曲率が異なったりす
る曲げ物成型にはその都度新たに型板を製作しなおさね
ばならず、効率が悪く、資源のムダ使いの一因ともなっ
ていた。
【0008】また、図9bのように、上下に化粧材8
a、8bを貼着して成型する場合には、芯材6の各層と
化粧材8a、8bの各層を、相互に少しずつ食い違うよ
うな状態で重合させ、治具の列7で挟まねばならない
が、この作業には膨大な手間が必要で、この種の曲げ物
の価格を押し上げる一因となっている。さらに、少しで
も製作手間を省く方法の一つとして、縦列する芯材6と
化粧材8a、8bの各層の接合面9aには接着剤を塗布
しないのが慣例となっているが、これが完成品の曲げ物
の全体の強度を弱くする一因となっている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するためになされたものであって、その要旨とするとこ
ろは、多層の芯材を挟む手段として直方体状の型材の一
部を欠成して望みの曲率及び幅を有する空間を形成した
型材を使用し、該空間に、多層に剥離又は製材し、剥離
面又は製材面に接着剤を塗布した芯材を、空間の曲率に
合わせて撓曲させつつ挿入し、芯材充填後、型材を圧縮
挟持することにより多層の芯材を相互接着させ、望みの
曲率及び幅を有する曲げ物を成型すること、及び芯材の
上面と下面にあらかじめ化粧材を接着した芯材を用いた
ことを特徴とする曲げ物の製造方法を提供する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明を図面を参照しながら詳細
に説明する。図1、図2a、図2b、図2c、図3a、
図3b、図3cに、本発明の曲げ物の製造方法の内の、
最も基本的な方法の一例を示す。図2aのは直方体状
の型材原型であり、該型材原型は、図2aに示すよう
に、切断線5a、5bにて切断される。この際、切断線
5a、5bは任意の曲率を有し、この切断線5a、5b
で囲まれた範囲内が、完成品の曲げ物の形状となる。切
断線5a、5bの間隔は、通常は全ての位置で等間隔と
するが、幅が一定ではない曲げ物を成型する場合には完
成品の幅に応じた間隔を取る。
【0011】型材原型より切断線5a、5bにて囲ま
れた部分を取り除くと、内部に、成型予定の曲げ物と同
形の空間2aが形成された型材1(図2b)と、取り除
かれた部分の型材残部1a(図2c)が形成される。こ
の型材残部1aは、後に再利用されるので、遺棄せず保
存しておく。
【0012】次に、切断線5a、5b間の間隔と同一の
幅を有する芯材3(図3a)を用意し、該芯材3を、図
3b、図3cのように多層に剥離する。この際、該芯材
3を製材機にて多層に製材しても無論良いが、製材機の
場合は鋸歯による誤差が生ずるので、スライサーにより
剥離するのが望ましい。スライサーは、木目に関係なく
剥離できるので、材料にも無駄が生じない。一般的に、
スライサーの欠点は、剥離された薄板の反りと剥離面の
荒れであるといわれるが、本発明の方法の場合には、反
りは圧縮接着により解消され、又剥離面は相互に再び接
着されて表に出ないので、これらの欠点は全く問題とな
らない。尚、芯材3に合板、チップボード等を用いるこ
とも無論可能である。
【0013】次に、図3cのように剥離された芯材3
を、一枚づつ剥離面に接着剤を塗布しつつ型材1の空間
2a内に、空間の曲率に合わせて撓曲させつつ挿入して
いく。この際、両端の芯材の層3a、3bについては、
その内側のみに接着剤を塗布し、型材1に接触する外側
には塗布しない。又、両端の芯材の層3a、3bのどち
らか一方、あるいは両方に化粧板を用いることもでき、
この場合は、片面あるいは両側面が化粧板にて覆われた
曲げ物が成型できる。
【0014】多層に剥離され、接着剤を塗布された芯材
3を空間2a内に充填し終わると、図1のような状態と
なる。ここで、図1の矢印方向に押圧をかけ、型材1と
型材1に挟まれた芯材3全体を圧縮挟持する。この際、
型材1は芯材3を充填した状態でも元の直方体状を保っ
ているので、図10aに示す従来の方法のように曲率に
直交する方向を探して治具の列7を整列させる必要がな
く、また、各所のクランプ7aを締めつけるという手間
も不要で、図10bに示すように、型材1と型材1に挟
まれた芯材3全体をプレス機等(図示せず)で矢印方向
に一気に圧縮挟持することが可能である。
【0015】この状態で接着剤が乾燥するまで押圧をか
けつづけ、接着剤の乾燥後押圧を解除し、型材1を除去
した後、必要に応じて凹凸の処理や研磨等を行えば、芯
材3は望みの幅と曲率を有する曲げ物として完成され
る。以上詳述した方法が、本発明の曲げ物の製造方法の
内の、最も基本的な方法の一例である。
【0016】次に、図4a、図4b、図4c、図5に、
本発明の曲げ物の製造方法にて、上面か下面の何れか、
あるいは上下両面に化粧材を接着した曲げ物を成型する
方法を詳述する。まず、図4aに示すように、芯材3の
上下の面に、芯材3と同寸の幅と長さを有し、任意の厚
さを有する化粧材4a、4bを接着剤にて接着する。こ
の際、図4aでは上下両面に化粧材4a、4bを接着し
ているが、無論、上面のみ、あるいは下面のみに接着し
ても良い。そして、接着剤の乾燥後、上下の化粧材4
a、4bが接着された芯材3を多層に剥離する(図4
b、図4c)。
【0017】この後は、前述の基本的な方法と全く同様
で、剥離面に接着剤を塗布した芯材3及び化粧材4a、
4bの各層を図5のように型材1の空間2a内に挿入充
填し、矢印方向に押圧をかけて成型する。従って、本発
明の曲げ物の製造方法によれば、上下に化粧材4a、4
bを貼着した曲げ物に関しても、従来の方法(図9b)
のように芯材6の各層と上下の化粧材8a、8bの各層
を相互に食い違わせて重合させていくといった複雑煩瑣
な方法をとることなく、最初に芯材3の上下の面に化粧
材4a、4bを接着してしまえば、後は化粧材4a、4
bを有しない芯材3のみの基本的な方法と全く同一のプ
ロセスで成型できる。
【0018】又、図6に示すのは、複雑な曲率を有する
曲げ物の成型方法である。この場合も、型材1内にあら
かじめ望みの幅と曲率を有する空間を形成し、該空間
に、多層に剥離した芯材3の剥離面に接着剤を塗布し、
空間の曲率に合わせて撓曲させつつ挿入充填し、矢印方
向に圧縮挟持することにより、望みの幅と曲率を有する
曲げ物を成型できる。この方法により、従来は治具の列
7の整列方法が複雑になりすぎて成型不能であった複雑
な曲率を有する曲げ物も成型可能となった。
【0019】図2a、図2b、図2c、図7a、図7
b、図7cには型材原型の再利用の方法を示す。図2
aにおいて、5a、5bの切断線で示される形態に型材
原型を切欠すると、元の型材原型は空間2aを有す
る型材1(図2b)と該空間2aを構成していた型材残
部1a(図2c)とに分かたれる。ここで、型材残部1
aは遺棄せず保存する。
【0020】次に、該型材1内の空間2a(図2b)を
用いて曲げ物を成型し終わったとする。成型後、不要と
なった型材1の空間2aに、両側面10a、10bに接
着剤を塗布した型材残部1a(図2c)を嵌合させると
再び図2aに示す状態となり、ここで矢印方向に全体を
圧縮挟持して接着剤を乾燥させれば、型材原型が復元
される。
【0021】その後、別種の曲げ物を成型する必要が起
こった際には、該型材原型を再利用して成型する。具
体的には、図7aに示すように、新たな曲げ物の外形と
同形になるように切断線5c、5dを以って該型材原型
を切断する。すると、成型したい曲げ物と同形の空間
2bを有する型材1(図7b)と型材残部1b(図7
c)が得られる。
【0022】空間2bを有する型材1を用いて新たな曲
げ物を成型し終わった後には、保存しておいた型材残部
1bの両側面10c、10dに接着剤を塗布して空間2
bに嵌合させ、全体を図7aの矢印方向に圧縮挟持す
る。これにより、型材原型は再びその原型を回復す
る。このようにして、型材原型を何度も再利用するこ
とができる。
【0023】
【0024】又この場合に、多層の心材3の両側面の芯
材の層3a、3b(治具の列7と接する部位)を、化粧
板としても良い。この際、化粧板とするのは3a、3b
のどちらか一方でも良く、両方でも良い。いずれも本発
明の方法の中に含まれる。
【0025】
【発明の効果】本発明の曲げ物の製造方法は、以上に詳
述したような方法を以って実施されるものであり、それ
により、以下に述べる効果を齎すものである。まず第1
に、本発明の曲げ物の製造方法によれば、従来の曲げ物
の製造方法に比べて、遥かに簡便に曲げ物を成型するこ
とができる。即ち、従来の方法では、まず型板の製作に
手間を要し、さらに、型板に合わせて治具の列を整列さ
せていくのに多くの手間を要し、最後に、治具の列の各
所のクランプを締めつけていくのにも煩瑣な手間を要し
ていた。
【0026】しかるに、本発明の曲げ物の製造方法によ
れば、直方体状の型材原型を切断して、希望の曲げ物の
形状の空間を形成するだけで良く、従来のように治具の
列を型板の曲率に合わせて整列させていく手間が不要と
なった。また、多層に剥離した芯材を型材の空間内に挿
入充填するだけなのでこの点も手間がかからず、さらに
型材そのものが直方体状であるので、全体をプレス機等
により一気に圧縮挟持することができ、従来煩瑣な手間
を要していた治具の列の各所のクランプを締めていく作
業を必要としなくなった。
【0027】また、従来の治具の列を使う方法では、芯
材にかかる力が基本的には各所のクランプによる点的な
圧縮力であり、芯材の側面全体に均一な圧縮力を及ぼす
ことができなかった。しかるに、本発明の方法において
は、型材により側面全体を圧縮挟持するので、芯材に働
く力は面的なものとなり、芯材全体をムラなく均一に圧
縮挟持することができる。したがって、強度が向上し、
美観上もより優秀な製品を得ることができる。また、圧
縮力を平均化させるために従来用いられていた当て板が
不要となった。
【0028】第2に、上下の面に化粧材を接着した曲げ
物の成型工程においては、多層に製材した芯材と化粧材
を食い違わせながら挟みこんでいく従来の方法は膨大な
手間を要し、この種の曲げ物の価格を押し上げる主要因
となっていたことは前述のとおりであるが、本発明の曲
げ物の製造方法によれば、芯材の上下に化粧材を接着す
るだけで、後は化粧材を接着しない曲げ物と全く同様の
過程で成型できるので、加工手間の減少は著しく、この
加工手間の減少を充分に価格面に反映させることができ
る。またさらに、強度面においても、接着剤を塗布しな
い部分が生じていた従来の方法に比べて、遥かに勝る曲
げ物を製造できる(従来品は、接着剤を塗布していない
部分から折れることがあった)。
【0029】さらに、従来の方法では、スライサーが使
えなかった。その理由は、スライサーで剥離した薄板に
は必然的に反りが生じるが、反りの生じた芯材と化粧材
の各層を食い違わせながら挟みこんでいくのは至難の技
で、実用にはならず、従来の方法では鋸歯分の材料の無
駄を覚悟で製材するか、あるいは合板、チップボード等
を使うしか方法がなかったからである。しかるに、本発
明の曲げ物の製造方法によれば、芯材と化粧材はあらか
じめ接着されているので、スライサーで全体を剥離すれ
ば各層は1枚の薄板になり、それを型材の空間内に挿入
充填するだけなので、各層に反りがあっても全く問題は
生じない。
【0030】スライサーが使用できるということは、さ
らに美観上の改善にもつながった。即ち、上下の化粧材
を従来通り製材すると、鋸歯の分だけ木目が跳び、接着
後も木目が不揃いとなって折角の化粧材の美観上の効果
が減殺される。しかるに、スライサーを用いれば、材料
の損失は全くなく、接着後は元通りの木目が復元され
る。即ち、元の材料をそのまま希望の曲率に曲げたと同
様の効果を現出できる。このように、本発明の曲げ物の
製造方法によれば、上下に化粧材を接着する場合でもス
ライサーが使用できるので、従来不可能であった木目の
揃った美観上すぐれた曲げ物が成型できる。
【0031】第3に、本発明の曲げ物の製造方法によれ
ば、従来の方法では成型が不可能であった、多様な曲率
と複雑な形状を有する曲げ物を成型することが可能であ
る。この点は、単に従来の方法の改良に留まるものでは
なく、従来存在し得なかった全く新しい曲げ物の製造の
可能性に道を拓くものであり、本発明の曲げ物の製造方
法により成型された曲げ物を用いて、建築や家具等の分
野において、新しいデザインを展開する可能性を秘めた
ものである。
【0032】第4に、本発明の曲げ物の製造方法におい
ては、使用した型材を、その都度原型に復元して何度も
繰り返し使用することが可能である。この点は、従来の
方法における型板が、同一形状の曲げ物にしか使用でき
なかったのと比較すると大きな違いで、素材の節約と加
工手間の省力化を齎し、ひいては、価格の安定化にもつ
ながるものである。
【0033】以上要するに、本発明の曲げ物の製造方法
は、従来の曲げ物の製造方法と比較して、煩瑣な手間を
要していた部分を大幅に省くことができ、作業効率の向
上と作業時間の短縮を齎し、且つ従来の製造方法に比べ
て強度・耐久性において優れた曲げ物を成型でき、さら
に、従来の方法では不可能であった美観上優秀な曲げ
物、あるいは全く新しい多様な形態の曲げ物を成型でき
る等、数多くの優れた特徴を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の曲げ物の製造方法の一実施例の外観斜
視図である。
【図2】a 本発明の曲げ物の製造方法の一実施例にお
ける型材原型の外観斜視図である。 b 本発明の曲げ物の製造方法の一実施例における型材
の外観斜視図である。 c 本発明の曲げ物の製造方法の一実施例における型材
残部の外観斜視図である。
【図3】a 本発明の曲げ物の製造方法の一実施例にお
ける芯材の外観斜視図である。 b 本発明の曲げ物の製造方法の一実施例における芯材
の外観斜視図である。 c 本発明の曲げ物の製造方法の一実施例における芯材
の外観斜視図である。
【図4】a 本発明の曲げ物の製造方法の一実施例にお
ける上下に化粧材を有する芯材の外観斜視図である。 b 本発明の曲げ物の製造方法の一実施例における上下
に化粧材を有する芯材の外観斜視図である。 c 本発明の曲げ物の製造方法の一実施例における上下
に化粧材を有する芯材の外観斜視図である。
【図5】本発明の曲げ物の製造方法の一実施例の外観斜
視図である。
【図6】本発明の曲げ物の製造方法の一実施例の平面図
である。
【図7】a 本発明の曲げ物の製造方法の一実施例にお
ける型材原型の外観斜視図である。 b 本発明の曲げ物の製造方法の一実施例における型材
の外観斜視図である。 c 本発明の曲げ物の製造方法の一実施例における型材
残部の外観斜視図である。
【図8】従来の曲げ物の製造方法の一例の外観斜視図で
ある。
【図9】a 従来の曲げ物の製造方法の一例の縦断面図
である。 b 従来の曲げ物の製造方法の一例の縦断面図である。
【図10】a 従来の曲げ物の製造方法の一例の平面図
である。 b 本発明の曲げ物の製造方法の一実施例の平面図であ
る。
【符号の説明】 型材原型 1 型材 1a 型材残部 1b 型材残部 2a 空間 2b 空間 3 芯材 3a 層 3b 層 4a 化粧材 4b 化粧材 5a 切断線 5b 切断線 5c 切断線 5d 切断線 6 芯材 6a 層 6b 層 7 治具の列 7a クランプ 8a 化粧材 8b 化粧材 9a 接合面 9b 接着面 10a 側面 10b 側面 10c 側面 10d 側面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−70804(JP,A) 特開 平10−166311(JP,A) 特開 昭60−247501(JP,A) 特開 昭63−556(JP,A) 特開 昭57−110405(JP,A) 特開 昭52−96835(JP,A) 実開 平3−57006(JP,U) 特許108619(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B27D 5/00 B27H 1/00 B27M 3/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直方体状の型材の一部を欠成して望みの
    曲率及び幅を有する空間を形成された型材の空間に、多
    層に剥離又は製材し剥離面又は製材面に接着剤を塗布し
    た芯材を、空間の曲率に合わせて撓曲させつつ挿入し、
    芯材充填後、型材を圧縮挟持することにより多層の芯材
    を相互接着させ、望みの曲率及び幅を有する曲げ物を成
    し、さらに使用した型材をその都度原型に復元して何
    度も繰り返し使用することを特徴とする曲げ物の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 芯材の代わりに、型材に接する面を除い
    て各面に接着剤を塗布した複数枚の合板、チップボード
    等を用いたことを特徴とする請求項1に記載の曲げ物の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 芯材の上面か下面の何れか、あるいは上
    下両面にあらかじめ化粧材を接着した芯材を用いたこと
    を特徴とする請求項1に記載の曲げ物の製造方法。
  4. 【請求項4】 多層に剥離又は製材した芯材を型材に挿
    入する際に、芯材が型材に接触する部位の片方の側面又
    は両側面に、芯材に接触する面にだけ接着剤を塗布した
    化粧板を挿入することを特徴とする請求項1及び請求項
    3に記載の曲げ物の製造方法。
  5. 【請求項5】 芯材の代わりに各面に接着剤を塗布した
    複数枚の合板、チップボード等を用い、型材に接触する
    部位の片方の側面又は両側面に、合板、チップボード等
    に接触する面にだけ接着剤を塗布した化粧板を挿入する
    ことを特徴とする請求項2に記載の曲げ物の製造方法。
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