JP3553537B2 - 2種類の集成加工材・木材・ボード等の使用による複合製品の製造方法 - Google Patents

2種類の集成加工材・木材・ボード等の使用による複合製品の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は表面のパターンが粗いもの、表面のパターンが細かいものの2種類の同じ形状の集成加工材をNC加工機または糸鋸等で同一形状を持つ複数の種類のブロックに切断し、次いで上記表面のパターンが粗いもの、表面のパターンが細かいものの2種類の集成加工材をそれぞれ交互に組合せて配列し、夫々隣接する各ブロックの接合面に接着剤を間充し、両最側部より加圧圧締し、元の形状に戻すことにより集成加工材の表面のパターンが粗い面と表面のパターンが細かい面とが交互に配列接合したことを特徴とする2種類の集成加工材の使用による複合製品の製造方法。木目の粗いもの、木目の細かいものの2種類の同じ形状の木材をNC加工機または糸鋸などで同一形状の複数の種類のブロックに切断し、次いで上記木目の粗いもの、木目の細かいものの2種類の木材を夫々交互に組合せて配列し、夫々隣接する各ブロックの接合面に接着剤を間充し、両最側部より加圧、圧締し、元の形状に戻すことにより木材の木目の粗いもの、木目の細かいものが交互に配列接合したことを特徴とする2種類の木材の使用による複合製品の製造方法。表面のパターンが粗いもの、表面のパターンが細かいものの2種類の同じ形状のボードをNC加工機または糸鋸等で同一形状の複数の種類のブロックに切断し、次いで上記表面のパターンが粗いもの、表面のパターンが細かいものの2種類のボードを夫々交互に組合せて配列し、それそれ隣接する各ブロックの接合面に接着剤を間充し、両最側部より加圧、圧締し、元の形状に戻すことにより集成加工材の表面のパターンを粗い面と表面のパターンが細かい面とが交互に配列接合したことを特徴とする2種類のボードの使用による複合製品の製造方法。2種類の集成加工材・木材・ボードを複数の種類のブロックに切断し、夫々交互に組合せ配列する際にNC加工機または糸鋸等の加工巾を略満たし得る帯板を挿入接着し、上記複数の種類のブロックを合着して元の形状に復元したとき、切断加工巾分の形状がはっきり識別できるストライプ線となるようにしたことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3に記載の2種類の集成加工材・木材・ボードの使用による複合製品の製造方法。希望する外観形状に予め加工した集成加工材・木材・ボードを、NC加工機または糸鋸等で夫々を複数に同一線・曲線のブロックに切断し、複数に同一形状のブロックに切断したものの復元が、希望する外観形状になる様な個々のブロックを相互に組合せ、隣接する各ブロックの接合面に接着剤を間充し、両外側面の形状に沿った冶具を夫々当接したのち、クランプで加圧圧締し、またはプレスで加圧圧締成型したことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3に記載の2種類の集成加工材・木材・ボードの使用による複合製品の製造方法によるもの、希望する外観形状に予め加工した集成加工材・木材・ボードを、NC加工機または糸鋸等で夫々を複数に同一形状のブロックに切断し、同一形状に細分するNC加工機または糸鋸等の加工巾を略満たし得る別の種類の木材または同等の帯板を挿入接着し、夫々のブロックを元の形状に復元するにあたり、NC加工機または糸鋸等の加工巾分の直線・曲線形状がはっきりと識別できるストライプ線となるように配列したことを特徴とする請求項5に記載の2種類の集成加工材・木材・ボード等の使用による複合製品の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、木造建築物や木造家具などは、柾目が平行に美しく通ったフリッチ材や美しい板目柄のフリッチ材を希少価値として無垢及び単板貼り板として使用されてきたが、その一方でデザイン性に富んだ集成加工材が多く見直されてきた。
【0003】
この集成加工材は、同一の厚みのラミナーをフィンガージョイントして長さを揃え、厚みや巾を揃えたものを基本として定型プレスに圧締する為に、直線を基調として住宅、店舗等のカウンターや机や窓台等に使用されてきた。
【0004】
更に、集成加工材等の加工性を生かして、木材の持つ温もりを取り入れる事により、集成加工材等の外形を湾曲状に加工したり、また、集成加工材同士をL型に組み替えたり、縁部を甲丸状や銀杏状に加工したりして豪華さを醸し出したりしている現状にある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、家具や壁や床、階段の側板や段板、巾板や見切りその他の製品のそれぞれの樹種の外形形状の変更等の従来みられたデザイン性に対して、より豪華に、歩留まりの向上を計りながら、各種の木材が持つ特性を相互に補完し、強調して、規格サイズの集成加工材等を自由に様々な模様にデザイン加工する事を追及して発想された、全く新しい複合製品の製造法を提供するものであり、具体的には以下の課題を解決することを目的としている。
【0006】
(1)2種類の同一形状の集成加工材などをNC加工機や糸鋸等で希望通りの直線又は曲線を成すブロックに切断し、それぞれを交互に組合せて再接合して、希望の形状の入った同一形状の再加工された集成加工材などの複合製品を得る。
(2)2種類以上の同一形状の集成加工材などをNC加工機や糸鋸等で希望通りの直線又は曲線を成すブロックに切断し、NC加工機や糸鋸等の加工巾に異種材を挿入し、それぞれを交互に組合せて再接合して、希望の形状がはっきりと識別できるストライプ線の入った同一形状の再加工された集成加工材などの複合木材を得る。
(3)予め加工した外観形状の集成加工材などをNC加工機や糸鋸等で希望通りの形状を成すブロックに切断し、相互に組合せて再接合して、希望の形状のブロックの入った外観形状に再加工された集成加工材などの複合製品を得る。
(4)予め加工した外観形状の集成加工材などをNC加工機や糸鋸等で希望通りの形状を成すブロックに切断し、NC加工機や糸鋸等の加工巾に異種材又は同等の帯板を挿入し、相互に組合せて再接合して、希望の形状がはっきりと識別できるストライプ線の入った外観形状に再加工された集成加工材などの複合製品を得る。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、以下に述べる解決手段を提供するものである。
(イ)表面のパターンが粗いもの、表面のパターンが細かいものの2種類の同じ形状の集成加工材をNC加工機または糸鋸等で同一形状を持つ複数の種類のブロックに切断し、次いで上記表面のパターンが粗いもの、表面のパターンが細かいものの2種類の集成加工材をそれぞれ交互に組合せて配列し、夫々隣接する各ブロックの接合面に接着剤を間充し、両最側部より加圧、圧締し、元の形状に戻すことにより集成加工材の表面のパターンが粗い面と表面のパターンが細かい面とが交互に配列接合したことを特徴とする2種類の集成加工材の使用による複合製品の製造方法。
【0008】
(ロ)木目の粗いもの、木目の細かいものの2種類の同じ形状の木材をNC加工機または糸鋸などで同一形状の複数の種類のブロックに切断し、次いで上記木目の粗いもの、木目の細かいものの2種類の木材を夫々交互に組合せて配列し、夫々隣接する各ブロックの接合面に接着剤を間充し、両最側部より加圧、圧締し、元の形状に戻すことにより木材の木目の粗いもの、木目の細かいものが交互に配列接合したことを特徴とする2種類の木材の使用による複合製品の製造方法。
【0009】
(ハ)表面のパターンが粗いもの、表面のパターンが細かいものの2種類の同じ形状のボードをNC加工機または糸鋸等で同一形状の複数の種類のブロックに切断し、次いで上記表面のパターンが粗いもの、表面のパターンが細かいものの2種類のボードを夫々交互に組合せて配列し、それそれ隣接する各ブロックの接合面に接着剤を間充し、両最側部より加圧、圧締し、元の形状に戻すことにより集成加工材の表面のパターンを粗い面と表面のパターンが細かい面とが交互に配列接合したことを特徴とする2種類のボードの使用による複合製品の製造方法。
【0010】
(ニ)2種類の集成加工材・木材・ボードを複数の種類のブロックに切断し、夫々交互に組合せ配列する際にNC加工機または糸鋸等の加工巾を略満たし得る帯板を挿入接着し、上記複数の種類のブロックを合着して元の形状に復元したとき、切断加工巾分の形状がはっきり識別できるストライプ線となるようにしたことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3に記載の集成加工材・木材・ボードの使用による複合製品の製造方法。
【0011】
(ホ)希望する外観形状に予め加工した集成加工材・木材・ボードを、NC加工機または糸鋸等で夫々を複数に同一線・曲線のブロックに切断し、複数に同一形状のブロックに切断したものの復元が、希望する外観形状になる様な個々のブロックを相互に組合せ、隣接する各ブロックの接合面に接着剤を間充し、両外側面の形状に沿った冶具を夫々当接したのち、クランプで加圧、圧締し、またはプレスで加圧、圧締成型したことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3に記載の集成加工材・木材・ボードの使用による複合製品の製造方法。
【0012】
(へ)希望する外観形状に予め加工した集成加工材・木材・ボードを、NC加工機または糸鋸等で夫々を複数に同一形状のブロックに切断し、同一形状に細分するNC加工機または糸鋸等の加工巾を略満たし得る別の種類の木材または同等の帯板を挿入接着し、夫々のブロックを元の形状に復元するにあたり、NC加工機または糸鋸等の加工巾分の直線・曲線形状がはっきりと識別できるストライプ線となるように配列したことを特徴とする請求項5に記載の集成加工材・木材・ボード等の使用による複合製品の製造方法。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施例を、図面を参照しながら詳細に説明する。
また条件により組合せが多数に及ぶので組合せの条件を下記として実施例1〜10を説明する。
1)加工材は、2種類または2枚で組合せて製品とする。
2)加工材の裏表は、同一柄で、同一表面処理とする。
3)加工隙間に入れる帯板は、同一柄で、同一表面処理とする。
【0014】
(実施例1)
図1a、bに於て、集成加工材L1、L2は、共に表面のパターンが粗いもの、表面のパターンが細かいものの2種類を使用するものとする。この2枚をNC加工機Aまたは糸鋸B等で同一形状を持つブロックに切断する。
対称の形状はブロック1aと2a,1bと2b,1cと2cであり、切断による対称の加工巾隙間Y1とY3,Y2とY4である。
【0015】
図2a、bの集成加工材L3の組合せを説明すると、糸鋸Bで切断された場合、加工巾隙間Y1,Y2,Y3,Y4(図1)は鋸歯の厚みの2〜3mmであり、圧接には無視できるものであるので、図2aにより加圧成形型C、Dで加圧、圧締方向からブロックを組合せて接着すれば、集成加工材L3の状態の製品が完成する。
【0016】
また、NC加工機Aでブロックに切断した場合、加工巾(加工ロス)が約12mm発生する。この加工巾は、図1a、bの加工巾隙間Y1,Y2,Y3,Y4で大きく図示した。この加工巾隙間を加圧、圧締すると同心円の半径が12mm違いの為、図2aのような状態になるが、加圧の程度によっては木材系の柔軟さで1〜2mmの差であれば、接着には差し支えない場合もある。したがって、NC加工機Aでブロックに切断した場合に於ても、集成加工材L3の状態の製品が完成することができる。
但し、全体の製品巾が加工巾隙間分(両端で約24mm)短くなっていることは図示の理由で推定される。これを短縮巾Eで表す。
【0017】
この方法により2種類の集成加工材の組合せパターンは、図3に明記したように図3の集成加工材L3,L4,L5,L6との4通りに示される。
【0018】
(実施例2)
図4a、bに於て、木材M1、M2は、共に表面の木目が粗いもの、木目の細かいものの2種類を使用するものとする。この2枚をNC加工機Aまたは糸鋸B等で同一形状を持つブロックに切断する。
対称の形状はブロック3aと4a,3bと4b,3cと4cであり、切断による対称の加工巾隙間Y5とY7,Y6とY8である。
図5に於て、組合せの1つのパターンの木材M3にも実施例1と同様のことが言え、NC加工機Aまたは糸鋸Bで4通りのパターンを製作することができ、NC加工機Aで切断加工した場合は、全体の製品巾が加工巾隙間分(両端で約24mm)短くなっていることになる。
【0019】
(実施例3)
図6a、bに於て、ボードN1、N2は、共に表面のパターンが粗いもの、表面のパターンが細かいものの2種類を使用するものとする。この2枚をNC加工機Aまたは糸鋸B等で同一形状を持つブロックに切断する。
対称の形状はブロック5aと6a,5bと6b,5cと6cであり、切断による対称の加工巾隙間Y9とY11,Y10とY12である。
図7に於て、組合せの1つのパターンのボードN3にも実施例1と同様のことが言え、NC加工機Aまたは糸鋸Bで4通りのパターンを製作することができ、NC加工機Aで切断加工した場合は、全体の製品巾が加工巾隙間分(両端で約24mm)短くなっていることになる。
【0020】
(実施例4)
図8a、bに於て、集成加工材L1、ボードN2は、同一の厚みで同一の外径寸法とする。この各1枚をNC加工機Aまたは糸鋸B等で同一形状を持つブロックに切断する。
対称の形状はブロック1aと6a,1bと6b,1cと6cであり、切断による対称の加工巾隙間Y1とY11,Y2とY12である。
図9に於ても、組合せの1つのパターンの複合材P1にも実施例1と同様のことが言え、NC加工機Aまたは糸鋸Bで4通りのパターンを製作することができ、NC加工機Aで切断加工した場合は、全体の製品巾が加工巾隙間分(両端で約24mm)短くなっていることになる。
【0021】
(実施例5)
図10aに於て、集成加工材L3は、共に表面のパターンが粗いもの、表面のパターンが細かいもので組み合わせられている。組合せパターンは、ブロック2a,1b,2cである。
図10bに於て、NC加工機Aで切断された加工巾隙間Y3,Y4は、共に同じ曲線を描いた切断線であるが、加工巾(加工ロス)が約12mm発生し、その加工巾隙間分の厚みに異種材の帯板R1,R2が敷設される。
この帯板は、集成加工材と同等の強度を成し、ストライプ線を生かす為には、色彩を変えた方が好ましい。
【0022】
図11a,bに於て、集成加工材L10は、帯板R1,R2を挿設して、接着剤を間充して両端より加圧方向から圧締すれば、ストライプを生かした素材の集成加工材の巾と同じ製品が完成する。
このパターンも4通りが可能である。
【0023】
(実施例6)
図12a,bに於て、木材M3は、共に表面の木目が粗いもの、表面の木目が細かいもので組み合わせられている。組合せパターンは、ブロック4a,3b,4cである。
図12bに於て、NC加工機Aで切断された加工巾隙間Y7,Y8は共に同じ曲線を描いた切断線であるが、加工巾(加工ロス)が約12mm発生し、その加工巾隙間分の厚みに異種材の帯板R3,R4が敷設される。
この帯板は、木材と同等の強度を成し、ストライプ線を生かす為には、色彩を変えた方が好ましい。
【0024】
図13a,bに於て、木材M10は、帯板R3,R4を挿設して、接着剤を間充して両端より加圧方向から圧締すれば、ストライプを生かした素材の集成加工材の巾と同じ製品が完成する。
このパターンも4通りが可能である。
【0025】
(実施例7)
図14aに於て、ボードN3は、共に表面のパターンが粗いもの、表面のパターンが細かいもので組み合わせられている。組合せパターンは、ブロック6a,5b,6cである。
図14bに於て、NC加工機Aで切断された加工巾隙間Y11,Y12は共に同じ曲線を描いた切断線であるが、加工巾(加工ロス)が約12mm発生し、その加工巾隙間分の厚みに異種材の帯板R5,R6が敷設される。
この帯板は、ボードと同等の強度を成し、ストライプ線を生かす為には、色彩を変えた方が好ましい。
【0026】
図15a,bに於て、ボードN10は、帯板R5,R6を挿設して、接着剤を間充して両端より加圧方向から圧締すれば、ストライプを生かした素材の集成加工材の巾と同じ製品が完成する。
このパターンも4通りが可能である。
【0027】
(実施例8)
図16aに於て、複合材P3は集成加工材とボードとを示し、共に表面のパターンが粗いもの、表面のパターンが細かいもので組み合わせられている。組合せパターンは、ブロック1a,6b,1cである。
NC加工機Aで切断された加工巾隙間Y1,Y2は共に同じ曲線を描いた切断線であるが、加工巾(加工ロス)が約12mm発生する。その加工巾隙間分の厚みに異種材の帯板R7,R8が敷設される。(図16b)
この帯板は、ボードと同等の強度を成し、ストライプ線を生かす為には、色彩を変えた方が好ましい。
【0028】
図17a,bに於て、複合材P10の集成加工材とボードとは、帯板R7,R8を挿設して、接着剤を間充して両端より加圧方向から圧締すれば、ストライプを生かした素材の集成加工材の巾と同じ製品が完成する。
このパターンも4通りが可能である。
【0029】
(実施例9)
図18a,bは、希望する外観形状の予め加工した2種類の集成加工材をNC加工機Aまたは糸鋸B等で同一形状を持つブロックに切断し、各対称のブロック11a,22b,11cを配列するものとする。接合面に接着剤を間充して、加圧、圧締方向よりクランプし圧締すれば、図19の、素材の集成加工材と同じ形状で全体の製品巾が加工巾隙間分短い集成加工材L11の製品(短縮巾E)が完成する。
尚、この方法は特開2001−62807に準じて製作されるものとする。
【0030】
(実施例10)
図20a,bは、希望する外観形状の予め加工した2種類の集成加工材をNC加工機Aで同一形状を持つブロックに切断し、各対称のブロック12a,23b,12cを配列するものとする。その加工巾隙間分の厚みに異種材の帯板R9,R10が敷設される。
その接合面に接着剤を間充して、加圧、圧締方向よりクランプし、圧締すれば図21の、素材の集成加工材と同じ形状で全体の製品巾と同じ集成加工材L12の製品が完成する。
尚、この方法は特開2001−62807に準じて製作されるものとする。
【0031】
(実施例9)、(実施例10)で希望する外観形状の予め加工した形状での集成加工材の製造方法を示したが、木材やボード、それらを組合せた複合材の製造方法もあるが、基本は(実施例9)、(実施例10)で示されているので、ここでの説明は省く。
【0032】
【発明の効果】
本発明の方法により、集成加工材等の複合製品の新しい方向を提供することができる。つまり、木材の自然な文様と自然界にない人工的な幾何学的なパターンを組合せて規格サイズの集成加工材等の複合製品を製品とすることは今後の建築設計のデザインに大いに貢献するものである。
【0033】
本発明は、複合製品の種類を特別に限定しないので木材に人工的なパターンを自由にデザイン化することができる。つまり、同じ複合形状でしかも同じ曲線で切断されたブロックであれば集成加工材同士でも、あるいは、木材を組合せても、ボードを組合せても再接着することにより、再度同じサイズの複合形状の製品ができる。
【0034】
本発明の方法により、木材を希望する曲線(ブロック状のパターンの絵でも可)で切断し、木材加工機の加工巾を満たす別の帯板を挿入し、圧締すれば、曲線の形状がはっきりと識別できるストライプ線やブロック状のパターンの絵を表現でき、加工する以前と略変わらないサイズの製品となることで、新しい複合製品として有益である。
【0035】
本発明の方法により、総合的な効果として、製造完成された集成加工材や、ボード等の複合製品不良もあるもの(加工後、柾目が通らなかったものや加工傷が出来たものなど)を救済する手段としても都合が良く、廃材等の発生しない画期的な方法であり、広くは、木材のリサイクル材を使用した加工素材を利用して、再度新しいパターン化された複合製品を提供することができる。
【0036】
資源保護がますます声高に叫ばれるようになってきている今日では、デザイン性を要求される木造建築や木造家具の設計に於て、高度なデザイン性を満足させる複合木材製品に生まれ変わらせることのできる本発明の方法は、資源保護と建築設計のデザインの向上に於て、多大な貢献を齎すものといい得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】a 本発明の方法の実施例1の集成加工材を加工する工程の状態を示す平面図で ある。
b 本発明の方法の実施例1の集成加工材を加工する工程の状態を示す平面図で ある。
【図2】a 本発明の方法の実施例1の集成加工材を加工する工程の状態を示す平面図で ある。
b 本発明の方法の実施例1の集成加工材を加工する工程の状態を示す平面図で ある。
【図3】a 本発明の方法の実施例1で加工した集成加工材の正面図である。
b 本発明の方法の実施例1で加工した集成加工材の正面図である。
c 本発明の方法の実施例1で加工した集成加工材の正面図である。
d 本発明の方法の実施例1で加工した集成加工材の正面図である。
【図4】a 本発明の方法の実施例2の木材を加工する工程の状態を示す平面図である。
b 本発明の方法の実施例2の木材を加工する工程の状態を示す平面図である。
【図5】a 本発明の方法の実施例2の木材を加工する工程の状態を示す平面図である。
b 本発明の方法の実施例2の木材を加工する工程の状態を示す平面図である。
【図6】a 本発明の方法の実施例3のボードを加工する工程の状態を示す平面図である。
b 本発明の方法の実施例3のボードを加工する工程の状態を示す平面図である。
【図7】a 本発明の方法の実施例3のボードを加工する工程の状態を示す平面図である。
b 本発明の方法の実施例3のボードを加工する工程の状態を示す平面図である。
【図8】a 本発明の方法の実施例4のボードを加工する工程の状態を示す平面図である。
b 本発明の方法の実施例4の集成加工材を加工する工程の状態を示す平面図である。
【図9】a 本発明の方法の実施例4のボードと集成加工材を加工する工程の状態を示す 平面図である。
b 本発明の方法の実施例4のボードと集成加工材を加工する工程の状態を示す 平面図である。
【図10】a 本発明の方法の実施例5の集成加工材を加工する工程の状態を示す平面図で ある。
b 本発明の方法の実施例5の集成加工材を加工する工程の状態を示す平面図で ある。
【図11】a 本発明の方法の実施例5の集成加工材を加工する工程の状態を示す平面図で ある。
b 本発明の方法の実施例5の集成加工材を加工する工程の状態を示す平面図で ある。
【図12】a 本発明の方法の実施例6の木材を加工する工程の状態を示す平面図である。
b 本発明の方法の実施例6の木材を加工する工程の状態を示す平面図である。
【図13】a 本発明の方法の実施例6の木材を加工する工程の状態を示す平面図である。
b 本発明の方法の実施例6の木材を加工する工程の状態を示す平面図である。
【図14】a 本発明の方法の実施例7ボードを加工する工程の状態を示す平面図である。
b 本発明の方法の実施例7ボードを加工する工程の状態を示す平面図である。
【図15】a 本発明の方法の実施例7ボードを加工する工程の状態を示す平面図である。
b 本発明の方法の実施例7ボードを加工する工程の状態を示す平面図である。
【図16】a 本発明の方法の実施例8のボードと集成加工材を加工する工程の状態を示す 平面図である。
b 本発明の方法の実施例8のボードと集成加工材を加工する工程の状態を示す 平面図である。
【図17】a 本発明の方法の実施例8のボードと集成加工材を加工する工程の状態を示す 平面図である。
b 本発明の方法の実施例8のボードと集成加工材を加工する工程の状態を示す 平面図である。
【図18】a 本発明の方法の実施例9の集成加工材を加工する工程の状態を示す平面図で ある。
b 本発明の方法の実施例9の集成加工材を加工する工程の状態を示す平面図で ある。
【図19】本発明の方法の実施例9の集成加工材を加工する工程の状態を示す平面図である。
【図20】a 本発明の方法の実施例9の集成加工材を加工する工程の状態を示す平面図で ある。
b 本発明の方法の実施例9の集成加工材を加工する工程の状態を示す平面図で ある。
【図21】a 本発明の方法の実施例10の集成加工材を加工する工程の状態を示す平面図 である。
b 本発明の方法の実施例10の集成加工材を加工する工程の状態を示す平面図 である。
【符号の説明】
1a ブロック
1b ブロック
1c ブロック
2a ブロック
2b ブロック
2c ブロック
3a ブロック
3b ブロック
3c ブロック
4a ブロック
4b ブロック
4c ブロック
5a ブロック
5b ブロック
5c ブロック
6a ブロック
6b ブロック
6c ブロック
11a ブロック
11c ブロック
12a ブロック
12c ブロック
22b ブロック
23b ブロック
A NC加工機
B 糸鋸
C,D,F,G 加圧成形型
E 短縮巾
L1,L2,L3,L4,L5,L6,L10,L11,L12 集成加工材
M1,M2,M3,M10 木材
N1,N2,N3,N10 ボード
P1,P2,P3,P10 複合材
R1,R2,R3,R4,R5,R6,R7,R8,R9,R10 帯板
U1,U2,U3,U4,U5,U6,U7,U8 接合面
Y1,Y2,Y3,Y4,Y5,Y6,Y7,Y8,Y9,Y10,Y11,Y12,Y13,Y14,Y15,Y16 加工巾隙間

Claims (6)

  1. 表面のパターンが粗いもの、表面のパターンが細かいものの2種類の同じ形状の集成加工材をNC加工機または糸鋸等で同一形状を持つ複数の種類のブロックに切断し、次いで上記表面のパターンが粗いもの、表面のパターンが細かいものの2種類の集成加工材をそれぞれ交互に組合せて配列し、夫々隣接する各ブロックの接合面に接着剤を間充し、両最側部より加圧圧締し、元の形状に戻すことにより集成加工材の表面のパターンが粗い面と表面のパターンが細かい面とが交互に配列接合したことを特徴とする2種類の集成加工材の使用による複合製品の製造方法。
  2. 木目の粗いもの、木目の細かいものの2種類の同じ形状の木材をNC加工機または糸鋸などで同一形状の複数の種類のブロックに切断し、次いで上記木目の粗いもの、木目の細かいものの2種類の木材を夫々交互に組合せて配列し、夫々隣接する各ブロックの接合面に接着剤を間充し、両最側部より加圧、圧締し、元の形状に戻すことにより木材の木目の粗いもの、木目の細かいものが交互に配列接合したことを特徴とする2種類の木材の使用による複合製品の製造方法。
  3. 表面のパターンが粗いもの、表面のパターンが細かいものの2種類の同じ形状のボードをNC加工機または糸鋸等で同一形状の複数の種類のブロックに切断し、次いで上記表面のパターンが粗いもの、表面のパターンが細かいものの2種類のボードを夫々交互に組合せて配列し、それそれ隣接する各ブロックの接合面に接着剤を間充し、両最側部より加圧、圧締し、元の形状に戻すことにより集成加工材の表面のパターンを粗い面と表面のパターンが細かい面とが交互に配列接合したことを特徴とする2種類のボードの使用による複合製品の製造方法。
  4. 2種類の集成加工材・木材・ボードを複数の種類のブロックに切断し、夫々交互に組合せ配列する際にNC加工機または糸鋸等の加工巾を略満たし得る帯板を挿入接着し、上記複数の種類のブロックを合着して元の形状に復元したとき、切断加工巾分の形状がはっきり識別できるストライプ線となるようにしたことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3に記載の集成加工材・木材・ボードの使用による複合製品の製造方法。
  5. 希望する外観形状に予め加工した集成加工材・木材・ボードを、NC加工機または糸鋸等で夫々を複数に同一線・曲線のブロックに切断し、複数に同一形状のブロックに切断したものの復元が、希望する外観形状になる様な個々のブロックを相互に組合せ、隣接する各ブロックの接合面に接着剤を間充し、両外側面の形状に沿った治具を夫々当接したのち、クランプで加圧圧締し、またはプレスで加圧圧締成型したことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3に記載の2種類の集成加工材・木材・ボードの使用による複合製品の製造方法。
  6. 希望する外観形状に予め加工した集成加工材・木材・ボードを、NC加工機または糸鋸等で夫々を複数に同一形状のブロックに切断し、同一形状に細分するNC加工機または糸鋸等の加工巾を略満たし得る別の種類の木材または同等の帯板を挿入接着し、夫々のブロックを元の形状に復元するにあたり、NC加工機または糸鋸等の加工巾分の直線・曲線形状がはっきりと識別できるストライプ線となるように配列したことを特徴とする請求項5に記載の2種類の集成加工材・木材・ボード等の使用による複合製品の製造方法。
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