JP2542464Y2 - 締付具付き集成材 - Google Patents

締付具付き集成材

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JP2542464Y2
JP2542464Y2 JP1989006845U JP684589U JP2542464Y2 JP 2542464 Y2 JP2542464 Y2 JP 2542464Y2 JP 1989006845 U JP1989006845 U JP 1989006845U JP 684589 U JP684589 U JP 684589U JP 2542464 Y2 JP2542464 Y2 JP 2542464Y2
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fastener
fasteners
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Inventor
隆司 寺山
Original Assignee
ミサワホーム 株式会社
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、ボルト等の締付具が埋設された集成材に関
する。
[従来の技術] 従来の建物において、軸組同士、例えば梁と柱又はパ
ネルとの接合は、L形金具、ボルト等を使用して行われ
ている。
[考案が解決しようとする課題] 従来、集成材と呼ばれ、複数の板材を接着剤で積層形
成することにより、欠陥のない均一な材としたものが梁
等の部材として用いられている。
そこで、本考案は、この集成材を用いて、軸組同士の
接合を容易に行うことができる締付具付き集成材を提供
することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本考案に係る締付具付き集成材は、複数の板材中の中
間層の板材に欠部を形成してこの欠部に締付具のブロッ
ク状基部を埋設すると共に、板材の外部に前記基部から
延びる棒状取付部を露出させ、かつ前記基部の上面及び
下面のうちの少なくとも一方の面に弾性部材を取り付
け、この弾性部材が取り付けられた基部の上面側から下
面側までの厚さを前記欠部の深さよりも大きくしたこと
を特徴とする。
前記ブロック状基部とは、基材、台座等である。
前記棒状取付部とは、ボルト、ネジ穴の形成された円
筒部等である。
前記弾性部材とは、ゴム等である。
〔作用〕
本考案によれば、集成材にボルト等を有する締付具が
一体に設けられているので、この集成材で例えば梁を作
製し、軸組を構成する他の柱、パネル等にボルトが嵌挿
される孔を形成しておくことにより、軸組同士の接合を
容易に行うことができる。また、この集成材製造の際、
締付具を同時に埋設することができるので、作業工程の
簡略化を図ることが可能になる。
また、締付具には、弾性部材が取り付けられているた
め、集成材を積層形成する際、締付具と上下の板材とが
隙間なく密着し、集成材中における締付具の安定した埋
込み状態が得られるようになる。
[実施例] 図面を参照して本考案の実施例を説明する。
第1図及び第2図は、本考案に係る締付具付き集成材
を梁1として使用し、これを柱2と接合する場合の実施
例を示す。
集成材の材料として、5枚の板材3を用意する。これ
らの板材3の中間層となる、例えば3層目の板材3の端
部に、埋設される締付具4の形状に対応した欠部5を形
成する。この欠部5の深さは、板材3の厚さに相当す
る。この埋設される締付具4は、鋼製の四角形のブロッ
ク状基材6に2本のボルト7が植設されたものである。
この実施例では、基材6が基部となり、ボルト7が棒状
取付部となる。基材6の厚さは、1枚の板材3の厚さよ
り若干薄くなっている。この基材6の上面側と下面側に
は、ゴムのような弾性部材8を取り付けて、その上面側
から下面側までの厚さを1枚の板材3の厚さより若干厚
くしておく。そして、第1図に示すように、板材3間に
接着剤10が塗布され、3層目の板材3の欠部5に締付具
4がそのボルト7を一部板材3外に露出して配置された
状態で5枚の板材3を積層し、プレスすることにより、
集成材より成る梁1を製造する。このプレス時、基材6
の上面側と下面側には、圧縮変形される弾性部材8が取
り付けられているので、締付具4と上下の板材3とが隙
間なく密着し、集成材内における締付具4の安定した埋
込み状態が得られる。なお、弾性部材8は、基材6の上
面側又は下面側の少なくとも一方に取り付ければよい
が、両面に取り付けるのが締付具4の安定性の点から好
ましい。
一方、柱2のこの梁1と接合されるべき位置には、2
本のボルト7が嵌挿される孔9を2個形成しておく。
これらの梁1と柱2を使用して、次のように軸組を組
み立てる。
即ち、第2図に示すように、梁1を締付具4のボルト
7が柱2の孔9に嵌挿されるように位置決めした後、座
金11を介してナット12で締め付けて、梁1と柱2とを接
合する。
本実施例によれば、集成材より成る梁1中に締付具4
が埋設されているので、柱2に対する接合が容易であ
り、且つ正確に行うことができる。
また、梁1製造時に、集成材中に締付具4を同時に埋
設できるので、製造工程の簡略化が実現できる。
また、中間層の板材3に形成された欠部5に締付具4
のブロック状基材6が埋設されているため、この基材6
が締付具4の抜け止め効果を有する。
更に、締付具4には、弾性部材8が取り付けられてい
るので、集成材を積層形成する際、締付具4と上下の板
材3とが隙間なく密着し、梁1内における締付具4の安
定した埋込み状態が得られる。
第3図及び第4図は、本考案に係る締付具付き集成材
より成る梁21とパネル22とを接合する場合の実施例を示
す。
上記実施例と同様に、集成材の材料として、5枚の板
材3を用意し、これらの中間層となる3層目の板材3の
適当な位置に、埋設される締付具14の形状に対応した欠
部15を形成する。この締付具14は、鋼製の四角形のブロ
ック状台座16Aと、ボルト17Aが取り付けられるねじ穴17
Bが刻切された円筒部16Bとを一体に有するものである。
この円筒部16Bは、集成材の上面に臨むようにし、従っ
て締付具14が位置する上2枚の板材3にはこの円筒部16
Bが嵌入する孔20を形成しておく。この実施例では、台
座16Aが基部となり、ねじ孔17Bが刻切された円筒部16B
が棒状取付部となる。台座16Aの厚さは、1枚の板材3
の厚さより若干薄くなっている。この台座16Aの上面側
と下面側には、ゴムのような弾性部材18を取り付けて、
その上面側から下面側までの厚さを1枚の板材3の厚さ
より若干厚くしておく。そして、第3図に示すように、
板材3間に接着剤10が塗布され、3層目の板材3の欠部
15に締付具14が配置された状態で5枚の板材3を積層
し、プレスすることにより、集成材より成る梁21を製造
する。このプレス時、台座16Aの上面側と下面側には、
圧縮変形される弾性部材18が取り付けられているので、
締付具14と上下の板材3とが隙間なく密着し、梁21内に
おける締付具14の安定した埋込み状態が得られる。な
お、この締付具14の場合も、弾性部材18は、台座16Aの
上面側又は下面側の一方側だけに取り付けてもよい。
一方、この梁21と接合されるパネル22には、締付具14
のボルト17Aが嵌挿される孔19を形成しておく。
これらの梁21とパネル22を使用して、次のように軸組
を組み立てる。
即ち、第4図に示すように、先ず締付具14のねじ孔17
Bにボルト17Aを螺入する。次に、締付具14のボルト17A
がパネル22の孔19に嵌挿されるように梁21をパネル22に
対して位置決めした後、座金23を介してナット24で締め
付けて、梁21とパネル22とを接合する。
本実施例によっても、梁21とパネル22との接合が容易
であり、且つ正確に行うことができる。また、製造時
に、締付具14を同時に集成材中に埋設でき、製造が容易
である。
なお、上記実施例においては、梁1,21となる集成材と
して、5枚の板材3を使用したが、使用する板材3の枚
数は6枚、7枚等任意である。
また、中間層は、必ずしも両外層から正確に中央の層
である必要はない。例えば、7枚の板材3より成る梁1,
21の場合、下から3層目又は5層目を中間層として選
び、ここに締付具4,14を設けてもよい。
[考案の効果] 本考案に係る締付具付き集成材よれば、軸組同士の接
合を容易に行うことができる。また、製造時に締付具を
同時に集成材中に埋設することができるので、製造が容
易である。
【図面の簡単な説明】
第1図は第1実施例に係る集成材である梁を示す分解斜
視図、第2図は第1実施例の梁と柱との接合状態を示す
断面図、第3図は第2実施例に係る集成材である梁を示
す分解斜視図、第4図は第2実施例の梁とパネルとの接
合状態を示す断面図である。 1,21……梁、2……柱、3……板材、4,14……締付具、
5,15……欠部、8,18……弾性部材、22……パネル。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の板材中の中間層の板材に欠部を形成
    してこの欠部に締付具のブロック状基部を埋設すると共
    に、板材の外部に前記基部から延びる棒状取付部を露出
    させ、かつ前記基部の上面及び下面のうちの少なくとも
    一方の面に弾性部材を取り付け、この弾性部材が取り付
    けられた基部の上面側から下面側までの厚さを前記欠部
    の深さよりも大きくしたことを特徴とする締付具付き集
    成材。
JP1989006845U 1989-01-23 1989-01-23 締付具付き集成材 Expired - Lifetime JP2542464Y2 (ja)

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JPH0298115U JPH0298115U (ja) 1990-08-06
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5561116U (ja) * 1978-10-20 1980-04-25
JPS62258031A (ja) * 1986-04-30 1987-11-10 黒川 哲郎 建築物構造体

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JPH0298115U (ja) 1990-08-06

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