JPH09144132A - 単板積層材を用いた柱と基礎の接合構造 - Google Patents

単板積層材を用いた柱と基礎の接合構造

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JPH09144132A
JPH09144132A JP29962895A JP29962895A JPH09144132A JP H09144132 A JPH09144132 A JP H09144132A JP 29962895 A JP29962895 A JP 29962895A JP 29962895 A JP29962895 A JP 29962895A JP H09144132 A JPH09144132 A JP H09144132A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、単板積層材を用いた柱と基礎の接
合構造に関し、施工精度に問題が無く、且つ強度的にも
良好な単板積層材を用いた柱と基礎の接合構造を実現す
ることを目的とする。 【解決手段】 多数の釘孔を有する矩形鋼板の両側縁に
長ナットが固設された柱脚剛接金物を、単板積層材を用
いた複数本の柱状部材の各柱状部材間の下部に挟み込
み、接着材を用いて接着して一体化して成る柱の下部
に、前記長ナットに螺合するボルトを挿通する孔及びア
ンカーボルトを挿通する孔を有するベースプレートをボ
ルトにより結合し、該ベースプレートをアンカーボルト
により基礎に固定して成るように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は単板積層材を用いた
柱と基礎の接合構造に関する。詳しくは、木質の柱を基
礎に施工精度良く接合でき、且つ耐力及び剛性の高い接
合が得られる単板積層材を用いた柱と基礎の接合構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、間口の狭い敷地に、住宅,店舗等
を建築する場合、道路に面した部分の開口部に壁を設け
ることが困難な場合がある。例えば図4に示すように、
道路に面して玄関および車庫を設け、幅数十cmの袖壁も
とり得ないような場合がある。このように、建築物の一
側面に全く壁を持たない場合は、地震の際の横揺れに対
して極めて弱い構造である。このような場合、梁の両端
を柱で支持するにはラーメン構造とすると同時に柱と基
礎の接合も強固にする必要がある。
【0003】従来の木造建築における柱と基礎の接合構
造の1例を図5に示す。この柱と基礎の接合構造は、基
礎1に植設されたアンカーボルト2を挿通することがで
きる孔3aが穿設されたベースプレート3に多数の孔4
aが穿設された鋼板4を垂直に溶接しておき、集成材よ
りなる柱5の下部には前記ベースプレートに溶接された
鋼板を挿入することができるスリット5aと、前記鋼板
4の孔4aに対応した位置にドリフトピン打ち込み用の
孔5bとを設けておき、該スリット5aに鋼板4を挿入
し、前記柱に穿設した孔5bからドリフトピン6を打ち
込んで柱5にベースプレート3を固定し、このベースプ
レート3をアンカーボルト2と図示なきナットで基礎1
に固定するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の柱と基礎の
接合構造では、柱5に穿設された孔5bと、ベースプレ
ート3に溶接された鋼板4に穿設された孔4aとの位置
を完全には一致させることが困難で、現場作業において
はドリフトピン6の打ち込み不能な部分が生じ、施工精
度が悪いという問題があった。
【0005】本発明は、上記従来の問題点に鑑み、施工
精度に問題が無く、且つ強度的にも良好な単板積層材を
用いた柱と基礎の接合構造を実現することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の単板積層材を用
いた柱と基礎の接合構造に於いては、多数の釘孔を有す
る矩形鋼板の両側縁に長ナットが固設された柱脚剛接金
物を、単板積層材を用いた複数本の柱状部材の各柱状部
材間の下部に挟み込み、接着材を用いて接着して一体化
して成る柱の下部に、前記長ナットに螺合するボルトを
挿通する孔及びアンカーボルトを挿通する孔を有するベ
ースプレートをボルトにより結合し、該ベースプレート
をアンカーボルトにより基礎に固定して成ることを特徴
とする。
【0007】また、本発明の単板積層材を用いた柱と基
礎の接合構造に於いては、多数の釘孔を有する矩形鋼板
の両側縁に該鋼板の底辺より下方に延びるアンカーボル
トが固設された柱脚剛接金物を、単板積層材を用いた複
数本の柱状部材の各柱状部材間の下部に挟み込み、接着
して一体化してなる柱の、前記アンカーボルトを、予め
基礎に設けられた孔に挿入して早強モルタルにて固定し
て成ることを特徴とする。
【0008】また、それに加えて、前記柱脚剛接金物は
予め単板積層材を用いた柱状部材に接着と釘打ちの併用
で固定されていることを特徴とする。
【0009】この構成により、単板積層材の複数本の柱
状部材より成る柱に柱脚剛接金物が予め釘及び接着によ
り固定されているため現場での施工精度に問題はなく、
且つ柱と基礎との強固な接合ができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施の形態
を示す斜視図である。本実施の形態の柱と基礎の接合構
造は、同図に示すように、柱10は単板積層材よりなる
3本の柱状部材11,11′,11″の間の下方に、柱
脚剛接金物12,12′を挟み、接着材で接着され、一
体化されている。また、左右の柱状部材11,11″に
は側面に柱脚剛接金物12,12′をいれる凹部が形成
され、中央の柱状部材11′には下部にアンカーボルト
にナットを螺締するときの作業用の空間が設けられてい
る。
【0011】柱脚剛接金物12,12′は図2に示すよ
うに矩形の鋼板12aに、その長手方向の端部の両側縁
に長ナット12bが、その長手方向を鋼板12aの長手
方向に平行して溶接固定され、また、該鋼板12aには
多数の釘孔12cが穿設されている。そして、柱脚剛接
金物12,12′は柱状部材同士の接合前に、予め接着
材と釘13により柱状部材に固定されている。
【0012】なお、前記柱状部材11,11′,11″
に用いた単板積層材は、木材(丸太)をロータリーカッ
ティングした単板を、複数枚その繊維方向を同一方向に
揃えて積層接着したものである。
【0013】また、ベースプレート14は、柱10の下
面とほぼ同じ大きさ矩形状の鋼板で、前記柱脚剛接金物
12,12′の長ナット12bに対応する位置にボルト
を挿通できる孔14aが穿設され、中央部にアンカーボ
ルトを挿通することができる孔14bが穿設されてい
る。
【0014】そして、前記ベースプレートは、2本の皿
頭ボルト15により孔14aを挿通し柱脚剛接金物の長
ナット12bにねじ結合される。更に柱脚剛接金物1
2,12′を介して柱10に結合されたベースプレート
14は基礎16に植設されたアンカーボルト17を孔1
4bに挿通しナット18により基礎16上に固定され
る。
【0015】このように構成された本実施の形態の単板
積層材を用いた柱と基礎の接合構造は、柱脚剛接金物1
2,12′を3本の柱状部材11,11′,11″の接
着前に予め該柱状部材に接着材と釘により固定するた
め、現場での柱脚剛接金物とベースプレートとの結合作
業は4本のボルト15による結合のみであるため、その
作業は極めて容易であり、且つ充分な強度も得られる。
【0016】図3は本発明の第2の実施の形態を示す分
解斜視図である。本実施の形態の柱と基礎の接合構造
は、同図に示すように、柱10は単板積層材よりなる3
本の柱状部材11,11′,11″よりなり、各柱状部
材11,11′,11″の間の下部に2個の柱脚剛接金
物20,20′を挟んで接着固定されている。
【0017】柱脚剛接金物20,20′は多数の釘孔2
1が穿設された矩形の鋼板22の両側縁に該鋼板22の
底辺より下方に延びるアンカーボルト23が溶接固定さ
れている。そして該柱脚剛接金物20,20′は柱状部
材の接着前に予め柱状部材に接着材と釘24とにより固
定されている。
【0018】また、基礎25にはアンカーボルト固定用
の孔26を設けておく。そして、該孔26にグラウト材
27(充填用無収縮早強モルタル)を充填し、該グラウ
ト材27が固化する前に前記柱10に固定されたアンカ
ーボルト23を差し込み、グラウト材27が固化するま
で仮すじかいなどで柱10を支持しておき、グラウト材
27を固化させる。
【0019】このように構成された本実施の形態は、従
来の鋼板挿入ドリフトピン接合に比して応力が分散され
るので、木材の割裂が防がれるため、耐力、剛生とも高
い。また、ベースプレートを介さずに直接、基礎に緊結
する構成であるので、施工誤差の吸収が容易であり、且
つ鋼材のコストが節減できる。
【0020】なお、上記第1、第2の実施の形態では柱
状部材を3本としたが、柱状部材は3本とは限らず2本
でも或いは4本以上でも良く、その場合は柱脚剛接金物
の数を加減する必要がある。
【0021】
【発明の効果】本発明の単板積層材を用いた柱と基礎の
接合構造に依れば、単板積層材を用いた複数本の柱状部
材の各柱状部材の間に柱脚剛接金物を挟み込み、接着に
より一体化したことにより従来のドリフトピンの打ち込
みに比して施工性がよく、また、木材の割裂が防げるた
め耐力及び剛性とも高く、壁のない広い開口部を有する
木質建築の耐震性向上に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す分解斜視図で
ある。
【図2】本発明の実施の形態に用いる柱脚剛接金物を示
す図で、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は
(a)図のZ矢視図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態を示す分解斜視図で
ある。
【図4】従来の狭小間口の木質建物を示す平面図であ
る。
【図5】従来の柱と基礎の接合構造の1例を示す分解斜
視図である。
【符号の説明】
10…柱 11,11′,11″…柱状部材 12,12′,20,20′…柱脚剛接金物 13,24…釘 14…ベースプレート 15…皿頭ボルト 16,25…基礎 17,23…アンカーボルト 18…ナット 26…孔 27…グラウト材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の釘孔を有する矩形鋼板の両側縁に
    長ナットが固設された柱脚剛接金物を、単板積層材を用
    いた複数本の柱状部材の各柱状部材間の下部に挟み込
    み、接着材を用いて接着して一体化して成る柱の下部
    に、前記長ナットに螺合するボルトを挿通する孔及びア
    ンカーボルトを挿通する孔を有するベースプレートをボ
    ルトにより結合し、該ベースプレートをアンカーボルト
    により基礎に固定して成ることを特徴とする単板積層材
    を用いた柱と基礎の接合構造。
  2. 【請求項2】 多数の釘孔を有する矩形鋼板の両側縁に
    該鋼板の底辺より下方に延びるアンカーボルトが固設さ
    れた柱脚剛接金物を、単板積層材を用いた複数本の柱状
    部材の各柱状部材間の下部に挟み込み、接着して一体化
    してなる柱の、前記アンカーボルトを、予め基礎に設け
    られた孔に挿入して早強モルタルにて固定して成ること
    を特徴とする単板積層材を用いた柱と基礎の接合構造。
  3. 【請求項3】 前記柱脚剛接金物は予め単板積層材を用
    いた柱状部材に接着と釘打ちの併用で固定されているこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の単板積層材を用い
    た柱と基礎の接合構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008163597A (ja) * 2006-12-27 2008-07-17 Keisei Electric Railway Co Ltd 埋設管体の背面充填方法
JP2010019073A (ja) * 2008-06-10 2010-01-28 Satoshi Ishihara 多段組子接合軸組
WO2020209150A1 (ja) * 2019-04-08 2020-10-15 積水ハウス株式会社 Clt構造物

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GB2596740A (en) * 2019-04-08 2022-01-05 Sekisui House Kk CLT structure
GB2596740B (en) * 2019-04-08 2023-02-08 Sekisui House Kk CLT structure
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