JP2685695B2 - バルブシートグラインダー - Google Patents

バルブシートグラインダー

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JP2685695B2
JP2685695B2 JP21609292A JP21609292A JP2685695B2 JP 2685695 B2 JP2685695 B2 JP 2685695B2 JP 21609292 A JP21609292 A JP 21609292A JP 21609292 A JP21609292 A JP 21609292A JP 2685695 B2 JP2685695 B2 JP 2685695B2
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンの弁座シート
部を研削するためのバルブシートグラインダーに係り、
特にガイドスリーブの共廻りを防止する機構が改良され
たバルブシートグライダーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、シリンダヘッドに、弁座シー
ト部と同心でガイド棒を装着するとともに、このガイド
棒をガイドとしてグラインダーの砥石を上下動させ、弁
座シート部に砥石を正確に当接させて研削を行なうよう
にしたバルブシートグラインダーが知られている。
【0003】ところで、この種のグラインダーは、ガイ
ド棒に軸方向にスライド可能に装着される中空円筒状の
ガイドスリーブと、このガイドスリーブの外周部に回転
自在に装着される中空状の回転体とを備え、回転体の下
端部に砥石を取付けるとともに、回転体の上端部を電動
モータ等により回転駆動する構造になっている。
【0004】ところが、この種のグラインダーにおいて
は、回転体を回転駆動すると、その内部のガイドスリー
ブも共廻りを始め、共廻り回転数の度合が上昇するに連
れてガイド棒の軸方向に沿って上下動させることが不能
となり、又この共廻りによりガイド棒が摩耗するという
問題がある。
【0005】そこで従来、ガイドスリーブの共廻りを防
止する方法として、例えば実開昭55−2576号公報
に示されているように、ガイド棒とガイドスリーブと
を、キーおよびキー溝を用いて係合させるようにしたも
の、あるいは英国特許第708611号公報に示されて
いるように、ガイド棒に縦方向に2本の凹溝を形成する
とともに、これら各凹溝にガイドスリーブ側からボール
を挿入し、このボールを介してガイド棒とガイドスリー
ブとを係合させるようにしたものが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の共廻り防止
機構は、いずれもガイトスリーブの上下動を許容しつ
つ、回転体との共廻りを防止することができるため、ガ
イド棒の摩耗を防止することができるという利点を有し
ているが、キーとキー溝とを用いる場合でも、また凹溝
とボールとを用いる場合でも面倒な軸廻りの位置合わせ
作業を必要とし、作業性が悪いという問題がある。
【0007】特に最近では、シリンダが2弁から4弁タ
イプに多弁化し又多気筒化しているため、研削すべき弁
座シート部が増大し、弁座シート部のステライト盛り等
の材料の高質化及び高硬度の難加工材が主流を占める様
になり作業の効率化が要請されているとともに、研削作
業の自動化が進み、多数の弁座シート部を連続的かつ自
動的に研削することが必要となってきている。このた
め、従来構造のバルブシートグラインダーでは、これに
対処することができないという問題がある。
【0008】本発明は、このような点を考慮してなされ
たもので、ガイドスリーブをガイド棒に対して軸廻りの
位置決めを行うことなく装着でき、構造が簡単なガイド
スリーブの共廻り防止機構を備えたバルブシートグライ
ンダーを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成する手段として、シリンダヘッドに弁座シート部と同
心で装着されたガイド棒に、軸方向にスライド可能に装
着される中空円筒状のガイドスリーブと、このガイドス
リーブの外周部に回転自在に装着される中空状の回転体
と、回転体の一端部に着脱可能に取付けられる砥石と、
回転体の他端部に接続され、回転体を介し砥石を回転駆
動する駆動源と、を具備するバルブシートグラインダー
において、前記ガイドスリーブの内周部に、前記ガイド
棒に対する軸方向の相対移動および一方向の回転を許容
するワンウェイローラクラッチを配設するようにしたこ
とを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明に係るバルブシートグラインダーにおい
ては、ガイドスリーブの内周部に、ワンウェイローラク
ラッチが配設され、このワンウェイローラクラッチによ
り、ガイドスリーブの共廻りが阻止されるからガイド棒
に対する軸方向の相対移動を許容することが出来る。
【0011】ところで、ワンウェイローラクラッチは、
ガイド棒にキー溝等の加工を施す必要が一切なく、しか
もガイト棒にガイドスリーブを装着する際に、軸廻りの
位置決めをする必要がないので、弁座シート部の研削作
業能率を大幅に向上させることが可能となる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。
【0013】図3は、本発明に係るバルブシートグライ
ンダーの一例を示すもので、このバルブシートグライン
ダー1は、両側に把手3を有する外ケース2を備えてお
り、この外ケース2には、下端に砥石5を有するグライ
ダー本体4が回転自在に組付けられているとともに、こ
のグラインダー本体4を回転駆動する電動モータ6が搭
載されている。そして、このバルブシートグライダー1
は、中央開孔が図2に示すように、シリンダーヘッド7
に弁座シート部8と同心で装着したガイド棒9に挿入さ
れ、このガイド棒9に沿ってバルブシートグライダー1
を上下動させることにより、弁座シート部8に砥石5を
同芯で正確に当接させて、研削を行うことができるよう
になっている。
【0014】グラインダー本体4は、図1示すように、
上端スリーブ10a、下端スリーブ10bおよびこれら
両スリーブ10a,10bを連結するスリーブブシュ1
0cから構成される中空円筒状のガイドスリーブ10を
備えており、このガイドスリーブ10の外周部には、上
部軸受11および下部軸受12を介して、中空円筒状の
回転体13が回転自在に装着されている。
【0015】この回転体13の下端部には、砥石ホルダ
14がねじ部15を介して着脱可能に螺装連結されてお
り、この砥石ホルダ14の下端部には、筒状をなす砥石
固定ねじ16がねじ部17を介し着脱可能に螺装連結さ
れている。そして、この砥石固定ねじ16と砥石ホルダ
14との間には、砥石上部受金18および砥石下部座金
19を介し、リング状の砥石5が着脱交換可能に挟持固
定されている。
【0016】また、回転体13の上端部には、図1に示
すように、アングルグラインダー取付キャッブ20がね
じ部21を介して螺装連結されており、このアングルグ
ラインダー取付キャップ20の上端ねじ部22には、図
3に示す電動モータ6の出力軸(図示せず)が接続され
ているようになっている。
【0017】一方、ガイドスリーブ10の内周部には、
シェル形ワンウェイローラクラッチ23が組付けられて
おり、ガイドスリーブ10は、このシェル形ワンウェイ
ローラクラッチ23により、固着されたガイド棒9に挿
入された回転体13の回転と同方向の共廻りが阻止され
ると共にガイド棒9に沿った軸方向の移動を許容するよ
うになっている。
【0018】すなわち、シェル形ワンウェイローラクラ
ッチ23は、そのハウジングがスリーブブシュ10cの
軸方向中央部に嵌入固定されており、ガイド棒9外周面
との間の間隔は、シェル形ワンウェイローラクラッチ2
3及び上端スリーブ10a、下端スリーブ10b共に
0.020〜0.025mm程度に設定されている。
【0019】次に、本実施例の作用について説明する。
【0020】弁座シート部8の研削に際しては、まず図
2に示すように、シリンダヘッド7に、弁座シート部と
同心で吸排気弁棒が運転時に上下動しこれを保持する弁
棒案内筒にガイド棒9を挿入しガイド棒の下端ネジ部
(図示せず)で固着する。そして、このガイド棒9に、
バルブシートグラインダー1を装着する。すると、図1
に示すように、ガイド棒9が砥石固定ねじ16の内部を
通して、ガイドスリーブ10内に挿入される。
【0021】この状態で、電動モータ6を駆動すると、
アングルグラインダー取付キャップ20を介して回転体
13が回転駆動され、この回転体13に連結された砥石
ホルダ14および砥石固定ねじ16を介して砥石5が回
転する。そこで、バルブシートグラインダー1をガイド
棒9に沿って下降させ、砥石5を弁座シート部8に当接
させて研削を行なう。
【0022】ところで、ガイドスリーブ10内に固設さ
れたシェル形ワンウェイローラクラッチ23及び上端ス
リーブ10a、下端スリーブ10bとガイド棒9との間
には、前述のように0.020〜0.025mmの間隔が
形成されているので、ガイドスリーブ10をガイド棒9
に沿って上下動させる際に、支障となることはない。
【0023】一方、ガイドスリーブ10が、回転体13
の回転に伴ない共廻りしようとすると、シェル形ワンウ
ェイローラクラッチ23が作動し、そのローラがクラッ
チ23のハウジングの楔面(図示せず)に係合してガイ
ド棒9の相対回転が阻止される。そしてこれにより、ガ
イドスリーブ10の共廻りが防止されガイド棒9に沿っ
て上下動させることが出来る。
【0024】このように、ガイドスリーブ10の共廻り
を防止する機構として、シェル形ワンウェイローラクラ
ッチ23を用いているので、ガイド棒9をガイドスリー
ブ10内に挿入する際に、軸廻りの位置決めを行なう必
要がない。このため、作業能率を大幅に向上させること
ができる。
【0025】また、シェル形ワンウェイローラクラッチ
23を用いることから、ガイド棒9にキー溝や凹溝等を
設ける必要がなく、ガイド棒の構造を簡素化することが
できるとともに、規格化も容易である。すなわち、ガイ
ド棒9およびガイドスリーブ10の径を同一にし、ガイ
ド棒9の吸排気弁棒案内筒の内径挿入部の径と長さのみ
を変更するだけで、シリンダの穴径や長手方向寸法が大
きくなった場合にも対応することができる。
【0026】また、シェル形ワンウェイローラクラッチ
23の場合には、ガイド棒9との間の隙間を小さくでき
るので、芯振れを抑制し、弁座シート部8の研削精度を
向上させることができる。
【0027】なお、前記実施例においては、ワンウェイ
ローラクラッチとして、シェル形ワンウェイローラクラ
ッチを用いる場合について説明したが、他の構造のワン
ウェイローラクラッチを用いるようにしてもよい。
【0028】また、前記実施例においては、組立性およ
び加工性を考慮して、ガイドスリーブ10が、上端スリ
ーブ10a、下端スリーブ10bおよびスリーブブシュ
10cから構成される場合について説明したが、一体構
造のガイドスリーブや割型構造のガイドスリーブを用い
るようにしてもよい。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、ワンウェ
イローラクラッチを用いてガイドスリーブの共廻りを防
止するようにしているので、ガイドスリーブのガイド棒
に対する軸廻りの位置決めが不要であるとともに、ガイ
ド棒,ガイドスリーブ等の構造も簡素化でき、しかも高
い研削精度が得られる。本発明は多くの弁座シート部を
連続かつ迅速に研削する場合に用いれば特に優れた効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るバルブシートグラインダーの一例
を示す要部断面図。
【図2】ガイド棒をシリンダヘッドに装着した状態を示
す斜視図。
【図3】バルブシートグラインダーを用いて弁座シート
部を研削している状態を示す斜視図。
【符号の説明】
1 バルブシートグラインダー 4 グラインダー本体 5 砥石 6 電動モータ 7 シリンダヘッド 8 弁座シート部 9 ガイド棒 10 ガイドスリーブ 13 回転体 14 砥石ホルダ 16 砥石固定ねじ 20 アングルグラインダー取付キャップ 23 シェル形ワンウェイローラクラッチ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダヘッドに弁座シート部と同心で装
    着されたガイド棒に、軸方向にスライド可能に装着され
    る中空円筒状のガイドスリーブと、このガイドスリーブ
    の外周部に回転自在に装着される中空状の回転体と、回
    転体の一端部に着脱可能に取付けられる砥石と、回転体
    の他端部に接続され、回転体を介し砥石を回転駆動する
    駆動源と、を具備するバルブシートグライダーにおい
    て、前記ガイドスリーブの内周部に、前記ガイド棒に対
    する軸方向の相対移動および一方向の回転を許容するワ
    ンウェイローラクラッチを配設したことを特徴とするバ
    ルブシートグラインダー。
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