JP2684215B2 - 農産物輸送用容器 - Google Patents

農産物輸送用容器

Info

Publication number
JP2684215B2
JP2684215B2 JP11307089A JP11307089A JP2684215B2 JP 2684215 B2 JP2684215 B2 JP 2684215B2 JP 11307089 A JP11307089 A JP 11307089A JP 11307089 A JP11307089 A JP 11307089A JP 2684215 B2 JP2684215 B2 JP 2684215B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
agricultural products
carbon dioxide
gas
transporting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP11307089A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02296682A (ja
Inventor
直樹 長嶋
Original Assignee
日本真空技術株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日本真空技術株式会社 filed Critical 日本真空技術株式会社
Priority to JP11307089A priority Critical patent/JP2684215B2/ja
Publication of JPH02296682A publication Critical patent/JPH02296682A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2684215B2 publication Critical patent/JP2684215B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、野菜や果物などの農産物の鮮度を保持しな
がら輸送できる容器に関する。
〔従来の技術及びその問題点〕
海外から日本へ野菜や果物を輸入する場合、航空輸送
でも2〜3日、海上輸送では2〜3週間も日数を要す
る。農産物は、収穫した後も呼吸等の生理変化が続いて
おり、輸送中に確実に劣化していく。農産物の種類によ
っては、海上輸送は勿論のこと、航空輸送によっても市
場に到着した時には商品価値が著しく落ちてしまうもの
がある。
国内で農産物を輸送する場合には、上記と同様の問題
を解決するために農産物をプラスチックフィルムで包装
したり、あるいは、少なくとも1つの開口部にガス選択
的透過性高分子膜を貼った密閉容器に農産物を収納し
て、真空冷却し、ガスで置換した後に密閉するというPR
ACシステム(PRACはPre Refrigerated Atmospheric Con
trolの略)を採用することによって農産物の生理変化を
でき得る限り抑え、老化を防ぐという手法が採られてき
た。
しかしながら海外から野菜、果物等の生鮮農産物の輸
出入を行う場合には、必ず受入れ港(又は空港)で害
虫、病原菌を防ぐための燻蒸処理が行われるため、燻蒸
ガスが容器内に浸透しやすいように、容器に数ヶ所開口
を形成しておく等の規制がある。特に日本ではこの規制
が厳しい。
以上の理由から、生鮮農産物を輸出入する場合、特に
日本へ輸入する場合には農産物容器を完全に密閉するこ
とは不可能であった。そのため、従来の鮮度保持に有効
とされるプラスチックフィルム包装やPRACシステムを日
本での輸出入に利用することは不可能であった。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は以上のような問題に鑑み、従来の鮮度保持方
法では燻蒸ができない、という問題を解決するもので、
燻蒸処理のために規制される容器の形態を維持したま
ま、収納される農産物の鮮度を保持することが可能な農
産物輸送用容器を提供することを目的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的は農産物を入れた後に炭酸ガスを含むガスで
ガス置換される気密性を有する農産物輸送用容器におい
て、該容器の壁面に燻蒸用の開口を設けると共に、該容
器の内部に炭酸ガス放出手段を設けることを特徴とする
農産物輸送用容器によって達成される。
〔作用〕
以上のように構成される農産物輸送用容器において
は、輸送中に、燻蒸用に形成した開口から徐々に炭酸ガ
スが放散していっても、その量に見合うだけの量が中に
設けられた炭酸ガス放出手段によって補われ、容器内の
炭酸ガス濃度は常にほぼ一定に保たれる。よって農産物
の鮮度が維持できる。
〔実 施 例〕
次に実施例について図面を参照して説明する。
第1図は本発明の実施例にかかる容器の斜視図であ
る。容器(1)は段ボール箱の内側にアルミニウム蒸着
をしたもので、気密性である。容器(1)の側面(7)
(7)には、日本の植物検査の規定に従って燻蒸のため
の直径3cmの開口(3)が各2ヶ、計4ヶ形成されてい
る。(2)は容器(1)の蓋(8)を閉じるためのビニ
ールコーティングした布テープで、ほぼ気密性のもので
ある。
第2図は、第1図に示した容器(3)の断面図であ
る。(4)は収納した農産物、(5)は炭酸ガス放出剤
としてのドライアイス、(6)は農産物(4)とドライ
アイス(5)との間の仕切板であって、ここでは農産物
が低温障害を起さないように、断熱性及び熱反射性を有
するアルミニウム蒸着をした仕切板を使用した。仕切板
の周囲には隙間(9)があり、そこから炭酸ガスが農産
物収納室(10)の方へ移動していく。
上記の容器(1)を用いて農産物を輸送するために、
先ず、容器(1)にドライアイス(5)と農産物(4)
を詰めて、テープ(2)を貼った。この容器(1)全体
を真空漕に入れて真空引きした後、炭酸ガス約50%、窒
素ガス約45%、酸素約5%の混合ガスを導入した。導入
ガスのうち、炭酸ガスの量は20%〜100%の範囲内で、
収納する農産物に応じて選択する。
以上の処理を終了した後、容器(1)を輸送する。
本実施例に従って、台湾からブドウを輸送したとこ
ろ、従来の、ブドウを収納しただけで輸送した場合に比
較して脱粒、いたみが生じているものの率が、50%から
5%に削減できた。
以上、本発明の実施例について説明したが、勿論、本
発明はこれに限定されることなく、本発明の技術的思想
に基づき種々の変形が可能である。
例えば、実施例では容器に農産物を収納した後に真空
引きしたが、農産物の種類によっては真空引きすること
なく、ガスを導入して置換えするだけでも良い。例え
ば、レタスなどの場合には真空引きすることによって、
中心部に存在するエチレンも完全に除去され、導入ガス
もよく浸透するので輸送中の劣化が妨げるという効果が
顕著であるが、りんごなどの場合には真空引きをしなく
ても、ガスをしばらく導入することによって容器内部の
空気を排除し、ガス置換するだけで充分である。
実施例では容器(1)としてアルミニウム蒸着した段
ボールを用いたが、気密性を有する材質であればよく、
ポリエチレン等のプラスチックも用いることができる。
炭酸ガス放出剤としてドライアイスの代りに他の炭酸
ガスを発生する物質を用いてもよい。その場合には、仕
切板(6)は特に断熱性や熱反射性を有する必要はな
い。
又、実施例では炭酸ガス放出剤を容器(1)の底部に
設けたが、蓋部や側壁部に設置するようにしてもよい。
実施例では仕切板(6)の周囲に隙間を設けたが、代
りに仕切板(6)に開口部を形成してもよく、又、その
面積によって、炭酸ガスの農産物収納室(10)への移動
量を調節するようにする。
〔発明の効果〕
本発明の農産物輸送用容器は以上のような構成である
ので、輸送中に開口から炭酸ガスが徐々に放散していっ
ても容器内の炭酸ガス濃度は常にほぼ一定値に保たれ
る。すなわち、燻蒸用の開口部を形成された容器におい
ても輸送中の農産物の鮮度を保つことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例にかかる容器を閉じた状態の斜
視図、第2図は、第1図に示される容器の断面図であ
る。 なお、図において、 (1)……容器 (3)……開口 (5)……ドライアイス

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】農産物を入れた後に炭酸ガスを含むガスで
    ガス置換される気密性を有する農産物輸送用容器におい
    て、該容器の壁面に燻蒸用の開口を設けると共に、該容
    器の内部に炭酸ガス放出手段を設けることを特徴とする
    農産物輸送用容器。
  2. 【請求項2】前記炭酸ガス放出手段がドライアイスであ
    る請求項(1)に記載の農産物輸送用容器。
  3. 【請求項3】前記農産物と前記炭酸ガス放出手段との間
    にアルミニウムを蒸着した断熱性板を設けた請求項
    (2)に記載の農産物輸送用容器。
JP11307089A 1989-05-02 1989-05-02 農産物輸送用容器 Expired - Lifetime JP2684215B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11307089A JP2684215B2 (ja) 1989-05-02 1989-05-02 農産物輸送用容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11307089A JP2684215B2 (ja) 1989-05-02 1989-05-02 農産物輸送用容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02296682A JPH02296682A (ja) 1990-12-07
JP2684215B2 true JP2684215B2 (ja) 1997-12-03

Family

ID=14602734

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11307089A Expired - Lifetime JP2684215B2 (ja) 1989-05-02 1989-05-02 農産物輸送用容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2684215B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107187745A (zh) * 2017-06-22 2017-09-22 广西鑫雅皇庭园林工程有限责任公司 具有干燥层双层结构的种子储存装置
CN107187744A (zh) * 2017-06-22 2017-09-22 广西鑫雅皇庭园林工程有限责任公司 种子储存装置

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2733387B2 (ja) * 1991-03-05 1998-03-30 川崎汽船株式会社 冷蔵運搬用の食用アスパラガスの鮮度保持搬送用容器
DE4402064A1 (de) * 1994-01-25 1995-07-27 Kohlensaeurewerk Deutschland Verfahren zur Bekämpfung von Schädlingen in Schüttgut
CN103708116B (zh) * 2013-12-26 2016-11-02 广州标际包装设备有限公司 气调保鲜箱
JP2019182431A (ja) * 2018-04-02 2019-10-24 株式会社ジャパンプランツ 植物を梱包及び輸送するための容器
FR3093328B1 (fr) * 2019-02-28 2021-02-19 Bonduelle Sa Ets Procédé de conditionnement de produits

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107187745A (zh) * 2017-06-22 2017-09-22 广西鑫雅皇庭园林工程有限责任公司 具有干燥层双层结构的种子储存装置
CN107187744A (zh) * 2017-06-22 2017-09-22 广西鑫雅皇庭园林工程有限责任公司 种子储存装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02296682A (ja) 1990-12-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3450542A (en) Controlled atmosphere storage of green bananas
US5565230A (en) Cherry preservation packaging method
US5908649A (en) Package for perishable food and horticultural products
KR970010904B1 (ko) 장기간 보존 가능한 도시락의 제조장치 및 도시락용기
US5505950A (en) Method of packaging perishable food or horticultural products
US5458899A (en) Method of packaging perishable food or horticultural products
US5747082A (en) Package for perishable food and horticultural products
US20020127305A1 (en) Packaging of respiring biological materials
US20110293802A1 (en) Banana Storage and Shipping Bags
EP2155571B1 (en) Grooved lid for packaging of fresh fruits, vegetables and flowers in corresponding modified atmosphere trays
CA2165466A1 (en) Process for Shipping and Ripening Fruits and Vegetables Using a Controlled Atmosphere Container System for Perishable Products
JPS5948610B2 (ja) 農産物を新鮮状態に貯蔵する方法
JP2684215B2 (ja) 農産物輸送用容器
US5718118A (en) Controlled atmosphere system
US5421138A (en) Field packing and cooling process for fresh produce
JPS63301742A (ja) 農産物輸送用容器
WO1992004256A2 (en) A package for perishable food and horticultural products
JPH01112945A (ja) 青果物の長期貯蔵法
JP2788056B2 (ja) 農産物輸送用容器
JP4052747B2 (ja) 青果物の鮮度保持方法
US5732558A (en) Controlled atmosphere system
JPH10243767A (ja) スダチの包装体及びその保存方法
JPH04262739A (ja) 生鮮品の収容法
JPS63248690A (ja) 野菜、果実、花卉等の輸送用コンテナ
JPH04215981A (ja) 調節された気圧包装体