JPS63301742A - 農産物輸送用容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は野菜、果実、花などのような生鮮であることか
望まれる農産物の輸送用容器に関する。

〔従来の技術及びその問題点〕

野菜、果実、花等は、その鮮度保持が難しいことから現
在のところ収穫した翌日出荷する方式が一般的に用いら
れている。そして、その際の輸送方法としては、野菜、
果実、花等を段ボール箱やプラスチックケース等に詰め
たま＼トラックや船。

飛行機などの輸送手段で輸送する方法および野菜。

果実、花等を段ボール箱やプラスチックケース等に詰め
、これを保冷式コンテナまたは冷凍機付きコンテナに収
納してトラックや船、飛行機等の輸送手段で輸送する方
法が知られている。

前者の方法では長期にわたる鮮度保持効果は全く期待で
きない。また後者の方法では、鮮度保持のためコンテナ
の壁面に断熱材を設け、予め冷した野菜、果実、花等を
積み込み輸送している。この場合、外部からの熱は遮断
されるが、野菜、果実、花等に特別の処理を施してない
ために呼吸は抑制されない。従って鮮度保持期は短かい
。

〔発明が解決しようとする問題点〕

本発明は上記問題に鑑みてなされ、輸送中も鮮度を保持
することができ、かつコストの低い、農産物輸送用容器
を提供することを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

以上の目的は本発明の第１発明によれば、気体透過性の
少ない材質で成るプラスチックケースの側面に少なくと
も一つの開口を形成し、これを烏ぐようにガス選択的透
過性の高分子膜を前記プラスチックケースに取り付けて
シシ、該ケース内に農産物を収容した上、真空冷却され
、大気圧に戻すときにガス置換を行なりた後に密閉され
るようＫしたことを特徴とする農産物輸送用容器によっ
て達成される。

また２本発明の第２発明によれば、気体透過性の少ない
材質で成り、上方を開口させ、底面に少なくと本一つの
貫通孔を形成し、又側面に少なくとも一つの開口を形成
し、これを塞ぐようにガス選択的透過性の高分子膜を取
り付けており、上縁部全周又は下縁部全周にシール材の
取り付は部を備えたプラスチックケースの複数を、前記
上縁部全周又は下縁部全周にシール材を取ｐ付け、介在
させて上下に積み重ねて、前記プラスチックケースの各
々に農産物を収容した上、真空冷却され。

大気圧に戻すときにガス置換を行なつた後に上下を密閉
されるようにしたことを特徴とする農産物輸送用容器に
よって達成される。

また２本発明の第３発明によれば、気体透過性の少ない
材質で成り、上方を開口させ、底面に少なくとも一つの
貫通孔を形成し、又側面に少なくとも一つの開口を形成
し、これを塞ぐようにガス選択的透過性の高分子膜を取
り付けておシ、上縁部全周又は下縁部全周にシール材の
取り付は部を備えたプラスチックケースの複数を、前記
上縁部全周又は下縁部全周にシール材を取り付け、介在
させて上下に積み重ねて、前記プラスチックケースの各
々に農産物を収容した少なくとも一組の最下段の前記プ
ラスチックケースの下縁部に気密に少なくとも一つの貫
通孔を有する底蓋を取付け。

最上段の前記プラスチックの上縁部に気密に上蓋を取り
付け、かつ各前記高分子膜を被覆するように着脱自在に
気密に蓋を取り付け、前記底蓋の前記貫通孔を介して各
前記プラスチックケース内を排気して真空冷却した後、
大気圧に戻すときに前記貫通孔を介してガス置換を行う
ようにしたことを特徴とする農産物輸送用容器によりて
達成される。

〔作　用〕

このように構成した本発明の例えば野菜、果実。

花等の輸送用プラスチックケースにおいては、真空冷却
によりて野菜、果実、花等を短時間でむらなく冷却でき
る。冷却後、減圧下から二酸化炭素ガスおよび窒素ガス
を大気圧まで封入することＫより、ガスのまわりにくい
ところをもった野菜や果実（例えば、レタスの中心部）
でもガスを効率良く浸透させることができ、しかも野菜
や果実等の表面近くを取り巻いているエチレン層が除去
され、導入したガスと置換される。

また、輸送時はガス選択性を持った膜によりて容器内部
は品質を保持する最適のガス濃度に調整されている。

更に本発明の第２及び第３の発明によれば、この容器は
積み重ねることができるので、市場に持りていりた時の
小分けや取り扱いが容易にできるという利点がある。

更Ｖｃｔた２本発明の第３の発明によれば、特別に真空
槽を必要とすることなく、真空冷却とガス置換を行なう
ことができるので、製造コストを大巾に低下させること
ができる。

また１本発明の輸送容器はプラスチックで成るので、成
型加工で製作することができ１例えばシール取付用の溝
などでも容易に加工することができる。更に軽量であシ
、湿気に対しても耐久性があるので輸送上、極めて好都
合である。

〔実施例〕

以下１本発明の各実施例による農産物輸送用容器につい
て図面を参照して説明する。

第１図及び第２図は本発明の第１実施例を示すが、気体
透過性の少ないプラスチックで成るケース（１）がシー
ルリング（３）を介在させて上下に３段に重ねられてお
シ、各ケース（１）内にはリンゴ（８）が収容されてい
る。真空冷却し、ガス置換した後Ｋ。

シールリング（３）を介在させて、気密に上蓋（２）と
下蓋（９）とで上下が密閉される。

各ケース（１）は同一の構成を有するが２次に第２図を
参照して、このケース（１）の詳細について説明する。

ケース（１）ははり直方体形状を呈し、上方は開口して
お）、底面（ロ）Ｋは複数の貫通孔（４）が形成されて
いる。上縁部（１ｄ）及び下縁部（ｔｅ）は７ランジ状
に外方に突出しておシ、上縁部（１ｄ）Ｋはガスケット
もしくはゴムシールリング（３）を嵌入させるための溝
（２）が形成されている。長辺の相対する側面（ｘｂ）
＆Ｃは長方形状の開口（ｉｃ）が形成され、これを榎う
ようにガス選択性透過ｇ　（５）を取付けた金具（６）
が気密にケーシング（１）　Ｋ対し固定されている。上
述のガス選択性透過膜（５）は例えばシリコンで成シ。

酸素の透過量を１とすると、二酸化炭素は５．２゜エチ
レンは約４０とすることができる。また、第２図には図
示されないが、第１図に示すようにケース（１）の底面
（ｌ−）の下面には下縁部（ｌ＠）と同心的に内側Ｋ　
ＩＪソング状突出部（ｔｆ）が形成されている。

第五図に示す下蓋（９）はケース（１）の下縁部（ｌｅ
）と整合し得る周縁部（９ａ）を有し、この上面にもシ
ールリング（３）を嵌め込むための（９ｂ）が形成され
ている。上蓋（２）は長方形状でケース（１）の上縁部
（ｌｄ）の外形状にほり等しい。

本発明の第１実施例は以上のように構成されるが２次に
、この作用、効果などくついて説明する。

第２図に示されるような各ケース（１）の溝（２）ＩＣ
シールリング（３）が気密に嵌め込まれ、かつ農産物。

例えばリンゴ（８）を収容した後に、同様にシールリン
グ（３）を嵌め込んだ下１１　（９）の上に各ケース（
１）が第１図に示すように整合して上下に重ねられる。

このように重ねられたケース（１）が真空槽内で真空冷
却された後に、炭酸ガス及び窒素とガス置換されせずと
も最上段のケース（１）と上蓋ＱＯ１各ケース（１）の
各縁部及び最下段のケース（１）と下蓋（９）とは複数
の何らかのクランプ手段でクランプしておくことが望ま
しい。このような状態で輸送が行われる。

気体透過能の少ない例えばポリエチレンなどで成るプ２
ステ、クヶース（１）内の貯鵞物周辺の環境を外気とは
異なうた条件で保持できる。しかしながら、これだけで
は、生理作用を持続している貯蔵物（野菜・果実など）
が発生するエチレンによる老化あるいは発生する炭酸ガ
スによる傷害、あるいは酸素不足による呼吸障害が生じ
る。それらの障害をシリコン膜などのガス選択性を持つ
高分子膜（５）によシ貯罵物周辺の環境を制御すること
Ｋよって、防止することができる。

ケース（１）はプラスチックで成るので、成型加工で簡
単に製造することができ、しかも軽量であるので２例え
ば、上縁部（ｌｄ）又は下縁部（ｌりを持つことＫよっ
て入力で簡単に持ち運びが可能である。

また、プラスチックは低コストであるので使用後は使い
捨ても可能である。

第３図は第１実施例の第１変形例を示すもので。

他は第１実施例と全く同様であるが、上縁部（ｌｄ）に
シールリング（３）を嵌め込むための溝（２）は形成さ
れず、この面に直接、ゴムリングαηが貼着される。

これによって上記実施例と同様な効果２作用が得られる
ことは明らかである。

第４図は上記実施例の第２変形例を示すが、他は上記実
施例と全く同様である。すなわち２本変形例では取付金
具（６）を用いる代わシに膜（５）は接着剤（Ｌ６によ
シ開口（１０）を覆うようにケース（１）Ｋ固定される
。なお、膜（５）の位置はケース（１）の内側でも外側
でもよい。

第５図は上記実施例の第３変形例を示すものであるが、
上記実施例と対応する部分については同一の符号を付す
ものとする。すなわち２本変形例ではケース（１）の底
面（１ｍ）Ｋ通気性のあるシート（７）が敷かれ、この
上にリンゴ（８ンがおかれる。これによって輸送時に、
水滴が貫通孔（４）を通って下方へ落下することが防止
される。

次に２本発明の第２実施例につき第６図及び第細な説明
は省略する。

られる。

底蓋Ｑυは全体として方形状の平板であって、４個の方
形状の凹所■が形成され、これらの各周囲にシールリン
グ［有］を嵌め込むための溝のが形成されている。凹所
（至）の各底面には排気口の及びガス導入口（ハ）が形
成されている。

底蓋Ｑυの各溝ツにシールリングのを気密に嵌め込んだ
後に、第１実施例と同様にして各ケース（１５が各凹所
翻の上方に上下に重ねられる。第１実施例の第３変形例
と同様に通気性のシート＜ｒｆが各ケース（１５の底面
（１１’）に敷かれ、この上Ｋ　ＩＪンゴ（８）がおか
れる。本実施例では、上蓋Ｑ４は最初から気密に最上段
のケース（１５Ｋ被せられている。また、膜（５５を覆
うようにシールリング■を装着したｉ！＠が着脱自在に
気密に取り付けられている。

底蓋（２１１に形成される各排気口（ハ）はこれに気密
に接続された各配管（ハ）、弁■、冷凍機Ｃ３２のコー
ルドトラップ６υを介して真空ポンプ關に接続される。

また各ガス導入口のは、これに気密に接続された各配管
図、弁ｗｃ！ａを介してＮ！タンク（９）及びＣＯ，タ
ンク（至）と接続される。なお、ケース（１）はこの場
合には耐圧構造を有するものとする。

本発明の第２実施例は以上のように構成されるが１次に
この作用、効果などＫついて説明する。

第７図に示す構成において、まず弁■が開かれ真空ポン
プ（至）を駆動して各凹所＠を介して各ケース（１５内
は排気されてリンゴ（８）は真空冷却される。

次いで弁■を閉じ、弁間（至）が開かれｅＮｔガス及び
ＣＯ！ガスが各凹所Ｕを介して各ケース（１）内に送シ
込まれ、大気圧とされると弁間■が閉じられる。

各配管（至）図が底蓋Ｑυから外され、各排気口器及び
ガス導入口＠は気密に覆蓋される。なお、このためＫこ
れら口（２５１（至）Ｋバルブを別途、設けて、これを
閉じた後にこれから配管（ハ）図を外すようＫして本よ
い。

各ケース（１）の膜（５）を覆っている蓋■が離脱され
た後にこのま＼の状態で輸送される。すなわち。

本実施例では各上下に重ねられたケース（１）自体が真
空槽として用いられ、第１実施例のよ５に一特別に真空
槽を必要とするものではない。従うて、更に低７ストと
しながら、なお第１実施例と同様な効果を奏するもので
ある。

以上１本発明の各実施例について説明したが。

勿論９本発明はこれらに限定されることなく本発明の技
術的思想に基づいて種々の変形が可能である。

例えば以上の実施例では、上下に重ねるケースｙ （１）の段数を３段としたが、勿論、これよシ多くして
もよいし、２段としてもよい。

更に以上の各実施例では上下に重ねる構成としたが、単
体で用い得るようにしてもよい。この場合には底面には
何ら貫通孔を形成することなく上方は開口しているが、
真空冷却とガス置換の後。

この開口を蓋で密閉するようにしてもよい、また上記実
施例では両側面に開口（ｌｃ）（ｌｃ）を形成してこれ
を覆うようにガス選択性のＩｌｌ　（５）（５）をケー
ス（１）に対し気密に取プ付けるようにしたが、！方の
側面にのみ開口（１１：）を形成してこれを覆うように
ガス選択性を取〕付けるようにしてもよい、また。

第２実施例の底蓋１２Ｄの凹所（２４１には２つの口Ｑ
Ｓｍを形成したが、１つの口としても本発明は適用可能
である。

〔発明の効果〕

本発明の農産物輸送用容器によれば、農産物の収穫後も
続いている生理作用を１周辺のガス成分。

濃度を変えるととＫよって抑えることができ、ｔた農産
物自身が排出する老化、熟成を促進させるエテνンなど
のガスを除去することができる。更Ｋまた。ケースを構
成するプラスチックは軽量であシ、かつ安価である。成
型によって簡単に製造することができる。よって持ち運
びが手軽であシながら低コストであって使い捨ても可能
となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１実施例による農産物輸送用容器の
縦断面図、第２図は第１図に示す容器を構成する各ケー
スの斜視図、＠３図は第１実施例の第１変形例を示すケ
ースの一部の拡大断面図。 第４図は第１実施例の第２変形例を示すケースの一部の
拡大断面図、第５図は第１実施例の第３変形例を示す農
産物輸送用容器の縦断面図、第６図は本発明の第２実施
例による農産物輸送用容器に用いられる底蓋の斜視図及
び第７図は同第２実施例による農産物輸送用容器の真空
冷却及びガス置換時における縦断面図である。 なお図において。

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. （１）気体透過性の少ない材質で成るプラスチックケー
   スの側面に少なくとも一つの開口を形成し、これを塞ぐ
   ようにガス選択的透過性の高分子膜を前記プラスチック
   ケースに取り付けており、該ケース内に農産物を収容し
   た上、真空冷却され、大気圧に戻すときにガス置換を行
   なった後に密閉されるようにしたことを特徴とする農産
   物輸送用容器。
2. （２）前記高分子膜はシリコンである前記第１項に記載
   の農産物輸送用容器。
3. （３）前記ガス置換のガスは二酸化炭素ガス及び／又は
   窒素ガスである前記第１項又は第２項に記載の農産物輸
   送用容器。
4. （４）気体透過性の少ない材質で成り、上方を開口させ
   、底面に少なくとも一つの貫通孔を形成し、又側面に少
   なくとも一つの開口を形成し、これを塞ぐようにガス選
   択的透過性の高分子膜を取り付けており、上縁部全周又
   は下線部全周にシール材の取り付け部を備えたプラスチ
   ックケースの複数を、前記上縁部全周又は下線部全周に
   シール材を取り付け、介在させて上下に積み重ねて、前
   記プラスチックケースの各々に農産物を収容した上、真
   空冷却され、大気圧に戻すときにガス置換を行なった後
   に上下を密閉されるようにしたことを特徴とする農産物
   輸送用容器。
5. （５）前記高分子膜はシリコンである前記第４項に記載
   の農産物輸送用容器。
6. （６）前記ガス置換のガスは二酸化炭素ガス及び／又は
   窒素ガスである前記第４項又は第５項に記載の農産物輸
   送用容器。
7. （７）気体透過性の少ない材質で成り、上方を開口させ
   、底面に少なくとも一つの貫通孔を形成し、又側面に少
   なくとも一つの開口を形成し、これを塞ぐようにガス選
   択的透過性の高分子膜を取り付けており、上縁部全周又
   は下線部全周にシール材の取り付け部を備えたプラスチ
   ックケースの複数を、前記上縁部全周又は下縁部全周に
   シール材を取り付け、介在させて上下に積み重ねて、前
   記プラスチックケースの各々に農産物を収容した少なく
   とも一組の最下段の前記プラスチックケースの下縁部に
   気密に、少なくとも一つの貫通孔を有する底蓋を取付け
   、最上段の前記プラスチックの上縁部に気密に上蓋を取
   り付け、かつ各前記高分子膜を被覆するように着脱自在
   に気密に蓋を取り付け、前記底蓋の前記貫通孔を介して
   各前記プラスチックケース内を排気して真空冷却した後
   、大気圧に戻すときに前記貫通孔を介してガス置換を行
   うようにしたことを特徴とする農産物輸送用容器。
8. （８）前記高分子膜はシリコンである前記第７項に記載
   の農産物輸送用容器。
9. （９）前記ガス置換のガスは二酸化炭素ガス及び／又は
   窒素ガスである前記第７項又は第８項に記載の農産物輸
   送用容器。