JPH04121176A - 食品その他の要鮮度保持品の鮮度保持法 - Google Patents

食品その他の要鮮度保持品の鮮度保持法

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JPH04121176A
JPH04121176A JP2241632A JP24163290A JPH04121176A JP H04121176 A JPH04121176 A JP H04121176A JP 2241632 A JP2241632 A JP 2241632A JP 24163290 A JP24163290 A JP 24163290A JP H04121176 A JPH04121176 A JP H04121176A
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gas
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、食品その他の要鮮度保持品を容器内に収容し
たままその内部を減圧し、次いでこの内部に鮮度保持用
ガスを充填してその内部をそれら収容物の鮮度保持に好
適なガス組成にするのを可能とし、更にその後容器の密
封作業を不要にして、食品その他の要鮮度保持品の鮮度
保持のための取扱いを容易に行えるようにした鮮度保持
法に関する。
〔従来の技術〕
従来、食品その他の要鮮度保持品は出荷元から出荷する
場合、適宜な容器やフィルム等の包装体を利用して、そ
れらの鮮度保持に好適なガス組成下に密封包装して出荷
するときがある。
〔発明か解決しようとする課題〕
このようにしたときには、要鮮度保持品が野菜類、果物
の場合には、それの生理代謝や呼吸作用によって損耗や
退色したり、又魚類、肉類の場合には、退色したりする
のを有効に防止して鮮度の保持には効果的である。しか
し、これら要鮮度保持品を適宜な容器やフィルム等の包
装体を利用して、その鮮度保持に好適なガス組成下に密
封包装することは、その作業自体が面倒である。とりわ
け、大量、且つ迅速にこれら要鮮度保持品の鮮度保持の
ための取扱いを行うことに支障がある。
こうした従来の問題点に鑑み、本発明者は、要鮮度保持
品の鮮度保持のだめの取扱いを容易に行えることを可能
とする研究を目ざし、本発明に至ったのである。
〔課題を解決するための手段〕
このように食品その他の要鮮度保持品の鮮度保持のため
の取扱いを容易に行えるようにすることを目的として、
本発明の請求項1では、閉蓋時に、その適所に内外連通
ずるこの内外に圧力差が存在しない場合には自由な空気
又は他のガスの流動が実質的に遮断される通気用達退部
が形成された容器内に収容した食品その他の要鮮度保持
品と、容器内の空気のほぼ全体又は一部を脱気する工程
と、その容器内に鮮度保持用ガスを充填する工程と、よ
りなる食品その他の要鮮度保持品の鮮度保持法を、又別
に、請求項2では、強制予冷、差圧予冷、真空予冷等の
各予冷法で一定温度に調整され、且つ閉蓋時に、その適
所に、内外挿通するこの内外に圧力差が存在しない場合
には自由な空気又は他のガスの流動が実質的に遮断され
る通気用達退部が形成された容器内に収容した食品その
他の要鮮度保持品と、脱気チャンバー内で容器内の空気
のほぼ全体又は一部を脱気する工程と、その脱気チャン
バー内で容器内に鮮度保持用ガスを充填する工程と、よ
りなる食品その他の要鮮度保持品の鮮度保持法をそれぞ
れ要旨とする。又、請求項3ては、容器が、その全体が
発泡合成樹脂体から形成され、容器本体と蓋体の接合部
の一方に嵌合手段の一方を設けるとともに、接合部の他
方に嵌合手段の他方を設け、その容器の閉蓋時に、嵌合
手段の一方と他方の間に内外連通する通気用達退部が形
成されるように、嵌合手段の一方及び/又は他方の接合
面側にこの嵌合手段の長さ方向に所要の長さの凹溝を設
け、更にはこの凹溝の一端に容器内に向けた内面側開口
と他端に容器外に向けた外面側開口をそれぞれ設けた保
冷容器であることを例示した。更に、請求項4では、鮮
度保持用ガスの充填後の容器内のガス組成が、収容物の
生理代謝や呼吸作用又は酸化作用を抑制するのに好適な
状態に調整されたことを例示した。又、請求項5では、
容器内に充填する鮮度保持用ガスのガス圧を大気圧以上
にすることを、又請求項6では、鮮度保持用ガスとして
、低温のものを利用することをそれぞれ例示した。そし
て、請求項7ては、鮮度保持用ガスとして、常温のもの
を利用することを例示した。
〔作 用〕
而して、食品その他の要鮮度保持品を容器内に収容して
閉蓋し、これをその内部を減圧状態にできる、例えば真
空チャンバー内に収納し、この真空チャンバー内を減圧
させることで、容器内の空気のほぼ全体又は一部をその
容器の適所に設けた通気用連通部を通じて強制脱気させ
、次いで真空チャンバー内を復圧させるときに、この復
圧用ガスに要鮮度保持品の鮮度保持用ガスを用い、続い
て容器内にこのガスを充填し、容器内を収容物の鮮度保
持に好適なガス組成下におくものである。
この容器内からの脱気時には、通気用連通部の持つ容器
内外に圧力差が存在しない場合には自由な空気又は他の
ガスの流動の実質的な遮断効果に抗して容器内部の空気
が強制的に排気され、又容器内に鮮度保持用ガスを充填
して容器内外の圧力かほぼ同圧になった後には容器内部
に鮮度保持用ガス又はこれと空気の混合ガスが充満する
とともに、この通気用連通部の自由な空気又は他のガス
の流動の実質的な遮断効果によって容器に外部の空気か
流入することが遮断され、容器内部に鮮度保持用ガス又
はこれと空気の混合ガスが実質的に封入状態で保持され
るのである。
〔実施例〕
本発明に係る食品その他の要鮮度保持品の鮮度保持法の
詳細を容器の一例として保冷容器を用い、その内部に要
鮮度保持品を収容して閉蓋し、これを真空チャンバー内
に収納し、内部の収容物を予冷した後、容器内部に鮮度
保持用ガスを充填する場合を想定して説明する。第1図
、第2図にはこうした保冷容器の態様の一例を示してい
る。図中1として示すのは発泡合成樹脂製の上面が開口
した函体状の容器本体、2はこの容器本体1の上面開口
を気密状態で閉止する同じく発泡合成樹脂製の蓋体であ
る。この保冷容器は、容器本体lに対して蓋体2を気密
状態で閉止できるようにその両者の接合部に嵌合手段を
設けている。図示した容器では、容器本体1の側壁3上
面の内面側に沿って凸条4をその側壁3の全周に設ける
とともに、蓋体2の下面外周にはこの凸条4に嵌合され
る凹条5を同じ(その下面外周の全周に設けている。
そして、この容器を閉蓋したときには、容器本体1側の
凸条4に蓋体2側の凹条5が嵌合されるのであるが、こ
のとき凸条4と凹条5の間に内外連通ずる通気用連通部
6が形成されるように、蓋体2の対角線位置にある角部
を間にはさんで凹条5の外側面から底面にかけて凹溝7
を設け、更にはこの凹溝7の凹条5の内側面側に位置す
る一端にこの凹溝7に連通させて凹条5内側面に扇形状
の凹所を形成して容器内に向けた内面側開口8と凹条5
の外側面側に位置する他端に凹溝7に連通させて蓋体2
の外周下面に扇形状の凹所を形成して容器外に向けた外
面側開口9をそれぞれ設けている。ここで、通気用連通
部6の少なくとも凹溝7の断面積及び/又は長さは、こ
の容器を閉蓋して容器内外に圧力差が存在しない場合に
は粘性抵抗と境膜摩擦抵抗により自由な空気又は他のガ
スの流動が実質的に遮断される程度に形成されている。
ここで、境膜摩擦抵抗とは、ある面に薄く付着した空気
層又は他のガス層はその周囲を仮りに完全な真空状態と
しても取除(ことができないとされる境膜理論から、こ
の薄く付着した空気層又は他のガス層とその外側を流動
しようとする空気又は他のガスの間に生じる抵抗である
次に、第3図、第4図にはそれぞれ第1図、第2図に示
す保冷容器の変形例を示している。第3図に示す保冷容
器は、容器本体1側に設けた凸条4の角部を間にはさん
だ上面から外側面にかけて凹溝7を設け、この凹溝7に
連通させて凸条4上面に内面側聞口8と凸条4外側の側
壁3上面に外面側開口9を第1図、第2図に示す容器と
同様、扇形状の凹所に形成して、この容器の閉蓋時、容
器内外を連通させる通気用連通部6を設けたものである
。又、第4図に示す保冷容器は、容器本体1の側壁3上
面の凸条4の長さ方向にこの凸条4上面から外側面に凹
溝7を設け、この凹溝7に連通させて凸条4上面に内面
側開口8と凸条4外側の側壁3上面に外面側開口9を同
じく第1図、第2図に示す容器と同様、扇形状の凹所に
形成して、通気用連通部6を設けたものである。
そして、これら保冷容器では、容器本体1と蓋体2の接
合部に設けた嵌合手段の適所の接合面側にこの嵌合手段
の長さ方向に凹溝7を設け、この凹溝7の一端から容器
内に向けた内面側開口8と他端から容器外に向けた外面
側聞口9を形成して、容器を閉蓋したときに内外連通す
る通気用連通部6を設けたものである。このため、容器
本体1内に要鮮度保持品を収容して蓋体2で閉蓋し、こ
れをこのまま真空チャンバー内に少なくとも外面側開口
9が塞がれないように複数、連接並びに積段して置き、
この真空チャンバー内を、例えば5mmHg程度に減圧
させたときには、容器内の空気が内面側聞口8より凹溝
7を通じて外面側開口9から容器外に強制脱気され、容
器内に収容した収容物の保持している水分の一部を蒸発
させ、気化潜熱を奪うことにより、約2〜5°C程度に
予冷することかできるのである。この容器内からの脱気
時には、通気用連通部6の少なくとも凹溝7の持つ粘性
抵抗と少なくともこの凹溝7を構成する壁面に薄く付着
して流動することのない空気層や他のガス層とここを流
動しようとする空気や他のガスの間に生じる境膜摩擦抵
抗に抗して容器内部の空気か強制的に排気されるのであ
る。予冷操作の後、本発明では、真空チャンバー内を復
圧させるとき、この復圧用ガスに、この容器内部に収容
した要鮮度保持品の生理代謝や呼吸作用又は酸化作用を
抑制させて鮮度保持を図るために鮮度保持用ガスを用い
、続いてこのガスを今度は外面側開口9より凹溝7を通
じて内面側聞口8から容器内に充填する。そして、容器
内外の圧力がほぼ同圧になった後には、容器内に鮮度保
持用ガスが充満し、しかも容器内のガスは冷やされて密
度か大きくなって流動しにくくなっているとともに、空
気や他のガスが少なくともこの凹溝7を流動する際に生
じる粘性抵抗と境膜摩擦抵抗によって、容器内に外部の
空気か流入することが実質的に遮断され、容器内部に鮮
度保持用ガスが実質的に封入状態で保持されるのである
こうした保冷容器では、いったん鮮度保持用ガスを容器
内に充填すれば、それの通気用連通部6を介して容器内
外が連通していても、それの粘性抵抗と境膜摩擦抵抗が
有効に発揮されて、外面側聞口9を外部から粘着テープ
等で封着しなくても、内部の鮮度保持用ガスを実質的に
封入状態に保持できるのである。そして、容器内の鮮度
保持用ガスが外部の空気とより置換されにくいようにす
るには、復圧用の鮮度保持用ガスのガス圧を、例えば1
.1気圧にする等して、大気圧以上にしたり、又は鮮度
保持用ガスとして低温のガスを利用し、充填後、容器内
で熱膨張させるようにすることも適宜考慮される。
この鮮度保持用ガスとしては、収容物の生理代謝や呼吸
作用又は酸化作用を抑制するのに好適な混合ガス又は単
一ガスが利用されるものであって、例えば要鮮度保持品
が野菜類、果物類であって、それの生理代謝の抑制を目
的とする場合には、二酸化炭素の濃度が高いガスが有効
であって、例えば窒素が70%、酸素か25〜20%、
二酸化炭素か5〜10%のガス、窒素が30%、酸素が
30%、二酸化炭素か40%のガス、又窒素か60〜8
0%、二酸化炭素が40〜20%のガス等が利用可能で
ある。そして、このように二酸化炭素の濃度か高いガス
では微生物の発生も抑制され、収容物の腐敗を防止する
上で有効なものと考えられる。又、野菜類、果物類の呼
吸作用を抑制する場合には、空気中の酸素濃度よりも酸
素濃度が低いガスが、又は全く酸素を含まないガスを利
用するものが好ましい。これらのガスを利用したときに
は、容器内に入れた野菜類、果物類がそれの生理代謝に
よってエチレンガスを放出したり、又そのエチレンガス
の容器内での濃度が高まることによってそれ自身の損耗
か促進されたり、それの呼吸作用によって容器内が徐々
に昇温して時間の経過とともに予冷状態が損なわれ、そ
の内部の昇温とそれにともなって呼吸作用が更に高まる
ことによって、あるとき鮮度が急激に低下するのを防止
できるのである。
又、要鮮度保持品が魚類、肉類の場合、それらの退色を
防止するためには、例えば酸素70〜80%、二酸化炭
素30〜20%のガスを利用するのが好適であった。
図示した保冷容器にかかわらず、嵌合手段の一方と他方
となる凸条4や凹条5を容器の外周全周に設けることな
く、角部を間にはさんだ四隅にだけ設けたり、又は相対
向した一対の辺に設けたりすることもできる。又、内面
側聞口8並びに外面側聞口9の形状としては図示したよ
うな扇形状の凹所以外に、種々のものが考えられるが、
その断面形状は粘性抵抗と境膜摩擦抵抗が有効に発揮さ
れるような形状、例えばスリット状に形成すれば、容器
内の空気を強制脱気させやすく、又容器内外の圧力差が
存在しなくなった場合に空気又は他のガスの流動を実質
的に遮断しうるちのとして好ましいものとなる。更に、
凹溝7は嵌合手段の一方と他方の双方、即ち凸条4と凹
条5の両者にまたがって設けることも可能である。
そして、容器本体1と蓋体2の間に設ける通気用達連部
6の断面積及び/又は長さが、容器内外に圧力差が存在
しない場合には粘性抵抗と境膜摩擦抵抗により自由な空
気又は他のガスの流動か実質的に遮断される程度に形成
した保冷容器とは、種々の実験の結果、例えば以下に示
すようなものである。第5図(イ)に示すように凹溝7
幅aを5mm、高さを4−1折曲部から凹溝7端部まて
の長さbを30mmとし、内面側開口8並びに外面側開
口9の幅Cを20mm、高さを2−にそれぞれして、第
5図(ロ)に示すように長さ440mm、幅320mm
、高さ185mmに成形した発泡ポリスチレン製の容器
の容器本体1側又は蓋体2側の角部を間にはさんで通気
用達連部6を四つ設けた保冷容器や第6図(イ)に示す
ように凹溝7幅dを5mm、高さを3鵬、長さeを60
mmとし、内面側開口8並びに外面側開口90幅fを2
0mm、高さを2Mにそれぞれして、第6図(ロ)に示
すように長さ440mm、幅320mm、高さ185m
mに成形した発泡ポリスチレン製の容器の容器本体1側
又は蓋体2側の角部以外の位置に通気用達連部6を四つ
設けた保冷容器等を一例として示すことができる。ここ
で、粘性抵抗と境膜摩擦抵抗をより大きくするには、第
5図(イ)、(ロ)に示すように凹溝7を折曲させたり
、凹溝7の幅と深さによる断面積を小さくしたり、又は
長さを長くする等が適宜考慮されるのである。
そして、この凹溝7は設ける数を増したり、断面積を小
さくしたり、又は長さを長くすることにより、効果を有
効に発揮させることができるから、これらの要件を考慮
して必要な凹溝の数、更には凹溝の断面積や長さを適宜
設定すればよいのである。
次に、第7図、第8図、第9図には保冷容器の他の態様
を示している。この保冷容器では、容器本体1の側壁3
上面の内面側に沿って凸条4をその側壁3の全周に設け
るとともに、蓋体2の下面外周にはこの凸条4に嵌合さ
れる凹条5を同じくその下面外周の全周に設けている。
そして、この容器を閉蓋したときには、容器本体l側の
凸条4に蓋体2側の凹条5が嵌合されるのであるが、こ
のとき凸条4と凹条5の間には第9図に示すような隙間
10が凸条4上面側と凸条4外側面側に形成されるよう
に凸条4と凹条5の大きさ関係及び/又は位置関係が決
定されている。尚、図中11は蓋体2下面に下段した容
器本体1の側壁3内面側に沿ってこの容器本体1の開口
上部に内装される内装凸部である。そして、この内装凸
部11を設けることによって容器を閉蓋したとき、この
容器の外周全長に隙間10が形成されることになる。次
に、8.9はそれぞれこうした隙間lOに連通させて容
器の対角線位置の角部を間にはさむとともに、位置を変
位させて扇形状の凹所に形成して設けた前記第1図〜第
4図に示す保冷容器と同様、容器内に向けた内面側開口
と容器外に向けた外面側開口である。ここで、少なくと
もこの隙間10の断面積及び/又は内面側開口8と外面
側開口9間の隙間lOの長さは、ここを通過しようとす
る空気や他のガスの間に生じる粘性抵抗と凸条4の上面
と外側面並びに凹条5の底面と内側面に薄く付着して流
動することのない空気層や他のガス層とここを通過する
空気や他のガスの間に生じる境膜摩擦抵抗によって、内
面側開口8と外面側開口9間に圧力差が存在しない場合
には空気や他のガスの流動か実質的に遮断される程度に
形成されている。そして、容器本体1内に要鮮度保持品
を収容して蓋体2で閉蓋したときには、容器本体1側の
凸条4と蓋体2側の凹条5の間に隙間10が容器の外周
全長に形成され、しかも第7図、第8図、第9図に示す
ように間隔をあけ、且つ位置を変位させて設けた内面側
開口8と外面側聞口9かこの隙間lOに連通ずる。即ち
、この保冷容器では隙間10、内面側聞口8、外面側開
口9から通気用連通部6が形成されるのである。こうし
た保冷容器の一例としては、例えば第10図(イ)(ロ
)(ハ)に示すように発泡ポリスチレン55倍成形品よ
りなる肉厚が全て22mmの内寸法が長さ405 mm
、幅295 mm、高さ135 mmの容器本体1と蓋
体2よりなる気密状態に閉蓋てきる容器に、容器本体1
側に設ける凸条4の幅gを10mmとしてこの凸条4の
上面側と外面側に2mmの隙間10が形成されるように
するとともに、内面側開口8の輻りを30mm、高さi
を2mm、又外面側開口90輻jを20mm、高さkを
2mmにそれぞれして、(イ)に示すような位置関係に
形成して通気用連通部6を設けたもの等を示すことがで
きる。
次に、第11図、第12図にはそれぞれ保冷容器の更に
他の態様を示している。第11図に示す保冷容器は、発
泡合成樹脂製の容器本体1と蓋体2よりなる容器の適所
に内外連通する通気用連通部6を、容器本体1の外周に
おける底板12の段設部13の外方から容器内にのぞま
せて穿設した取付口14から容器内に向けて所要の長さ
の硬質な素材からなるパイプ材15をその一方の端部を
取付口14に取付けて容器内に向けて立設させたもので
ある。このパイプ材15としては、例えば外径6mm、
内径5mm、長さ120 mmのもの等が利用可能であ
る。又、第12図に示す保冷容器は、発泡合成樹脂製の
容器本体lと蓋体2よりなる容器の適所に所要の長さの
内外連通する開口16を穿設して通気用連通部6を設け
たものである。そして、これらパイプ材15の内面側に
おける断面積及び/又は長さや開口16の断面積及び/
又は長さも又、容器内外に圧力差が存在しない場合には
粘性抵抗と境膜摩擦抵抗により自由な空気又は他のガス
の流動が実質的に遮断される程度に形成されている。
更に、保冷容器としては、第13図(イ)(ロ)(ハ)
に示すように容器本体lの側壁3上部にスリット17を
底面を面一や底面を中央部で突出させたり、又は凹ませ
たりして、それぞれ側壁3の厚み方向に第14図(イ)
に示すように平面視斜め横断状、(ロ)に示すように側
壁3の長さ方向の中央に設けたものの端部から容器内面
側と外面側に向けて屈曲部を形成した平面視屈曲状、(
ハ)に示すように平面視蛇腹横断状、(ニ)に示すよう
に奥部側で一部接合した平面視一部重合状等に設けたも
のを用いることもできる。このスリット17の断面積及
び/又は長さも又、粘性抵抗と境膜摩擦抵抗が有効に発
揮される程度に形成されるものである。
この他、本出願人が先に実願昭59−89589号とし
て出願したオリフィス効果を有する開口部を設けた保冷
容器や実願昭63−171292号として出願したフィ
ルム状の逆止弁を開口部に設けた保冷容器を用い、これ
らの開口部を通気用連通部6として利用することも可能
である。
又、保冷容器に通気用連通部6を設けるのに、これら凹
溝7、隙間lO、パイプ材15又は開口16、スリット
17を設けたり、オリフィス効果を有する開口部やフィ
ルム状の逆止弁を開口部を設けることを適宜二以上、組
合せることもてきる。
又、本発明で用いる容器としては発泡合成樹脂製以外の
容器、例えば発泡体でない合成樹脂製の容器に第11図
に示すような硬質な素材又は軟質な素材よりなるパイプ
材を取付けてこのパイプ材を通気用連通部6として利用
することも可能である。
本発明では、この他、容器本体1内に入れた要鮮度保持
品を差圧チャンバーを利用した差圧予冷法で予冷したり
、又は強制予冷チャンバーを利用した強制予冷法で予冷
した後蓋体2で閉蓋し、それをその内部をある程度まで
減圧状態にできる脱気チャンバー内に入れ、この脱気チ
ャンバー内で容器内の空気のほぼ全体又は一部を脱気さ
せ、続いて容器内に鮮度保持用ガスを充填し、容器の適
所に設けた通気用連通部6の粘性抵抗と境膜摩擦抵抗や
オリフィス効果又は逆止弁の作用によってこのガスを容
器内に実質的に封入状態で保持させたりするものである
又、強制予冷法、差圧予冷法、真空予冷法等の各予冷法
で予冷した後の要鮮度保持品を容器に収容して、脱気チ
ャンバー内に置き、その後前記した工程を行うようにす
ることも可能である。
更に、収容物を入れた容器を真空チャンバー内に収納し
て約2〜5℃程度まで予冷される前に減圧させるのを停
止し、次いで鮮度保持用ガスを容器内に充填し、収容物
を半予冷状態と鮮度保持用ガスによる相乗効果によって
鮮度保持を図るようにすることもできる。このようにす
れば、真空チャンバーを利用して予冷する場合には、約
20〜30分径度その操作にかかるが、その時間を短く
できるため、真空チャンバーの利用効率、更には要鮮度
保持品の鮮度保持のための取扱い効率が向上する。又、
真空チャンバーでは、通常5〜20mmHg程度まで減
圧させるが、このときには30〜50 mmHg程度の
減圧度でも十分てあって、真空チャンバーで用いられる
高価な真空ポンプを利用する必要かなく、−船釣なポン
プを利用でき、設備費のかからないチャンバーでの取扱
いか可能となる。更に、個々の容器内を、ブロアやコン
プレッサー等を用いて脱気させるような操作も又、本発
明の一態様として考慮される。
又、要鮮度保持品としては、予冷したちの以外に、常温
のもの、又は加熱したものを利用することもでき、とり
わけびわ、メロン等の水分の含有が多く、肉厚の果物類
では予冷したときには低温障害を生じるおそれがあるた
め、従来鮮度保持に手間がかかって問題があったが、本
発明に適したものといえるのである。このときには、鮮
度保持用ガスとして、常温のものを利用するのが好まし
い。
更に、要鮮度保持品としては、野菜類、果物類、魚類、
肉類の他、ハム等加工食品その他の食品等を利用するこ
とも可能である。そして、ハム等では外装のためのフィ
ルム等の包装体を省略して容器内に入れて利用すること
もてきる。又、個々に段ボール箱に入れた要鮮度保持品
を一括して容器内に入れて鮮度保持を図るようにするこ
とも可能である。
そして、容器内の空気を一部脱気させるときには、脱気
させる空気の割合に応じて、容器内に充填する鮮度保持
用ガスのガス組成を調整して、容器内に鮮度保持用ガス
を充填した後、その内部のガス組成が収容物の生理代謝
や呼吸作用又は酸化作用を抑制するのに好適な状態にな
るようにするものである。
本発明で用いる容器として、発泡合成樹脂製のものを用
いたときには、内部に光が透過して、要鮮度保持品が野
菜類、果物類の場合には光合成を行うことにより、損耗
が生じることが問題となる。
こうしたことから、容器の内面側及び/又は外面側に光
透過を遮断できるようにアルミ蒸着層その他の光透過遮
断層を設けたり、容器を構成する発泡ビーズにカラービ
ーズを用いることが適宜考慮される。容器を構成する発
泡ビーズにカラビーズを用いる場合、その光透過の遮断
性能は、白、灰、黒の順に良好であり、又黄、緑、青の
順に良好になることが実験の結果、判明した。
又、発泡合成樹脂製の容器はある種のガスではその透過
が問題となる場合かあるが、容器内面側及び/又は外面
側にガス透過を遮断するための層を前記したようなアル
ミ蒸着層を光透過遮断層と併用させて設けたり、又は合
成樹脂のフィルムやシートを貼り付ける等して設けるこ
とも適宜考慮される。
〔発明の効果〕
以上のようになる本発明に係る食品その他の要鮮度保持
品の鮮度保持法にあっては、容器内部をその適所に設け
た通気用連通部を通じて脱気させ、次いでその内部に鮮
度保持用ガスを充填し、このガスの充填後には通気用連
通部の持つ容器内外に圧力差が存在しない場合には自由
な空気又は他のガスの流動の実質的な遮断効果によって
、容器内部の鮮度保持用ガスを実質的に封入状態に保持
するものであるから、容器の密封作業を不要にして4゜ 要鮮度保持品の鮮度保持のための取扱いを容易に行える
ようになり、とりわけ要鮮度保持品の鮮度保持に適した
温度と鮮度保持用ガスの相乗効果によって、鮮度保持の
信頼性か増し、長時間、長距離の輸送、又長時間の保管
か可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る食品その他の要鮮度保持品の鮮度
保持法に用いる保冷容器の態様の一例を示す斜視図、第
2図は同じ(その一部を示す斜視図、第3図は第1図、
第2図に示す保冷容器の変形例の一部を示す斜視図、第
4図は同じく第1図。 第2図に示す保冷容器の同じく他の変形例の一部を示す
斜視図、第5図(40口)、第6図(イ)(ロ)はそれ
ぞれ保冷容器の要部の大きさ関係、位置関係を示す説明
図、第7図は保冷容器の他の態様の一例を示す斜視図、
第8図は同じくその一部を示す斜視図、第9図は同じく
その要部を示す縦断面図、第10図(イ)(ロ)(ハ)
は保冷容器の要部の大きさ関係、位置関係を示す説明図
、第11図。 第12図はそれぞれ保冷容器の更に他の態様の要部を示
す縦断面図、第13図(イ)(ロ)(ハ)は同しく保冷
容器の他の態様の要部を示す縦断面図、第14図は(イ
)(ロ)(ハ)(ニ)はその横断面図である。 1:容器本体、   2:蓋体、 3:側壁、     4:凸条、 5:凹条、     6:通気用連通部、7:凹溝、 
     8:内面側開口、9:外面側開口、  10
:隙間、 11:内装凸部、   12:底板、 13:段設部、    14:取付口、15:バイブ材
、    16:開口、17:スリット。 第 図 第 ■ 図 第 図 第 図 第 図 (イ) (ロ) 第 図 (イ) (ロ) 第 図 第 図 第 図 (イ) 一■ 填 図 γ 図 ア 図 第 図 (ロ) (イ) (ニ) (ハ) :、; 13 図 (イ)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)閉蓋時に、その適所に内外連通するこの内外に圧力
    差が存在しない場合には自由な空気又は他のガスの流動
    が実質的に遮断される通気用連通部が形成された容器内
    に収容した食品その他の要鮮度保持品と、 容器内の空気のほぼ全体又は一部を脱気する工程と、 その容器内に鮮度保持用ガスを充填する工程と、よりな
    る食品その他の要鮮度保持品の鮮度保持法。 2)強制予冷、差圧予冷、真空予冷等の各予冷法で一定
    温度に調整され、且つ閉蓋時に、その適所に、内外挿通
    するこの内外に圧力差が存在しない場合には自由な空気
    又は他のガスの流動が実質的に遮断される通気用連通部
    が形成された容器内に収容した食品その他の要鮮度保持
    品と、 脱気チャンバー内で容器内の空気のほぼ全体又は一部を
    脱気する工程と、 その脱気チャンバー内で容器内に鮮度保持用ガスを充填
    する工程と、 よりなる食品その他の要鮮度保持品の鮮度保持法。 3)容器が、その全体が発泡合成樹脂体から形成され、
    容器本体と蓋体の接合部の一方に嵌合手段の一方を設け
    るとともに、接合部の他方に嵌合手段の他方を設け、そ
    の容器の閉蓋時に、嵌合手段の一方と他方の間に内外連
    通する通気用連通部が形成されるように、嵌合手段の一
    方及び/又は他方の接合面側にこの嵌合手段の長さ方向
    に所要の長さの凹溝を設け、更にはこの凹溝の一端に容
    器内に向けた内面側開口と他端に容器外に向けた外面側
    開口をそれぞれ設けた保冷容器である請求項1又は2記
    載の食品その他の要鮮度保持品の鮮度保持法。 4)鮮度保持用ガスの充填後の容器内のガス組成が、収
    容物の生理代謝や呼吸作用又は酸化作用を抑制するのに
    好適な状態に調整された請求項1〜3記載の食品その他
    の要鮮度保持品の鮮度保持法。 5)容器内に充填する鮮度保持用ガスのガス圧を大気圧
    以上にした請求項1〜4記載の食品その他の要鮮度保持
    品の鮮度保持法。 6)鮮度保持用ガスとして、低温のものを利用した請求
    項1〜5記載の食品その他の要鮮度保持品の鮮度保持法
    。 7)鮮度保持用ガスとして、常温のものを利用した請求
    項1〜6記載の食品その他の要鮮度保持品の鮮度保持法
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