JP2683529B2 - ゲル状食品 - Google Patents
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Description
プチドが含有されて成るゲル状食品又はゾル状食品、並
びに、海草類・魚類・貝類という海洋生物の3種からそ
れぞれ得られる3種のペプチドが混合された混合ペプチ
ドが含有されて成るゲル状食品に関する。
植物から得られる植物性蛋白質を酵素で加水分解して得
られるペプチドが、急速吸収性やコレステロール低下作
用などを有することなどから、陸上植物由来のペプチド
を体力低下時の栄養補給のための飲料、顆粒剤、散剤、
錠剤、発泡剤、経管栄養食などに応用することが提案さ
れている(例えば、特開平3−251161号、特開昭
60−11425号)。また、イワシなどの魚介類を蛋
白分解酵素処理して得られるペプチドが上記のような作
用を有することに着目し、これを、栄養健康食品、スポ
ーツ飲料、医薬品などに応用することが提案されている
(例えば、特開平5−229959号、特開平5−27
1297号、特開平2−154693号)。
素と海水の主要構成元素とは、ホウ素(元素記号B)と
リン(同P)を除いて同じであるが、他方、土壌の構成
元素は人体の構成元素とかなり異なっている(昭和58
年4月9日に実業之日本社より初版が発行された細川久
著「驚くべきミネラルパワー」第60〜62頁)。その
ため、人体の構成元素は、土壌に生息する植物よりも海
水に生息する海洋生物の構成元素に似ており、人体に必
須のミネラルや栄養素の過不足のない摂取は、海洋生物
から採るようにすることが極めて効率的である、と言え
る。しかしながら、前述のような従来のペプチド応用食
品の中で、陸上の動植物から得られるペプチドを食材と
して構成したものは、人体の必須ミネラルを十分に供給
できないという問題がある。
ンブなどの海草類は、海水中に存在する45種類の金属
や非金属元素を吸収・濃縮して生育しているため、Pな
どの2〜3の元素を除く他のミネラルは全て魚介類より
もよりはるかに多く吸収されている。特に甲状腺機能の
減退を防ぐI、ガン防御・心臓病予防・老化防止・免疫
増強・酸化物質還元などの機能を持つSe、などのミネ
ラルの摂取には海草類からの摂取が最も効果的である
(野田宏行著「保健食品としての海藻」、株式会社恒星
社厚生閣より昭和59年10月5日発行の「水産食品と
栄養」第114〜128頁)。また褐藻に含まれるアル
ギン酸の整理作用の一つにはコレステロール低下作用も
ある。このように、海草類は、ミネラルによる機能性な
どにおいて、陸上植物・動物・魚介類などに比べて、元
素の種類とバランスの点ではるかに優っている。しかし
ながら、従来より提案されているペプチドを応用して食
品などには、このような海草類由来のペプチドを含有し
たものは提案されていない。
中に遊泳するもの)、貝類(海底を徘徊するもの)、海
草類(海底に定着・定住するもの)、の3種に大別され
るが、これらの3種は、それぞれ構成元素や蛋白質の組
成が異なっている。したがって、前述したような海洋生
物からの必須ミネラルや栄養素の摂取も、これらの3種
のものからそれぞれ得られるペプチドを混合して摂取す
ることが最も適切且つ効率的である。しかしながら、従
来から提案されているペプチドを応用した食品などで
は、イワシなどの魚介類由来のペプチドを利用した食品
などの提案はあるが、前記らの3種からそれぞれ得られ
るペプチドを混合したものを使用する食品は、全く提案
されていない。
機能や栄養的機能を持つペプチドの機能を発揮させるた
めの食品又は医薬品の形態としては、飲料、顆粒剤、散
剤、錠剤、発泡剤などが提案されている。しかしなが
ら、飲料は口に入れてそのままだと口からこぼれてしま
うので、すぐに飲み込まなければならないが、そうする
と、食道・胃・腸などの消化器が欠損したり機能低下し
ている病人・老人・乳児などには利用できないという問
題がある。また飲料だと、健常者でも寝たままでは飲み
込めないので利便性の点で問題がある。また液体にして
点滴などで人体に供給する方法も提案されているが、こ
の方法だと健常者は利用が困難であるし、多くの老人や
入院患者が持つ「点滴でなく自分の口から栄養を採りた
い」という欲求に対応できないという問題がある。
た後かみ砕いて飲み込まなければならないので、飲料と
同様に消化器が欠損したり機能低下している病人・老人
・乳児などには利用できないという問題がある。さら
に、散剤などでは、飲料と同様の問題がある他、飲み込
むための水を用意する必要があり利便性が大幅に後退し
てしまうという問題がある。
節機能を発揮させるには、一時的に多量に摂取するので
なく、少量でもよいから長期間継続的に摂取することが
重要である。しかしながら、従来の飲料などの食品で
は、スポーツの後の栄養補給飲料などのような一時的な
摂取を予定している(そのため、これらのスポーツ飲料
タイプの飲料は、1本当たりの価格が高く、通常人が毎
日購入するのは価格面からも困難である)。また、錠剤
や散剤などで提供するという提案もあるが、錠剤や散剤
では、病人以外の者は摂取する意欲が湧かないし、飲み
込むために水などが必要になり利便性に欠けるため継続
的に摂取するのが容易でないという問題がある。さら
に、通常の固形の食品に形成すると、製造コストが大き
くなり、価格面から毎日の継続的な摂取が困難であると
いう問題もある。
着目してなされたもので、海草類の豊富な必須ミネラル
などの元素を効率的に且つ極めて手軽に摂取できる食品
を提供することを目的とする。また本発明は、海草類・
魚類・貝類の3種からそれぞれ得られる人体に必要な全
ての栄養素やミネラルを効率的に且つ極めて手軽に摂取
できる食品を提供することを目的とする。さらに本発明
は、人体に必要な栄養素やミネラルを極めて手軽に且つ
長期間継続して摂取することが容易な食品を提供するこ
とを目的とする。さらにまた本発明は、人体に必要な栄
養素やミネラルを極めて短時間内に摂取することを可能
にできる食品を提供することを目的とする。
は、海草類を蛋白分解酵素処理して得られる平均分子量
200〜6,000のペプチドと、魚類を蛋白分解酵素
処理して得られる平均分子量200〜6,000のペプ
チドと、貝類を蛋白分解酵素処理して得られる平均分子
量200〜6,000のペプチドとの3種を混合したペ
プチドと、所定の液体と、ゲル化剤とを含み、前記ペプ
チドは、少なくともその70%がジペプチド又はトリペ
プチドから成り、前記液体は、人の体液に近い浸透圧を
有するように調製されており、前記ゲル化剤は、その融
点が人の体温と近似する35〜37度Cのものであり、
前記ペプチドと所定の液体とゲル化剤液体は、1〜30
mlの容積に形成され、内部が密閉された容器内に封入
されている、ことを特徴とするものである。
から成るのがよい。
処理して得られる平均分子量200〜6,000のペプ
チドと、魚類を蛋白分解酵素処理して得られる平均分子
量200〜6,000のペプチドと、貝類を蛋白分解酵
素処理して得られる平均分子量200〜6,000のペ
プチドとの3種を混合したペプチドを含有しており、こ
の海草類、魚類、貝類の3種類には人体に必要なほぼ全
ての栄養素やミネラルが含まれるので、これらの3種類
からのペプチドを含有することにより、海洋生物のもつ
栄養素や生体調節機能を全て採ることが可能になる。ま
た本発明のゲル状食品では、前記ペプチドは、その70
%以上が、好ましくは90%以上が、さらに好ましくは
その100%が、α−アミノ酸の数が2のジペプチド、
又はα−アミノ酸の数が3のトリペプチドから成ってい
る。
剤の融点を人の体温と近似する35〜37度Cに調製し
ている。よって、本発明によるゲル状食品を人の口腔内
に入れると、その口腔内の体温で直ちに液状化する。し
たがって、歯や舌が欠損していたり消化器系が欠損した
り機能低下している病人や老人・乳児でも、本発明によ
るゲル状食品を口から食べて前記3種から得られるペプ
チドを摂取することができ、これにより、ほとんど全て
の必須栄養素・ミネラルを自分の口から(点滴や注射な
どによることなく)摂取することが可能になる。
液体は、乳漿(ホエイ、whey)から成っている。乳
漿は、チーズ等乳製品の製造工程において牛乳からカゼ
インを回収した残りの液相として得られるが、この乳漿
は、牛の体液から成る天然自然のものである。
lの容積に形成しているので、人の口腔内に一度に入れ
られるようになる。したがって、毎日の生活に必要な量
のペプチドを個別のゲル状食品にそれぞれ含有させてそ
れを低価格で供給できるようになる。よって消費者は、
必要な量のペプチドを、経済的負担を感じることなく毎
日継続的に規則正しく摂取することが可能になる。また
内部が真空状態に保たれる密閉容器に封入しているの
で、携行や取扱いが容易になり、長期保存も可能にな
る。
て説明する。図1は本発明の第1の実施例に係るペプチ
ドを含有するゲル状食品を示す斜視図である。図1にお
いて、符号1は略すり鉢状のプラスチック製容器、2は
この容器1の上側に密閉されたプラスチック製シートか
ら成る蓋である。容器1の上側円周部と蓋2は互いに接
着されている。また容器1の突部1aと蓋2とは接着さ
れていないので、図1(b)に示すように、蓋2は、こ
の突部1aに対向する部分から剥がすことができるよう
になっている。この蓋2を剥がして行くと、内容物のゲ
ル状食品3が露出するので、消費者は、前記容器1を指
でつかんだまま、内容物のゲル状食品3を口腔内に入れ
ることができるようになっている。
明する。このゲル状食品3は、1〜30mlの容積に、
好ましくは4〜10mlの容積に形成される。本実施例
では、このゲル状食品3は、例えば半径約15mmで高
さ約15mmの略円柱形状に形成されており、重量が例
えば16gの一口サイズの小型ポーションゼリー食品と
して形成されている。
いて説明する。本実施例のゲル状食品3に含まれるペプ
チドには、魚類から得られるペプチド、例えばイワシを
自己消化処理及び蛋白質分解酵素処理して得られる平均
分子量200〜6,000のペプチド、好ましくは平均
分子量200〜1,000のペプチド(例えば特開平2
−273144号参照)と、貝類から得られるペプチ
ド、例えばアコヤ貝を自己消化処理及び蛋白質分解酵素
処理して得られる平均分子量200〜6,000のペプ
チド、好ましくは平均分子量200〜1,000のペプ
チドと、海草類から得られるペプチド、例えば昆布を自
己消化処理及び蛋白質分解酵素処理して得られる平均分
子量200〜6,000のペプチド、好ましくは平均分
子量200〜1,000のペプチド、の3種類のペプチ
ドを混合させたものを使用している。また本実施例のゲ
ル状食品に使用するペプチドは、アミノ酸の数が2個の
ジペプチド又はアミノ酸の数が3個のトリペプチドを使
用するようにしている。
草類という海洋生物の3種類の全てから得られるペプチ
ドを組み合わせたものを使用している点に特徴がある。
また本実施例のゲル状食品3に含まれる水には、消毒し
た水をさらに公知の方法で人の体液に近い浸透圧に調製
した調合水を使用している。また本実施例のゲル状食品
3に使用するゲル化剤は、公知の方法により、人の体温
に近い融点、例えば35〜37度Cの融点を有するよう
に、特に本実施例では36度Cの融点を有するように、
調製されている。またこの本実施例に使用するゲル化剤
は、ペクチンなど公知のものを使用できるが、好ましく
は、海草由来のゲル化剤を使用するのが望ましい。本実
施例のゲル状食品3は、例えば、ペプチド14.4重量
%、調合水83.8重量%、ゲル化剤1.2重量%、フ
レーバー(香味料)0.6重量%の配合率で配合され
る。すなわち、本実施例の1個が16gのポーションゼ
リー食品3は、以上に説明した3種混合ペプチド2.3
gと、調合水13.4gと、ゲル化剤0.2gと、それ
に公知のフレーバー(香味料)0.1gと、を公知の方
法で配合することにより、形成されている。そして、容
器1内に真空状態で密閉充填される。このように密閉真
空充填されることにより、長期保存が可能になってい
る。
ついて説明する。本実施例は、魚類・貝類・海草類の3
種類からなる海洋生物の栄養素及び機能性(生体調節機
能など)の人体への完全吸収を図ることを目的としてい
る。通常の形態で海洋生物を摂取した場合には、消化率
の問題や経済性、継続性の問題があり、完全吸収するこ
とが難しい。本実施例は、これらの問題を解決し海洋生
物の栄養素及び機能性の人体へのほぼ完全な吸収を次の
(1)から(4)の4つの方法により実現している。
を実現する。 一般に海草類は50%前後の消化率と言われ、人体の消
化吸収能力は低い。魚介類にしても、例えばアコヤ貝の
消化率は90%台であっても、正味蛋白質利用率は60
%台である。これに対し、体外で予め消化された状態の
ペプチドにして摂取をすると100%近く吸収すること
が可能になる。前述の如く、魚類・貝類・海草類の3種
類からそれぞれ得られるペプチドを混合した「3種混合
ペプチド」の状態で摂取すれば、海洋生物の栄養素及び
機能性は完全に吸収されることになる。一般に、陸上の
植物(大豆、とうもろこしをはじめ通常、栄養食として
摂取している植物)をペプチドにして吸収する方法は既
に開発されているが海中の海草類とは明らかに構成元素
が異なっており、陸上の植物のみでは人体に必須なミネ
ラルなどの微量元素をも全て取り込むことは不可能であ
る。またペプチドは既に調味料として活用されているよ
うに、呈味作用、呈味改良作用、及び風味改良作用があ
る。おいしいことは良いことであり、人体が気持ち良く
受け入れる、つまり人体が細胞レベルで高い吸収率を持
つということにつながるものである。このように、ペプ
チドは、おいしく摂取することができるのだから、人体
に気持ち良く急速に吸収されて行くのである。また特に
本実施例では、使用するペプチドの少なくとも70%
を、ジ又はトリペプチドとするようにしているので、人
体の細胞レベルでの吸収効率が格段に高められるように
なっている。
ことにより完全吸収を実現する。 本実施例では、液体でもなく、気体でもない、ゲル状又
はゼリー状にして、誰にでも簡単に素早く口から吸収す
るようにした。特に本実施例では、商品の形状を16g
の小型ポーションゼリー食品としている。このように形
成したのは、次のような理由による。すなわち、まず、
固体の食品とする場合は、口から摂取し、まず咬み砕
き、飲み込まなければならず、食道、胃、腸などの消化
器を経て消化しなければならない。また、液体の食品と
する場合は、ペプチドはエキスである為そのままでは苦
み・臭みが強いので、他の液体に溶かす必要があるが、
そのペプチド溶液を口の中にじっと入れておいた状態で
は、下を向いたり話をしたりする時に口からこぼれ落ち
てしまう。こぼれ落ちるのを防ぐには長時間口を閉じて
いなければならず、最後には飲み込まなければならなく
なる。そうすると、この場合も食道、胃、腸を経て消化
しなければならない。他に液体を吸収させるには、点滴
や注射による方法があるが、その場合は薬品となってし
まう。また点滴や注射による方法では、「自分の口から
栄養素を摂取したい」という人の自然の欲求を満たすこ
とができないという問題がある。さらに、気体の状態で
摂取させようとする場合には、製造コストがかさむ上、
人体に摂取しづらくなる。すなわち、気体の状態で摂取
させるには森林浴のように喉や鼻から吸い込ませるか、
皮膚から吸収させなければならないが、手軽に素早く吸
収させることは難しい。
施例のゲル状食品の場合は、口の中で溶けるので、口又
は喉の中で素早く吸収することができる。すなわち、本
実施例では前述のように、使用するペプチドの少なくと
も70%、望ましくは90%以上を、ジ又はトリペプチ
ドとするようにしているので、人体の細胞レベルでの吸
収効率が格段に高められるようになっている。本実施例
のゲル状食品を使用すると、歯又は舌や食道、胃又は腸
などの消化器に障害や欠陥がある人でも、口さえあれ
ば、栄養素のほぼ完全な吸収ができる。また歯や舌が無
かったり消化器の弱い乳幼児や老人でも口さえあれば容
易にほぼ安全な吸収ができる。
点が人の体温と近似する34〜39度C、例えば36度
Cに設定されているので、本実施例を口の中に入れる
と、体温で直ちにゾル化し溶け始める。
全ての必須栄養素のほぼ完全な吸収を実現する。
然のものであり、合成加工したものではない。また自然
消化、酵素分解したものであり薬物の使用はない。有害
な添加物もない。正に自然の恵みであり海洋生物の自然
食品である。そもそも人体に合成物などの異物が侵入し
た場合、身体に細胞レベルで抗体反応が起き、身体が取
り除こうとして、免疫反応が起きてしまうことが少なく
ない。薬物や化合物によるものは、こうした副作用がさ
けられないし、細胞レベルでの積極的な受け入れが困難
である。これに反して、本実施例のように、天然のもの
や自然なものから構成されるものは、身体の拒否反応が
なく細胞レベルで自然に受け入れられ、穏やかにほぼ完
全に吸収されていき、副作用の心配も全くない。
することによりほぼ完全な吸収を実現する。
ではない為、劇的な一時的改善効果よりも、継続するこ
とで穏やかに、しかし確実に効果が現れるようにするこ
とが望ましい。特に前述の海洋生物が含むミネラルなど
による生体調節機能を完全吸収させるためには、継続し
て摂取することが重要である。その為には、その食品に
消費者が継続して摂取できる条件が整えられていなけれ
ばならない。その条件とは、経済性、利便性、日もち・
保存性、味覚性の4つである。
は、低コストで製造し低価格で提供することにより消費
者の経済的負担を軽くするための工夫として、人が一口
で口に入れられる1〜30mlの容積に形成するように
し、例えば16gのポーションゼリー食品として提供す
るようにしている。消費者は、この16gのゼリー食品
を例えば毎日2個ずつ食べれば十分な量の必須ミネラル
や栄養素が摂れるようになっている。このように、本実
施例では、一口で口に入るような小さいサイズの食品と
して形成しているので、ポーションゼリー食品の個々の
単価は安くなり、消費者が毎日継続的に摂取しても経済
的負担が少なくて済むようになっている。
は、消費者が扱い易く、手軽で、食するのに場所を選ば
ないような工夫をしている。すなわち、本実施例では、
例えば16gのポーションゼリー食品として構成されて
いるので一口で食べられ、水やお茶などなしで簡単にい
つでも、どこでも食べられる。取り扱いや持ち運びも簡
単である。
施例では、密閉容器1に収容しているので、常温で例え
ば90日程度の保存が可能となっている。これにより、
消費者は、本実施例を毎日手元に置いておくことができ
るので、継続的に摂取することが容易になる。さらに味
・味覚性の点も継続的な摂取のためには重要である。い
くら身体に良くても味が悪ければ継続することは難しい
からである。この点で、ペプチドには、前述のように本
来的に呈味作用、呈味改良作用、香気付与作用、風味改
良作用などがあるので、特別な添加剤などを加えなくて
も、十分に美味しく飽きない味を実現することができ
る。老若男女を問わず、おいしく食べられ、口当たりも
良く後味も良い。
品3を継続的に食することにより、次のような機能性を
発揮させることができる。すなわち、従来より、海洋生
物から得られるペプチドについては、効果血圧降下作
用、コレステロール低下作用、整腸作用、生体内酵素活
性化作用、抗酸化作用、甲状腺機能の減退防止作用、味
覚異常改善作用、カルシウム吸収促進効果、鉄吸収促進
効果、抗腫瘍作用、肝機能改善作用、などが発見公表さ
れており、これらの諸機能を人体に付与することができ
るようになる。また、海洋生物の3種類(魚類・貝類・
海草類)からそれぞれ得られるペプチドは、それぞれ単
独でも上記のような諸機能があるが、3種のペプチドを
混合することにより互いの不足分を補完し合うことがで
き、複合効果が期待できる。
るペプチド含有食品の効果以外に、養毛・育養効果が期
待できる。従来から、海草を食べると髪が黒くなり増え
ると言われているが、この海草の成分をペプチドの形で
ほぼ100%の消化吸収率で吸収することができるので
本実施例による養毛・育養効果は大きいと考えられる。
また、本実施例により、制癌作用、老化防止作用、その
他必須ミネラルによる効果、ペプチドによる効果、3種
混合による効果などが期待できる。
様々に提案されているが、本実施例のようなゲル状食品
3の形態で提供することにより、次のような新たな提供
が可能になる。すなわち、例えば、乳幼児の離乳食とし
て活用できる。母乳の組成分にはタウリンや亜鉛が多く
含まれているが、牛乳や粉乳にはあまり含まれていない
点で、市販のミルクの欠点とされていた。本実施例のよ
うなペプチドを含有した食品は、前述のように消化もよ
く安全であり、全てのミネラルが含まれているので離乳
食には最適である。また特に本実施例は、歯がなく消化
器も発達していない乳児でも口さえあればほぼ完全に吸
収できるので、便利である。また本実施例は、老人・病
人用の保健・栄養食品としても最適である。また本実施
例は、スポーツ後の栄養補給食としても最適である。ペ
プチドは約20分間で血中に吸収されていくので、スポ
ーツ後の不足状態を素早く回復することができる。
期滞在時の栄養補給食としても活用できる。山間部や砂
漠など不自由な状況での栄養補給には、ミネラルなどの
内容からして最適である。特に本実施例では、前述のよ
うに小さいポーションゼリー食品3として構成している
ので、携行も容易で、食するのに水やお茶などを必要と
せず、またどこでも食べられ、密閉容器1内での長期保
存もできるので、山間部や砂漠などでの長期滞在時に携
行するのに最適である。
食品を説明する。この第2実施例のゲル状食品は、ペプ
チド14.4重量%、乳漿83.8重量%、ゲル化剤
1.2重量%、フレーバー(香味料)0.6重量%の配
合率で配合して製造される。すなわち、本実施例の1個
が16gのポーションゼリー食品3は、以上に説明した
3種混合ペプチド2.3gと、乳漿13.4gと、ゲル
化剤0.2gと、それに公知のフレーバー(香味料)
0.1gと、を公知の方法で配合することにより、形成
されている。そして、容器1内に真空状態で密閉充填さ
れる。このように密閉真空充填されることにより、長期
保存が可能になっている。この第2実施例では、第1実
施例と異なって、調合水の代わりに、乳漿を使用した点
で異なっており、その他の点は第1実施例の構成と同様
である。
(ホエイ、whey)とは、牛乳からガゼインを除いた
後の液相として得られるものであり、その平均的組成
は、水93.5重量%、乳糖4.5重量%、窒素含有物
(ラクトアミンなどを含む)0.9重量%、脂肪0.3
重量%、砿物質0.6重量%、乳酸0.2重量%となっ
ている(例えば、特開昭49−63252号参照)。こ
のような乳漿は、それを濃縮、乾燥して得られる乳漿蛋
白質から栄養剤又は栄養食に適した乳漿蛋白質水解物を
生成する(例えば特公平5−82412号参照)などの
ように、その乳漿から有用成分を取り出す試みは種々な
されている。例えば、特公昭58−20577号では、
ホエイから、ホエイが含有する種々の栄養物質、特にα
−ラクトアルブミン及びβ−ラクトグロブリンのような
蛋白質を、分離し回収する方法について詳述されてい
る。すなわち、この特公昭58−20577号では、ホ
エイから栄養物質を分離し回収する方法として、限外ろ
過による方法、分子ふるいによる方法、沈殿と沈殿物の
回収による方法、などが紹介されている。また特開昭5
7−22696号では、乳漿から固定酵素及び遠心分離
の方法を使用して乳糖を分離し回収する方法が紹介され
ている。しかしながら、この第2実施例では、上記のよ
うに水を93.5重量%含む乳漿そのものを、ペプチド
を分散させるための液体として利用している点に特徴が
ある(従来は、この水を含む乳漿は廃棄物として処理す
るしかなかった)。この第2実施例では、この乳漿を公
知の方法でpH調整しさらに加熱などの公知の方法で殺
菌処理したものを、第1実施例の調合水の代わりに使用
している。このように、この第2実施例では、調合水の
代わりに乳漿という牛の天然の体液を使用している。
成分の中の高分子蛋白質を、限外ろ過による精製又は遠
心分離による精製などの公知の方法(例えば、特開昭6
1−19454号参照)により除去したものを、使用し
てもよい。またさらに、この第2実施例では、乳漿か
ら、その成分の中の乳糖(ラクトース)を、公知の方法
(例えば、特開昭57−194753号参照)により除
去したものを、使用してもよい。このように、高分子蛋
白質や乳糖(ラクトース)を除去した乳漿を使用してい
る。
について説明してきたが、本発明は以上の各実施例の説
明に限られることなく、その請求の範囲内で様々な変更
が可能である。例えば、本発明の前記の各実施例では、
ペプチドとして魚類・貝類・海草類という海洋生物の3
種類の全てから得られるペプチドを混合したものを使用
しているが、本発明はこれに限られるものではなく、海
草類を自己消化処理及び蛋白分解酵素処理して得られる
平均分子量200〜6,000のペプチド、好ましくは
平均分子量200〜1,000のペプチド、のみを所定
量だけ使用することも可能である。
チドを含有したゲル状食品では、海草類を蛋白分解酵素
処理して得られる平均分子量200〜6,000のペプ
チドを含有しているので、海草類から得られる豊富な必
須ミネラルを短時間内に人体に吸収させることができ
る。
分解酵素処理して得られる平均分子量200〜6,00
0のペプチドと、魚類を蛋白分解酵素処理して得られる
平均分子量200〜6,000のペプチドと、貝類を蛋
白分解酵素処理して得られる平均分子量200〜6,0
00のペプチドとの3種を混合したペプチドを含有して
おり、この海草類、魚類、貝類の3種類には人体に必要
なほぼ全ての栄養素やミネラルが含まれるので、これら
の3種類からのペプチドを含有することにより、海洋生
物のもつ栄養素や生体調節機能を全て人体に摂取するこ
とが可能になる。
剤の融点が人の体温と近似する34〜39度Cに設定さ
れている。よって、本発明によるゲル状食品を人の口腔
内に入れると、その口腔内の体温で直ちにゾル化・液状
化するようになる。
剤の融点を人の体温と近似する34〜36度Cに調製し
且つ前記液体を人の体液に近い浸透圧に調製している。
よって、本発明によるゲル状食品を人の口腔内に入れる
と、その口腔内の体温で直ちに液状化するようになる。
したがって、歯や舌が欠損していたり消化器系が欠損し
たり機能低下している病人や老人・乳児でも、本発明に
よるゲル状食品を口から食べて前記3種の海洋生物から
得られるペプチドを摂取することができ、これにより、
ほとんど全ての必須栄養素・ミネラルを自分の口から
(点滴や注射などによることなく)摂取することが可能
になる。
液体として、乳漿という牛の天然の体液を使用するよう
にしている。また特に、前記液体として、この乳漿か
ら、その成分の中の高分子蛋白質又は乳糖を、限外ろ過
による精製又は遠心分離による精製などの公知の方法に
より、除去したものを、使用してもよい。このように、
高分子蛋白質又は乳糖を除去した乳漿を使用している。
従来は廃棄物として処理するしかなかった乳漿の有効利
用を図る効果も得られる。
lの容積に形成しているので、人の口腔内に一度に入れ
られるようになる。したがって、毎日の生活に必要な量
のペプチドを個別のゲル状食品にそれぞれ含有させてそ
れを低価格で供給できるようになる。よって消費者は、
必要な量のペプチドを、経済的負担を感じることなく毎
日継続的に規則正しく摂取することが可能になる。また
本発明では、ゲル状食品を密閉容器に封入しているの
で、携行や取扱いが容易になり、長期保存も可能にな
る。
斜視図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 海草類を蛋白分解酵素処理して得られる
平均分子量200〜6,000のペプチドと、魚類を蛋
白分解酵素処理して得られる平均分子量200〜6,0
00のペプチドと、貝類を蛋白分解酵素処理して得られ
る平均分子量200〜6,000のペプチドとの3種を
混合したペプチドと、所定の液体と、ゲル化剤とを含
み、 前記ペプチドは、少なくともその70%がジペプチド又
はトリペプチドから成り、 前記液体は、人の体液に近い浸透圧を有するように調製
されており、 前記ゲル化剤は、その融点が人の体温と近似する35〜
37度Cのものであり、 前記ペプチドと所定の液体とゲル化剤液体は、1〜30
mlの容積に形成され、内部が密閉された容器内に封入
されている、ことを特徴とするゲル状食品。 - 【請求項2】 請求項1に記載のゲル状食品において、
前記液体は、乳漿から成ることを特徴とするゲル状食
品。
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-
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- 1994-02-08 JP JP6036613A patent/JP2683529B2/ja not_active Expired - Fee Related
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