JP2680011B2 - T−4レセプターへの結合を阻害し免疫原として作用する小ペプチド類 - Google Patents

T−4レセプターへの結合を阻害し免疫原として作用する小ペプチド類

Info

Publication number
JP2680011B2
JP2680011B2 JP62503520A JP50352087A JP2680011B2 JP 2680011 B2 JP2680011 B2 JP 2680011B2 JP 62503520 A JP62503520 A JP 62503520A JP 50352087 A JP50352087 A JP 50352087A JP 2680011 B2 JP2680011 B2 JP 2680011B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thr
peptide
tyr
asn
cys
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP62503520A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01502659A (ja
Inventor
ビー パート,キャンデース
アール ラフ,マイクル
エル ファーラー,ウィリアム
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
US Department of Commerce
Original Assignee
US Department of Commerce
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by US Department of Commerce filed Critical US Department of Commerce
Publication of JPH01502659A publication Critical patent/JPH01502659A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2680011B2 publication Critical patent/JP2680011B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K5/00Peptides containing up to four amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof
    • C07K5/04Peptides containing up to four amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof containing only normal peptide links
    • C07K5/10Tetrapeptides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/005Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from viruses
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/12Antivirals
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/435Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • C07K14/705Receptors; Cell surface antigens; Cell surface determinants
    • C07K14/70503Immunoglobulin superfamily
    • C07K14/70514CD4
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K16/00Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies
    • C07K16/08Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from viruses
    • C07K16/10Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from viruses from RNA viruses
    • C07K16/1036Retroviridae, e.g. leukemia viruses
    • C07K16/1045Lentiviridae, e.g. HIV, FIV, SIV
    • C07K16/1063Lentiviridae, e.g. HIV, FIV, SIV env, e.g. gp41, gp110/120, gp160, V3, PND, CD4 binding site
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N2740/00Reverse transcribing RNA viruses
    • C12N2740/00011Details
    • C12N2740/10011Retroviridae
    • C12N2740/16011Human Immunodeficiency Virus, HIV
    • C12N2740/16111Human Immunodeficiency Virus, HIV concerning HIV env
    • C12N2740/16122New viral proteins or individual genes, new structural or functional aspects of known viral proteins or genes

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Virology (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Oncology (AREA)
  • Gastroenterology & Hepatology (AREA)
  • Communicable Diseases (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Cell Biology (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • AIDS & HIV (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 発明の簡単な説明 本発明は細胞表面上のレセプター部位を阻止して、ヒ
トT細胞のウイルス感染症を予防することによりヒト細
胞に結合するHTLV−III/LAV(以下HIVと称する)を阻害
する合成的に製造された短ペプチド配列に関する。これ
らのペプチドは感染症を防止すると共に、又はHIVウイ
ルスのエンベロープタンパク質に対する抗体産生も誘発
する。従って、これらのペプチド類はまた後天性免疫病
症候群(AIDS)の発生を予防するためのワクチンとして
の用途も有する。これらのペプチド類に対するモノクロ
ーナル抗体は、またHIVウイルスを確認するための診断
剤として用いることも可能である。従って、これらのペ
プチド及びこれらのペプチドに対する抗体はHIV保有者
或いはAIDSを患うヒトの確認のための試験キットの製造
における用途も有する。 発明の背景 AIDS(HIV)ウイルスの完全なヌクレオチド配列は幾
人かの研究者により報告されている〔リー・ラトナー等
(Lee Ratner,et al.)、Nature313、277頁、1985年1
月;ミュージング等(Muesing,et al.)Nature313、450
頁、1985年2月;及びウェイン−ハブソン(Wain−Habs
on,et al.)、Cell40、9〜17頁、1985年1月参照)。
エンベロープ遺伝子は特に抗原体及び感染性と関連付け
られてきた。しかしながら、エンベロープ部分はまた高
度に拡散性である領域を有することも知られている。HI
Vウイルスエンベロープ糖タンパク質はヒト、ラット、
及びサルの脳膜及び免疫系の細胞に共有的に結合するこ
とが示されてきた。 ウイルスが細胞膜レセプター上の高度に特異的部位に
おける付着により細胞及び組織親和性を及ぼすことがあ
るという理解は研究者が細胞膜のウイルスレセプター部
位に結合する試剤を探索してこれらの細胞への特定のウ
イルスの結合を予防することを勇気付けた。合成ペプチ
ド類により阻止される特別のレセプター−媒介ワクチニ
アウイルス感染症は従来示されている〔エプスティン等
(Epstein,et al.)、Nature318、663〜667頁)〕 HIVウイルスはTリンパ球及びマクロファージを含むH
IV感染にかかりやすい各種細胞上に存在するCD4或いはT
4領域として知られている表面細胞に結合することが示
されている〔HTLV−IIIの親和性(tropism)の議論につ
いてショー等(Shaw et al.)、Science226、1165−117
1頁、参照〕。 免疫不全から生ずる徴候に加えて、AIDSを有する患者
は神経心理学的欠陥を示す。中枢神経及び免疫系は多く
の神経タンパク質−媒介細胞間連絡のためのレセプター
として働く多くの特異的細胞表面認識分子を有する。こ
れらの神経タンパク質類及びそれらのレセプターは単細
胞生物並びに高等動物において極めて不変の形態で十分
に保存されている十分な進化的安定性を示す。更に、中
枢神経及び免疫系はHIVエンベロープ糖タンパク質(gp1
20)の結合のためのレセプターとして働く共通のDC4(T
4)細胞表面認識分子を示す。同一の高度に保存された
神経タンパク質情報物質はHIVのそれと顕著に類似した
レセプターを介して免疫及び脳機能を一体化するので、
我々はHIV糖タンパク質gp120と、従来エプスタイン−バ
ーウイルスのエンベロープ領域から別の関連において確
認された短ペプチドの間の極めて類似のアミノ酸配列が
ウイルスレセプター結合に必須の核ペプチドを示すので
はないかと仮定した。その様なペプチドはレセプター細
胞と結合し、HIVgp120の結合を阻止することによりHIV
による細胞の感染を予防するのに有用であり、その様な
レセプター部位に結合するペプチドはそのペプチド配列
に向けられた抗体の産性を生じ、又これらのペプチド類
がAIDSの予防のための免疫学的基礎を与えるのに用いら
れるであろうと仮定された。 目的 本発明の目的はHIV(AIDSウイルス)の脳膜及び免疫
系の細胞のレセプター部位への結合を予防することによ
りAIDSの徴候を緩和する作用を行うペプチド類を提供す
ることである。 本発明の目的又はHIV(AIDSウイルス)に曝されるか
もしれないヒトにおけるAIDSの発生に対して保護する抗
体を生ずるために用いられるワクチン用のペプチド類を
提供することである。 更に、本発明の目的はHIV或いはHIVエンベロープタン
パク質に対する抗体の存在を確認する診断手段を提供す
ることである。 発明の具体的説明 HIVエンベロープ糖タンパク質(gp120)におけるオク
タペプチドがコンピュータの助けを借りた分析により確
認された。高スレオニン含量により「ペプチドT」と称
されるこのペプチドはgp120の脳膜への結合を阻害する
ことが示された。このペプチドはAla−Ser−Thr−Thr−
Thr−Asn−Tyr−Thrの配列を有する。後の分析は同様な
結合特性を有する関連ペンタペプチド類の群を開示し
た。 本発明の第一の側面に従えば、下記一般式(I)で表
わされるペプチド: Ra−Ser−Thr−Thr−Thr−Asn−Tyr−Rb (I) (式中、Raはアミノ末端残基Ala或いはD−Alaを表わ
し、及びRbはカルボキシ末端残基−Thr或いは−Thrアミ
ド或いはそのアミノ及びカルボキシ末端の一方或いは両
方における追加のCys−残基との誘導体を表わす)、 或いは下記一般式(II)で表わされるペプチド: R1−R2−R3−R4−R5 (II) (式中、R1はアミノ末端残基Thr−、Ser−、Asn−、Glu
−、Arg、Ile或いはLeu−であり、 R2はThr、Ser或いはAspであり、 R3はThr、Ser、Asn、Arg、Gln、Lys或いはTrpであ
り、 R4はTyrであり、 及び好ましくはR5はカルボキシ末端残基−Thr、Arg或い
は−Gly或いはそのアミノ末端残基としての対応するD
−アミノ酸、及び/又はカルボキシ末端残基における対
応するアミド誘導体及び/又は更にアミノ酸カルボキシ
末端の一方或いは両方におけるCys−残基との誘導体で
ある)が提供される。R5における好ましいアミノ酸が示
されたが、この位置におけるアミノ酸は広範に変ること
が知られている。事実、R5が存在しない場合には、この
ペプチドをカルボキシ末端アミノ酸としてR4(チロシ
ン)でこのペプチドの末端を形成することが可能であ
る。その様なペプチド類は茲に教えられる基の結合特性
を保持する。セリン及びスレオニンは茲に教えられる生
物学的性質の目的で交換可能であるように思われる。本
発明の活性化合物はこれらのペプチド類の生理学的に許
容可能な塩として存在してよい。 このペプチド類はT4ウイルスレセプターに結合するこ
とが判明した。 最も好ましいペプチド類並びに上記ペプチドTは下記
一般式(I)のオクタペプチド類: D−Ala−Ser−Thr−Thr−Thr−Asn−Tyr−Thr及びD−
Ala−Ser−Thr−Thr−Thr−Asn−Tyr−Thr−アミド、 及び下記一般式(II)で表わされるペンタペプチド類: Thr−Asp−Asn−Tyr−Thr Thr−Thr−Ser−Tyr−Thr Thr−Thr−Asn−Tyr−Thr、 及びアミノ末端残基としてのD−Thr及び/又はカルボ
キシ末端におけるアミド誘導体とのそれらの類似体であ
る。 本発明の化合物は分子の血液−脳障壁の通過を高める
ことが知られている方法により有益に変成される。この
ペプチドの結合活性を高めるためにアセチル化が特に有
用であることが判明した。末端アミノ及びカルボキシ部
位が特に好ましい変成部位である。 このペプチド類は又拘束立方体配座において変成され
て、改良された安定性及び経口利用可能性を与える。 以下、次の略号を用いる: アミノ酸 三文字記号 一文字記号 アルギニン arg R アスパラギン asn N アスパラギン酸 asp D システイン cys C グリシン gly G セリン ser S スレオニン thr T チロシン tyr Y 特に断りのない限り、示されるアミノ酸は勿論L−ス
テレオアイソマーの天然形態にある。 12個のペンタペプチド類のアミノ酸配列の比較を表1
に示す。歴史的には我々の初期のコンピュータ探索はペ
プチドT(ARV単離体に含有)が関連部分であることを
示したが、追加のウイルス配列が利用可能となるにつれ
て関連する生活性配列は各自的にペプチドT〔4−
8〕、或いは配列TTNYTを含んでなるより短いペンタペ
プチドではないかということが明らかとなった。これら
の単離体において、我々は比較を行い(表1)、実質的
な類似性がこのより短い領域にのみ認められた。変化の
大部分は二つの密接に関連したアミノ酸、セリン(S)
及びスレオニン(T)の相互転換である。ペプチドTの
7位のチロシンはこれらの造成物の不変の特徴であり、
それが生活性を担うものであることを示している。5位
における置換はT、G、R或いはSを含む。4及び6位
は先ず、(一つの例外をもって)S、T及びNに制限さ
れ、全てのアミノ酸は極めて類似の立体特性を有する未
荷電極性基を含有する。五つの各種AIDSウイルス単離体
(9,10)の中の一般的配列一致の評価はペプチドTの周
り及びそれを含む領域は極めて可変性の領域であること
を示す。その様な可変性はこの位置に規定される機能の
強い選択的多様化による分化を示す。麻酔薬(opiate)
ペプチド類と同様に、これらのペプチドT類似物はmet
及びleuエンケファリンを想起させる多数形態で存在す
るように思われる。これらの各種AIDSウイルス単離体に
表わされるこれらのペンタペプチド類は生物学的に活性
であり、従来Tヘルパー細胞の表面「マーカ」として良
く知られていたCD4レセプターの作用薬として相互作用
することができる。 7個のアミノ酸ペプチドCYS−THR−THR−ASN−TYR−T
HR−CYSも又活性である。核へのシステイン類の添加は
活性に悪影響を及ぼさない。 これらのペプチド類はPeninsula laboratoriesにより
本発明者等と製造者間の秘密合意の下に注文合成され
た。固相ペプチド合成のMerrifield法が用いられた(本
発明において準用する米国特許第3,531,258号明細書参
照)。これらの合成されたペプチド類は特に好ましい。
ペプチドT及びその一部であるペンタペプチドはウイル
スから単離することが可能であったが、Merrifieldに従
って調製されたペプチド類はウイルス及び細胞残片がな
い。従って、合成ペプチド類が用いられる場合には汚染
物質に対する厄介な反応が起こらない。 本発明のペプチド類はペプチド合成の常法により製造
される。固相及び液相方法の両方が用いられる。我々は
Merrifieldの固相方法が特に便利であることを見出し
た。この方法において、ペプチドは鎖のカルボキシ末端
が不溶性支持体に共有的に結合されながら段階的に合成
される。中間合成段階に際し、ペプチドは固相に残るの
で、従って操作が便利である。固体支持体はクロロメチ
ル化スチレン−ジビニルベンゼン共重合体である。 カルボキシ末端アミノ酸のN−保護形態、例えばt−
ブトキシカルボニル保護(Boc−)アミノ酸をクロロメ
チル化スチレンジビニルベンゼン共重合体のクロロメチ
ル残基と反応させて、アミノ酸がベンジルエステルの樹
脂に結合した樹脂の保護アミノアシル誘導体を生成す
る。これを脱保護し、次の必要なアミノ酸の保護形態と
反応させて樹脂に結合した保護ジベプチドを生成する。
このアミノ酸は一般的に活性化形態、例えばカルボジイ
ミド或いは活性エステルを使用して用いられる。この配
列を繰返すと必要なペプチドが樹脂上に組立てられるま
でペプチド鎖が必要なN−保護アミノ酸とアミノ末端で
縮合することにより一度の一つの残基を成長させる。こ
のペプチド−樹脂を次いで無水フッ化水素酸で処理して
必要なペプチドを放出させるために組立てペプチドを樹
脂に結合するエステルを切断する。合成操作中に、保護
されなければならないアミノ酸の側鎖官能基も又同時に
除去される。そのカルボキシ末端にアミド基を有するペ
プチドの合成は、4−メチルベンズヒドリルアミン樹脂
を用いて、常法により行うことができる。 本発明の化合物は、細胞のレセプター部位を有効に阻
止し、及びサル、ラット及びヒト脳膜及び免疫系の細胞
におけるHIV(AIDSウイルス)による細胞感染性を予防
することが判明した。 従って、本発明の一側面として、我々は、ヒト或いは
獣医学用に適した薬学的に許容可能な担体或いは賦形剤
と組合わされた本発明のペプチド化合物を含んでなる薬
学的組成物を提供する。その様な組成物は1種以上の生
理学的に許容可能な担体或いは賦形剤と混合して、常法
にて使用するように提供される。これらの組成物は必要
に応じて異なった抗ウイルス剤であってよい1種以上の
その他の治療剤を任意に含んで良い。 即ち、本発明のペプチド類は経口、口腔内、非経口、
局所或いは直腸投与用に配合されてよい。 特に、本発明によるペプチド類は注射或いは注入用に
配合されてよく、又、防腐剤を添加してアンプル内にお
ける単位投与形態或いは多投与容器内において提供され
てよい。これらの組成物は、油性或いは水性稀釈液内の
懸濁液、溶液或いはエマルジョンなどの形態をとって良
く、又、懸濁、安定化及び/又は分散剤などの配合剤を
含有してよい。或いは又、この活性成分は使用前に適当
な稀釈剤、例えば無菌、発熱物質のない水で戻されるよ
うな粉末形態であってよい。 本発明に従う薬学的組成物は又抗微生物剤或いは防腐
剤などのその他の活性成分も含んで良い。 これらの組成物は0.001〜99%の活性物質を含有する
ことができる。 本発明は更に本発明のペプチドを薬学的に許容可能な
賦形剤或いは担体と合体することを特徴とする薬学的組
成物の製造方法を提供する。 注射或いは注入による投与のために、約70kg体重の大
人の治療に用いられる毎日の投与量は、例えば、投与経
路及び患者の状態に応じて、1〜4回の投与で投与され
る。 親和定数は、モルヒネのそれらと同様であると仮定さ
れた。この親和性に基づき、毎日、.33−.0003mg/kgの
投与量が示唆された。これは有効であることが判明し
た。10-6〜10-11モル血液濃度が示唆される。サルにお
いては、毎日3mg/kgが150×10-9Mの血清濃度を達成す
る。この濃度は10-8Mの濃度を達成するのに必要なもの
より15倍大きい。霊長類は通常ヒトに用いられる投与量
の10倍を必要とする。 本発明の更にもう一つの側面は、AIDSウイルスによる
感染に対して保護を与えるための、本発明のペプチドを
含有するワクチン調剤に関する。このワクチンは任意に
適当な稀釈液、例えば無菌水、塩水或いは緩衝化塩水中
のヒト血清アルブミンなどのタンパク質に複合化された
有効な免疫原的量、例えば宿主のkg当り1μg〜20mgの
ペプチドを含有する。水酸化アルミニウムゲルなどのア
ジュバントが用いられてよい。投与は、例えば筋肉剤、
腹腔内、皮下或いは静脈内などの注射によって行われ
る。投与は、一回或いは、例えば1〜4週間間隔で複数
回行われる。 カニからの抗原配列並びにその他の無脊椎動物からの
タンパク質も又、抗原性を促進するために、本発明のペ
プチド類に添加することができる。 本発明の更にもう一つの側面は、抗原源としての本発
明のペプチド或いは本発明のペプチドにより顕在化され
たモノクローナル抗体を含有するAIDSウイルス及びAIDS
ウイルスに対する抗体の検出のための試験キットに関す
る。例えば、本発明のペプチドはAIDS感染を検出するた
め、及びそれを酵素結合イムノソーベントアッセイ(EL
ISA)或いは酵素イムノドットアッセイにおいて試験試
薬として用いることにより、AIDS及び前−AIDS状態を診
断するための試験キットに用いられる。その様な試験キ
ットは抗原性ペプチド或いはモノクローナル抗体が予備
吸着或いは共有的に結合された不溶性の多孔性表面或い
は固体基体(その様な表面或いは基体は好ましくはマイ
クロタイタープレート或いはウエルの形態が好まし
い)、試験血清、表面或いは支持体に吸着された抗原或
いは抗体に特異的に結合し飽和するヘテロ抗血清、各種
稀釈液及び緩衝液、特異的に結合した抗体を検出するた
めの標識化複合体(labelled conjugate)及びその他の
酵素基質、コファクター及びクロモゲンなどのシグナル
発生試薬を含むものである。 本発明によるペプチドは、通常の技術を用いてAIDSウ
イルスのエンベロープ配列の関連部分に特異的に結合す
るモノクローナル抗体を顕在化する免疫原として用いら
れ、その様なモノクローナル抗体は更に本発明の特徴を
形成するものである。 実験方法及びデータ gp120の放射標識化、脳膜の調製、gp120のレセプター
への結合及び架橋及びT4抗原の免疫沈澱。HIVのHTLV−I
II bをH9細胞内で増殖させ、gp120をイムノアフィニテ
ィクロマトグラフィ及び調製NaDodSO4/PAGEにより単離
した。調製gp120をクロラミン−T法により125Iで標識
化した。 新鮮なヒト、サル及びラット海馬を100容の氷冷却50m
M Hepes(pH7.4)中で迅速にホモジナイズした(Polyt
ron,Brinkmann Instruments)。遠心分離(15,000×
g)により集めた膜を元の緩衝液容量中で洗浄し、その
まま用いるか或いは−70℃に貯蔵した。使用前に、脳膜
及び高度に精製したT細胞(ref.16;Larry Wahlの贈
物)をリン酸緩衝化塩水(PBS)中において15〜30分間
プレインキュベートした。20mg(初期湿潤重量)の脳
(α100μgのタンパク質)から得られた膜を28,000cpm
125I−gp120と共に0.1%のウシ血清アルブミン及びペ
プチダーゼ阻害剤バシトラシン(0.005%)アプロチニ
ン(0.005%)、ロイペプチン(0.001%)、及びキモス
タチン(0.001%)を含有する200(最終容量)の50mM
Hepes内で37℃において1時間インキュベートした。
インキュベート物を迅速に真空過し、計数してレセプ
ター−結合物質を求めた。 免疫沈澱。免疫沈澱は0.5% Triton X−100/PBS可
溶化、ラクトペルオキシダーゼ/グルコースオキシダー
ゼ/I−ヨード化脳膜或いは完全T細胞を示されたmAbと
反応当り10μgでインキュベーション(4℃で一晩)す
ることにより調製した。固相免疫吸着剤(イムノビー
ズ、Bio−Rad)を用いて免疫複合体を沈澱させてからそ
れらをNaDodSO4/PAGEにより分割した。対照インキュベ
ーションは一次mAb或いはサブクラス対照mAb(OKT8)を
含有していなかった。 化学的神経解剖及びコンピュータ補助濃度測定。新鮮
−凍結ヒト、サル及びラット脳のクリオクタット−切断
25μm断片をゼラチン被覆スライド上に解凍−搭載し、
乾燥させ、レセプターを説明されているようにして可視
化した。(18)。T4、T4A、T8、及びT11に対する抗体
(10μg/ml)と共に或いは無しに、RPMI培地中でインキ
ュベーションを0℃で一晩行い、それらの抗原に架橋さ
せ、及び125I−標識化ヤギ抗−マウス抗体で可視化し
た。抗原−レセプターを125I−gp120で標識化するため
のスライド−搭載組織断片のインキュベーションを未標
識化gp120或いはmAb OKT4(10μg/ml)(Ortho Diagno
stics)と共に(1μM)或いは無しに5mlスライド担体
中にて行った。 T−リンパ球サブセットの分離。T細胞のサブセット
をPercoll密度精製末梢血液T細胞を特定のモノクロー
ナル抗体(T4或いはT8)で10μg/mlにて処理することに
より得た。これらの処理細胞を次いでヤギ〔F(ab′)
〕抗−マウス免疫グロブリン(Sero Lab,Eastbury、
メリーランド州)で被覆されたプラスチックペトリ皿上
で4℃で30分間パン処理した(21)。非付着細胞を次い
で除去し、洗浄し、フローシトメトリー(flow cytomet
ry)により反応性を分析した。分離されたT4及びT8細胞
集団は他のT細胞サブセットの<5%の汚染を有する。
細胞を次いでファイトヘマグルチニン(1μg/ml)共に
72時間培養し、下記の如きHIVに曝露した。細胞毒性ア
ッセイが行われた際に感染細胞を表現型的に特性化し
た。 ウイルス感染。感染に用いられたHTLV−IIIウイルス
は新鮮なAIDS患者物質から確立され、許容可能なIL−2
−非依存性細胞系統であるHuT78中に継代したインター
ロイキン2(IL−2)−依存性培養T−細胞系統から単
離された。 図面の簡単な説明 第1A図は、125I−gp120の脳膜及びT細胞への架橋を
示す、(a)125I−gp120のみ;(b)サル;(c)ラ
ット;(d)ヒトの脳;及び(e)ヒトのT細胞。 第1B図及び1C図は、それぞれ125I−標識化サル脳膜及
びヒトT細胞の免疫沈澱を示す;(f,i)一次抗体のな
い対照例;(g,i)OKT4 Mab;(h,k)OKT8 Mab。 第2A図は新鮮なラット海馬膜への特異的125I−gp120
結合の転位を示す。各測定は三重に行われた。その一つ
の実験の結果が示されている。この実験は3回行なわれ
同様な結果が得られた。10μg/mlのOKT4及び4Aにより転
位可能な特異的結合は示される実験においては2201±74
cpmであった全結合の27〜85%の範囲にあった。 第2B図はウイルス感染性がペプチドT及びその合成類
似体により阻止されることを示す。各測定は二重に行わ
れた。結果は同様な結果をもって3回繰返された単一の
実験を表わす。 例 1。約180Kdの単一放射標識化架橋生成物を125I
−gp120をヒトT細胞のそれとは識別不可能なリスザ
ル、ラット或いはヒト脳膜からの膜に特異的結合をさせ
た後に得た(第1A図)。この結果はgp120は約60Kdのタ
ンパク質にカップリングさせることができ、未反応125I
−gp120は膜のない対照例に隣接してある(レーンa)
ことを示す。 放射ヨード標識ヒト脳膜のOKT4及びOKT8(10μg/ml)
による免疫沈澱(第1B図)は脳膜がヒトTリンパ球上に
確認されるそれと識別不可能な約60KdのT4抗原を含有す
ることを示し(第1C図)、これに対してOKT8は脳膜(第
1B図)中に存在しないTリンパ球(第1C図)からの低
(約30Kd)分子量タンパク質を免疫沈澱させ、脳T4が存
在リンパ球に由来するものでないことを示している。サ
ル及びラット(示されず)の海馬膜についても同様な結
果が観察される。これらの結果はT4抗原がウイルスレセ
プターとして働き、免疫及び中枢神経系により共有され
る高度に保存された60Kd分子であることを示す。 エプスタイン−バー及びHTLV−III/LAVが殆んど同一
のオクタペプチド配列を共有するという認識が「ペプチ
ドT」の合成及び研究を引起こした。第2図は新たに調
製したラット脳膜への125I−gp120の結合の高い(0.1nM
範囲)親和性及び親和性(第2A図)を示す。特異性(第
2B図)はOKT4及びOKT4Aによる阻止によって示され、OKT
3(0.1μg/ml)では示されない。ペプチドT及び二つの
その合成類似体(しかし、無関連なオクタペプチド物質
P〔1−8〕ではない)は0.1nM範囲において125I−gp1
20結合を有意に阻止した(第2C図)。8位におけるD−
スレオニン−アミドの置換の結果、少なくとも100倍の
レセプター結合活性の損失を生じた。〔L−Ala〕の古
典的〔D−Ala〕置換の結果、ペプチドTよりも首尾一
貫してより強力なおそらく耐ペプチダーゼ性の類似体が
得られ、C末端のスレオニンのアミド化も又首尾一貫し
て幾分より大きい強度をもたらす(第3図)。 合成ペプチドのヒトT細胞ウイルス感染を阻止する能
力を試験した際に、実験者は結合アッセイ結果に対して
盲目にされた。10-7において結合アッセイにおいて活性
な3個のペプチドが検出可能なレベルの逆転写酵素活性
を殆んど9倍減少させることができる。より活性の低い
結合転位体〔D−Thre〕−ペプチドTは同様に極めて減
少したウイルス感染の阻止を示し、有意な阻害を達成す
るためには、100倍より高い濃度を必要とした。この様
に、これらの四つのペプチドの強度のランク順序(D−
〔Ala〕−ペプチドT−アミド>D−〔Ala〕−ペプ
チドT>ペプチドT>D−〔Thre〕−ペプチドT−ア
ミド)のみならず、又それらのレセプター結合及びウイ
ルス感染症を阻害する際の絶対的濃度も又密接に関連し
ている(第3図)。 例 2。ヒト細胞T4抗原に同一でないにせよ同様であ
る約60Kdのタンパク質は、ヒトの脳から調製された膜上
に明らかに保存された分子形態で存在した。更に、放射
標識化HIVエンベロープ糖タンパク質(125I−gp120)は
その大きさ及び免疫沈澱の性質がT4抗原とは識別不能で
ある三つの哺乳動物の脳内に存在する分子に共有的に架
橋するとができる。脳スライス上の抗体結合レセプター
を可視化する方法を用いて皮質神経網に亘って最も高密
度であり、全ての三つの哺乳動物脳において同様に組織
されている脳T4の神経解剖分布パターンを提供した。
又、放射標識化HIVウイルスエンベロープ糖タンパク質
は隣接脳断片上に同一パターンで結合され、再びT4がHI
Vレセプターであることを示唆した。 例 3。化学的神経解剖、コンピュータ−補助密度分
析。新たに凍結したヒト、サル及びラット脳のクリオス
タット−切断25ミクロン断片をゲル被覆スライド上に解
凍搭載し、乾燥させ、及びレセプターをヘルケンハム及
びバート(Harkenham and Pert,J.Neurosci.,2、1129−
1149頁1982年)により説明されているように可視化し
た。T4、T4A、T8及びT11に対する抗体(10μg/ml)を用
いて或いは無しにインキュベーションをRPMI中で0℃で
一晩行い、これらの抗原に架橋させ125I−ヤギ抗マウス
抗体で可視化した。抗原/レセプターを125I−gp120で
標識化するために、スライド搭載組織断片のインキュベ
ーションを、膜について上記した如く、5mlスライド担
体中で未標識化gp120或いはMab OKT4A(10μg/ml)(O
rtho Diagnostics)を用いて或いは用いずに行った。 オートラジオグラフィフィルム不透明度の定量的色画
像へのコンピュータ−補助転換を行った。サルの脳断片
についての標準的公知増加量の放射能の共曝露はそれか
ら相対的放射能濃度を意味深く外挿することのできるlo
g O.D.対cpmの線形プロット(4=>.99)を生成した。
チオニンによる脳断片の細胞染色は古典的方法及び染色
組織上に重なるレセプターの可視化により行った。 例 4。リスザルの脳の吻側乃至尾方系列即ち冠状断
片上のT4抗原の分布を求めるために実験が行われた。こ
れらの実験は脳幹の細胞構築的に意味のある領域(例、
黒質)に結合する検出可能なレベルのT4モノクローナル
抗体があることを示すが、しかし、神経軸のいずれのレ
ベルにおいても皮質富化の顕著なパターンが明らかであ
る。OKT4と同一のサブクラスからのTリンパ球に向けら
れたモノクローナル抗体であるOKT8は観察可能なパター
ンを示さない。一般的に、脳皮質内部のより外面上の層
は最も高密度のT4抗原濃度を有し、小脳扁頭に重なる前
頭及び周縁皮質は深層の至る所において特にレセプター
に富んでいる。海馬形成はサル、ラット及びヒトの脳に
おいて最も高密度のレセプター濃度を有する。写真エマ
ルジョンに浸漬したリスザル断片の暗視野顕微鏡写真は
最も高密度のレセプター標識化のバンドが歯状回及び海
馬本体の分子層(極めて少ないニューロンを含む)内に
位置していることを示した。この様に、レセプターは神
経網に(樹状突起及び軸索のニューロンの延長)上に正
しく分布されているように思われ、或いは未染色大グリ
ア細胞の特定のサブセットに局在化しているかもしれな
い。 化学的神経細胞の特異性及びT4及びウイルスエンベロ
ープ認識分子が識別不能であることを示す結果の証拠が
求められた。ラット脳の冠状断片は視覚化にOKT4或いは
125I−gp120のいずれが用いられてもレセプター分布の
極めて類似の皮質/海馬−濃厚パターンを示した。更
に、このパターンはインキュベーションが未標識化gp12
0(1μM)、OKT4A(10μg/ml)或いはOKT4(10μg/m
l)の存在下で行われた場合には明らかでなかった。OKT
8及びOKT11を含むその他のヒトT細胞表面抗原に対する
その他のマウスMabは二次抗体単独では再現可能な、検
出可能な抗原/レセプターが無かったと正に同様に125I
−ヤギ抗マウスIgG二次抗体により視覚化した際にラッ
ト脳上に検出可能なパターンを与えなかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01N 33/569 A61K 37/02 前置審査 (56)参考文献 FEBS LETTERS,Vol. 211,No.1(1987)p.17〜p.22

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.下記の式(I)で表されるペプチドまたはその生理
    学的に許容可能な塩。 Ra−Ser−Thr−Thr−Thr−Asn−Tyr−Rb (I) (前記式中、 Raは、AlaまたはD−Alaを表し、 Rbは、Thr、Thr−アミドまたはThr−Cysを表す。) 2.下記の配列: D−Ala−Ser−Thr−Thr−Thr−Asn−Tyr−Thr、または D−Ala−Ser−Thr−Thr−Thr−Asn−Tyr−Thr−アミド のいずれかである、請求の範囲第1項に記載のペプチ
    ド。 3.下記の配列を有する、請求の範囲第1項に記載のペ
    プチド: Ala−Ser−Thr−Thr−Thr−Asn−Tyr−Thr。 4.下記の式(II)で表されるペプチドまたはその生理
    学的に許容可能な塩。 R1−R2−R3−Tyr−R5 (II) (前記式中、 R1は、Thrを表し、 R2は、ThrまたはAspを表し、 R3は、Thr、Ser、またはAsnを表し、そして R5は、Thr、Thr−アミド、またはThr−Cysを表す。) 5.下記の配列: Thr−Asp−Asn−Tyr−Thr、 Thr−Thr−Ser−Tyr−Thr、または Thr−Thr−Asn−Tyr−Thr のいずれかである、請求の範囲第4項に記載のペプチ
    ド。 6.下記の配列を有するペプチドまたはその生理学的に
    許容可能な塩: Cys−Thr−Thr−Asn−Tyr−Thr−Cys。 7.下記の式(I)で表されるペプチドまたはその生理
    学的に許容可能な塩を有効成分として含有してなる、哺
    乳動物細胞への抗原に結合を阻止するために用いられる
    医薬組成物。 Ra−Ser−Thr−Thr−Thr−Asn−Tyr−Rb (I) (前記式中、 Raは、AlaまたはD−Alaを表し、 Rbは、Thr、Thr−アミドまたはThr−Cysを表す。) 8.下記の式(II)で表されるペプチドまたはその生理
    学的に許容可能な塩を有効成分として含有してなる、哺
    乳動物細胞への抗原の結合を阻止するために用いられる
    医薬組成物。 R1−R2−R3−Tyr−R5 (II) (前記式中、 R1は、Thrを表し、 R2は、ThrまたはAspを表し、 R3は、Thr、Ser、またはAsnを表し、そして R5は、Thr、Thr−アミド、またはThr−Cysを表す。) 9.下記の配列を有するペプチド: Cys−Thr−Thr−Asn−Tyr−Thr−Cys を有効成分として含有してなる、哺乳動物細胞への抗原
    の結合を阻止するために用いられる医薬組成物。 10.抗原がウイルスである、請求の範囲第7項記載の
    医薬組成物。 11.抗原がウイルスである、請求の範囲第8項記載の
    医薬組成物。 12.抗原がウイルスである、請求の範囲第9項記載の
    医薬組成物。 13.ウイルスがAIDSの病原体である、請求の範囲第10
    項記載の医薬組成物。 14.ウイルスがAIDSの病原体である、請求の範囲第11
    項記載の医薬組成物。 15.ウイルスがAIDSの病原体である、請求の範囲第12
    項記載の医薬組成物。 16.多孔性表面または固体基体に結合された、下記の
    式(I)で表されるペプチドまたはその生理学的に許容
    可能な塩を含んでなる、T4レセプターに結合する抗原に
    対する抗体を検出するための試験キット。 Ra−Ser−Thr−Thr−Thr−Asn−Tyr−Rb (I) (前記式中、 Raは、AlaまたはD−Alaを表し、 Rbは、Thr、Thr−アミドまたはThr−Cysを表す。) 17.多孔性表面または固体基体に結合された、下記の
    式(II)で表されるペプチドまたはその生理学的に許容
    可能な塩を含んでなる、T4レセプターに結合する抗原に
    対する抗体を検出するための試験キット。 R1−R2−R3−Tyr−R5 (II) (前記式中、 R1は、Thrを表し、 R2は、ThrまたはAspを表し、 R3は、Thr、Ser、またはAsnを表し、そして R5は、Thr、Thr−アミド、またはThr−Cysを表す。) 18.多孔性表面または固体基体に結合された、下記の
    式で表されるペプチドまたはその生理学的に許容可能な
    塩を含んでなる、T4レセプターに結合する抗原に対する
    抗体を検出するための試験キット: Cys−Thr−Thr−Asn−Tyr−Thr−Cys。 19.ペプチドがマイクロタイタープレートのウエルに
    結合されてなる、請求の範囲第16項に記載のキット。 20.ペプチドがマイクロタイタープレートのウエルに
    結合されてなる、請求の範囲第17項に記載のキット。 21.ペプチドがマイクロタイタープレートのウエルに
    結合されてなる、請求の範囲第18項に記載のキット。
JP62503520A 1986-06-03 1987-05-27 T−4レセプターへの結合を阻害し免疫原として作用する小ペプチド類 Expired - Fee Related JP2680011B2 (ja)

Applications Claiming Priority (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US86991986A 1986-06-03 1986-06-03
US869919 1986-06-03
US87858686A 1986-06-26 1986-06-26
US878586 1986-06-26
US4814887A 1987-05-11 1987-05-11
US048148 1987-05-11

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01502659A JPH01502659A (ja) 1989-09-14
JP2680011B2 true JP2680011B2 (ja) 1997-11-19

Family

ID=27367286

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62503520A Expired - Fee Related JP2680011B2 (ja) 1986-06-03 1987-05-27 T−4レセプターへの結合を阻害し免疫原として作用する小ペプチド類

Country Status (16)

Country Link
JP (1) JP2680011B2 (ja)
KR (1) KR930008448B1 (ja)
AU (1) AU604719B2 (ja)
CA (1) CA1341066C (ja)
DE (1) DE3787927T2 (ja)
DK (1) DK173667B1 (ja)
ES (1) ES2061497T3 (ja)
FI (1) FI94352C (ja)
HU (1) HUT48907A (ja)
IE (1) IE61725B1 (ja)
IL (1) IL82719A (ja)
MX (1) MX172337B (ja)
NO (1) NO176022C (ja)
NZ (1) NZ220485A (ja)
PT (1) PT84992B (ja)
WO (1) WO1987007613A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU2006261133B2 (en) * 2005-06-23 2012-04-05 Rapid Pharmaceuticals Ag Therapeutic peptides and vaccines
CN101088557A (zh) 2006-06-12 2007-12-19 天津市扶素生物技术有限公司 用于预防或治疗hiv感染的药用组合物及其应用

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
FEBS LETTERS,Vol.211,No.1(1987)p.17〜p.22

Also Published As

Publication number Publication date
ES2061497T3 (es) 1994-12-16
NO880479L (no) 1988-02-03
CA1341066C (en) 2000-08-01
FI94352B (fi) 1995-05-15
NO176022B (no) 1994-10-10
JPH01502659A (ja) 1989-09-14
PT84992B (pt) 1990-03-08
DE3787927D1 (de) 1993-12-02
DK173667B1 (da) 2001-05-28
HUT48907A (en) 1989-07-28
NZ220485A (en) 1989-08-29
IL82719A (en) 1992-11-15
DE3787927T2 (de) 1994-03-03
NO880479D0 (no) 1988-02-03
FI885630A (fi) 1988-12-02
FI94352C (fi) 1995-08-25
IE871388L (en) 1987-12-03
AU604719B2 (en) 1991-01-03
IL82719A0 (en) 1987-11-30
DK53288A (da) 1988-02-02
KR880701247A (ko) 1988-07-26
FI885630A0 (fi) 1988-12-02
WO1987007613A1 (en) 1987-12-17
AU7540887A (en) 1988-01-11
PT84992A (en) 1987-07-01
IE61725B1 (en) 1994-11-30
KR930008448B1 (ko) 1993-09-04
NO176022C (no) 1995-01-18
DK53288D0 (da) 1988-02-02
MX172337B (es) 1993-12-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5834429A (en) Small peptides which inhibit binding to T-4 receptors and act as immunogens
Pert et al. Octapeptides deduced from the neuropeptide receptor-like pattern of antigen T4 in brain potently inhibit human immunodeficiency virus receptor binding and T-cell infectivity.
Hussey et al. A soluble CD4 protein selectively inhibits HIV replication and syncytium formation
Lee et al. Antigens encoded by the 3′-terminal region of human T-cell leukemia virus: evidence for a functional gene
WO1989003222A1 (en) Soluble human cd4 fragments and uses therefor
US5589175A (en) Peptides for induction of neutralizing antibodies against human immunodeficiency virus
EP0249390A2 (en) Synthetic peptides related to the HIV glycoprotein gp 120
EP0344006A2 (en) Peptides that block the binding of hiv-1 to th CD4 receptor protein
US6242564B1 (en) Treatment of tropical spastic paresis with peptide T
EP0249394B1 (en) Small peptides which inhibit binding to T-4 receptors and act as immunogens
Kozovska et al. T cell recognition motifs of an immunodominant peptide of myelin basic protein in patients with multiple sclerosis: structural requirements and clinical implications
RU2337922C2 (ru) ИЗОЛИРОВАННЫЕ ПОЛИПЕПТИДЫ НА ОСНОВЕ НЕЙТРАЛИЗУЮЩЕГО ЭПИТОПА БЕЛКА p17 ВИРУСА ВИЧ, ИСПОЛЬЗУЕМЫЕ В КАЧЕСТВЕ ВАКЦИН, А ТАКЖЕ НЕЙТРАЛИЗУЮЩИЕ АНТИ-p17-АНТИТЕЛА, СПЕЦИФИЧЕСКИ РАСПОЗНАЮЩИЕ УКАЗАННЫЙ НЕЙТРАЛИЗУЮЩИЙ ЭПИТОП
US5346989A (en) Peptides for use in induction of T cell activation against HIV-1
JP2680011B2 (ja) T−4レセプターへの結合を阻害し免疫原として作用する小ペプチド類
AU662534B2 (en) Peptides for use in induction of T cell activation against HIV-1
IE911435A1 (en) Peptide analogs to proteins of the immunoglobulin¹superfamily
US5248667A (en) Method of treating psoriasis using synthetic peptide compositions
JP2003507011A (ja) Il−16拮抗剤
AP96A (en) Small peptides which inhibit binding to T-4 receptors and act as immunogens.
FI99115C (fi) T-4 reseptoreihin sitoutuvaa antigeeniä kohtaan suunnattujen vasta-aineiden kanssa reagoivia peptidejä ja niiden diagnostinen käyttö
NO880446L (no) Smaa peptider som inhiberer binding til t-4-reseptorer.
JP3725899B2 (ja) Hivに対して使用するための多分岐ペプチド構築物

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees