JP2679341B2 - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JP2679341B2
JP2679341B2 JP2062198A JP6219890A JP2679341B2 JP 2679341 B2 JP2679341 B2 JP 2679341B2 JP 2062198 A JP2062198 A JP 2062198A JP 6219890 A JP6219890 A JP 6219890A JP 2679341 B2 JP2679341 B2 JP 2679341B2
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稜雄 高梨
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は例えば磁気カードや会員カードなど各種の平
板状のカードのような記録媒体に画像情報や文字情報を
記録する記録装置に関する。
(従来の技術) 近年、情報処理の分散化などによりクレジットカード
やIDカードの普及に伴い、テレホンカードなどのプリペ
イドカードもまた著しく普及していることは周知のこと
である。
この種のカードは一般的には合成樹脂などにより平板
状に形成されており、例えば所定の情報信号が記録され
る磁気ストライプなどを備えた機能本位のものに対し
て、その上に更に本人を確認するために顔写真など特殊
な処理を施したものなど様々である。
これらのカードのうち顔写真などの情報を記録したID
カードなどは、一般的には写真をカード状に添附してこ
のカードをラミネート処理したものが多く採用されてい
る。反面、印刷技術の向上により印刷によるものも普及
しつつあり、本出願人は例えばビデオカメラなどでその
場で捉えた画像情報を、その場所で即座にカード上に記
録(作画)できる記録装置を先に提案した。この記録装
置は捉えた画像情報をカードに直に記録(印刷)するこ
とができ、構造が簡単でかつ小型であり、しかも保守が
容易であるなど多くの利点があるが、この種のカードは
磁気読取り装置に通過させることが多いので、記録した
画像や文字などが摩耗し易い。また記録に際して熱昇華
性インクを使用した場合など、人の指の油などによる変
色が発生するきらいがあった。
(発明が解決しようとする課題) そこで、特開昭61−51391号公報に記載されるよう
に、記録面にオーバコートを施す技術があるが、これは
画像形成用のイエロー、マゼンタ、シアンのインクと同
一の転写紙上に塗布したオーバコート用のインクを用い
て同一の装置でオーバコート膜を転写記録するものであ
り、印刷条件がイエロー、マゼンタ、シアンと同一とな
り強度のあるオーバコート膜を形成することができない
虞れがある。また記録媒体としてカード状記録媒体を使
用し、カード端面より記録してその上にオーバーコート
する場合、予めサーマルヘッドをプラテンに圧着した状
態で、カードを送り込む際、サーマルヘッドの圧着力に
抗してこのサーマルヘッドを上昇させつつカードを挿入
しなければならない。このため、カードの板厚が大なる
場合など、カードの挿入が不可能となり、装置が動作不
良となったり、最悪では高価なサーマルヘッッドを損傷
する可能性が大である。さらに誤動作などで、カードが
存在しない状態でサーマルヘッドをプラテンに圧着する
とサーマルヘッドの破損は勿論のこと、転写紙の破損及
びプラテンの破損を来し、さらにその駆動系の負荷を大
としてこれらを損傷するなど装置の致命的な破損とな
る。
(課題を解決するための手段) 本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その
目的とするところは、例えば合成樹脂製の名刺大のカー
ドに熱昇華性インクまたは熱溶融性インクを塗布した転
写紙を介してサーマルヘッドに押圧することにより、ビ
デオカメラやパソコンからの画像情報と文字情報とを合
成して記録(印刷)することにより、これまでの印刷機
能を簡略化すると共に、サーマルヘッド及びその駆動系
を保護し、かつ、先の記録装置に連繋するように、上記
記録された面を保護するための第2記録装置を設けるこ
とにより、記録(印刷)効率が良く、しかも記録された
面を選択的に保護し得る記録装置を提供するものであ
る。
そして、このために、カード状記録媒体に、転写紙を
介してサーマルヘッドにて画像情報又は文字情報などの
情報を記録する記録装置であって、直線移動するステー
ジに載置されたカード状記録媒体に前記ステージの移動
方向に直交配置した発熱体を備えたライン型の第1のサ
ーマルヘッドにて転写紙を介して画像情報又は文字情報
などの情報を記録する第1の記録装置から搬送された前
記カード状記録媒体の記録面に、該第1の記録に引続き
第2の記録装置によって保護膜を施すオーバーコート記
録時、第2のサーマルヘッドの発熱体部がプラテンの表
面と所定の距離離間した状態に設定されることを特徴と
する記録装置を提供するものである。
(実 施 例) 第1図は本発明の記録装置の基本構成の斜視図、第2
図は本発明装置の要部の一部を構成する第1の記録装置
であるサーマルヘッド駆動機構、転写紙カートリッジ駆
動機構およびその周辺部を示す斜視図、第3図は本発明
装置に適用される転写紙カートリッジの斜視図、第4図
は転写紙ロールの斜視図、第5図は本発明装置の第1の
記録装置を構成するステージおよびステージ移動機構を
示す斜視図、第6図は第5図に示すステージの側面図、
第7図は同ステージの第6図中VII−VII線に沿う断面
図、第8図はカード位置規制部の拡大断面図、第9図,
第10図は第5図に示すステージ駆動系の平面図である。
先ず、本発明装置の基本的な構成を第1図を用いて説
明する。
記録装置1はカード上に主たる情報である画像情報や
文字情報を記録(印刷)するための第1の記録装置(第
1の記録部)1aと、この第1の記録装置1aによって記録
されたカード上に第1の記録装置1aに引き続いてオーバ
ーコート記録(印刷)を行なう第2の記録装置(第2の
記録部)1bとより構成してある。
第1の記録装置1aは矢印方向から短手方向側を先導端
として長手方向に沿って挿入されるカード6を一対の供
給ローラ2a,2aの回転によってステージ10上に載置し、
このステージ10をガイド軸8a,8bを案内軸としてカード
挿入方向と直交する方向にボールネジ軸9の回転によっ
てB2,B1方向に往復動させると共に、第3図に示す如く
の転写紙カートリッジに取付けられた一対の供給ロール
15と巻取ロール14とに巻回された転写紙13を介してカー
ド6上にサーマルヘッド11を押圧して所定の信号を記録
するものである。
この時、転写紙13はステージ10の移動速度と同期して
後述する転写紙駆動機構にて供給ロール14より送り出さ
れ、サーマルヘッドの発熱抵抗体に所定の信号電流を供
給しつつ、巻取りロール15に巻回されることにより、第
1色の色インクであるイエローインク(Yインク)の印
刷を行なった後、サーマルヘッド11がステージ10より回
動退避するのと同じタイミングで、ステージ10がB2方向
に復帰して初期位置に至り、さらに転写紙13は巻取り方
向に送られて第2色の色インクであるマゼンタインク
(Mインク)の頭出しが行なわれ、再び上記動作と同様
の動作により順次印刷が開始される。
そして、最終色の色インクの印刷が終了するとステー
ジ10は再び初期位置に復帰し、その終了信号によりカー
ド6はカード挿入方向と同一ライン上にある反対側のカ
ード排出口16より排出されフルカラー印刷が完了する。
さらに、カード排出口16より一対のローラ2b,2b,3a,3
aの回転によって搬送されたカード6は第2の記録装置1
bのプラテンローラ4上に導かれる。このプラテンロー
ラ4の回転軸の軸線は上記第1の記録装置1aのステージ
10の移動方向と平行としてある。
この後、後述する手段にて他のサーマルヘッド5が一
対の供給ロール153と巻取ロール154とに巻回された転写
紙155を介してカード6上に保護用のオーバコート印刷
を行なう。このようにして、最終的に印刷が終了したカ
ード6は排出ローラ3b,3bにて装置より排出され一連の
印刷(記録)工程が終了するものである。
即ち、本発明装置の基本的な動作としてカード6は装
置の前面パネルから長手方向に沿って供給・排出操作さ
れ、第1の記録装置1aによる印刷方向はカードの給排方
向に対して直交する方向(短手方向)となるため、カー
ドの位置規制が容易となりレジずれのない高品位な印刷
を行ない得、引き続き第2の記録装置1bによって既記録
面に保護用のオーバコートがなされるため、第1の記録
装置1aによる記録動作中、第2の記録装置1bでは次工程
のオーバコート印刷が同時になされることにより、印字
条件が異なる条件のオーバコート材であっても適切なオ
ーバコートができ、またオーバコートはカードの任意の
部分におこなうことが可能となるなど各種の特徴点が後
述する具体的な構成によって、より良く明確に理解され
るであろう。
さらに、カード6は長手方向に沿って挿入され、しか
も印刷はカード6の短手方向(サーマルヘッド2の副走
査方向)に沿ってなされるため、転写紙の1色の長さを
短かくして印刷時間を短くし得、またさらに上述した如
く全つの操作を前面パネル3側にて行なうことができる
ため、記録装置1が小型化でき、かつ操作性が良好とな
る。
上記した説明で本発明装置の基本的な動作に伴なう特
長が理解されたであろう。
ここで、本発明の記録装置1(第1の記録装置1aと第
2の記録装置1b)の細部の構成を第1の記録装置1aより
順次説明する。第2図には第1の記録装置1aの主たる機
構のサーマルヘッド駆動機構と転写駆動機構が示され、
第3図にはステージおよびステージ移動機構が示されて
いる。
《サーマルヘッドとこれと関連する機構》 先ず、第2図において、装置のフレーム17は相対向す
る一対の側板17a,17bと、両者を連結する底板17cとより
断面形状が略U字状に形成されており、一方の側板17a
にはサーマルヘッド駆動機構18と転写紙巻取り機構19が
それぞれ配置され、他方の側板17bには転写紙カートリ
ッジ12を挿入するための挿入孔17dが形成してある。そ
して、この筐体17の上部にはサーマルヘッド装置(組立
て体)が配置され、その下部には転写紙カートリッジ12
を介して移動するステージ10を配置したことにより、関
連する各駆動機構がそれぞれ有効に配置され、各機構の
有機的な結合が可能となって装置がコンパクト化されて
いる。
複数の発熱抵抗体を直線状に備えたライン型のサーマ
ルヘッド11はステージ10の移動方向に対して主走査方向
(発熱体の配列方向)が直交する如く配置されており、
その両端部は矩形状の剛性を有する取付板20a,20bの前
端部にてねじ21で固定されており、ヘッドの上部に位置
するねじ22にて被記録媒体であるカード6に対する当り
(X1,X2方向のヘッドの接触位置)を調整することがで
きる。この調整により色ムラのない印刷が可能となる。
取付板20a,20bは上端部を連結杆23にて架橋される一
方、その下部には側板17a,17b間に架橋した揺動軸24を
支持することによって、サーマルヘッド11は揺動軸24を
支持軸としてC1,C2方向に回動自在に支持されることに
なる。これら取付板20a,20bとサーマルヘッド11および
連結杆23によりサーマルヘッド組立体を構成する。ま
た、この揺動軸24は連結杆23に対してB1方向に適宜な長
さだけ偏倚した位置にある。
また、側板17aと取付板20aとの間では、揺動軸24に圧
縮コイルばね25が嵌挿されており、取付板20aを常時E
方向に押圧して、サーマルヘッド11の後述する印字動作
時に軸方向(サーマルヘッドの主走査方向、即ち、発熱
抵抗体の配列方向)の移動を規制している。このように
圧縮コイルばね25を使用することによりサーマルヘッド
11の軸方向のガタを吸収することができると同時に、ヘ
ッド揺動時の負荷を小さくすることが可能となる。
略L字状に形成した駆動アーム26の一端支持26aは上
記揺動軸24の中央部に軸支され、他端作用部26bは長手
方向に長孔26cが形成してあり、一端支持部26aの上端は
連結杆23と所定の間隔を保って対向する関係としてあ
る。そして、一端支持部26aと対向部26dには、連結杆23
に対しては遊嵌状態となるピン36,36が植設されてお
り、各ピンにはコイルばね37,37が嵌挿されることによ
り、これらコイルばね37,37にてサーマルヘッド11への
押圧力を付与することになる。
38,38は連結杆23と駆動アーム26とを連結する板ばね
であり、その一端部は連結杆23に固定され、他端部は駆
動アーム26に植設したピン39,39に長孔38a,38aが嵌挿さ
れている。コイルばね37,37の弾性力によ.連結杆23と
駆動アーム26の間隔を規制すると共に、その長孔38aの
作用により連結杆23に対する駆動アーム26の相対変位を
許容することができる(両者の関係は第11図に明示され
ている)。即ち、駆動アーム26が揺動軸24を中心として
C1方向に回動すると回動初期では駆動アーム26の動きと
サーマルヘッド11の動きは連動するものの、回動終期
(サーマルヘッド押圧時)では駆動アーム26はコイルば
ね37,37を撓ましつつ単独で回動し、この撓み力がヘッ
ド押圧力となり、その力は例えば10kg前後である。
また、駆動アーム26の他端作用部26bの長孔26c内には
フレームである連結杆27の軸受部27aと側板17a間に架設
した回転軸30に支持されたカム円盤28の偏心位置に取り
付けたカムローラ29が嵌挿されている。なお、このカム
ローラ29は固定軸であってもよい。回転軸30の側板17a
の外面側における他端には、大径歯車31が固定されてい
る。また、この回転軸30には、カム円盤28の回転位置を
検出する検出部となる透孔32a,33aをそれぞれ形成した
一対の反射円盤32,33が固定され、これらの対向面には
連結杆27に取り付けられた検出センサ34,35が配置され
ている。一方の検出センサ34は透孔32aにてサーマルヘ
ッドの動作位置(押圧位置)を検出し、他方の検出セン
サ35は透孔33aにてサーマルヘッドの非作動位置(ステ
ージ10からの離間位置)をそれぞれ検出する。なおこの
検出は反射円盤の代りにスリットの入った円盤を使用す
ると共に、検出センサを透過型の物を用いてもよい。ま
た反射円盤32,33を一体化することは勿論可能である。
そして、上記大径歯車31は、側板17aに立設した軸40
に支持された上記サーマルヘッド駆動機構18の出力歯車
である小歯車41aと噛合する。
サーマルヘッド駆動機構18は上記側板17aにブラケッ
ト139が固定されており、そのモータ42の回転力はモー
タ軸に固定されたタイミングプーリ43よりタイミングベ
ルト44を介して他のタイミングプーリ45に伝達される。
このタイミングプーリ45の回転は、これと一体のウオー
ム46を介して上記小歯車41aと一体のウオームホイール4
1に伝達されることにより大きく減速され、その減速さ
れた回転力は駆動アーム26を介してサーマルヘッド11を
揺動軸24を中心としてC1,C2方向に揺動させる。
サーマルヘッド11がステージ10上のカード6へ押圧す
る力は上記したように10kg前後であるため、ウォーム46
とウォームホイール41を介して回転するカム円盤28によ
る駆動アーム26の駆動は有効的であり、かつこのウォー
ムホイール駆動はカム円盤28がサーマルヘッド押圧動作
時に作用する反力によって回転されることがなく、この
ため反力による特別の回転防止機構を設ける必要がな
い。
《転写紙カートリッジおよびその駆動機構》 転写紙カートリッジとこの転写紙カートリッジを駆動
する駆動機構とを第2図に併せて第3図,第4図を参照
しながら説明する。
転写紙カートリッジ12はカートリッジ側板54に設けた
歯車50,51側を先導端としてフレーム17の挿入孔17dより
A1方向から装置の案内板52,53をガイド面として挿入操
作され、サーマルヘッド11とステージ10との間に配置さ
れる。この案内板52,53の入口側はそれぞれ外側に拡開
した拡開部52a,53aが屈曲形成されており、転写紙カー
トリッジ12の挿入操作を容易にしている。
ここで、転写紙カートリッジ12の具体的な構成を説明
する。転写紙カートリッジ12は所定の間隔を保って相対
向した一対のカートリッジ側板54,55を7本の軸56a〜56
fにて互いに連結してフレーム部が構成されている。カ
ートリッジ側板54,55の中央上部には凹部54a,55aが形成
され、この間にてサーマルヘッド11の進入が許容され、
かつ一方のカートリッジ側板55の外側面には取手57が固
定され、転写紙カートリッジ12の挿脱操作を容易にして
いる。さらに両カートリッジ側板54,55には、これを装
置に装着した際に位置決めする位置孔54b,54c,54b,55c
がそれぞれ穿設されている。第4図に示すような転写紙
13を巻回した転写紙供給ロール14および転写紙巻取りロ
ール15は、カートリッジ側板54,55の凹部54a,55aを跨っ
てそれぞれ回転自在に取り付けられている。この転写紙
13はベースとなるポリエステルフィルム上に熱昇華性ま
たは熱溶融性のインクであるイエロー(Y),マゼンタ
(M),シアン(Cy)を面順次にて塗布したものを用い
てある。
両転写紙供給ロール14,転写紙巻取りロール15の一端
部には切欠き14a,15aがそれぞれ形成されており、これ
ら一端切欠き14a,15a側は、カートリッジ側板54に固定
された軸ホルダ58に支持されているロール支持軸59,59
のピン58a,59aに嵌入される。一方、ロール14,15の他端
側は他方のカートリッジ側板55に固定された軸ホルダ6
0,60に支持されているロール支持軸61,61内に嵌入され
ている。またこのロール支持軸61,61と軸ホルダ60,60と
の間には圧縮コイルばね61,62が装架されることによ
り、これを撓ませることによりロールの着脱を容易にす
ると同時に、ロール14,15をカートリッジ側板54側に常
時付勢して位置規制している。
また、カートリッジ側板54の外側面に位置して、ロー
ル支持軸58,59と連結された歯車50,51は、第2図に示す
装置の後述する歯車67,66と噛合して回転駆動される。
これにより転写紙13は、転写紙供給ロール14より送り出
されて転写紙巻取りロール15側に巻き取られる。
なお、64a〜64d、転写紙13の走行パスを形成するよ
う、カートリッジ側板54,55間に架設された軸ローラで
あり、また65は取付金具66に取り付けられた反射率の高
い反射板であり、装置の後述するインク検出センサ93と
対向する位置関係にある。
上記転写紙カートリッジ12の構成が理解されたので、
これを駆動する転写紙カートリッジ駆動機構19と関連機
構部の構成を再び第2図にて説明する。
フレーム17の側板17aには上記転写紙カートリッジ12
の供給側の歯車50および巻取側の歯車51と噛合する位置
に歯車66,67がそれぞれ配置されている。
一方の歯車66はこれと一体の大歯車68を有して軸に軸
支されており、この大歯車68は、側板17aに支持された
白と黒の放射状のパターンを形成したディスク69と一体
の小歯車70と噛合する。そして、ディスク69のパターン
と対向した検知センサ71が、支持部72を介して側板17a
に取り付けられている。即ち、供給ロール14が回転すれ
ば上記歯車列を介してディスク69を回転し、その時検知
センサ71は放射状の白・黒のパターンを検知してパルス
状の信号を出力して供給ロール14の回転状態を確認す
る。従って、転写紙13が終了すると、当然ディスク69の
回転も停止するため、装置は転写紙13の残存状態を常に
確認することができる。
また、上記転写紙カートリッジ12の巻取り側の歯車51
と噛合する他方の歯車67は、その軸74が側板17aの外面
に固定された軸ホルダ73に摺動、かつ回転自在に支持さ
れている。回転軸74は軸ホルダ73側においては、駆動歯
車76が取り付けられ、また歯車67側においてはコイルば
ね75が嵌挿されている。このため歯車67が転写紙カート
リッジ12の歯車68と噛合する際、相互の歯の位相がずれ
た場合であっても、歯車67がコイルばね75の弾性力に抗
して押圧方向に変位しつつ回転し、歯の位相があった位
置で再び弾性復帰して、正確な噛合い関係を保つことが
できる。
上記駆動歯車76は、転写紙駆動機構19の出力歯車であ
る幅広の小歯車78上を摺動自在に噛合する。小歯車78は
大歯車79と一体形成され、側板17aに植設した軸77に支
持されている。大歯車79は側板17aに植設した軸80の支
持されている幅広の小歯車81と噛合し、この小歯車81の
フランジ部81aと、同軸上の歯車83に固着された摩擦材
であるフェルト82とが後側よりコイルばね84にて押圧さ
れて摩擦接合されている。つまり、小歯車81と歯車83と
はスリップクラッチ機構によって連結されたことにな
る。歯車83はモータ85の回転軸上の小歯車86と噛合す
る。そして、このモータ85はフレーム87によって側板17
aに固定される。
従って、転写紙カートリッジ駆動機構19のモータ85の
回転は、小歯車86より歯車83とスリップクラッチ機構を
介して接続された小歯車81に減速して伝達され、さらに
小歯車81は大歯車79,小歯車78,歯車76(歯車67)を減速
駆動して転写紙カートリッジ12の歯車51を時計方向に回
転駆動して転写紙13の巻取り動作を行なう。この転写紙
巻き取り時、転写紙13が過大な力で巻取られると印刷画
面の主走査方向に筋が発生してしまうため、上記スリッ
プクラッチ機構は巻取り時の過負荷を防止するよう有効
に作用するものである。
また、側板17aの内側面および側板17bの外側面には、
挿入されたカートリッジの上記したカートリッジ側板5
4,55の透孔54b,54c,55b,55cをそれぞれ導入し、位置決
める位置決めピン89a,89b,90a,90bが突設されている。
これらの位置決めピン89a,89b,90a,90bの先端は円錐
状になっており、カートリッジの位置決め用の透孔の導
入を容易にする。
また、上記フレーム17の角部材91には、取付板92を介
してインク検知センサ93が走行する転写紙13に対向して
幅方向に一列に3個設けてある。各検知センサ93,93,93
はそれぞれ第4図に示した転写紙13の黒マークBLとイエ
ロー(Y)とマゼンタ(M)の判別、マゼンタ(M)と
シアン(Cy)の判別が後述する如くできるようになって
いる。
さらに、側板17bの側面には、転写紙カートリッジ12
を係止するロックレバ94が回転自在に取り付けてあり、
装置内に挿入され位置決めされた転写紙カートリッジ12
は、カートリッジ側板55がこのロックレバ94に係止され
ることにより挿入方向への移動が完全に規制される。
《ステージおよびステージ移動機構》 ステージ10およびステージ移動機構を第5図の斜視
図、第6図〜第8図にてステージの詳細示し、また、第
9図,第10図では平面図でそれぞれ示す。
カード6をステージ10は矩形状のブロックからなり、
フレーム17に固定された支持板100,101に両端が取り付
けられたガイド軸8a,8bに、第6図に示すようにリニア
ボールベアリング102,102を介して支持され、ボールネ
ジ軸9の回転によってサーマルヘッド11の主走査方向と
直交する方向に移動し、第1図に示したようにその移動
方向と直交する方向より上記ガイド部材7の長手方向に
沿って挿入されるカード6を載置・固定する。このリニ
アボールベアリング102,102はステージ10の側面10a,10b
にねじで固定されたストッパ103,103にて規制されてい
る。
ボールネジ軸9は両ガイド軸8a,8b間に配置され、か
つそのナットがステージ10に固定され、両端部はフレー
ム17に固定した支持板100,101にボールベアリング104,1
05を介して回転自在に支持されている。
支持板101側の一方のボールベアリング105は固定状態
であり、支持板100側の他方のボールベアリング104は単
に支持状態となっている。従って、ステージ10の頻繁な
移動によりネジ部が熱膨脹した際にも、ボールベアリン
グ104が軸方向に移動してネジ部を曲げるようなことは
ない。
上記ガイド軸8a,8bはステージ10がサーマルヘッド11
の押圧力に対して十分に剛性が維持されている軸径を有
してボールネジ軸9の撓み発生を防止し、印刷時のギヤ
ムラを最小限に押え、かつステージの円滑な移動を許容
するために研磨仕上げが施される。またボールネジ軸9
がガイド軸8a,8b間に配置されることにより、撓みに対
して有効でありガタ付きも少なくすることができる。
ステージ10の上面10cは平坦面となされたカード固定
部106が設けられており、このカード固定部106は奥部の
一対のストッパ107,107と、挿入されるカード6の幅に
略対応した位置に位置決めリブ108およびガイドリプ109
とによりカード挿入側が開口した溝形状である。上記ス
トッパ107,107は図示せぬ手段にてステージ上面10cより
進退自由であり、カード排紙時には時にはステージ下に
下降し、カード6を排紙口16側に搬送する。上記溝部の
底部はゴムなどの弾性材からなる平坦なプラテン部110
としてあり、記録媒体であるカード6の材質、厚みに応
じた硬度に適宜設定されている。例えばカード6の材質
が、塩化ビニル重合体、塩化ビニル、酢酸ビニル重合体
などで形成され、かつ厚みが0.68mm〜0.80mmのカードに
対してはゴム硬度相当で40゜〜65゜位に設定し、紙製で
厚みが0.2mm〜0.4mmのカードに対しては、ゴム硬度相当
で60゜〜85゜に設定することによって、カード6のソ
リ、曲りに対してサーマルヘッド11の当りが良好にな
り、また、必要以上にカードが弾性部材に沈むことを防
止してレジずれが発生することなくS/Nの良い画像が得
られる。
上記ガイドリブ109には、第8図に拡大して示すよう
に、頭部111aが溝内に向って突出しする位置決めピン11
1が取付けられており、この位置決めピン111にはコイル
ばね112が巻装されることにより弾性手的に進退自在で
ある。また頭部111aは進入するカード6の円滑な導入を
許容するようデーパ面が形成されている。
また、プラテン部110の位置決めリブ108およびガイド
リブ109に近接してカード6を給排紙動作するための搬
送ローラ113a,113a,113b,113bがステージ10に回転自在
に取り付けられている。搬送ローラ113a,113bの外周面
は高い摩擦係数を有するゴムなどにより被覆層115,115
が形成されている。
搬送ローラ113a,11a(113b,113b)は回転軸114a(114
b)と同軸であり、第7図に示すように溝118内を上下動
自在とされ、ステージ10の下方に配置されたコイルばね
116,116にてその軸受部119,119が弾性的に押圧支持され
ているものの、その上昇位置は位置決めリブ108および
ガイドリブ109より突出している押えピン117,117により
規制されている。これら押えピン117,117はともに回転
自在である。コイルばね116,116の弾性力は、サーマル
ヘッド11がカード6を押圧する印刷時、カードがプラテ
ン部110に密着できるよう適宜設定してある。
回転軸114aのステージの側面10a側には、大・小一対
のプーリ120b,120aを一体形成したプーリ120が取り付け
られている。このプーリ120はステージ10に取り付けら
れ、これと共に移動するカード搬送機構121の出力とな
る。
第6図に示すように、カード搬送機構121のギアドモ
ータ122はステージ10下に取り付けられており、モータ
軸123に固定された小プーリ124の回転は第1のゴムベル
ト126より一対のアイドラ125を介して上記大プーリ120b
に伝達される。大プーリ120bの回転は、小プーリ120aよ
り第2のゴムベルト128を介して上記他の搬送ローラ113
b,113bの回転軸114b上の小プーリ127に伝達される。こ
の小プーリ127の径は小プーリ120aと同径であり共に回
転は同期している。これら第1,2のゴムベルト126,128
は、大プーリ120b,小プーリ120a,プーリ127に対して水
平又は水平に近くなるよう巻き掛けてあるため、ベルト
テンションによってコイルばね116,116を圧縮させてカ
ードの走行力の低下を防止させている。
先に第1図においても示したように、カード挿脱送時
にステージ10と接続されるガイド部材7は、その上にス
テージ10の位置決めリブ108,ガイドリブ109の延長する
位置にカードの走行を規制する規制リブ129,129を有す
る。
ガイド部材7の平坦な上面7aにはキズ防止用の溝7bが
形成されており、これはJIS規格などで規定されている
カードの磁気ストライプ面の位置に対応した位置であ
り、カード挿入時の挿入方向の目安としても機能する。
そして、この溝7b内に反射型光センサである給排センサ
130が設けてあり、カード給排時カードの有無を検出し
て装置の誤動作を防止する。
また、このガイド部材7の前面にはLED7cが有り、カ
ード挿入可能時と印刷時にそれぞれ異なる色を発色する
2色のLEDを用いて装置の状態を確認している。
ここで、ステージ10の駆動系について第5図,第9
図,第10図を参照しながら説明する。
131はステージ10をサーマルヘッド11の発熱体のライ
ン方向と直交する方向(B1,B2)に搬送するステージ搬
送機構であり、ステージ10は上記ボールネジ軸9に固定
された大径のタイミングプーリ132が、ステージ駆動モ
ータ(DCモータ)133とカップリング134にて連結した小
径のタイミングプーリ135よりタイミングベルト136を介
して減速回転されることにより、その回転運動がボール
ネジ軸9によって直線運動に変換される。
上記ステージ駆動モータ133およびタイミングプーリ1
35は、取付台137,138を介して底板17cにそれぞれ固定さ
れている。このタイミングプーリ135の軸受としてはボ
ールベアリング140を使用しているため、不要に回転ム
ラを減少させる効果がある。
一方のタイミングプーリ135の軸141には、エンコーダ
プレート142が固定されており、ステージ駆動モータ133
の回転を透過型光センサであるFGセンサ143で検出す
る。そのFG出力はステージ駆動モータ133のサーボ制御
と印字タイミングに利用される。
エンコーダプレート142には1回転で1パルスを出力
する原点パターン144を有し、このパターン検出は第9
図,第10図に示すように原点センサ145で後述する動作
における印字スタートタイミング検出に利用される。
ステージ10の移動位置を検出は、透過型光センサであ
るスタートセンサ146,エンドセンサ147によってステー
ジ10の側面に取付けられたリミット板148にて行なう。
即ち、スタートセンサ146がリミット板148で遮断してい
る時はステージ10がカード給排位置にあり、またエンド
センサ147を遮断している時は、ステージ10がエンド側
に有り、両センサ146,147を遮断していない時は移動過
程に有ることを識別する。
さらにステージ10のスタート位置とエンド位置には、
それぞれリミットスイッチ149,150が配置されており、
装置が不測の事態によってステージ10の上記したセンサ
では位置検出が不可能となった場合(例えば、ノイズな
どによりメカを制御するマイコンが暴走した場合やスタ
ートセンサ146,エンドセンサ147の断線・破壊など)ス
テージ10が支持板100,101に当接して機構各部の破壊を
防止すべくスイッチが入った場合は、マイコンのハード
にリセット信号を入れてプログラムを停止させることが
できる。
151,152はステージ10のスタート位置に設けられたカ
ードの給排センサ,位置決めセンサであり、固定部に取
り付けてある。一方の給排センサ151は透過であり、反
射型で検出できない色のカードを検出すると共に、給排
時のカードづまり検出に使用される。
他方の位置決めセンサ152は、カード挿入時、カード
6がストッパ107に当接した時を検出するのに利用され
る。これらのセンサ151,152は移動するステージ10には
取付けていないため配線の断線の心配はなく信頼性が高
い。
《記録装置の動作説明》 ここで、以上の如く構成した本発明になる記録装置の
動作を第11図〜第14図に示す動作説明図、および第15図
に示すフローチャートを併せ参照しながら順次具体的に
説明する。
記録装置1に電源が投入(ステップ200)されるとメ
カコンのマイコンの初期設定(ステップ201)が行なわ
れた後、上記構成の各モータを全て停止および表示LED
を消灯させる(ステップ202)。これらの操作により、
各駆動系のモータ(42,85,133)は全て「low」駆動モー
タが採用されている関係で出力は全て「High」となる。
その後、サーマルヘッド11の通電コントロールや前面
パネル3の操作部4によって印刷モードなどを設定する
ためのICデータがセットされる(ステップ203)。
メカ動作としては、先ずサーマルヘッド11のステージ
10からの離間状態の確認を行なう(ステップ204)。
即ち、第2図に示したように検出センサ34によってサ
ーマルヘッド11がステージ10より離間状態でないことが
検出されると、モータ42が駆動されてカム円盤28が時計
方向に回転し、サーマルヘッド組立体を揺動軸24を中心
として時計C2方向に回動させてヘッド離間動作を行なっ
て、第11図に示す状態にする。これは高価なサーマルヘ
ッド11を破壊から防ぐことを目的とし、全てのメカ動作
に先立って最初に行なう。
ヘッド圧着、ステージ移動などセンサにてメカ制御を
行なう後述する動作につていは、動作時間の制限(タイ
マ設定)を適宜行ない、制限時間(所定時間)内に動作
が完了しなければ全て動作エラー(ステップ205)とな
ってプログラムを停止させる。なお、エラーコードが
“0"の時はエラー無しと判定する。これは各サブルーチ
ン後のエラーコード検出による。
また、サーマルヘッド11が第11図のようにステージ10
より最初から離間している場合は、ステップ205よりス
テップ206に移行する。
ステップ206のサブルーチン(SUB)ではステージ10の
スタート位置出しを行なう。即ち、第5図に示すよう
に、スタートセンサ146がリミット板148で遮断されてい
なければ、ステージ10がスタート位置に無いものとして
ステージ駆動用モータ133を逆転させてステージ10の位
置出しを行なって、第9図および第11図の状態とする。
これをタイマ設定内に完了しなければ、メカ破損又は
センサ破損としてプログラムを停止させるようになって
いる。なお、ステージ10が最初からスタート位置にある
場合、上記と同様にこの処理を通過してステップ207よ
りステップ208のカード排出サブルーチンに移行する。
このサブルーチンでは、スタート位置に戻ったステー
ジ10上のカード固定部106にカード6が残っているなら
ば、カード6が位置決めセンサ152を遮断するため、第
6図に示すステージ10のギヤドモータ122が逆転駆動し
てカード排出動作を行なう。この時もタイマ設定内に給
排センサ151を遮断しなければカード排出エラーとして
プログラムは停止する。更に、第5図に示すガイド部7
の給排センサ130が一定時間内に反応しなければ同様に
プログラムを停止する。
給排センサ130が反応した場合は、一定時間後ギヤド
モータ122を逆転させた後、停止させる。以後、給排セ
ンサ130でカードが検出できなくなるまで待ち検出でき
なくなると、カードが引き抜かれたと判断して次のプロ
グラムに進む。このようなステテップを行なうことによ
り、カードの重送を防止して装置の安定した動作を補償
することができる。
カードが最初から無い場合は、ステップ209よりステ
ップ210の転写紙頭出しサブルーチンに進む。
転写紙13の第1色であるYインクの頭出しは上記転写
紙駆動機構19のモータ85にて行なう。
ここでは、第3図示の転写紙カートリッジ12における
第4図示の転写紙13上の黒マークBLが第2図に示す反射
型のインク検出センサ93内の1個で行なう。インク検出
センサ93は発光LEDが赤外で、Y,M,C色の染料には透過す
るが、黒には透過しない。この為、転写紙カートリッジ
12に設けた反射板65で反射してこない場合、黒マークBL
として検出できる。この動作はタイマ設定により制限さ
れ、センサ故障時にはプログラムの停止させ不要な転写
紙の巻取りを防止する。
即ち、第16図のサブルーチンに示すように、ステップ
240で黒マークが検出されないと、所定時間(例えば10
秒)設定(ステップ241)した後、転写紙モータ85が回
転駆動(ステップ242)され、ステップ243でY色インク
の頭出しが行なわれると、転写紙モータ85が停止(ステ
ップ244)して、メインルーチンのステップ210に戻る。
また、ステップ243でYインクの頭出しが行なわれない
と、所定時間(例えば10秒)に達したかを確認(ステッ
プ245)し、達していれば、再度ステップ243でY色イン
クの頭出しを確認し、所定時間に達している場合はステ
ップS246でエラーコード(例えばエラーコード1)を立
て転写紙モータ85を停止させメインルーチンのステップ
211に戻る。
ここまでの工程で印字(印刷)準備動作が完了する。
そして、再び第15図のメインルーチンに戻って、ステッ
プ211にて動作エラーが無ければ、カード挿入用のガイ
ド部材7の前面の表示LED7cが「READY」を点灯(ステッ
プ212)してカード挿入待ちで維持する。
ここで、カード6を第1図および第5図に示すように
ガイド部材7の規制リブ129,129に沿って手差しで1枚
ずつ挿入すると、給排センサ151と位置決めセンサ152と
によってカード挿入が検出される。
即ち、カード6が挿入されると給排センサ151が応答
し、その出力により第2図,第6図に示すカード搬送機
構121のギヤドモータ122が正転駆動し、カード6はステ
ージ10上の再奥部のストッパ107,107に当接するまで搬
送される。この搬送は上記した如くゴムベルト126,128
にて行なわれるため、カード6突き当て時はベルトの張
力にて確実に位置決めがなされ、印刷時のレズずれを防
止し得る。
カード6が上記ストッパ107,107まで当接すると、位
置決めセンサ152がカード6にて遮断され、ギヤドモー
タ122は停止する。これもタイマ設定内に遮断されなけ
れば供給ミスとしてプログラムは停止する。
カード6がステージ10上に正確に載置され、検出され
ることにより印刷(プリント)動作が開始される。この
ため、記録装置1自体には印刷開始スイッチがなく、以
後の操作は自動的に進められるため、操作性がすこぶる
良い。
カード6がステージ10上での装着状態を確認し(ステ
ップ213)、ステップ214にてカージ6挿入サブルーチン
に従ってカード6が挿入され、ステップ215にて動作エ
ラーが無ければ、ヘッド圧着動作を行なう。即ち、第2
図に示すように、連結杆27上の検出センサ35が反射板33
の孔33aを検出するまでサーマルヘッド駆動機構18のモ
ータ42を正転駆動し、ヘッド圧着(ステップ216)を行
なう。この状態を第12図に示す。
ステップ217にて動作エラーが無ければ、ステップ218
にて印刷する。これは第17図に示すサブルーチンに沿っ
て印刷が開始される。
第5図に示すステージ10を駆動するステージ駆動用モ
ータ133,第2図に示す転写紙駆動機構19のモータ19がそ
れぞれ駆動する(ステップ250)。
即ち、ステージ駆動用モータ133の回転により、ステ
ージ10が移動してスタートセンサ146のリミット板148に
よる遮断の切れを待つ。スタートセンサ146の遮断が切
れるとエンコーダプレート142の原点パターン144が、第
9図,第10に図に示す原点センサ145を通過するのを待
つ。そして、原点パターン144が原点センサ145を通過す
る(ステップ251)とFGカウントを開始する(ステップ2
52)。
ステージ10の移動は低速であるため、スタートセンサ
146の遮断が切れるタイミングにバラツキがあり、これ
をアナログ値で示すと第19図(a)となり、またデジタ
ルで示すと第19図(b)となり、同図では1ラインカウ
ントが異なる。
特に、ステージ10の3往復では1ラインのレズずれが
発生して画質が悪くなる。
このため、エンコーダプレート142に設けた原点パタ
ーン144再度確認した後、FGカウントすればカウントミ
スが発生しない。特に、エンコーダプレートは高速回転
するジッターがそれぞれあっても、カウントミスは発生
しない。第19図はFGパターンおよび原点パターンの波形
図であり、FG3ラインに対して原点1パルスである。
また、FGパターンと原点パターン144と共に同一のエ
ンコーダプレート142上にあるので位相は変化しないの
でレジずれは発生しない。
FGカウントを開始してから一定カウント(例えば50ラ
インカウント…ステップ253)後からサーマルヘッドの
通電を開始する(ステップ254)。これはモータ立ち上
りの速度の安定化のためである。
サーマルヘッド11には、例えばビデオカメラで撮影さ
れた画像情報とパソコンなどから、文字情報が合成され
た合成信号として発熱体抵抗素子供給される。
ステージ10はステージ搬送機構131の動作により第9
図から第10図の位置(第12図から第13図の位置)までB1
方向に移動し、この移動と同じタイミングで転写紙駆動
機構19のモータ85が回転して転写紙13はステージ10の移
動速度と同期しながら、供給ロール14より送り出されて
巻取りロール15に巻き取られる。帯電が開始され、所定
の印刷ライン(例えば400ライン)カウント(ステップ2
55)されるとサーマルヘッド11への通電が断たれる(ス
テップ256)。ステージ10がエンド位置に至るとエンド
センサ147がリミット板148を検出し(ステップ257)、
ステージ駆動用モータ133および転写紙駆動モータ85が
それぞれ停止(ステップ258)して、第14図に示すよう
にサーマルヘッド11がステージ10より離間して第1色で
あるY色の印刷が終了する。このヘッド離間動作は先き
に述べた動作と同様にして行なわれる。そして、カード
6には例えば左側には人の顔などの映像が、また右側に
は組織名やプロフィルなどの文字情報が記録される。こ
の反対位置関係であっても良く、また、映像上に文字を
記録するスーパーインポーズ方式でも良い。
ヘッド離間が終了する(ステップ220)と、ステージ1
0はB2方向に復帰してステージ原点および第2色である
マゼンタ(M色インク)の転写紙13の頭出しが行なわれ
る(ステップ232)。
この動作は第18図に示すサブルーチンにて行なわれ
る。
即ち、ステージ駆動用モータ133の逆転、およびモー
タ85を駆動(ステップ260)させる。そして、ステージ1
0を原点センサ146によって検出(ステップ261)し、検
出が確認されたならばステージ駆動モータ133を停止
(ステップ263)させ、次のインク検出センサ93でマゼ
ンタ(M)の頭出しが検出されるまで(ステップ263)
ループする。
マゼンタの頭出しがステップ263で検出されたなら
ば、転写紙モータを停止(ステップ264)させ、メイン
ルーチンのステップ222に戻る。
一方、ステップ261でステージ10の原点が検出されな
い場合は、ステージ10の移動を行なわせたまま、ステッ
プ265にてマゼンタの頭出し検出を行なう。ここで、マ
ゼンタの頭出しが完了していない場合は、ステップ261
に戻り再度原点の検出を行なう。(即ち、261→265→26
1…)マゼンタの頭出し検出が確認されたならば、ステ
ップ266にて転写紙のモータ85を停止させ、ステップ261
に戻り、ステージ10の原点検出ができるまで261→265→
266→261…のループを行なう。その後、ステージ10の原
点検出ができれば、261→262→263→264のステップを行
なう。この場合、マゼンタの頭出しが完了しているの
で、ステップ263でループすることはない。
マゼンタ(M)の頭出しは緑LEDを光源とする反射型
センサで、Y色に対しては透過するがM色にでは透過し
ないので、その境をインク検出センサ93の内の1つで検
出し、転写紙駆動用ののモータ85を停止させる。
プログラムではステージ10のスタート位置検出と転写
紙検出を同時に行ない、どちらが先に検出されても良い
が、どちらも独立のタイマ設定がなされており、これを
オーバするとプログラムは停止する。
転写紙の頭出し、スタート位置出しが完了すると(ス
テップ222)、ステップ223で動作エラーが無ければ、上
記動作と同様にしてカード6上にサーマルヘッド11を圧
着し(ステップ224)、ステップ225で動作エラーが無け
れば、ステージ駆動用モータ133が正転し、Y色と同様
に印字タイミングを取った後、M色の印刷を行なう(ス
テップ226)。このステップにおいては上記Y色の第17
図に示したサブルーチンと同様にして行なうため、重複
する説明は省略する。
M色終了後、ステップ227で動作エラーが無ければ、
ステップ204と同様にステップ228にてヘッド離間が行な
われ、ステップ229で動作エラーが無ければ、再びステ
ージ原点,転写紙頭出し(ステップ230)が行なわれ
る。Cy色は赤色LEDを光源とする反射片センサでM色に
対しては透過し、Cy色では不透過であることを利用し、
インク検出センサ93の内の1つで位置出しを行なう。
この頭出しによりシアン(Cy色)の印刷可能状態とな
り、ステップ231で動作エラーが無ければ、ヘッド圧着
となる(ステップ232)。
ステップ233で動作エラーが無ければ、上記Y色の印
刷のサブルーチンに沿って印刷し、最終色の印刷が終了
すると最初のルーチンに戻って、ヘッド離間、ステージ
10のスタート位置出し、カード排出、転写紙Y色の頭出
し、などを行なって再び「READY」状態となる。
《カード供給から排紙までの一連の動作》 ここで、本発明の動作を総括する意味で第11図〜第14
図を用いてカード供給から印刷が終了して排紙までの一
連の動作を説明する。
第11図に示すように、サーマルヘッド11はカード供給
可能な状態にステージ10より離間状態にある。
このサーマルヘッド11の離間は第2図に示すモータ42
に通電し、カム円盤28をを回転させ反射円盤22に対向し
ている検出センサ35にて反射円盤33の孔33aを確認した
時、電流を遮断することにより離間状態となる。
また、転写紙13の位置決めマークBLをインク検出セン
サ93が検知し、転写紙駆動ニット19のその位置で停止し
ている転写紙13のモータ85に電流を供給することにより
行なわれる。
また、ステージ10のスタート位置は、第5図に示すス
タートセンサ146にてステージ10のリミット板148を検知
して、この時がカード供給可能状態となる。
そこで、第1図に示すように、カード6を前面パネル
3のガイド部材7から挿入すると、第5図に示す給排セ
ンサ130がこれを検知して、ステージ10のギヤドモータ1
22が回転し、これにより搬送ローラ113a,113bが回転
し、カード6は搬送ローラ113a,113bと押えピン117,117
間に弾性的に挟持されつつ、プラテン部110に搭載され
る。
位置めセンサ152がカード6のストップ位置を検知す
ると、ギヤドモータ122の電流が遮断され、第11図に示
す如く、ステージ10上にカード6が供給される。
第12図はサーマルヘッド11がカード6を転写紙13を介
して垂直方向から押圧している状態を示している。
上記したように、サーマルヘッド駆動機構18のモータ
42に通電すると、カム円盤28が回転し、反射円盤32の孔
32aを検出センサ34が検出し、その検出信号により時モ
ータ42が停止する。この時、回動する駆動アーム26と、
サーマルヘッド組立体を構成しているフレームとなる連
結杆23との間に架設したコイルばね37,37が撓み、この
撓み量に応じてサーマルヘッド11がC1方向に回動し、カ
ード6に対する垂直の押圧力が作用する。
このサーマルヘッド11とカード6との当接状態でステ
ージ搬送機構131のステージ駆動モータ133の駆動によっ
て、ボールネジ軸9が回転するに伴いテージ10はガイド
軸8a,8bを案内部としてB1方向に移動する。このステー
ジ10の移動と同じタイミングで、転写紙13を駆動する転
写紙駆動機構19のモータ85が回転し、歯車67を介して転
写紙カートリッジ12の巻取りロール15側の歯車51を回転
駆動し、転写紙13は供給ロール14より送り出される。同
時のサーマルヘッド11の発熱抵抗体には所定の信号電流
が供給され、転写紙13のインクが順次カード6に転写さ
れる。
そして、ステージ10が第13図に示すように、印刷終了
位置に至ると、ステージ10のリミット板148をエンドセ
ンサ147が検知し、その検知信号によりステージ駆動モ
ータ133の電流が遮断され、ステージ10は停止する。
そして、42に電流を供給してカム円盤28を回転し、そ
のカムローラ29が駆動アーム26の長孔26c内を移動し、
この駆動アーム26を揺動軸24を中心として方向に回動せ
しめてサーマルヘッド11をステージ10から離間させて第
14図の状態とする。
次に、第2図のインクの頭位置をインク検出センサ93
の1つが検知するまでモータ85には電流が供給され、そ
の後検知して停止する。並行してステージ10をB2方向に
移動してスタート位置に戻す。
以上の動作をもう一度行なうと、カード6には第2番
目の色インクが転写される。このようにしてY,M,Cyの3
色のインクの転写を行なうことによりフルカラー印刷が
完了する。
なお、転写紙13はY,M,Cy3色の他に黒Bkを加えたもの
を用いてもよく、その場合、検出センサ93の数および種
類などを適宜選択する必要がある。
このようにして所定の色の印刷動作が終了すると、ス
タート位置に戻ったステージ10のストッパ107が下降
し、カード6はギヤドモータ122の回転により搬送ロー
ラ113a,113bによって第2図および第5図示の排出口16
方向に排出されて、第2の記録装置1bによってオーバコ
ート印刷に供される。
《第2の記録装置1bと関連する機構》 第2の記録装置1bを第20図(A)(B)を用いて説明
する。
第1の記録装置1aによってY,M,Cyの3色のインクの転
写を行なうことによりフルカラー印刷が完了したカード
6は、第1の記録装置1aと連続して配置された第2の記
録装置1bによってオーバコート膜が形成されるものであ
る。
即ち、この第2の記録装置1bのフレーム157は相対向
する一対の側板157aと底板157bとより略U字状に形成さ
れており、一方の側板157aには上記したような図示せぬ
ヘッド圧着機構、プラテンローラ駆動機構、転写紙巻取
機構などが取付けられている。
サーマルヘッド5はその発熱抵抗体がプラテンローラ
4の軸線方向と平行に配置され、かつ両側を支持部材15
9,159に固定されている。
そしてこの支持部材159は軸159aを中心に回動自在で
ある。
この支持部材159,159間に架設された連結杆160を軸16
2に固定された加圧アーム161にて押圧することにより、
サーマルヘッド5は回動する。この軸162は図示してい
ない駆動手段(モータ、ロータリーソレノイドなど)に
て回動する。また、加圧アーム161が逆に回動するとサ
ーマルヘッド5はばね163の復帰力によりプラテンロー
ラ4より離間する。
プラテン4は硬質の芯金4aとその上に形成したゴムな
どの弾性部材4bとよりなり、図示せぬ手段(例えばステ
ッピングモータ、サーボモータなど)により反時計方向
に回転する。
転写紙155は供給ロール153と巻取ロール154間に巻回
され、かつガイドローラ164,165に案内されており、上
記第1の記録装置に使用された第3図示のような転写紙
カートリッジに装着され、ユニットとして装置に対して
着脱自在である。
巻取ロール154の巻取はプラテンローラ4の駆動源と
同一の駆動源から図示せぬ手段にて歯車166に伝達され
歯車167,168を介してロール軸の歯車169に伝達される。
そして、歯車169と巻取ロール154との間には滑りクラッ
チが介在されることにより、巻径差による巻取量の変化
を吸収している。
供給ローラ2b,2bは歯車171,172を介してギアドモータ
170にて減速回転する。供給ローラ2b,2bと3a,3a間は図
示しない伝達手段(例えばベルト、歯車など)で回転す
る。
また、供給ローラ2b,3aにうち上方のローラはばね173
にて下方に押圧されて圧着ローラとして機能する。供給
ローラ2bの前後には透過型の光センサ174a,174bを設け
て供給されるカード6の検出を行なう。なお、175〜177
はカードの案内レールである。
上記給紙経路とプラテンローラ4を介して配置される
排紙経路(左側)は供給側と同様な構成であり、ギアド
モータ178より減速歯車列179を介して排紙ローラ180,18
0,ローラ3bを駆動する。上記と同様に上方のローラはば
ね181にて下方に押圧されて圧着ローラとして機能す
る。
182は排紙確認の光センサ、183〜185は案内レールで
ある。
上記各ローラ2b,3a,3b,180はその回転軸との間に一方
向クラッチを介在させてあり、かつ、その周速は上記第
1の記録装置1aのステージ10に配置されたローラ113の
周速より遅く設定してあり、カード6が第1の記録装置
より第2の記録装置に受け渡される際、カードの送り速
度をプラテンローラ4とローラ113に一致させてカード
のキズ発生を防止する。
ここで、上記第2の記録装置1bによるカードのオーバ
コートの動作を説明する。
上記したように第1の記録装置1aによってフルカラー
印刷が完了したカード6はステージ10のローラ113によ
り搬送され、透過センサ174aを遮断する。これにより、
ギヤドモータ170が回転を開始しローラ2b,3aは反時計方
向に回転する。しかる後、搬送されたカード6が供給ロ
ーラ2b,2b間にローラ113の送り速度で挿入される。ロー
ラ113からカード6が離間するとローラ2b,3aの回転力に
よって搬送され、カード6が透過センサ174bを遮断する
とその信号によってプラテンローラ4が時計方向に回転
する。また、プラテンローラ4の回転により転写紙駆動
機構も駆動する。
カード6はその後端が透過センサ174bを通過すると、
先端がプラテンローラ4とサーマルヘッド5間に挿入さ
れた位置となり、加圧アーム161が回動し、ヘッドは転
写紙155を介してカード6を押圧・通電する。(通電パ
ルスはプラテン駆動系上で発生するパルスカウントで行
なう) サーマルヘッド5とプラテンローラ4との関係は第20
図(B)に示すように、ヘッド圧着時、支持部材159は
側板157aに固定されたピン196に当節し、サーマルヘッ
ドの先端はプラテンローラ4に直接圧接することはな
い。この時プラテンローラ4の表面とサーマルヘッド5
の先端である発熱抵抗体との距離tは、カード6の板厚
Tより小とされることにより、カード挿入時の圧力が発
生する。
このようにカード6にオーバーコートする場合、予め
サーマルヘッドをプラテンに圧着した状態で、カードを
送り込む際、サーマルヘッド5とプラテンローラ4の表
面との間隔がカードの板厚より小としてあるため、カー
ドの挿入が容易となり装置が動作不良となったりするこ
とが回避でき、しかも高価なサーマルヘッッドを損傷す
るようなこともな、かつカードの全面記録を可能とす
る。さらに誤動作などで、カードが存在しない状態でサ
ーマルヘッドをプラテンに圧着されても、サーマルヘッ
ド5や転写紙155及びプラテンローラ4の損傷を防止し
得、加えてその駆動系の負荷を小としてモータを小形化
し得る。
また、ヘッドは通常カード圧より0.2mm〜0.3mm浮いた
位置にあるため、ここより圧着動作を開始するので圧着
に用する時間は極めて短い。
印刷中、供給ローラの送り速度よりプラテンローラ4
の速度の方が速いため、各ローラは一方向クラッチの作
用によってスリップしている。また、印刷途中では、カ
ード6の先端は排出ローラ3bにかかるが同様に一方向ク
ラッチにてスリップする。そして、カード6がプラテン
ローラ4より離れて、その先端が透過センサ182を遮断
するとヘッドはプラテンローラ4より離間し、これと同
じタイミングでプラテンローラ4の回転も停止する。以
後、カード6の後端が透過センサ182を通過するまで上
記排出ローラが回転し続ける。
ここで、本発明装置を駆動するための駆動系を第21図
の概略ブロック図を用いて説明する。
本発明の記録装置の第1の記録装置1a、第2図の記録
装置1bはそれぞれ専用のモータ、センサなどの機構系19
0aおよびこれを駆動するためのメカドライブ191a、マイ
コン192aおよびサーマルヘッド11のヘッドドライブ回路
193aを有する。
第1の記録装置1aのヘッドドライブ回路193aは、例え
ばビデオカメラやパソコンのような外部I/F回路より画
像情報および文字情報をなどを画像メモリ194取り込
み、メモリ画像をサーマルヘッドにあった信号処理を行
なってヘッドドライブ回路193aに供給する。
一方、上記第2の記録装置1bのヘッドドライブ回路19
3bはマイコン192bからきめられた印字パターン(例えば
全面印刷、磁気テープ部を除く、エンボス部は除くな
ど)を記録したROM195に用意してあるものを読み出して
オーバコート膜を印刷する。
この第2の記録装置1bでは、例えばカードづまりなど
のエラーが発生した場合は、マイコン192bより第1の記
録装置1aのマイコン192aに信号を送り第1の記録装置1a
における処理を一時的に停止されるが、通常は第1,第2
の記録装置はそれぞれ独立して動作される。また、メカ
ドライブ、ヘッド電源VTha,VThbも独立しており、どち
らも最適な記録(印刷)を行ない得る。
このように、各記録装置がそれぞれ独立して駆動する
ため、記録条件が異なるオーバコート材(例えばインク
厚、ヘッド電圧、ヘッド通電時間、ヘッド冷却時間)で
あっても最適な記録が行ない得る。またカード6に第2
の記録装置1bにてオーバコート処理を行なっている間、
第1の記録装置1aにて引き続き記録ができるため、記録
時間が短かく効率が良い。
(発明の効果) 以上の如く構成した本発明になる記録装置にあって
は、第1の記録装置と、この第1の記録装置と連繋した
第2の記録装置とから構成され、被記録媒体であるカー
ドには例えば第1の記録部にて所定の情報信号が記録さ
れた後、第2の記録装置のプラテン上にてオーバコート
などの次の記録動作をすることが可能となって装置の稼
動率が良くなり、かつ第1の記録装置による情報の全面
記録が可能となる特長がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の記録装置の基本構成の斜視図、第2図
は本発明装置の要部の一部を構成するサーマルヘッド駆
動機構、転写紙カートリッジ駆動機構およびその周辺部
を示す斜視図、第3図は本発明装置に適用される転写紙
カートリッジの斜視図、第4図は転写紙ロールの斜視
図、第5図は本発明装置の要部の一部を構成するステー
ジおよびステージ移動機構を示す斜視図、第6図は第5
図に示すステージの側面図、第7図は同ステージの第6
図中VII−VII線に沿う断面図、第8図はカード位置規制
部の拡大断面図、第9図,第10図はステージ駆動平面
図、第11図〜第14図は本発明の動作説明図、第15図は本
発明装置の動作を説明するためのメインルーチンのフロ
ーチャート、第16図〜第18図はサブルーチンを示すフロ
ーチャート、第19図は各センサの検出タイミング状態を
示す図、第20図(A)(B)は第2の記録装置の側面図
及びサーマルヘッドとプラテンローラとの関係を示す拡
大図、第21図は本発明装置の駆動系の概略ブロック図で
ある。 1……記録装置、1a……第1の記録装置(第1の記録
部)、1b……第2の記録装置(第2の記録部)、4……
プラテンローラ、5,11……サーマルヘッド、6……カー
ド、7……ガイド部材、8a,8b……ガイド軸、9……ボ
ールネジ軸、10……ステージ、12……転写紙カートリッ
ジ、13,155……転写紙、14……供給ロール、15……巻取
りロール、17……フレーム、17a,17b……側板、18……
サーマルヘッド駆動機構、19……転写紙巻取り機構、20
a,20b……取付板、23……連結杆、24……揺動アーム、2
6……駆動アーム、27……連結杆、28……カム円盤、30
……軸、31……大径歯車、32,33……反射円盤、34,35…
…検出センサ、36……ピン、37……ばね、38……板ば
ね、39……ピン、41……ウォームホイール、42……モー
タ、42,43……タイミングプーリ、50……供給側の歯
車、51……巻取り側の歯車、 54,55……カードリッジ側板、68……大歯車、69……デ
ィスク、70……小歯車、71……検知センサ、74……回転
軸、76……駆動歯車、78……小歯車、85……モータ、93
……インク検出センサ、 94……ロックレバ、100,101……支持板、106……カード
固定部、 107……ストッパ、108……位置決めリブ、199……ガイ
ドリブ、113a,113b……搬送ローラ、121……カード搬送
機構、122……ギヤドモータ、126……第1のゴムベル
ト、128……第2のゴムベルト、129……規制リブ、131
……ステージ搬送機構、133……ステージ駆動用モー
タ、142……エンコーダ、144……原点パターン、145…
…原点センサ、146……スタートセンサ、147……エンド
センサ、 148……リミット板、151……給排センサ、 152……位置決めセンサ、170……ギヤドモータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審査官 尾崎 俊彦 (56)参考文献 実開 平2−68135(JP,U) 実開 平1−148353(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カード状記録媒体に転写紙を介してサーマ
    ルヘッドにて画像情報又は文字情報等の情報を記録する
    記録装置であって、直線移動するステージに載置された
    前記カード状記録媒体に前記ステージの移動方向に直交
    配置した発熱体を備えたライン型の第1のサーマルヘッ
    ドにて転写紙を介して画像情報又は文字情報等の情報を
    記録する第1の記録装置から搬送された前記カード状記
    録媒体の記録面に、該第1の記録に引続き第2の記録装
    置によって保護膜を施すオーバーコート記録動作時、第
    2のサーマルヘッドの発熱体部がプラテンの表面と予め
    所定の距離離間した状態に設定されることを特徴とする
    記録装置。
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