JP2677919B2 - 建物の構築方法 - Google Patents
建物の構築方法Info
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- JP2677919B2 JP2677919B2 JP3240391A JP24039191A JP2677919B2 JP 2677919 B2 JP2677919 B2 JP 2677919B2 JP 3240391 A JP3240391 A JP 3240391A JP 24039191 A JP24039191 A JP 24039191A JP 2677919 B2 JP2677919 B2 JP 2677919B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、パネル併用軸組構造
と同様な構造を有するユニットボックスと現場組立建物
部分とを混在させた建物の構築方法に関する。
と同様な構造を有するユニットボックスと現場組立建物
部分とを混在させた建物の構築方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】ユニット工法住宅は、図４に示すよう
に、工場生産した複数のユニットボックス４１を現場で
接合して構築される住宅である。同図では面材の図示を
省略してあるが、各ユニットボックス４１は、壁や床の
内外装工事および設備工事が施され、高い工場生産化率
が図られる。各ユニットボックス４１は、構造的には柱
４２と梁４３とを剛接合したラーメン構造で構成されて
いる。
に、工場生産した複数のユニットボックス４１を現場で
接合して構築される住宅である。同図では面材の図示を
省略してあるが、各ユニットボックス４１は、壁や床の
内外装工事および設備工事が施され、高い工場生産化率
が図られる。各ユニットボックス４１は、構造的には柱
４２と梁４３とを剛接合したラーメン構造で構成されて
いる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようにユ
ニットボックス４１がラーメン構造であるため、構造的
に間取りプランの制約が多く、規格範囲外への対応にも
不自由という問題点がある。また、現場によっては、構
築が可能な敷地面積がありながら、ユニットボックスの
搬入や組立てが困難で、ユニット工法が採用できない場
合もある。
ニットボックス４１がラーメン構造であるため、構造的
に間取りプランの制約が多く、規格範囲外への対応にも
不自由という問題点がある。また、現場によっては、構
築が可能な敷地面積がありながら、ユニットボックスの
搬入や組立てが困難で、ユニット工法が採用できない場
合もある。
【０００４】この発明の目的は、ユニット化による工場
生産化率の向上と、パネル併用軸組構造の間取りプラン
の自由性，敷地対応性を併せ持つ建物の構築方法を提供
することである。
生産化率の向上と、パネル併用軸組構造の間取りプラン
の自由性，敷地対応性を併せ持つ建物の構築方法を提供
することである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この発明の構築方法は、
１棟の中にユニット部分と非ユニット部分とを混在さ
せ、かつ両部分を共に、柱と梁をピン接合した架構に壁
パネルを組付けなる非ラーメン構造とする方法である。
すなわち、形鋼製の柱と梁をピン接合した架構に壁パネ
ルを組付けてなりかつ一部の壁パネルをブレースの設け
られた耐力壁としたユニットボックスを生産する。この
ユニットボックスを建築現場に搬入して据え付ける。ま
た、形鋼製の柱と梁をピン接合した架構に壁パネルを組
付けてなる建物部分を、建築現場で前記ユニットボック
スに連続して構築する。この建築現場で構築する建物部
分は、前記ユニットボックスの柱に沿うように隣接する
柱を有するものとする。ここで、「ピン接合」とは、単
にボルト等のピンで接合する意味ではなく、力学的に区
分される接合構造の種類である、回転のみは自在にでき
るような部材間の接合構造を言う。 前記柱および梁のう
ち、２本が隣接する柱および梁は、建物外周柱および外
周梁となる全断面の柱および梁に対して各々１／２の断
面の柱および梁とし、４本が隣接する柱は全断面の柱に
対して１／４の断面の柱としても良い。
１棟の中にユニット部分と非ユニット部分とを混在さ
せ、かつ両部分を共に、柱と梁をピン接合した架構に壁
パネルを組付けなる非ラーメン構造とする方法である。
すなわち、形鋼製の柱と梁をピン接合した架構に壁パネ
ルを組付けてなりかつ一部の壁パネルをブレースの設け
られた耐力壁としたユニットボックスを生産する。この
ユニットボックスを建築現場に搬入して据え付ける。ま
た、形鋼製の柱と梁をピン接合した架構に壁パネルを組
付けてなる建物部分を、建築現場で前記ユニットボック
スに連続して構築する。この建築現場で構築する建物部
分は、前記ユニットボックスの柱に沿うように隣接する
柱を有するものとする。ここで、「ピン接合」とは、単
にボルト等のピンで接合する意味ではなく、力学的に区
分される接合構造の種類である、回転のみは自在にでき
るような部材間の接合構造を言う。 前記柱および梁のう
ち、２本が隣接する柱および梁は、建物外周柱および外
周梁となる全断面の柱および梁に対して各々１／２の断
面の柱および梁とし、４本が隣接する柱は全断面の柱に
対して１／４の断面の柱としても良い。
【０００６】
【作用】この構築方法によると、ユニットボックスと現
場構築の建物部分との両方が、柱と梁をピン接合した架
構に壁パネルを組付けてなる構造であるため、構築完成
状態では、ユニットボックスからなる建物部分と現場構
築の建物部分とが略同様な構造になる。そのため、ユニ
ット化部分と非ユニット化部分との区分けを自在に行え
る。
場構築の建物部分との両方が、柱と梁をピン接合した架
構に壁パネルを組付けてなる構造であるため、構築完成
状態では、ユニットボックスからなる建物部分と現場構
築の建物部分とが略同様な構造になる。そのため、ユニ
ット化部分と非ユニット化部分との区分けを自在に行え
る。
【０００７】
【実施例】この発明の一実施例を図１ないし図３に基づ
いて説明する。図１は、１棟の住宅の一部を示し、２個
のユニットボックス１，２を現場でジョイントボックス
３で接合してなる工場組立建物部分Ａと、現場組立の建
物部分Ｂとで構成される。
いて説明する。図１は、１棟の住宅の一部を示し、２個
のユニットボックス１，２を現場でジョイントボックス
３で接合してなる工場組立建物部分Ａと、現場組立の建
物部分Ｂとで構成される。
【０００８】各ユニットボックス１，２は、各々柱７と
梁８をピン接合してなる架構４に外壁パネル５や間仕切
パネル６を組付けると共に、床パネルおよび天井パネル
（図示せず）を組付けてなる構造としてある。外壁パネ
ル５および間仕切パネル６は、各ユニットボックス１，
２に設けられる一部のものを、内部にブレース等を有す
る耐力壁とし、残りのものを非耐力壁としてある。
梁８をピン接合してなる架構４に外壁パネル５や間仕切
パネル６を組付けると共に、床パネルおよび天井パネル
（図示せず）を組付けてなる構造としてある。外壁パネ
ル５および間仕切パネル６は、各ユニットボックス１，
２に設けられる一部のものを、内部にブレース等を有す
る耐力壁とし、残りのものを非耐力壁としてある。
【０００９】現場組立建物部分Ｂは、柱７と２階床の梁
８とをジョイントボックス３を介してピン接合して構成
される架構９に、外壁パネル１０や間仕切パネル（図示
せず）を組付けた構造に構成され、パネル併用軸組構造
と同様な構造とされる。外壁パネル１０は設置箇所に応
じて耐力壁と非耐力壁とが選択して使用される。
８とをジョイントボックス３を介してピン接合して構成
される架構９に、外壁パネル１０や間仕切パネル（図示
せず）を組付けた構造に構成され、パネル併用軸組構造
と同様な構造とされる。外壁パネル１０は設置箇所に応
じて耐力壁と非耐力壁とが選択して使用される。
【００１０】これらユニットボックス１，２および現場
組立建物部分Ｂは、いずれも柱７および梁８のうち、建
物外周柱７ａや外周梁８ａには、全断面の大きさの柱ま
たは梁が使用され、２本の柱または梁が隣合う柱７ｂや
梁８ｂには、１／２の断面積ものが使用される。また、
４本が隣合う柱７ｃには１／４の断面積のものが使用さ
れる。
組立建物部分Ｂは、いずれも柱７および梁８のうち、建
物外周柱７ａや外周梁８ａには、全断面の大きさの柱ま
たは梁が使用され、２本の柱または梁が隣合う柱７ｂや
梁８ｂには、１／２の断面積ものが使用される。また、
４本が隣合う柱７ｃには１／４の断面積のものが使用さ
れる。
【００１１】この場合に、例えば図２に示すように、梁
８をＨ形鋼でも、ダブルの溝形鋼でも組立可能とし、モ
ジュール部分において分割可能とする。その各溝形鋼を
前記１／２の大きさの梁８ｂとして使用する。各梁８
ａ，８ｂは、端板１１を溶接しておいてジョイントボッ
クス３にボルト固定可能とする。
８をＨ形鋼でも、ダブルの溝形鋼でも組立可能とし、モ
ジュール部分において分割可能とする。その各溝形鋼を
前記１／２の大きさの梁８ｂとして使用する。各梁８
ａ，８ｂは、端板１１を溶接しておいてジョイントボッ
クス３にボルト固定可能とする。
【００１２】図３は、柱７の分割例を示す。この例は、
１本の１／２の柱７ｂと、２本の１／４の柱７ｃとを組
み合わせた部分を示す。このように、柱７を１／２分割
および１／４分割が可能なものとして、配置箇所に応じ
て使い分ける。各柱７ｂ，７ｃには、その大きさに応じ
た梁接合部材１２ｂ，１２ｃが上端に溶接してある。
１本の１／２の柱７ｂと、２本の１／４の柱７ｃとを組
み合わせた部分を示す。このように、柱７を１／２分割
および１／４分割が可能なものとして、配置箇所に応じ
て使い分ける。各柱７ｂ，７ｃには、その大きさに応じ
た梁接合部材１２ｂ，１２ｃが上端に溶接してある。
【００１３】この構築方法によると、柱と梁をピン接合
した架構に壁パネルを組付けてなりかつ一部の壁パネル
をブレースの設けられた耐力壁とした構造を基本として
ユニット化したため、ユニットボックス１，２の状態で
も、部材単位でも運搬，組立が可能であり、組立完了状
態では同じ構造となる。そのため、敷地等に応じて、建
物の何れの箇所をユニットボックスとし、また現場組立
部分Ｂとするかを自在に設計でき、工場，および現場を
含めた形で、生産効率およびプレハブ化率を高めること
ができる。
した架構に壁パネルを組付けてなりかつ一部の壁パネル
をブレースの設けられた耐力壁とした構造を基本として
ユニット化したため、ユニットボックス１，２の状態で
も、部材単位でも運搬，組立が可能であり、組立完了状
態では同じ構造となる。そのため、敷地等に応じて、建
物の何れの箇所をユニットボックスとし、また現場組立
部分Ｂとするかを自在に設計でき、工場，および現場を
含めた形で、生産効率およびプレハブ化率を高めること
ができる。
【００１４】また、柱７や梁８の基本寸法を設定してお
けば、邸別生産により従来のパネル併用軸組構造と同等
のフリープラン性を持つことができる。さらに、この実
施例では、柱７および梁８に、隣接本数に応じて１／２
の断面のものや、１／４の断面のものを使用するように
したため、強度低下を伴うことなく、無駄な部材使用が
削減でき、また部材相互の取り合いも良くなる。
けば、邸別生産により従来のパネル併用軸組構造と同等
のフリープラン性を持つことができる。さらに、この実
施例では、柱７および梁８に、隣接本数に応じて１／２
の断面のものや、１／４の断面のものを使用するように
したため、強度低下を伴うことなく、無駄な部材使用が
削減でき、また部材相互の取り合いも良くなる。
【００１５】
【発明の効果】この発明の建物の構築方法は、柱と梁を
ピン接合した架構に壁パネルを組付けてなりかつ一部の
壁パネルをブレースの設けられた耐力壁とした構造を基
本としてユニット化するため、従来のパネル併用軸組構
造と同様のフリープラン性を持つことができ、しかもユ
ニットボックスの状態でも、部材単位でも運搬，組立が
行える。そのため、敷地や間取りプランに応じて、工場
生産過程および現場構築過程を含めた形で、生産効率の
向上およびプレハブ化率の向上を図ることができる。
ピン接合した架構に壁パネルを組付けてなりかつ一部の
壁パネルをブレースの設けられた耐力壁とした構造を基
本としてユニット化するため、従来のパネル併用軸組構
造と同様のフリープラン性を持つことができ、しかもユ
ニットボックスの状態でも、部材単位でも運搬，組立が
行える。そのため、敷地や間取りプランに応じて、工場
生産過程および現場構築過程を含めた形で、生産効率の
向上およびプレハブ化率の向上を図ることができる。
【図１】この発明の一実施例の構築過程を示す分解斜視
図である。
図である。
【図２】その梁相互の取り合いを示す斜視図である。
【図３】同じくその柱相互の取り合いを示す斜視図であ
る。
る。
【図４】従来のユニット工法住宅の施工過程を示す斜視
図である。
図である。
１，２…ユニットボックス、３…ジョイントボックス、
４…架構、５…外壁パネル、６…間仕切パネル、７…
柱、８…梁、９…架構、１０…外壁パネル
４…架構、５…外壁パネル、６…間仕切パネル、７…
柱、８…梁、９…架構、１０…外壁パネル
Claims (2)
- 【請求項１】 形鋼製の柱と梁をピン接合した架構に壁
パネルを組付けてなりかつ一部の壁パネルをブレースの
設けられた耐力壁とした非ラーメン構造のユニットボッ
クスを生産する工程と、このユニットボックスを建築現
場に搬入して据え付ける工程と、形鋼製の柱と梁をピン
接合した架構に壁パネルを組付けてなりかつ前記ユニッ
トボックスの柱に沿うように隣接する柱を有する非ラー
メン構造の建物部分を前記建築現場で前記ユニットボッ
クスに連続して構築する工程とを含み、前記ユニットボ
ックスとされる工場組立部分と建築現場で構築される現
場組立建物部分とを混在させた建物の構築方法。 - 【請求項２】 前記柱および梁のうち、２本が隣接する
柱および梁は、建物外周柱および外周梁となる全断面の
柱および梁に対して各々１／２の断面の柱および梁と
し、４本が隣接する柱は全断面の柱に対して１／４の断
面の柱とした請求項１記載の建物の構築方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3240391A JP2677919B2 (ja) | 1991-08-26 | 1991-08-26 | 建物の構築方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3240391A JP2677919B2 (ja) | 1991-08-26 | 1991-08-26 | 建物の構築方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0551972A JPH0551972A (ja) | 1993-03-02 |
| JP2677919B2 true JP2677919B2 (ja) | 1997-11-17 |
Family
ID=17058786
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3240391A Expired - Lifetime JP2677919B2 (ja) | 1991-08-26 | 1991-08-26 | 建物の構築方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2677919B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005307517A (ja) * | 2004-04-20 | 2005-11-04 | Inayama Kenchiku Sekkei Jimusho:Kk | 耐力壁 |
| KR101533778B1 (ko) * | 2009-03-13 | 2015-07-06 | 재단법인 포항산업과학연구원 | 모듈러 건축물용 모듈 유닛 조립 구조 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6763653B2 (ja) * | 2015-09-28 | 2020-09-30 | 積水化学工業株式会社 | ユニット建物 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5264124A (en) * | 1975-11-25 | 1977-05-27 | Kentarou Kawai | Metallic pipe pillar for connection with fin and channel |
| JPS61126242A (ja) * | 1984-11-20 | 1986-06-13 | 積水化学工業株式会社 | 家屋骨組用ジョイントボックス |
| JP2544819B2 (ja) * | 1989-11-21 | 1996-10-16 | ミサワホーム株式会社 | 住宅およびその構築方法 |
-
1991
- 1991-08-26 JP JP3240391A patent/JP2677919B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005307517A (ja) * | 2004-04-20 | 2005-11-04 | Inayama Kenchiku Sekkei Jimusho:Kk | 耐力壁 |
| KR101533778B1 (ko) * | 2009-03-13 | 2015-07-06 | 재단법인 포항산업과학연구원 | 모듈러 건축물용 모듈 유닛 조립 구조 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0551972A (ja) | 1993-03-02 |
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