JP2677344B2 - アセタール基を含むアミン官能性ポリマー - Google Patents

アセタール基を含むアミン官能性ポリマー

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明はアミンとアミナールの両方および
場合によりアセタールの官能性基を含むポリマーに関す
る。その上、アミナールおよび場合によりアルコール官
能性基を含むポリマー前駆体と、アルデヒドとを反応さ
せることにより作られた、ポリマーに関するものであ
る。
【0002】
【背景技術】ポリビニルアセタールは安全ガラス用の中
間層、接着剤、エポキシ樹脂の可塑剤およびウオッシュ
プライマーなどに用いられる産業上有用な樹脂である。
これらはポリビニルアルコールとアルデヒドとの反応か
ら導かれるが、ポリ(ビニルアセテート)のようなポリ
(ビニルエステル)から、ケン化とアセタール化とを同
時に行う1段階の方法で作ることもできる。
【0003】ポリビニルアセタールの特性はその調製方
法に関連し、また加水分解されていない残留エステル基
の割合、アルコール基の数およびポリマー中に含まれて
いるアセタール部分のパーセントなどにも関連してい
る。例えば、安全ガラスの製作に際しては、少量のビニ
ルアセテート、約9%のビニルアルコール基、および約
70〜80%のビニルブチラール基をもつポリビニルブ
チラールが用いられる。ウオッシュプライマーに使用す
るポリビニルブチラール樹脂は、ポリマー中に約2〜3
%の残留ビニルアセテートを有している。その他の応
用、特に接着剤、繊維被覆剤または剥離層被膜などには
異なるポリマー組成を必要とする。
【0004】ポリビニルアセタールの特性を改変させる
1つの方法は、アクリロニトリル、ビニルクロライド、
アクリレートその他のようなコモノマーをビニルアルコ
ールモノマーとともに用いるように、ポリマーを作る際
のモノマーの官能性を変化させることである。ポリビニ
ルアセタールと、アセタール化されるビニルアルコール
コポリマーを用いるこのような改変についての論説が、
Lindemann氏によりEnc yclopedia of Polymer Science and Technology, Vol.14,208〜239( 1971)中に示されている。しかしながら、その潜在
的な有用性をさらに増大させるために、ポリビニルアセ
タールの形態と官能性とを改善することが望ましい。
【0005】アミン官能性のポリマーは、カチオン性の
電子被膜、水処理および強化廃油回収(EOR)などに
使用するポリマー中に、カチオン性の電荷を導入する経
済的な方法に有用である。Lai氏他の米国特許第4,84
3,118号では、EOR用の酸性にした破砕液中に高
分子量の(>1×106)ポリ(ビニルアミン)の使用
を述べている。このようなポリ(ビニルアミン)はポリ
(N−ビニルホルムアミド)の酸またはアルカリによる
加水分解で作ることができる。この高分子量のポリ(ビ
ニルアミン)は架橋結合をすることなくEORに使用す
ることができるが、エピクロヒドリン、ヘキサメチレン
ジイソシアネートおよびグリオキザールのような架橋化
剤の利用も任意的なものして述べられている。ポリ(ビ
ニルアミン)を架橋化するためのグリオキザールのよう
なジアルデヒドの利用は、日本国特許公報第61−51
006号にも述べられている。
【0006】
【発明の要点】アミン官能性を含むポリビニルアミナー
ルとポリビニルアセタールとが、モノアルデヒドをポリ
ビニルアミンまたはビニルアルコールとビニルアミンと
のコポリマーのいずれかと、反応させることにより作ら
れるのがわかった。このアミン官能性の導入はポリマー
の接着特性を改善し、またエポキシおよびウレタンポリ
マーとの架橋効率を増大させる。このポリマーはまた凝
集剤、乳化剤および保護コロイドとして使用することが
できる。
【0007】本発明により、アセタールおよびアミナー
ル基を含むアミン官能性ポリマーは、一般式Iにより示
される構造をもち、かつその比率でランダムに結合した
モノマー単位によって与えられる。
【0008】
【化2】 ここに、m、n、x、yおよびzはそれぞれ正の整数で
あり、m、n、x、yおよびzの合計基準で下記の各成
分比率を有し、 mは合計値の0〜15%、 nは合計値の0〜94%、 xは合計値の0〜30%、 yは合計値の1〜95%、 zは合計値の5〜80%、 AおよびDは、それぞれOまたはNR、RはH、C
〜C11のアルキル、フェニルまたは−CF、R
Hまたはメチル、RはH、C〜Cのアルキルまた
はヒドロキシアルキル、ならびにRはH、C〜C
20のアルキル、フェニルまたはヒドロキシフェニル、
である。
【0009】
【発明の具体的説明】ポリビニルアミナールとアミン官
能性ポリビニルアセタールは、酸触媒の存在下にアルデ
ヒドと、ポリ(ビニルアミン)ホモポリマー(PVA
m)またはポリビニルアルコール/ポリビニルアミンコ
ポリマー(PVOH/PVAm)のいずれかとの縮合に
よる本発明に従って作られる。このようにして作られる
化合物(一般にポリビニルアセタール)は液のpH値に
依存して塩ではないアミン官能性の形態であるか、ある
いはカチオン性のアンモニウムポリビニルアセタールの
いずれかの形で存在しうる。ここでポリビニルアセター
ルを説明しかつ引用するとき、特に記載をしない限り、
塩ではないアミン官能性のポリマーとカチオン性のアン
モニウム塩の両者を含むものと理解されるべきである。
【0010】本発明によるアミン官能性ポリビニルアセ
タールを作るため用いることのできるアセタール化方法
は、ポリビニルアルコールからポリビニルアセタールを
作るため、Lindemann氏により(前述)示された方法と
類似のものである。これには均一法、不均一法、沈殿法
および溶解法などが含まれている。これらのうち、アセ
タール化の程度を増大しかつ分子内アセタール基のさら
に一様な分布を得るために、アミン官能性ポリビニルア
セタールを調製するため均一法を使用するのが好まし
い。
【0011】この方法は以下の各工程から構成される: (a) PVOH/PVAmまたはPVAmを水−アルコ
ール混合物中に溶解する。 (b) 別の反応装置中に0°〜20℃でアルデヒドと酸
触媒とをアルコール中に溶解する。 (c) はげしくかきまぜながらアルデヒドとPVOH/
PVAmまたはPVAmの各溶液を互に混合する。 (d) 得られた溶液を約30°〜80℃の温度で0.5
〜5時間加熱する。 (e) NaOHまたはKOHのようなカ性アルカリで液
のpHを10以上とし、ポリマーの沈殿を生じさせてア
ミン官能性ポリビニルアセタールを回収する。
【0012】アミン官能性ポリビニルアセタールを作る
ためにアルデヒドと反応させられるポリマーは、ポリ
(ビニルアミン)またはビニルアルコールとビニルアミ
ンとのコポリマーのいずれかである。これらのポリマー
は以下の一般式IIにより示すことができ、この式は構造
とモノマー単位の比率とを示しているが、共重合はラン
ダムであるためその順序を示すものではない。
【0013】
【化3】 ここでm、n、xおよびyはそれぞれ正の整数で、互に
加算されてある合計値となるものであり、mはこの合計
値の0〜15%、nはこの合計値の0〜99%、xはこ
の合計値の0〜30%そしてyはこの合計値の1〜10
0%である。
【0014】このようなポリマーはポリ(N−ビニルア
ミド)またはビニルエステル例えばビニルアセテート、
およびN−ビニルアミド例えばN−ビニルホルムアミド
のコポリマーの加水分解により形成することもできる。
エステルとアミド基の両者の加水分解されなかった部分
は、上記の構造式により示されるようにポリマー中に残
留することもできるが、残留するエステル基の分量はポ
リマー中のモノマー単位の2モル%を超えないことが好
ましく、また加水分解されなかったアミド基の数はアミ
ド基の30モル%を超えないことが好ましい。
【0015】ビニルアルコールとビニルアミンとのコポ
リマーを調製する好ましい1方法には以下の各工程が含
まれる: (a) 反応装置内の反応混合物中に、ビニルアセテート
モノマーとN−ビニルホルムアミドモノマーとを連続的
に供給し、 (b) 反応装置中でビニルアセテートモノマーとN−ビ
ニルホルムアミドモノマーとを共重合させて、ポリ(ビ
ニルアセテート)−コ−ポリ(N−ビニルホルムアミ
ド)〔PVAc/PNVF〕を生成せしめ、 (c) PVAc/PNVFを含む反応混合物を反応装置
から連続的にとり出し、 (d) メタノール性媒体中でPVAc/PNVFのアセ
テート官能性基を加水分解させてメタノールと酢酸メチ
ルで膨潤したゲル状のビニルアルコールコポリマーを生
成せしめ、 (e) このゲルを粉砕して粒状化ポリマー生成物とし、
そして場合によりメタノールですすぎ洗いをし、 (f) メタノール中のスラリ状のコポリマー粒子を酸ま
たは塩基により加水分解してPVOH/PVAm粒子と
し、そして場合により、しかして好ましくは (g) 粒状のPVOH/PVAmをメタノールで洗って
可溶性塩類と副産物とを除去し、そして殊に真空または
熱ストリッピングによりコポリマー生成物から溶剤をと
り除く。
【0016】これらのコポリマーを作る際に用いる好ま
しいビニルエステルはビニルアセテートであるが、ギ酸
およびC3〜12のアルカン酸、安息香酸またはトリフロ
ロ酢酸などのビニルエステルを使用することができる。
好ましいビニルアミドモノマーはN−ビニルホルムアミ
ドであるが、N−ビニルアセトアミドあるいは窒素原子
がメチル基またはC1〜4のその他のアルキルもしくはヒ
ドキシアルキル基によって置換されているビニルアミド
類を使用することができる。N−ビニルカルバメート
類、特にO−t−アルキル−N−ビニルカルバメートを
用いることができる。
【0017】本発明に用いるポリマーはフリーラジカル
連続法またはバッチ法の重合方法により調製される。連
続法はより均一な分子量分布と導入されるコモノマーの
一様性(つまり、実質的にランダムな均一コポリマー)
を与え、ロット間の均一性を改善しそして連続的操作の
産業上の利点が得られる。バッチ法は簡単なバッチ装置
で製造ができ、かつモノマー除去をしないで高い変換を
することができる。
【0018】重合反応のために好適なフリーラジカル開
始剤には有機パーオキサイド類が含まれ、例えばt−ブ
チルパーピバレート、ジ(2−エチルヘキシル)パーオ
キシジカルボネート、t−ブチルパーオキシネオデカノ
エートおよび2,2′−アゾビスイソブチロニトリルな
どである。重合反応混合物中の開始剤の濃度は普通0.
0001〜2重量%、好ましくは0.001〜0.5重量
%の濃度範囲である。
【0019】ポリマーは好ましく加水分解またはアルコ
ール分解反応装置を従えた一列の、常に撹拌されている
タンク反応器を用いて作られる。ビニルアセテート、N
−ビニルホルムアミド、フリーラジカル開始剤およびメ
タノールが、最初の反応器に対して連続的に添加され
る。N−ビニルホルムアミドコモノマーは、均一なコポ
リマーを維持するため次の反応器に加えることができ
る。N−ビニルホルムアミドはまたポリ(N−ビニルホ
ルムアミド)を作るため、水性または有機もとくは混合
溶剤中でホモ重合をすることができる。
【0020】共重合化工程で未反応のビニルアセテート
は、一般式IIIのビニルアセテートランダムコポリマー
〔PVAc/PNVF〕中間体を得る除去カラム中で、
メタノール蒸気と排出液流とを接触させることによりと
り除かれる。
【0021】
【化4】 ここで、mは1〜99モル%そしてxは1〜99モル%
である。
【0022】PVAc/PNVFを調製しそして次にP
VOH/PNVFに加水分解するための好適な方法は、
米国特許第4,675,360号中でビニルアルコール/
ポリ(アルキレンオキシ)アクリレートコポリマーにつ
いて述べられた方法と本質的に類似のものであり、この
記述を参考に挙げておく。
【0023】未反応のビニルアセテートの除去はポリマ
ーのペースト状液と熱溶剤とを対流的に接触させること
により、連続的工程のためもっとも好都合に行われる。
除去はバッチ法の多くの場合のように、モノマーを充分
に変換することによりしないですませられる。N−ビニ
ルホルムアミドまたはその他のアミド類はポリマー液か
ら除去することがはるかに困難であるが、重合に際して
のビニルアセテートよりも高いその反応性と配合レベル
がしばしば低いことのため、最終製品中に存在するこれ
らのモノマーの量は最小になる。
【0024】本発明中で用いられるポリマーは、また他
のコモノマー、例えば(メタ)アクリレート、クロトネ
ート、フマレートまたはマレエートエステル類、ビニル
クロライド、エチレン、N−ビニルピロリドンおよびス
チレンなどを約2〜20モル%の範囲で含むことができ
る。
【0025】PVAc/PNVFの加水分解は各種の溶
剤中で、酸または塩基によりバッチまたは連続的に行う
ことができる。もっとも好都合にはメタノール中で、任
意的に種々のレベルの水とともに、塩基触媒的のエステ
ル変換を通じて行われる。この反応は揮発性の副産物で
あるメチルアセテートと、溶剤膨潤性であるが不溶性の
別の相となるPVOHコポリマーとを生ずる。PVAc
の加水分解のレベルは塩基の添加量と反応時間とを変え
ることにより調整されるが、次の工程中の塩基で開始さ
れるPNVFの加水分解中に完全に分解される。
【0026】エステル変換用溶剤(例えばメタノール)
のレベルは広い範囲にわたって変えることができ、これ
は化学量論的の所要量以上であるべきで、また好ましく
加えた触媒と効率的に混じり合い、そして熱の除去など
のため充分に低い粘度を与えるような量とすべきであ
る。望ましく、大量のメタノール例えばPVAcポリマ
ーより10倍過剰に加えることにより、効率的な撹拌に
よって装置を用いるバッチ方式の加水分解で粉末状の製
品が直接に得られるが、大量のメタノールはポリマー収
量を低下しまた大きな装置を必要とする。塩基によるコ
ポリマーの連続的加水分解は20〜60%のポリマー固
体で、コポリマーのアルコール溶液と塩基触媒とを混合
することにより好都合に行うことができ、そしてこの混
合物を、PVOHホモポリマーの製造のため産業上行わ
れているように、移動ベルト上に押し出しをする。メタ
ノール/メチルアセテートで膨潤したゲルの形の加水分
解をしたポリマーはついで砕かれ、そして触媒の残りと
メチルアセテートとをとり除くため新しいメタノールに
よって洗浄する。得られるメタノールで膨潤したポリマ
ーはついで乾燥するか、あるいは好ましくそのまま次の
PNVFの加水分解工程に使用する。
【0027】このPVOH/PNVFは以下の一般式IV
を有している。
【0028】
【化5】 ここでmは0〜15モル%、好ましく次のビニルアミン
コポリマーへの塩基加水分解のためには0〜2モル%で
あり、nは1〜99モル%、そしてxは1〜99モル%
である。
【0029】PNVFの加水分解によりPVAm、また
はPVOH/PNVFの加水分解によりPVOH/PV
Amとすることは、塩基または酸加水分解により達成さ
れる。塩基加水分解、好ましく水酸化アルカリ(NaO
HまたはKOH)またはアルカリ土類金属水酸化物によ
るときは、PNVFを基準にした化学量論量の0.7〜
3倍、好ましく1〜1.5倍の量を必要とし、高められ
た温度(50〜80℃)においてもっとも良く行われ
る。この塩基または酸加水分解反応は水性液中で行われ
る。この場合、生成物は沈殿かまたは溶剤を蒸発させる
ことによって回収をする。メタノールで膨潤したPVO
H/PNVF粒子はメタノール中のスラリーとして2相
加水分解をすることもできる。この2相反応は最初は速
やかだが、一部変換した後は、多分接近しにくいホルム
アミド基によるおそい反応が影響するものらしく速度が
おそくなる。24時間後の変換率は約85%だが、メタ
ノールを基準に1〜20重量%の量の少量の水を加える
ことにより93%までに上げることができる。
【0030】スラリーはメタノール中10〜65重量
%、好ましく20〜50重量%のポリマー粒子で構成さ
れる。スラリーの液体媒体としてメタノールと機能的に
同等と予想されるものにはC2〜6アルキルのアルコール
とジオールおよびC4〜8アルキルのエーテルなどがあ
る。メタノールはまた残留PVAc成分の加水分解から
のメチルアセテートを含むこともある。2相加水分解は
生成物を液体相から分離し、洗浄しそして乾燥させるこ
とができ、塩になっていない1級アミン官能性ポリマー
を商業的な方法で作れるという利点を有している。
【0031】ポリ(ビニルアミン)ホモポリマーは唯一
のモノマーとしてN−ビニルホルムアミドを使用し、つ
いでアミド基をアミン官能性基にするため加水分解をす
る同様の方法で調製することができる。コポリマーの形
成に際して述べたように、N−ビニルアセトアミドのよ
うな他のアミド類もホモポリマーの形成に用いることが
できる。
【0032】ビニルアセテートとビニルホルムアミドと
の共重合によりコポリマーとし、ついでこれをポリビニ
ルアルコール/ポリビニルホルムアミドに加水分解し、
そしてさらにポリビニルアルコール/ポリビニルアミン
に加水分解をする合成法は、1988年4月15日に出
願した米国特許出願第181,873号と同第181,8
87号中に述べられている。
【0033】本発明で用いられるアミン官能性ポリマー
は約10,000〜7,000,000、好ましくは15,
000〜600,000の重量平均分子量を有してい
る。
【0034】ポリビニルアセタールの調製に際して、コ
ポリマーまたはホモポリマーの濃度は水アルコール混合
物中約5〜40重量%であるのが好ましい。使用される
アルコールはC1〜6のアルコール、好ましくC1〜4アル
コールであり、アルコール濃度は水アルコール混合物の
約5〜70重量%とすることができるが、約10〜30
重量%が好ましい。
【0035】アミン官能性ポリビニルアセタールを調製
するために適したアルデヒドはモノアルデヒド類で、こ
れにはホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、ブチルア
ルデヒド、2−エチルヘキサアルデヒド、その他のよう
な脂肪族アルデヒド、ベンズアルデヒドのような芳香族
アルデヒド、およびヒドロキシ置換芳香族アルデヒドで
あるサリチルアルデヒドのような置換芳香族アルデヒド
が含まれる。
【0036】アセタール化の際の混合物中のアルデヒド
濃度は、ポリマー鎖中のビニルアルコールとビニルアミ
ン単位のモル当り約0.02〜0.5モル、好ましく0.
05〜0.4モルアルデヒドである。アルデヒドは液体
状またはガス状のいずれかで加えることができる。
【0037】アセタール調製用の適当な酸触媒は塩酸、
硫酸、リン酸または過塩素酸のような鉱酸および酢酸、
トリフロロ酢酸、アリールスルホン酸とメタンスルホン
酸のような有機酸がある。酸触媒の濃度はアセタール化
されるポリマーの重量を基準に約0.001〜20%、
好ましく1〜5%である。
【0038】アセタール化の反応温度は約20〜120
℃の範囲とすることができ、好ましい温度は約30〜8
0℃である。反応時間は0.5〜10時間またはこれ以
上だが、好ましく反応は0.5〜5時間で完了するであ
ろう。
【0039】好ましい均一法で、反応はポリマーの水性
溶液中で行われ、ポリマーの沈殿を防止するために、ア
セタール化の初期または反応中連続的のいずれかで、水
と混和しうるポリビニルアセタールのための溶剤が添加
される。しかしながら、ポリマーが粉末またはフィルム
のいずれかで存在する不均一法を用いることもできる。
反応はまた最初均一法で行うが、アセタール化が約30
%の点でポリマーを沈殿させ、この点から不均一系を用
いて反応を続けるように行うこともできる。いま1つの
方法は溶解法と呼ばれるもので、反応は最初溶剤中に懸
濁させたポリマー粉末による不均一系で開始され、この
溶剤はアルデヒドおよび最終生成物を溶解するものであ
る。
【0040】ポリマーの構造を示す前述の一般式Iにお
いて、ポリマーのアセタール化された部分は、アルコー
ルまたはアミンユニットから導かれる2つのモノマーユ
ニットから作られる。アルデヒドとの反応はヒドロキシ
またはアミン官能基のいずれかを含んでいる隣接モノマ
ーユニット上で生じる。アセタール化したユニットのも
っとも一般的の形は、式I中のAとDとで示される原子
がどちらも酸素またはNHのいずれかで示されるもので
あるが、AまたはDのいずれかが酸素でユニット中の地
方のAまたはDがNHであることもできると理解される
べきである。
【0041】本発明をさらに説明するために以下の実施
例を示すが、これは例示のためだけのものであって本発
明の範囲を限定するものでないと解釈すべきである。
【0042】〔実施例1〕この実施例はPVAc/PN
VFコポリマーを作るための重合法を示すものである。
連続ポリマーペースト法が、2つの2,000m1ジャケ
ット付反応装置と底部の排出口とメタノール除去カラム
を備えたサージ装置とを用いて、PVAc/PNVFの
製造を行った。各反応装置はスタラー、供給管、熱電
対、窒素導入管および還流コンデンサーを備えている。
この反応装置は可変速モーターを備えたギアポンプに直
列に接続されている。メタノール除去器は70cm×75
mmのカラムで、その上部2/3には8×8mmのラシヒ環
が、また下部の1/3には6×6mmのラシヒ還がつめてあ
る。このカラムの頂部にはテークオフコンデンサーがま
た底部にはメタノールボイラーが連結されている。
【0043】表1には6モル%のPNVFを含むコポリ
マー(PVAc/6%PNVF)を作るため反応装置I
とIIに最初に入れたものが示してある。連続的の供給物
1、2および3は反応装置Iに、供給物4は反応装置II
に表1中に示した時間当り供給速度で添加した。反応装
置の温度が60℃に達したとき供給を開始する。装置I
から装置IIにまた装置IIからペースト集積部への流量
は、装置Iと装置IIの各レベルを維持するために調節を
する。装置IとIIの中の遊離モノマー(ビニルアセテー
トとN−ビニルホルムアミド)は時々滴定することによ
りモニターした。未反応のN−ビニルホルムアミド%は
ガスクロマトグラフにより測定をした。装置I中に加え
る触媒の分量は、ビニルアセテートの%を一定状態に調
整するために変更をされる。
【0044】平衡が達成されたときポリマーペーストが
採取される。作業の最後でのペーストの収量を最高にす
るために、装置Iは周囲温度にまで冷却しその供給は中
断されるが、装置IIに対する供給(装置Iからのものを
含めて)は維持する。装置Iがからになったとき、装置
IIに対する供給を中止し、装置IIの内容物を冷却し最初
の材料と混ぜ合わせる。
【0045】
【表1】
【0046】ペーストは連続的にサージ装置中に注加ま
たはポンプで送りこみ、ビニルアセテートをとり除くた
め加熱されているメタノール除去器の頂部にポンプで送
った。ペーストはビニルアセテート0.1%以下とする
ため必要なれば再除去をする。
【0047】反応装置の温度は重合中60〜63℃とす
る。高分子量のPVAc/6%PNVFペーストは、ビ
ニルアセテート濃度が滴定により装置I中で30〜43
%、装置II中で22〜35%であった初期平衡の後で採
取される。
【0048】「最初の」PVAc/6%PNVFペース
トは遊離モノマー濃度が装置II中で20%に達したとき
採取する。供給物2中0.67%の触媒濃度を用いると
き、遊離モノマーは装置I中で28〜30%、装置II中
で16〜19%であった。未反応のNVF%は装置I中
で0.76%、装置II中で0.22%であった。nmrに
よるポリマーの分析でPNVF:PVAc比は1/16、す
なわちNVF 6.2%を示した。
【0049】〔実施例2〕この実施例はPVAc/PN
VFからPVOH/PNVFへの加水分解とそしてさら
にPVOH/PVAmへの加水分解を示すものである。
【0050】一般に、PVAc/PNVFペーストは柔
軟なプラスチックのバッグ中に入れる。メタノールに溶
解したKOH(VAcについて0.01当量)をバッグ
に加え充分に混合をする。バッグに封をして水浴中60
℃で15分間加熱をし、ポリマーは白色のゴムのような
スラブとして沈殿する。
【0051】PVOH/PNVFの「スラブ」を小片と
なるよう機械的に粉砕し、この粉砕されたポリマーを撹
拌器、温度調節加熱マントル、窒素送気、温度計および
コンデンサーを備えた丸底フラスコに加えた。メタノー
ルを約15重量%のポリマースラリーとなるようフラス
コに加えた。(脱イオン水10%を含むメタノール中
で、PVOH/PNVFの加水分解を試みたら、若干高
いパーセントの加水分解が得られた)。メタノール中に
溶解したKOH(NVFについて1.2当量)をこのス
ラリーに加えた。スラリーを激しく撹拌しながら12時
間還流下に加熱(63℃)し、その後スラリーを周囲温
度に冷却し、濾過し、メタノールで洗いそして真空下に
60℃で乾燥した。
【0052】〔PVAc/6%PNVFからPVOH/
6%PNVFへの加水分解〕メタノール5m1中にKOH
0.0045g(0.0001モル;VAcについて0.
04モル)を溶解し、これをPVAc/6%PNVFペ
ーストの50g(固体分18.5g;0.23モル)に対
し添加し充分に混合し、この液をプラスチックのバッグ
中に入れた。バッグに封をし、水浴中で50℃で2時間
加熱し、外観上変化は生じなかった。メタノール5m1中
に溶解したKOH 0.11g(0.002モル;VAc
について1.0モル%)をこのバッグに加えて充分に混
合する。バッグを再び封じて50℃の水浴中に入れる
と、ポリマーは直ちに白色のゴム状のスラブとして沈殿
する。15分後加熱を中止し、スラブをバッグからとり
出し、機械的に粉砕し、メタノールで洗い、傾斜し、つ
いで新しいメタノール中で保存する。分子量測定でこの
PVOH/6% PNVFはMn=23,000、Mw=
44,000であった。
【0053】〔PVOH/6% PNVFからPVOH
/6% PVAmへのスラリー加水分解〕撹拌器、加熱
マントル、N2ブランケット、温度計および温度検知器
を備えた100m1の丸底フラスコに、PVOH/PNV
Fポリマーとメタノール75m1とを加えた。メタノール
5m1中にKOH 1.05g(0.0187モル;もとの
NVFについて1.36当量)を溶解し、これをスラリ
ーに対して添加した。スラリーをはげしく撹拌しながら
還流下に63℃に3.25時間加熱した。塩基の消耗は
上澄液(塩基性MeOH溶液)5m1を、約0.1MのH
ClでpH=7まで電位差滴定することによりモニター
した。3.25時間の加熱後、スラリーの体積はメタノ
ールの蒸発と滴定のための上澄液の採取により減少し
た。加熱を中止し、スラリーは1晩放置して冷却する。
【0054】翌日、メタノール50m1を加え、スラリー
は還流下にはげしく撹拌しながら5時間再加熱をした。
塩基の消耗を前記のようにモニターした。スラリーを冷
却し、濾過し、メタノールで洗いそして真空下に60℃
で乾燥し、6.6gの乾燥生成物を得た。このものはP
VAcが完全に加水分解し、PNVFは77%が加水分
解したことを示した。
【0055】〔実施例3〕 この実施例はPVOH/6%PVAmのアセタール化を
説明する。コンデンサー、N導入管、温度計、温度検
知器、撹拌器および加熱マントルを備えた250mlの
3口丸底フラスコに、ブチルアルデヒド4.53g、メ
タノール10gおよび硫酸0.5gを入れた。撹拌しな
がら、PVOH/6%PVAm液90g(固体分10
g)をこのメタノール液中に滴下して加え、得られた液
を1.5時間65℃に加熱した。反応が終ってこの水性
ポリマー液を冷却する。ポリマー生成物は液のpHをN
aOHで10.5に調節することにより沈殿し、これを
濾過し、HOで洗いそして真空下に乾燥して12.2
gの生成物を得た。
【0056】生成物の分析結果は以下のとおりである:
1H NMR(CD3OD):δ0.95(t,CH3,0.8
4H)、1.57(m,CH2,3.1H)、3.90と4.0
5(2br.s,CHO,〜0.83H)、4.6(br.
s,CHO2,O.2H)、および4.85ppm(s,活性
H)。これはアセタールとアミナールの理論量より若干
少ない生成に一致する。
【0057】〔実施例4〕この実施例はPVOH/12
% PVAmのアセタール化を説明する。実施例1と2
の方法に従い、反応剤の比率を変更してコポリマーを作
り、そしてPVOHと12モル%のPVAmとを含むよ
う加水分解し、これをアセタールとするためにブチルア
ルデヒドと反応させた。コンデンサー、N2導入管、温
度計、温度検知器、撹拌器および加熱マントルを備えた
250m1の3口丸底フラスコに、ブチルアルデヒド4.
53g、メタノール10g、および硫酸0.5gを入れ
た。撹拌しながら、PVOH/12% PVAm液90
g(固体分10g)をこのメタノール液中に滴下して加
え、得られる液を1.5時間65℃に加熱した。反応が
終ってこの水性ポリマー乳剤を冷却する。ポリマー生成
物は液のpHをNaOHで10.5に調節することによ
り沈殿し、これを濾過し、H2Oで洗い、そして真空下
で乾燥して13.4gの生成物を得た。
【0058】生成物の分析結果は以下のとおりである:
1H NMR(CD3OD):比率が0.84:2.7:0.
8:0.15であることの外実施例3と同様であり、こ
れはアセタールとアミナールの生成が高いことに一致す
る。13C NMR(CD3OD) δ14.5(s,CH3)、
18.5(s,CH2)、19.5(s,CH2)、38.5(m
,CH2)、45(m,PVOH CH2)、64〜76
(m′s,CH)、88.7(s,N−CH−N)、95.8
(s,N−CH−O)、102.6ppm(s,O−CH−
O)。この比率はOHとNH基のほぼ50%がアセター
ル、ヘミアミナールおよびアミナールの形態に、それぞ
れ64:20:16の比率で結合しているものと一致す
る。
【0059】〔実施例5〕この実施例はPVOH/1.
2% PVAmのアセタール化を説明する。実施例1と
2の方法に従い、反応剤の比率を変更してコポリマーを
作り、そしてPVOHと1.2モル%のPVAmとを含
むよう加水分解し、これをアセタールとするためにブチ
ルアルデヒドと反応させた。コンデンサー、N2導入
管、温度計、温度検知器、撹拌器および加熱マントルを
備えた250m1の3口丸底フラスコに、ブチルアルデヒ
ド4.53g、メタノール10g、および硫酸0.5gを
入れた。撹拌しながら、PVOH/1.2% PVAm液
90g(固形分10g)をこのメタノール液中に滴下し
て加え、得られる液を1.5時間65℃に加熱した。反
応が終ってこの水性ポリマー乳剤を冷却する。ポリマー
生成物は液のpHをNaOHで10.5に調節すること
により沈殿し、これを濾過し、H2Oで洗い、そして真
空下で乾燥して11.3gの生成物を得た。このものは
アセタールとアミナールの完全な生成に一致する同様の
NMRスペクトルを与えた。
【0060】〔実施例6〕この実施例はポリ(ビニルア
ミン)のアセタール化を説明する。ポリ(ビニルアミ
ン)はN−ビニルホルムアミドをホモ重合し、ついでア
ミンに加水分解することにより作った。アセタールはこ
れとブチルアルデヒドとを反応させることにより調製す
る。コンデンサー、N2導入管、温度計、温度検知器、
撹拌器および加熱マントルを備えた250m1の3口丸底
フラスコに、ブチルアルデヒド4.53g、メタノール
10gおよび硫酸0.5gを入れた。撹拌しながら、P
VAm液(80gの水中に固形分10g)をこのメタノ
ール液中に滴下して加え、得られる液を1.5時間65
℃に加熱した。反応が終って、この水性ポリマー液を冷
却する。ポリマー生成物は液のpHをNaOHで10.
5に調節することにより沈殿し、これを濾過し、H2
で洗い、そして真空下で乾燥して8.6gの生成物を得
た。
【0061】NMRは分解能が不十分であった:1H N
MR(CD3OD):δ 0.95(t,CH3,0.84
H)、1.6〜2.5(m,CH2)、3.55(m,CH)、
3.95(m,CH)、4.25(m,CHN2)、4.9(活
性H)。全体的の比率は高いアミナール生成効率に一致
している。
【0062】〔実施例7〕この実施例は凝集剤としての
本発明ポリマーの例外的な特性を示している。凝集剤と
して効果的であるために、多くの公知ポリマーは高い分
子量をもたなければならず、これは合成と使用とを困難
としかつコストを上昇させる。本発明のポリマーは低い
分子量においてすら良好に作動し、予期しない産業上有
用な特性を示した。
【0063】標準的なベントナイト粘土懸濁液の凝集に
際しての、本発明のポリ(ビニルアミン)/ポリ(ビニ
ルブチルアミナール)、分子量30,000〜40,00
0の効果(カーブA)をテストし、そして他のポリマ
ー、すなわちポリアクリルアミド(分子量6,000,0
00、サイエンティフィックポリマープロダクツ社製)
(カーブB)とポリ(N−ビニルホルムアミド)、分子
量2,400,000(カーブC)と比較をした。
【0064】充分に水和したベントナイトの水道水中2
00ppmの懸濁液ストックの200m1に対して、ポリマ
ーの水道水溶液の50m1を加えた。添加するポリマー溶
液の濃度は、全体のシステム中のポリマー濃度(投与
量)が0.01〜100ppmの範囲となるように調整し
た。このシステムは13分間撹拌をし、ついで10分間
静置する。ついで上澄液の混濁度を測定する(良好な凝
集作用は透明な上澄液を生ずる)。結果は添付の図1の
グラフにより示される。
【0065】このデータから、混濁度(すなわち凝集能
力)対投与量のカーブが作図される。ポリマーの特性は
次の基準で評価される: a.カーブ最低位置での投与量、 b.カーブ最低位置での混濁度、 c.カーブの幅(広い範囲に良好な凝集のものが好まし
い)。
【0066】グラフに示された結果から、本発明のポリ
マーは低い分子量にもかかわらず、高い分子量のポリア
クリルアミドより著しく良好な凝集剤であり、また高分
子量のポリ(N−ビニルホルムアミド)より良いまたは
さらに良い凝集剤であるのを見ることができる。
【0067】本発明のこの他の実施態様および観点は、
本発明の目的または精神から外れることなしに、前記の
説明から当業者にとって自明であろう。
【0068】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のポリマーの凝集特性を公知ポリマーの
ものと比較する混濁度対投与量のグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ロバート・クランツ・ピンシユミツト・ ジユニア アメリカ合衆国ペンシルベニア州18104. アレンタウン.ノースグレンウツドスト リート1033

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式により表される構造および比
    率でランダムに結合したモノマー単位を有し、かつ重量
    平均分子量10,000〜7,000,000を有する
    アミン官能性ビニルポリマー。 【化1】 ここに、m、n、x、yおよびzはそれぞれ正の整数で
    あり、m、n、x、yおよびzの合計基準で下記の各成
    分比率を有し、 mは合計値の0〜15%、 nは合計値の0〜94%、 xは合計値の0〜30%、 yは合計値の1〜95%、 zは合計値の5〜80%、 AおよびDは、それぞれOまたはNR、 RはH、C〜C11のアルキル、フェニルまたは−C
    、 RはHまたはメチル、 RはH、C〜Cのアルキルまたはヒドロキシアル
    キル、ならびに RはH、C〜C20のアルキル、フェニルまたはヒ
    ドロキシフェニル、 である。
  2. 【請求項2】 mが合計値の0〜2%、かつXが合計値
    の0〜4%である請求項1記載のビニルポリマー。
  3. 【請求項3】 mおよびnが共に0、AおよびDが共に
    NH、RがH、RがH、かつRがアルキルである
    請求項1記載のビニルポリマー。
  4. 【請求項4】 Rがプロピルである請求項1記載のビ
    ニルポリマー。
  5. 【請求項5】 カチオン性アンモニウムポリビニルアセ
    タールの形態である請求項3記載のビニルポリマー。
  6. 【請求項6】 下記一般式により表される構造および比
    率でランダムに結合したモノマー単位を有し、かつ重量
    平均分子量10,000〜7,000,000を有する
    アミン官能性ビニルポリマーからなる凝集剤。 【化6】 ここに、m、n、x、yおよびzはそれぞれ正の整数で
    あり、m、n、x、yおよびzの合計基準で下記の各成
    分比率を有し、 mは合計値の0〜15%、 nは合計値の0〜94%、 xは合計値の0〜30%、 yは合計値の1〜95%、 zは合計値の5〜80%、 AおよびDは、それぞれOまたはNR、 RはH、C〜C11のアルキル、フェニルまたは−C
    、 RはHまたはメチル、 RはH、C〜Cのアルキルまたはヒドロキシアル
    キル、ならびに RはH、C〜C20のアルキル、フェニルまたはヒ
    ドロキシフェニル、 である。
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