JP2674593B2 - 電子スチルカメラ - Google Patents
電子スチルカメラInfo
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、記録媒体に画像を記録する電子
スチルカメラに関するものである。 【0002】本発明は、記録媒体に画像信号を記録する
カメラにおいて、高画質の画像記録を実現することを目
的とする。 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、撮影光学系と、前記撮影光学系により
形成された被写体像を電気的映像信号に変換する光電変
換手段とを含む撮像系とを有する電子スチルカメラにお
いて、前記電子スチルカメラの撮影制御のため駆動を行
う電気的駆動手段(M2)と、前記光電変換手段により光電
変換された前記電気的映像信号を撮像系から読み出し出
力する出力手段(110,117)と、前記出力手段から出力さ
れた前記電気的映像信号を記録する記録手段(20)と、前
記記録手段への記録と前記電気的駆動とが同時に行われ
ることを禁止するように、前記電気的駆動手段の駆動あ
るいは前記記録手段への記録のタイミングを制御する制
御手段(119,123)とを有する電子スチルカメラを構成し
た。 【実施例】以下本発明の実施例について添付の図面を参
照して説明する。図1a、図1bは本発明に係る電子式
写真機(以後カメラと略称する)の外観を示す前方斜視
図と上面図である。図においてCaはカメラ本体を示す。
1は通常の交換レンズであり、距離調節環、絞り調節環
等の通常の写真撮影に必要な調節部が設けられている。
3はレンズマウントで交換レンズ1の後端と係合可能に
形成されている。レンズマウント開口内に設けられてい
る自動絞り連動レバー4は、交換レンズ側に設けられた
絞りレバー2と係合して公知の自動絞り機能を構成する
ものである。5はファインダー光取り出し用のクイック
リターンミラー(以下ミラーと称す)である。カメラ上
面のレリーズ釦6と共軸に配された7は、モード切換え
リングで、一駒撮り(Sモード)と連続駒撮り(Cモー
ド)の切換えと、レリーズ釦のロックおよび長時間撮影
を行なわない場合(後述)のための位置(OFF) へとの切
り換えを行なうようになっている。8は例えば液晶のデ
ジタル表示器で構成された、撮影駒数を示す表示器で、
磁気ディスクへ記録を行なうヘッドのトラック位置を示
すものである。9はカメラ動作時に磁気ディスクへの記
録を通常どおり行なう場合と、記録を行なわないでヘッ
ドを次の撮影駒へ移す場合とのための記録・非記録切換
えスイッチである。すなわち、この切換えスイッチ9を
非記録位置(NR)に設定して、レリーズ釦を操作するこ
とにより、通常の撮影動作のうちディスクへの記録だけ
が行なわれず動作するので任意の駒数に記録ヘッドの位
置の移動が可能となるものである。10はシャッター速度
設定ダイヤル、11はストロボ装置のシューであり信号授
受のための接点11aが設けられている。12は接眼アイピ
ースである。 【0003】図 2、図 3は本発明に係るカメラの断
面図でそれぞれ水平横断面と垂直縦断面であり、図 2
は図1aのI−I断面図、図 3は図1bのII−II断面
視図である。図 2では磁気記録ディスク・カセット20
(以下単にカセットと略称する)の挿入或いは取出しを
行なう状態を示し、図 3ではカセット20が挿入され、
カメラ本体Caに装着されている状態を示す。図 2、b
に於いて23は、カセット20を挿入するカセットホルダー
でリンク部材22とピン22aによって回動可能に結合され
ている。リンク部材22は、カメラ本体に軸22bで回動可
能に取付けられている。したがってカセットホルダー23
は、裏蓋21に配設されたピン21cとの係合によって、裏
蓋21の開閉動作に連動して、カメラ本体のカセット収納
部24への出し入れが行なわれる。またカセットホルダー
23の内側にはカセット20の位置決めばね23aが配設され
ている。図 2の状態からカセットの挿入を行なう場合
には、カセットホルダー23内にカセットを挿入し裏蓋21
を閉じると、リンク部材22によりカセット20およびカセ
ットホルダー23はディスク駆動軸25の回転軸と平行な方
向に移動し、カセット内の磁気記録ディスク20a中央の
回転ハブ20bの中心孔がディスク駆動軸25の中心軸25a
に嵌合する。このとき、ディスク駆動軸25に設けられた
駆動ピン26bは不図示のばねに抗して軸方向に回転ハブ
によって押し込まれた状態となっている。その後ディス
ク回転用モーターM1の回転がベルト26を介して駆動軸
25に伝えられたピン25bが移動して回転ハブ20bの小孔
の位置にくると前述のばね(不図示)の力によりピンが
小孔にはまり込みモーターM1の回転力がディスク20a
に伝えられるようになる。また、このカセットの挿入動
作時に、裏蓋21に設けられたホルダー押えばね21aはカ
セットホルダー23の位置決めを、同様に、ハブ押え21b
がディスクの回転ハブ20bに係合し駆動軸25に回転ハブ
を軽く押しつけるようそれぞれ動作し、図 3の装着状
態となる。なお27はカセット収納部分24へのほこり等の
進入を防ぐカバー板で、カメラ本体に回動可能に取付け
られており、カセットホルダー23の移動によりカセット
挿入時には退避位置へ回動される。以上のようにしてカ
セットが挿入されると磁気ヘッド30がカセットホルダー
23、ディスクカセット20にそれぞれあけられているヘッ
ド挿入孔を通して磁気ディスク20aに接触し磁気記録が
可能な状態となる。また逆にカセットの取出しを行なう
場合には公知の裏蓋ロック機構(不図示)を解除して裏
蓋を開くことによりカセットホルダーが図 2に示す状
態となり、カセットの取出しが行なえる。図 2におい
て28は裏蓋開閉検知ピンであり裏蓋の開閉に連動して電
気接点S1を開閉して検知し、たとえば裏蓋の開いた状
態では、レリーズ釦を押してもカメラが作動しないよう
にするなどの動作を行なうためのものである。29は電源
電池34収納のための電池収納蓋である。31は固体撮像素
子を含む回路基板で、カメラ本体の支持基板19に調整ビ
ス32にて位置調整可能な状態で取付けられている。前記
回路基板31に設けられる映像素子はその前面に図示しな
い色分離フィルターおよび素子の分光感度の補償のため
の赤外光カットフィルターが配設されている。35は周知
の機械駆動電子制御式のフォーカルプレンシャッター
で、その前面には、オプチカル・ロウパスフィルタ18が
配設されている。オプチカル・ロウパスフィルター18を
シャッター前面に配設したのは、フィルター厚によるシ
ャッター効率の低下を防ぐためである。33a、33bは画
像信号処理のための電子回路プリント基板である。図
2に示す、ミラーボックスの左右に配せられたD1、D
2はそれぞれクイックリターンミラー5の動作および自
動絞りレバー4の駆動機構部D1とシャッターシャージ
機構および磁気ヘッド移動機構の駆動機構部D2の各ブ
ロック(詳細について後述)である。 【0004】撮影動作前後のファインダー像観察時に
は、図 3に示す様にクイックリターンミラー5(半透
鏡およびハーフ・プリズムにても可能である)によって
反射された光線は、図 3に示す様に周知の如く、スク
リーン17に結像し、コンデンサーレンズ16、ペンタプリ
ズム15を介して接眼レンズ13に導かれる。ペンタプリズ
ムと接眼レンズの間には、ファインダーのアイポイント
を短かくなるのを防ぐためにファインダー光路ガラス・
ブロック14が配せられている。 100は被写体の明るさを
測定するための公知の受光素子で、たとえばシリコンフ
ォトダイオードなどからなっている。ミラーボックス底
部に配置されているモーターM2は、ミラー及び自動絞
りを駆動する駆動機構部D1およびシャッターチャージ
及び磁気ヘッド移動の駆動をする駆動機構部D2の動力
源となるモーターである。D3は磁気ディスク回転機構
部である。図4は本発明に係るカメラの主要機構部の斜
視図で、ミラー機構、自動絞り機構、シャッターチャー
ジ機構及び磁気ヘッド移動機構の駆動部が含まれる。 【0005】図4は、撮影動作完了後新たな撮影動作が
開始される前の状態を示す。ミラー5を保持するミラー
保持板36は左右に付設された回転軸37a、37bで回転自
在に支持されており、軸37b側にはガタ取りと姿勢保持
のための弱いばね38が掛けられている。39はミラー駆動
レバーで、ミラー保持板36に植設されたピン36aと係合
する。ミラー駆動レバー39は、前述の自動絞りレバー4
と軸40で同軸にそれぞれ回動可能に支持されており、両
者の間には、ピン4aとピン39aを介して絞りレバーば
ね41が掛けられているので、通常の動作では周知の如く
軸40を回転中心として両者一体に回動するものである。
また、レバー39の一端にはミラースタートの検出用のミ
ラースイッチS2を作動せしめる信号ピン39bが植設さ
れ、さらに他端には、ミラー駆動カム45に連動するロー
ラー42が回転自在に設けられている。ミラー駆動レバー
39上のピン39cに掛けられているばね43はミラー駆動ば
ねであり、44a、44bは摺動ブラシ接点で位相検出スイ
ッチ4を構成する。ミラー駆動カム45と一体の歯車46に
は回転制限爪47が固定されており、回転ストッパー48に
より時計、反時計両方向の回転共に1回転弱の回転角と
なるよう設定されている。ミラーの上昇と下降はモータ
ーM2の回転方向によって制限されるもので、図4に示
した状態から、モーターM2が反時計(矢印A)方向に
回転すると歯車51、歯車50、歯車49を介して歯車46およ
びミラー駆動カム45も反時計(矢印B)方向に回転す
る。それに応じて、ミラー駆動ばね43の付勢力によりロ
ーラー42がミラー駆動カム45に追従して、ミラー駆動レ
バー39と自動絞りレバー4は軸40を回転中心にして時計
(矢印C)方向に回動する。したがって、自動絞りレバ
ー4の移動に伴って、レンズ1の絞りが所定の絞り径に
絞り込まれ、同時にピン36aでミラー駆動レバー39と連
動するミラー保持板36が反時計(矢印D)方向に回転し
ミラー5は像観察位置から撮影位置へと上昇する。ミラ
ー駆動レバー39が時計(矢印C)方向へ回転をスタート
すると、ピン39bがミラースイッチS2を押圧する位置
からはなれるため、ミラースイッチS2はON状態からた
だちにOFF 状態に切換わる。また、位相検出スイッチ44
はミラー5が下降して像観察位置(図4に示す)にある
状態ではOFF 状態に、ミラー駆動レバー39が時計(矢印
C)方向にわずかに回転するとただちにON状態となる。
さらにモーターM2が回転をつづけて回転制限爪47がス
トッパー48に当接する直前、すなわち、ミラー駆動レバ
ー39が回転してミラー5を撮影位置への上昇を完了する
わずかに手前で位相検出スイッチ44はON状態から再びOF
F 状態へと切換わり、回転制限爪47がストッパー48に当
接して歯車46の反時計(矢印B)方向への回転が停止す
るミラー5の上昇完了位置がOFF 状態となっている。次
に、撮影記録動作が終了後、ミラー5が撮影位置から下
降して像観察位置へもどる場合には、モーターM2が時
計(矢印Aと反対)方向に、歯車46およびミラー駆動カ
ム45も時計(矢印Bと反対)方向に回転する。カム45の
回転は、ローラー42を介してミラー駆動レバー39にミラ
ー駆動ばね43の不勢力に抗して反時計(矢印Cと反対)
方向の回転力を与えるので、ミラー上昇の場合とは逆
に、ミラー保持板36およびミラー5を時計(矢印Dと反
対)方向に回転しミラーを像観察位置に下降する。自動
絞りレバー4も像観察位置へと反時計(矢印Cと反対)
方向に回転しレンズ1の絞り径は開放状態にもどされ
る。この時、位相検出スイッチ44は、ミラー上昇の際の
動作を逆にたどり、ミラー下降開始直後にOFF からONへ
ミラー下降完了直前で再びONからOFF へと接続状態を変
化する。また、ミラー上昇動作時にONからOFF へと切換
ったミラースイッチ接点S2は、ミラー下降が完了する
位置で再びOFF からON状態にもどされる。 【0006】一方モーターM2は、上述のクイックリタ
ーンミラー機構および自動絞り機構を駆動する歯車51が
取付けられている軸と反対側には同一の回転軸が出され
ており、ネジ歯車52が固定されている。ネジ歯車52とか
み合うネジ歯車53とでモーターM2の回転は直角方向に
変換され54、55、56の歯車と伝わってラック部材57の往
復直線運動として伝達される。ラック部材57の一端に
は、シャッター35のチャージレバー35aに付設されてい
るシャッターチャージピン35bと係合するスライドレバ
ーピン57aが植設されている。図4に示す状態はスライ
ドレバーピン57aがシャッターチャージピン35bを押圧
してシャッターチャージが完了したところである。ま
た、歯車53の回転は、歯車55と1体の歯車58により歯車
59aに伝えられる。歯車59aの内側にはカム盤59bとコ
ロ60およびクラッチばね61とが組込まれており、一方向
回転クラッチを形成している。さらにカム盤59bと同一
軸に固定されている歯車62には、これに圧接摺動する摩
擦ばね63により回転する逆転防止64が対向して設けられ
ており歯車62の回転(矢印J)を阻止するよう設定され
ている。歯車62と反対側の軸には歯車65が一体に結合さ
れており、この回転は歯車66、軸67を経てネジ歯車68に
伝えられる。ネジ歯車68は、磁気ヘッドの移動機構の駆
動を行なうよう配せられたもので、上述の一方向回転逆
転防止機構によって、一画面の撮影ごとに一方向所定回
転角の回転を伝えるよう構成されている。本実施例に示
すシャッター35は公知のフォーカルブレーンシャッター
機構で先幕と後幕のうち少なくとも先幕の走行開始を電
気信号にてトリガーされるタイプのものである。またシ
ャッター35には、後幕走行完了直前でON状態になり、シ
ャッターチャージにより後幕が走行準備位置に移動する
とOFF 状態となる周知の後幕走行検出スイッチ(以下、
後幕スイッチと略す。不図示)が設けられている。 【0007】図4に示す状態から前述のようにモーター
M2がミラー5を上昇するよう反時計(矢印A)方向に
回転すると、歯車51の回転が歯車50以下に伝えられるの
と同時に、ネジ歯車52によりネジ歯車53が時計(矢印
E)方向に回動される。この回転が歯車54、55を経て歯
車56の反時計(矢印F)方向の回転として伝えられ、歯
車56とかみ合うラック部材57は矢印G方向に移動する。
モーターM2のA方向の回転が前述の回転制限爪47とス
トッパー48で規制される所定の回転角だけ回転すると、
ラック部材57の移動に伴ってスライドレバーピン57aは
シャッター35が作動可能な退避位置まで移動される。ま
たこの時、歯車58とかみ合う歯車59aも時計(矢印I)
方向に回動されるが、前述の一方向回転クラッチの作用
によりカム盤59bとの間で摺動され、歯車62に逆転防止
爪64がくい込んで歯車65の回転は行なわれない。次に、
シャッター35が動作して撮影記録動作が終了してモータ
ーM2が時計(矢印Aと反対)方向に起動され、前記ク
イックリターンミラー5の下降動作および自動絞り機構
の復帰が行なわれると、ネジ歯車53および歯車54は反時
計(矢印Eと反対)方向に、歯車55、56、58は時計(矢
印Fと反対)方向にそれぞれ回動する。この時、シャッ
ターチャージレバー35aは、シャッター幕の走行終了に
よってH方向に回動した位置にあるので、歯車56の時計
(矢印Fと反対)方向の回転を受けて、ラック部材57が
矢印Gと反対方向に移動されると再びスライドレバーピ
ン57aとシャッターチャージピン35bが当接し、シャッ
ターの走行力がチャージされ、図4に示す状態へと復帰
される。同時にモーターM2の時計(矢印Aと判定)方
向の回転は、歯車58を経て歯車59aにJ方向の回転とし
て伝えられる。この場合には歯車59a、カム盤59b、コ
ロ60、クラッチばね61で構成されるクラッチ機構はくさ
び効果により一体となって回転し、逆転防止爪64も摩擦
ばね63の摩擦力によりピン64aに当接するまで時計(矢
印K)方向に回転して歯車62の回転阻止を行なわない。
それによって軸67は、クイックリターンミラーが下降動
作を行なうようモーターM2が回転する時にのみ一定角
度だけ時計((矢印L)方向に回転され、後述の構成に
よって磁気ヘッドが一画面の記録トラック分だけ送られ
る。 【0008】以上図4に示した実施例では、シャッター
レリーズが行なわれるとシャッターが動作して撮影、記
録が行なわれた後に、クイックリターンミラーの下降時
にシャッターチャージと併行して磁気ヘッドの移動が行
なわれるよう構成されているが、磁気ヘッドの移動につ
いては、ミラー上昇時に行なうようにしてもよい。この
場合モーターの回転が逆故、歯車59a、カム盤59b、コ
ロ60、クラッチばね61の一方向回転クラッチ機構および
歯車62、摩擦ばね63、逆転防止爪64の逆転防止機構の動
作効果が逆回転方向となるよう構成することにより達成
できる。さらに軸67の回転方向が矢印Lと逆方向になる
が、これもネジ歯車68と、これとかみ合うネジ歯車71の
ねじれ角を変えることにより以下の構成が同じもので達
成可能となる。図5aは図4に示す主要機構部中ヘッド
移動機構の駆動部の他の実施例を示す斜視図であり、図
5bはその要部断面図である。図4に示す実施例では、
レリスー後モーターM2が回転して一画面分の撮影動作
が行なわれるごとに、磁気ヘッド移動のための駆動機構
(58〜68)が必ず動作するよう設定されているが、図5
a、bで示す本実施例では撮影・記録動作がうまく行な
えなかった場合に、カメラ本体内の検知機構からの信号
や、カメラ本体外からの信号を受けてヘッド移動を行な
わないで、再び同一のトラックに再度記録を行なうこと
を可能にしたヘッド移動機構の駆動部を示す。本実施例
と図4に示した実施例との相違点は、図4の実施例では
カム盤59bと歯車65が軸に一体に固定されていたもの
を、本実施例では係脱可能にしたことにある。図5aに
示すように、カム盤59bの反時計(矢印J)方向の回転
ピン65bと歯車65aとのかみ合いによって伝えるもの
で、通常は、ばね70の付勢力によってこの係合が保持さ
れている。歯車65aは、その断面を図5bに示すように
カム盤59bの軸に対して、円周方向、軸方向共に摺動可
能に構成されており、プランジャーPLに信号が入力され
ると可動鉄芯が駆動されて、歯車65aに回転可能にはめ
込まれているプランジャー連動レバー69がばね70の付勢
力に抗して矢印M方向に動作して、歯車65aとピン65b
の係合が解除される。したがって、カメラ本体外部から
の操作やカメラ本体内の検知による信号をうけて、プラ
ンジャーPLが動作すると、モーターM2の回転が行なわ
れても軸67は歯車66aに逆転防止爪64の係合をはずすに
十分な回転力が与えられないため回転されない。プラン
ジャーPLへの信号は、モーターM2が歯車59aを矢印J
方向に回転させるよう回転するスタート時のわずかな時
間だけ与えられるよう設定されているので、歯車59aお
よびカム盤59bが所定角度だけ回転すると、ばね70の不
勢力により歯車65aとピン65bとが再び係合する。本実
施例では、歯車59aおよびカム盤59bは、一画面の撮影
で360 °回転するよう設定されており、歯車65aのピン
65bとの係合溝も1箇所となっている。また、上述のよ
うにプランジャーPLが動作して、磁気ヘッドの移動が行
なわれない場合には、後述の撮影駒数を示すカウンター
への入力は停止され、表示器8の表示する数値は変化し
ない。 【0009】図6は、図1bのIII −III 断面視図であ
って本発明の実施例のカメラの背面から見た断面図であ
り、図2に示した磁気記録ディスクと平行な平面を示す
ものである。図7は、図6に示すヘッド移動機構の一部
を部分的に示した斜視図、図8はヘッド移動機構の歯車
の動作を示す図である。 【0010】前述のディスク回転用モーターM1は、カ
メラの小型化のためにペンタプリズム15の側部で電池34
の上部の位置に配されている、尚、円盤形磁気ディスク
に同心円状に記録される映像信号を記録または再生する
装置においては、装置の互換性も考慮すると、一定の回
転周波数(たとえば1800rpm または3600rpm)で等速度回
転で磁気シート(または磁気ヘッド)が回転することが
望ましい。磁気シートを回転する装置において、磁気シ
ートの回転の等速性を乱す要素としては、シートの回転
駆動手段(モーター)に加わる負荷の変動と、装置に外
部から加わる振動や外力とが考えられ、これらの影響を
小さくすることが等速性を高めることにつながる。一
方、本発明に係る装置においては、磁気ヘッドの移動に
よる記録トラックの切換え機構、シャッター機構、クイ
ックリターンミラー機構および自動絞り機構等の直接ま
たは間接的な駆動をモーターで行なうことにより、速写
性やシーケンス動作の確実性が向上することになる。こ
の磁気シートの回転動作とカメラの各機構の駆動動作の
2つを1個のモーターで行なおうとすると、モーターが
大型化してカメラの様に比較的小型性が要求される装置
においては、他の機構や回路部材の配置に制約を与える
ばかりでなく、前者の等速回転性に対して後者の負荷変
動が悪影響を与えるなどの不都合が生じる。したがって
本発明の実施例においては、恒速、高速応答が要求され
る磁気シート回転用モーターM1と、駆動トルクが主に
要求されるカメラ各機構部の駆動用モーターM2とをそ
れぞれ備えている。また、モーターM1とモーターM2
の動作態様も、モーターM2の被駆動部材が撮影シーケ
ンスの進行に応じて起動、停止をくり返すのに対して、
モーターM1にて回転される磁気シートは撮影動作中だ
けでなく、撮影準備動作中にも連続して回転しているこ
とが速写性を高めるのに望ましく、両者をそれぞれ別個
のモーターで駆動することが得策である。モーターM1
にベルト26によって結合されたディスク駆動軸25は定速
回転を維持するためのフライホイールの機能を兼ねるた
めの慣性モーメントの大きな材質・形状にて形成されて
いる。89は、ディスク駆動軸25の回転速度と位相を検出
して制御するためのセンサーで、たとえば発光ダイオー
ドと光電変換素子からなるフォトカプラーかまたは磁点
変化を検知するホール素子などからなっている。したが
ってディスク駆動軸25の外周には、速度検出パルス発生
のために、少なくとも1つ以上の光反射部または磁極が
形成されている。図4で示した様に駆動モーターM2の
回転は、ネジ歯車68の反時計(矢印L)方向の回転(図
4では時計方向回転)として、ネジ歯車71に伝達され
る。ネジ歯車71と同軸に一体固定された歯車72は、図7
および図8に示すような歯先の一部を切欠いた歯車で、
歯車73とかみ合う。歯車73は歯車74、ラチェット車78と
共にリードネジ77の軸に一体固定されている。このリー
ドネジ77は、その矢印N方向への回転により磁気記録ヘ
ッド30が付設されている支持部材86をガイド軸87に沿っ
て平行移動するためのものである。歯車74にかみ合う歯
車75には、リードネジ77のスタート位置から順時撮影を
進める場合に回転する方向に抗して逆方向の回転力を与
えるばね76がかけられている。ラチェット車78に対して
は図7でその斜視図を示すような係止爪79が、軸81に回
動可能に支持されており、係止ばね80の力によってラチ
ェット車78の時計方向(矢印Nと反対)の回転を阻止で
きるよう配設されている。さらに係止爪79のラチェット
車と反対側の1端と係合可能な係止解除レバー82が軸85
に回動可能に支持されており、係止解除ばね84の力によ
り時計(矢印O)方向に付勢されている。ここで係止解
除ばね84の回動力は、係止ばね80の回動力よりも大きく
設定されているので、係止解除レバー82が時計(矢印
O)方向に回動する場合には一端82aが係止爪79の一端
79aを押し係止爪79とラチェット車78の係合をつねに解
除する位置に保持される。しかしながら、通常の撮影時
には図 3に示した様に解除レバー82の先端に付設した
カセット検知ピン83がカセット20の外側部と当接して解
除レバー82の時計(矢印O)方向への回動が阻止される
ので、先端部82aと79aの間には隙間が生じ係止爪79が
ラチェット車78を係止可能な状態となっている。次に図
6と図7で示した磁気記録ヘッド30の記録トラック切換
えのためのヘッド移動機構の動作を以下で説明する。前
述の如く、カメラの撮影動作シーケンスの所定の動作時
(本発明の実施例ではミラー下降およびシャッターチャ
ージ時)にネジ歯車68が一定方向(矢印L方向)に回転
しその結果、歯車72は矢印M方向に一定角度(120°)だ
け回転する。ここで歯車72はたとえば図8に示す如く歯
数総数9歯の歯車を3歯ごとに1歯ずつ等間かくに残し
た形に、歯車73は歯数10の平歯車で構成されている。歯
車72は、ネジ歯車68からの回転力を受けない状態では、
図8iのの位置にあり歯車73とはかみ合わない状態に
ある。この時、歯車73は、カメラにカセットが挿入され
ていない場合には、ばね76によりリードネジ77に送り方
向(矢印N方向)と逆の回転力が加えられているのでス
タート位置になっている。カセットが挿入されている場
合にはラチェット車78と係止爪79の係合が行なわれるの
で、スタート位置からラチェット車78のある歯数分送ら
れた位置(カセット挿入直後はスタート位置)で係止さ
れている。いま歯車73とラチェット車78の歯数は同一
(10歯)に設定されているので、歯車73の位置は、カセ
ットが挿入されているいないにかかわらず、すなわち、
スタート位置から送られたラチェット車の歯数にかかわ
らず図8iのの位置にある。次に前述のモーターM2
の動作により、ネジ歯車68からの回転を受けると、歯車
72は矢印M方向に回転を開始し、図8iのの位置で歯
車73とかみ合い、さらにiiのの位置をへて回転をつづ
け所定角度だけの回転を行なう。本発明の実施例では一
画面の撮影動作により、歯車72が120 °すなわち残され
た歯で一歯分回転するようモーターM2からのネジ歯車
68および71までの歯車の歯数が設定されている。したが
って歯72は図8iii のの位置をへて’の位置まで回
転するが、途中の位置で歯車73とのかみ合いがはずれ
る。歯73はの状態ではの位置から矢印N方向に約45
°回転しているが歯車72とのかみ合いが外れると、ばね
76の力により矢印Nとは逆の方向に回転する。このとき
カメラにカセットが挿入されていれば、ラチェット車78
が1歯分(36°)をこえて少し回転した位置から逆回転
して係止爪79と、ばね80の力により係合して、歯車73お
よびラチェット車78の歯数1個分だけ回転した位置’
で停止する。これで一画面分の送り動作が完了し再び
の状態となる。したがって撮影一駒についてリードネジ
77が1/10回転(36°)だけ回転され、磁気記録ヘッド
は、リードネジ77のリードピッチの1/10(たとえばリ
ードピッチが1mmの場合には100 μ)ずつ移動され、こ
れが記録トラックのピッチ間かくとなる。また上記動作
時にカセットが挿入されていない場合や、所定画面駒数
撮影後カセットを取り出した場合には、前述のとおりラ
チェット車78と係止爪79の係合が解除された状態になる
ので、ばね76の力により磁気記録ヘッド30の支持部材86
はスタート位置へもどされる。88は支持部材がスタート
位置にもどった際に当接して、スタート位置を規制する
ための制限ピンでカメラ本体の支持基板19に調整可能に
取付けられている。S3は解除レバー82の一端に当接し
てカセット挿入の有無による検知ピン83の動作に連動す
る電気接点で、カセットが挿入されていない場合には解
除レバー82の時計(矢印0)方向への回動に応じて、前
述の駒数カウンター表示の数値を0にもどすためのもの
である。このように構成されているので、撮影駒数の如
何にかかわりなくカセットの取出しにより磁気記録ヘッ
ドはスタート位置へ復帰しカウンター表示も0となる。
本発明装置のように、円盤形磁気記録媒体の複数の記録
トラックに順次映像信号を記録していく電子記録式スチ
ルカメラにおいては、磁気ヘッドを移動して記録トラッ
クを切換える機構は、単に、1画面の撮影ごとにトラッ
ク位置を所定量(たとえば1トラック)ずつ移動させる
だけでなく、複数の磁気シートカセットの交換使用にも
対応できるようにすることにより、より有用なものとな
る。 【0011】したがって磁気ヘッドの移動機構は、一画
面の撮影動作ごとに、1トラックずつヘッド送りを行な
うと同時に、カセットの交換に応じて全記録トラックの
うちスタート位置にもどしてそこから再び記録を行なう
よう構成することが有効である。一方、モーター駆動に
て磁気ヘッドの移動を行ない、かつ同一のモーターにて
カメラの露光に関する諸機構(クイックリターンミラー
機構、自動絞り機構、シャッターチャージ機構、オート
フォーカス機構等)を駆動する場合には、従来のスチル
カメラにモーターを内容した形式に単に周知の磁気ディ
スク装置のヘッド移動機構を同一のモーターで行なうよ
うにつけ加えただけでは、上記のカセット交換の際のヘ
ッドのスタート位置への復帰を行なうには、カメラの各
機構の駆動部との連動もあり非常に複雑なものとなって
しまう。またモーターにてヘッド移動機構を逆に動作さ
せるのであるとヘッドの復帰にも時間を要し速写性を損
なう欠点を有する。そこで本発明においては、磁気ヘッ
ドの移動機構を、カメラの各機構の駆動用モーターによ
る駆動を、順方向のみの送りとすると同時に、一画面分
の移動が完了するごとに、モーターとヘッド移動機構の
係合を断つよう構成したので任意の駒数のトラック位置
からヘッドをスタート位置に復帰できるようになった。
さらに、ヘッド支持部材をスタート位置方向へ付勢する
ばねによって復帰させるので、カッセット交換のヘッド
の復帰も迅速に行なえる利点も有する。このばねはヘッ
ド移動機構のガタによる位置のばらつきを押えて精度の
高いヘッド送りを達成する効果も有するものである。以
上本発明に示すようなヘッド移動機構を用いることによ
り、カメラの各機構部とヘッド移動機構の両者を単一の
モーターにて移動することが可能となり、電子記録式ス
チルカメラを小型に、かつ低コストで製作することがで
きる。 【0012】次に、レリーズ釦およびモード切換リング
部について図9及び図6によって説明する。図9は図6
におけるモード切換リングとレリーズ釦との関係を詳細
に示す斜視図である。図9において、95はモード切換リ
ング7のクリックバネであり、リング7にはモード切換
スイッチを構成する摺動ブラシ94aが固定されている。
図9に示す状態ではモード切換リング7は一駒撮影モー
ドに設定されておりモード切換リング7を反時計方向に
回すとブラシ94aは切換スイッチ基板94b上を摺動し連
続駒撮影モードに切換えられる。逆に、図の状態からモ
ード切換リング7を時計方向に回動して(OFF)位置にす
ると、リングの下側突起7aが軸92に回動可能に支持さ
れている切換レバー91の一端91aと係合し、前記切換レ
バー91を反時計方向に回動する。それによって、切換レ
バーの他の一端の91bが、レリーズ釦6の下側切欠部6
aに進入しレリーズ釦6の所定ストロークの押下げを阻
止する。さらに切換レバーのもう1つの端部に付設され
たピン90が図 3に示す位置からカセットホルダ23をご
くわずか、磁気ディスク20と記録ヘッド30の接触を離す
方向に移動する。したがってモード切換リング7を(OF
F)位置に設定することにより、レリーズ釦の押下げをロ
ックして不用意なレリーズ釦6の押込みによる撮影の失
敗や電力の消費を防ぐだけでなく、カメラ内に円盤形磁
気記録媒体を挿入したまま長期間使用しないで放置する
場合などに、磁気記録ヘッドと磁気ディスクの吸着及び
特に記録媒体が可撓性のシートである場合に該シートの
変形をなくして記録の劣化や失敗を防ぐことができる。 【0013】尚この時、ピン90がカセットホルダ23を押
してカセット20を移動させる量は、僅かなものでカセッ
トの有無を判別する検知ピン83および係止解除レバー82
とスイッチS3に対して、影響が出ないよう設定されて
いる。93はレバー91の復帰のためのばねでありSモー
ド、Cモードに設定時に切換レバー91を非作動位置に保
持する。モード切換リング7をS(一駒撮影)モードお
よびC(連続駒撮影)モードに設定して通常の撮影を行
なう場合には、図6に示すようにレリーズ釦6の押し下
げに連動してスライドレバー96がばね97に抗して下方向
に移動する。このとき、所定のレリーズストロークの半
ばでレバー96に付設されたピン96aがまず、レディスイ
ッチS4を閉成し、さらにレリーズ釦6を押し込むこと
によりピン96bがレリーズスイッチS5を閉成する。レ
ディスイッチS4は、撮影動作に入る前に、カメラの露
出計回路およびファインダー内表示回路を動作させ、さ
らにモーターM1による磁気ディスクの予備回転を行な
うためのものであり、レリーズスイッチS5の閉成によ
って、カメラの撮影シーケンスがスタートさせられモー
ターM2の電源の投入などが行なわれる。 【0014】S6は、前述の記録・非記録切換スイッチ
9に連動する接点であり、S6が開成されると磁気ヘッ
ド30から磁気ディスク20への記録回路が不作動となる。
98は切換スイッチ9のクリックばねである。さて、それ
では次に、以上に説明した構成に適用されるシーケンス
制御系について以下の図を参照して説明する。図10は本
発明の実施例の動作タイムチャートで、図11は磁気ディ
スクの回転変動を検出する記録可否信号発生回路ブロッ
クを、図12は主要機構のシーケンス制御回路ブロックを
それぞれ示すものである。本発明のように磁気ディスク
を定速回転してトラックの1周に1フィールド分あるい
は1フレーム分の画像信号を記録するような装置におい
ては静止画像の撮影を行い撮像素子から磁気ディスクに
記録する際記録用ディスクは常に安定回転をしていなく
てはならない、それ故、携帯使用される本装置の様な場
合にはシャッターレリーズ釦の半押しによりレディスイ
ッチS4がONとなり電源投入された直後モーターM1に
より磁気ディスクが定速で回転するまでの間のみ記録不
可能であるという信号を出していただけでは不充分であ
り、例えば流し撮りや走行中の車中等で撮影を行った場
合には振動が大きな外乱となって仮令1画面記録という
短い期間内においてもモーターM1による回転速度の変
動が許容値を越える場合が起こり得る。図11に示したブ
ロック図はその様な際にも回転の変動を検出する回路で
ある。以下、図11に示されている2つのジッタ測定回路
の役割りについて説明する。まず1フィールド毎ジッタ
測定回路においては例えばモーターM1の始動時の如く
ディスク駆動軸25の回転が未だ定速に達する以前でジッ
タ量が1フィールド全体に渡って大きな位相誤差のある
期間あるいは1フィールド内のある期間までジッタ量を
計測し、それを積算していった結果位相誤差が許容値を
越えた場合に記録不可信号を発生するもので、この回路
を実現するには例えば、ディスクの回転用モーターM1
の回転に基いて複数のパルスを発生するパルス発生器89
の発生するFG(Frequency Generator)信号とカメラに内
蔵された同期信号発生回路 120から得られるFG信号と略
々周波数の等しい周期信号202 との位相を比較して、両
者の位相差をクロックパルス発生器101 から得られる充
分周波数の高いクロックを用いてこのクロックの周波数
の精度で、位相差をジッタ量として検出するもので、こ
の検出されたクロックを1フィールド毎ジッタ測定回路
によって1フィールドに渡って連続してカウントしてい
き、このカウント数が予じめ決められた数を越えたなら
ジッタが大き過ぎるということで記録可否信号 206をNO
として出力するという構成とし、さらにこの1フィール
ド毎ジッタ測定回路 102は1フィールドの開始直後にリ
セットすることにより1フィールド毎のジッタの大きさ
を測定することが可能となる。 【0015】次に、1フィールド内ジッタ測定回路 103
について説明する。前述した如く携帯使用される本装置
の様な場合には仮令、ディスク回転用モーターM1が定
速に達した後であっても瞬間的に大きな外乱が加わる可
能性があり、その場合にはディスク駆動軸25の1回転内
の極く短時間だけに大きな位相の飛びが表われ、この場
合には再生時に AFC等では補正しきれず、再生画面が見
苦しいものとなってしまう。それ故、1周内でのごく短
時間での位相の飛びについてもモニタしてやる必要があ
り、それを実現する回路がこれであり、1周内での回転
変動を検出する為に例えばFG出力を用いたとするとこの
FGクロックの周期を毎回測定して、一周期前の周期との
時間差をジッタ量として検出してこれが許容値を越えた
なら警告信号として出力される構成にすれば良い。そし
て前記1フィールド毎のジッタ測定回路 102の出力と1
フィールド内ジッタ測定回路 103の出力をOR回路 104に
入力して、二種類のジッタ測定回路からの警告信号のう
ち、何れか一つでも出力されたならば記録不可信号を出
力する記録可否検出手段を構成する。また記録途中であ
ったとしてもNOの記録可否信号が出力された場合にはト
ラックは移動することなく同一のトラック上を次の撮影
時に再び記録させる様に構成する。なお、上述したジッ
タの許容値は再生装置のAFC 特性によって最適値を決定
すれば良い。 【0016】又、上述した二種類のジッタ測定回路は必
ずしも両方必要なわけではなく、ジッタを生じる原因に
よって何れか一方のみの測定回路で充分な場合も考えら
れる。次に図10と図12とを参照して本発明の実施例にお
ける動作シーケンスの概略を説明する。通常の撮影記録
を行なう場合には記録・非記録切換スイッチ9は記録
((Rec) 位置に設定されS6はONとなる。まずレリーズ
釦6に連動するレディスイッチ(SW)S4がONとなり、
レリーズ、レディ信号発生回路116 より磁気記録系(以
下単に記録系と称す)にディスク回転スタート信号 204
が伝達されモーターM1によりディスクの回転が開始さ
れる。前述のようにディスクの回転が定速になり記録が
できるようになるまで記録可否信号 206がYes にならな
いのでレリーズ釦6を押してそれに連動するレリーズSW
(S5)をONしてもレリーズレディ信号発生回路 116よ
りレリーズ信号 208は発生しない。記録可否信号 206が
Yesを発生した後、レリーズSW(S5)をONすることに
より、レリーズレディ信号発生回路 116がレリーズ信号
208を発生する。レリーズ信号 208が発生するとモータ
ー駆動タイミング制御回路 119がモーター駆動回路 121
を指令してモーターM2を回転させる。モーター回転方
向制御回路 122はこの時モーターM2を反時計方向に回
転するような信号を発生している。前述の如くモーター
M2の駆動によってミラーが上昇を始め、ミラーSW(S
2)がOFF 、ミラー位相SW44がONする。ミラーSW(S2)
はレンズ1から絞り値信号、受光素子 100より輝度情報
を受けた測光演算制御回路 108の測定値をメモリーする
ための信号を発生する。また、ミラーSW(S2)のON、
OFF 信号は撮影駒数カウンタ 111で計数され撮影駒数カ
ウンター表示 112も撮影駒数の表示が行なわれる。 108
は適正露出を演算してシャッターの後幕を制御する露出
演算制御回路であるが、シャッタースピード設定回路 1
13よりマニュアルシャッタータイムを発生することも可
能である。シャッタースピード、あるいは絞り値は表示
回路 114によって、ファインダー内等に表示される。ミ
ラーが上昇を完了するとミラー位相SW44が OFFとなる。
この信号に同期して、モーター駆動タイミング制御回路
119がモーターM2をストップする。これによってシャ
ッター35をいつ走行させてもよい状態になった訳である
がイメージセンサー31aはこの時点までに不要電荷の排
出をしてシャッターの始動に備えなければならない。そ
れは以下に記すように行なわれる。レリーズ信号が発生
した直後の垂直同期信号に同期して CCDならばオーバー
フローコントロールゲートを制御して不要電荷を排出す
る。また MOS等の素子であればセンサーのクロック信号
を発生して各素子をリセットしていく。それらは、セン
サータイミング制御回路 117の出力信号に基いてイメー
ジセンサー駆動回路 110によって行なわれる。また、駆
動パルスは駆動パルス発生回路 118で発生し、基本とな
る同期信号は 120の同期信号発生回路によって発生して
いる。そしてこの不要電荷排出の状態はシャッター35が
開く動作を開始する直前まで続けられる。さて、これで
シャッター35はいつ開いてもよい状態になった訳であ
る。この状態をシャッタータイミング制御回路 115が検
知すると垂直同期信号に同期してシャッターを開く信号
をシャッター駆動回路 109と露出演算制御回路 108、セ
ンサータイミング制御回路 117に伝える。イメージセン
サーは不要電荷排出動作を停止し、シャッターが開き始
める。露出演算制御回路 108はシャッターの開信号によ
りシャッターの秒時をカウントし始める。そして、イメ
ージセンサーは完全に露光状態となる。露出演算制御回
路 108が適正露出を与えるシャッタータイムを演算し、
又はシャッタースピード設定回路で設定されたマニュア
ルシャッタータイムで後幕スタート信号をシャッター駆
動回路 109に伝達する。後幕がスタートし、走行が完了
すると同時に後幕信号が出て露出終了をモーター回転方
向制御回路 122記録制御信号発生回路 123の回路ブロッ
クに伝える。モーターM2回転方向制御回路 122は後幕
信号発生直後の同期信号によってモーターM2を時計方
向に駆動する様にモーター駆動回路 121に信号を出力す
る。更に記録制御信号発生回路 123は後幕信号を受け取
ると次の同期信号に同期してイメージセンサー内の信号
電荷を出力させるのであるが、シャッターの後幕の停止
する時のエネルギーがカメラボディ本体に振動となって
伝わり、記録系が乱れて記録不可能のような状態になっ
た場合には記録可否信号 206がNOを発生しているので信
号電荷を発生せずイメージセンサー内に保持しておく。
振動が影響を与えないような状態になると 206が Yesと
なり次の同期信号に同期してセンサータイミング制御回
路 117、センサー駆動回路110を動作させ信号電荷を出
力する。イメージセンサーを出た信号はプリアンプ105
で増幅され、色信号分離回路 106によってR、G、Bの
色信号となり、プロセス回路 170を通すと黒レベルラン
プ、波形整形などの処理を加えられて記録映像信号出力
201となって記録系に入力される。記録制御信号発生回
路 123からの記録制御信号 205が終了すると同時にモー
ターM2駆動タイミング制御回路 119の出力とモーター
回転方向制御回路 122よりの回転方向信号とでモーター
M2が時計方向に回転を始める。モーターM2はミラー
の下降を開始させると同時にシャッターのチャージと磁
気ヘッドのトラック移動を行なう。ミラーの下降に伴っ
てミラー位相SW44がONして、下降完了直前でOFF する。
ミラーSW(S2)も今までOFF であったがミラーの下降
によってONとなる。ミラーSW(S2)がONして、ミラー
位相SWがONからOFF になることによってモーター駆動タ
イミング制御回路119がモーターの回転を停止させ、レ
リーズ、レディ信号発生回路 116に信号を送りレリーズ
信号 208をリセットする。モーター回転方向制御回路 1
22は後幕信号の終了とモーター回転終了の次の同期信号
によって回転方向を反時計方向になるようにモーター駆
動回路 121に信号を出力する状態になっている。これに
よってシャッターシーケンスが終了となり、次のレリー
ズ信号に備えることとなる。 【0017】又、上述の露光完了時点でシャッターの後
幕走行のエネルギーが停止する時に、ボディに振動とな
って伝わり、あるいは他の振動が伝わり、記録系が乱れ
て記録不可能となった状態ではイメージセンサーより記
録信号出力を出力せず、記録可能状態となってから出力
すると述べたが記録系がすぐに復帰し例えば数wsから十
数ws程度で復帰し記録可能となれば、イメージセンサー
内の信号電荷は発生する暗電流によって大きく、S/N
比を落すことはないので記録開始信号を出力し記録を行
う。しかし、記録系の復帰が遅れて、例えば2フィール
ド分以上となった場合には、イメージセンサー内に保持
されている信号電荷は暗電流によって著しくS/N比が
落ちてしまう、そのため後幕信号が発生後予め設定され
た時間が経過すると記録制御信号 205は出力せずにモー
ター駆動タイミング回路 119はモーターM2を駆動して
ミラーの下降、シャッターチャージをして、シャッター
シーケンスを完了してしまう。(なおこの場合には記録
をしないのであるから記録ヘッドは送る必要がないた
め、ヘッド送り禁止信号 203が発生して前述の構成によ
って磁気ヘッドの移動は行なわれず、撮影駒数カウンタ
ー信号も発生しない。)この場合は撮影記録が行えなか
ったのであるから、撮影者に対して警告信号を表示す
る。なおディスク回転スタート信号 204でディスクが始
動しディスクの回転が一定になって記録可能となるまで
の間も同様に警告信号を表示してレリーズできないこと
を示す。 【0018】さて、これまで述べてきた動作シーケンス
は通常の撮影記録を行なう場合についてのものであった
が、任意の撮影駒数に相当する位置まで磁気記録ヘッド
を移動して((すなわち空送りを行なって)その駒数に
だけまたはその駒数目以降に記録を行ないたい場合に
は、記録・非記録切換スイチ9を非記録(N.R)位置に設
定することにより可能となる。切換スイッチ9を非記録
位置に設定してS6をOFF にすると、レリーズボタンの
押圧後、記録可否信号 206のいかんに拘わらず、直ちに
レリーズ信号が 116より発生するよう記録制御信号発生
回路 123が動作する。更に、ミラー上昇とシャッターの
走行が行なわれると同様に記録可否信号 206とは無関係
に記録制御信号 205が出され記録映像信号出力 201は発
生せずにモーターM2の回転が行なわれシャッターチャ
ージ、ミラーダウン、ヘッドの移動、駒数のカウントが
行なわれる。この動作をくり返し任意の駒数まで画像の
記録を行なわずに磁気ヘッドを移動した後切換スイッチ
9を記録位置Rec にもどすことによりその時にカウンタ
ー8に表示されるから再び通常の撮影記録ができるよう
になる。 【0019】以上本発明によれば、記録手段への記録時
に、電気的駆動手段の駆動によって発生するノイズの影
響を受けることなく、高画質の映像のまま記録手段に記
録することができる。
スチルカメラに関するものである。 【0002】本発明は、記録媒体に画像信号を記録する
カメラにおいて、高画質の画像記録を実現することを目
的とする。 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、撮影光学系と、前記撮影光学系により
形成された被写体像を電気的映像信号に変換する光電変
換手段とを含む撮像系とを有する電子スチルカメラにお
いて、前記電子スチルカメラの撮影制御のため駆動を行
う電気的駆動手段(M2)と、前記光電変換手段により光電
変換された前記電気的映像信号を撮像系から読み出し出
力する出力手段(110,117)と、前記出力手段から出力さ
れた前記電気的映像信号を記録する記録手段(20)と、前
記記録手段への記録と前記電気的駆動とが同時に行われ
ることを禁止するように、前記電気的駆動手段の駆動あ
るいは前記記録手段への記録のタイミングを制御する制
御手段(119,123)とを有する電子スチルカメラを構成し
た。 【実施例】以下本発明の実施例について添付の図面を参
照して説明する。図1a、図1bは本発明に係る電子式
写真機(以後カメラと略称する)の外観を示す前方斜視
図と上面図である。図においてCaはカメラ本体を示す。
1は通常の交換レンズであり、距離調節環、絞り調節環
等の通常の写真撮影に必要な調節部が設けられている。
3はレンズマウントで交換レンズ1の後端と係合可能に
形成されている。レンズマウント開口内に設けられてい
る自動絞り連動レバー4は、交換レンズ側に設けられた
絞りレバー2と係合して公知の自動絞り機能を構成する
ものである。5はファインダー光取り出し用のクイック
リターンミラー(以下ミラーと称す)である。カメラ上
面のレリーズ釦6と共軸に配された7は、モード切換え
リングで、一駒撮り(Sモード)と連続駒撮り(Cモー
ド)の切換えと、レリーズ釦のロックおよび長時間撮影
を行なわない場合(後述)のための位置(OFF) へとの切
り換えを行なうようになっている。8は例えば液晶のデ
ジタル表示器で構成された、撮影駒数を示す表示器で、
磁気ディスクへ記録を行なうヘッドのトラック位置を示
すものである。9はカメラ動作時に磁気ディスクへの記
録を通常どおり行なう場合と、記録を行なわないでヘッ
ドを次の撮影駒へ移す場合とのための記録・非記録切換
えスイッチである。すなわち、この切換えスイッチ9を
非記録位置(NR)に設定して、レリーズ釦を操作するこ
とにより、通常の撮影動作のうちディスクへの記録だけ
が行なわれず動作するので任意の駒数に記録ヘッドの位
置の移動が可能となるものである。10はシャッター速度
設定ダイヤル、11はストロボ装置のシューであり信号授
受のための接点11aが設けられている。12は接眼アイピ
ースである。 【0003】図 2、図 3は本発明に係るカメラの断
面図でそれぞれ水平横断面と垂直縦断面であり、図 2
は図1aのI−I断面図、図 3は図1bのII−II断面
視図である。図 2では磁気記録ディスク・カセット20
(以下単にカセットと略称する)の挿入或いは取出しを
行なう状態を示し、図 3ではカセット20が挿入され、
カメラ本体Caに装着されている状態を示す。図 2、b
に於いて23は、カセット20を挿入するカセットホルダー
でリンク部材22とピン22aによって回動可能に結合され
ている。リンク部材22は、カメラ本体に軸22bで回動可
能に取付けられている。したがってカセットホルダー23
は、裏蓋21に配設されたピン21cとの係合によって、裏
蓋21の開閉動作に連動して、カメラ本体のカセット収納
部24への出し入れが行なわれる。またカセットホルダー
23の内側にはカセット20の位置決めばね23aが配設され
ている。図 2の状態からカセットの挿入を行なう場合
には、カセットホルダー23内にカセットを挿入し裏蓋21
を閉じると、リンク部材22によりカセット20およびカセ
ットホルダー23はディスク駆動軸25の回転軸と平行な方
向に移動し、カセット内の磁気記録ディスク20a中央の
回転ハブ20bの中心孔がディスク駆動軸25の中心軸25a
に嵌合する。このとき、ディスク駆動軸25に設けられた
駆動ピン26bは不図示のばねに抗して軸方向に回転ハブ
によって押し込まれた状態となっている。その後ディス
ク回転用モーターM1の回転がベルト26を介して駆動軸
25に伝えられたピン25bが移動して回転ハブ20bの小孔
の位置にくると前述のばね(不図示)の力によりピンが
小孔にはまり込みモーターM1の回転力がディスク20a
に伝えられるようになる。また、このカセットの挿入動
作時に、裏蓋21に設けられたホルダー押えばね21aはカ
セットホルダー23の位置決めを、同様に、ハブ押え21b
がディスクの回転ハブ20bに係合し駆動軸25に回転ハブ
を軽く押しつけるようそれぞれ動作し、図 3の装着状
態となる。なお27はカセット収納部分24へのほこり等の
進入を防ぐカバー板で、カメラ本体に回動可能に取付け
られており、カセットホルダー23の移動によりカセット
挿入時には退避位置へ回動される。以上のようにしてカ
セットが挿入されると磁気ヘッド30がカセットホルダー
23、ディスクカセット20にそれぞれあけられているヘッ
ド挿入孔を通して磁気ディスク20aに接触し磁気記録が
可能な状態となる。また逆にカセットの取出しを行なう
場合には公知の裏蓋ロック機構(不図示)を解除して裏
蓋を開くことによりカセットホルダーが図 2に示す状
態となり、カセットの取出しが行なえる。図 2におい
て28は裏蓋開閉検知ピンであり裏蓋の開閉に連動して電
気接点S1を開閉して検知し、たとえば裏蓋の開いた状
態では、レリーズ釦を押してもカメラが作動しないよう
にするなどの動作を行なうためのものである。29は電源
電池34収納のための電池収納蓋である。31は固体撮像素
子を含む回路基板で、カメラ本体の支持基板19に調整ビ
ス32にて位置調整可能な状態で取付けられている。前記
回路基板31に設けられる映像素子はその前面に図示しな
い色分離フィルターおよび素子の分光感度の補償のため
の赤外光カットフィルターが配設されている。35は周知
の機械駆動電子制御式のフォーカルプレンシャッター
で、その前面には、オプチカル・ロウパスフィルタ18が
配設されている。オプチカル・ロウパスフィルター18を
シャッター前面に配設したのは、フィルター厚によるシ
ャッター効率の低下を防ぐためである。33a、33bは画
像信号処理のための電子回路プリント基板である。図
2に示す、ミラーボックスの左右に配せられたD1、D
2はそれぞれクイックリターンミラー5の動作および自
動絞りレバー4の駆動機構部D1とシャッターシャージ
機構および磁気ヘッド移動機構の駆動機構部D2の各ブ
ロック(詳細について後述)である。 【0004】撮影動作前後のファインダー像観察時に
は、図 3に示す様にクイックリターンミラー5(半透
鏡およびハーフ・プリズムにても可能である)によって
反射された光線は、図 3に示す様に周知の如く、スク
リーン17に結像し、コンデンサーレンズ16、ペンタプリ
ズム15を介して接眼レンズ13に導かれる。ペンタプリズ
ムと接眼レンズの間には、ファインダーのアイポイント
を短かくなるのを防ぐためにファインダー光路ガラス・
ブロック14が配せられている。 100は被写体の明るさを
測定するための公知の受光素子で、たとえばシリコンフ
ォトダイオードなどからなっている。ミラーボックス底
部に配置されているモーターM2は、ミラー及び自動絞
りを駆動する駆動機構部D1およびシャッターチャージ
及び磁気ヘッド移動の駆動をする駆動機構部D2の動力
源となるモーターである。D3は磁気ディスク回転機構
部である。図4は本発明に係るカメラの主要機構部の斜
視図で、ミラー機構、自動絞り機構、シャッターチャー
ジ機構及び磁気ヘッド移動機構の駆動部が含まれる。 【0005】図4は、撮影動作完了後新たな撮影動作が
開始される前の状態を示す。ミラー5を保持するミラー
保持板36は左右に付設された回転軸37a、37bで回転自
在に支持されており、軸37b側にはガタ取りと姿勢保持
のための弱いばね38が掛けられている。39はミラー駆動
レバーで、ミラー保持板36に植設されたピン36aと係合
する。ミラー駆動レバー39は、前述の自動絞りレバー4
と軸40で同軸にそれぞれ回動可能に支持されており、両
者の間には、ピン4aとピン39aを介して絞りレバーば
ね41が掛けられているので、通常の動作では周知の如く
軸40を回転中心として両者一体に回動するものである。
また、レバー39の一端にはミラースタートの検出用のミ
ラースイッチS2を作動せしめる信号ピン39bが植設さ
れ、さらに他端には、ミラー駆動カム45に連動するロー
ラー42が回転自在に設けられている。ミラー駆動レバー
39上のピン39cに掛けられているばね43はミラー駆動ば
ねであり、44a、44bは摺動ブラシ接点で位相検出スイ
ッチ4を構成する。ミラー駆動カム45と一体の歯車46に
は回転制限爪47が固定されており、回転ストッパー48に
より時計、反時計両方向の回転共に1回転弱の回転角と
なるよう設定されている。ミラーの上昇と下降はモータ
ーM2の回転方向によって制限されるもので、図4に示
した状態から、モーターM2が反時計(矢印A)方向に
回転すると歯車51、歯車50、歯車49を介して歯車46およ
びミラー駆動カム45も反時計(矢印B)方向に回転す
る。それに応じて、ミラー駆動ばね43の付勢力によりロ
ーラー42がミラー駆動カム45に追従して、ミラー駆動レ
バー39と自動絞りレバー4は軸40を回転中心にして時計
(矢印C)方向に回動する。したがって、自動絞りレバ
ー4の移動に伴って、レンズ1の絞りが所定の絞り径に
絞り込まれ、同時にピン36aでミラー駆動レバー39と連
動するミラー保持板36が反時計(矢印D)方向に回転し
ミラー5は像観察位置から撮影位置へと上昇する。ミラ
ー駆動レバー39が時計(矢印C)方向へ回転をスタート
すると、ピン39bがミラースイッチS2を押圧する位置
からはなれるため、ミラースイッチS2はON状態からた
だちにOFF 状態に切換わる。また、位相検出スイッチ44
はミラー5が下降して像観察位置(図4に示す)にある
状態ではOFF 状態に、ミラー駆動レバー39が時計(矢印
C)方向にわずかに回転するとただちにON状態となる。
さらにモーターM2が回転をつづけて回転制限爪47がス
トッパー48に当接する直前、すなわち、ミラー駆動レバ
ー39が回転してミラー5を撮影位置への上昇を完了する
わずかに手前で位相検出スイッチ44はON状態から再びOF
F 状態へと切換わり、回転制限爪47がストッパー48に当
接して歯車46の反時計(矢印B)方向への回転が停止す
るミラー5の上昇完了位置がOFF 状態となっている。次
に、撮影記録動作が終了後、ミラー5が撮影位置から下
降して像観察位置へもどる場合には、モーターM2が時
計(矢印Aと反対)方向に、歯車46およびミラー駆動カ
ム45も時計(矢印Bと反対)方向に回転する。カム45の
回転は、ローラー42を介してミラー駆動レバー39にミラ
ー駆動ばね43の不勢力に抗して反時計(矢印Cと反対)
方向の回転力を与えるので、ミラー上昇の場合とは逆
に、ミラー保持板36およびミラー5を時計(矢印Dと反
対)方向に回転しミラーを像観察位置に下降する。自動
絞りレバー4も像観察位置へと反時計(矢印Cと反対)
方向に回転しレンズ1の絞り径は開放状態にもどされ
る。この時、位相検出スイッチ44は、ミラー上昇の際の
動作を逆にたどり、ミラー下降開始直後にOFF からONへ
ミラー下降完了直前で再びONからOFF へと接続状態を変
化する。また、ミラー上昇動作時にONからOFF へと切換
ったミラースイッチ接点S2は、ミラー下降が完了する
位置で再びOFF からON状態にもどされる。 【0006】一方モーターM2は、上述のクイックリタ
ーンミラー機構および自動絞り機構を駆動する歯車51が
取付けられている軸と反対側には同一の回転軸が出され
ており、ネジ歯車52が固定されている。ネジ歯車52とか
み合うネジ歯車53とでモーターM2の回転は直角方向に
変換され54、55、56の歯車と伝わってラック部材57の往
復直線運動として伝達される。ラック部材57の一端に
は、シャッター35のチャージレバー35aに付設されてい
るシャッターチャージピン35bと係合するスライドレバ
ーピン57aが植設されている。図4に示す状態はスライ
ドレバーピン57aがシャッターチャージピン35bを押圧
してシャッターチャージが完了したところである。ま
た、歯車53の回転は、歯車55と1体の歯車58により歯車
59aに伝えられる。歯車59aの内側にはカム盤59bとコ
ロ60およびクラッチばね61とが組込まれており、一方向
回転クラッチを形成している。さらにカム盤59bと同一
軸に固定されている歯車62には、これに圧接摺動する摩
擦ばね63により回転する逆転防止64が対向して設けられ
ており歯車62の回転(矢印J)を阻止するよう設定され
ている。歯車62と反対側の軸には歯車65が一体に結合さ
れており、この回転は歯車66、軸67を経てネジ歯車68に
伝えられる。ネジ歯車68は、磁気ヘッドの移動機構の駆
動を行なうよう配せられたもので、上述の一方向回転逆
転防止機構によって、一画面の撮影ごとに一方向所定回
転角の回転を伝えるよう構成されている。本実施例に示
すシャッター35は公知のフォーカルブレーンシャッター
機構で先幕と後幕のうち少なくとも先幕の走行開始を電
気信号にてトリガーされるタイプのものである。またシ
ャッター35には、後幕走行完了直前でON状態になり、シ
ャッターチャージにより後幕が走行準備位置に移動する
とOFF 状態となる周知の後幕走行検出スイッチ(以下、
後幕スイッチと略す。不図示)が設けられている。 【0007】図4に示す状態から前述のようにモーター
M2がミラー5を上昇するよう反時計(矢印A)方向に
回転すると、歯車51の回転が歯車50以下に伝えられるの
と同時に、ネジ歯車52によりネジ歯車53が時計(矢印
E)方向に回動される。この回転が歯車54、55を経て歯
車56の反時計(矢印F)方向の回転として伝えられ、歯
車56とかみ合うラック部材57は矢印G方向に移動する。
モーターM2のA方向の回転が前述の回転制限爪47とス
トッパー48で規制される所定の回転角だけ回転すると、
ラック部材57の移動に伴ってスライドレバーピン57aは
シャッター35が作動可能な退避位置まで移動される。ま
たこの時、歯車58とかみ合う歯車59aも時計(矢印I)
方向に回動されるが、前述の一方向回転クラッチの作用
によりカム盤59bとの間で摺動され、歯車62に逆転防止
爪64がくい込んで歯車65の回転は行なわれない。次に、
シャッター35が動作して撮影記録動作が終了してモータ
ーM2が時計(矢印Aと反対)方向に起動され、前記ク
イックリターンミラー5の下降動作および自動絞り機構
の復帰が行なわれると、ネジ歯車53および歯車54は反時
計(矢印Eと反対)方向に、歯車55、56、58は時計(矢
印Fと反対)方向にそれぞれ回動する。この時、シャッ
ターチャージレバー35aは、シャッター幕の走行終了に
よってH方向に回動した位置にあるので、歯車56の時計
(矢印Fと反対)方向の回転を受けて、ラック部材57が
矢印Gと反対方向に移動されると再びスライドレバーピ
ン57aとシャッターチャージピン35bが当接し、シャッ
ターの走行力がチャージされ、図4に示す状態へと復帰
される。同時にモーターM2の時計(矢印Aと判定)方
向の回転は、歯車58を経て歯車59aにJ方向の回転とし
て伝えられる。この場合には歯車59a、カム盤59b、コ
ロ60、クラッチばね61で構成されるクラッチ機構はくさ
び効果により一体となって回転し、逆転防止爪64も摩擦
ばね63の摩擦力によりピン64aに当接するまで時計(矢
印K)方向に回転して歯車62の回転阻止を行なわない。
それによって軸67は、クイックリターンミラーが下降動
作を行なうようモーターM2が回転する時にのみ一定角
度だけ時計((矢印L)方向に回転され、後述の構成に
よって磁気ヘッドが一画面の記録トラック分だけ送られ
る。 【0008】以上図4に示した実施例では、シャッター
レリーズが行なわれるとシャッターが動作して撮影、記
録が行なわれた後に、クイックリターンミラーの下降時
にシャッターチャージと併行して磁気ヘッドの移動が行
なわれるよう構成されているが、磁気ヘッドの移動につ
いては、ミラー上昇時に行なうようにしてもよい。この
場合モーターの回転が逆故、歯車59a、カム盤59b、コ
ロ60、クラッチばね61の一方向回転クラッチ機構および
歯車62、摩擦ばね63、逆転防止爪64の逆転防止機構の動
作効果が逆回転方向となるよう構成することにより達成
できる。さらに軸67の回転方向が矢印Lと逆方向になる
が、これもネジ歯車68と、これとかみ合うネジ歯車71の
ねじれ角を変えることにより以下の構成が同じもので達
成可能となる。図5aは図4に示す主要機構部中ヘッド
移動機構の駆動部の他の実施例を示す斜視図であり、図
5bはその要部断面図である。図4に示す実施例では、
レリスー後モーターM2が回転して一画面分の撮影動作
が行なわれるごとに、磁気ヘッド移動のための駆動機構
(58〜68)が必ず動作するよう設定されているが、図5
a、bで示す本実施例では撮影・記録動作がうまく行な
えなかった場合に、カメラ本体内の検知機構からの信号
や、カメラ本体外からの信号を受けてヘッド移動を行な
わないで、再び同一のトラックに再度記録を行なうこと
を可能にしたヘッド移動機構の駆動部を示す。本実施例
と図4に示した実施例との相違点は、図4の実施例では
カム盤59bと歯車65が軸に一体に固定されていたもの
を、本実施例では係脱可能にしたことにある。図5aに
示すように、カム盤59bの反時計(矢印J)方向の回転
ピン65bと歯車65aとのかみ合いによって伝えるもの
で、通常は、ばね70の付勢力によってこの係合が保持さ
れている。歯車65aは、その断面を図5bに示すように
カム盤59bの軸に対して、円周方向、軸方向共に摺動可
能に構成されており、プランジャーPLに信号が入力され
ると可動鉄芯が駆動されて、歯車65aに回転可能にはめ
込まれているプランジャー連動レバー69がばね70の付勢
力に抗して矢印M方向に動作して、歯車65aとピン65b
の係合が解除される。したがって、カメラ本体外部から
の操作やカメラ本体内の検知による信号をうけて、プラ
ンジャーPLが動作すると、モーターM2の回転が行なわ
れても軸67は歯車66aに逆転防止爪64の係合をはずすに
十分な回転力が与えられないため回転されない。プラン
ジャーPLへの信号は、モーターM2が歯車59aを矢印J
方向に回転させるよう回転するスタート時のわずかな時
間だけ与えられるよう設定されているので、歯車59aお
よびカム盤59bが所定角度だけ回転すると、ばね70の不
勢力により歯車65aとピン65bとが再び係合する。本実
施例では、歯車59aおよびカム盤59bは、一画面の撮影
で360 °回転するよう設定されており、歯車65aのピン
65bとの係合溝も1箇所となっている。また、上述のよ
うにプランジャーPLが動作して、磁気ヘッドの移動が行
なわれない場合には、後述の撮影駒数を示すカウンター
への入力は停止され、表示器8の表示する数値は変化し
ない。 【0009】図6は、図1bのIII −III 断面視図であ
って本発明の実施例のカメラの背面から見た断面図であ
り、図2に示した磁気記録ディスクと平行な平面を示す
ものである。図7は、図6に示すヘッド移動機構の一部
を部分的に示した斜視図、図8はヘッド移動機構の歯車
の動作を示す図である。 【0010】前述のディスク回転用モーターM1は、カ
メラの小型化のためにペンタプリズム15の側部で電池34
の上部の位置に配されている、尚、円盤形磁気ディスク
に同心円状に記録される映像信号を記録または再生する
装置においては、装置の互換性も考慮すると、一定の回
転周波数(たとえば1800rpm または3600rpm)で等速度回
転で磁気シート(または磁気ヘッド)が回転することが
望ましい。磁気シートを回転する装置において、磁気シ
ートの回転の等速性を乱す要素としては、シートの回転
駆動手段(モーター)に加わる負荷の変動と、装置に外
部から加わる振動や外力とが考えられ、これらの影響を
小さくすることが等速性を高めることにつながる。一
方、本発明に係る装置においては、磁気ヘッドの移動に
よる記録トラックの切換え機構、シャッター機構、クイ
ックリターンミラー機構および自動絞り機構等の直接ま
たは間接的な駆動をモーターで行なうことにより、速写
性やシーケンス動作の確実性が向上することになる。こ
の磁気シートの回転動作とカメラの各機構の駆動動作の
2つを1個のモーターで行なおうとすると、モーターが
大型化してカメラの様に比較的小型性が要求される装置
においては、他の機構や回路部材の配置に制約を与える
ばかりでなく、前者の等速回転性に対して後者の負荷変
動が悪影響を与えるなどの不都合が生じる。したがって
本発明の実施例においては、恒速、高速応答が要求され
る磁気シート回転用モーターM1と、駆動トルクが主に
要求されるカメラ各機構部の駆動用モーターM2とをそ
れぞれ備えている。また、モーターM1とモーターM2
の動作態様も、モーターM2の被駆動部材が撮影シーケ
ンスの進行に応じて起動、停止をくり返すのに対して、
モーターM1にて回転される磁気シートは撮影動作中だ
けでなく、撮影準備動作中にも連続して回転しているこ
とが速写性を高めるのに望ましく、両者をそれぞれ別個
のモーターで駆動することが得策である。モーターM1
にベルト26によって結合されたディスク駆動軸25は定速
回転を維持するためのフライホイールの機能を兼ねるた
めの慣性モーメントの大きな材質・形状にて形成されて
いる。89は、ディスク駆動軸25の回転速度と位相を検出
して制御するためのセンサーで、たとえば発光ダイオー
ドと光電変換素子からなるフォトカプラーかまたは磁点
変化を検知するホール素子などからなっている。したが
ってディスク駆動軸25の外周には、速度検出パルス発生
のために、少なくとも1つ以上の光反射部または磁極が
形成されている。図4で示した様に駆動モーターM2の
回転は、ネジ歯車68の反時計(矢印L)方向の回転(図
4では時計方向回転)として、ネジ歯車71に伝達され
る。ネジ歯車71と同軸に一体固定された歯車72は、図7
および図8に示すような歯先の一部を切欠いた歯車で、
歯車73とかみ合う。歯車73は歯車74、ラチェット車78と
共にリードネジ77の軸に一体固定されている。このリー
ドネジ77は、その矢印N方向への回転により磁気記録ヘ
ッド30が付設されている支持部材86をガイド軸87に沿っ
て平行移動するためのものである。歯車74にかみ合う歯
車75には、リードネジ77のスタート位置から順時撮影を
進める場合に回転する方向に抗して逆方向の回転力を与
えるばね76がかけられている。ラチェット車78に対して
は図7でその斜視図を示すような係止爪79が、軸81に回
動可能に支持されており、係止ばね80の力によってラチ
ェット車78の時計方向(矢印Nと反対)の回転を阻止で
きるよう配設されている。さらに係止爪79のラチェット
車と反対側の1端と係合可能な係止解除レバー82が軸85
に回動可能に支持されており、係止解除ばね84の力によ
り時計(矢印O)方向に付勢されている。ここで係止解
除ばね84の回動力は、係止ばね80の回動力よりも大きく
設定されているので、係止解除レバー82が時計(矢印
O)方向に回動する場合には一端82aが係止爪79の一端
79aを押し係止爪79とラチェット車78の係合をつねに解
除する位置に保持される。しかしながら、通常の撮影時
には図 3に示した様に解除レバー82の先端に付設した
カセット検知ピン83がカセット20の外側部と当接して解
除レバー82の時計(矢印O)方向への回動が阻止される
ので、先端部82aと79aの間には隙間が生じ係止爪79が
ラチェット車78を係止可能な状態となっている。次に図
6と図7で示した磁気記録ヘッド30の記録トラック切換
えのためのヘッド移動機構の動作を以下で説明する。前
述の如く、カメラの撮影動作シーケンスの所定の動作時
(本発明の実施例ではミラー下降およびシャッターチャ
ージ時)にネジ歯車68が一定方向(矢印L方向)に回転
しその結果、歯車72は矢印M方向に一定角度(120°)だ
け回転する。ここで歯車72はたとえば図8に示す如く歯
数総数9歯の歯車を3歯ごとに1歯ずつ等間かくに残し
た形に、歯車73は歯数10の平歯車で構成されている。歯
車72は、ネジ歯車68からの回転力を受けない状態では、
図8iのの位置にあり歯車73とはかみ合わない状態に
ある。この時、歯車73は、カメラにカセットが挿入され
ていない場合には、ばね76によりリードネジ77に送り方
向(矢印N方向)と逆の回転力が加えられているのでス
タート位置になっている。カセットが挿入されている場
合にはラチェット車78と係止爪79の係合が行なわれるの
で、スタート位置からラチェット車78のある歯数分送ら
れた位置(カセット挿入直後はスタート位置)で係止さ
れている。いま歯車73とラチェット車78の歯数は同一
(10歯)に設定されているので、歯車73の位置は、カセ
ットが挿入されているいないにかかわらず、すなわち、
スタート位置から送られたラチェット車の歯数にかかわ
らず図8iのの位置にある。次に前述のモーターM2
の動作により、ネジ歯車68からの回転を受けると、歯車
72は矢印M方向に回転を開始し、図8iのの位置で歯
車73とかみ合い、さらにiiのの位置をへて回転をつづ
け所定角度だけの回転を行なう。本発明の実施例では一
画面の撮影動作により、歯車72が120 °すなわち残され
た歯で一歯分回転するようモーターM2からのネジ歯車
68および71までの歯車の歯数が設定されている。したが
って歯72は図8iii のの位置をへて’の位置まで回
転するが、途中の位置で歯車73とのかみ合いがはずれ
る。歯73はの状態ではの位置から矢印N方向に約45
°回転しているが歯車72とのかみ合いが外れると、ばね
76の力により矢印Nとは逆の方向に回転する。このとき
カメラにカセットが挿入されていれば、ラチェット車78
が1歯分(36°)をこえて少し回転した位置から逆回転
して係止爪79と、ばね80の力により係合して、歯車73お
よびラチェット車78の歯数1個分だけ回転した位置’
で停止する。これで一画面分の送り動作が完了し再び
の状態となる。したがって撮影一駒についてリードネジ
77が1/10回転(36°)だけ回転され、磁気記録ヘッド
は、リードネジ77のリードピッチの1/10(たとえばリ
ードピッチが1mmの場合には100 μ)ずつ移動され、こ
れが記録トラックのピッチ間かくとなる。また上記動作
時にカセットが挿入されていない場合や、所定画面駒数
撮影後カセットを取り出した場合には、前述のとおりラ
チェット車78と係止爪79の係合が解除された状態になる
ので、ばね76の力により磁気記録ヘッド30の支持部材86
はスタート位置へもどされる。88は支持部材がスタート
位置にもどった際に当接して、スタート位置を規制する
ための制限ピンでカメラ本体の支持基板19に調整可能に
取付けられている。S3は解除レバー82の一端に当接し
てカセット挿入の有無による検知ピン83の動作に連動す
る電気接点で、カセットが挿入されていない場合には解
除レバー82の時計(矢印0)方向への回動に応じて、前
述の駒数カウンター表示の数値を0にもどすためのもの
である。このように構成されているので、撮影駒数の如
何にかかわりなくカセットの取出しにより磁気記録ヘッ
ドはスタート位置へ復帰しカウンター表示も0となる。
本発明装置のように、円盤形磁気記録媒体の複数の記録
トラックに順次映像信号を記録していく電子記録式スチ
ルカメラにおいては、磁気ヘッドを移動して記録トラッ
クを切換える機構は、単に、1画面の撮影ごとにトラッ
ク位置を所定量(たとえば1トラック)ずつ移動させる
だけでなく、複数の磁気シートカセットの交換使用にも
対応できるようにすることにより、より有用なものとな
る。 【0011】したがって磁気ヘッドの移動機構は、一画
面の撮影動作ごとに、1トラックずつヘッド送りを行な
うと同時に、カセットの交換に応じて全記録トラックの
うちスタート位置にもどしてそこから再び記録を行なう
よう構成することが有効である。一方、モーター駆動に
て磁気ヘッドの移動を行ない、かつ同一のモーターにて
カメラの露光に関する諸機構(クイックリターンミラー
機構、自動絞り機構、シャッターチャージ機構、オート
フォーカス機構等)を駆動する場合には、従来のスチル
カメラにモーターを内容した形式に単に周知の磁気ディ
スク装置のヘッド移動機構を同一のモーターで行なうよ
うにつけ加えただけでは、上記のカセット交換の際のヘ
ッドのスタート位置への復帰を行なうには、カメラの各
機構の駆動部との連動もあり非常に複雑なものとなって
しまう。またモーターにてヘッド移動機構を逆に動作さ
せるのであるとヘッドの復帰にも時間を要し速写性を損
なう欠点を有する。そこで本発明においては、磁気ヘッ
ドの移動機構を、カメラの各機構の駆動用モーターによ
る駆動を、順方向のみの送りとすると同時に、一画面分
の移動が完了するごとに、モーターとヘッド移動機構の
係合を断つよう構成したので任意の駒数のトラック位置
からヘッドをスタート位置に復帰できるようになった。
さらに、ヘッド支持部材をスタート位置方向へ付勢する
ばねによって復帰させるので、カッセット交換のヘッド
の復帰も迅速に行なえる利点も有する。このばねはヘッ
ド移動機構のガタによる位置のばらつきを押えて精度の
高いヘッド送りを達成する効果も有するものである。以
上本発明に示すようなヘッド移動機構を用いることによ
り、カメラの各機構部とヘッド移動機構の両者を単一の
モーターにて移動することが可能となり、電子記録式ス
チルカメラを小型に、かつ低コストで製作することがで
きる。 【0012】次に、レリーズ釦およびモード切換リング
部について図9及び図6によって説明する。図9は図6
におけるモード切換リングとレリーズ釦との関係を詳細
に示す斜視図である。図9において、95はモード切換リ
ング7のクリックバネであり、リング7にはモード切換
スイッチを構成する摺動ブラシ94aが固定されている。
図9に示す状態ではモード切換リング7は一駒撮影モー
ドに設定されておりモード切換リング7を反時計方向に
回すとブラシ94aは切換スイッチ基板94b上を摺動し連
続駒撮影モードに切換えられる。逆に、図の状態からモ
ード切換リング7を時計方向に回動して(OFF)位置にす
ると、リングの下側突起7aが軸92に回動可能に支持さ
れている切換レバー91の一端91aと係合し、前記切換レ
バー91を反時計方向に回動する。それによって、切換レ
バーの他の一端の91bが、レリーズ釦6の下側切欠部6
aに進入しレリーズ釦6の所定ストロークの押下げを阻
止する。さらに切換レバーのもう1つの端部に付設され
たピン90が図 3に示す位置からカセットホルダ23をご
くわずか、磁気ディスク20と記録ヘッド30の接触を離す
方向に移動する。したがってモード切換リング7を(OF
F)位置に設定することにより、レリーズ釦の押下げをロ
ックして不用意なレリーズ釦6の押込みによる撮影の失
敗や電力の消費を防ぐだけでなく、カメラ内に円盤形磁
気記録媒体を挿入したまま長期間使用しないで放置する
場合などに、磁気記録ヘッドと磁気ディスクの吸着及び
特に記録媒体が可撓性のシートである場合に該シートの
変形をなくして記録の劣化や失敗を防ぐことができる。 【0013】尚この時、ピン90がカセットホルダ23を押
してカセット20を移動させる量は、僅かなものでカセッ
トの有無を判別する検知ピン83および係止解除レバー82
とスイッチS3に対して、影響が出ないよう設定されて
いる。93はレバー91の復帰のためのばねでありSモー
ド、Cモードに設定時に切換レバー91を非作動位置に保
持する。モード切換リング7をS(一駒撮影)モードお
よびC(連続駒撮影)モードに設定して通常の撮影を行
なう場合には、図6に示すようにレリーズ釦6の押し下
げに連動してスライドレバー96がばね97に抗して下方向
に移動する。このとき、所定のレリーズストロークの半
ばでレバー96に付設されたピン96aがまず、レディスイ
ッチS4を閉成し、さらにレリーズ釦6を押し込むこと
によりピン96bがレリーズスイッチS5を閉成する。レ
ディスイッチS4は、撮影動作に入る前に、カメラの露
出計回路およびファインダー内表示回路を動作させ、さ
らにモーターM1による磁気ディスクの予備回転を行な
うためのものであり、レリーズスイッチS5の閉成によ
って、カメラの撮影シーケンスがスタートさせられモー
ターM2の電源の投入などが行なわれる。 【0014】S6は、前述の記録・非記録切換スイッチ
9に連動する接点であり、S6が開成されると磁気ヘッ
ド30から磁気ディスク20への記録回路が不作動となる。
98は切換スイッチ9のクリックばねである。さて、それ
では次に、以上に説明した構成に適用されるシーケンス
制御系について以下の図を参照して説明する。図10は本
発明の実施例の動作タイムチャートで、図11は磁気ディ
スクの回転変動を検出する記録可否信号発生回路ブロッ
クを、図12は主要機構のシーケンス制御回路ブロックを
それぞれ示すものである。本発明のように磁気ディスク
を定速回転してトラックの1周に1フィールド分あるい
は1フレーム分の画像信号を記録するような装置におい
ては静止画像の撮影を行い撮像素子から磁気ディスクに
記録する際記録用ディスクは常に安定回転をしていなく
てはならない、それ故、携帯使用される本装置の様な場
合にはシャッターレリーズ釦の半押しによりレディスイ
ッチS4がONとなり電源投入された直後モーターM1に
より磁気ディスクが定速で回転するまでの間のみ記録不
可能であるという信号を出していただけでは不充分であ
り、例えば流し撮りや走行中の車中等で撮影を行った場
合には振動が大きな外乱となって仮令1画面記録という
短い期間内においてもモーターM1による回転速度の変
動が許容値を越える場合が起こり得る。図11に示したブ
ロック図はその様な際にも回転の変動を検出する回路で
ある。以下、図11に示されている2つのジッタ測定回路
の役割りについて説明する。まず1フィールド毎ジッタ
測定回路においては例えばモーターM1の始動時の如く
ディスク駆動軸25の回転が未だ定速に達する以前でジッ
タ量が1フィールド全体に渡って大きな位相誤差のある
期間あるいは1フィールド内のある期間までジッタ量を
計測し、それを積算していった結果位相誤差が許容値を
越えた場合に記録不可信号を発生するもので、この回路
を実現するには例えば、ディスクの回転用モーターM1
の回転に基いて複数のパルスを発生するパルス発生器89
の発生するFG(Frequency Generator)信号とカメラに内
蔵された同期信号発生回路 120から得られるFG信号と略
々周波数の等しい周期信号202 との位相を比較して、両
者の位相差をクロックパルス発生器101 から得られる充
分周波数の高いクロックを用いてこのクロックの周波数
の精度で、位相差をジッタ量として検出するもので、こ
の検出されたクロックを1フィールド毎ジッタ測定回路
によって1フィールドに渡って連続してカウントしてい
き、このカウント数が予じめ決められた数を越えたなら
ジッタが大き過ぎるということで記録可否信号 206をNO
として出力するという構成とし、さらにこの1フィール
ド毎ジッタ測定回路 102は1フィールドの開始直後にリ
セットすることにより1フィールド毎のジッタの大きさ
を測定することが可能となる。 【0015】次に、1フィールド内ジッタ測定回路 103
について説明する。前述した如く携帯使用される本装置
の様な場合には仮令、ディスク回転用モーターM1が定
速に達した後であっても瞬間的に大きな外乱が加わる可
能性があり、その場合にはディスク駆動軸25の1回転内
の極く短時間だけに大きな位相の飛びが表われ、この場
合には再生時に AFC等では補正しきれず、再生画面が見
苦しいものとなってしまう。それ故、1周内でのごく短
時間での位相の飛びについてもモニタしてやる必要があ
り、それを実現する回路がこれであり、1周内での回転
変動を検出する為に例えばFG出力を用いたとするとこの
FGクロックの周期を毎回測定して、一周期前の周期との
時間差をジッタ量として検出してこれが許容値を越えた
なら警告信号として出力される構成にすれば良い。そし
て前記1フィールド毎のジッタ測定回路 102の出力と1
フィールド内ジッタ測定回路 103の出力をOR回路 104に
入力して、二種類のジッタ測定回路からの警告信号のう
ち、何れか一つでも出力されたならば記録不可信号を出
力する記録可否検出手段を構成する。また記録途中であ
ったとしてもNOの記録可否信号が出力された場合にはト
ラックは移動することなく同一のトラック上を次の撮影
時に再び記録させる様に構成する。なお、上述したジッ
タの許容値は再生装置のAFC 特性によって最適値を決定
すれば良い。 【0016】又、上述した二種類のジッタ測定回路は必
ずしも両方必要なわけではなく、ジッタを生じる原因に
よって何れか一方のみの測定回路で充分な場合も考えら
れる。次に図10と図12とを参照して本発明の実施例にお
ける動作シーケンスの概略を説明する。通常の撮影記録
を行なう場合には記録・非記録切換スイッチ9は記録
((Rec) 位置に設定されS6はONとなる。まずレリーズ
釦6に連動するレディスイッチ(SW)S4がONとなり、
レリーズ、レディ信号発生回路116 より磁気記録系(以
下単に記録系と称す)にディスク回転スタート信号 204
が伝達されモーターM1によりディスクの回転が開始さ
れる。前述のようにディスクの回転が定速になり記録が
できるようになるまで記録可否信号 206がYes にならな
いのでレリーズ釦6を押してそれに連動するレリーズSW
(S5)をONしてもレリーズレディ信号発生回路 116よ
りレリーズ信号 208は発生しない。記録可否信号 206が
Yesを発生した後、レリーズSW(S5)をONすることに
より、レリーズレディ信号発生回路 116がレリーズ信号
208を発生する。レリーズ信号 208が発生するとモータ
ー駆動タイミング制御回路 119がモーター駆動回路 121
を指令してモーターM2を回転させる。モーター回転方
向制御回路 122はこの時モーターM2を反時計方向に回
転するような信号を発生している。前述の如くモーター
M2の駆動によってミラーが上昇を始め、ミラーSW(S
2)がOFF 、ミラー位相SW44がONする。ミラーSW(S2)
はレンズ1から絞り値信号、受光素子 100より輝度情報
を受けた測光演算制御回路 108の測定値をメモリーする
ための信号を発生する。また、ミラーSW(S2)のON、
OFF 信号は撮影駒数カウンタ 111で計数され撮影駒数カ
ウンター表示 112も撮影駒数の表示が行なわれる。 108
は適正露出を演算してシャッターの後幕を制御する露出
演算制御回路であるが、シャッタースピード設定回路 1
13よりマニュアルシャッタータイムを発生することも可
能である。シャッタースピード、あるいは絞り値は表示
回路 114によって、ファインダー内等に表示される。ミ
ラーが上昇を完了するとミラー位相SW44が OFFとなる。
この信号に同期して、モーター駆動タイミング制御回路
119がモーターM2をストップする。これによってシャ
ッター35をいつ走行させてもよい状態になった訳である
がイメージセンサー31aはこの時点までに不要電荷の排
出をしてシャッターの始動に備えなければならない。そ
れは以下に記すように行なわれる。レリーズ信号が発生
した直後の垂直同期信号に同期して CCDならばオーバー
フローコントロールゲートを制御して不要電荷を排出す
る。また MOS等の素子であればセンサーのクロック信号
を発生して各素子をリセットしていく。それらは、セン
サータイミング制御回路 117の出力信号に基いてイメー
ジセンサー駆動回路 110によって行なわれる。また、駆
動パルスは駆動パルス発生回路 118で発生し、基本とな
る同期信号は 120の同期信号発生回路によって発生して
いる。そしてこの不要電荷排出の状態はシャッター35が
開く動作を開始する直前まで続けられる。さて、これで
シャッター35はいつ開いてもよい状態になった訳であ
る。この状態をシャッタータイミング制御回路 115が検
知すると垂直同期信号に同期してシャッターを開く信号
をシャッター駆動回路 109と露出演算制御回路 108、セ
ンサータイミング制御回路 117に伝える。イメージセン
サーは不要電荷排出動作を停止し、シャッターが開き始
める。露出演算制御回路 108はシャッターの開信号によ
りシャッターの秒時をカウントし始める。そして、イメ
ージセンサーは完全に露光状態となる。露出演算制御回
路 108が適正露出を与えるシャッタータイムを演算し、
又はシャッタースピード設定回路で設定されたマニュア
ルシャッタータイムで後幕スタート信号をシャッター駆
動回路 109に伝達する。後幕がスタートし、走行が完了
すると同時に後幕信号が出て露出終了をモーター回転方
向制御回路 122記録制御信号発生回路 123の回路ブロッ
クに伝える。モーターM2回転方向制御回路 122は後幕
信号発生直後の同期信号によってモーターM2を時計方
向に駆動する様にモーター駆動回路 121に信号を出力す
る。更に記録制御信号発生回路 123は後幕信号を受け取
ると次の同期信号に同期してイメージセンサー内の信号
電荷を出力させるのであるが、シャッターの後幕の停止
する時のエネルギーがカメラボディ本体に振動となって
伝わり、記録系が乱れて記録不可能のような状態になっ
た場合には記録可否信号 206がNOを発生しているので信
号電荷を発生せずイメージセンサー内に保持しておく。
振動が影響を与えないような状態になると 206が Yesと
なり次の同期信号に同期してセンサータイミング制御回
路 117、センサー駆動回路110を動作させ信号電荷を出
力する。イメージセンサーを出た信号はプリアンプ105
で増幅され、色信号分離回路 106によってR、G、Bの
色信号となり、プロセス回路 170を通すと黒レベルラン
プ、波形整形などの処理を加えられて記録映像信号出力
201となって記録系に入力される。記録制御信号発生回
路 123からの記録制御信号 205が終了すると同時にモー
ターM2駆動タイミング制御回路 119の出力とモーター
回転方向制御回路 122よりの回転方向信号とでモーター
M2が時計方向に回転を始める。モーターM2はミラー
の下降を開始させると同時にシャッターのチャージと磁
気ヘッドのトラック移動を行なう。ミラーの下降に伴っ
てミラー位相SW44がONして、下降完了直前でOFF する。
ミラーSW(S2)も今までOFF であったがミラーの下降
によってONとなる。ミラーSW(S2)がONして、ミラー
位相SWがONからOFF になることによってモーター駆動タ
イミング制御回路119がモーターの回転を停止させ、レ
リーズ、レディ信号発生回路 116に信号を送りレリーズ
信号 208をリセットする。モーター回転方向制御回路 1
22は後幕信号の終了とモーター回転終了の次の同期信号
によって回転方向を反時計方向になるようにモーター駆
動回路 121に信号を出力する状態になっている。これに
よってシャッターシーケンスが終了となり、次のレリー
ズ信号に備えることとなる。 【0017】又、上述の露光完了時点でシャッターの後
幕走行のエネルギーが停止する時に、ボディに振動とな
って伝わり、あるいは他の振動が伝わり、記録系が乱れ
て記録不可能となった状態ではイメージセンサーより記
録信号出力を出力せず、記録可能状態となってから出力
すると述べたが記録系がすぐに復帰し例えば数wsから十
数ws程度で復帰し記録可能となれば、イメージセンサー
内の信号電荷は発生する暗電流によって大きく、S/N
比を落すことはないので記録開始信号を出力し記録を行
う。しかし、記録系の復帰が遅れて、例えば2フィール
ド分以上となった場合には、イメージセンサー内に保持
されている信号電荷は暗電流によって著しくS/N比が
落ちてしまう、そのため後幕信号が発生後予め設定され
た時間が経過すると記録制御信号 205は出力せずにモー
ター駆動タイミング回路 119はモーターM2を駆動して
ミラーの下降、シャッターチャージをして、シャッター
シーケンスを完了してしまう。(なおこの場合には記録
をしないのであるから記録ヘッドは送る必要がないた
め、ヘッド送り禁止信号 203が発生して前述の構成によ
って磁気ヘッドの移動は行なわれず、撮影駒数カウンタ
ー信号も発生しない。)この場合は撮影記録が行えなか
ったのであるから、撮影者に対して警告信号を表示す
る。なおディスク回転スタート信号 204でディスクが始
動しディスクの回転が一定になって記録可能となるまで
の間も同様に警告信号を表示してレリーズできないこと
を示す。 【0018】さて、これまで述べてきた動作シーケンス
は通常の撮影記録を行なう場合についてのものであった
が、任意の撮影駒数に相当する位置まで磁気記録ヘッド
を移動して((すなわち空送りを行なって)その駒数に
だけまたはその駒数目以降に記録を行ないたい場合に
は、記録・非記録切換スイチ9を非記録(N.R)位置に設
定することにより可能となる。切換スイッチ9を非記録
位置に設定してS6をOFF にすると、レリーズボタンの
押圧後、記録可否信号 206のいかんに拘わらず、直ちに
レリーズ信号が 116より発生するよう記録制御信号発生
回路 123が動作する。更に、ミラー上昇とシャッターの
走行が行なわれると同様に記録可否信号 206とは無関係
に記録制御信号 205が出され記録映像信号出力 201は発
生せずにモーターM2の回転が行なわれシャッターチャ
ージ、ミラーダウン、ヘッドの移動、駒数のカウントが
行なわれる。この動作をくり返し任意の駒数まで画像の
記録を行なわずに磁気ヘッドを移動した後切換スイッチ
9を記録位置Rec にもどすことによりその時にカウンタ
ー8に表示されるから再び通常の撮影記録ができるよう
になる。 【0019】以上本発明によれば、記録手段への記録時
に、電気的駆動手段の駆動によって発生するノイズの影
響を受けることなく、高画質の映像のまま記録手段に記
録することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) 本発明装置の一実施例を組込んだカメラ本
体の外観を示す前方斜視図 (b) 同装置の上面外観図 【図2】図1aのI−I断面視図 【図3】図1bのII−II断面視図 【図4】主要機構部の斜視図 【図5】(a) 図4で示す主要機構部のうちのヘッド移動
機構の駆動部の他の実施例を示す斜視図 (b) 図5(a) の要部断面図 【図6】図1bのIII −III 断面視図 【図7】図6図示の磁気ヘッド移動機構の主要部斜視図 【図8】図6図示の機構の動作を図示した平面図 【図9】図6図示のモード切換リングとレリーズ釦との
関連機構を示す斜視図 【図10】本発明装置の主要構成要素の動作と制御回路の
出力の関係を示すタイミングチャート 【図11】本発明装置に適用可能な円盤形磁気記録媒体の
回転速度制御精度検出回路のブロック図 【図12】本発明装置の動作シーケンス制御回路のブロッ
ク図
体の外観を示す前方斜視図 (b) 同装置の上面外観図 【図2】図1aのI−I断面視図 【図3】図1bのII−II断面視図 【図4】主要機構部の斜視図 【図5】(a) 図4で示す主要機構部のうちのヘッド移動
機構の駆動部の他の実施例を示す斜視図 (b) 図5(a) の要部断面図 【図6】図1bのIII −III 断面視図 【図7】図6図示の磁気ヘッド移動機構の主要部斜視図 【図8】図6図示の機構の動作を図示した平面図 【図9】図6図示のモード切換リングとレリーズ釦との
関連機構を示す斜視図 【図10】本発明装置の主要構成要素の動作と制御回路の
出力の関係を示すタイミングチャート 【図11】本発明装置に適用可能な円盤形磁気記録媒体の
回転速度制御精度検出回路のブロック図 【図12】本発明装置の動作シーケンス制御回路のブロッ
ク図
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.撮影光学系と、前記撮影光学系により形成された被
写体像を電気的映像信号に変換する光電変換手段とを含
む撮像系とを有する電子スチルカメラにおいて、 前記電子スチルカメラの撮影制御のため駆動を行う電気
的駆動手段と、 前記光電変換手段により光電変換された前記電気的映像
信号を撮像系から読み出し出力する出力手段と、 前記出力手段から出力された前記電気的映像信号を記録
する記録手段と、 前記記録手段への記録と前記電気的駆動とが同時に行わ
れることを禁止するように、前記電気的駆動手段の駆動
あるいは前記記録手段への記録のタイミングを制御する
制御手段とを有することを特徴とする電子スチルカメ
ラ。 2.前記制御手段は、前記記録手段の記録が完了するま
で、前記電気的駆動手段の駆動を禁止するよう制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の電子スチルカメラ。 3.前記制御手段は、前記電気的駆動手段の駆動が停止
するまで、前記記録手段の記録を禁止するよう制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の電子スチルカメラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8107217A JP2674593B2 (ja) | 1996-04-26 | 1996-04-26 | 電子スチルカメラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8107217A JP2674593B2 (ja) | 1996-04-26 | 1996-04-26 | 電子スチルカメラ |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6057303A Division JP2569450B2 (ja) | 1994-03-28 | 1994-03-28 | 電子スチルカメラ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08317328A JPH08317328A (ja) | 1996-11-29 |
JP2674593B2 true JP2674593B2 (ja) | 1997-11-12 |
Family
ID=14453465
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8107217A Expired - Lifetime JP2674593B2 (ja) | 1996-04-26 | 1996-04-26 | 電子スチルカメラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2674593B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4530586B2 (ja) * | 2001-07-27 | 2010-08-25 | Hoya株式会社 | 回転操作部材のクリック機構 |
-
1996
- 1996-04-26 JP JP8107217A patent/JP2674593B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08317328A (ja) | 1996-11-29 |
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