JP2673853B2 - オキサミドの製造方法 - Google Patents

オキサミドの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シュウ酸ジエステルと
アンモニアとを反応させた同じ装置内で造粒及び乾燥ま
での一連の操作を行うことにより高純度の粒状オキサミ
ドを工業的に一挙に製造する方法に関する。本発明の粒
状オキサミドは、緩効性肥料として実用上非常に有利な
肥料である。
【0002】
【従来技術の説明】オキサミドの製法としては、脂肪族
アルコールにシュウ酸ジエステルを特定の条件で混合し
た後、この溶液にアンモニアを供給し、シュウ酸ジエス
テルとアンモニアとを反応させてオキサミドを製造する
方法が特開昭52−7916号公報において代表的な製
法として知られている。前記の製法において、シュウ酸
ジエステルとアンモニアとからオキサミドを生成する際
の反応式は次のように示される。(COOR)+2N
───→(CONH+2ROH (ただし、式中Rは、メチル基、エチル基、プロピル
基、ブチル基、ペンチル基などの炭素数1〜6の低級ア
ルキル基を示す。)
【0003】前記の公知のオキサミドの製法において
は、脂肪族アルコールを過剰に存在する溶液系において
シュウ酸ジエステルとアンモニアとの反応が行われてお
り、その過剰の脂肪族アルコールが前記反応における副
生成物であるシュウ酸モノエステルモノアミドの生成を
抑える効果があり、高い純度のオキサミドを高収率で得
ることができたのであった。
【0004】また、上記公知のオキサミドの製法におい
ては、反応系が常に過剰の脂肪族アルコールに基ずく液
相系であり、しかも、オキサミドが脂肪族アルコール等
に対して極めて不溶性の化合物であるので、前述の反応
が完了した際には、反応液がオキサミド粉末のスラリー
液となっており、従って、高純度のオキサミド製品を得
るためには、スラリー状の反応液からオキサミド粉末を
濾別する濾別操作により濾別して分離し、さらに濾別さ
れたオキサミド粉末中に含有されている脂肪族アルコー
ルを高温での乾燥によって除去するという分離・精製操
作を行う必要があった。
【0005】本発明者らは、特願平03−128834
にて粉末のオキサミドを得るためにシュウ酸ジエステル
の溶融液へアンモニアを供給してオキサミドを含有する
固体混合物を得て、さらに、その固体混合物を加熱する
ことにより脂肪族アルコールを蒸発して除去し、粉状オ
キサミドを得る製造方法を開示したが、さらに付加価値
を高めた粒状オキサミドを一挙に得る方法を発明した。
【0006】本発明では、緩効性肥料として使用するた
めには、粉末状で得られたオキサミドを造粒する必要が
有るので、造粒装置により造粒する必要があるが、オキ
サミドは、その物性、とりわけ水を始めとするあらゆる
溶媒に溶解度がないため、非常に造粒性が悪く、そのた
め、公知の造粒方法(特開昭59−169527,特開
昭57−160985)では、高価な結合剤や多量のエ
ネルギーが必要であったり、或いは圧縮造粒法のように
極めて非能率的な製造法であった。また、その操作及び
装置は非常に複雑であり、製造コストや設備費が高くな
るという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、シュ
ウ酸ジエステルとアンモニアとの反応によってオキサミ
ドを生成し製造するにあたって、省エネルギーとなり、
しかも、簡略化された製造工程で、高純度の粒状オキサ
ミドを高収率で得ることができる、まったく新規で工業
的な粒状オキサミドの製法を提供することである。
【0008】
【問題点を解決する手段】本発明は、一般式(COO
R)で表わされる(ただし、式中Rは、炭素数1〜6
の低級アルキル基を示す。)シュウ酸ジエステルと脂肪
族アルコールの混合物にアンモニアを供給して反応させ
てオキサミドを製造する方法において、該反応終了後、
反応混合物中に5〜40wt%の脂肪族アルコールを残
存させてオキサミドの造粒を行い、さらに、該オキサミ
ドの造粒物を加熱乾燥して脂肪族アルコールを蒸発し実
質的に除去することで粒状のオキサミドを形成すること
を特徴とする粒状オキサミドの製造方法に関する。
【0009】本発明の製造法においては、シュウ酸ジエ
ステルは好ましくは60〜100重量%程度、および、
脂肪族アルコールは好ましくは0〜40重量%程度を、
両者の混合物の融点以上の温度に加熱し均一な溶融液と
して、前述のアンモニアとの反応の開始に使用すればよ
い。
【0010】この発明の製造法においては、前記溶融液
を攪拌しながら好ましくは気体状のアンモニアを供給し
て反応を開始し、そして、反応混合物を強制的に混合し
ながら、反応混合物中の脂肪族アルコールの含有率を5
〜40重量%程度に維持した状態で、反応系へ気体状の
アンモニアを供給し続け、高純度のオキサミドを含有す
る脂肪族アルコールとオキサミドの混合物とすることが
好ましい。
【0011】前記の反応に使用するアンモニアは、アン
モニアの混合ガスであってもよく、その場合好ましくは
アンモニアの含有率が50%以上、特に60容量%以上
含有するアンモニアと不活性ガスとの混合ガスであれば
よい。前記の不活性ガスとしては、窒素ガス、炭酸ガ
ス、アルゴンガスなどを挙げることができる。
【0012】また、上記反応に使用する脂肪族アルコー
ルは、炭素数1〜6のアルキル基を含有する脂肪族アル
コールを使用し、その脂肪族アルコールとしては、メチ
ルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコー
ル、ブチルアルコール、ペンチルアルコール、ヘキシル
アルコールが好ましく、反応に使用する脂肪族アルコー
ルは、反応に用いるシュウ酸ジエステルに含有されるア
ルキル基と同じアルキル基を含有する脂肪族アルコール
を選択し使用することが好ましい。同じアルキル基を含
む脂肪族アルコールであれば、反応により生成するアル
コールと共に蒸発分離し凝縮したアルコールの循環再使
用が容易であるためである。また、アルコールの分離後
処理ができれば、違ったアルキル基を含む脂肪族アルコ
ールを使用しても良い。
【0013】この発明においては、反応の進行に従っ
て、系内の状態は、反応の開始から反応の経過に従っ
て、その組成の変化と共に、液状からスラリー状、ペー
スト状、及び脂肪族アルコールで湿潤した粉状オキサミ
ドへと順次相変化するのである。次に、反応終了後、生
成したオキサミドは、乾燥した粉末状オキサミドとする
ことなく、脂肪族アルコールで十分湿潤した状態のまま
で造粒操作に移行する。
【0014】反応混合物の組成は、最初、未反応のシュ
ウ酸ジエステルが多いけれども、アンモニアとの反応が
進むに従って、そのシュウ酸ジエステルがアンモニアと
の加安分解反応で消費されてその含有割合が減少し、逆
に、加安分解の反応生成物(例えば、シュウ酸モノエス
テルモノアミド及びオキザミド)が増加する。さらに、
反応生成物の組成は、反応の最終段階では、シュウ酸モ
ノエステルモノアミドがさらに加安分解反応により実質
的になくなって、高純度のオキサミドとなるのである。
【0015】本発明では、前記の反応から造粒および加
熱乾燥を一つの装置内で行うことにより粒径が揃った粒
状オキサミドを一挙に得ることができ、そのような一連
の操作を行うためには、前記した反応の段階から反応器
が、攪拌機能及び/又は造粒機能を備えた装置であり、
加熱、冷却可能な構造である外部加熱・冷却ができるジ
ャケット付き装置であることが好ましい。特に、前記し
た反応の進行に伴う相変化の各段階において、十分な攪
拌、混合が行える複合型造粒装置で、例えば攪拌型流動
造粒乾燥機の使用が望ましい。
【0016】上記の複合機能を備えた攪拌型造粒乾燥装
置等を使用することは、攪拌機能にて反応操作では液状
のシュウ酸ジエステルと脂肪族アルコールの混合物への
アンモニアガスの導入による気液接触反応に有利であ
り、さらに造粒機能および加熱・冷却機能により、前記
の反応操作に続いて、造粒物の形成からその造粒物内の
脂肪族アルコールを蒸発除去するための加熱処理までを
同一装置内で行うことが出来るため、最終的に均質な粒
状オキサミドを一挙に得ることができるので好適であ
る。この装置を用いることにより、操作は簡略化するこ
とができ、オキサミド製造装置の設備費や製造費が大幅
に低減出来るのである。しかし、生産量が多くなれば、
それぞれの操作を別々の装置で行うこともできる。
【0017】前記の反応において、反応混合物中の脂肪
族アルコールの含有率を5〜40wt%に維持した状態
で、反応系へ気体状のアンモニアを供給し続けること
が、最終的に、副生成物であり植物の成長に悪影響を及
ぼすシュウ酸モノエステルモノアミドを実質的に無く
し、高純度のオキサミドを得るために、特に重要であ
る。また、脂肪族アルコールの含有率を5〜40wt%
に維持することにより、反応終了時の脂肪族アルコール
の含有率を次の造粒操作に有利な濃度にすることができ
るのである。
【0018】反応における反応温度は、少なくとも、反
応混合物中の未反応のシュウ酸ジエステルと脂肪族アル
コールとの混合物が溶融している状態を維持できるよう
な温度以上であって、しかも、反応混合物中の脂肪族ア
ルコールの含有率を前述の範囲内に維持できる温度であ
ることが好ましく、特に有利なのは、使用する脂肪族ア
ルコールの沸点前後(沸点±30℃、特に沸点±20℃
程度)が好ましい。
【0019】前記の反応における反応圧力は、製造操作
上常圧が最適であるが、減圧下でも、加圧下でもよく、
好ましくは10torr〜10kg/cmGの圧力条
件下で行う。反応速度の点では、高い方が有利である
が、必要以上に高圧にすることは、設備コストの面で不
利である。造粒、乾燥時には減圧でもよい。特に乾燥は
省エネルギーの点で減圧の方が有利である。
【0020】反応における反応時間は、前述の反応条件
において、シュウ酸ジエステルから加安分解反応で高純
度のオキサミドを生成させることができるまでの時間で
あればよいが、好ましくは0.5〜5時間程度であり、
特に1〜3時間が望ましいのである。
【0021】この発明の製法は、バッチ的に行うことが
当然に可能であるが、シュウ酸ジエステル含有の溶融液
の調整と、アンモニアガスの供給と、反応混合物の混合
と、高純度のオキサミドからなる固体混合物の取り出し
とを連続的に組合せて行うことによって連続的に行うこ
とが出来る。
【0022】この発明では、造粒時の脂肪族アルコール
の濃度は、最終的に得られる粒状オキサミドの平均粒径
と相関があり、その濃度を調整することによって所望の
平均粒径の粒状オキサミドを得ることができる。よっ
て、造粒時の脂肪族アルコールの濃度は、要求される粒
径によって異なるが、粒状オキサミドを製造するには、
設定した粒径によって5〜40wt%の範囲内の適当な
濃度に調整すれば良い。この範囲の脂肪族アルコールの
一定濃度を保持することによって、造粒物の粒径分布を
制御することができる。脂肪族アルコールが5wt%以
下になると粒径が1mm以下の顆粒や微粉が多くなり、
40wt%以上では、造粒性が著しく悪くなる。一般的
な肥料に要求される2〜4mmφの粒径のものを歩留り
良く得るためには、好ましくは10〜30wt%、特に
好ましくは10〜25wt%程度にするのが良い。
【0023】反応時、反応混合物中の脂肪族アルコール
の含有率は、5〜40wt%に維持した状態で行なわ
れ、反応が完了した時には脂肪族アルコールで湿潤した
粉状オキサミドが得られる。次に造粒開始時に、上記し
た造粒時の脂肪族アルコールの濃度を調整し設定する。
調整は、ジャケットの温度を調整しながら、対応する設
定した粒径を得るために系内の脂肪族アルコールの濃度
を調整する。造粒時の脂肪族アルコールの濃度は、低減
するために蒸発させたり、補充することにより5〜40
wt%の一定範囲に設定する。必要な脂肪族アルコール
の設定濃度を保持するためには、適宜分析を行いなが
ら、少ない場合には留出した脂肪族アルコールを適宜系
内に戻すことにより微調整を行う。また、多い場合に
は、設定した脂肪族アルコールの濃度まで過剰な分を蒸
発して除去することで調節し、脂肪族アルコールの濃度
を調整し造粒を開始するのである。
【0024】造粒は、上記した脂肪族アルコールの濃度
を調整後、その濃度を保持するためにジャケット温度を
使用した脂肪族アルコールの沸点前後であり、好ましく
は20〜250℃に調節することが好ましい。系内の圧
力は減圧であっても良く、反応時と同じ圧力でも良く、
好ましくは10torr〜10kg/cmGの圧力条
件下で造粒を行う。また、造粒化のための必要な造粒時
間は、好ましくは1〜60分間の範囲で行う。更に、攪
拌速度は、装置形状、装置容量および攪拌翼形状により
変わるが、好ましくは10〜500rpmの範囲を選択
した攪拌翼を回転することにより、設定した粒径の粒状
オキサミドが形成し、粒状の均一化が達成させられるの
である。
【0025】上記の造粒操作を終了した後、同一装置内
で乾燥処理を行う。造粒終了から攪拌翼の攪拌速度を好
ましくは1〜200rpmの緩い速度に変更し、乾燥を
好ましくは0.5〜2時間行いながら、造粒により粒状
に形成したオキサミドを破壊しない条件で乾燥する。造
粒時使用した脂肪族アルコールは、ジャケット温度を系
内の脂肪族アルコールの沸点以上の温度に加熱すること
により、系内の脂肪族アルコールを蒸発し実質的に除去
することにより、高純度の粒状オキサミドを生成させ
る。系内の脂肪族アルコールを実質的に除去する時の圧
力は、加圧下でも減圧下でも良いが、好ましくは10t
orr〜10kg/cmGの圧力条件下で乾燥を行う
が、乾燥時間の短縮のため、減圧下を採用することが望
ましい。
【0026】以下、実施例を示し、この発明をさらに詳
しく説明する。なお、この発明は、その趣旨を越えない
限り以下の実施例に限定されるものではない。
【実施例】
実施例1 装置としては、ジャケット付き攪拌型の混合機(有効容
積10リットル)を使用した。混合機のジャケットに6
4℃の熱媒を通しながら、混合機内を窒素ガスで置換
し、シュウ酸ジメチル6Kg、メタノール2.91Kg
を仕込んで溶融し溶融液を調整した。溶融液を攪拌翼の
回転数200rpmで攪拌しながら、アンモニガスを
5.39Nm/hrで混合機内に導入して、加安分解
反応を開始した。反応の進行と共に、反応熱が発生し、
その反応熱により相当する量のメタノール蒸発させ、
未反応のアンモニアガスに同伴させながら混合機から配
管で導出する。導出されたメタノールとアンモニアガス
の留出ガスを凝縮器に導き、冷却水で冷却凝縮すること
によりメタノールを凝縮し分離させる。
【0027】混合機内は、反応時常圧に保持し、ジャケ
ットに熱媒を通しながら64℃に保持することで、反応
熱とメタノールの蒸発潜熱が平衡するので反応液の温度
は、64〜70℃の範囲であった。反応を行うためにア
ンモニアガスの導入を上述した速度で77分間連続的に
行った後、アンモニアガスの導入を停止した。反応によ
り生成したオキサミドの造粒は、アンモニアガスの供給
を開始して72分経過した時点から造粒が始まり5分間
で造粒が完了される。
【0028】オキサミドの生成反応は、72分の時点で
殆ど完結するが、更に十分な反応を行うために、アンモ
ニアガスの導入を77分間連続的に行い実質的に反応を
行った。当実施例での最終組成のメタノール濃度は、1
8.3wt%であった。次に引き続きメタノールを実質
的に除去するために乾燥を行った。乾燥は、攪拌翼の回
転数を15rpmに下げ、ジャケットの熱媒温度を15
0℃に上げて乾燥を開始した。乾燥は、150℃で60
分間行い、造粒物からメタノールを蒸発することにより
実質的に除去し、高純度の粒状オキサミドが4.43k
gが得られた。この造粒物は、JIS標準篩の1、2、
2.8、3.35、4、4.75、及び5.6mmの篩
で分別分級を行い各重量を測定して、造粒物の重量平均
径を次の計算式で計算したところ2.69mmであっ
た。また、2〜4mmのオキサミド造粒物の歩留りは、
71.9wt%であった。
【0029】
【数1】
【0030】実施例2〜4 反応及び造粒時でのシュウ酸ジメチル、メタノールの仕
込比率およびアンモニア導入速度を変えた以外は、実施
例1と同様の操作を行った。実施例2と実施例4では、
装置は、乾燥操作のみ20リットルのロータリーエバポ
レーターを使用して行った。即ち、ジャケット付き攪拌
型の混合機で実施例1と同様に反応から造粒操作までを
行い、得られた造粒物をロータリーエバポレーターに移
し乾燥した。実施例2の乾燥条件はバス温度120℃で
常圧下60分間乾燥した。実施例4は、バス温度95℃
で減圧下の350torrで60分間乾燥した。各操作
条件と結果は、表1に示した。
【0031】実施例5〜10 装置としては、ジャケット付き攪拌型の混合機(有効容
積50リットル)を使用し、シュウ酸ジメチル及びメタ
ノールの仕込量、仕込比率、アンモニアガス導入速度、
系内圧力、攪拌翼回転数をそれぞれ変えた以外は、実施
例1と同様の操作を行った。ただし、実施例8は、乾燥
時の操作条件が熱媒温度95℃、系内圧350Torr
で行った。実施例6、7は、実施例2と同様に乾燥操作
のみ20リットルのロータリーエバポレーターを使用し
行った。また、実施例9、10は、実施例4と同様に乾
燥操作のみをロータリーエバポレーターを使用し行っ
た。各操作条件と結果は、表1に示した。
【0032】
【表1】
【0033】各実施例の結果から得られた造粒時の関係
をグラフにより図示すると図1及び図2により示すこと
が出来る。
【図1】
【0034】
【図2】
【0035】比較例1 反応条件の圧力が系内圧で0.5Kg/cmGにした
他は、実施例1と同様の条件で行った。反応温度は、系
内圧を0.5Kg/cmGに上げたにもかかわらずジ
ャケットの熱媒温度を64℃一定に保ったので、実施例
1に比べメタノールの蒸発量が減った。アンモニアガス
の供給を90分間連続的に行った後、アンモニアガスの
供給を停止した。この時点で反応は既に完結しており、
メタノールの濃度は、40.1wt%であった。反応生
成物は、塊状物となり、それから更に30分間攪拌翼の
回転数200rpmのままで攪拌を続けたが、良好な造
粒物とはならなかった。比較例の結果も、表1に示し
た。
【0036】比較例2 メタノールの仕込量を1.5Kgにし、ジャケットの熱
媒温度を75℃にした他は比較例1と同様の操作を行っ
た。アンモニアガスの供給を82分間行ったところ、反
応は完結しており、メタノール濃度は2.3wt%であ
った。生成した造粒物は、全て0.5mm以下の顆粒な
いしは粉状物であった。
【図面の簡単な説明】
【図1】造粒時のメタノール濃度と粒径の関係
【図2】造粒時のメタノール濃度と歩留まりの関係
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 船津 城司 山口県宇部市大字小串1978番地の10 宇 部興産株式会社 宇部統合事業所内 審査官 柳 和子 (56)参考文献 特開 平5−163217(JP,A) 特開 平4−290855(JP,A) 特開 昭52−7916(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(COOR)で表わされる(ただ
    し、式中Rは、炭素数1〜6の低級アルキル基を示
    す。)シュウ酸ジエステルと脂肪族アルコールの混合物
    にアンモニアを供給して反応させてオキサミドを製造す
    る方法において、該反応終了後、反応混合物中に5〜4
    0wt%の脂肪族アルコールを残存させてオキサミドの
    造粒を行い、さらに、該オキサミドの造粒物を加熱乾燥
    して脂肪族アルコールを蒸発し実質的に除去することで
    粒状のオキサミドを形成することを特徴とする粒状オキ
    サミドの製造方法。
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