JP2673285B2 - プリント配線板におけるキャビティの形成方法 - Google Patents

プリント配線板におけるキャビティの形成方法

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JP2673285B2
JP2673285B2 JP8203499A JP20349996A JP2673285B2 JP 2673285 B2 JP2673285 B2 JP 2673285B2 JP 8203499 A JP8203499 A JP 8203499A JP 20349996 A JP20349996 A JP 20349996A JP 2673285 B2 JP2673285 B2 JP 2673285B2
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光一 泉
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品を搭載す
る凹所、すなわちキャビティを樹脂系基板に形成する方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プリント配線板を形成する場合に、ガラ
スクロス等の補強材を含む樹脂系基板に対して、電子部
品を搭載する目的で使用されるキャビティを形成する必
要があることがある。このキャビティは、例えば電子部
品を半ば埋設した状態で搭載することにより、部品実装
後のプリント配線板の全体の厚さを薄くするため等に使
用されるものである。
【0003】このような、樹脂系基板に形成される従来
のキャビティは、次のように形成されていた。すなわ
ち、樹脂系基板上の銅箔をエッチング等の工程によって
導体パターンに形成し、その後に前述のキヤビティを、
図3に示すように、回転バイトによる切削加工によって
形成していたのである。このようにしていた理由は、キ
ャビティに近接するボンディンパッド等の導体パターン
の一部に傷を付けたくないからであるが、従来のこのよ
うな方法によると、次のような種々の問題が発生し易く
なっていた。
【0004】樹脂系基板は、ガラスクロス等の補強材
によって補強されてはいても、基本的には比較的軟質な
ものであり、回転バイトによる物理的力及び振動が加わ
れば、キャビティを形成する周辺部に多くの微細なクラ
ックが入って白化(ミーズリング)することになる。こ
のクラックによるミーズリングによって、キャビティ周
辺の樹脂系基板が脆くなることは勿論、キャビティに近
接してきているボンディングパットに対するワイヤーボ
ンディングを良好に行なえなくなる。
【0005】また、樹脂系基板のキャビティとなる部
分は、何等の押えもない訳であるから、回転バイトによ
る切削加工時にガラスクロス等の補強材がヒゲのように
突出することがある。この補強材の突出部分は、樹脂系
基板のその後の種々な加工時に不用意に分離し、これが
悪影響を及ぼすことになる。また、キャビティ内の電子
部品と導体パターンとの電気的接続の障害となることも
ある。そこで、発明者等は、上記のような問題を解消す
るために種々研究した結果、樹脂系基板上を銅箔で覆っ
た状態で切削加工を行なうことが良い結果を生むことを
新規に知見し、本発明を完成したのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
経緯に基づいてなされたもので、その解決しようとする
課題は、キャビティの切削加工時における樹脂系基板の
ミーズリングであり、補強材の突出である。
【0007】そして、本発明の目的とするところは、樹
脂系基板上を回転バイト12による切削加工を行なって
も、キャビティの周辺にミーズリングが発生せず、ま
た、補強材等がキャビティ内に突出しないキャビティの
形成方法を簡単な手段によって提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに本発明が採った手段は、「ガラスクロス等の補強材
を含む樹脂系基板10に、電子部品を搭載するキャビテ
ィ13を形成する方法であって、導体パターンとなる銅
箔11aを、樹脂系基板10の表面であって少なくとも
キャビティ13となる部分及びその周囲上に形成し、こ
の銅箔11aの表面にパネルメッキ11bを形成し、こ
のパネルメッキ11b、銅箔11a及び基板10を回転
バイト12により切削加工してキャビティ13を形成し
た後、キャビティ13周辺の銅箔11a及びパネルメッ
キ11bを除去することを特徴とするキャビティ13の
形成方法」である。
【0009】すなわち、本発明に係るキャビティ13の
形成方法は、図1に示すように、導体パターンとなる銅
箔11aを、樹脂系基板10の表面であって少なくとも
キャビティ13となる部分及びその周囲上に形成し、こ
の銅箔11aの表面にパネルメッキ11bを形成し、こ
のパネルメッキ11b、銅箔11a及び基板10を回転
バイト12により切削加工してキャビティ13を形成し
た後、キャビティ13周辺の銅箔11a及びパネルメッ
キ11bを除去するものである。
【0010】以上のように、樹脂系基板10のキャビテ
ィ13となる部分及びその周囲は、その上側から銅箔1
1a及びパネルメッキ11bによって完全に覆われた状
態にあるから、この銅箔11a及びパネルメッキ11b
によって言わば浮き上りが防止されているのである。従
って、このパネルメッキ11b及び銅箔11a側から樹
脂系基板10を回転バイト12によって切削加工する場
合、この回転バイト12によって加えられる物理的振動
等によって樹脂系基板10が部分的に浮き上がることが
なく、ミーズリングの原因となる微細なクラックの発生
が防がれるのである。
【0011】換言すれば、一般にキャビティ13はその
中心に該当する樹脂系基板10の部分から順に周囲へと
回転バイト12を移動させながら形成するのであるが、
このキャビティ13となるべき樹脂系基板10の加工前
部分は、その上面を常に銅箔11a及びパネルメッキ1
1bによって覆われているから、順次回転バイト12に
よる切削加工が行なわれる樹脂系基板10の部分におい
てミーズリングの原因となる微細なクラックの発生は常
に押えられているのである。
【0012】また、キャビティ13となるべき樹脂系基
板10の部分及びその周囲は、常に銅箔11a及びパネ
ルメッキ11bによって押えられた状態にあるため、回
転バイト12に対して樹脂系基板10はしっかりと固定
された状態にある。従って、回転バイト12の振動につ
れて樹脂系基板10も振動するということがなく、回転
バイト12による樹脂系基板10の切削は確実に行なわ
れる。このため、従来発生していたような補強材がキャ
ビティ13の内部に突出するという現象は殆んどなく、
きれいなものとなるのである。
【0013】さらに、回転バイト12による切削加工を
施すと熱が発生するが、この熱は、回転バイト12が銅
箔11a及びパネルメッキ11bの切削端面に常に当接
した状態にあることから、他の部分に大きく広がってい
るこの銅箔11a及びパネルメッキ11bを伝わって短
時間内に放散または放熱されてしまう。従って、単に樹
脂系基板10だけしか存在しない状態で切削加工を行な
う従来の方法と比較すれば、切削加工時の発熱は極力押
えられており、加熱による樹脂系基板10の変化は殆ん
どないのである。このことからしても、銅箔11a及び
パネルメッキ11bが存在している状態で回転バイト1
2による樹脂系基板10の切削加工を行なう利点があ
る。
【0014】なお、銅箔11a及びパネルメッキ11b
自体の厚さは一般にはそれ程大きなものではないから、
銅箔11a及びパネルメッキ11bの回転バイト12に
よる切削加工は実質的に悪影響を及ぼすことなく行なわ
れるものである。その後、少なくともキャビティ13周
辺の銅箔11a及びパネルメッキ11bを除去するので
ある。このキャビティ13周辺の銅箔11a及びパネル
メッキ11bを除去する理由は、キャビティ13内に搭
載される電子部品との電気的接続を良好に行なうためで
ある。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明を、図面に示した実
施例に従って詳細に説明する。図1には、本発明に係る
方法を適用しながら所望の導体パターンを有するプリン
ト配線板を製造する各段階が示してある。
【0016】まず、図1の(イ)に示すように、18μ
mの銅箔11aを貼付した樹脂系基板10に対してスル
ーホール等になる穴明け加工を施す。この樹脂系基板1
0に対して、図1の(ロ)にて示すように、上記穴内及
び銅箔11a表面にパネルメッキ11bを15μm施
す。このメッキが完了した後、図1の(ハ)にて示すよ
うに、図2に示した回転バイト12を使用して、このパ
ネルメッキ11b及び銅箔11a上から直接キャビティ
13を形成する。
【0017】このとき、前述したように、キャビティ1
3となるべき樹脂系基板10の部分及びその周囲は、常
に銅箔11a及びパネルメッキ11bによって押えられ
た状態にあるため、回転バイト12に対して樹脂系基板
10はしっかりと固定された状態にある。従って、回転
バイト12の振動につれて樹脂系基板10も振動すると
いうことがなく、回転バイト12による樹脂系基板10
の切削は確実に行なわれる。このため、従来発生してい
たような補強材がキャビティ13の内部に突出するとい
う現象は殆んどなく、きれいなものとなった。
【0018】その後、図1の(ニ)にて示すように、所
定のレジストを銅箔11a及びパネルメッキ11bの表
面に形成した後、図1の(ホ)にて示すように、エッチ
ングレジストとなる半田メッキを電気メッキにより施し
た。このとき、キャビティ13は導通性を有していない
からこのキャビティ13に半田が析出することがないこ
とは勿論、キャビティ13内に露出している銅箔11a
及びパネルメッキ11bの端面に半田メッキが少しなさ
れるが、その後のキャビティ13周辺の銅箔11a及び
パネルメッキ11bを除去する際にこの半田は除去され
るから問題はない。そして、図1の(ヘ)にて示すよう
に、キャビティ13周辺の銅箔11a及びパネルメッキ
11bを除去するのである。この除去を行なう理由は、
キャビティ13内に搭載される電子部品との電気的接続
を良好に行なうためである。
【0019】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明においては、
「ガラスクロス等の補強材を含む樹脂系基板10に、電
子部品を搭載するキャビティ13を形成する方法であっ
て、導体パターンとなる銅箔11aを、樹脂系基板10
の表面であって少なくともキャビティ13となる部分及
びその周囲上に形成し、この銅箔11aの表面にパネル
メッキ11bを形成し、このパネルメッキ11b、銅箔
11a及び基板10を回転バイト12により切削加工し
てキャビティ13を形成した後、キャビティ13周辺の
銅箔11a及びパネルメッキ11bを除去すること」に
その構成上の特徴があり、これにより、キャビティの周
辺にミーズリングが発生せず、また、補強材等がキャビ
ティ内に突出しないようにすることのできるキャビティ
の形成方法を簡単な手段によって提供することができる
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る方法を適用しながら所望の導体
パターンを有するプリント配線板を製造する各段階を示
した部分断面図である。
【図2】 本発明に係る方法によって樹脂系基板の切削
加工を行なっている状態を示す部分拡大断面図である。
【図3】 従来の方法を示す部分拡大断面図である。
【符号の説明】
10 樹脂系基板 11a銅箔 11bパネルメッキ 12 回転バイト 13 キャビティ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラスクロス等の補強材を含む樹脂系基
    板に、電子部品を搭載するキャビティを形成する方法で
    あって、 導体パターンとなる銅箔を、前記樹脂系基板の表面であ
    って少なくとも前記キャビティとなる部分及びその周囲
    上に形成し、 この銅箔の表面にパネルメッキを形成し、 このパネルメッキ、銅箔及び基板を回転バイトにより切
    削加工して前記キャビティを形成した後、 前記キャビティ周辺の前記銅箔及びパネルメッキを除去
    することを特徴とするキャビティの形成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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